取り壊された建築のページ

このページは、取り壊しの危機にある建築、すでに取り壊されてしまった建築を紹介し、
取り壊し危機にある建物はいち早く見学に行くことを可能にするためのページです。
皆さんからの情報をお待ちしております。

取り壊しの危機にある&取り壊された建築情報は
もしくは掲示板にお願いします。


取り壊しの危機にある建築

呉市庁舎・市民会館
Kure City Hall and Civic Center

坂倉準三建築研究所 広島県呉市
Junzo Sakakura Architect & Associates/Hiroshima
戦艦のまち(?)呉市の市役所と市民会館である。
中央公園と連続する敷地に建っており、市役所と市民会館はデッキでつながっています。
市役所はバルコニーがぐるりと回っている高層の本庁舎と上部が円筒形になった議会棟で
構成されています。
市民会館は二つの円錐形を組み合わせた特徴的なデザインとなっています。
この時期の坂倉建築によく見られる青いタイルがここでも曲面の外壁に使用されています。
坂倉建築の代表作の一つだと思うんですが、新市庁舎建設が決定し、
この建物は解体されることとなりました。
先行して平成24年頃に市民会館が解体され、そこに新庁舎を建設中であり、
平成27年末に新庁舎が完成するので、その後、現庁舎は解体されてしまいます。。
'14.3.1
中銀カプセルタワービル
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区銀座
メタボリズム建築の代表作である。
すべての家具や設備をユニット化し、2.3m×3.8m×2.1mの住居カプセルに納め
2本の鉄筋鉄骨コンクリシャフトにボルト接続させている。
建物の横にユニットのカプセルが見本として置いてあるが、狭すぎると思った。
あんなところに閉じ込められたら気が狂うんじゃないか。。っていいすぎやな。
でも画期的なアイデアであることは確かではないだろうか。
(追記)現在、中銀マンション(株)や管理組合で建て替えか改修かの検討が
なされているそうです。是非ともカプセルの交換による改修に決定して欲しいです。
メタボリズムの実践が是非とも見てみたいです。 '05.12.21

取り壊されてしまった建築

旧天下茶屋郵便局電話分室
Old Tengachaya Post Office
逓信省営繕部(山田守) 大阪府大阪市
Mamoru Yamada
(The ministry of Communications Building and Repairs Section )/Osaka

天下茶屋駅から数分の位置に建てられた郵便局である。
帽子をかぶったようなパラペット部の黒色タイルがアールを描く
山田建築らしいデザインとなっています。
特に階段室(?)の四角い帽子がかわいらしいです(笑)
見学に行ったときは改変の少ない山田建築が現存していて嬉しかったのですが、
2017年に解体されてしまったようです。。 '17.8.20
生駒山宇宙科学館
Ikoma-yama
Space Science Museum
吉阪隆正/U研究室 奈良県生駒市
Takamasa Yoshizaka/Atelier U/Nara
大阪府と奈良県の間にある生駒山の頂上につくられた遊園地内の施設である。
小学生時代を関西圏で過ごしていた人は遠足で訪れたことがあると思います。
僕も何度か遠足で訪れており、宇宙科学館という名前ですがプラネタリウムです。
巨大なすり鉢状の建物の中央を長い階段が貫くデザインはインパクト大です。
何年も前から閉館していたのですが、情報をいただいて調べたら解体されてしまったようです。
当たり前ですが、小学生の時にじっくり建築を見ていなかったのが残念です。
閉館前に内部見学しておけばと悔やまれます。。 '17.8.6
海星学園中央館
Kaisei Gakuen
吉阪隆正/綾井吉阪協力事務所 長崎県長崎市
Takamasa Yoshizaka/Nagasaki
長崎市内に建てられた私立の中高一貫学校である。
長崎でも有名な坂道であるオランダ坂を上っていくとたどりつきます。
フランス人宣教師によって創立されたカトリックの学校であり、フランスのコルビジェの元に
留学していた吉阪さんは、ここ以外にも「日仏会館」や「アテネフランセ」などフランスに
関係する建物を設計しています。
崖地に建てられているため、各階に入口が設けられており、教室は雁行配置になっています。
頂部にマリア像が載った階段室や妻面に設けられた小窓などコルビジェ的要素が散見される
建物となっています。
東側の一番高い場所からの建物の見下ろしがすごく良いので必見です。 '11.11.20
(追記)学園の125周年記念事業により新中央館を建てることとなり、
2015年に解体されたようです。。 '17.8.6
水道橋第三社屋
Suido-bashi Third Quarters
アトリエ・ワン 東京都千代田区
Atelier Bow-Wow/Tokyo
水道橋の駅からすぐ近くの場所に建てられた社屋である。
書籍の在庫・出品管理や配送を行う倉庫兼事務所であり、
1階が事務所、2・3階が倉庫となっています。
道路に面した部分を駐車場とし、奥に箱形の建物を配置しています。
正面ファサード側に階段や水回り、エレベーター等を集約しており、
奥は無柱空間となっています。
開口部の配置によって正面ファサードがコミカルな印象となっているのがよかったです。
'11.12.3
(追記)解体されて駐輪場になっています。。hinataさんから情報いただきました。 '17.4.27
出雲大社庁の舎
Administrative Building of
Izumo Shrine

菊竹清訓建築設計事務所 島根県大社町
昭和38年日本建築学会賞 Docomomo100
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Shimane
菊竹をメジャーにした作品であり代表作である。
出雲大社の敷地内にある社務所のようなもので、応接室などがある。
1953年の火災による舎の復興で建てられたものらしいです。
外から見ると中は暗いのではと思ったが、中に入ると明るさにびっくりした。
同じ敷地内に彼の作品である神枯殿がある。
(追記)最近知ったのですが、この建物内部にある照明はイサム・ノグチの特注の「あかり」だそうです。
学生時代に撮った写真(左上)にも写っているんですが、その当時は菊竹さんの建物に
感動しまくっていて全然気づいてませんでした。不覚。。 '04.8.18
(追記)学生による保存運動や日本建築学会等の保存要望などもありましたが、
慢性的な雨漏り等に悩まされていた出雲大社が改築を決定し、解体されてしまいました。。
'16.11.29
崖の家
Cliff house
清家清 兵庫県
Kiyoshi Seike/Hyogo
兵庫県の山側につくられた専用住宅である。
その名のとおり崖の上に建っていて、崖下から見るとアールを描く擁壁(?)が
特徴的なデザインとなっています。
建物は中庭を挟んで応接室と他の諸室(リビング、寝室、水回り等)が配置され、
全体をバタフライ屋根が覆っています。
応接室側は平屋、もう一方が2階建てで、2階建て部分は崖側なので、
眺望がすばらしいと思われます。
竣工後、清家さんの設計で増改築が何度が行われていましたが、
残念ながら建て替えられてしまったようです。。 '16.11.13
石田邸・秋田相互銀行目白寮
Ishida House
Akita Sogo Bank, Dormitory
宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
都内の閑静な住宅街につくられた銀行の寮である。
宮脇さんが秋田相互銀行の建物を多数設計しているので、
その流れでこの寮も設計されたものと思われます。
当時、秋田相互銀行は東京にも進出していたんですね。
1階がオーナーの住居、2・3階が寮となっていますが、RC造の建物の1階を
ピロティ状にし、そこに木造を挿入させた混構造としています。
見学に行ったときは既に寮ではなかったと思いますが、
取り壊されてしまったそうです。hinataさんから情報をいただきました。 '16.11.12
北九州市立八幡図書館
Yahata Library
村野藤吾/村野・森建築事務所 福岡県北九州市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Fukuoka
戦災復興土地区画整理事業の地区内につくられた図書館である。
村野氏が多用した、柱梁を露出させ、その枠内に煉瓦タイルを張るという手法が使われています。
図書館という用途だからかもしれませんが、他にこの手法を使用した「横浜市庁舎」などでは
見られなかった枠内の楽しくなるデザインがとても気に入りました。
すぐ目の前にある「八幡市民会館」や近くの「八幡信用金庫本店」といった同設計者による他の
建物がマッシブな印象があるのに対して、この建物の軽やかさが好きです。 '04.6.15
(追記)北九州市は機能移転をして2015年度に解体することを決定したそうです。
村野建築が集積していたのですが、減っていくのは悲しいです。 '14.12.2
(追記2)現在解体中だそうです。佐々木さんから情報をいただきました。 '16.8.20
オランダ国立ダンス・シアター
Netherlands Dance Theater
レム・コールハース/OMA オランダ ハーグ
Rem Koolhaas/OMA/Netherlands
市庁舎などの公共施設が多く集まったエリアにつくられたホールである。
バレエ・カンパニーであるネザーランズ・ダンス・シアターの拠点施設になっています。
コンサートホールに接して建てなければならなかったり、
地下駐車場を考慮したりと、複雑な敷地条件のもと設計されています。
モノトーンを基調とした外観に黄色い逆円錐がアクセントになっています。
上部にあるイラストは設計とは関係ないと思いますが、
見学に行ったときは色あせていて微妙な気がしました。。
残念な情報なんですが、2016年当初に解体されてしまったそうです。 '16.5.16
二村染工場
Nimura Dyeing Office
高松伸建築設計事務所 京都府京都市
Shin Takamatsu Architect & Associates/Kyoto
京都市南西部につくられた工場併用住宅である。
RC打放しの建物で、正面ファサードは外壁の手前にもう一枚壁を立てるという
デザイン操作が行われています。
初期の高松建築なので、1980年代に多用される黒御影石やメタリックがまだ使われていません。
1階部分正面外壁のタイルは当初からのものなんでしょうか。高松さんぽくない気が。
hinataさんから情報をいただいたのですが、解体されてしまったそうです。。
初期高松建築の残存物件が少なくなっているのはとても残念です。 '16.4.19
香川県立丸亀高等学校
Kagawa Prefectural
Marugame High School
大江宏研究室 香川県丸亀市
Hiroshi Ohe/Kagawa
丸亀城の南側に位置する100年以上の歴史を持つ高校の校舎である。
1960年に本館、1965年に体育館が完成しています。
本館はRC打放しとタイル張りによる外壁は、アクセントとして正面ファサードなどに
オレンジ色のタイルを使った美しいデザインとなっています。
体育館もRC打放しに赤の格子がアクセントになっており、前庭から見る姿が美しいです。
耐震性不足や老朽化を理由に2012年から2013年で建て替えられてしまいました。
正面ファサードのデザインには旧建物のオレンジが継承されています。 '16.4.9
(追記)体育館は2015年から2016年の間に解体されたそうです。
tanukiさんから情報いただきました。 '17.4.27
伊勢志摩スカイライン
レストハウス

Ise Shima Skyline Rest House
武基雄/早稲田大学武基雄研究室 三重県伊勢市
Moto Take/Mie
伊勢志摩スカイラインの朝熊山山頂に設けられたレストハウスである。
三つの三角屋根が片持ちで張り出した姿は非常にダイナミックです。
さすが古川市民会館を設計した武さんらしいデザインだと思います。
真ん中の三角屋根の内部は吹き抜けになっていて、左右の三角屋根の内部は
2階が壮大な景色を望むことが出来るバルコニーを持つ宴会場となっています。
見学に行ったときは既に建物は使用されておらず、閉鎖されていたのですが、
解体されてしまっているようです。。 '16.3.30
江の島ヨットハーバークラブハウス
Enoshima Yacht Harbor Club House
谷口吉郎+山田水城 神奈川県藤沢市
Yoshiro Taniguchi+Mizuki Yamada/Kanagawa
東京オリンピックのヨット会場のためのヨットハウスである。
江ノ島の一画を埋め立てて建設されました。
設計者の一人である山田水城さんは、ローマ五輪ヨット日本代表だったそうです。
三角屋根を組み合わせたダイナミックな大屋根が特徴的な外観をつくりだしています。
公共施設だから自由に入ってもいいんだと思うんですが、
ヨットに全く縁がない僕としては、怖くて入っていけませんでした。
しかも、また今度来たときに入ろうと思っていたのですが、老朽化等により
建て替えられてしまい、内部を見ることは二度と出来なくなってしまいました。。 '16.3.29
青山ベルコモンズ
Aoyama Bell Commons
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
青山のランドマークである複合商業施設である。略して「ベルコモ」である。
出来た当初はすごいおしゃれなビルだったのですが、最近影がうすくなってきてました。
しかし、リニューアルオープンして復活の兆しがあります。
個人的にはあの植栽と外壁の色がすごくマッチしていて好きなんで、
これからもがんばってほしいです。 '02.1.2
(追記)2014年に閉館していたのですが、ついに解体されてしまいました。
一世を風靡した青山のランドマークもなくなってしまったんですね。。 '16.3.12
植条邸
Uejo House
安藤忠雄建築研究所 大阪府
Tadao Ando Architect & Associates/Osaka
すぐ近くに大学がある住宅地につくられた専用住宅である。
地上2階、地下1階の三層の建物は、敷地が高低差のある角地であることを
利用したプランになっていて、高いレベルで道路と繋がる西面にエントランスを設け、
低い側の南面道路からは地下駐車場へアプローチするようになっています。
駐車場から数段上がったレベルに設けられた光庭に面して諸室が配置されています。
ryuさんから情報をいただき、GoogleMapでも確認しましたが、解体されてしまっています。。
'15.12.29
菊池一雄アトリエ
Kikuchi Atelier
山口文象+池辺陽(増築) 東京都
Bunzo Yamaguchi+Kiyoshi Ikebe/Tokyo
東京の閑静な住宅地に建つ彫刻家のアトリエ兼住宅である。
新築時の設計は山口文象、その後の増築が池辺陽と2人の建築家が
関わっているのですが、道路側のファサードを見る限り、池辺陽の要素が
かなり濃くなっていると思われます。
スレート波板で覆われた壁と、そのまま連続する屋根は池辺陽デザインです。
裏側はもしかしたら山口文象デザインが残っているのかと思ったのですが、
もちろん敷地に入れないので確認出来ませんでした。。
掲示板でhinataさんから情報をいただいたのですが、解体されてしまったようです。。
'15.11.29
塩野義製薬研究所
Shionogi Pharmaceutical
Central Laboratory

坂倉準三建築研究所 大阪府大阪市
Junzo Sakakura Architect & Associates/Osaka
大阪市内につくられた製薬会社の中央研究所である。
塩野義製薬の建物は坂倉事務所が数多く設計しており、この建物もそのうちの一つです。
コの字型平面の建物は、直射日光を遮るRC打放しのブリーズソレイユがコルビジェを思わせますが、
壁面に設けられた青いタイルによって深みのある外観をつくり出しています。
見学に行って知ったのですが、建物周りの塀がすごくいいです。
塀にかなりの厚みを持たせて上部を緑化しています。屋上緑化ならぬ塀上緑化ですね。
無機質になりがちな塀に暖かみを持たせているのにはとても好感が持てました。 '11.3.6
(追記)現在、解体工事が行われています。大規模な分譲マンションが建つそうです。。 '15.10.17
大阪新歌舞伎座
Shin Kabukiza
村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府大阪市中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
客席数2000人の歌舞伎劇場とその付属施設である。
建主から桃山調の建物を要求されたため、この大胆な連続唐破風が考えられたという。
しかし、出来た当初、「俗悪な商業主義的意匠」として非難を浴びたそうで、
現在もあまり良い評価を受けていないようです。
僕はこの連続唐破風好きですけどねえ。。
それからこの建築は当時たった10ヶ月の工期で完成させたそうです。 '02.3.20
(追記)現在、解体中だそうです。。 hinataさんから情報をいただきました。 '15.10.17
フレデンブルグ音楽センター
Vredenburg Music Center
ヘルマン・ヘルツベルハー オランダ ユトレヒト
Architectuurstudio Herman Hertzberger/Netherlands
ユトレヒトの中央駅からほど近い場所につくられた商業施設を含む音楽ホールである。
ホールを地下に掘り込んでいるため、建物の高さは大きくなく、分節された建物の集合体
といった印象を与える外観となっています。
CBやガラスブロック、四角い大きな柱頭など、ヘルツベルハーらしいデザインがちりばめられていました。
建物エントランスは広場に面しているのですが、広場で市場が開催されていて、
撮影するのが大変でした。あと、建物周りの自転車置き場の自転車がものすごかったです。
それと、残念ながら、新しい建物に建替えられてしまっているようです。
メインホールなど一部は新しい建物に引き継がれているようですが。 '15.8.30
岩手教育会館
Iwate Education Center
菊竹清訓建築設計事務所 岩手県盛岡市
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Iwate
盛岡市の岩手公園の目の前にある教育会館である。
この建物が建てられた当時、岩手山を見る眺望を阻害されるとして景観問題になったらしい。
しかし、今見るとそれほどの高さはないが当時は周りになにもなかったのだろう。。
建物は上部のほうがボリュームの大きな建物で平らに見えるが、裏側にはホールが設置されている。
エントランス入ったところのホールの天上の滑らかな曲線がすばらしかった。 '01.1.23
(追記)きむさんから情報をいただきまして、建替えのため現在解体中だそうです。
同じ盛岡にある図書館は「もりおか歴史文化館」として存続しているのに残念です。。 '15.8.27
高橋建設社屋
Takahashi Construction Building
象設計集団 北海道帯広市
atelier Zo/Hokkaido
帯広市の工業団地内につくられた土木建設会社の社屋である。
北海道に拠点を移した象設計集団の代表作だと思います。
普通に車を走らせているとそこに建物があるとは思えない公園か森のような場所にあります。
建物はほとんど見えず、ちょっとした小山のような場所に埋まっています。
入口もまるで洞窟へと入っていくかのようです。
この建物には「トイチセ」という名称も付けられていて、これはアイヌ語で「土の中の家」という
意味だそうです。まさにこの名称にふさわしい建物だと思います。 '08.2.24
(追記)hinataさんから解体情報をいただいたのですが、GoogleMapで見る限り、更地になっています。
倒産してしまったのでしょうか?それとも移転? '15.8.15
ホテル・ザ・クレイン
Hotel the Crane
富永譲+フォルムシステム設計研究所 神奈川県川崎市
Yuzuru Tominaga+Form System Institute/Kanagawa
川崎駅からほど近い場所に立つビジネスホテルである。
目の前は大通りの側道で、桜並木が美しいロケーションとなっています。
T字型の変形敷地に建っており、道路に対して斜めに振った建物と道路との空間を利用した
外部階段やテラスとルーバーに取り付けたサインが美しいファサードをつくり出しています。
改修によって青色に塗られてしまったために竣工当初とは色彩が変わってしまっているのが
少し残念でした。 '11.4.9
(追記)hinataさんから解体情報をいただいたのですが、マンションに建て替えられているようです。。
'15.8.15
東京會舘
Tokyo Kaikan Building
谷口吉郎 東京都千代田区
Yoshiro Taniguchi/Tokyo
皇居のお堀に沿って建つ宴会場、結婚式場やレストランなどを経営する会社のビルである。
「東京會舘」は会社名だったんですね。知りませんでした。
ここの宴会場では芥川賞や直木賞の授賞式が行われるそうです。
低層部の赤と黒御影、細かく割られた開口部、そして上層部という三層構造のファサードは、
すぐ隣に建つ同じ設計者による「帝国劇場」との連続性を持たせています。
残念なことに、富士ビル、東京商工会議所ビルとともに再開発が行われることが
発表されました。2015年1月末までは営業されるそうです。 '14.12.8
(追記)現在解体工事中だそうです。みやのこさんから情報をいただきました。 '15.8.15
由布院美術館
Yufuin Art Museum
象設計集団+アトリエ140 大分県湯布院町
atelier Zo/Oita
有数の温泉町由布院の大分川沿いにある美術館である。
放浪画家であり詩人でもあった佐藤渓の作品を常設展示する美術館です。
中庭を取り囲むように自然素材による塔や竹材を構造に用いたテラスなどの
小建築群を配置していて、小集落を思わせる設計になっています。
トップライトを持つ小山の内部は常設展示室になっていて、
落ち着いた雰囲気に仕上げられていました。
手づくりというイメージが強く、少し「危うい」という感じも受けましたが
全体的に温かみのある空間になっていました。
1998年に増築されたアート露天風呂にはちょっと入る勇気がありませんでした(笑)
'03.5.1
(追記)アート露天風呂「ともだち湯」は「ともだち足湯」に変わったそうです。
やっぱり風呂だと入る人がいなかったのかなあ。。 '06.10.31
(追記2)2012年に閉館していたのですが、解体されてしまっているそうです。
暇多余さんから情報をいただきました。 '15.7.18
オペークナゴヤ
Opaque Nagoya
妹島和世建築設計事務所 愛知県名古屋市中区
Kazuyo Sejima & Associates/Aichi
名古屋の中心部、栄にできたファッションビルである。
東京にあるオペーク銀座と同様、妹島さんがファサードのみの設計をしています。
東京ではのっぺりした平らなファサードだったのですが、名古屋では曲面を使っています。
この建物も夜になると光を放ち始めてすごく目立っていて、そして「OPAQUE」という文字が
浮かび上がるようになっています。
想像していたものより小さい建物だったのでちょっとびっくりしました。 '02.5.8
(追記)建て替えられて別の建物に変わってしまっています。
かんださんから情報をいただきました。 '15.3.18
白桃房
Haku-Toh-Boh

