宮城の建築
Architecture in Miyagi

作品 データ
1966 古川市民会館
Furukawa Civic Hall
武基雄研究室 宮城県古川市
Moto Take/Miyagi
仙台市からほどちかい場所にある古川市(現在は大崎市)につくられたホールである。
RCシェルの屋根を周りにある4つの三角形の壁柱によって支持するという構造がとられました。
そのため「これぞモダニズム!」と言わしめるほどの力強さが外観に表れています。
建物は全体的にシンメトリーに設計されているため、荘厳さも感じられるものになっていました。
武基雄氏はいくつかの市民会館や図書館などを手がけられていますが、
これが最高傑作だと僕は思います。かっこよすぎです。 '03.7.10
1980 PL教団仙台中央教会
PL Kyodan Central Church,
SENDAI

象設計集団 宮城県仙台市
atelier Zo/Miyagi
大阪府の羽曳野に本部(聖地?)を持つ宗教団体の仙台教会である。
PL教団といえば関西の人間にとっては花火大会がとても有名です。
建物はすごくマッシブで、レンガ調の外壁と丸みを帯びた外観は重厚というより
ぶくぶく太ってしまった建物といった印象が強かったです。
また、向かって左隣に建物がないため、側面がよく見えるのですが、
この立面は見せるための立面とは思えないもので、汚れていて悲しかったです。
ただ、本部を除いてこれほど気合の入ったPL教会は他にないんじゃないでしょうか。
仙台はPL教の人が多いのかな? '03.1.31
1988 パレット玩具店
石山修武+ダムダン空間工作室 宮城県柴田町
バイパス沿いにつくられた玩具店である。
現在は玩具店ではなく、カラオケボックスになっています。
そして元々、建築家が設計したものであるとは誰も想像できないような
ひどい状態に変わり果てていました。。
円形のオブジェはすでになく、壁にはカラオケの料金などを示す看板が貼り付けられ
空へと伸びていた2本の塔も1本になっていました。
1本になってしまった塔の先に今も残る「パレット」の文字を見て悲しくなりました。
'02.11.26
1989 日専連仙台
原広司+アトリエφ 宮城県仙台市青葉区
1991年仙台市都市景観賞
仙台の中心部にあるイベントや会議を行うための施設です。
BEEB(ビーブ)というのが愛称だそうです。
エントランスを入ると1階から3階まで吹き抜けのギャラリーホールがあり、4階より上には
会議スペースや情報コーナーなどがあります。
なんとなくこういうビルを原氏が設計するというイメージがなかったために驚き、「ほんまかなあ」
と思いましたが、ファサードの上部には彼の特徴がよく出ていたので納得しました。
雨の日の夕方だったので写真が悪くて残念です。。 '01.9.27
(追記)久々に仙台に行ってきて晴れた日の写真をとってきました。 '02.9.25
1992 大衡村ふるさと美術館
Ohira Furusato Art Museum
針生承一建築研究所 宮城県大衡村
Shoichi Haryu Architect & Associates/Miyagi
大衡村の「昭和万葉の森」のなかにひっそりと佇む美術館である。
2階建てのちいさな美術館で、個人住宅ぐらいの大きさしかありません。
1階が大衡村出身の画家であった菅野廉氏の作品を展示しており、
2階は企画展示室となっています。
菅野廉氏のアトリエを再現したような展示空間のつくり方が良かったです。
こういう味のある小さな美術館にいつも僕は魅力を感じます。 '02.10.4
1993 カトリック仙台
司教区センター
青島裕之/團・青島建築設計事務所 宮城県仙台市
仙台の中心部につくられた教会である。
大小二つの聖堂や事務所、会議室等からなる建物が中庭を囲むように配置されています。
この中庭は道路から車寄せ→中庭と自然に繋がった設計になっていて
都市のオープンスペースとして機能するようになっていました。
ただ、車寄せの隅につくられた小さな書籍等を販売している建物が
守衛室のようにも見えてしまうのか、誰も憩っていませんでした。。
内部の大聖堂は、天井につくられたトップライトから自然光がたくさん入り込んでいて
白を基調とした空間をより静謐なものにしていました。
ちなみに設計者は青島裕之氏で、1993年までは團紀彦氏と設計事務所をつくってました。
'04.7.4
