島根の建築
Architecture in Shimane
年 | 作品 | データ |
1962 | 江津市庁舎 |
吉阪隆正/早稲田大学吉阪研究室 島根県江津市 |
江津市の市庁舎である。 海沿いの道を車で走っているとダイナミックな建築物が見えてきます。 逆V字型の柱で支えられた下にピロティ(現在は駐車場)を持つ建物と、 その後ろにやや普通な建物が張り付いています。 メインエントランスはピロティ部分からアプローチするのですが、 ピロティ脇に石積みの螺旋階段が設置されていて、そこからブリッジを渡って ピロティ上部の建物に直接入ることが出来るようにもなっています。 屋上に行くと市街を眺めることが出来たんですが、この建物に感動したために すぐ近くに見える高松伸設計の「ミルキーウェイホール」がすごくイマイチに感じてしまいました。 '04.9.2 |
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1963 | 出雲大社庁の舎 Administrative Building of Izumo Shrine |
菊竹清訓建築設計事務所 島根県大社町 昭和38年日本建築学会賞 Docomomo100 Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane |
菊竹をメジャーにした作品であり代表作である。 出雲大社の敷地内にある社務所のようなもので、応接室などがある。 1953年の火災による舎の復興で建てられたものらしいです。 外から見ると中は暗いのではと思ったが、中に入ると明るさにびっくりした。 同じ敷地内に彼の作品である神枯殿がある。 (追記)最近知ったのですが、この建物内部にある照明はイサム・ノグチの特注の「あかり」だそうです。 学生時代に撮った写真(左上)にも写っているんですが、その当時は菊竹さんの建物に 感動しまくっていて全然気づいてませんでした。不覚。。 '04.8.18 (追記)学生による保存運動や日本建築学会等の保存要望などもありましたが、 慢性的な雨漏り等に悩まされていた出雲大社が改築を決定し、解体されてしまいました。。 '16.11.29 |
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1965 | 斐川農協会館 |
川崎清+環境・建築研究所 島根県斐川町 |
宍道湖の西側に位置する斐川町につくられた農協施設である。 垂直に立てられた壁面によってつくられた建物は、この地方に多く見られた 屋敷周りに黒松を一定の高さに刈り込んだ築地松(ついじまつ)をモチーフに したものだそうですが、垂直性が強調された外観はシンボリックで力強いです。 開口部は壁と壁に挟まれるように設けられており、一般的な窓だけでなく スリット状に細いものもあって、建物の外観を引き締める役割を果たしていました。 農協という大衆的な施設にもかかわらず非常に良好な状態で、増築や改装なども 特にされていなかったのが嬉しかったです。 1960年代は多くの農協施設を川崎清や大高正人などの建築家が設計していた事を 考えると、当時の農協というものの重要さや力の大きさが分かりますね。 '06.10.21 |
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1968 | 島根県立図書館 Shimane Prefectural Library |
菊竹清訓建築設計事務所 島根県松江市 Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane |
松江城のお堀沿いにつくられた図書館である。 この付近には菊竹さん設計の公共建築が数多く存在しています。 RC打放しによる建物は、二つの軸線が交差するダイナミックなデザインになっていて 中央の吹抜けのホールには鉄骨の屋根が掛けられています。 お堀のすぐそばであるため、閲覧室は開口部から水を感じられるように配置されています。 この開口部は外から見るとかなりごてごてしていて、菊竹さんが設計した 「出雲大社神枯殿」の天井のぼこぼこを思い出させました。 ちょっと前に久々に見学に行ったら外壁塗られてました。 綺麗になったとは思いますが、RCが汚れてきて荒々しさを増す姿が好きな僕としては ちょっと残念でした。。(写真は新旧両方混ぜて載せてます。) '04.11.14 |
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島根県民会館 Shimane Prefectural Assembly Hall |
安田臣建築設計事務所 島根県松江市 Takashi Yasuda/Shimane |
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松江城のお堀に面して建てられた大中二つのホールを備える県民会館である。 同じくお堀に面して立つ島根県庁舎も同じく安田臣さん設計によるものであり、 島根県出身のため、多くの安田建築が島根にあります。 構造を力強く見せた建物がお堀に映る姿は美しいです。 1992年に改修を行っているのですが、おそらくそのときに増築したと思われる 低層のガラス張り部分とエントランス部分が外観的には浮いている感じがして残念でした。。 '11.11.16 |
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1970 | 島根県立武道館 Shimane Prefectural Budokan |
菊竹清訓建築設計事務所 島根県松江市 Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane |
松江城のすぐ近く、公共施設が集約しているエリアにつくられた武道館である。 同じく菊竹さんが設計した島根県立図書館もすぐ近くにあります。 1階は中央にトレーニング場を設け、その周りに会議室や事務スペースを配しており、 2階にメインの道場と観客席が設けられています。 正面ファサードは中央にガラス面があるものの、のっぺりした印象となっていますが、 側面は2階観客席部分を柱が支えるダイナミックな造形となっています。 '13.2.2 |