宮脇檀建築研究室 東京都渋谷区
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
広尾駅から少し歩いた裏通りに建てられたギャラリーなどが入った複合施設である。
正面ファサードにはガラス面がなく、金属板の外壁となっていて、
菱葺きと一文字葺きを使い分けるデザインとしています。
少しセットバックした最上部にハイサイドライトが設けられています。
シルバーの外壁に非常用進入口の赤三角マークがアクセントになっていてよかったです。
宮脇さんの住宅以外の建物(1980年代以降?)はなんとなくメルヘンチックな印象を
受けるものが多い気がしていたのですが、この建物は違っていい感じでした。
暇多余さんから情報をいただいたのですが、残念なことに解体されて
現在は分譲マンションが建っています。 '15.3.10
長野市民会館
Nagano Citizens Hall
佐藤武夫設計事務所 長野県長野市
Takeo Sato Design Office/Nagano
長野市役所に隣接してつくられた多目的ホールである。
大階段、飾り格子による正面ファサード、レンガ張りという印象的なデザインで、
佐藤武夫建築に多く見られる塔がこの建物にも見られます。
飾り格子が日差しを適度にカットし、内部のホワイエには色ガラスを通して、
柔らかくカラフルな光がつつみ込むようになっています。
ちょっとこじつけっぽいですが、折板屋根は周囲の山並みに呼応するよう
デザインされているそうです。
反対運動も起こったようですが、2012年に新しい市役所と市民会館の複合施設の
建設のために解体されてしまいました。。 '15.3.6
資生堂本社ビル
Shiseido Building
芦原義信建築設計研究所 東京都中央区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
資生堂の施設がいくつか建つ銀座につくられた本社ビルである。
ガラスのカーテンウォールを2階部分でくの字に折り曲げてガラスの屋根をつくり出し、
屋根下を半屋外空間の前庭としています。
というのが竣工時の状態ですが、見学した時には低層部は改装されていて
ガラス屋根は既になくなっていました。
ガラス屋根を支える柱の間は昼間はオープンで、夜には床から壁がせり上がってくる
というすごい仕組みがあったそうで、上がるところを見てみたかったです。
竹中工務店設計の資生堂銀座ビルの記事を見て、この建物が2011年には
解体されてしまっていることに気づきました。
すぐ近くの銀座日航ホテルも解体されてしまって、どんどん芦原建築がなくなって
しまうのは残念です。。 '15.3.1
日本万国博・オーストラリア館
(オーストラリア記念館)

Australian Pavillion for the 1970
World Exposition in Osaka

ジェームズ・マコーミック+芦原義信建築設計研究所
三重県四日市市
James McCormick+Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Mie
ついこないだ愛知万博が開幕しましたが、この建物は1970年に開催された大阪万博の
パビリオンとして建築され、終了後に四日市市に移築されました。
四日市港とシドニー港が姉妹港であったことから移築が実現したそうです。
パビリオンの時は恐竜の首のようなスカイフックが吊り天井を吊っていたそうですが、
移築後は構造的に補強されたため吊り天井にはなっていません。
地面から隆起するようなスカイフック側面には、爪痕のような開口部が設けられていて
デザイン的にかっこよいです。
移築後につくられた側面の入口から内部にはいるとオーストラリアについての展示がありますが
写真は色あせてるし内容も古いのでかなり廃れていたのが残念でした。。
愛知万博も終了後のパビリオンの使い道が問題になると思われますが、
この建物のように長く生き続けてほしいです。
あと、万博公園から「国立国際美術館」や「エキスポタワー」が除却されていくなか、
移築されたこの建物が存続してくれていることがとても嬉しかったです。 '05.3.28
(追記)2014年に解体されてしまったようです。
大阪万博の施設で現存する最大規模の施設だっただけに残念です。。 '15.2.28
金沢商工会議所
Kanazawa Chamber of
Commerce and Industry
谷口吉郎 石川県金沢市
Yoshiro Taniguchi/Ishikawa
金沢城公園の外周道路に面して建てられた商工会議所である。
金沢は谷口吉郎さんの出身地であり、ここ以外にも数多くの建物を設計しています。
縦ラインを強調した外壁と縦長窓が並び、1階部分はセットバックして庇を張り出し
回廊状としています。
残念なことに隣接する中小企業会館とともに建て替えられてしまいました。
2014年には谷口吉郎さん・吉生さんの展覧会が金沢で開催されるなど、
注目を浴びていた時期にもかかわらず、ひっそりと解体されてしまっていたのは悲しいです。
'15.2.28
銀座テアトルビル
Ginza Theatre Building
菊竹清訓建築設計事務所 東京都中央区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
首都高沿いの敷地に建つ劇場、映画館、ホテルなどが入った白亜の建物である。
エントランス部分に並ぶ2本の柱がインパクト強く、威厳を感じさせます。
ホテルの客室部分の造詣が非常に彫刻的で力強くかっこよいです。
僕はずいぶん昔からある建築という気がしていたのですが、実は1980年代後半の
建物だと知ってちょっとびっくりしました。
あと、「テアトル(Theatre)」ってシアターのフランス語だったんですね。
今までまったく気づきませんでした。 '04.6.22
(追記)2013年5月で営業を終了していたようですが、2014年に解体されてしまいました。。
'15.2.26
銀座日航ホテル
(日本航空ホテル)
Ginza Nikko Hotel
芦原義信建築設計研究所 東京都中央区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
銀座の一等地につくられたホテルである。
同じ並びには芦原さんの代表作であるソニービルも建っています。
創業時の日本航空本社跡地に建設されたそうで、
当時は銀座のランドマークにもなるほどの知名度だったそうです。
残念ながら現在はそれほどの知名度はない気がします。
2014年3月末で閉館し、解体されてしまったそうです。。 '15.2.26
ホテルフジタ京都
Hotel Fujita Kyoto
吉村順三設計事務所 京都府京都市
Junzo Yoshimura Architect/Kyoto
京都市の中心部、鴨川のすぐ横に建てられた老舗ホテルである。
大阪万博の開催に合わせて建設されました。
鴨川に沿って南北に長い建物は、客室から素晴らしい景色が望まれたと思われます。
残念ながら2011年に解体されてしまい、跡地にはザ・リッツ・カールトン京都が建っています。
解体時には建設時にラウンジに設置されていた猪熊弦一郎さんの壁画が発見されるという
事件もありました。これについては無事、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に寄贈されました。
'15.1.15
ずぼら五日市店
Zubora Itsukaichi Shop
宮脇檀建築研究室 広島県広島市
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Hiroshima
広島市西部の五日市につくられた寿司店舗である。
「ずぼら」は広島にはいくつか店舗がある(あった?)ようです。
2階建ての建物は、1階がテイクアウトコーナーとカウンター、2階が座敷になっています。
ファサード部分の壁を高く立ち上げていて、大きなガラス面を設け、内部の吹き抜けや
登り梁が外部に透過するように設計されています。
と、書きましたが、僕が見学に行ったときは既に改装されてしまっていて、
ガラス面は障子で中が見えなくなっており、吹き抜けには床が設けられているようでした。
建物のフレーム以外は変わってしまっているようで、商業建築の悲しさを感じましたが、
昨年くらいに建物自体解体されてしまったようです。。 '15.1.13
オーツカビル
Otsuka Building
大谷幸夫/大谷研究室 東京都港区
Sachio Otani+Otani Associates/Tokyo
新橋駅からほど近い場所にある靴の製造、販売等を行う大塚製靴(株)の本社ビルです。
1階部分は上階より壁面をセットバックさせており、回廊のような空間となっています。
建物の隅角部の意匠を彫塑的なものにすることで特徴的な外観をつくり出しており、
大谷建築的要素が濃くあらわれています。
個人的に結構好きな建物だったのですが取り壊されてしまっているようです。
大塚製靴のHPを見ると、本社は2012年に六本木に移転しているので、
移転後解体されてしまったのでしょうか。。 '15.1.5
東京都児童会館
Tokyo Metropolitan Children's Hall
大谷幸夫/大谷研究室 東京都渋谷区
Sachio Otani+Otani Associates/Tokyo
宮下公園の近くにある児童のための公共施設である。
コンクリート打ち放しのダイナミックな外観は、さすが京都国際会議場を設計した大谷氏だなあ
と感心してしまいました。
ちなみに「建築マップ東京」では設計者が谷口吉郎となってましたが、これは間違いでしょう。
驚きなのは、18歳未満しか入場できないという規制があることです。(保護者は児童と一緒ならOK)
したがって僕は中に入れてもらえませんでした。。 '01.11.30
(追記)2012年に「東京都子供家庭総合センター」に機能移転し、
2014年に解体されてしまいました。 '15.1.5
唯心館
Yuishin-Kan

大江匡/プランテック総合計画事務所 東京都北区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
集合住宅、フィットネススタジオ、事務所などで構成された複合施設である。
高層の集合住宅と低層のフィットネススタジオ等を曲面などを絡ませることで
特徴的な外観をつくり出しています。
この時期の大江匡さんの建物は、今と違った勢いのようなものがあって好きなんですが、
ここは残念ながら長い間閉鎖されていて、見学に行ったときも閉鎖状態でした。
そして、少し前に解体されたそうです。hinataさんから情報をいただきました。 '14.12.27
塚田ビル
Tsukada Building
梵寿綱(田中俊郎) 東京都中央区
Von Jour Caux/Tokyo
東京日本橋の高速道路の高架すぐ近くにつくられたテナントビルである。
設計者は田中俊郎さんと言うと誰?ってなりますが、梵寿綱を名乗り始める前は
本名で設計していたようです。
名乗り始める前ということでデザインも梵寿綱の過剰(?)な装飾スタイルは
確立されておらず、かなりおとなしめな箱形の建物となっています。
上階の丸窓がアクセントになっているぐらいです。内部は分かりませんが。
見学してからあまり記憶に残っていなかったのですが、暇多余さんから
解体されたとの情報をいただきました。 '14.12.9
4m×4mの家U
4×4 House U
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
「4m×4mの家」の竣工約1年後にすぐ隣に建てられた住宅である。
Tと線対称の外観になっていて、二つ並ぶ姿を見ると非常にバランスが良いです。
そしてTはRC造、Uは木造という異なった構造によって対比するようにつくられています。
元々、隣にUを建てる計画があったわけではなく、クライアントから相談を受けた安藤氏が
この場所を薦めてUが実現することになったらしいです。
しかしうらやましいです。最上階に上ると目の前に広がる海を独り占めできるわけですから。
一つ個人的な興味としては、形は同じでも異なる構造や仕上げの二つの建物が
潮風などにさらされて時間を経た後にそれぞれどうなるのかが見てみたいです。
'05.10.22
(追記)解体されてしまっているそうです。あさいさんから情報をいただきました。
ふたつの建物の経年変化の比較を楽しみにしていたのですが、それはかないませんでした。
'14.12.2
千里ニュータウン
南地区センタービル

Senri New Town South District
Center Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府吹田市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
阪急南千里駅の駅前につくられた千里ニュータウンの南地区センタービルである。
千里ニュータウンのセンタービルで一番初めにつくられました。
1964年にセンタービルが出来た後も、1965年に専門店街、1976年に文化センターと
千里南地区は村野氏の設計により順次整備が行われています。
開口部をリズミカルに並べた立面は村野さんらしい美しいデザインです。
同じ千里ニュータウンにあった槇文彦さん設計の「千里センタービル」が解体されたように
この建物も老朽化を理由に再開発計画があるようです。。 '07.2.26
(追記)保存運動もあったようですが、残念ながら解体されてしまいました。。
千里ニュータウンは再開発の時期に来ているんですね。 '14.12.2
BOX-A QUARTER CIRCLE 宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
都心につくられた専用住宅であり、宮脇さんのボックスシリーズの一つです。
前面道路以外の三方を建物に囲まれた敷地に建っているため、箱型ながら2階部分を
4分の1の円弧状平面とし、余った部分を庭することで、2階部分は庭に向かって開き、
1階部分は庭に設けられたトップライトから光が差し込むよう設計されています。
また、建物中央に設けられた螺旋階段上部にもトップライトを設けることで、
建物に囲まれた敷地にもかかわらず明るい空間となっています。
今回HPに載せるに当たりGoogleMapで確認すると、別の建物が建っていました。
知らないうちに建て替えられてしまったんですね。。 '14.6.13
COTE a COTE
(コータ・コート)

山本理顕設計工場 神奈川県横浜市泉区
Riken Yamamoto & Field Shop/Kanagawa
山本理顕さんが設計した建物が連続して建ち並ぶ緑園都市の建物の一つである。
8つの建物のうち一番最後に設計されました。
他の建物は全て道路に面して建っているのですが、これだけはPRADOとAMNISの間の
通路を奥に抜けた広場に面しています。
建物用途も他とは異なり、9つのスカッシュコートを持つ会員制の施設となっています。
スカッシュコートしに来る人がそんなにいるんだろうかと思いながら見学したのですが、
2007年頃に解体されてしまって現在はマンションになっているようです。。 '14.4.18
アイルス
Ailes
大江匡/プランテック総合計画事務所 千葉県船橋市
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Chiba
千葉県船橋市の細い路地につくられた会社の寮である。
京都府にも大江氏の設計した寮(参天製薬)があるのですが、向こうが直線による設計に対して
このアイルスは曲線が多用された設計になっています。
真ん中につくられた曲面によるデザインとそこから吹き抜け空間に入り込む光が気持ちよさそうでした。
装飾がこれ以上増えるとけばけばしいと感じるギリギリのデザイン、という印象を受けました。
(同じ設計者による滋賀の大学はやりすぎという感じがします。。)
ところで「アイルス」ってどういう意味でしょう?
「アイリス」はギリシャ神話の虹の女神なんですが、これは関係ないのかなあ。。 '02.6.12
(追記)解体されてしまっているそうです。hinataさんから情報をいただきました。 '14.4.5
ラフォーレ原宿・松山
Laforet Harajuku Matsuyama
クライン・ダイサム・アーキテクツ 愛媛県松山市
Klein Dytham architecture/Ehime
松山市の中心部、一番町に立つラフォーレ原宿の松山店である。
この建物は元々は「スーパーいづみ」という店舗だったものを森ビルが取得し
1983年にオープンした東京に次ぐ2番目のラフォーレ原宿だそうです。
クライン・ダイサムが関わったのは2003年の改装の時で、オレンジ色の外壁、
墨を流したようなグレーの縦縞の模様がインパクトのある外観をつくり出しています。
ちなみにオレンジ色を選んだのは愛媛の特産であるみかんを意識したからなのでしょうか?
愛媛の若者にとってランドマーク的存在だったこの建物は、2008年1月に閉館し、
同年3月に取り壊されてしまったそうです。
理由は経営不振ではなく、新耐震以前の建物なので安全性に難アリということだそうです。
数年前に松山を訪れた時に「なんで松山なのに原宿やねん!」というベタなツッコミを
していたことが懐かしいです。。 '08.5.1
(追記)閉館はしたそうですが建物はまだ残っているそうです。
やまうちさんから情報をいただきました。ありがとうございます。 '09.3.16
(追記2)解体されてしまっているそうです。
跡地にはホテル、店舗が入った複合施設が建設されるようです。
ida-10さんから情報をいただきました。ありがとうございます。 '14.3.15
旺文社ビル南館・北館
Obunsha Building
ノーマン・フォスター 東京都新宿区
Norman Foster/Foster+Partners/Tokyo
雑居ビルが密集する神楽坂につくられた旺文社の新本社ビルであり、
旧本社ビルからほど近い場所に建てられています。
敷地が細い道路によって細分化されているため、建物は2棟に分かれています。
駅から徐々に建物に近づいていくと、ガラスとアルミの外観が見えてきますが、
2棟の建物の高さが調節されているため、一つの大きな建物に見えます。
メインの道路から細い路地に入ると、建物が鋭角になっていて、駐車場を含めた
オープンスペースをつくり出しているため、細い道路であることを感じさせず非常に開放的です。
同じ設計者がつくった「センチュリータワー」と比べるとかなり落ち着いた建物です。
入口にあるガラス張りのキャノピーが、落ち着いた建物にかろうじてアクセントを付けていました。
ちなみに現在は旺文社ではなく、アディダスのビルになっているようです。
旺文社は贅沢につくりすぎて維持できなくなってしまったのでしょうか。。 '04.7.5
(追記)2013年頃に解体されてしまったようです。。 '14.2.24
アトリエ・インディゴ
Atelier Indigo
竹山実建築綜合研究所 北海道札幌市中央区
Minoru Takeyama Architect & U/A/Hokkaido
竹山氏の北海道事務所であった建物です。
ずっと前にこの作品を写真で見てから、北海道に行ったら絶対見ようと思っていました。
そして行ってみると。。ボロボロでした。
エゾ松による半円形の塀で囲まれた中庭は、誰も手入れをしないらしく草木が生え放題で、
屋根は一部黒のビニールシート(ゴミ袋?)で補強されていました。
さらに中庭には空き缶などのゴミが散乱しておりひどい有様でした。
元々奥庭に向けた大きな開口部以外は閉鎖的な空間だったので、現在は演劇のホールとして
利用されているときもあるようでした。とっくに竹山氏の事務所ではなくなっていました。。 '01.10.30
(追記)その後、複合商業施設として再生されたようですが、2013年に解体されてしまったそうです。
'13.12.14
秋田相互銀行秋田南支店
Akita Sogo Bank,
Akita Minami Branch
宮脇檀建築研究室 秋田県秋田市
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Akita
秋田市南部の国道に面した場所につくられた地方銀行の支店である。
宮脇さんによる一連の秋田相互銀行シリーズの一つです。
サービス棟と営業棟という二つの異なる機能の建物をふって
ガラスの吹き抜け空間でつないでいます。
一連のシリーズを見学に行ったときに、ほとんどの建物が塗り替えなどによって
竣工時の鮮やかな色彩ではなくなっていたのですが、
この建物は黄色のままだったのが嬉しかったです。
ただ、残念ながらいつの間にか解体されてしまっているようです。。 '13.10.10
山梨県立図書館
Yamanashi Prefectural Library
鬼頭梓建築設計事務所 山梨県甲府市
Azusa Kito Architect & Associates/Yamanashi
甲府市の中心部につくられた県立図書館である。
図書館建築の第一人者である鬼頭さんが設計し、日本建築学会賞を受賞した
「東京経済大学図書館」(1968)の2年後に竣工した図書館です。
巨大な柱が並ぶ入口周りのファサードや吹き抜けの階段などダイナミックな
デザインになっていて、近年の鬼頭さん設計の図書館にある優しさみたいなものは
あまり感じません。ただ、個人的にはこっちの方が好きです。
最近は手狭であることと老朽化を理由に移転構想があるみたいです。
もし移転しても現在県庁舎内にある旧県立図書館みたいに建物は残してほしいです。 '08.8.22
(追記)2012年に新図書館が開館したので危惧していたのですが、解体されてしまっているそうです。
やまうちさんから情報をいただきました。 '13.7.21
万樹庵
Manju-an