七ヶ浜国際村 針生承一建築研究所 宮城県七ヶ浜町
Shoichi Haryu Architect & Associates/Miyagi
東北地方、特に宮城県で活躍している針生氏の作品です。
七ヶ浜町という海沿いにある小さな町につくられた国際交流や文化創造を目的とした施設です。
セミナー棟、ホール、姉妹都市であるプリマス町を紹介したプリマスハウスなどがあります。
丘の上にそびえているのですが、こんなところになぜこんな建物が?と必ず思ってしまうでしょう。。
国際交流とはほど遠いところにあるような気がするのですが。
建物及び中庭はコンクリや柱、水の使い方がうまくてとても気持ちいいところです。
第一工房出身というのがよく分かる作品でした。 '01.8.12
1994 太白ありのまま舎 針生承一建築研究所 宮城県仙台市太白区
Shoichi Haryu Architect & Associates/Miyagi
仙台市の太白山を望むことの出来る場所につくられた身体障害者療護施設である。
全ての居室を個室とし、二面採光と眺望を確保するために雁行型のプランとしているため、
南側立面はダイナミックなデザインとなっていました。
それに対して、1階をモザイクタイル、2階をRC打ち放しとした外壁が落ち着いた
雰囲気をつくり出していました。
これまで紹介した針生さんの作品の写真を見ていただけると分かると思いますが、
僕が針生建築を見に行くとどうも天気が悪いので写真があまり良くないです。。
'05.12.14
リアス・アーク美術館
早稲田大学石山修武研究室 宮城県気仙沼市
1995年日本建築学会賞
気仙沼につくられた地域の海洋文化を展示する美術館である。
建物を見るとまず目に付くのがアルミによる屋上の上に立っている
ロボットのようなピンク色の構造物である。
それらを眺めながら3階へと架けられたブリッジの下にある屋外展示場を
通り2階エントランスから内部へとアプローチします。
吹抜けのホールは建物の中心を一直線に突き抜けており、
その軸線上に受付やビデオブースなどが配置されています。
ホールの先には建物から飛び出したガラス張りの展望室が設けられていて
気仙沼の町や海が眺められるようになっています。
外観も特徴的ですが、このホールから展望室へと続く空間がすごくお気に入りです。
僕が見学したときはこのホールでモデルの人が撮影をされていて、
やっぱりここは絵になるということやなあ、と思いながら眺めていました。 '05.12.28
しらさぎ橋
Shirasagi Bridge
阿部仁史アトリエ 宮城県白石市
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Miyagi
数多くの建築家による建物が点在する白石市につくられた橋の欄干である。
宮城を中心に活躍する建築家、阿部仁史さんの処女作になります。
ステンレスのプレートを様々な角度に並べることでダイナミックな外観をつくり出しています。
僕の第一印象は恐竜のあばら骨(笑)でした。
よく見ると左右で波打つ山の数を変えてあるため、微妙に見た感じが違います。
天気がよかったため、ステンレスがきらきらと光を反射して美しかったです。 '06.6.15
1996 松島さかな市場
早稲田大学石山修武研究室 宮城県松島町
名勝地、松島のすぐ近くにつくられた新鮮な魚介類の市場(いわゆるとれとれ市場)である。
ぱっと見ると、まるで張りぼてか仮設建築物のようですが、実際もそうである(笑)
一階部分は魚の市場らしい雰囲気をかもし出してます。
しかし、その上に屋上がつくられているのですが、ここの目的がよく分かりません。
ただ、デザイン的には面白いので結構好きです。 '01.11.29
白石市立白石第二小学校
Shiroishi Municipal
No.2 Elementary School
芦原太郎建築事務所・北山恒+architecture WORKSHOP
宮城県白石市
Taro Ashihara Architects, Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Miyagi
白石市の市街地に建つ小学校である。
設計のプロセスに児童や父母、教師などによる住民参加型のワークショップを取り入れています。
校舎の配置はL字型で、一方が体育館やプール、会議室などのパブリック棟になっていて
もう片方が教室群になっています。
