菊竹清訓のページ
Kiyonori Kikutake Architecture


丹下健三と同じくらい大御所である菊竹清訓。
彼の作品の中で僕が見てきたものを紹介するページです。

作品 データ
1958 スカイハウス 東京都文京区
言わずと知れた菊竹氏の自邸である。戦後の日本を代表する住宅作品とも評されています。
1辺が約10mの正方形のワンルームが4本のRC柱で空中に持ち上げられています。
そしてワンルームの周りに取替え可能なキッチン・バス・収納を取り付けています。
これらのいわゆる新陳代謝(メタボリズム)の理念がこの時期に既に作品に現れている
ことは驚きです。
その後、一時期だけ子供部屋がピロティ下部に吊り下げられたりしましたが、
現在はピロティ部分に増築がされているため当時の姿を見ることは出来ません。
'03.1.8
1963 出雲大社庁の舎
Administrative Building of
Izumo Shrine

島根県大社町
昭和38年日本建築学会賞
菊竹をメジャーにした作品であり代表作である。
出雲大社の敷地内にある社務所のようなもので、応接室などがある。
1953年の火災による舎の復興で建てられたものらしいです。
外から見ると中は暗いのではと思ったが、中に入ると明るさにびっくりした。
同じ敷地内に彼の作品である神枯殿がある。
(追記)最近知ったのですが、この建物内部にある照明は
イサム・ノグチの特注の「あかり」だそうです。
学生時代に撮った写真(左上)にも写っているんですが、
その当時は菊竹さんの建物に感動しまくっていて全然気づいてませんでした。不覚。。
'04.8.18
館林市市民センター
群馬県館林市
旧館林市庁舎である。現在は相談所などの市民センターとして利用されています。
モダニズム建築の真髄といえるのではないかと思うほどの迫力です。
角の立つ白いコア部分と3階以上の飛び出した部屋のガラスが特徴的です。
この頃の菊竹氏の建物は上階になるほど床面積が増えるような設計が多く、
構造技術の進歩をまざまざと見せ付けるのが目的だったような気もします。
現在の市庁舎(設計は桂建築設計事務所)を建てるときに、取り壊さないでくれて
本当にありがとうと館林市に感謝を言いたくなる建物でした。 '02.6.5
1964 東光園
鳥取県米子市皆生温泉
皆生温泉内のホテルである。膨大な日本庭園を持っている。
主柱にはそれぞれ三本の添柱と、それらをつなぐ貫が設けられ日本的な表現になっている。
ロビーでこの主柱を見た時、こんなん必要ないやんけ、と思ったが深い意味があったんですな。。
入り口の自動ドアが面白く引き戸ではなく一方向にのみ開くドアなので
わざわざ入る用と出る用の二つある。
横にあった建物は増築したのだろうか? 
菊竹が設計したとは思えないが。。(無理矢理似せている感じ)
(追記)こないだ久々に訪れたところ、入口が普通の自動ドアに変わってました。
前のやつのほうがレトロでよかったのに。。 '06.2.14
1965 岩手教育会館
岩手県盛岡市
盛岡市の岩手公園の目の前にある教育会館である。
この建物が建てられた当時、岩手山を見る眺望を阻害されるとして景観問題になったらしい。
しかし、今見るとそれほどの高さはないが当時は周りになにもなかったのだろう。。
建物は上部のほうがボリュームの大きな建物で平らに見えるが、裏側にはホールが設置されている。
エントランス入ったところのホールの天上の滑らかな曲線がすばらしかった。 '01.1.23
盛岡グランドホテル
岩手県盛岡市
北上川を一望する愛宕山展望公園中腹につくられたホテルである。
ホテルは全ての部屋が南を向くように設計されていて、
そのため建物形態は130mの横長になっています。
自然をできる限りそのまま利用することが心がけられているため、
自然のスロープを生かした設計になっているそうです。
ただ、見ていてもそんな印象は受けませんでしたが。。
構造は鉄骨コンクリート・ボイドスラブ・システムという工法を取り入れているため、
梁間隔を大きくできるとともに、広い開口部を可能にしています。
近くで見るとモダニズムな設計があまり分からなかったのですが、
最近竣工時の写真を見る機会があって、横長の箱を柱が支える姿はまさにモダニズムでした。
気になるのは、外壁は元からタイル張りだったのでしょうか? '04.4.18
1966 都城市民会館
Miyakonojo Civic Center
宮崎県都城市
都城市にある多目的ホールである。
下部のコンクリートとそこから放射線状に延びる黒い鉄骨、そして鉄板から成る。
彼のメタボリズムの思想を具現化した作品でもあり、変わる部分(鉄板や木)と
変わらない部分(コンクリ)に素材を分けて計画されています。
60年代の菊竹作品の力強さをこの作品からも十分に感じ取ることができます。
元々は屋上に舞台と客席があったらしいですが、増築により現在は撤去されている
そうです。 '02.9.25
(追記)新たに建設された総合文化ホールが2006年10月に開館することや
老朽化を理由に解体の話が出ています。。
これほどダイナミックなすばらしい建築はほとんど無いと思うので
是非とも別の用途への変更などで存続させてほしいです。 '05.12.21
(追記2)保存の芽が出てきました! 南九州学園が大学施設としての貸与を申し入れたそうで、
市長も前向きに検討しているみたいです。 すばらしい、南九州学園!! '07.10.31
(追記3)保存が確定しました!市が南九州学園に20年間無償貸与するそうです。 '08.1.5
1967 岩手県立図書館
岩手県盛岡市
公園内につくられた東北の山並みをイメージしたような低層の図書館である。
屋根の形を利用した内部空間はハイサイドライトを使った光溢れる閲覧室をつくり出しています。
ほぼ同時期につくられた「島根県立図書館」とともに菊竹氏の名図書館だと思います。
この建物の二年前に同じ盛岡で設計した「岩手教育会館」が景観論争を巻き起こしたため
この建物は低層の自然に溶け込む設計になったのでしょう。 '02.12.14
佐渡グランドホテル
Sado Grand Hotel