石井修/美建・設計事務所 兵庫県
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
兵庫県の住宅地につくられた専用住宅である。
石積みの基壇、鉄骨のフレームにガラスをはめ込んだ壁、コルテン綱の屋根という構成ですが、
周りの植えられた植栽が全体を覆い尽くしており、建物の存在を完全に消し去っています。
石井さんが目神山などで実践してきた緑との共生がここでも行われています。
残念なことに既に解体されてしまっているそうです。。 '13.6.8
JOH 宍戸邸
Shishido House
鈴木恂+AMS 東京都
Makoto Suzuki+AMS Architects/Tokyo
東京都の高級住宅地につくられた専用住宅である。
L型平面の2層の部分とそれに囲まれるように配置された1層の部分があり、
ふたつをつなぐ斜めのトップライトを設けた回廊を中間領域としています。
写真で全て2層に見えるのは、当初は壁を立ち上げただけの屋上部分があったのですが、
後に増築をして全て2層になっているからです。外観はほとんど変わっていませんが。。
専用通路の奥に建物があるのですが、専用通路に設けられた斜めの塀もカッコイイです。
ちなみに2013年2月に火事により全焼してしまいました。原因は不明みたいです。。
'13.5.18
日本シェーリング
Nihon Schering
村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府大阪市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
ドイツに本社を持つ製薬会社シェーリンググループの日本本社である。
敷地内に後で増築された大きな建物があるため、この建物はこじんまりした感じに見えます。
横に連続する開口部のデザインが外観全体を特徴付けています。
さらに側面にまわるとガラス張りの階段室があるんですがこれが良いです。
明らかに古さを感じる階段室なんですが、リズミカルなフレームが洗練さを醸し出していました。
'06.11.21
(追記)2011年頃に取り壊されてしまったそうです。暇多余さんから情報をいただきました。 '13.5.18
54の屋根
54 Roofs
石井和紘建築研究所 岡山県建部町
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Okayama
建部町の田んぼに囲まれたのどかな場所につくられた幼稚園である。
「54シリーズ」の一つであり、54の屋根フレームが建物になり、また、塀の役割も果たしています。
実際屋根として機能しているフレームは少ないと思われますが、デザイン的には
なかなか面白い設計になっています。
周りが田でのんびりした風景なのに幼稚園が結構閉鎖的なのにはびっくりしました。
そして、あせたフレームはちょっと弱々しく見えて、ちょっと哀愁を感じさせる外観でした。。
'03.6.17
(追記)暇多余さんから情報をいただきまして、2009年頃に建て替えられてしまっているようです。
'13.3.16
オンワード代官山
ファッションビル

Onward Daikanyama Building
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
おしゃれな街並みと良い建築の多い代官山にある店舗ビルである。
下層部にみられる御影石とコンクリートによる古いものの崩壊、上層部の剥離しかけた鉛のパネル、
それらが異質な素材の組み合わせによる調和をあらわしているらしい。
決して彼の作品は良いといつも思わないが奇抜な発想ではあるだろう。。
ファッションに疎いのでよく分からないのですが
オンワードなのにゴルチエの店だったけどそれはいいのか? '00.3.12
(追記)2012年7月頃に解体されてしまったようです。
この時代の鈴木エドワードさんの過激な作品の一つがなくなってしまいました。。 '13.3.16
ダイビル(大阪ビルヂング)
Osaka Building
渡辺節建築事務所 大阪府大阪市
Setsu Watanabe/Osaka
中之島に建つ大規模オフィスビルである。
大阪ビルヂングの「大」を「ダイ」と読み、通称ダイビルと呼ばれています。
渡辺節の代表作の一つであり、当時所員だった村野藤吾が参加していたことでも有名です。
角の部分がカーブを描き、開口部も彫りが深くないため、遠くから見ると
つるっとした印象を受けますが、北側の低層部エントランス周りに近づくと
華やかな装飾で覆われていることが分かります。
エレベーターホールや吹き抜けの手すりなど内部の装飾も見所が多いです。
ただ、残念なことに2009年11月からこの建物は解体工事に入り、2013年に
中之島ダイビル・ウエストという名の高層ビルに改築されてしまいます。
外壁や低層部の装飾は再利用する計画ではあるようですが。。 '09.11.18
(追記)低層部の外壁保存という形になりました。 '13.3.16
歌舞伎座
Kabuki-Za
岡田信一郎、吉田五十八 東京都中央区
Shinichiro Okada Isoya Yoshida/Tokyo
銀座、晴海通り沿いに建つ歌舞伎専用の劇場である。
建物は、一番最初は1889年に竣工していますが、現在は1924年竣工の
岡田信一郎設計の建物が戦災を受けたため、吉田五十八が躯体やデザインを生かした
復興設計を行い、1950年に竣工したものです。
唐破風が目立つ外観は通りのシンボル的存在で、RC造による和の表現は、
歌舞伎座にふさわしい姿だと思います。
しかし、残念ながら再開発計画が発表され、2010年までの公演を最後に解体し、
劇場とオフィス棟をもつ複合施設に建て替えられてしまうそうです。。 '08.10.27
(追記)使える部材を再利用しながら建て替えられました。 '13.316
六本木プリンスホテル
Roppongi Prince Hotel
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
六本木につくられた小規模都市型ホテルである。
ここ以外にも黒川さんは数多くのプリンスホテルを設計しています。
最近の六本木といえばヒルズやミッドタウンなんかを思い出してしまいますが、
このホテルはそれらの新スポットからは少し外れた六本木一丁目駅のすぐ近くに建っています。
建物は中庭に設けられたオールシーズン用のアウトドア温水プールを囲むように
客室や飲食店などが配置されていて、曲面を描くプールに合わせて廊下の壁面もカーブしています。
プールの側壁の一部が透明になっているため、プールサイドから泳いでいる人を
水槽のように眺めることができ、昔はエロいプールとして有名だったみたいです(笑)
ちなみにプリンスホテルはここを住友不動産に売却しており、2007年1月30日より
ヴィラフォンテーヌ六本木アネックスとして数年間限定で営業をしています。
数年間という限定期間が終了した後が心配です。。 '07.10.19
(追記)再開発により2012年の年末に解体されてしまいました。。 '13.1.20
西山記念会館
Nishiyama Memorial Hall
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県神戸市中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
川崎製鉄の故西山氏を記念してつくられた建物である。遺品の展示室や大・中のホールからなる。
幹線道路が交わる三角の敷地をうまく生かした三角形をした平面プランになっていて
中央に諸室を設け、頂部にコアを配置しています。
外観や内部も村野氏らしい柔らかい曲線を使った暖かみのあるつくりになっていました。 '01.12.28
(追記)2011年3月で閉館していたそうで、2012年9月から解体が始まってしまいました。。 '13.1.17
織陣T・U・V
Origin T・U・V
高松伸建築設計事務所 京都府京都市上京区
弟3回日本建築家協会新人賞
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
老舗の帯問屋の本社社屋である。
1981年に織陣Tがつくられてから1982にU、1986にVと増築がなされています。
Tは赤御影石をふんだんに使ったファサードが特徴的です。
個人的にはぬりかべ(ゲゲゲの鬼太郎)にしか見えませんが。。
Vでは彼の金属を使ったロボット建築が姿をあらわしてます。
高松氏の設計の変遷を見るにはベストな建物かもしれないと思いました。 '02.2.13
(追記)タケさんから情報をいただいたのですが、この名作も解体されているそうです。。
'13.1.4
大阪中央郵便局
Osaka Central Post Office
逓信省営繕部(吉田鉄郎) 大阪府大阪市
Docomomo100
Tetsuro Yoshida(The ministry of Communications Building and
Repairs Section )/Osaka

大阪駅の目の前に立つ郵便局である。
同じく東京駅の目の前に立つ「東京中央郵便局」と同じ吉田鉄郎が設計しています。
東京は外壁が白色だったのに対してこちらは濃いグレーであり、
東京は変形敷地に合わせた曲面があったのに対して
こちらは直線で構成されているため、より厳格なイメージを受けました。
また、東京は4階と5階の間に胴蛇腹があったのですが、こちらはなく、
モダニズムをより洗練させたデザインに仕上がっています。
東京中央郵便局とともに一等地に立っているため、今後の存続が危ぶまれています。。
'06.5.17
(追記)解体されて西梅田スクエアという名称の広場として暫定供用されています。
エントランス部は保存されるようですが、微妙な結論ですね。。 '12.12.29
赤坂プリンスホテル新館
Akasaka Prince Hotel
丹下健三・都市・建築設計研究所 東京都千代田区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
構想に10年もの歳月をかけてつくられた赤坂プリンスホテルの新館です。
このホテルを知らない人はいないでしょう。
メタリックな外観と高層の客室部分の段々な形が特徴的です。
外観に対して内部はつるつるした質感の白い大理石が多く見られる。
旧館とつながっているのですが、迷路のようでした。ロビーになぜか熊が飾ってあったのが笑えた。
'01.8.10
(追記)2011年3月末で閉館し解体することが2010年4月28日に発表されました。。
さすがバブル時には「赤プリ」と呼ばれた有名ホテルだけにテレ ビでも解体について
かなり報道されていました。
まさかあの建物が取り壊されるとは思ってもいなかっただけに驚きです。。 '10.5.4

(追記2)現在解体中のようです。 '12.12.29
宮島邸
Miyajima Residence
藤井博巳建築研究室 東京都
Hiromi Fujii Architect and Associates/Tokyo
都内につくられた専用住宅であり、藤井さんの処女作である。
建物をグリッド化したといってもいいほど、外壁は目地によるグリッドラインが入っており、
開口部もほとんど見えないため、強烈なインパクトを持っています。
ただ、見学に行ったときは、竣工からかなりの時間が経過しているため、
グリッドラインは残念ながら消失しており、多少インパクトは薄れていました。。
それでも藤井さん設計の建物は少ないため、現存していることを嬉しく思っていたのですが、
こないだ、既に建て替えられてしまっていることを知りました。
建て替え後の建物も同じ宮島邸で、設計者も藤井建築研究室だそうで、
宮島さんは藤井さんの設計を気に入っていたんだと思います。 '12.10.2
ライカ本社ビル
RAIKA Headquarters Building
安藤忠雄建築研究所 大阪府大阪市住之江区
Tadao Ando Architect & Associates/Osaka
南港にあるアパレル関係の企業本社ビルである。
オフィス機能に加えてギャラリー、ショップがある。
南港は土地があまっているのか、やたら広場がでっかくとってある。
そしてオフィスもかなりでかい!
正面は良いのだが、側面にまわると単調な壁が続いている。
7層吹き抜けの空間が中心にあるらしいがもちろん中には入れなかった。。
(追加)解体中だそうです。タケさんから情報をいただきました。 '12.9.11
WEEK
高松伸建築設計事務所 京都府京都市北区
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
北山通りに建つ高松伸設計の商業施設である。
北山通りが華やかになり始めた当初に建てられた建築物である。
パイプなどがシルバーに塗られており、建物自体もシルバーである。
何かの機械の部品を大きくしたような設計という印象を受けた。
しかし導線および各店舗へのアクセスはかなり考えられており、
ブリッジで奥の店舗にアクセスさせる方法はうまいと考えさせられた。
(追記)最近再びこの建物を見に行ったらパイプがブルーに塗られていた。
結構良くなったような気がする。高松氏の目論見とはちがうであろうが。。 '01.3.2
(追記2)2011年に取り壊されてしまっているそうです。テナント入っていなかったしなあ。
北山通にあった高松建築がどんどんなくなっています。。 '12.7.10
西条市体育館
Saijo City Gymnasium
坂倉準三建築研究所 愛媛県西条市
Junzo Sakakura Architect & Associates/Ehime
カブトガニのまち西条市につくられた体育館である。
RCの外観に緩やかなカーブを描く屋根の吊り構造です。
2年後、同設計者により佐賀市につくられた「市村記念体育館」は
まさにこの建物の流れを組んでいると一目で分かるほどよく似たデザインです。
建築されてから40年以上の歳月が経っているためか老朽化ということと
新たな体育館が完成したことから1998年以降は閉鎖されたままです。
取り壊されないのは嬉しいと言えば嬉しいんですが、放置されて風化していくのを
待つのも微妙です。。何とか改修して別の用途にでも使えないでしょうかね〜。 '06.3.2
(追記)2012年1月頃に解体されていることが分かりました。
力強さを感じさせる吊り構造が好きだったんですが残念です。。 '12.4.25
熊本市水道局
Kumamoto City Waterworks Bureau
村野藤吾/村野・森建築事務所 熊本県熊本市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Kumamoto
熊本市役所ではなく熊本県庁のすぐ近くにつくられた熊本市の水道局である。
福岡県を除くと九州にはほとんどない村野建築ですが、おそらく熊本県に唯一ある村野建築です。
一時期流行った庁舎建築の特徴である水平性を強調したスラブの積層建築でありながら
バルコニーを支える柱梁の繊細さや池に張り出した1階出窓のデザインなど
村野建築的要素がちりばめられています。
僕が見学に行った時は建物周りの池に鯉が泳いでいたのですが、今は枯山水だそうです。
'09.12.15
(追記)2011年の年末に取り壊されてしまいました。。 '12.3.1
ささき別荘
Villa Sasaki
古谷誠章・近畿大学工学部建築意匠研究室
広島県広島市
Nobuaki Furuya + Kinki University/Hiroshima
戦前からあるという老舗の割烹旅館の増改築である。
和風の既存棟の北側に立っており、庭を囲い込むような配置になっています。
老舗料理店がよくRC等を使った設計を依頼したなあ、と思いましたが、
意外と周囲に溶け込んで落ち着いた雰囲気にはなっていました。
正面から見ると左右が違った表情になっていて真中の分かれ目がはっきりしています。
このファサードを見てキカイダーを思い出したのは僕だけでしょうか(笑) '03.2.20
(追記)取り壊されてマンションになってしまっています。。 '11.12.25
立見邸
Tatsumi House
安藤忠雄建築研究所 大阪府
Tadao Ando Architect & Associates/Osaka
大阪の商店街に面した角地に建てられた店舗付住宅である。
1階、2階が店舗、3階部分が居住スペースとなっています。
建物を切り取ってつくられた外部階段やガレージ部分によって、箱形の建物に表情をもたせています。
3階の住居は部屋の中央にシンボリックともいえるロフトへの階段が設けられているのも
インパクトのある空間構成だと思います。
ただ、写真を見ると分かりますが、居住スペースが狭かったらしくその上に増築されています。
既に取り壊されているとの情報を得たのですが、ようやくだいぶ前に撮影した写真が
見つかったので掲載します。どうやら現在はマンションになってしまっているようです。
'11.12.20
ロッテルダム駅前バス停
Bus terminal for
Rotterdam Central Station
レム・コールハース/OMA オランダ ロッテルダム
Rem Koolhaas/OMA/Netherlands
ロッテルダム駅を出るとすぐ目の前に広がるバスターミナルにつくられたバス停である。
グリーンの湾曲する大屋根が道路をまたいでおり、大屋根の下部には待合所や
切符売り場といった諸機能が設けられています。
機能とか形態は違うのですが、同じ駅前の大屋根ということで、西沢立衛さんが設計した
「熊本駅東口駅前広場」を見たときにここを思い出しました。
残念ながらロッテルダム駅周辺は再開発が行われているらしく、
このバス停も解体されてしまっているようです。。 '11.9.4
ホテル・ベラビスタ
アーキテクトファイブ 大分県上津江村
大分県の山間部、上津江村が造った一大サーキット施設オートポリスにあるホテルである。
サーキットを見にきた人々などが宿泊できるようにつくられたホテルであり、
テラスなどからサーキット場が一望できる位置に配置されています。
ちなみにサーキット場のスタンドもアーキテクトファイブが設計しています。
ただ、そんなに度々メジャーな大会が開かれるわけもなく、訪れる人も少ないためか
経営難から現在は閉鎖の状態に陥っていました。。
個人的にはつくった時から予想はついていたと思うのですが。。 '03.3.3
(追記)タケさんから解体されているとの情報をいただきました。
計画に無理があった気がするので、悲しい建築だったと思います。。 '11.8.21
田辺エージェンシー本社ビル
Tanabe Agency Building
石井和紘建築研究所 東京都目黒区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
多くの芸能人を抱えるプロダクションの本社ビルである。
全体のイメージは見たままの鉄骨トラスによる橋梁である。
内部にはガラスブロックで覆われた階段室があるらしいのですが、
残念ながら僕は芸能人じゃないので中には入れませんでした(笑)
つくられた当初は東側の隣地が空地であったため、側面がよく見えたのですが、
現在はビルがつくられてしまい、窮屈そうになってしまいました。
あれではせっかくの側面開口部からの採光が全くとれずに暗いんじゃないでしょうか。。 '02.1.24
(追記)でーるさんから建て替え中との情報をいただきました。。 '11.8.21
中林仁一郎邸(比燕荘)
Nakabayashi House
村野藤吾/村野建築事務所 京都府
Togo Murano/Murano Associated Architects/Kyoto
京都市街を一望できる東山の裾野に建てられた個人住宅である。
丸物百貨店の中林仁一郎さんの邸宅として建てられました。
渡辺節さん設計のプラッツ近鉄や村野藤吾さん設計の池袋ステーションビルは
元々は丸物百貨店でしたが、中林さんの死後に丸物が近鉄グループに入ったため
丸物百貨店という名称はなくなっています。
個人住宅なので道路側から見える東側の姿しか見ることは出来ませんでしたが、
車寄せに掛けられた巨大な庇や入口周りの石の使い方など見どころが多かったです。
車寄せの手前に車止めのポールが2本立っていたのは面白かったです。
玄関手前の砂利敷きの前庭に猫が2匹気持ち良さそうに寝転がっていたのが印象的でした。
ただ、残念なことに所有者が変わってしまい2010年に取り壊されてしまいました。。 '11.5.21
中央林間の家
House in Chuorinkan
伊東豊雄建築設計事務所 神奈川県
Toyo Ito & Associates, Architects/Kanagawa
神奈川県の私鉄駅近くに建てられた住宅である。
シンプルな家型の建物ですが、入口横にヴォールト屋根のアトリエが付加されています。
外壁パネルの接続部やコーナー部にアルミ材を入れることや一部のパネルの色に変化を
付けることで、壁面にデザイン的要素を持たせています。
ただ、見学に行った時はかなり壁面が汚れていてほとんど同一色にしか見えませんでしたが。。
しかし、側面の壁の色はかなり時間を経ていい味が出ていました。
今回HPに掲載するにあたり、Google Map等で確認してみたのですが、
残念なことに別の住宅に建て替えられてしまっているようです。。 '11.5.8
小寺邸
Kodera House
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ/ヴォーリズ建築事務所
兵庫県神戸市
William Merrell Vories/Hyogo
神戸の山手の邸宅街につくられた専用住宅である。
元々は関西学院の教授だった小寺氏がヴォーリズに設計を依頼して建築されたものだそうです。
ヴォーリズが設計したスパニッシュスタイルの住宅の代表作の一つとして保存状態もよく、
最近まで小寺さんの親族の方が住まわれていたようですが、売却されてしまい、
取り壊されてしまったそうです。跡地はマンションになってしまうようです。。 '11.4.26
日本基督教団福島教会
Fukushima Church
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ/ヴォーリズ建築事務所
福島県福島市
William Merrell Vories/Fukushima
福島市の中心部、福島駅からも近い場所に建てられた教会である。
ヴォーリズは数多くの教会建築を設計していますが、これが最初に手がけたものだそうです。
煉瓦の赤色に所々に見られる緑色が美しく映えています。
すっくと伸びたトンガリ帽子の鐘楼もかわいく、色彩も含めてアニメに登場しそうなデザインです。
竣工後かなりの年月が経ち、何度も修復して使っておられたそうですが、
今回の東日本大震災によってかなりのダメージを受けたため、
3月末に解体されてしまったそうです。。 '11.4.26
御代田町福祉センター
Miyota Welfare Center
東孝光建築研究所 長野県御代田町
Takamitsu Azuma Architect & Associates/Nagano
有名な避暑地である軽井沢町に隣接する御代田町につくられた福祉センターである。
福祉センターという名称ですが、内容としては大集会室を中心として会議室、談話室、入浴室
といった公民館に近い用途として建設されています。
建物は東西に長く、エントランスは2階東側に設け、西側は1階をピロティとしてその上部を
大集会室とし、その他の諸室とは中央に設けられたスロープでアクセスするようになっています。
ちょっと前に御代田町を訪れたときに、この建物があると思われる場所に行ったら
大きな駐車場になっていて、場所間違えたかなあ、と何気なく思っていたのですが、
調べてみたら解体されて駐車場になってしまったようです。。 '11.4.18
沖縄県立那覇病院
Okinawa Prefectural
Naha Hospital