教室はトップライトを持つ教室を多目的スペースで繋いだものになっていて、
それぞれが一つの独立した建物のようになっていました。
これを見たときに沖縄で見た原広司氏設計の「那覇市立城西小学校」を思い出しました。
空間構成も面白くて、二階のプールの底から一階の廊下が見えるようになっているそうです。
たまたま早朝に見学に行ったら体育館のシャッターが一斉に開く様が見られて楽しかったです。
'04.3.10
岩出山町立岩出山中学校
Iwadeyama Junior High School
山本理顕設計工場 宮城県岩出山町
Riken Yamamoto & Field Shop/Miyagi
岩出山町の小高い丘の上につくられた中学校である。
最近の学校によく見られる教科教室型による設計がされています。
光のアーケードと呼ばれるアリーナと教室に挟まれた空間につくられた円弧状の羽根
(風の翼)がデザインのインパクトになっています。
初めてこの建物の写真を建築雑誌で見たときにすごい衝撃を受けた記憶があります。
僕がこれまで持っていた学校建築の固定観念を払拭した建物でした。 '03.3.11
森舞台
登米市伝統芸能伝承館

Stage in the Forest
Toyoma Center for
Performing Arts
隈研吾建築都市設計事務所 宮城県登米市
1997年日本建築学会賞
Kengo Kuma & Associates/Miyagi
宮城県の北部、岩手県との県境に位置する登米市につくられた能舞台である。
道路側から見るとルーバーによる壁面等により閉鎖された建物のように見えますが、
フラット屋根の建物の側面にある階段を上ると、裏の森林に溶け込むようにつくられた
屋外の能舞台が現れ、非常に開放的であることが分かります。
砂利を敷き詰めた段状の白洲、建具を全開放できる見所など自然と一体になれる空間は
非常に気持ちがよかったです。
他が開放的だっただけに、段状白洲の下にある資料室に入ると、少し閉じこめられたような
気持ちになってしまいました。 '08.9.27
1997 名取市文化会館
Natori Performing Arts Center
槇文彦/槇総合計画事務所 宮城県名取市
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Miyagi
名取市につくられたかなりの数のホールを持つ文化会館である。
ガラス張りの二階吹き抜けのホワイエはホール部分のピンク色をしたカエデの葉のような
出っ張りがとても特徴的でおもしろいです。
裏側にまわると芝生の広場があり、そこにデザインの素敵な蛇口があるのですが
それをひねってもちゃんと下の受け皿に水が入らずにはねまくっていた。これはデザインミス?
裏側からは和室が見えるのですが、現代的な建物の中の一部に和が見えるアンバランスが
なんだかおもしろくていい感じです。 '01.6.18
白石市情報センター
八束はじめ+ユーピーエム 宮城県白石市
白石市につくられたマルチメディアのための情報館である。
通称「アテネ」(ATHENS)といい、AcademyやTechnologyといった言葉の頭文字を取って
付けられたそうです。それからギリシャのアテネもここと同じ北緯38度線上にあることも
名前の由来となっているそうです。
外観はピンク色の張り出した発射台のような形をしていてインパクトがあります。
外観だけ見ると先端は展望台のようになっている気がしますが、
町中に立っているので何も展望できません。。
中に入ると、シアターと呼ばれるベンチにもなっている大階段や
パソコンを配置した情報スペースなど面白く快適な空間になっていました。 '03.4.25
CUBE
堀池秀人都市・建築研究所 宮城県白石市
白石市文化体育活動センター、通称「ホワイトキューブ」と呼ばれています。
音楽ホールとアリーナから構成されています。
建物はガラスの箱でできた大空間にホールや喫茶室を入れ子構造で配置しています。
特徴的なのは「宇宙卵」と名付けられた空中に浮かぶ喫茶室で、外から見ると
口をあけた魚のようです(笑)
残念ながら僕が行ったとき喫茶室は閉鎖していて中には入れませんでした。
更に驚くことは音楽ホールがガラス張りで、残響時間が日本で一番長いんだそうです。
音楽にそれほど詳しくないのでよくわからないんですが、それって良いことなんでしょうか?