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安来商工会議所会館 Yasugi Chamber of Commerce and Industry |
安田臣建築設計事務所 島根県安来市 Takashi Yasuda/Shimane |
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島根県の東端に位置する安来市の商工会議所である。 市役所などの公共施設が集まるエリアに建てられました。 シンメトリックな立面で、小規模ながら上階部分が張り出したダイナミックな形態や、 打放しやはつりなど外壁仕上げに変化を持たせる等見所の多い建物となっています。 松江にある安田さん設計の建物は菊竹さん設計の建物とともに 文化財に指定されるなど大切に保存されているのに、 この建物は市役所改築等の整備とともに改築されてしまいました。。 '24.1.6 |
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1979 | 田部美術館 Tanabe Museum |
菊竹清訓建築設計事務所 島根県松江市 Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane |
松江に21代も続いた田部家伝来の茶道具を中心とした美術館である。 この建物の大屋根にもコルテン鋼が使われている。 和風な建物に仕上がっているのは施主の希望によるものらしいが、 とても落ち着いた雰囲気に仕上がっていてすごく気に入った。 |
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1982 | 出雲大社神枯殿 | 菊竹清訓建築設計事務所 島根県大社町 Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane |
日本建築学会賞を受賞し、一躍彼をメジャーにした庁の社のある 出雲大社内につくられた宝物館である。 屋根にリボンをつけたような外観を見たときはイマイチ?と思いましたが、重厚な外壁、 うねるような曲線の内部空間やスロープがよかったです。 特に1階の天井がぼこぼことしていたのが注意を引きました。 '01.8.31 |
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1990 | 仁摩サンドミュージアム Zeus, Nima Sand Museum |
高松伸建築設計事務所 島根県仁摩町 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
仁摩町には世界的にも有名な鳴き砂の砂浜がある。 それにちなんだ町おこしとして計画された砂の博物館である。 高松の生まれ故郷がこの仁摩町である。 主要道である国道9号沿いにあり一目でわかるほどのインパクトである。 夜は真っ暗な町にこの建物のピラミッドだけが光り輝いている。。 建物は半地下になっていて、ファサードのコンクリート壁とガラスのピラミッドのみが地上に現れている。 巨大な一年砂時計が呼び物であり、中央のピラミッドの中で空中に揚げられて展示されている。 すぐ横に1993年「仁摩ふれあい交流館」もつくられた。 このピラミッドの高さは彼の母親の墓からてっぺんが見えるように高くしてあるらしい。。 99.10.27 |
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1993 | くにびきメッセ Kunibiki Messe Hall |
高松伸建築設計事務所 島根県松江市 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
会議や見本市を行う複合施設である。 ガラスウォールで囲まれた空間には大小の円錐、円筒、球などがおさめられている。 円錐が茶室ってしかし。。 川沿いに立っているためによく見えます。 やってもーた建築であると思う。 空中を斜めにわたる回廊は交流をあらわしているらしい。 回廊は夏に行ったのでかなり暑かったです。 |
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仁摩町ふれあい交流館 Nima Museum of Bohemian Art |
高松伸建築設計事務所 島根県大田市 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
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同じ設計者による仁摩サンドミュージアム(1990)のすぐ横につくられた ガラス工房及びボヘミアンガラスの店舗である。 高低差のある敷地に建てられており、建物内部へは屋上部分の水盤に渡された ブリッジからアクセスするようになっています。 屋上の水盤の水は壁面の大きなガラスを滝のように流れるため、 建物内はさながら滝壺のような感覚になると思われます。 残念だったのは、水が止められていたため、水盤は枯れていて滝ももちろんなかったです。。 '15.5.29 |
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1995 | メテオプラザ Meteor Plaza |
高松伸建築設計事務所 島根県八束郡美保関町 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
美保関町に落ちた隕石の博物館とフェリーターミナルの合わさった複合施設である。 隕石によってまちおこしをしようと考えたようである。 海の横にあるのでかなりさびてきていた。 博物館は卵型のところなのですが、二つしか部屋がなくて、 一つは隕石をむりやりからませたアニメ、もう一つは落ちた隕石が展示してある。 ただそれだけはないやろ!! |