芦原義信/芦原建築設計研究所 沖縄県那覇市
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Okinawa
那覇市の公共施設が集中するエリアに建てられた総合病院である。
金城信吉さんが設計した那覇市民会館と道路を挟んで向かい合っています。
竣工当初は琉球大学保健学部附属病院として建てられましたが、その後、
附属病院が移転したため、県立病院になりました。
道路側に低層、奥に高層という配置になっており、低層部は壁面にスクリーンブロック
を設けることで沖縄の気候などに配慮した設計となっています。
老朽化等もあり、2006年に南風原町に沖縄県立南部医療センターが開設したことを
受けて、廃止されてしまい、その後取り壊されてしまいました。。 '11.3.19
甲府郵便局
Kofu Post Office
逓信省(山田守) 山梨県甲府市
Mamoru Yamada/Yamanashi
甲府駅から程近い場所に立つ旧甲府郵便局である。現在は甲府市役所の庁舎として使用されています。
交差点の角地に沿うようにアールを描く2階建ての建物です。
元々は西側に電話局の建物もあったみたいですが、それは取り壊されています。
シンプルなデザインですが、西端の階段室上部を少し高くして庇を伸ばした意匠がみられました。
てっきり市役所本館などの他の建物とは離れた場所に立っているのかと思っていたのですが、
同一区画にあったのでびっくりしました。
まるで初めから市役所庁舎になることが分かっていたかのような立地です。 '07.9.10
(追記)新庁舎建設のため平成22年10月に解体されてしまいました。。 '11.3.9
甲府市庁舎
Kofu City Hall
内藤多仲+日建設計工務 山梨県甲府市
Tachu Naito/Yamanashi
甲府駅から南へ山梨県庁を越えて少し行くと見えてくる市庁舎である。
内藤多仲さんといえば東京タワーなどのタワー建築と構造設計者というイメージが強いのですが、
山梨は内藤さんの出身地ということもあって数多くの建物を設計しています。
地上5階、地下1階のシンプルな箱型建築ですが、ピロティ部分の梁が力強いデザインとなっています。
この建物と山田守さん設計の旧甲府郵便局などが市庁舎として使われていましたが、
老朽化や狭あいなどを理由に新庁舎建設のため平成22年10月に解体されてしまいました。。 '11.3.9
農協ビル(JAビル)
JA Building
佐藤武夫設計事務所 東京都千代田区
Takeo Sato Design Office/Tokyo
東京駅から近い場所に建てられた農協関係の事務所と会議室、ホールなどで
構成された地上9階、地下4階の複合ビルである。
2階までは壁面をセットバックさせて公共の通路とし、3階以上は
ガラスブロックで覆うことで、シンプルながら独特な外観をつくり出しています。
ガラスブロックを採用したのは騒音対策と熱損失の低減が目的だそうです。
見学してからしばらくアップしていなかったのですが、近くに新築移転してしまい、
この建物は取り壊されてしまったんですね。。 '11.2.25
横浜松坂屋本館
Yokohama Matsuzakaya Main Building
出浦高介、鈴木禎次 神奈川県横浜市
Kosuke Ideura, Teiji Suzuki/Kanagawa
伊勢佐木モールのランドマークとなっている戦前に建てられたデパート建築である。
ゆずがデビュー前にこの店の前で路上ライブをやって人気を博したことでも有名です。
当初の設計者が出浦高介で、1929年の増築時から鈴木禎次が設計しています。
鈴木禎次は愛知県に多くの建物を残していますが、多くの松坂屋の設計も手がけています。
アールデコ調のデザインによる建物は、隣の「旧横浜松坂屋西館」とともにこのエリアの
品格を上げることに成功していると思います。
しかし、残念ながらこの松坂屋は2010年10月末に閉店することが発表されました。
建物を解体する計画もあるようです。。 '08.7.3
(追記)取り壊しを事業主体のJ・フロントリテイリングが決定し、10月26日で営業を終了したそうです。
'09.11.6
(追記2)解体されてしまいました。。 '11.2.10
1・1/2
渡辺豊和建築工房 大阪府茨木市
Toyokazu Watanabe Architecture Studio/Osaka
初期の渡辺氏の代表作である。
正方形平面の箱に半球を載せたものと、それを半分に切ったものをブリッジでつないだ
という面白い形態をしており、この建物の名前である「1・1/2」とはこのことである。
コンクリの箱に鉄板張りのドームが載せてありますが、このドームのオレンジ色は
元々この色だったのか?と疑問に思ってしまいました。
初期につくられたこの作品や「オッパイハウス」が発展(?)していくと
「秋田市体育館」になるんだなあ、としみじみ思ってしまった(笑) '02.10.7
(追記)取り壊されて跡地はマンションが建っているようです。
暇多余さんから情報をいただきました。 '11.1.23
寺田の家
House at Terada
高松伸建築設計事務所 京都府
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
京都府南部の住宅街に立つ個人住宅である。
切妻屋根による2層の箱と上部をテラスにした1層の箱をつなげたシンプルな外観ですが、
RC打放しの壁にアクセントとして2階にメタリックな丸窓を配しています。
同時期に竣工した代表作である「ARK」や「ファラオ」と比べると高松建築っぷりが薄いです。
ただ、向こうは両方とも歯科を併設しているので目立っていいんだと思いますが、
こっちは個人住宅だからこれぐらいがいいんじゃないかと思います。 '07.12.31
(追記)取り壊されているとの情報をhinataさんからいただきました。 '11.1.16
竹中工業所分室
Takenaka Kogyosho Branch Office

石井修/美建・設計事務所 兵庫県西宮市
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
西宮市東部に建てられた設備関係の会社社屋である。
現在は竹中エンジニアリングという社名に変わっているようです。
直方体の建物が倒れたみたいなアクロバティックな外観が特徴的で、
側面の壁の荒々しさがすごく良いです。
しかしこの形態はデザイン重視ではなく冬の太陽エネルギーを考えた結果のものだそうです。
僕の中では石井修さんといえば緑に覆われた建物という印象が強かっただけに
この建物は意外でしたが、環境に配慮しているという点で石井さんらしいですね。 '07.9.19
(追記)取り壊されて跡地は住宅分譲されてしまいました。。
hinataさんから情報をいただきました。 '11.1.11
新ダイビル
Shin-Osaka Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府大阪市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
堂島川沿いに立つ賃貸オフィスビルである。
1958年に竣工し、その後1963年に増築されています。
白タイル張りの外壁に、水平の連続窓が続くシンプルな外観ですが、
よく見ると4階部分の隅を凹ませていて、そこになぜか2匹の羊の像が立っています。
羊は建物の4隅以外にもいるのですが、これは増築前の隅だった場所だと推測されます。
ということは(4隅+増築前の2隅)×2匹=12匹いるのかと思ったら、東側の増築前の隅には
いなくて、西側の増築前の隅にしかいませんでした。結論としては全部で10匹います。
このビルは先進的に屋上緑化を行っていて、平日の昼間などに開放してくれています。
上ってみると昼寝をしているおじさんやくつろぐサラリーマンなどがいました。
屋上で驚いたのが造形で、機械室などのデザインが気合い入りまくってます。
外観は(羊以外)かなり抑えた表現だっただけにこれは驚きました。
ちなみにこのビルを30階建ての高層ビルに建て替えるとダイビルが発表しました。
2011年に着工だそうです。残念です。。せめて羊は新ビルの隅に再度置いてもらいたいです。
'07.9.23
(追記)解体が始まってしまいました。。 '10.12.27
ハナエ・モリビル
Hanae Mori Building
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
表参道沿いに建てられた銀行と店舗からなる複合ビルである。
もっと新しい建物だと思っていたのですが、25年ほど前の建物だと知ってびっくりしました。
建物の中心を4層吹き抜けの空間が貫通しています。
ハーフミラーの外観が量感を巧みに隠すことに成功していますが、
こんな自己主張の少ない丹下建築は他にないのではないでしょうか。
ただ裏側にまわるとミラーでなくなるので裏からは見ないほうがいいと思います。 '02.5.27
(追記)この建物を紹介してから間が経っていないのに、昨日のニュースでハナエ・モリが
経営破綻したと報じていました。この建物はどうなるのでしょうか。 '02.5.31
(追記)2010年中に建て替えるという検討を、ビルを所有する大林不動産がしているそうです。
ビルに入っているテナントに対してその旨の文書が届いているみたいです。
このビルは表参道のファッションストリート建築の先駆けともいえる建物なのに。。 '08.4.11
(追記)解体されてしまいました。。 '11.1.11
京都科学・開発センター
Kyoto-Kagaku Research Institute
岸和郎建築設計事務所 京都府相楽郡木津町
Waro Kishi, Architect & Associates/Kyoto
関西文化学術研究都市のハイタッチ・リサーチパーク内につくられた施設である。
仏像や遺跡からの出土品の修復を目的とした研究施設である。
コンクリの壁と鉄骨のフレームによる設計であり、低層に抑えてあるため、
周りの環境にうまく溶け込んでいます。
外観は単純な箱型の建物を予想させますが、壁の内側はさまざまな空間構成になっていて面白い。
段々状になった光庭(?)に置いてある石のオブジェも意味深で良いです。 '01.12.11
(追記)現在解体中だと分かりました。残念です。。 '10.1128
大阪臨海センタービル
Rinkai Center Building
槇文彦/槇総合計画事務所 大阪府堺市
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Osaka
海に程近い港湾エリアにつくられた複合ビルである。
近年の槇さんの作品は関西に少ないですが、初期の作品は意外とたくさんあります。
この建物もその一つです。
ランドマークのようにそびえる高層棟と、芝生を敷詰めた中庭を囲い込むように
配置された低層棟から構成されています。
芝生の中庭は年月の経過によりやや色あせたものの、彫刻が置かれていたりと
なかなか良い空間を演出しています。
高層棟はよく見ると1963年竣工の菊竹清訓設計「館林市市民センター」に似てるような気が。。
当時はこういうデザインが流行っていたのかなあ。 '02.12.5
(追記)2007年頃に売却され、取り壊されて現存していないそうです。
hinataさんから情報いただきました。 '10.10.31
倶会櫻聴院
Sumai of Encounter
梵寿綱 東京都渋谷区
Von Jour Caux/Tokyo
代々木上原駅からほど近い場所に建つ外国人向けの賃貸住宅である。
梵寿綱さんが設計したにしてはかなりおとなしめな外観で、門のある東面だけでは
彼の作品だと気付かずに通り過ぎてしまいそうです。
南側は白地に色鮮やかなデザインや「けらば」などに梵寿綱的デザインが見受けられますが
樹木が生い茂っていてあまりよく見えませんでした。
見学に行ってからかなり時間が経って存在を忘れてしまいそうになっていましたが、
でーるさんから解体情報をいただいて思い出しました。
現在は取り壊されて更地になってしまっているそうです。。 '10.9.2
片山ビル
Katayama Building
安藤忠雄建築研究所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
西宮にある店舗及び住居の入った複合ビルである。
出来た当時はコンクリの落ち着いた外観だったようですが、現在は見るも無残に塗り替えられてます。
白にピンクの縁取り、そして現在1階が不動産関係が入っているらしく、その看板がはりついてます。。
斜めに切り込むように入る1階のエントランスは健在ですが、それ以外は悲しい状態です。
でも取り壊されるよりはいいかなあ。。 '01.12.25
(追記)取り壊されているとの情報をhinataさんからいただきました。
外観は既に安藤建築らしさをなくしていましたが、それでも解体は残念です。 '10.8.25
城戸医院
高松伸建築設計事務所 京都府京都市北区
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
京都市にある病院であり、高松さんの最初期の建築ではないでしょうか。
初期はかなりコンクリ打放しを多用していて、メタリックなものは全く見えません。
円筒形の建物に直方体を後ろ側にくっつけた形になってます。
ただ、写真を見てもらっても分かると思うのですが無茶な増築を行ってます。。
レトロな表札は気に入ったのですが。。 '02.2.5
(追記)取り壊されているとの情報をhinataさんからいただきました。
高松さんの最初期の建築なだけに残念です。 '10.8.25
フォワイエビル
Foyer
安藤忠雄建築研究所 香川県高松市
Tadao Ando Architect & Associates/Kagawa
情報をいただいたので早速見に行ってきました。
いつ頃できたビルなのでしょうか?かなりツタが絡まってて年季を感じました。
動線はいたってシンプルで、ずらした二つの直方体の隙間にある階段をひたすら上るというものです。
迷路状になっておらず、テナントに入る以外に他に行くところがないので
グルグル階段を上っていると目がまわって気持ち悪くなりました。。 '02.3.21
(追記)ぽんさんのおかげで1984年竣工だということが分かりました。ありがとうございます。 '02.4.14
(追記2)ケイさんからの情報により2004年に取り壊し予定だそうです。残念です。。 '04.5.19
(追記3)もう取り壊されてしまったのでしょうか?知っておられる方、なくなっているのを
確認した方、おられましたら情報をください。お願いします。 '05.1.17

(追記4)みぃさんからの情報によると2004年12月の時点では建物は健在で店舗も営業していた
そうです。どうやら2004年取り壊しは違ったようです。混乱させる情報を掲載してしまいまして
申し訳ありません。 '05.3.3

(追記5)再開発のために今度こそ本当に解体してしまったようです。。 '10.8.23
参天製薬シーダーハウス
Ceader House
大江匡/PLANTEC 京都府相楽郡
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Kyoto
参天製薬の独身寮でありRDセンターの近くにつくられています。
4階建ての建物で、中央に設けられた吹抜けの階段室を挟んで寮室が配置されており、
階段室と寮室の境界をガラスブロックにすることにより、完全に区切らない設計がなされています。
4階部分はガラスによる開放的な空間でラウンジや食堂としています。
夜になると周りは比較的暗い場所になってしまうのですが、中央の吹抜け部分のガラスの光が
ランドマークのようにいつも目立って光り輝いています。
この建物と同じ道路沿いに建築家設計の建物がいくつか建っているので、
建築見学にはもってこいの場所だと思います。 '05.5.8
(追記)取り壊されて敷地は更地になっているとの情報を得ました。 '10.6.18
東京大栄ビル
(蛇の目ビル)

Tokyo Daiei Building
(Janome Building)

前川國男建築設計事務所 東京都中央区
1965年日本建築学会賞
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
京橋に立つ地下3階地上9階のオフィスビルである。
東西面と中央部をSRC造の構造壁としたH型のコアとし、南北面は十字型のユニットを
組み上げ、その内側にガラス面を設置した陰影のあるファサードとしています。
1、2階部は少し幅が狭いですがピロティとして外部に開放しています。
すぐ隣の「片倉ビル」とその隣の「京橋三丁目ビル」とともに名建築群を形成していたのですが、
3棟とも再開発によって残念ながら取り壊されてしまいました。。 '10.6.16
MK石油東五条給油所
高松伸建築設計事務所 京都府京都市山科区
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
山科の国道一号沿いにあるガソリンスタンドである。
どうやらMK石油は高松伸がお気に入りのようである。
赤いトラスで組まれた屋根は何ともいえないものがある。
上に突き出た部分の三角が目に見えて、屋根が口にみえてしまいまるでワニのようである(笑)
'00.7.11
(追記)セルフスタンドに変える際に取り壊されてしまいました。。
暇多余」さんから情報をいただきました。 '10.4.15
資生堂ザ・ギンザ
THE GINZA
芦原義信/芦原建築設計研究所 東京都中央区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
銀座の中央通り沿いに建つ商業ビルである。
資生堂が直営する化粧品や衣料雑貨などを販売するセレクトショップが入っています。
外壁はリブ付きRC打放しに小叩きという深みのある仕上げとなっており、
同じ通り沿いにある他の建物とは違った独特な外観をつくり出しています。
1階フロアを道路より1.8m下げ、2階フロアを1.2m上げることで、視覚的に内部へと
誘う工夫がなされています。
外壁に取り付けられている○や△や□のサインもかわいくて良いです。
残念ながら資生堂が化粧品事業のみに集約させることを発表し、
建物は解体されてしまいました。。 '10.4.12
虚白庵
Kohakuan
白井晟一研究所 東京都
Seiichi Shirai Architectural Institute/Tokyo
白井晟一さんの自邸です。
ここには元々白井さんが1949年に建てた「滴々居」と名付けられた自邸がありましたが、
1970年にこの建物に改築しています。
幹線道路に面した敷地に立っており、ぐるりと高い塀で囲われた平屋の建物であるため
道路からは建物を外観すらほとんど見ることは出来ません。
ただ、塀の上まで伸びる巨大な椎の木が見えるだけでした。
敷地が大きいため広い庭を持つにもかかわらず開口部の少ない閉鎖的な建物で
白井さんの寝室には一切開口部がないそうです。
他の白井建築もそうですが、白井さんは閉鎖的空間をこよなく愛していたんですね。
ちなみにこの建物は平成22年4月に解体されてしまいました。
見学会があるとの情報を見学会の前日に教えていただいたのですが、
平日であり東京ということでどうしても行くことが出来なかったことが残念です。。 '10.4.7
京橋三丁目ビル
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
京橋駅前の交差点に立つオフィスビルである。
交差点の隅切りに当たる建物部分を削り取っていて、そこに特徴的な意匠が施されています。
道路の対角に当たる場所からこの建物を見ると、隅切り意匠を中心とした
非常にシンメトリックなデザインであることがよく分かります。
僕はこの建物の存在を全く知らず、別の建物を見学するため
偶然前を通りかかったんですが、一目見て村野建築だと確信して興奮した記憶があります。
家に帰って調べて村野建築だということの裏が取れたときは
「俺の村野建築発見能力はすごい!」と自画自賛してました(笑) '07.2.5
(追記)再開発により解体されてしまっているそうです。数人の方から情報をいただきました。
'10.3.22
博報堂
Hakuhodo
岡田信一郎 東京都千代田区
Shinichiro Okada/Tokyo
明治に創業した老舗の広告代理店の旧本社屋である。
中央には岡田信一郎の代表作である明治生命館といえば思い浮かべるオーダーが
並んでいますが、それを左右から挟み込んだ形になっています。
面白いのは左右のデザインが全く異なっており、左はシンプルなのに対し、
右は塔屋になっていて非常に凝ったデザインが施されています。
残念なのは、この建物が現在解体中だということでもうこの姿を見ることが出来ないことです。
前から落下防止の網を建物全体に被せてあったので、近々大規模改修か解体かを
決断しなければならないことは分かっていたのですが解体という結論は残念です。。
'10.1.16
(追記)解体後に新築された「テラススクエア」という建物にファサード復元されました。
みやのこさんから情報をいただきました。 '15.8.15
旧上田邸
Ueda House
田上義也 北海道小樽市
Yoshiya Tanoue/Hokkaido
 
