東京の建築
Tokyo Architecture

作品 データ
1922 自由学園明日館
Myonichi-kan, Jiyu Gakuen
フランクロイド・ライト 東京都豊島区 Docomomo100
Frank Lloyd Wright/Tokyo
帝国ホテルを設計したライトの日本における作品です。
兵庫県の山邑邸についで二番目の重要文化財指定である。
現在は事務所として利用されている。
しかしかなりがたが来ているため今工事を行っている。
窓のつくりや内部空間、家具など随所にライトの特徴が見られる。
行った日は日曜日で、内部見学ができなかったので窓から覗きまくって
外から内部見学(?)した。
(追記)ずいぶん前、改修工事を終えた頃に再訪していたのに更新が遅れてました。
ようやく写真を載せました。。 '06.5.13
東京女子大学東寮
アントニン・レーモンド 東京都杉並区
Antonin Raymond/Tokyo
レーモンドによってキャンパス計画がつくられ、数多くのレーモンド建築が存する東京女子大学内に
最初期につくられた寮である。当初は東西二つの寮がありました。
日本初の女子個室寮でもあったそうです。
震災前に建てられたRC造の寮は非常に珍しく、藤森照信さんも建築探偵で書いておられました。
煙突がシンボルタワーとして立っており、そこにボイラー室や洗濯室などを設け、
そこから伸びる建物を食堂や集会室、そしてその奥にロの字型の寮が配置されています。
サークルの部室としてつい最近まで利用されていたこの建物は、創立90周年に向けた
キャンパス整備計画によって解体が発表され、保存運動もおこっていたのですが、
2007年8月に跡形もなく取り壊されてしまったそうです。。 '07.9.24
1924 歌舞伎座
Kabuki-Za
岡田信一郎、吉田五十八 東京都中央区
Shinichiro Okada Isoya Yoshida
銀座、晴海通り沿いに建つ歌舞伎専用の劇場である。
建物は、一番最初は1889年に竣工していますが、現在は1924年竣工の
岡田信一郎設計の建物が戦災を受けたため、吉田五十八が躯体やデザインを生かした
復興設計を行い、1950年に竣工したものです。
唐破風が目立つ外観は通りのシンボル的存在で、RC造による和の表現は、
歌舞伎座にふさわしい姿だと思います。
しかし、残念ながら再開発計画が発表され、2010年までの公演を最後に解体し、
劇場とオフィス棟をもつ複合施設に建て替えられてしまうそうです。。 '08.10.27
1931 近三ビル
村野藤吾/村野建築事務所 東京都中央区
Docomomo100
Togo Murano/Murano Associated Architects/Tokyo
日本橋につくられたオフィスビルである。
近三商事の建物なので近三ビルですが、元々は森五商店の建物だったので森五ビルでした。
村野さんが渡辺節の事務所からの独立後におけるデビュー作と言われているので
1928年竣工の「南大阪教会」は独立前に内々に依頼されていたものと推察されます。
竣工時は7階建てで1956年に8階が増築されているそうです。
黒褐色のタイル貼りと整然と並ぶ開口部による外壁のデザインが落ち着いた外観です。
それに対してエントランスホールの緩やかなヴォールト天井はガラスモザイクとなっており
非常に華やかな演出がなされていました。
ところで、東側立面を見ると微妙に壁面がずらされているのはなぜなんでしょう? '05.12.12
東京中央郵便局
Tokyo Central Post Office
逓信省営繕課(吉田鉄郎) 東京都千代田区
Docomomo100
Tetsuro Yoshida(The ministry of Communications Building
and Repairs Section )/Tokyo

東京駅の丸の内出口を出るとすぐ左手に見える郵便局である。
白タイルの壁と黒枠による大きな窓を持つ美しいモダニズム建築で、
柱梁を見せる和風建築の特徴である真壁構造を意識したデザインが
ブルーノ・タウトに絶賛されたそうです。
周りの建物がどんどん再開発され高層化していくなか、未だ残存していることが
非常に嬉しいのですが、郵政民営化によって建替えによる高層化案が出ているそうです。
まあ確かに一等地に建つ建物だけに高層化したいという考えはよく分かるんですが、
モダニズム建築への転換のきっかけとなった歴史的偉業を今後も残していってほしいものです。
'06.5.16
(追記)日本郵政が高層化計画を発表しました。既存局舎を残して高層化するそうです。
完全に解体されてしまうことはなくなってよかったです。 '08.7.5
1932 教文館・聖書館ビル
アントニン・レーモンド 東京都中央区