新潟県佐渡市
佐渡島につくられたホテルである。
加茂湖畔に立っており、柱で持ち上げられた長さ120mの建物が湖に張り出す姿は
ダイナミックで、客室からは湖を望むことができる絶好の立地です。
建物立面や内部柱が構造体をあらわしていて、それが力強さを際立たせていました。
各階1箇所ずつ飛び出した休憩場所があるのですが、ここがすごく心地よいです。
この建物は菊竹さんらが提唱していたメタボリズムが実践された例であり、
竣工3年後に中2階が増築されています。
ここまでは菊竹さんが関与していると思われますが、その後に隣に増築された建物は
ものすごく残念な建物になっています。。
関西に住んでいると佐渡島はかなり遠く、アクセスは大変でしたが、
この建物を見たくて行ったと言っても過言じゃないと思います。
そして見る価値はありました。モダニズム建築好きは必見です!
ただ、宿泊すると風呂が狭すぎて団体客がいると大変です。。風呂大きくしてよ〜。 '11.11.10
1968 島根県立図書館
島根県松江市
松江城のお堀沿いにつくられた図書館である。
この付近には菊竹さん設計の公共建築が数多く存在しています。
RC打放しによる建物は、二つの軸線が交差するダイナミックなデザインになっていて
中央の吹抜けのホールには鉄骨の屋根が掛けられています。
お堀のすぐそばであるため、閲覧室は開口部から水を感じられるように配置されています。
この開口部は外から見るとかなりごてごてしていて、菊竹さんが設計した
「出雲大社神枯殿」の天井のぼこぼこを思い出させました。
ちょっと前に久々に見学に行ったら外壁塗られてました。
綺麗になったとは思いますが、RCが汚れてきて荒々しさを増す姿が好きな僕としては
ちょっと残念でした。。(写真は新旧両方混ぜて載せてます。) '04.11.14
1969 萩市民館
山口県萩市
ロビーを挟んで大小のホールが向かい合うという設計である。
立体トラスにワイヤーが張り巡らされてあり、裸電球が取り付けられている。
隣の萩市庁舎も菊竹の作品であり、両建築の調和が図られている。
小ホールの控え室を新たに増築してあるのがよく分かった。
しかし、壁をぶち抜いて設備室(?)に入っているのはいけてなかった。'99.8.21
ベルナール・ビュッフェ美術館
静岡県駿東郡長泉町
静岡県の気持ちのよい山の麓といったところにあるビュッフェの美術館である。
ビュッフェはフランスの画家で直線的な画風が特徴的であり、1999年に亡くなられた。
この美術館は彼専属の美術館としては世界ではじめてものである。
ドーナツ型の回廊展示スペースと、ドーナツの穴に三角柱がささった形をした中央のホールがある。
三角柱の部分の外壁にはビュッフェのサインが描かれている。
エントランス前の大きな木とビュッフェが好きだった昆虫の彫刻が特徴的でした。
もともとはこの建物と入り口前のショップとトイレだけだったのですが、その後新館を増設し、
さらに「ビュッフェ子供美術館」なるものもOPENしたため親子連れがすごくたくさんいました。
あれだけうるさい美術館も珍しくて面白かった。 '01.3.1
1970 エキスポタワー
大阪府吹田市
2002年8月から解体が決定したエキスポタワーである。
1970年に開かれた日本最大の博覧会、通称万博の会場につくられた高さ127mの塔です。
ランドマーク兼展望施設として設けられました。
塔の中腹にはキャビンと空中デッキ、パラボラアンテナ用デッキが設置されており、
それぞれが回廊や階段などで連結されています。
万博終了後もしばらくの間は展望施設として上ることができたそうですが、
老朽化が進んで来たため上れなくなったそうです。
補修を行い再び上れるようにしてほしかったのですが、吹田市は解体を発表してしまいました。
万博公園のランドマークが一つ消えてしまうことがとても悲しいです。 '02.7.28
(追記)2003年3月をもって解体が完了しました。。 '03.5.15
芹沢文学館
静岡県沼津市
沼津市の海に近い場所にひっそりと佇んでいる小さな文学館である。
沼津出身の文学者である芹沢光治良さんの作品を展示しています。
4本の六角柱を並べて、それぞれを展示室や階段室にし、
真中をホールにしたRCの建物である。
僕自身は荒々しいコンクリートの壁や天井の造形など、力強さを感じる建物として
静岡にある他の菊竹作品よりもかなり気に入っているのですが、
客の入りは明らかにビュッフェ美術館などと比べると少なかったです。
文学館なのに「るるぶ」とか「マップル」にも全く載ってないです。。
このすばらしい建物はもっと宣伝して多くの人に見てもらいたいものです。 '03.2.21
1973 井上文学館
静岡県駿東郡長泉町
ビッフェ美術館と向かい合ってたつ井上靖の文学館である。
鉄筋2階建ての純和風のたたずまいをみせる小さな建物である。
目の前のビュッフェ美術館が近代的な設計であるのと対照的で面白いです。
田辺美術館でもみられますが、こういった和風の建築でも実力を発揮しているのが
よくわかりました。(個人的にはビュッフェ美術館のような力強い作品が好きですが。。)
'01.1.2
壇ノ浦パーキングエリア
山口県下関市
関門海峡を九州から下関に渡ったところにある高速のパーキングエリアである。
関門海峡を一望できる場所につくられているため景色は最高です。
建物はレストランおよび売店のある中央部の周りをスロープがめぐっていて
スロープをのぼっていくと屋上の展望台に辿り着くという設計になっています。
ただ、屋上にのぼっても高層な建物でないため下から見ている景色とたいして変わりません。。
ベンチなども全然置いてなくて閑散としていたのが少し悲しかったです。
ちなみに対岸にある「めかりパーキングエリア」も菊竹さんの設計です。 '03.8.20
1974 萩市庁舎