小樽市にある田上義也さん設計の住宅の一つです。
小樽新聞社の社長である上田氏の邸宅として建てられましたが、
1970年代後半から宗教団体であるMOAの施設となっています。
内外装ともにかなりの改変がなされているようで、当初は違っていたと思われる
壁の塗装仕上げがなんとも悲しい外観にしてしまっていました。
ただ、改変されながらも現存していたのですが、残念なことに2009年4月に
解体されてしまったそうです。
同年に建てられた坂牛邸の隣にあったため、田上住宅が並ぶ姿は珍しかったのですが、
もう見ることは出来なくなってしまいました。。 '10.1.11
平和ビル第1棟
Heiwa Building No.1
村野藤吾/村野・森建築事務所 福岡市北九州市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Fukuoka
JR八幡駅から南に延びる平和通りに面して建てられた戦災復興住宅である。
第1棟から第4棟まであり、2〜4は松田軍平+平田重雄の設計によるものですが、
第1棟のみが村野藤吾さんの設計で建てられました。
外壁はタイル貼りで一部にガラスブロックが使用され、一住戸の面積も広く、
全戸に浴室が付いているという当時ではかなり高級な仕様となっています。
残念なことに駅前再開発事業によって平和ビルは全て低層に商業施設等が入った
高層マンションに建て替えられてしまっています。。 '09.12.26
愛知県森林公園センター 村野藤吾/村野・森建築事務所 愛知県尾張旭市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Aichi
約428haという広大な敷地の公園内につくられたゴルフ場のレストハウスである。
高低差のある敷地をそのまま使っており、ゆるやかな勾配屋根が重なり合う
水平性を強調した建物となっています。
軒の化粧垂木をそのまま連続させた内部空間が美しかったです。
ただ、残念なことに2006年に解体されてしまっていたそうです。
前から知らないうちに解体されている村野建築があるんだろうなあ、
と思っていましたがやっぱりありました。。
かなり昔に見に行ったためにあまり写真を撮っていなかったことが悔やまれます。
'09.12.20
船橋ボックス
Funabashi Box

宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki/Tokyo
東京の都心に建てられた小住宅であり、宮脇さんのボックスシリーズの一つです。
密集した敷地に建っており、外部に対してはRC打放しの閉鎖的な表情となっています。
内部は玄関から伸びる吹抜けの階段室があり、その上部にはトップライトが設けられています。
平面的には明るい2階にキッチンやリビングなどの主空間を配置し、1階は寝室、浴室などと
なっています。
面白いのが吹抜けの階段室の壁が下見板貼りとなっていて、内部なのに外壁のようです。
残念なことに2009年の春に解体されてしまっているようです。。 '09.10.23
デンマークハウス
Denmark House
アントニン・レーモンド 東京都港区
Antonin Raymond/Tokyo
南青山の角地に建てられた賃貸マンションです。
レーモンドが設計した後期の建築だそうですが、正直インパクトは薄いです。
気になるのは建物よりもその名称の方で、なぜデンマークなのか?分かりません。。
ちなみに、この建物を三菱地所が取得していたことが分かりました。
どうやらマンションを建設する予定のようです。。 '09.2.13
(追記)取り壊し完了したそうです。 でーるさんから情報いただきました。 '09.10.13
呉羽中学校
吉阪隆正/U研究室 富山県富山市
市の取り壊し決定に対し保存運動が展開されている中学校である。
数少ない吉阪建築の一つであり、僕も保存されることを望んでいます。
3つのY字型の普通教室棟と「くの字型」の特別教室棟と管理棟が
外部空間であるベランダによってひょうたん型の中庭を囲むように接続されています。
そのためベランダに立つと中庭や教室全てが見渡せるという開放的な空間になっています。
普通教室棟は中央に三角形のホールをつくりその各辺に教室が張り付く形になっています。
富山といえば豪雪地帯であるため、冬場はベランダに雪が積もってしまい、
生徒が雪かきをしなくちゃならないそうです。
建替えをすれば雪かきをする必要もなくなり、教室もきれいになるといえばそうですが、
素晴らしい建築を後年に残すことも大切じゃないでしょうか。
公共建築は特にそうあって欲しいと願います。財政が苦しいのは分からないでもないですが。。
'05.6.18
(追記)改築されて全く残っていないようです。 いいださんから情報をいただきました。 '09.8.27
ハクビ教育文化会館
磯崎新アトリエ 東京都豊島区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
大塚の駅前の線路沿いにつくられた学校である。
名前からは何の学校なのか全く想像できなかったのですが、着物の着付けの学校です。
すごく有名な建築家なのに意外と東京の中心部に少なく、しかも70年代の建築は
個人住宅を除くと、東京駅前の福岡相互銀行はもうないので
現存するのはこれぐらいじゃないでしょうか。
建物はガラスのアトリウムを囲むようにタイル張りの建物がシンメトリックにデザインされています。
前面道路が狭いことと電線があってうまく全体を写すのが難しかったのですが、
この建物はどうもすっきりしていないのが気になりました。 '04.9.8
(追記)2006年くらいに取り壊されてしまっていたようです。。
東京にある初期の磯崎建築は少ないだけに残念です。 '09.6.24
乃村工藝社 東京社屋
Nomura Co.,Ltd. Tokyo Office
清家清+デザインシステム 東京都港区
Kiyoshi Seike+Design System/Tokyo
海に近い芝浦に建てられたディスプレイデザイン会社の最大手、乃村工藝社の社屋である。
1966年に旧館が建てられ、その後1974年に新館が隣に増築されています。
低層の旧館は煉瓦、ガラス、そしてカーブを描く屋根がやさしい印象なのに対し、
高層の新館は格子状のフレームにガラスのファサードがシャープな印象を受けます。
ただ、この建物は2007年末、お台場に乃村工藝社の新社屋が完成したことで役目を終え、
2008年に取り壊されてしまいました。残念です。。 09.3.7
キリンプラザ大阪
高松伸建築設計事務所 大阪府大阪市
1989年日本建築学会賞
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Osaka
引っかけ橋の横にそびえる難波の超メジャー建築で高松伸の代表作。
映画「ブラック・レイン」で使われたことでも有名です。
展覧会を開いたり映画上映のできる階や飲み屋の階がある建物です。何度か展覧会で行きました。
複数階にわたる展示はおもしろいのですが、使い勝手が悪そう。。
難波のシンボル的な役割は十分に果たしていますが。。
(追記)キリンがH19年10月末をもってここを閉鎖することを発表しました。
しかも跡地を売却する予定だそうです。
ミナミのランドマークが、そして、高松建築の代表作がなくなってしまうんですね。。 '07.8.21
(追記2)跡形もなくなってます。。 '09.1.28
近鉄劇場
Kintetsu Theater
村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府大阪市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
近鉄上本町駅周辺にある村野建築の一つである。
元々は「近鉄会館」という名称で映画館を主目的として建設されたそうですが、
改装が行われ名称が近鉄劇場になってから、OSK日本歌劇団(マイナーな宝塚みたいなもの(笑))
のミュージカルなどの公演に使われてきました。
建物は駅前の周囲の建物に比べて低層で、連続窓が水平性を強調しています。
隅部に置かれた彫刻や手摺りのデザインなど村野建築の要素がちりばめられていて面白いです。
2004年に閉鎖され、テナントの店舗だけが入っていたのですが、現在解体中のようです。
閉鎖され、跡地に新歌舞伎座が移転することが近鉄から発表されていたため
いずれ解体される運命なのは分かっていましたが、ショックです。。 '08.10.30
秀巧社ビル
Shukosha Building
磯崎新アトリエ 福岡県福岡市
Arata Isozaki & Associates/Fukuoka
雑誌などを出している出版社のビルである。
直方体の建物のエントランス部分を半円筒形にくり抜くことによってつくり出している。
階が上がるにつれて大きくなっていく窓がリズミカルで気持ちよいデザインです。
1階部分は一部が二層吹き抜けのギャラリーになっていて、
そこにかかるブリッジがすごくカラフルで特徴的でした。
屋上にある「秀巧社」の名前の入った機械室(?)が昔っぽくてよかったです。 '02.2.18
(追記)ひらきさんから情報をいただきまして現在解体中だということが分かりました。
九州の初期磯崎建築はどんどん解体されてしまってます。。 '08.10.1
札幌メディアパーク・スピカ
Sapporo Media Park SPICA
伊坂重春/伊坂デザイン工房 北海道札幌市
Shigeharu Isaka/Hokkaido
札幌市の中心部、大通公園のすぐ近くにあるイベントスペースである。
札幌テレビ放送が開局40周年を記念して本社ビルの横に建てたものです。
屋根が開閉式になっているのですが、その開閉方法が特徴的です。
24枚の三角形ガラスパネルで構成された屋根のうち18枚が可動式になっていて
パネルを開く枚数を変化させることで5つの開閉パターンを可能としています。
これまで2度ほど見学していたのですが、2008年4月から解体が始まっていると知ってびっくりしました。
2000年に竣工だからたったの8年で取り壊されてます。早すぎ。。
平成12年度北海道赤レンガ建築奨励賞も受賞してたんだけどなあ。
イサム・ノグチの彫刻も置いてあって良い場所だったんだけどなあ。。
ちなみに跡地はヤマダ電機になるみたいです。 '08.7.25
徳丸小児科
Tokumaru Childrens' Clinic
長谷川逸子建築計画工房 愛媛県松山市
Itsuko Hasegawa Atelier/Ehime
松山市に多くの建築を設計している長谷川さんの初期の作品です。
道路側に幾何学模様を描いたコンクリートの壁を立て、壁と建物の間を回廊にして
そこからアプローチするという設計になっています。
ぱっと見ると普通の建物に見えますが、回廊内や道路と反対側の外観などに円形などが
使われていて、20年以上前の作品とは思えない建物でした。
コンクリが汚れてきたためか現在は幾何学模様の壁は塗装がされています。
設計上止むを得ないにしても、トビラを三ヶ所も付けずに
壁面だけならもっと素晴らしかったのでは、と思いました。 '02.6.5
(追記)ayaさんから情報をいただきまして、現在取り壊し中だそうです。。 '08.7.21
アトリエ・ヨシエ・イナバ
Atelier Yoshie Inaba
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅地につくられたアトリエである。現在はもう「ヨシエ・イナバ」ではないようでした。
ファサードとして取り付けられたすりガラスが並ぶ壁をくぐると吹き抜けの空間が広がり、
上を見上げると空中階段があるのが見えます。
さらに向かって左の通路の奥をのぞこうとすると、センサーがあるようで
「これ以上中には入らないでください」というアナウンスが流れたので、びっくりしました。。
勝手に奥に入るのはやめましょう(笑) '02.3.6
(追記)ぽんさん、マトビーさんから情報をいただきまして、既に解体されているそうです。 '08.7.21
流行通信本社ビル
安藤忠雄建築研究所 東京都新宿区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
雑誌社の本社ビルである。
大通りから少し入り込んだ雑多な路地に突如として現れます。
スリットの入った壁と建物の間から階段を少し降りて半地下の廊下からアプローチします。
外観にはその半地下の部屋の開口部と空中に現れる謎の扉(笑)があります。
きっとこの謎の扉からは階段があったのだと思います。
屋上に置かれたプレハブのような建物がいまいちで残念でした。。 '02.5.1
(追記)ぽんさんから情報により取り壊されて高層マンションが建っていることが分かりました。
東京の初期安藤建築は少ないんで残念です。。 '08.7.5
Stadium 600
岸和郎+K.ASSOCIATES 愛知県名古屋市千種区
Waro Kishi+K.Associates/Architects/Aichi
名古屋市の商業エリアにあるパチンコ屋である。
パチンコ屋と聞いてイメージするものは、高松伸さんを代表とする奇抜なデザインで
とにかく目立たせるというものだったのですが、この建物は全然違います。
非常におとなしく、パチンコ屋とは分かりにくくシックな外観は大人な雰囲気です。
特に夜の雰囲気が非常に良いです。二階部分のガラスのファサードから漏れる光と
外壁の黒がとても美しかったです。
雑誌で見たときは竣工当時だったので壁に何もなかったのですが、見に行ったときは
「本日9時開店」とか貼ってあったのは残念でした。仕方がないことですが。。
あと、この建物を見た時なんとなく「岸さんぽくないなあ」と思いました。 '04.10.22
(追記)取り壊されて別のパチンコ屋になってるみたいです。
竣工後しばらくして改装されてしまい、既に岸さんのデザインは見る影も
なくなってたんですけどね。。 '08.6.19
ホテルCOSIMA
菊竹清訓建築設計事務所 東京都台東区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
公開空地を設けた総合設計制度を導入しているため、容積率の緩和がされているホテルである。
しかし、上野につくったのはかなりいけていない!
不忍池から景色を眺めるとあれだけが高くそびえていて景観をかなり悪くしている。
ちょっと腹が立った。'99.8.20
(追加)ホテルCOSIMAはソフィテル東京へと変わって営業していましたが、
2006年12月19日で営業を終了したそうです。しかも近々解体されてしまうそうです。。
'06.12.30
(追加2)解体されて跡形もなくなってます。。 '08.6.19
浪花組東京支店
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都港区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
赤坂につくられた大阪に本店を持つ工事業者の東京支店である。
大阪本店(1964)、名古屋支店(1976)も村野さん設計による建物ですが、
それぞれが全く異なるデザインなのが面白いです。
この建物は三角形の敷地に立っており、コールテン鋼で覆われた外壁に
縦スリット状の開口部をランダムに並べています。
ただ、この建物は再開発事業によって取り壊されてしまっているようです。
新聞などで解体の危機が報じられる村野建築もあれば、ここのように知らない間に
なくなっていく村野建築もあるんですね。。 '08.5.10
スタジオ赤坂楼
石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
赤坂に建てられた設計者のオフィスである。
正面ファサードはほとんどがガラス面になっており、低層部のガレージの奥もガラス面です。
側面や屋根にはテント地が使用されており、内部の部材などの多くはサンプルを使って
つくられているそうです。
設計者自邸の「拾庵」とともに小さいながらもインパクトのある建物です。
しかし、残念ながら赤坂の再開発によって取り壊されてしまっているみたいです。
現在の石井さんの事務所は赤坂ですが違う場所に移転しています。 '08.5.9
ハネギ・コンプレックス
Hanegi Complex

篠原一男 東京都世田谷区
Kazuo Shinohara/Tokyo
羽根木の閑静な住宅街につくられた複合施設である。
道路に沿って立つRC打放しの外壁に規則的に円形の窓と縦長の窓が並ぶ建物は
スペース45°と名付けられた空間(オフィス?ギャラリー?)となっていて、
外部階段の奥に住居があります。
道路沿いの建物と外部階段に挟まれたちょっとした屋外空間に植えられた一本の木が
建物全体に暖かさを与えていました。
ちなみにこの建物を見学したのは3年くらい前なのですが、2年ほど前に解体されて
しまっていることを今日知りました。
篠原さんといえば初期の住宅建築が有名で、1980年代以降のいわゆる第4の様式は
あまり評価されていない気がします。実際この建物もかなりマイナーです。
しかし、マイナーとはいえ、ほとんど話題にもならずに取り壊されてしまっていたという
状況には愕然としました。。 '08.4.30
学習院大学中央教室
Gakushuin University
Central Lecture Room

前川國男建築設計事務所 東京都豊島区
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Tokyo
目白駅前にある学習院大学のシンボルともいえる校舎であり、
その形態からピラミッド校舎(通称「ピラ校」)と呼ばれています。
前川國男はこれ以外にも学習院大学の校舎を数多く設計しています。
低層部の菱形のトラスが現れている部分がムカデの足みたいです(笑)
ピロティの中に入ってみるとさらに構造がよく分かって面白いです。
大学はこの建物を2008年3月に取り壊し、新たに高層の校舎を建てることを発表しました。
前川國男設計であることは認識しながらも老朽化や設備不足などが理由だそうで、
建て替え前の見学会も既に終わっています。行けなかった。。
ちなみにこの建物はウルトラマンセブンの出てくるそうで見学会もそちらのファン向けの
イベントだったみたいです。 '08.1.30
(追記)ついに取り壊しが始まってしまいました。。 '08.4.30
日本相互銀行本店
Nippon Sogo Bank
前川國男建築設計事務所 東京都中央区
1952年日本建築学会賞 Docomomo100
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Tokyo
東京駅の目の前に立つ銀行(現在は三井住友銀行)である。
1、2階はSRC造の柱梁で支えられた無柱空間の銀行室をつくりだしています。
3〜7階の事務室はアルミサッシュやアルミパネルによる横連窓が特徴的で、
8、9階はオーディトリウムとなっています。
全溶接鉄骨構造の採用など当時の最先端の技術を採用したビルとなっています。
竣工当時の写真を見てもそうは思わないのですが、小窓のサッシュがやたら光っていて
変な外観になってる気が。。 '06.5.11
(追記)現在解体中だそうです。。
隣の八重洲龍名館が解体されたので嫌な予感がしてたんですが、当たってしまいました。 '08.3.5
調布駅北口交番
Police Box at Chofu Station
妹島和世建築設計事務所 東京都調布市
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
東京23区の西側にある調布市の駅前交番である。 線路の真横に建ってます。
これまで本で見ていたときに思っていたよりずいぶん小さかった。
直方体に丸い穴があいてるというシンプルな設計です。
二階は仮眠室だと思うのですが、螺旋階段でのぼっていく、
宙に浮いたような円筒がかっこいいです。
側面はすりガラス状になっていて夜になると中の光がぼおっと浮かび上がります。
丸い穴からも光が漏れるということで夜まで待ってみたのですが、
誰も事務室以外に行かないため真っ暗だった。。残念。。 '00.1.29
(追記)京王電鉄が調布駅付近連続立体交差事業を行っており、駅前整備が進んでいるため、
交番機能も仮設に移転してこの建物は空っぽ状態だそうです。
このままでは解体は時間の問題なのでしょうか。。 '08.2.16
(追記2)溝口さんから情報をいただきまして、2月末に解体されてしまったそうです。 '08.3.2
酒造会館
前川國男建築設計事務所 高知県高知市
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Kochi
高知市のまちなかにつくられた酒造組合の事務所が入った施設である。
RC打放しの柱と梁を力強く全面に出した表現と、正面部の2階を張り出させた構造は
荒々しさを感じさせ、小さい建物ですが非常にインパクトのある建物です。
建物敷地を囲むようにつくられたレンガによる塀が建物内部にも連続しているデザインが
良かったです。
四国の前川建築はおそらくこの建物だけであり、初期の建物なので貴重だと思います。
'05.7.10
(追記)
取り壊されてしまっていて現在はマンションが建設中だと分かりました。
貴重な四国の前川建築がなくなってしまいました。。 '08.2.25
フットワーク
コンピューターセンター