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森鴎外記念館 |
宮本忠長建築設計事務所 島根県津和野町 |
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歴史的まちなみで有名な津和野町につくられた森鴎外の記念館です。 なぜ津和野に森鴎外かというと、彼は幼少期をこの町で過ごしているからである。 初めに道路から見る建物は普通に見えるのですが、アプローチを通って前庭から見ると ガラスによるエントランスが特徴的なすばらしい建築でした。 前庭にはよく分からないオブジェが展示してあります(森鴎外との関連性はあるのか?) 展示室は落ち着いたつくりになっており、途中で敷地の裏にある川を望むことができる通路も つくられている。 長野県小布施町のまちなみづくりに関わっている宮本氏を設計者に選んだのは正解だと思った。 ただ、吹き抜けエントランスホールの天井がコンクリむき出しはちょっと寒々しい。。 '01.8.3 |
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江津市総合市民センター ミルキーウェイホール Gotsu Community Center |
高松伸建築設計事務所 島根県江津市江津町 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
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JR江津駅の北側の紡績工場跡地につくられた市民ホールである。 高さの違うロの字型のフレームが連続するというシンプルなつくりになっている。 ミルキーウェイと名づけられているのは、東側の壁面が光ファイバーによって夜になると 銀河のライトアップがされるからである。 形は「植田正治写真美術館」と似ているがコンセプトが向こうのほうがだいぶ良かったと思う。 図書館を増築する予定らしいが、やばいんじゃないでしょうか。。 '00.4.3 |
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加茂町文化ホール 「ラメール」 Kamo Town Culture Hall |
渡辺豊和建築工房 島根県加茂町 Toyokazu Watanabe Architecture Studio/Shimane |
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これぞやってもーた建築のきわめつけであろう。見た瞬間笑うしかなかった。 西洋の城か?はたまたよくわからんラブホテルか?と思わず考えてしまうが公共の施設なのである。 しかも加茂町で最も大きいホールなのである。コンペでこれを選んだ加茂町はえらい! 最高高さ22mあるというホールを核とした総合文化施設である。 エントランスはヤマタノオロチの内部をイメージした気持ち悪さである。 階段の壁は、よく家の塀にある穴の開いた模様のやつが埋め込んである。 わくわくしながら二階に上がったがそこの和室は普通だったのでちょっとがっかりした。 '00.1.11 |
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来待ストーンミュージアム・ インフォメーション&工房 |
黒川雅之建築設計事務所 島根県宍道町 |
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宍道町における特産品である来待石に関するミュージアムである。 敷地は山の中にあるため、幹線道路に面した場所に 駐車場とインフォメーション&工房があり、そこから民家に囲まれた普通の通路を歩き、 更に荒々しいトンネルを抜けるとようやくたどり着きます。 そこは元々石切場だったため、石の崖が絶壁となっていて 美術館よりもある意味この敷地の方が魅力的です。 建物はRCの低層の壁が長く伸びており、壁に沿って水が張ってあります。 壁の後ろには建物があると思いきや実際は半分くらいはただの袖壁で、 小さな半円形の建物でした。 '05.12.31 |
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1996 | 玉造温泉ゆ〜ゆ Tamayu Spa |
高松伸建築設計事務所 島根県八束郡玉湯町 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
島根の有名な玉造温泉につくられた外湯の温泉である。 斜面を利用していて温泉は4階にあるが、直接アプローチすることも出来る。 出雲の国ということで湯船は勾玉の形をしている。 ラーメンのどんぶりのなかでお風呂に入っている感じである。 温泉の湯はまったくただのお湯かと思うほどさらさらだった。。 露天風呂もあるのだが子ども用のプールぐらい深かった。 |
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浜田市世界こども美術館 Hamada Children's Museum of Art |
高松伸建築設計事務所 島根県浜田市 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
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浜田市の日本海に近い場所につくられたこどものための美術館である。通称「はまびー」だそうだ。 世界の有名な画家のこども時代における絵画などが収蔵されている。 企画展もこどもの絵画を中心としたものになっている。 四角い箱にクレバスが入り、そこが窓になっておりエントランス及び工作室等となっている。 クレバス部分は外から見ると天井に丸い光をちりばめているためにとても幻想的に見える。 無窓である4階、5階が展示室となっているが、あまりに普通でちょっとびっくりした。 横に長い建物にスロープがとても長く続いている。。 四角い箱の前にあるコンクリの円型の部分は芝生広場となっていて人工池(?)もある。 '00.1.10 |