山口県萩市
萩市の市役所の建物である。
市民サービスと行政に関わるスペースを一階と二階に明確に分けている。
外観はコルテン鋼というもので覆われており、一見しても菊竹の作品とは思わなかった。
平面は基本的に正方形のグリッドにおさまっており、所々に光庭が設けてある。
隣に同じ菊竹の市民館がある。
1975 黒石ほるぷ子ども館
青森県黒石市
こけしや温泉、歴史的街並みなどで有名な黒石市にある図書館である。
ほるぷ図書販売会社が黒石市に寄贈したためこの名称がついています。
建物の規模は約110uと日本の伝統的な民家のスケールを規範として設計されていますが
5000冊という蔵書があり、子供会などにも利用されているそうです。
軒先の腐食に対して垂木の先端だけを取り替えることが出来るというメタボリズム的な
システムも組み込まれています。
屋根の上の柱には彫刻家の伊藤隆道による「ほるぷレーダー」が取り付けられていて
開館しているときだけ動くようになっているそうです。
入口にある井戸端のような空間もすごく落ち着く雰囲気を醸し出していました。
それと、屋根の上にある「子ども図書館」と書かれたサインがかわいかったです。 '03.5.25
1976 松見公園
展望塔・レストハウス

Matsumi Park Observation Tower
and Visitor's Center

茨城県つくば市
つくばの松見公園内に都市のランドマークとしてつくられた展望塔、レストハウスである。
池の中に立ち上がる高さ44.4mの巨大な塔は展望部分が四角く広がっていて
外観はどう見ても栓抜きで、つくばの人々からは「栓抜き塔」と呼ばれているそうです。
塔のインパクトが強いため印象が薄いですが、塔と廊下で連結された
低層のレストハウスが池に向かって張り出しています。
塔が垂直なのに対し、レストハウスは水平性を強調したデザインとなっていました。
僕が見学に行ったときは100円で展望台に上れたのですが、
アスベストが使われていたことが判明したため、現在は閉鎖状態にあるそうです。。
'06.2.2
1979 田部美術館
島根県松江市
松江に21代も続いた田部家伝来の茶道具を中心とした美術館である。
この建物の大屋根にもコルテン鋼が使われている。
和風な建物に仕上がっているのは施主の希望によるものらしいが、
とても落ち着いた雰囲気に仕上がっていてすごく気に入った。
栃木県自治研修所
栃木県宇都宮市
栃木県の県庁近くにある研修所である。
斜面地をそのまま利用して建てられた施設であり、基本は四角い箱型の建物ですが、
エントランス部分の傾斜した屋根がちょっとインパクトをつけています。
このエントランスの内部は吹き抜けの空間になっていて、同年竣工の「田部美術館」の
ホールにも通じるものを感じました。
色彩も基本は白で統一されていますが、サッシュが緑色でアクセントになっていました。
大きな樋(とい)のような屋上にあるデザインがちょっとした工夫を感じました。
すごくアクセスしにくい奥まったところにあるのですが、
大切に使われているという印象を受ける建物でした。 '02.7.4
1981 セゾン現代美術館 長野県北佐久郡軽井沢町
軽井沢に多く存在する美術館のうちの一つである。
東京、品川から移転された美術館である。
収蔵品もかなり良い作品があり、みどころは軽井沢で最もあるんじゃないだろうか。
周りの環境とよく調和した建物はとても良かったが、
現代美術だからなのかよくわからないが建物にアプローチする時の橋が
鉄板なのはいただけないと思った。'99.8.21
1982 出雲大社神枯殿 島根県大社町
日本建築学会賞を受賞し、一躍彼をメジャーにした庁の社のある
出雲大社内につくられた宝物館である。
屋根にリボンをつけたような外観を見たときはイマイチ?と思いましたが、重厚な外壁、
うねるような曲線の内部空間やスロープがよかったです。
特に1階の天井がぼこぼことしていたのが注意を引きました。 '01.8.31