話は変わりますが「六本木男声合唱団」というところに堀池さんは所属されているそうです。
ちなみに建築家では他に隈研吾さん、團紀彦さん、竹山聖さん、横河健さんがメンバー
になっています。 '03.1.3
1998 鳴子・早稲田桟敷場
早稲田大学石山修武研究室 宮城県鳴子町
1000年前から湯治場として親しまれてきた宮城県の代表的温泉地、
鳴子温泉にある大衆浴場である。
なぜ早稲田なのかというと、昭和23年に早稲田の学生がボーリング実習で掘り当てたからである。
黄色を基調とした建物に入ると迷路のようなつくりになっている。
風呂は特にたくさんあるわけではないのですが、すべり台のような形をしたところから
ちょろちょろとお湯が出てきているのがおもしろい。
天井は温泉でぼろぼろになっているのかと思ったら、そうではなく絵が描いてあるらしい。。
貸し切り露天風呂があることにはびっくりした。 '01.2.23
ふれあいエスプ塩竃
Shiogama City Children's Center
長谷川逸子・建築計画工房 宮城県塩竃市
Itsuko Hasegawa Atelier/Miyagi
塩竃市の県道沿いにつくられた児童館である。
「エスプ」とは「エンジョイ」「スタディ」「プレイ」の頭文字を組み合わせたそうです。
外観は1階部分にちょっとしたピロティがある箱形の建物ですが、
内部は周囲を巡るスロープが3階まで連続する空間となっていて、
「大島町絵本館」を思い出させます。
しかし、大島町絵本館は中央の吹抜けが3層でシンプルでしたが、この建物は
吹抜けを2層にしたり、スロープの構成を複雑にして通路以外の利用を目的とした
空間造りをしていて、絵本館を発展させたものとなっていました。
ただ、どうもこの建物のスロープの使い方を見ているとコールハースを思い出します。
また、裏側にある既存の公民館の敷地が9m高いレベルにあるため、
駐車場上部に空中公園を設けて公民館とつないでいました。
あと、塩竃市出身の漫画家、長井勝一氏の美術館が一部屋だけ設けられているのが
ちょっと違和感あります(笑) '06.1.14
宮城県図書館
原広司+アトリエ・ファイ建築研究所 宮城県仙台市
仙台市北部につくられた県立美術館である。
泉パークタウンという巨大ニュータウンの調整池敷地に建てられており、
起伏の激しい山林の中に長さ200mもあるチューブ状のメタリックの建物が浮かんでいて、
地球を侵略しに来たUFOが山に着陸したという印象を受けました。
敷地の形状を出来る限りそのまま利用する設計になっていて、谷の部分の建物下に
出来た空間を地形広場「ことばのうみ」と名付けた階段状の屋外広場としています。
チューブ状の閲覧室の天井は、所々を膨らませることで変化を持たせた面白い空間に
なっていました。
建物内や屋外空間には多数のアート作品が設けられていて、その計画を北川フラム氏が
行っています。建物内外のサインはジョゼ・デ・ギマランイスの作品なんですが、
原、フラム、ギマランイスといえば越後妻有アートトリエンナーレを思い出しますね。
'06.12.11
1999 北上川・運河交流館
水の洞窟

Kitakami Canal Museum
隈研吾建築都市設計事務所 宮城県石巻市
Kengo Kuma & Associates/Miyagi
北上川の運河の水質が悪化したため、浄化する事業を行うと同時につくられた施設である。
堤防沿いにあり、ぱっと見るとただの丘にしかみえないのですが、川に面した部分に
開口部がとられていてベンチに座ると川がよく見えるようにつくられている。
スロープを通って地下に下っていくと壁に現在の運河の様子が映像として映されていたり、
運河に関するクイズゲームができたりする。
景観に大変配慮されたつくりであるが、行った時はどこにあるのかなかなか見つけられなくて困った。
'01.1.27
白石市営鷹巣住宅
Takanosu Public Housing
北山恒+アーキテクチャーワークショップ 宮城県白石市
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Miyagi