Footwork Computer Center
長谷川逸子・建築計画工房 兵庫県社町
Itsuko Hasegawa Atelier/Hyogo
会社発祥の地のシンボルとして設計されたオフィスビルである。
緑の斜面を登ると14×26mのガラス面が立ちはだかる。
透明なファサードを透過してオフィス棟が見えるとともに後ろにも続く庭がさらに見る事ができる。
光を受けて輝くガラスはとてもきれいであったが近づいてみると
さびていたり、水が落ちてきていたりと、やや管理が。。といった感じである。
駐車場のある裏口から見ると彼女の作品である氷見市植物園に似ている。 '99.10.7
(追記)取り壊されてしまっているという情報をやまとさんからいただきました。 '08.2.16
堺泉北海員会館 村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府高石市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
大阪府の南部、高石市の海際につくられた海員会館である。
「海員会館」とは船員のための安価な宿泊施設で「かんぽの宿」みたいなものだと思います。
宿泊室の入った棟はピロティとして建物を完全に持ち上げているのですが、
村野建築としては結構珍しい手法だと思います。
ピロティ部分に遊具が置いてあったのがほほえましかったです。
ちなみにこれを見学に行ったのはかなり前なんですが、今回HPに載せるのに
ググってみたら公式HPがなくなっていました。
しかもグーグルマップで見てみると更地になってるみたいなんで、
除却されてしまってるのかもしれません。。どなたかご存じの方教えてください。 '07.2.4
(追記)どうやら取り壊されてしまっているみたいです。。 '08.1.24
プラッツ近鉄
(近鉄百貨店京都店)

渡辺節建築事務所 京都府京都市
京都の駅前に立つ百貨店である。
元々は丸物百貨店だったのですが、近鉄百貨店京都店へと変わり、
最終的にはプラッツ近鉄という専門店になりました。
しかし、その後、2007年にヨドバシカメラに売却され、現在取り壊し中だそうです。
駅ナカに伊勢丹が出来てしまって、ちょっと駅から離れたプラッツは負けてしまったんですかね。。
重厚な壁面に描かれた装飾、上部のバルコニーなどが美しいファサードをつくり出して
いたのですが、当たり前にあったこの建物がなくなっていくのは悲しいです。。 '07.11.5
早稲田大学文学部校舎
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都新宿区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
早稲田大学の戸山キャンパスにつくられた文学部の校舎である。
早稲田を卒業した村野氏が恩返しとして設計した建物だと勝手に思ってます(笑)
高層(11階建て)の研究室棟、3階建ての教室棟、2階建ての大教室棟から構成されていて
既存の建物と共に中庭を囲むように配置されています。
村野氏が多用したコンクリート打放しの柱と梁を見せる設計で、壁面に珪藻土レンガ貼りという
非常に落ち着いた表現は「世界平和記念聖堂」とよく似たデザインとなっています。
低層の教室棟のピロティをくぐって中庭に出るという劇的なアプローチは「甲南女子大学」の
管理棟を思い出させました。 '07.2.13
(追記)解体中との情報を得ました。
早稲田学生の間では「国連ビル」の愛称で呼ばれていたそうで、
確かに規模は違いますが外観はニューヨークの国連ビルに似てます。
その雄姿が見られなくなるのは残念です。。 '07.11.1
栃木県議会棟庁舎
Tochigi Prefectural Conference Hall
大高正人/大高建築設計事務所 栃木県宇都宮市
Masato Otaka Architect and Associates/Tochigi
メタボリズム・グループのひとりである大高さんの代表作のひとつである。
建物は、1階部分がピロティになっていて、2〜3階部分は吹き抜けの玄関ホールを囲むように
中央の議場と事務室が独立して配置されています。
構造がそのまま表れた外観となっていて、十字型柱と大梁による現場打ちの構造体と
プレキャストによる大梁の上下に取り付くサブの構造体から構成されています。
十字柱により持ち上げられた建物が力強くて魅力のあるかっこいい建物です。
聞いた話によると雨漏りがひどくて使い勝手という点では大変だということらしいです。
ところで、栃木県は現在、庁舎等の建て替えを行っており、
保存運動により佐藤功一設計の県庁舎の一部が
移築保存されることとなりましたが、この議会棟は解体されることになっています。
(もしかしたら既に解体済みかもしれません。。ご存じの方情報お願いします。) '04.10.31
(追記)解体されてしまったことを確認しました。跡地は公園(広場?)になるみたいです。。 '07.10.2
八重洲龍名館
前川國男建築設計事務所+吉江憲吉 東京都中央区
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Tokyo
東京駅の北東すぐの場所ににつくられたビジネスホテルである。
すぐ横には同じく前川國男が設計し、1952年の日本建築学会賞を受賞した
「日本相互銀行本店」が立っています。
日本相互銀行から10年以上経っているとはいえ、同じ設計者とは思えない荒々しい
正面ファサードが建物全体を特徴付けています。
竣工から40数年経っているため、ホテルの部屋や設備なども更新しながら
続けておられるのだと思っていたのですが、取り壊されているとの情報を得ました。
驚いて公式HPを見ると、建て替えられて2009年6月に「ホテル龍名館東京」として
オープンするんだそうです。
最近取り壊されてから紹介することになってしまった建物が多い気がします。。 '07.9.29
東京女子大学東寮
Tokyo Woman's Christian University
East Dormitory

アントニン・レーモンド 東京都杉並区
Antonin Raymond/Tokyo
レーモンドによってキャンパス計画がつくられ、数多くのレーモンド建築が存する東京女子大学内に
最初期につくられた寮である。当初は東西二つの寮がありました。
日本初の女子個室寮でもあったそうです。
震災前に建てられたRC造の寮は非常に珍しく、藤森照信さんも建築探偵で書いておられました。
煙突がシンボルタワーとして立っており、そこにボイラー室や洗濯室などを設け、
そこから伸びる建物を食堂や集会室、そしてその奥にロの字型の寮が配置されています。
サークルの部室としてつい最近まで利用されていたこの建物は、創立90周年に向けた
キャンパス整備計画によって解体が発表され、保存運動もおこっていたのですが、
2007年8月に跡形もなく取り壊されてしまったそうです。。 '07.9.24
高岡駅南口シンボルモニュメント
Takaoka Station New Entrance
エンリック・ミラーレス 富山県高岡市
磯崎新がコミッショナーとなっておこなわれた「富山まちのかおプロジェクト」の一つである。
「くまもとアートポリス」の成功を契機にこういった建築に対するプロジェクトが幾つか行われたのですが
なかなか富山県のこのプロジェクトは変わってて面白かったとおもいます。
高岡駅の南口につくられた細長い糸が絡まったようなモニュメントです。
ジェットコースターのレールのようにも見えます。
そのなかに黄色の変わった形で「TAKAOKA」と書いてあるのが良かったです。 '02.1.7
(追記)ささくれさんからいただいた情報で既に取り壊されていることが分かりました。
ミラーレスは好きな建築家の一人なので残念です。。 '07.9.10
パーラーオーバル 高松伸建築設計事務所 京都府京都市東山区
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
東大路通りに面して立つパチンコ店である。
円柱状のアルミに直方体のガラスの箱が貫入していて、
エントランスの方にもうひとつガラスの箱がありそのなかに竹が植えてある。
この建物はトイレがすごいです。洗面台の下が光り輝いています。
おもわず写真を撮ってしまった。 '99.12.13
(追記)やまうちさんから情報をいただきまして、取り壊されていることが分かりました。
パチンコ店からディスカウントストアみたいなものに変わっていたのですが、
それも閉鎖されて取り壊されたみたいです。。高松建築は短命が多くないですか?
'07.7.27
STEP
安藤忠雄建築研究所 香川県高松市
Tadao Ando Architect & Associates/Kagawa
高松の中心部にある商店街の中につくられた商業施設である。
その名の通りまさに階段をどんどん上りながらその途中に店舗が張り付いているという感じです。
この時期の建物によく見られるコンクリにタイルやレンガ等を張り付けるという手法がここでも使われてます。
これまで見てきた安藤氏の商業施設の中で最も活気があって最もいいテナントが入ってる建物でした。
一番上まで上ったところには屋根の代わりに布のようなものがかかってましたが、これがちょっと。。
'01.11.8
(追記)2006年に取り壊されてしまいました。。跡地に建てられた新STEPも安藤さんが設計しています。
'07.7.14
青葉台のアトリエ
安藤忠雄建築研究所 東京都目黒区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京にあるBIGI関係の事務所ビルである。
メインの道路に面した壁が最近はあまり見られないガラスブロックになってます。
外観は不恰好というのが第一印象でしたが、ガラスブロックを透過して入る淡い光に
包まれたオフィス空間を想像しながら、きっと内部はすばらしいんだろうなあ、と思いました。
こうして竣工年代順に掲載していると東京の安藤建築はほとんどが1983〜1984年に
集中していることが分かります。
BIGI関係の建物がその時期に多く建てられたということなんでしょう。
しかし最近安藤建築の新しい情報はほとんどCabonさんのページから得てるなあ。。 '02.10.29
(追記)取り壊されているとの情報をいただきました。全く知らなかったのでびっくりしました。
跡地はどうなってるのかご存じの方教えてください。 '07.7.3
旧坂別邸 田上義也 北海道小樽市
小樽市の中心部から離れた高台に建てられた別荘である。
設計者の田上はフランク・ロイド・ライトに師事した後、北海道で数多くの建築を設計したとして
「蝦夷(エゾ)ライト」とも呼ばれています。
竣工した当時は羽目板が薄いピンク色で、屋根は赤いことから「赤別荘」と呼ばれていたそうです。
この建物は岩井俊二監督の映画「Love Letter」で中山美穂演じる藤井樹が住む住宅として
ロケに使われたことから一般の人にも非常に有名みたいです。
住宅なので内部は見学できませんでしたが、映画で内部を見ることができました。 '06.11.14
(追記)'07.5.26に火事で全焼してしまったそうです。。 '07.5.31
日本楽器ビル
アントニン・レーモンド 東京都中央区
Antonin Raymond/Tokyo
日本楽器(現在のヤマハ)が銀座に建てたビルである。
地下1階から3階までが楽器や楽譜等の店舗、4、5階がヤマハホールと呼ばれる
クラシックホールになっています。
中央部をガラス面にしたファサードは開放的な外観をつくり出しています。
入口上部の模様や文字が歴史を感じさせるレトロなデザインになっていました。
ところで、2006年6月21日にヤマハがこのビルを建て替えることを発表しました。
日建設計が設計し地下3階、地上12階建てだそうです。
解体は2007年1月からなので見学される方はお早めに! '06.7.4
(追記)取り壊されてしまいました。 '07.5.31
ムンディ・アニムス
Mundi Animus
梵寿綱 東京都豊島区
Von Jour Caux/Tokyo
巣鴨につくられた集合住宅である。
その極端に精緻につくられた装飾過多な外観は一目で梵寿綱の設計だと分かります。
周囲は下町的な要素の漂う場所なだけに異質なデザインが一際目立ってました。
壁面にはタイルで描かれた顔があったり舌を出した怪獣が垂れ下がっていたりと、
それだけでもすごいのですが、入口を入ると吹き抜けの空間があり、
上部には女神(?)がいて梵寿綱ワールドが展開されています。
梵寿綱の他の作品に比べておどろおどろしく感じなかったので結構好きな作品です。
ただ、残念なことに取り壊された(もしくは取り壊し中)そうです。
ある意味一つ一つのデザインがアートなだけに上手く取り外して残してほしかったです。。
'07.5.10
フォレット原宿 クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都渋谷区
ラフォーレ原宿と同じ並びの100mほど離れた場所につくられた姉妹店である。
元々は1986年にオープンした建物のファサード改装を2002年にKDaが手がけたものです。
グリーンの壁面に無数の円形反射板を貼り付けており、昼間は日光、夜間はネオンなどが
反射して様々な表情をつくり出すように設計されています。
ラフォーレとともにかわいらしいファサードが並んでいたのですが、2006年から閉鎖していて
こないだ前を通ったら取り壊されていました。改装してから5年しか経ってないのに。。
'07.5.1
福岡シティ銀行大分支店
Fukuoka City Bank, Oita Branch
磯崎新アトリエ 大分県大分市
Arata Isozaki & Associates/Oita
磯崎氏が本店及び多くの支店を手がけた福岡シティ銀行の大分支店である。
数多くの磯崎建築が大分のランドマークになっていますが、この建物もその一つです。
頭でっかちの高層部が特徴的な外観をしていますが、落ち着いたコンクリで外部は
仕上げられており、それに対して内部は鮮やかな色彩と光の空間がつくり出されています。
ポップアート的な銀行として一斉を風靡しました。 '02.11.14
(追記)この建物が取り壊しの危機にあるそうです。
どうやら既に銀行の所有ではなくディベロッパーが持っているみたいなので
保存の可能性は極めて低そうです。
大分市の角地に建つランドマークが消えてしまうのは残念です。。 '06.12.21
(追記2)tksさんからの情報により更地になってしまったことが分かりました。 '07.4.30
出光興産京都支店
村野藤吾/村野・森建築事務所 京都府京都市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Kyoto
京都市内につくられた出光興産の京都支店である。
村野さんは出光の建物をかなりの数設計していますがこれもその一つです。
道路に対して斜めに建物を振ることで出来た三角の空間を給油スペースとしています。
外壁は赤のレンガ貼りとし、開口部は縦ルーバーを設け、ベランダを連続させた外観と
しています。縦ルーバーは京都の町屋の縦格子をイメージさせるデザインとなっていました。
元々は裏側隣地に建物が建っていたんだと思いますが、その建物がなくなったため
裏側から見ると悲しい外観になってしまってます。。
京都支店でなくなってからも給油所として存続していましたが、こないだ前を通ったら
解体中でした。またしても村野建築が一つひっそりと無くなってしまいました。。 '07.3.18
親和銀行東京支店
白井晟一研究所 東京都中央区
銀座の晴海通りに面して立つ銀行である。
白井さんによる一連の親和銀行建築の第一作目です。
下層部の彫刻のような石の塊が上部の直方体を持ち上げています。
二つの中間に設けられた円を連続して並べたデザインは、他の白井建築で多用されています。
ほとんど開口部はなく、細くスリット状に設けられた窓だけというのが白井建築らしく
内部の閉鎖性が想像できます。
普通にこの建物見たら誰も銀行だとは思わないのでは。。
残念なのは建物上部に「辛子めんたい」の看板が乗っていて雰囲気を台無しにしてます。。
ずっと前から親和銀行ではなくなっていて、その後百貨店の事務所として使われていた
みたいですが、ネットで見た個人ページには近々解体されるという事が書いてありました。
かなりびっくりしてるんですが、詳細をご存じの方教えてください。お願いします。 '06.4.20
(追記)実際に確認したのではないですが、解体されてしまっているみたいです。。 '07.2.4
紙の教会
Paper Church
坂茂建築設計 兵庫県神戸市
Shigeru Ban Architects/Hyogo
阪神淡路大震災による火災で焼失した聖堂の跡地に建てられた紙による教会である。
坂氏が開発した紙管構造で出来ており、58本の紙管が楕円状に並び、
その周りをサッシュが覆っています。
重機を使うことなく、全国のボランティアが簡単・安全に作ることが可能な設計になっていました。
正面入口部のポーチは後につけられたものだそうです。
サッシュの汚れなどがこの建物の歳月を感じさせ、決して忘れてはならない震災からの年月をも
感じさせる建物となっていました。
内部空間はテントを通して降り注ぐ柔らかな光が幻想的な空間を作り出していました。 '03.5.27
(追加)現在、建替中でここにはもうないのですが、台湾に移築されたそうです。 '06.12.28
鰻谷チルドレン・ミュージアム
若林広幸建築研究所 大阪府大阪市
大阪ミナミの鰻谷につくられた店舗ビルである。
子供服を中心に、玩具、子供ジュエリーなど子供のための22の店舗で構成されています。
建物は全て統一されたスパンの架構になっており、
その格子にギリシャの民家や神殿をモチーフとした建物が貫入しています。
これらの店舗を空中階段などを使って巡るように設計されています。
しかし、上記の内容は竣工当時の状況で、現在は一階部分は居酒屋になっていて
上階の店舗も子供用の店ではなくなっている様子です。
というのも一階にあったエレベーターへのアプローチ部分が居酒屋によって閉鎖されて
しまっているので、上部の状況を見に行くことができなくなっています。。
出来たときから「こんなん成り立つんやろか?」と疑問に思っていましたが
案の定ダメだったようです。 '04.3.30
(追記)完全に使われなくなってしばらく経っていたのですが、遂に取り壊しが始まってました。。
結局子供のための店舗という当初の企画段階から失敗だったんでしょうね。。 '06.12.24
千里センタービル
Senri Civic Center Building
槇文彦/槇総合計画事務所 大阪府吹田市
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Osaka
日本有数のニュータウンである千里ニュータウン内につくられたコミュニティ施設である。
市役所の出張所や千里ニュータウンに関する展示空間などから成ります。
元々は結婚式場も入っていたらしいですが、どうだったのでしょうか。。
また、元々RCによる灰色の外壁だったようですが、現在は白く塗られています。
さらに、コアの上部である搭状の部分の上には時計なんか設置されてしまっていて
なんかかわいらしい外観に変わってしまっています。
一階部分のピロティ空間の作り方や内部の三層吹き抜け空間はすばらしいのですが、
外観の変貌に少し唖然としてしまいました。。 '04.6.9
(追記)今日知ったのですが、いつの間にか解体されてしまったそうです。。
跡地は超高層の住宅・商業複合施設になる計画だそうです。 '06.10.10
ペプシ工場 竹山実建築綜合研究所 北海道三笠市
コーラで有名なペプシの工場である。
北海道の旭川から札幌に向かって国道を走っていると見えてくる建物は
露出された鋼管とガラスのシリンダーによる特徴的なデザインで、
さらに屋根は逆円錐形をしていて、平凡な風景の中に突如現れるランドマークに
なっています。
僕が5年ほど前に北海道を訪れた時にこの建物を見たのは夕暮れ時だったため、
肉眼では見学できたのですが、写真では真っ暗でわかりにくい状態でした。
今回北海道に行った際に美しい写真を撮ろうと思い国道を走らせていると
この目立つ建物が全然見当たらない!!なんと除却されてなくなってました。。
結局真っ暗な写真でしか紹介できなくなってしまったことが残念でなりません。
そして北海道からどんどん竹山さんの初期の代表作がなくなっていくのが悲しいです。
'06.9.26
PMTビル
PMT Building-Nagoya
伊東豊雄+URBOT 愛知県名古屋市東区
Toyo Ito+URBOT/Aichi
伊東豊雄の初期の建物で、ショールームを備えたオフィスビルである。
彼自身が、宙に浮く紙のようなファサードという表現を使っているように正面から見たファサードは
まさしく軽さを感じさせるものがあるが、横から見てみると分厚さを感じてしまうのが残念でした。
しかし、これ以降の作品にこの考え方は受け継がれて
近年のすばらしい建物につながっているのだと思った。 '01.4.16
(追記)解体されて跡地に現在マンションを建設中でした。
住宅建築じゃない初期伊東建築は少ないだけに無くなってしまったことが残念です。。 '06.6.5
OXY鰻谷
Oxy Unagidani
安藤忠雄建築研究所 大阪府大阪市
Tadao Ando Architect & Associates/Osaka
ミナミの安藤建築が密集している鰻谷の商業施設である。
立方体の箱にL型の壁を挿入し、そのあいだに階段などをつくることによって
複雑な動線をつくり出している。
京都の商業施設のように奥に行かないと入れないというような多くのテナントの施設ではないため
この近辺の建物は商業建築としては成功していると思った。 '01.8.18
(追記)つい最近解体されて跡形もなくなってます。。 '06.5.22
ソニータワー大阪
黒川紀章建築都市設計事務所 大阪府大阪市中央区
ソニー製品のショールームであり、心斎橋のランドマークである。
配管、エスカレーター、エレベーターを外部に露出している。
トイレはすべてメタボリズム思想が表れており、交換が可能である。
来観者がまずエレベーターで9階にあがって、そこから露出したエスカレーターに乗り
降りてくるシステムはなかなか良いと思う。 '99.9.1
(追記)現在解体中です。心斎橋のランドマークがなくなってしまうことが悲しいです。。
'06.5.20
若宮町福祉健康センター
Wakamiya Welfare and Health Center
高松伸建築設計事務所 福岡県若宮町
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Fukuoka
福岡県ののどかな田園風景の中に突如現れる異質な建物である。
福祉施設であり介護室や多目的室、調理室などがあります。
大小ふたつの円錐形が特徴的で、さらにロータリーに沿って円形にルーバーが巡っています。
通称「パレット」だそうですが、もしかして絵の具のパレットに似ているから?
しかし、設計者は桜をイメージして設計したそうです(そういえば建物のサインが桜の花びらを
散らしたものになっていました)が、どう見たら桜に見えるんでしょうか。。
ところで、この建物は水漏れなどがひどいために、町が調査を行い、
高松さんの事務所と施工者を訴えているそうです。
どうやら調査によると円錐部分の水処理がうまく出来ておらず、内部に浸みているそうで
調理室なんかは黒ずんでしまっているそうです。
ただ、僕が思うには、奇抜な設計で有名な高松先生に依頼した時点で、
町はそれぐらい覚悟しておくべきじゃないでしょうか(笑) '04.7.21
(追記)きむさんから除却されているとの情報をいただきました。
ひどい雨漏りで使用できないことから町が建て替えることにしたそうです。
今度の建物は箱形で奇抜なデザインではないそうです(笑) '05.12.24
西部ガスミュージアム
Saibu Gas Museum
葉祥栄/葉デザイン事務所 福岡県福岡市早良区
Shoei Yoh/Shoei Yoh+Architects/Fukuoka
ももち地区にある西部ガスの博物館である。
アジア太平洋博覧会のパビリオンとして建設されたが、恒久的な施設としてつくられた。
ロの字型に配置された20本の鉄骨柱による吊り構造であり、中央部が3層の吹き抜け空間で
その周りを斜路がらせん状にまわっています。
斜路に展示がされており、中央部は時によっては催しがあるようです。
中に入ると薄暗いガラスは熊本の「ゆうステーション」でも使われていました。 '02.3.7
(追記)西部ガス広報室からメールが来て、今年の3月で閉鎖しているとの情報をいただきました。
残念ながら閉鎖してしまっていますので内部の見学はできません。 '03.12.16
(追記2)きむさんから除却されているとの情報をいただきました。
跡地には有料老人ホームが建つみたいです。。 '05.12.24
SYNTAX
高松伸建築設計事務所 京都府京都市左京区
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Kyoto
地下1階地上4階からなる商業施設である。
完全なシンメトリー建築であり、ファサードはロボットのようである。
上部はコンクリート、下部は御影石による外壁が使われている。
正面入口の左右にはエレベーターがあり4階のロボットの腕の部分に行ける。
しかし、4階のテナントが今空いているらしくエレベーターが動いていなかった。
裏にまわると階段があるのだが3階までしか行けない。。
謎なのは左右の奥の角の部分が階段で下に降りられるようになっているのだが
おりても行くところがない。 これはいったい?? '99.9.23
(追記)放浪者さんから頂いた情報によると取り壊されて別の建物が建てられているそうです。
高松さんの代表作が無くなるということは、高松さんが活躍された時代が終わったような気がして
悲しくなりました。 '05.3.28
そごう百貨店
Sogo Department Store
村野藤吾/村野建築事務所 大阪府大阪市
Togo Murano/Murano Associated Architects/Osaka
大阪の中心部、御堂筋と心斎橋筋に面する場所の百貨店である。
御堂筋側に間口を多く取ったT字型の平面になっていて、御堂筋側のファサードは
垂直線を強調する縦ルーバーが非常に美しく、ルーバー間にはガラスブロックがはめ込まれています。
そしてこのファサードには藤川勇造氏の彫刻「飛躍」がワンポイントとして配置されています。
当初外装はすべてトラバーチンだったそうですが、その後の改修によりモザイクタイルに変わっていました。
すでに取り壊されており、H17.1月現在は新たなそごうの建物を建築中です。
この建物や「心斎橋プランタン」など村野氏設計による心斎橋の名作がなくなっていくのがとても悲しいです。
隣の大丸(ヴォーリズ設計)との対比していたのが非常に懐かしく思い出されます。
幼少から何度と来ていた百貨店でしたが、じっくり内部を見学していなかったことが今では悔やまれます。
'05.1.26
心斎橋プランタン
村野藤吾/村野・森建築事務所 大阪府大阪市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Osaka
心斎橋筋にある僕のお気に入りの喫茶店です。
内部は3層になっていて、1階と螺旋階段で昇る2階とは一部吹き抜けになっていて同一な空間を
作り出しているが、3階は落ち着いた別空間といった感じである。
エントランスの大きなガラスだけが開口部であり、薄暗い照明・籐による意匠がレトロを感じさせる。
所々に展示してあるロートレックのポスターもいい感じです。 '01.5.25
(追記)2003年6月を持って閉店されています。これからの動向が気になります。 '04.5.26
(追記)2004年10月に心斎橋筋を歩いているとプランタンだった建物は改装されて
回転寿司屋になってしまっていました。残念です。。 '04.10.28
ホテル・ビバリー・トム
竹山実建築綜合研究所 北海道苫小牧市
工業都市、苫小牧市の湿地帯の埋立地につくられたホテルである。
シリンダー状の建物の上に球形のスチールトラスを載せた面白い外観である。
竣工当初は黒い建物だったのですが、現在は経営者が変わったのか、
ホテル名も変わっていて、外壁は白くなっていました。
初めて作品集でこの建物を見たときはこのやや卑猥なデザインに感動したのですが、
実物を見ると時代の経過を感じずにはいられませんでした。。
本館のすぐ横に教会があったのですが、もはやここで結婚式を挙げる人も少ないんじゃ
ないでしょうか。 '03.2.25
(追記)掲示板に書き込んでいただいた竹山マニヤさんの情報によると閉鎖・取り壊しだそうです。
'03.4.1
ヒルポートホテル
原広司+アトリエφ 東京都渋谷区
渋谷の駅から坂を上った場所にあるビジネスホテルである。
今となっては「あった」と言うべきでしょうか。建築マップ東京の改訂版をなにげなく
読んでいて、「現存せず」という注意書きを見てびっくりしました。
海をイメージしたという建物の外観は、敷地に対する厳しい規制をクリアしつつも
客室数を最大限に確保するという難題をうまく消化しており、なおかつ設計者の
デザインもうまく盛り込んでいます。ややデザインは押さえ気味ですが。。
上の写真を撮った時は雨がひどかったので、晴れた日にまた来てしっかり見学しよう
と思っていたのですが、それを実行する前になくなってしまいました。
建物自体除却されてしまったのでしょうか?どなたか東京の方情報いただけるとありがたいです。
'03.5.10
(追記)きむさんから早速情報をいただきまして、やはり建物も除却されてしまったそうです。。
残念です。 '03.5.13
国立国際美術館
川崎清+環境・建築研究所 大阪府吹田市
万国博覧会のためにつくられた美術館である。
エントランスホールを覆っているガラススクリーンや、南側につくられたガラスのルーバーなど
周辺環境をとりいれた美術館を目指して設計されています。
美術館内部の動線は、まず一番上までEVで上って、そこから降りてくるというルートになっています。
2004年秋にシザー・ペリ設計による新美術館に移転するため、2004年1月に最後の展覧会である
川崎清さんの展覧会ののち閉館し、今後の利用の目途も立っていない状態だそうです。
たしかにアクセスの悪さなどの問題点はありましたが、川崎さんの代表作であるこの建物を
なんとか再活用してもらいたいです。
残念なのは、川崎さん自身が「機能のなくなった建物に存在意義はない」といった意見を
述べていて存続を望んでいないということです。
エキスポタワーがなくなり、この建物もなくなってしまったら万博公園がどんどん寂しくなってしまいます。
それから、この美術館は僕自身の思い出の建物でもありまして、学生の時に美術館の設計課題が
あったときに、まずこの建物の見学に来て感動したことがあります。
思い出の建物が消えてしまうのは悲しいのでなんとか残してほしいです。 '04.7.1
(追記)もう取り壊されてしまった様子です。。 '05.9.18
エキスポタワー
Expo Tower
菊竹清訓建築設計事務所 大阪府吹田市
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Osaka
2002年8月から解体が決定したエキスポタワーである。
1970年に開かれた日本最大の博覧会、通称万博の会場につくられた高さ127mの塔です。
ランドマーク兼展望施設として設けられました。
塔の中腹にはキャビンと空中デッキ、パラボラアンテナ用デッキが設置されており、
それぞれが回廊や階段などで連結されています。
万博終了後もしばらくの間は展望施設として上ることができたそうですが、
老朽化が進んで来たため上れなくなったそうです。
補修を行い再び上れるようにしてほしかったのですが、吹田市は解体を発表してしまいました。
万博公園のランドマークが一つ消えてしまうことがとても悲しいです。 '02.7.28
(追記)2003年3月をもって解体が完了しました。。 '03.5.15
小倉市民会館
村野藤吾/村野・森建築事務所 福岡県北九州市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Fukuoka
北九州市の公共施設がかたまった一角につくられた市民会館である。
細いコンクリ打放しの柱・梁により水平性や垂直性が強調される設計となっている。
バルコニーの取り方、回廊の作り方など、同年の横浜市庁舎と同じ手法が使われている。
二つを比べると、この建物の方がスマートでシャープな印象を受けるため、こちらのほうが好きです。
(内部空間は横浜市庁舎の方がいいかな。。) '02.1.4
(追記)平成15年10月31日をもって閉館するそうです。やはり取り壊されてしまうのでしょうか?
詳細をご存知の方、情報いただけるとうれしいです。 '03.5.16
(追記)宇佐見さんからの情報で、2004年8月に取り壊されてしまったそうです。
跡地は芝生公園になるそうです。。 '04.10.2