1985 境港マリーナホテル 鳥取県境港市
境港の海沿いにあるホテルである。円柱に船を上にのっけたようなすごい外観である。
最近改装したらしいのだが、壁がところどころ金色になっていて趣味が悪かった。
中は船の部分はどうやら展望レストランなどがあるようである。
そしてエントランスをぶらぶら歩いていると奥の方に檻があり、猿(太郎ちゃん)を飼っている。
ホテルという衛生に最も注意を払わなければならないところになぜ猿が。。。
しかしこのホテルって何しに来た人が泊まるのだろうか? 釣りかなあ。。 '00.1.12
1986 弘前市社会福祉センター
青森県弘前市
市の北部につくられたコミュニティセンターである。
2層吹き抜けのアトリウムがとても特徴的で、美しい内部空間を作り出しています。
外観の形態は岩木山をモデルにした滑らかな稜線を思わせるものになっていて
良いデザインだと思いました。80年代の菊竹作品ではこの作品が気に入ってます。
入口が表裏のどちらにもあるのですが、裏側はすごくシンプルでした。。 '02.10.9
1987 銀座テアトルビル
東京都中央区
首都高沿いの敷地に建つ劇場、映画館、ホテルなどが入った白亜の建物である。
エントランス部分に並ぶ2本の柱がインパクト強く、威厳を感じさせます。
ホテルの客室部分の造詣が非常に彫刻的で力強くかっこよいです。
僕はずいぶん昔からある建築という気がしていたのですが、実は1980年代後半の
建物だと知ってちょっとびっくりしました。
あと、「テアトル(Theatre)」ってシアターのフランス語だったんですね。
今までまったく気づきませんでした。 '04.6.22
1990 奈良公園館
奈良県奈良市
1988年に開催された「ならシルクロード博覧会」を記念してつくられた施設である。
シルク博のパビリオンの一部を再現した展示コーナーや、シルク博当時の模様がわかる
パネル展示などから構成されています。
建物は奈良公園の景観に配慮したと思われる大屋根の建物で、
斜面をそのまま利用した設計になっています。
ガラス張りの展示空間になっているため外からでも展示内容が見えています。
'03.2.15
1991 海老名サービスエリア
神奈川県
東名高速道路のサービスエリアである。
白に黒でスリットを入れた直方体の箱をトンネルのようにドーム状にくりぬき、
そこをエントランスとして設計しています。
ダイナミックなデザインは初期の菊竹建築をややイメージさせますが、
荒々しさというよりは洗練されたデザインという印象が強かったです。
サービスエリアといえば、まずいレストランというイメージがありますが
ここは吉野家や焼きたてのパン屋など、魅力のある店がたくさんあり、いつも賑わってます。
ちなみに縦型の写真は夜に撮影したものです。 '02.10.23
1993 ホテルCOSIMA
東京都台東区
公開空地を設けた総合設計制度を導入しているため、
容積率の緩和がされているホテルである。
しかし、上野につくったのはかなりいけていない!
不忍池から景色を眺めるとあれだけが高くそびえていて景観をかなり悪くしている。
ちょっと腹が立った。'99.8.20
(追加)ホテルCOSIMAはソフィテル東京へと変わって営業していましたが、
2006年12月19日で営業を終了したそうです。しかも近々解体されてしまうそうです。。
'06.12.30
(追加2)解体されて跡形もなくなってます。。 '08.6.19
東京都江戸東京博物館
東京都墨田区
江戸・東京の伝統・文化の保存・継承を目指した博物館。
建物基壇部分は18,800uのだだっ広いオープンスペースとなっていて
エスカレーターによりアクセスする。
高さはかつての江戸城天守閣に合わせた約62mだそうだ。
あまりに広い建物のため一日かかっても見終わらないほどの展示があった。
しかし、冬にあのオープンスペースに行ったら寒いだろうなあ、と思った。'99.8.21
1994 ネットワークリゾートなんせい
センターハウス