Antonin Raymond/Tokyo
銀座の中心部につくられたキリスト教系の出版社と聖書協会のビルである。
非常におとなしい外観なので銀座の街並みに埋没してしまっていますが、
元々はアールデコ風の塔屋が載ったインパクトのあるデザインだったようです。
残念ながら現在は塔屋があった部分はアメリカンエクスプレスの看板になってしまってます。。
あと、このビルは一つの建物のように見えますが、中央階段の手すりを境に二つの建物が
つながって出来上がっています。 '07.3.13
1933 日本橋高島屋(日本生命館)
Takashimaya Department Store
Tokyo

片岡安、高橋貞太郎、前田健二郎
増築:村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
重要文化財
Yasushi Kataoka, Teitaro Takahashi, Kenjiro Maeda
Extension : Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京駅からほど近い場所に建つ百貨店である。
1933年にコンペ当選案として片岡安、高橋貞太郎、前田健二郎の設計により
建てられ、その後、1952年に村野藤吾の設計で増築がなされています。
コーナー部分に丸みを持たせた古典的様式建築に要所で和風をとりいれた当初の建物と
ガラスブロックを大胆に使用した増築部のモダニズム的デザインがうまく融合しています。
ペントハウスや壁面に設置された彫刻には村野的デザインが強く表れています。
'09.4.18
1935 土浦亀城自邸
土浦亀城 東京都品川区 Docomomo100
帝国ホテル建設時にライトと出会い、その後弟子になった土浦氏が建てた自邸である。
ライトの弟子だったにもかかわらず外観からは全くライトの影響は感じられず、
完全にバウハウス風のモダニズム建築です。
真っ白な箱形の建物で、南面に大きな開口部を設けており、その上部に
大きく張り出した庇が特徴的です。
当時はRC造による建物は困難だったと考えられ、木造乾式工法を採用しているそうです。
内部は階段を巧みに利用したスキップフロアになっていますが、吹抜け部分の写真は
雑誌などでよく見ますね〜。 '06.5.25
1942 前川國男自邸
Maekawa Kunio Residence
前川國男 東京都
Kunio Maekawa/Tokyo
東京都品川区に建てられた前川國男の自邸である。
現在は江戸東京たてもの園に移築保存されているため、内部まで見学できます。
切妻の大屋根が乗った山小屋風の木造建築で、アプローチ側の北側立面は
非常に控えめな感じがしますが、中に入ると中央に設けられた吹き抜けの居間空間の
すばらしさに感動します。
南面を全て開口部とし、下部を障子、上部をガラス面と採光に変化を持たせており、
中二階を設けることで高さにも変化を持たせています。
ディテールを見ていくと、回転式の扉や中二階への階段、戸棚に隠された洗面など
見所がものすごくありますので、是非とも一度は訪れてみてほしい建築です。 '07.12.12
1951 日本楽器ビル
アントニン・レーモンド 東京都中央区
Antonin Raymond/Tokyo
日本楽器(現在のヤマハ)が銀座に建てたビルである。
地下1階から3階までが楽器や楽譜等の店舗、4、5階がヤマハホールと呼ばれる
クラシックホールになっています。
中央部をガラス面にしたファサードは開放的な外観をつくり出しています。
入口上部の模様や文字が歴史を感じさせるレトロなデザインになっていました。
ところで、2006年6月21日にヤマハがこのビルを建て替えることを発表しました。
日建設計が設計し地下3階、地上12階建てだそうです。
解体は2007年1月からなので見学される方はお早めに! '06.7.4
(追記)取り壊されてしまいました。 '07.5.31
東京日仏学院
L'institut Franco-Japonai, Tokyo
坂倉準三建築研究所 東京都新宿区
Junzo Sakakura Architect & Associates/Tokyo
市谷の江戸外堀跡から少し上った場所に建てられた日本とフランスの文化交流や
情報発信等を目的としてつくられたフランス政府の公式機関である。
ここはフランス語学校の機能もあり、同じくフランス語学校である「アテネ・フランセ」の
設計者である吉阪隆正と同様、ここもコルビジェの元で学んだ坂倉順三が設計しているのは
興味深いです。
高い擁壁の上に建つ白い建物であり、スラブが青いキノコ型の柱で支えられた面白い外観を
しています。
内部空間で特徴的なのは1階から3階まで直通の二重螺旋階段で、一つはトップライトからの