白石市の南東部の土地区画整理事業区域内につくられた集合住宅である。
全体で50戸の集合住宅であり、3期に分けて3種類のプランをつくっています。
1期は幹線道路に面しているため、道路に対して閉じたプランとしており、
道路側に駐車場や物置を設け、共用廊下もスクリーンとしています。
2、3期は2列に住棟を配置し、中央に庭を設けた計画となっており、
各住戸はトップライトやハイサイドライトを設け、吹抜けの空間から
内部全体に光をとりこむよう設計されています。
3期のガルバリウムによる切妻屋根の2階部分が、
ミニハウスを載せたみたいでかわいくて好きです。 '06.1.10
2000 みちのく風土館
Michinoku Folklore Museum
阿部仁史アトリエ 宮城県栗駒町
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Miyagi
1933年につくられた米倉を補強、改修して、郷土文化を伝える施設に変えた建物である。
山車や神楽といった伝統文化を展示したコーナーと、地場産品を販売する売店から成っています。
古い建物を取り壊して新たに建てることをせずに、再活用することによって
新たな魅力を持たせることにしたという考え方に共感を覚えました。
新築部分は同設計者による「松島ヨットハーバー公園事務所」でも見られた
水平方向の伸びやかさがここでも感じることが出来ました。 '033.9.26
岩出山町感覚ミュージアム 六角鬼丈計画工房 宮城県岩出山町
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Miyagi
岩出山町につくられた感覚を体験するミュージアムである。
匂いや視覚、音など五感に作用するゾーンをいくつか作り出して体験できるという施設である。
それぞれのゾーンごとに五感というテーマに沿ってアーティストによる作品を展示しています。
そういえば東京の杉並にある「知る区ロード」とか富山にある「まんだら遊苑」も六角氏の
設計だったなあ。彼はそういう感覚施設(?)を設計するのが得意なのかな。
しかし、彼の設計には瞑想空間といった宗教色がいつも感じられるのは意図的なのでしょうか。
'02.5.17
松島ヨットハーバー・
公園事務所

Matsushima Yacht House
阿部仁史アトリエ 宮城県松島町
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Miyagi
日本三景である松島のヨットハーバーの老朽化による建替えである。
雄島への遊歩道に沿ってJ字型の配置がなされており、
景観に配慮したと思われる外観はほとんどが黒の木材によって覆われています。
重なり合う2枚の屋根が流れるような外観を創り出し、
2枚の屋根に挟まれた空間に開口部を設け、面白い表情になっています。
内部は民間と公共の施設とが入っていて面白い組み合わせです。
中に勝手に入る見学者がいるらしく「勝手に入るな」と張り紙がされていました。 '03.5.21
2001 せんだいメディアテーク
Sendai Mediathque
伊東豊雄建築設計事務所 宮城県仙台市青葉区
2003年日本建築学会賞
Toyo Ito & Associates, Architects/Miyagi
仙台に来て最も見たかった建築であり、すぐに駆けつけました。
まさしく伊東豊雄の代表作になるであろう話題を呼んでいる建築である。
すると建物が暗い。。なぜ?と思って近づくとオープンは数週間後でした。
したがって中を見ることができなかった。悲しきかな。。
建物を縦に貫く階段室などはガラス張りの建物なので外からでも見ることはできましたが
やはり入れなかったショックはかなり大きかったです。いつかリベンジだ!! '01.4.16
(追記)とっくにリベンジしていたんですが、更新が遅れてしまいました。
13本の柱(チューブ)と7枚の床(プレート)による建築を肌で感じてきました。