取り壊されてしまった建築(パビリオン建築)

上海万博 エジプト館
Expo 2010 Shanghai China
Egyptian Pavilion

ザハ・ハディド 中国 上海市
Zaha Hadid/China
上海万博Cゾーンにあるパビリオンで、有名なパビリオンに比べるとやや小ぶりな建物です。
箱形に少し凹凸を付けただけの建物は、上海万博のパビリオンの中ではかなりインパクトが弱く
愛知万博の物足りなかった建物を思い出させました。白黒のカラーはシックで良いのですが。。
内部はザハらしい白い帯状が弧を描きながら緩やかに区切る一つの空間となっていて
所々にカイロ博物館収蔵の展示品が飾られていました。 '10.9.13
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 オーストラリア館
Expo 2010 Shanghai China
Australian Pavilion
ウッド/マーシュ 中国 上海市
Wood/Marsh/China
上海万博Bゾーンに位置するパビリオンである。
コールテン鋼で覆われたうねった外壁は、オーストラリアの海岸線や
広大な野原に隆起する岩石を表現しているようです。
うねる建物を出たり入ったりするガラスのチューブがぐるりと巡っていて
そこではオーストラリアの歴史についての展示が行われていました。
建物中央は1000人収容できる円形シアターとなっていて、回転しながら上下するスクリーンに
映されたCGアニメによってオーストラリアの文化が紹介されていました。
シアターはともかくとして、チューブは展示がほとんど無い場所もあって
空間を無駄にしている気がしました。 '10.9.15
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 フィンランド館
Expo 2010 Shanghai China
Finnish Pavilion

JKMMアーキテクツ 中国 上海市
JKMM Architects/China
上海万博Cゾーンの東端に位置するパビリオンである。
池に囲まれた非常にシンプルな建物の外観は「おわん」や「ボウル」を思い浮かべますが、
愛称は「クールボウル(氷の壺)」だそうです。
近づいてよく見るとうろこ状の素材で覆われていることが分かります。これはUPM ProFi放射線
強化木材という紙くずと廃プラを主原料としたものだそうです。
橋を渡って内部に入るとまず中庭に出て、そこを通りぬけて建物外周のスロープを上っていき、
展示を見学していくという動線になっています。
外観から想像していた涼しさが最初のスロープでは全くなかったのにはびっくりしましたが、
そこから先は幻想的な展示と涼しい空間で満ちていました。 '10.9.20
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 エストニア館
Expo 2010 Shanghai China
Estonian Pavilion

AETアルキテクティッド 中国 上海市
AET- Arhitektid/China
上海万博Cゾーンに位置するパビリオンです。
バルト三国の一つ、エストニアのパビリオンで、隣にラトビア館もありました。
カラフルな外観が特徴的ですが、中に入るともっとインパクト大で、
階段状になった空間にいろんな色の豚のオブジェが33体も並んでいます。
この豚さんは都市に対する来館者の助言や希望を書いて投函できるようになっています。
エストニアと豚の関係はよく分かりませんでしたが。。 '10.9.24
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 インドネシア館
Expo 2010 Shanghai China
Indonesia Pavilion

ブディ・リム 中国 上海市
Budi Lim Architects/China
上海万博Bソーンに位置するインドネシアのパビリオンです。
木を多用した建物はBゾーンの中で一際目立っていました。
写真では分かりませんが竹が屋根を突き抜けています。
一階部分はオープンスペースになっていて、イベントを行ったりできるスペースと
飲食コーナーとなっています。
展示はスロープを上りながら途中にある展示ブースを見学するもので、
上りきると建物裏側のスロープを降りながら展示を見るというなかなか面白い動線でした。
'10.9.26
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 メキシコ館
Expo 2010 Shanghai China
Mexican Pavilion

スロット 中国 上海市
Slot/China
上海万博Cゾーンの南端に位置するパビリオンです。
建物は基本的に地下空間となっており、地上部を芝生で覆い、
そこにカラフルな135本の巨大な凧を立てています。
遠くからでも傘が並んだような外観は目立っていました。
内部に入るとまずメキシコに関する映像を見るのですが、
中国語だけで英語字幕がないため、内容分からず。。
そこからメキシコのアートが展示された空間に行くと面白いマスクが多数並んでいて、
マスクを覗くと映像が見えるという展示になっていたのですが、その映像よりも
マスクをのぞき込んでいる人々の姿がかなり笑えました。
ちなみに地上部の芝生は自由に歩けるのかと思いきやロープを張ってあったので
入ることが出来ませんでした。。 '10.9.28
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 ニュージーランド館
Expo 2010 Shanghai China
New Zealand Pavilion

ウォーレン・アンド・マホニー・アーキテクツ 中国 上海市
Warren and Mahoney Architects/China
上海万博Bゾーンの中央に位置するパビリオンです。
この万博ではアクロバティックな建築が少ないのですが、ここはダイナミックで好きです。
ここの目玉は傾斜のついた屋上庭園で、そこにニュージーランドの自然を再現しています。
同じ屋上庭園が目玉のメキシコ館は建物が地下にあって、庭園は地上と連続していたのですが、
ここは建物も地上にあるため空中庭園といった感じでした。
展示としては建物内部を見学して最後に屋上庭園に出るのですが、
はっきり言って建物内部は印象薄かったです。
入ってすぐに逆さ向いた生物(?)がいるのですが、その印象だけが残りました。。 '10.9.29
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 デンマーク館
Expo 2010 Shanghai China
Danish Pavilion
ビャルケ・インゲルス/BIG 中国 上海市
Bjarke Ingels/BIG/China
上海万博Cゾーンに位置するパビリオンである。
上海万博パビリオン建築の中でかなり上位に入ると思います。
隣にあるフィンランド館とともに北欧らしいクールな雰囲気を醸し出していました。
中央の塩水プールの周りを螺旋状に建物内外を巡るという動線がそのまま外観にあらわれています。
通路は歩行者用と自転車用に分かれていて、コペンハーゲンで実際に使用しているという
レンタサイクルに乗ってパビリオン内を走ることが可能となっています。
歩行者と自転車用の通路の境界にもなっている連続するベンチは、所々が円を描いていたり
波打っていたりと遊び心もみられて楽しいです。
展示の見どころはコペンハーゲンの観光名所の一つである人魚姫像を初めて国外で公開している
ということです。確かに万博に来た人は嬉しいのですが、その間にコペンハーゲンに行った人は
がっかりしてしまうのではないだろうか、といらぬ心配をしてしまいました。 '10.9.30
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 ハンガリー館
Expo 2010 Shanghai China
Hungarian Pavilion

タマーシュ・レーヴァイ 中国 上海市
Tamas Levai/China
上海万博Cゾーンに位置するパビリオンである。
細長い木柱や水が流れる透明の管による建物はすっきりした外観となっています。
内部に入ると外観と同様の木柱が約600本も天井から吊られていて
それぞれが少しずつ上下に動いています。
木柱の端部にはLEDが埋め込まれているため、幻想的な空間となっていました。
このパビリオンの目玉はハンガリーの数学者が発明したという
世界初の安定したバランス点一つと非安定のバランス点一つからなっている
均質物体「Gomboc」(読み方不明)だそうですが、ただの変な形をした金属体にしか
見えませんでした。。 '10.10.1
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 オーストリア館
Expo 2010 Shanghai China
Austrian Pavilion
スパン、ゼイティノグル・アーキテクツ 中国 上海市
SPAN and Zeytinoglu Architects/China
上海万博Cゾーンに位置するパビリオンである。
オーストリアの国旗の色でもある白と赤を使った外壁は陶磁器を貼り付けていて
湾曲する形態と相まって艶めかしい外観となっていました。
水盤の周りに設けられたスロープからアプローチするようになっており、
内部の展示はオーストラリアの映像を数多くのプロジェクターで映し出していました。
映像は、人が近づくと雪が降ったり、歩くと床面の魚が集まってきたりといった変化を
持たせているのが面白かったです。
音楽演奏を行える広い空間があるのですが、椅子があるので疲れた人々の休憩場所と
なっていました。 '10.10.2
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 イギリス館
Expo 2010 Shanghai China
UK Pavilion

トーマス・ヘザーウィック/ヘザーウィック・スタジオ 中国 上海市
Thomas Heatherwick/Heatherwick Studio/China
上海万博Cゾーンに位置するパビリオンである。
今回の万博建築で最も話題に挙がったと思われます。
通称「タンポポ」と呼ばれており、細長いアクリルポールを無数に挿し込まれた建物は
風によってポールが揺れることで、不思議な生命体のようにも見えます。
また、それぞれのポールには植物の種が入れられていて、万博終了後には中国と
イギリスの学校に配られることになっているそうです。
建物内部にもポールが突き抜けており、透明なポールを通して外部の光が
差し込むようになっています。
建物周りはグランドレベルより少し上がった起伏のある広場になっていて
建物を眺めながら寛いでいる人が多く見られました。
個人的にはタンポポよりもとなりのトトロの「まっくろくろすけ」の方がハマってるかなあ。 '10.10.5
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 韓国館
Expo 2010 Shanghai China
Korean Pavilion