三重県南勢町
伊勢志摩国立公園内につくられた会員制の帆船クラブのセンターハウスである。
五ヶ所湾という良港の中につくられ、海と山に囲まれたすばらしいところにあり、
センターハウスも海際に建っています。
センターハウス内はジャグジーやレストランなどから構成されています。
建物は膜構造によって作られていて、海に面した壁面は全てガラスになっており、
海を臨むことが出来るようになっていました。 '03.4.9
久留米市庁舎
Kurume City Hall
福岡県久留米市
久留米市の中心部につくられた市役所庁舎である。
久留米市は菊竹さんの出身地であり、数多くの菊竹建築があります。
高さ91m、地下2階、地上20階の高層建築であり、最上階には展望室もあります。
これほど高層な建物は久留米市内どころかはるか遠くまでないため、
ものすごく目立ってます。ランドマークとしてはベストですが。。
低層部の波打つ屋根などは凝ったデザインになっていました。
だだっ広い何もないロビー空間は菊竹さんらしいですね〜。
「東京都江戸東京博物館」を思い出しました。 '06.2.14
1999 島根県立美術館
Shimane Art Museum
島根県松江市
宍道湖のほとりにたつ出来たばかりの県立美術館である。
うすっぺらい建物の形状は、景観を意識したものであろうか。
とても親水性のある美術館である。
ガラス張りのエントランスホールから宍道湖のすばらしい景色が臨める。
水をテーマにした絵画を収蔵している。
建物の屋根が丸くあいている部分がテラスになっていてそこからも湖が見られる。
そこにはゴリラとカバの銅像があり子どもがのって遊んだり出来るようになっている。
(もちろん僕ものって遊んだ) '99.9.1
昭和館
National Showa Memorial Museum
東京都千代田区
牛ヶ淵に面した九段会館の駐車場だった場所に建てられた戦中・戦後の歴史的資料などを
保存、展示するための施設である。
資料を保存し外部からの影響を排除するため、壁面には開口部がほとんどなく、
耐久性の高いチタン材によって覆われています。
開口部のない巨大な建物は遠くから見ると建物であることが分かりにくい気がしますが、
曲面を使っているため柔らかさを感じさせます。
ここも東京都江戸東京博物館と同様に2階をオープンな広場としているのですが、
江戸東京博物館よりも建物が持ちあげられていることが分かりにくいので
ダイナミックさには欠けます。 '09.11.14
2003 九州国立博物館
Kyushu National Museum