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悠邑ふるさと会館・ サウンドアミュージアム かわもと音戯館 Yuyu Furusato Center, Kawamoto Otogikan |
新居千秋都市建築設計 島根県川本町 Chiaki Arai Urban and Architecture Design/Shimane |
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島根県の山間部の町、川本町につくられた音楽施設である。 1996年に「悠邑ふるさと会館」がつくられ、1998年にその隣に 「サウンドアミュージアム かわもと音戯館」が増築されました。 ふるさと会館は図書館と音楽ホールから成り、 道路側につくられたガラス張りのギャラリーが特徴的です。 内外を通して全体に列柱が多く立ち並んでいて神殿のようなデザインになっています。 音戯館は宿泊施設、展示施設、スタジオ、レストラン、室内プール等が入っています。 展示施設といっても一部屋に世界の楽器が展示してあるというちょっとお粗末なものでした。。 二つの建物は壁を土色で統一することにより一体性を強調していました。 '03.6.15 |
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1997 | 出雲の介護士学校 | 大江匡/PLANTEC 島根県出雲市 |
西出雲駅の南にある介護士の専門学校です。 真正面から見るとワニが口を開いたような感じである。 小さな建物でほとんど一階建てで一部に二階がある。 エントランスを入るとフローリングのホールが裏口まで続いており、 途中に階段があってまるで宙に浮くように部屋(おそらく職員室)がある。 左右に教室が張り付いているのですが地面から少し持ち上げられている。 彼お得意の茶色の壁面とアルミの色彩がとてもいいです。 周りに何もなく、敷地の境界もあいまいなので、建物がぽつんとあるのが少し淋しい。。 '00.2.15 |
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三隅町立三隅小学校 Misumi Elementary School |
高松伸建築設計事務所 島根県三隅町 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
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島根県の海沿いにある三隅町につくられた小学校である。 いくつかの小学校の統廃合により新たにつくられました。 偏心したふたつの円によるドーナツ型の教室棟、低層の管理棟、そして体育館が 廊下によりつながれた構成になっています。 教室棟の中庭は水面となっていて、そこに飛び出すように上部にベルを設けたオブジェが 建物よりも高く伸びています。これがベルじゃなくて時計になってたら、そこだけ昔からよくある 校舎みたいに見えるんじゃないかなあ、とか思いながら見てました。 敷地の東西に木製格子を連続させた通路を設けたり、 体育館前に野外ステージがあったりと外部空間も考えた設計となっていました。 ただ、野外ステージのコンクリートが汚れまくったのが残念でした。。 '06.2.18 |
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1999 | 島根県立美術館 Shimane Art Museum |
菊竹清訓建築設計事務所 島根県松江市 Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane |
宍道湖のほとりにたつ出来たばかりの県立美術館である。 うすっぺらい建物の形状は、景観を意識したものであろうか。 とても親水性のある美術館である。 ガラス張りのエントランスホールから宍道湖のすばらしい景色が臨める。 水をテーマにした絵画を収蔵している。 建物の屋根が丸くあいている部分がテラスになっていてそこからも湖が見られる。 そこにはゴリラとカバの銅像があり子どもがのって遊んだり出来るようになっている。 (もちろん僕ものって遊んだ) '99.9.1 |
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大社文化プレイス Taisha Cultural Hall |
伊東豊雄建築設計事務所 島根県大社町 Toyo Ito & Associates, Architects/Shimane |
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ホールと図書館からなる複合施設である。 ほとんどの部分が平屋になっていて、落ち着いたたたずまいをみせていました。 中に入るとフローリングの木の床が温かみを感じさせ、白を多用した壁とともに 気持ちの良い空間を作り出していました。軽快なガラスによる開口部もすばらしいです。 見た感じがでんでんむしに似ているのか図書館の名前が「でんでんむし」と付けられていました。 '02.7.15 |
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2000 | ビッグハート出雲 Big Heart IZUMO |
小嶋一浩+小泉雅生/C+A 島根県出雲市 Kazuhiro Kojima+Masao Koizumi/C+A/Shimane |
JR出雲市駅前につくられた複合施設である。ホールやスタジオ、会議室などがある。 ガラスを多用した開放的なつくりである。ホールも開放的で、中の様子やミキサー室がガラスで見えていて 中で演奏などが行われているときは廊下にも音を出すことが可能である。 面白いのはサインで、壁や扉にでかでかとゴシック体で書いてある。 (たとえば黒のスタジオの入り口には「黒」と書いてある。) あと、入り口に「巨心」と書いてあり何かと思ったら、英語になおすと「ビッグハート」になる。。 周辺も幾何学的に整備してあり、三角に切って隆起させたところに芝生を配置している。 '01.2.19 |