チョウ・ミンスク/マス・スタディーズ 中国 上海市
Minsuk Cho/Mass Studies/China
上海万博Aゾーンに位置するパビリオンである。
一目で韓国館と分かる建物は全面ハングル文字で覆われており、
建物の形もハングル文字を表しています。
主たる展示空間は上階にあり、1階は基本的にピロティとなっていて
イベントを開催したり出来るようになっていました。
本来の設計主旨としてはどこからでも入って楽しめるピロティという
位置付けだと思うのですが、入館する人々の長蛇の列との混乱を避けるためか
入館した人しかピロティに入れないように柵で閉じてしまっていたのが残念でした。。 '10.10.5
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 チリ館
Expo 2010 Shanghai China
Chilean Pavilion

サバ・アルキテクトス 中国 上海市
Sabbagh Arquitectos/China
上海万博Cゾーン南、メキシコ館の隣にあるパビリオンです。
曲線を描くガラス面を鋼板による直方体が貫いており、夜はガラス面が美しく光っていました。
内部に入ると外観とは打って変わって木を多用した空間となっていて、
特に巨大な卵形の球体は圧巻でした。ちょっと安藤忠雄さんの建物を思い出しました。
内部動線も面白くてよかったです。
全ての展示を見終わると広い空間に出てくるのですが、そこでチリワインのタワーや
チリワインバーがあり、生演奏もしていました。
時間に余裕があったらここでワインを楽しむのもいいなあ、と思いながら次に向かいました。
'10.10.6
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 オランダ館
Expo 2010 Shanghai China
Dutch Pavilion

ジョン・クルメリング 中国 上海市
John Kormeling/China
上海万博Cゾーン、イギリス館の向かいにあるパビリオンです。
今回見学したパビリオン建築の中で一番良かったです。
「Happy Street」と名付けられた8の字に進む赤い空中通路を歩きながら
通路に面してそこここに並ぶ小さな建物の中の展示を見学するようになっています。
建物は中に入ることが出来ず、窓越しに覗くだけですが、形の異なるそれぞれの建物が
僕好みのデザインでものすごく楽しめました。
一番大きな黄色い花のような円形の建物はレストランになっていました。
ずっと外部なので最上部にあるガソリンスタンドの建物で、
水が振る舞われるというのも嬉しかったです。
空中通路の下部にいる数多くの羊さんもいい味出していました。 '10.10.7
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 スウェーデン館
Expo 2010 Shanghai China
Swedish Pavilion
スウェコ 中国 上海市
Sweco/China
上海万博Cゾーン、北欧パビリオンが集まったエリアに位置するパビリオンです。
4つの箱形建物で構成され、それぞれの箱はガラスの通路でつながったパビリオンは、
スウェーデン国旗のようです。
外壁の模様はストックホルムの地図をアート的にプリントしたものだそうで、
エッジの効いた外観をつくり出していました。
外部には遊具、内部には巨大な滑り台があって子供はかなり楽しめそうです。
展示はIKEAの製品がたくさんあるらしいです(入ってないので。。)。
そういえばIKEAってスウェーデンでしたねえ。 '10.10.8
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 ドイツ館
Expo 2010 Shanghai China
German Pavilion
シュミットフーバー・アンド・カインドル 中国 上海市
Schmidhuber + Kaindl/China
上海万博Cゾーンの人気パビリオンの一つである。
膜でつくられた彫塑的な4つの形態は何を表しているのかは分かりませんでしたがインパクトは大です。
近づくまで分かりませんでしたが、低層は木でつくられた地盤があって、地盤の上に草が植えられ
その上に浮かぶように膜のボリュームが持ち上げられています。
入りたかったのですが、あまりに待ち時間が長く断念しました。。 '10.10.11
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 イスラエル館
Expo 2010 Shanghai China
Israeli Pavilion
ハイム・ドタン 中国 上海市
Haim Dotan/China
上海万博Aゾーン、中国館の近くに位置するパビリオンである。
これまで紹介してきた他のパビリオンと比べるとかなり小規模な建物です。
ガラス面と石の壁面がお互いを包み込むような外観は「海の貝殻」と呼ばれているそうです。
展示空間としては3つあって、ミカンの木が植えられた中を歩くアプローチ、建物に入って
ガラス内部の展示、そして石の部分の内部にあるメインの映像ホールになっています。
展示としてはイスラエルと中国の関係やユダヤ人の発明の数々があるそうです。
'10.10.12
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 シンガポール館
Expo 2010 Shanghai China
Singapore Pavilion
カイ・ニー・タン・アーキテクツ 中国 上海市
Kay Ngee Tan Architects/China
上海万博Bゾーンに位置するパビリオンである。
球体のような建物のアルミパネルの外壁には所々にスリットや穴、
トゲトゲがあり、オルゴールをイメージして設計されているそうです。
個人的には「黒ひげ危機一髪」の樽にしか見えませんでしたが。。
屋上は庭園になっていて散策できるようになっています。
もちろん黒ひげはセットされていません(笑) '10.10.14
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
上海万博 ポーランド館
Expo 2010 Shanghai China
Polish Pavilion
WWAアーキテクツ 中国 上海市
WWA Architects/China
上海万博Cゾーンに位置するパビリオンである。
紙を折り曲げてつくったかのような形態と切り絵のように切り取られた壁面の模様が
特徴的な外観をつくり出しています。ちなみに切り絵はポーランドの伝統的な芸術だそうです。
内部も切り絵のような展示が続く幻想的な空間となっています。
2010年がポーランド人の有名なピアニストのショパンの生誕200周年にあたることから
ショパンのコンサートやバレエ劇なども行われているそうです。 '10.10.16
(追記)万博終了後に撤去されました。 '12.10.23
MOBILE ART
−Chanel Contemporary
Art Container−
ザハ・ハディド アーキテクツ 東京都渋谷区
Zaha Hadid Architects/Tokyo
ザハ・ハディドがシャネルの要請を受けて設計した移動式パビリオンである。
世界7都市を2年かけて巡回し、東京では国立代々木競技場に2008年5月31日から
7月4日まで設置されていました。
建物は約300枚のFRPパネルに分解できるようになっていて、解体し、輸送し、
再び組み立てるという作業が可能となっています。
展示内容は世界20組のアーティストがシャネルのバックをテーマにした作品で、
見学者は予約制、一人ずつmp3プレイヤーのヘッドホンを着用し、
流れる声に従って進んでいきながら作品を体感するという仕組みになっています。
ヘッドホンから流れてくるおばあさん(?)の声の滑舌が少し悪かったのが気になりましたが、
面白い体験をさせてもらいました。 '08.10.28
ノマディック美術館
Nomadic Museum Tokyo
坂茂建築設計 東京都江東区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
写真家であるグレゴリー・コルベールの作品を展示する移動式仮設美術館である。
ちなみに「ノマディック」とは「遊牧」という意味だそうです。
ニューヨーク、サンタモニカと巡回して、東京のお台場に2007年3月から6月まで設営されました。
市松に積み上げた貨物コンテナや坂さん得意の紙管などリサイクル、リユースの考えに
基づいてつくられています。
暗い内部空間に立ち並ぶ紙管、そして浮かび上がるコルベールの作品が幻想的でした。
'08.1.24
愛・地球博 三井・東芝館
Mitsui Toshiba Pavilion
大江匡/プランテック総合計画事務所 愛知県長久手町
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Aichi
企業ゾーンにある三井と東芝のパビリオンである。
外壁を囲っているルーバーは工事の足場用単管を等間隔に並べており、
16mの高さの屋根までポンプで汲み上げられた水がそのルーバーを伝って
建物周りの池へと流れ落ちるようになっています。
これにより打ち水のように温度が下がるように計画されています。
ただ、僕が行ったときは水が落ちている様子が全くなかったのが残念でした。
並んでいる人に水がかかるから流すのを止めたんでしょうか?
周りの企業パビリオンと比べて軽やかだったことに好感が持てました。
今回の博覧会では建築家が設計しているものが少ない中で、さすが!
と思わせるものがありました。 '05.8.5
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 スペイン館
foa 愛知県長久手町
愛知万博の外国館のひとつであり、最も話題になったパビリオンである。
パビリオンはすべて規定のサイズの箱型に決められていたため、建築家はファサードを
設計することになっているんですが、このパビリオンはその箱から3m離した場所に
高さ11mの壁をつくっていて一際目立っていました。
壁は、スペインの土で造った6色のタイルを積み上げていて、
赤や黄といった色がスペインにふさわしい外観を形成していました。
よく見ると壁の上部には「スペイン SPAIN ESPANA」という文字が見えます。
内部は中央にプラザと名付けられた広い空間を設け、5つの展示室につながっています。
展示室はドーム状になっており礼拝堂をイメージしているそうで、展示空間全体を
大聖堂に見立てて設計がなされているそうです。全然そんな雰囲気はありませんでしたが。。
コンパニオンのコスチュームが建物外壁と同じ模様になっていたことが僕にはヒットでした。
'05.7.24
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 オーストリア館
Trecolore 愛知県長久手町
グローバルコモン4に位置する外国館である。
建物外観は壁に絵が描いてあるだけの素っ気ないものですが、下部のガラスから
内部を見ると全長36m、高低差4mの巨大スロープがあるのが見えます。
スロープ下の空間に螺旋階段で下りると「スノーバー」と名付けられた氷の壁で出来た
空間も設けられていて、内部は非常に工夫を凝らしたものとなっていました。
個人的には外国パビリオンで一番期待していたんですが、ソリに乗ってスロープを滑る
体験は期待に反せず非常に楽しかったです。子供しか滑ってないと思って行ったんですが、
大人も結構楽しそうに並んで滑っていたのがとても良かったです。
アルプスの少女のような服装のコンパニオンがやる気なさげなのも良かった(笑)。
'05.7.25
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 ポーランド館
Ingarden&Ewy,Architects 愛知県長久手町
グローバルコモン4にあるポーランドのパビリオンである。
外国館の中で外観が特徴的なパビリオンのベスト3に入るファサードでした。
ウィッカーというポーランドの名産である籐の一種でつくった網細工により覆われていて
コンピュータ技術による流線的なデザインが素晴らしかったです。
内部はショパンに関する展示や世界遺産「ヴィエリチカ岩塩坑」の一部を再現するため
ポーランドから運んできた塩の塊が置いてあるそうです。
残念ながら待ち時間が長すぎて入ることは出来ませんでした。。 '05.8.5
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博
フランス館 コモンハウス

ENIA ORENOQUE みかんぐみ LIPPSMEIER
愛知県長久手町
グローバルコモン3にあるパビリオンで、foaによるスペイン館の前にあります。
フランス館とドイツ館が一つの建物にシェアしており、左右それぞれのパビリオンに
挟まれるようにコモンハウスが設けられています。
フランス館はサステナビリティをテーマとした6つのインスタレーションがあり、
それぞれ6組の建築家や芸術家が担当しています。
天井が赤く湾曲していたり、巨大電球がぶら下がっていたり、ヴィトンの光る箱が
置いてあったりと非常に幻想的な空間はなかなか魅力的でした。 '05.8.9
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 スイス館
SABARCHITEKTEN 愛知県長久手町
グローバルコモン4にあり、オーストリア館の横に位置しています。
写真を見てすぐ分かると思いますが、スイスといえばアルプスということでテーマは「山」です。
ファサードは白地に赤で「山」という漢字が書いてあるだけの何とも手抜き(?)な
ものになっていますが、内部は頑張ってました(笑)。
中に入るとスイス軍の懐中電灯が渡され、まず薄暗い透明なカプセル状の展示ルームへと
導かれます。展示場所にそれぞれあるポイントに懐中電灯の光を当てると
懐中電灯から解説が流れるという面白い趣向が凝らしてありました。
そこから階段を上ると薄暗い空間はパビリオン内部につくられた山の中だったことが分かります。
ただ、どうみても張りぼてにしか見えない山と書き割りの空は少し哀愁漂ってました。。
'05.8.14
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 フィリピン館
エデュアルド・カルマ 愛知県長久手町
グローバルコモン6にある外国パビリオンである。
外観のアルミ製パネルには穴が開けてあり、夜間には内部から光が漏れるように
設計されています。ファサードには日本語とフィリピン語によるフィリピン先住民の詩が
描かれていてデザインとしてはかなり好きな部類です。
ただ、正面はココナツの断面を見立てているそうですが、全く理解できませんでした。
内部にもココナツが多用されていて、メインの直径7mの巨大球体や床面等に使用されていました。
あと、どうしても建築とは関係なく紹介したかったのがマスコットキャラ「コーコー」で
フィリピンに生息する世界最小のメガネザルだそうですが、かなりのゆるキャラで良かったです。
'05.8.16
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 カナダ館 MERRICK ARCHITECTURE 環境システム研究所
菊竹清訓建築設計事務所 愛知県長久手町
グローバルコモン2にあり、グローバルループからよく見えるパビリオンです。
建物正面に設置された巨大な赤いメイプルリーフのオブジェがインパクトあります。
館内は中央に円形の大空間を設け、メッシュ状のスクリーンを配置しています。
メッシュにすることでスクリーン向こうの展示室などが透けて見えるようになっています。
ただ、僕が訪れた時はすごく並んでいて待ち時間が長かったので、残念ながら
入るのを断念しました。。 '05.8.17
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 アイルランド館
環境システム研究所 菊竹清訓建築設計事務所
愛知県長久手町
グローバルコモン4にある外国パビリオンである。
ファサードの設計は、アイルランドの国家シンボルであるハープをモチーフとしており、
ルーバー状になった壁面に描かれた雲は見る角度によって表情を変えるように設計されています。
内部は大きなドーム状になっていて、アイルランド各地に点在するハイクロスのレプリカが
6体展示されています。また、天井のドームはアイルランドの空を映像で表現していて、
晴れや曇り、雨、日の出や夜など変化するようになっています。
ハイクロスがレプリカだと知ってたいしたものじゃないと思って見ていたんですが、
100年前に制作されたものでこれまで国外で展示されたことがないと聞いて、
ちょっとすごいものなんかなあ、と思いました。。 '05.8.17
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 トヨタグループ館
EXPO 2005 Aichi
Toyota Group Pavilion
みかんぐみ 愛知県長久手町
MIKAN/Aichi
企業ゾーンにあるトヨタのパビリオンである。
一人乗りのモビリティやロボットの演奏など話題が盛りだくさんの人気パビリオンです。
楕円形のシアターで760人収容することが可能で、鉄骨の構造むき出しが
なんとも言えない外観をつくり出しています。
アプローチ部分は蛇行しながら緩やかにのぼっていくようになっていて、
屋根に芝が張られているところがいかにも環境をテーマにした博覧会だという感じでした。
期間終了後のリユースを考えて鉄骨も一般的な軽量鉄骨を採用し、外壁には再生紙を
使っているそうです。まあこの博覧会はトヨタ博と揶揄されているだけあって
気合いが違いますね(笑)。
当然のことながら(?)予約できずに中には入れませんでした。。 '05.8.3
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 バイオラング
栗生明+栗生総合計画事務所 杉本洋文/計画・環境建築
愛知県長久手町
マンモスラボのある「グローバルハウス」と「愛・地球広場」の間につくられた緑化壁である。
長さ150m、高さ12m以上の壁に挟まれた通路になっていて、
広場側にはステージやスクリーンが取り付けられています。
「バイオラング」という名称は「生命の肺」という意味で、緑化壁が二酸化炭素を吸収、
酸素を供給し、夏期の気温の低下など環境負荷の低減を考えたまさに環境博に
ふさわしい施設です。
壁には20社ほどの垂直緑化技術メーカーがアイデアを凝らして出展しています。
縦に高くそびえる緑の壁はなかなかのインパクトがあるのですが、
パビリオンではないので関心を持ってる人が少ない様子だったのが残念でした。。
でも、例えば全ての住宅の塀をバイオラング化したらかなりの環境負荷低減になると
思います。殺伐とした塀の風景よりはかなり良くなるだろうし。ただ手入れが大変かなあ。。
'05.8.4
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 地球市民村 博報堂+杉本洋文/計画・環境建築 愛知県長久手町
グローバルループからは少し離れた「遊びと参加ゾーン」にある施設である。
環境問題や国際協力などに関連した国際的NPOやNGOの紹介を行う場になっています。
会場としては既存施設を利用した部分と新たにつくられた野外展示で構成されています。
野外展示は、大地の広場を囲むように5つのパビリオンと1つのワークショップホールが
配置されていて、それぞれを回廊が結んでいます。
また、大地の広場から一段高くなった場所にナチュラルフードカフェが設けられています。
これらの施設は竹によるドーム構造になっていて、その内側に竹の反力を利用した
テント屋根とFRPによる壁を設けています。
まるで一つの集落のような不思議な空間になっているので、
長久手会場の中心からやや離れた場所にありますが、ぜひ見て欲しいと思います。
'05.8.13
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
浜名湖花博 メインゲート
隈研吾建築都市設計事務所 静岡県浜松市
2004年4月8日から10月11日まで開催された浜名湖花博のメインゲートです。
通称「ときめきゲート」と呼ばれており、2328本もの竹が垂れ下がっています。
博覧会終了後は解体する仮設建築物であるため、材料は簡易なもので構成されていて
竹を囲う白いネットは農業用のものを使っているそうです。
入場門として以外にも混雑している時の日よけの役割も果たしていて、
僕が行った日もすごく晴れていたので心地よい日陰をつくり出していました。
なお、残念ながら博覧会が終了したために現存していません。 '04.11.16
浜名湖花博
主催者庭園前休息所群

武田光史建築デザイン事務所 静岡県浜松市
浜名湖花博のためにつくられた休息所で、会期終了後撤去された施設である。
「メインゲート」を入って「花の街並み」を抜けるとこの建物群が並んでいました。
5mのグリッド状に建物群を配置していて、地面にはグリッドの白ラインが引かれていました。
「花の街並み」の墨色塗装と木をそのまま見せるこの建物は対照的で良かったです。
開口部は市松模様に設けられていて、上部は横軸回転窓のように開かれ
外部から見ると庇の役割も果たしていました。
浜名湖花博は愛知万博と比べると規模等は小さかったですが、
適度に休憩施設等を配置していて快適だったような気がします。 
愛知万博は外にいると日差しを遮るものが少なかったためすごくしんどかった。。 '05.5.16
山口きらら博 山口県館
Yamaguchi Prefecture Pavilion
窪田勝文/窪田建築アトリエ 山口県阿知須町
Katsufumi Kubota/Kubota Architect Atelier/Yamaguchi
2001年7月から9月まで開催された「山口きらら博」のパビリオンである。
山口県内に1級建築事務所を登録していることが参加資格の公募型プロポーザルにより
窪田さんが選ばれました。
巨大なスクリーンを持つシアターとギャラリーという機能を持つ施設である。
中央に水面をつくり、それを挟むように二つの機能を配置していて、2階にはテラスがあります。
白い壁面と屋根、細い柱、ガラスなど繊細な材料を使った建物で、
3ヶ月限定の建物とは到底思えなかったため、コンパニオンのお姉さんに
「この建物は博覧会が終わったら本当に取り壊すんですか?」と聞いたら、
ちょっと自慢げに、でも少し悲しげに「残念ながら取り壊すんです」と答えてくれたことを覚えています。
'05.1.27


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