福岡県太宰府市
太宰府市につくられた日本で4番目の国立博物館である。
山の稜線を思わせる曲線を描く巨大なガラスの外観は圧巻です。
内部は入れ子状になった展示空間をエスカレーターに乗って上へと昇っていきながら
見学するという構成になっています。
入口周りに連続して並ぶ斜めの柱の色が青色なんですが、どうも安っぽくて嫌でした。
もうちょっと深みのある色にしてほしかった。。 '11.2.11
2005 愛・地球博
グローバル・ループ

愛知県長久手町
万博会場内を移動するための空中歩廊であり、グローバルコモンや企業パビリオンなどを
結びつけている1周2.6kmのループである。
会場は起伏のある土地なので、造成を行うことなく平坦な通路を歩くことができるように
空中歩廊が考えられています。
構造体である柱は脚部を花束のようにいくつかの柱をまとめた形で支持しています。
通路を持ち上げて平坦にするというアイデアは見た目も軽やかですごく良かったと思うんですが、
夏場にここを歩いていると日を遮るものがほとんどなくて暑くてたまらなかったです。
端部にはちょっとしたベンチと日除けがあったんですが、日除けが小さすぎて
あまり役には立ってませんでした。 '05.8.6
愛・地球博 カナダ館 愛知県長久手町
グローバルコモン2にあり、グローバルループからよく見えるパビリオンです。
建物正面に設置された巨大な赤いメイプルリーフのオブジェがインパクトあります。
館内は中央に円形の大空間を設け、メッシュ状のスクリーンを配置しています。
メッシュにすることでスクリーン向こうの展示室などが透けて見えるようになっています。
ただ、僕が訪れた時はすごく並んでいて待ち時間が長かったので、残念ながら
入るのを断念しました。。 '05.8.17
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25
愛・地球博 アイルランド館
愛知県長久手町
グローバルコモン4にある外国パビリオンである。
ファサードの設計は、アイルランドの国家シンボルであるハープをモチーフとしており、
ルーバー状になった壁面に描かれた雲は見る角度によって表情を変えるように設計されています。
内部は大きなドーム状になっていて、アイルランド各地に点在するハイクロスのレプリカが
6体展示されています。また、天井のドームはアイルランドの空を映像で表現していて、
晴れや曇り、雨、日の出や夜など変化するようになっています。
ハイクロスがレプリカだと知ってたいしたものじゃないと思って見ていたんですが、
100年前に制作されたものでこれまで国外で展示されたことがないと聞いて、
ちょっとすごいものなんかなあ、と思いました。。
それと、建築と関係ないですが、入口に三つ葉のクローバーをモチーフにしたマスコット
「シャムロックちゃん」が置いてあります。かわいいけどフィリピン館の「コーコー」のゆるさには
かなわなかったです(笑)。 '05.8.17
(追記)万博期間終了後解体されました。 '05.10.25


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