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むいかいち温泉「ゆ・ら・ら」 Muikaichi Hot Spring "Yu・Ra・Ra" |
新居千秋都市建築設計 島根県六日市町 Chiaki Arai Urban and Architecture Design/Shimane |
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六日市町につくられた温泉・プール・レストラン・宿泊施設を備えた施設である。 新居氏らしい低層の建物を広く配置したもので、中央につくられた屋外歩行浴場を囲むように それぞれの建物が並んでいます。 片流れの屋根にトップライトを設けたものが多く、宿泊施設と一般施設(プール、温泉等)の渡り廊下 を一段低いレベルでつなぐことによって切り離す設計になっています。 高速のICから近いところにあるのでアクセスは楽ですが、SAと一体になっていれば高速から降りずに 入れるのになあ。。と無茶なことを思ってしまいました。 '02.2.4 |
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2003 | 加茂岩倉遺跡ガイダンス Kamo Iwakura Ruins Guidance |
アーキテクトファイブ 島根県雲南市 Architect 5 Partnership/Shimane |
数多くの銅鐸が一度に出土した加茂岩倉遺跡につくられた展示・案内・休憩スペースである。 農道工事中に銅鐸が発見されたため、V字に掘削された状態で敷地は残されており、 そこを橋状にまたがって建物は配置されています。 遺跡からかなり離れた場所に駐車場が整備されており、そこに車を置いて歩くと 暑かったこともあり、かなりヘロヘロになりました。 そのため、たどり着くとこの建物があって休憩できたのでよかったです。 ちなみに建物を見学して、遺跡の散策路を歩いてきましたが、その間誰も来ませんでした。。 '12.3.18 |
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2004 | 松江地方合同庁舎 Matsue National Government Building |
高松伸建築設計事務所 島根県松江市 Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Shimane |
松江市の中心部につくられた合同庁舎である。 市内に散在していた13の官署を集約するために建てられたものです。 2000年に行われた公募型プロポーザルによって高松さんが選ばれました。 敷地は大橋川に接していることから水辺にオープンスペースを設け、 建物からだけでなく橋からもこのスペースにアプローチできる開かれた空間をつくっています。 外観は箱形で、内部も白を多用した清潔な空間となっていて非常にシンプルな建物ですが、 同設計者による「くにびきメッセ」が道路を挟んですぐ向かいにあるため、 そのインパクトの違いにショックを受けてしまいます。 「くにびきメッセ」が竣工した1993年からたった10年で ここまでおとなしい建物を設計するようになってしまったことが非常に残念です。 '04.12.22 |
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2005 | 島根県芸術文化センター Shimane Arts Center |
内藤廣建築設計事務所 島根県益田市 Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Shimane |
島根県の西部にある益田市につくられた複合文化施設である。 屋根や外壁に使われたこの地方の特産品である「石州瓦」は約28万枚も使われて いるそうで、赤色が光を浴びて美しく輝いている姿は美しかったです。 切妻屋根の低層の建物を分散配置しており、それらを回廊を巡らせることで繋いでいます。 回廊で囲まれた中庭には25m四方の浅い水盤があるだけの空間ですが、 水盤には建物や空が鮮やかに浮かび上がっていました。 ホールのホワイエにおけるスギ板型枠による荒々しいRCの造形が大迫力です。 これまで島根は松江を中心とした宍道湖付近が発展していましたが、 この建物の出現が西部発展の起爆剤になるのでは、と思わせる魅力がありました。 '05.12.5 |
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2006 | 島根県立古代出雲歴史博物館 Shimane Museum of Ancient Izumo |
槇文彦/槇総合計画事務所 島根県出雲市 Fumihiko Maki/Maki and Associates/Shimane |
出雲大社の南東に位置するこの地域で出土したものを展示する博物館である。 長いアプローチからガラスボックスのエントランスへと進み、そこからコールテン鋼で 覆われた本館へと導かれて中央ロビーから各展示空間へと入っていきます。 中央ロビーには2000年に出雲大社境内で発見されたという「宇豆柱」が展示されていて 展示室にはこの発見から推測されているインパクトのある巨大本殿の模型もあります。 3層のガラスボックスは展望スペースや喫茶コーナーなどが設けられ、 出雲の自然を様々な位置から臨むことができるようになっています。 ガラスボックスに設けられた黒い×字の柱は出雲大社の千木をモチーフにしたものだと 思われます。芝生の庭園にある体験工房にも同様の柱が設けられています。 裏の庭園には体験水田というものがあって学校の授業で使うそうですが、 わざわざここに設ける必要があったのかやや疑問でした。。 '08.2.9 |