柱と床による建築であることをもっと外観で感じられるような設計になっていたら
よりチューブが生かせたような気がしました。 '04.3.29
関井レディースクリニック
Sekii Matanity Clinic
阿部仁史アトリエ 宮城県古川市
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Miyagi
古川市の中心部の国道沿道につくられた産婦人科医院である。
1階部分が診療部門、2階が19床のベッドを持つ病室と分娩室になっています。
2階の病室がリズミカルに張り出しているのが外観を特徴づけていて、
斜め方向から建物を眺めるとすごく美しく見えます。
一番奥に建物が完全に分離した住居があるのですが、つながっているような錯覚を覚えます。
また、1階部分はストライプ状のフィルムを張ったガラスを多用し、2階は陶磁器タイルと
ガルバリウムなので実際よりも病室が飛び出しているように感じました。 '04.12.24
M レディースクリニック
M-Ladies Clinic
針生承一建築研究所 宮城県仙台市
Shoichi Haryu Architect & Associates/Miyagi
仙台市の駅前につくられた産婦人科医院である。
僕が見学した時は隣地はまだ雑種地だったのですが、現在は駅前ロータリーになってるみたいです。
1階が医院、2〜3階が住居部分となっています。
駅前という立地条件から木製ルーバーを設けることでプライバシーに配慮した設計となっています。
しかし、宮城県は建築家による産婦人科医院がやたらと多い気がします。 '08.4.13
2002 せんだい演劇工房 10-BOX
八重樫直人+ノルムナルオフィス 宮城県仙台市
仙台市につくられた演劇の稽古場である。
元々は仙台市の勤労青少年ホームがあったが廃止になったために、
再活用として仙台では昔から演劇が盛んだったということからこの施設がつくられたそうです。
僕はこの建物を見に行くまで仙台で演劇が盛んだなんて全く知りませんでしたが。。
建物は直方体の中央に外部デッキを設け、四方から入れる通路をつくった残りの空間を
稽古場等の部屋にしています。外壁は黒のガルバリウムで非常にシックでよかったです。
ところでなんで「10-BOX」という名称なんでしょう?10個も練習室ないしなあ。。
練習室4つ+備品庫2つ+作業場+工房+事務室+トイレ=10ボックスということかなあ。。
'05.2.4
いけの産婦人科小児科医院
八重樫直人+ノルムナルオフィス 宮城県塩竃市
塩竃市の幹線道路沿いにつくられたクリニックである。
元々小さな医院であったものを敷地を増やして増築しています。
増築部は3階建てで、3階部分を飛び出させたり窪ませたりして外観を特徴付けています。
1階が外来診療で、中央に諸室を設け、その周囲を廊下と待合室としています。
2階は重症患者室、手術室、分娩室等になっていて、3階がお産の女性の個室としています。
個室は快適に過ごすことができるよう全ての病室が中庭に面していて、
3階の凸凹はデザインだけでなく機能的にも重要な要素となっていることが分かります。
ところで、八重樫さんの建物ってほとんどが黒です。他に使っている色を考えてもモノトーンですね。
'05.7.20
S・Sレディースクリニック 八重樫直人+ノルムナルオフィス 宮城県仙台市
仙台市の幹線道路沿いにつくられた産婦人科医院である。
黒いガルバリウムの外壁にメッシュの階段室がインパクトになっています。
2階部分が飛び出している形態は同設計者による「いけの産婦人科小児科医院」
と似た感じですが、こっちの方が凹凸は少なめです。
2階部分に薄くスリットのように入った部分は中庭になっていて、全病室がそこから
光を採り入れることができるように設計されています。
内部空間は外周に細い鉄骨柱を巡らせることによって、大空間をつくり出すことができる
構造としており、エントランスを入ると広いホールになっています。
そういえば阿部仁史さんが設計した「関井レディースクリニック」も似たプランだった