光を受けるメインの階段、もう一つは裏方用の階段となっています。
建物は1951年に新築されてから1961年に坂倉氏の設計により増築、その後もみかんぐみによる
改修などにより手を入れながら大切に使われているのが嬉しいです。
ちなみにここにあるレストランはすごくおいしいみたいなので今度行くときは食べよう思います。
'09.11.8
1952 日本相互銀行本店
Nippon Sogo Bank
前川國男建築設計事務所 東京都中央区
1952年日本建築学会賞 Docomomo100
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Tokyo
東京駅の目の前に立つ銀行(現在は三井住友銀行)である。
1、2階はSRC造の柱梁で支えられた無柱空間の銀行室をつくりだしています。
3〜7階の事務室はアルミサッシュやアルミパネルによる横連窓が特徴的で、
8、9階はオーディトリウムとなっています。
全溶接鉄骨構造の採用など当時の最先端の技術を採用したビルとなっています。
竣工当時の写真を見てもそうは思わないのですが、小窓のサッシュがやたら光っていて
変な外観になってる気が。。 '06.5.11
(追記)現在解体中だそうです。。
隣の八重洲龍名館が解体されたので嫌な予感がしてたんですが、当たってしまいました。
'08.3.5
1954 根津美術館
Nezu Museum
今井兼次+内藤多仲 東京都港区
Kenji Imai+Tatyu Naito/Tokyo
表参道から程近い場所に立つ私設美術館である。
東京の中心部にあるとは思えない素晴らしい庭を持っています。
建物は1954年に竣工、1964年増築、さらに1990年に増改築がなされています。
内藤多仲さんといえば「東京タワー」「名古屋テレビ塔」といった塔を設計した構造家の
イメージしかなかっただけにこの建物の設計に関わっているのが意外でした。
ちなみに当初の建物は、美術品の保存に主眼をおいており、高所に開口部を設け
間接照明としたり、可動ルーバーを用いて採光を調整する設計となっています。
いつでも写真を撮りに行けると思っていたら、2009年秋まで改築工事中と知って
びっくりしました。改築ということは既存建物は全て取り壊して新しく建てるのでしょうか?
だとしたらほとんど写真がない!!しかも増築部ばっかり。
当初の建物は残して改築してくれないかなあ。。
あと、どなたか当初部分の写真提供してくれませんか。 '07.3.7
1955 国際文化会館
前川國男建築設計事務所・坂倉準三建築研究所・
吉村順三設計事務所 東京都港区
1955年日本建築学会賞 Docomomo100
六本木につくられた来日する学者、研究者、文化人のための研究、会議、宿泊施設である。
元々は岩崎邸が建っていたが、戦災により消失した跡地につくられました。
その後、1976年に前川國男により増改築が行われていて、レンガ調の建物が
その時に建てられた新館です。
旧館は庭に面した地階がホール、ラウンジ、1階がエントランス、事務室、
2、3階が宿泊室となっています。
建築時には焼け残っていた地階部分を組み込んだ設計としたそうです。
水平性を強調した建物と手入れの行き届いた庭園との調和が見事になされていました。
この建物は数年前に取り壊しが検討されましたが、日本建築学会が保存要望書を提出し
保存案を提示したことから取り壊しが免れたという経緯があります。
これまで保存案まで提示したことはほとんどなかった気がするので、この提示は
今後の保存要望に対する一つの方法を示した重要なものだと思います。
ただ、提案は採算性なども考慮したものでなければ意味がないので、
そういった点では今後も名建築の保存の道は険しいんだろうとは思います。 '07.11.26
1956 聖アルバン教会
St. Alban's Church
アントニン・レーモンド 東京都港区
Antonin Raymond/Tokyo
東京タワーに程近い場所に立つ教会である。
軽井沢にある「聖パウロ教会」が竣工してから約20年経過していたにもかかわらず
形態としてはパウロ教会を受け継いだようになっています。
ただ、外観は切妻屋根になっているため、パウロ教会よりも民家風になった感じを受けました。
外壁は下層部が煉瓦、上部が杉縦板張り、その上に鉄板の屋根が乗せられています。
内部空間は非常にシンプルで、柱や梁が細くて整形された丸太なので、
パウロ教会のような木の荒々しさも感じることはありませんでした。 '04.11.20
1957 読売会館
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
JR有楽町の駅前にある三角地にたつ、ガラスブロックとモザイクタイルの複合施設である。
下部のデパートは遂に閉鎖された有楽町そごうである。