気がします。宮城県の産婦人科はこういうプランが流行なのかなあ。。 '05.8.28
2003 白石市営鷹巣第2住宅
シルバーハウジング
設計組織ADH/渡辺真理+木下庸子 宮城県白石市
八束はじめ氏や堀池秀人氏など多くの建築家を起用した公共建築の多い白石市に
つくられた高齢者や身障者、一般世帯向けの住宅である。
18戸の住戸とLSAセンターという生活援助センターが設置されています。
住戸は3つのブロックに分けられていて、それぞれのブロックは中央に「ソトマ」と
名付けられた木製デッキの公共空間を設け、ソトマを囲むように住戸を配置しています。
ガルバリウムによる黒い外観と、屋根から出たハイサイドライトが外観を特徴づけていました。
高齢者の人だけでなく一般向けのタイプもあることで、ソトマによる多世代の交流が可能に
なっていて、LSAセンターがあることによって、一般世帯も安心だと思います。 '05.10.1
2004 SOB
阿部仁史アトリエ 宮城県仙台市
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Miyagi
幹線道路に面した旗竿状敷地に建てられた作業所及び事務所である。
プレキャストコンクリートパネルを市松状に積み上げた外壁が構造体になっており、
中央には天井から吊ったガラスのカーテンウォールが吹抜け空間をつくりだしています。
昼間はパネル、夜にはすき間からの光が異なった表情を見せるファサードですが、
正面から見ると結構コミカルです。レゴブロックでつくった建物みたいですね。
'05.6.12
2006 菅野美術館
Kanno Museum of Art
阿部仁史アトリエ 宮城県塩釜市
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Miyagi
塩釜市の太平洋を眺める高台に建てられた私設美術館である。
菅野さんという方の美術館だから菅野美術館ということで、菅野さんが集められた8つの彫刻を
展示するためにつくられました。
遠くから建物はよく見えているのですが、住宅街を延々と上っていかないとたどりつかないです。
建物は一部えぐり取られていますが基本的にはシンプルなキューブ型をしており、
コールテン鋼をエンボス加工した独特な突起を持つ外壁がインパクトのある外観をつくりだしています。
コールテンの濃い赤錆び色に対して内部は真っ白な空間となっていて、8つの小空間を巡りながら
それぞれに展示された彫刻を見学していくプランとなっています。
敷地の高低差などを利用した内部空間は、外観からは想像できない複雑で魅力的なものと
なっていました。 '11.2.20
2012 石巻の鐘楼
Belfry In Ishinomaki
長谷川豪建築設計事務所 宮城県石巻市
Go Hasegawa & Associates/Miyagi
東日本大震災で津波の被害を受けた幼稚園の園庭に建てられた鐘楼である。
元々はTOTOギャラリー・間で開催された長谷川豪展で屋上に建設されたものを
解体し、移築したもので、3角形平面で9mのタワーとなっています。
鐘楼以外に遊具や縁側としての機能が付加されており、園児が遊んだり、
近隣住民が集うことのできる建物となっています。 '17.5.31
宮戸島のみんなの家
Home-For-All in Miyatojima
妹島和世+西沢立衛/SANAA 宮城県東松島市
Kazuyo Sejima+Ryue Nishizawa/SANAA/Miyagi
東日本大震災で被災した宮戸島の人々が暮らす仮設住宅の敷地内につくられた集会所である。
震災直後に5人の建築家によるボランティア団体「帰心の会」によって提案され、
被災各地に完成した「みんなの家」の一つです。
大きな楕円形の傘のような屋根がかかった建物は、内部空間よりも半屋外空間を
広くとっており、そこで人々が集い、交流できるようになっていました。 '17.10.9


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