上部は1500名収容のオーディトリウムであるがこちらも閉鎖中のようである。
デパートの垂れ幕もなくただテレビだけが映っていたのがとてもさみしかった。。
オーディトリウムの壁がうねるようなデザインらしいのでぜひ見たいと思っているのですが
どうなるのでしょう。。 '00.10.26
池袋ステーションビル
(丸物百貨店)
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都豊島区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
池袋の駅ビルとしてつくられた百貨店である。
建物名称のとおり元々は丸物百貨店が入っていたのですが、
1969年に丸物が撤退したためそこからパルコに変わっています。
ちなみに丸物はここ以外に岐阜や京都(プラッツ近鉄京都の前身)があったのですが、
最終的には近鉄に吸収されたみたいです。
側面の壁には「丸栄百貨店」にも見られたモザイクタイルによる模様が
描かれていたのですが、現在はのっぺりしたつまらない壁になってしまっています。
正面ファサードは当初の面影を多少残しているものの、内部に関しては
ほとんど村野デザインは残ってない様子でした。。 '07.2.17
1958 スカイハウス 菊竹清訓建築設計事務所 東京都文京区
Docomomo100
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
言わずと知れた菊竹氏の自邸である。戦後の日本を代表する住宅作品とも評されています。
1辺が約10mの正方形のワンルームが4本のRC柱で空中に持ち上げられています。
そしてワンルームの周りに取替え可能なキッチン・バス・収納を取り付けています。
これらのいわゆる新陳代謝(メタボリズム)の理念がこの時期に既に作品に現れている
ことは驚きです。
その後、一時期だけ子供部屋がピロティ下部に吊り下げられたりしましたが、
現在はピロティ部分に増築がされているため当時の姿を見ることは出来ません。
'03.1.8
善照寺本堂
白井晟一研究所 東京都台東区
浅草につくられた本願寺派の寺院である。
大きな庇が特徴的な切妻屋根の住宅のような形態で、屋根の厚さが建物全体に
重たさを感じさせてしまいそうですが、キャンチレバーによる回廊を周囲に
巡らせることによって浮遊感のある軽やかな建物としています。
内部は屋根の形態がそのまま表れていて、湾曲した天蓋の下部にだけ畳が敷かれています。
そして、畳以外の部分に教会のような長椅子が並べてあります。
建物四隅や内部の六角形の柱、サッシュの黒とRCの白の対比が美しいかったです。
'05.9.1
東京工業大学
創立70周年記念講堂

Auditorium,
Tokyo Institute of Technology

谷口吉郎 東京都目黒区
Yoshiro Taniguchi/Tokyo
東京工業大学大岡山キャンパス内につくられた講堂である。
正門を入って本館へと続く中心軸に面した場所に位置しています。
芝生広場から見ると、斜面に一部埋まって立つ姿が非常に美しいです。
暖かい壁面と繊細な縦格子によるルーバーが内部を柔らかい空間にしていました。
同じ大岡山キャンパスにあった谷口さんの処女作「水力実験室」が水銀汚染問題により
取り壊されてしまったことが残念ですが、この建物はずっと残していってほしいです。
'09.1.17
1959 国立西洋美術館
The National Museum of
Western Art

ル・コルビジェ 東京都台東区 Docomomo100
Le Corbusier/Tokyo
コルビジェの日本における作品のひとつである。
基本設計をコルビジェが行い、弟子の前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計をして完成した。
1979年に前川國男によって増築されている。
外観はピロティを持った簡単なものに見えるが、
内部は中央展示空間を取り巻くようにして展示室がつくられている。
松方コレクションのためにつくられた美術館であり、日本でも有数のコレクションがある。
山田守自邸 山田守 東京都港区
青山学院のすぐ近くに建てられた山田守の自邸である。
1階にピロティを持つ3階建ての住宅で、2階が主に住居で3階にアトリエやテラスがありました。
現在はピロティやテラス部分は増築されて「蔦サロン」と名付けられた1階が珈琲店、
2階がギャラリーの入った施設として活用されています。
Y字型平面や外観にも現れている螺旋階段、庇の曲線など山田建築の特徴が
そこここに見られて面白いです。
内部は畳のへりや柱などに様々な工夫が凝らされているらしいです。見学したい!!
'07.12.10
1960 学習院大学中央教室
Gakushuin University
Central Lecture Room

前川國男建築設計事務所 東京都豊島区
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Tokyo
目白駅前にある学習院大学のシンボルともいえる校舎であり、
その形態からピラミッド校舎(通称「ピラ校」)と呼ばれています。
前川國男はこれ以外にも学習院大学の校舎を数多く設計しています。
低層部の菱形のトラスが現れている部分がムカデの足みたいです(笑)
ピロティの中に入ってみるとさらに構造がよく分かって面白いです。
大学はこの建物を2008年3月に取り壊し、新たに高層の校舎を建てることを発表しました。
前川國男設計であることは認識しながらも老朽化や設備不足などが理由だそうで、
建て替え前の見学会も既に終わっています。行けなかった。。
ちなみにこの建物はウルトラマンセブンの出てくるそうで見学会もそちらのファン向けの
イベントだったみたいです。 '08.1.30
(追記)ついに取り壊しが始まってしまいました。。 '08.4.30
尾崎記念会館(現・憲政記念館)
Ozaki Memorial Hall
(The Parliamentary Museum)
海老原一郎/海老原建築設計事務所 東京都千代田区
Docomomo 100
Ichiro Ebihara/Tokyo
永田町の国会議事堂のすぐ近くにつくられた議会政治に関する資料館である。
当初は衆議院の名誉議員である尾崎行雄の記念館だったのですが、
1972年に改称されています。
軒の低い平屋の建物は、中央に尾崎行雄の銅像が置かれた池を設け、
それを囲むように講堂や展示室などを配置しています。
折板構造の屋根がインパクトのある外観をつくり出しています。
この建物の前年に竣工した清家清さん設計の「九州工業大学記念講堂」でも
同様の屋根が見られるのは当時流行っていたってことかなあ。 '09.3.25
1962 アテネ・フランセ
Athenee Francais
吉阪隆正/U研究室 東京都千代田区
1962年日本建築学会賞
Takamasa Yoshizaka/Atelier U/Tokyo
駿河台の崖地を利用して建てられたフランス語教育のための学校である。
最近僕がとても注目している吉阪さんの代表作です。
急な崖地につくられ、見晴らしの良い崖下に食堂などのスペースを配置してあります。
教室の静寂を確保するためにつくられた道路側の壁面の紫色を見て驚くように、
内外ともに強烈な色が使われていて、存在感ありまくりの建物です。
建物の色彩は竣工当時、日本の風土になじまないとする批判を引き起こしたそうです。
よく見ると外壁には「アテネフランセ」のアルファベット文字がちりばめられていて
その遊び感覚はほほえましいものがありました。
後の増築(1971年)で異質な素材を組み合わせた設計がより濃くなっていて、
今でも斬新さを失っていませんでした。 '04.4.17
NCRビル
NCR Tokyo Branch Building
吉村順三設計事務所 東京都港区
Docomomo100
Junzo Yoshimura Architect/Tokyo
三方を道路に囲まれた三角敷地に立つオフィスビルである。
2001年に改修されて現在は日本財団ビルとなっています。
地上8階、地下4階の建物で、センターコアとし、その周囲に諸室を配置しています。
建物外観は水平性を強調するような黒い帯の間にガラスを設けたデザインで、
環境負荷に配慮したダブルスキンを日本で初めて採用したビルとして有名です。
僕が見学に行った日はどうやら近くの某大使館に外国からのお偉いさんが
来る日だったそうで警官がたくさんいて、この建物の写真を撮っていただけで
職務質問されてしまいました。。 '06.4.26
早稲田大学文学部校舎
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都新宿区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
早稲田大学の戸山キャンパスにつくられた文学部の校舎である。
早稲田を卒業した村野氏が恩返しとして設計した建物だと勝手に思ってます(笑)
高層(11階建て)の研究室棟、3階建ての教室棟、2階建ての大教室棟から構成されていて
既存の建物と共に中庭を囲むように配置されています。
村野氏が多用したコンクリート打放しの柱と梁を見せる設計で、壁面に珪藻土レンガ貼りという
非常に落ち着いた表現は「世界平和記念聖堂」とよく似たデザインとなっています。
低層の教室棟のピロティをくぐって中庭に出るという劇的なアプローチは「甲南女子大学」の
管理棟を思い出させました。 '07.2.13
(追記)解体中との情報を得ました。
早稲田学生の間では「国連ビル」の愛称で呼ばれていたそうで、
確かに規模は違いますが外観はニューヨークの国連ビルに似てます。
その雄姿が見られなくなるのは残念です。。 '07.11.1
1963 親和銀行東京支店
白井晟一研究所 東京都中央区
銀座の晴海通りに面して立つ銀行である。
白井さんによる一連の親和銀行建築の第一作目です。
下層部の彫刻のような石の塊が上部の直方体を持ち上げています。
二つの中間に設けられた円を連続して並べたデザインは、他の白井建築で多用されています。
ほとんど開口部はなく、細くスリット状に設けられた窓だけというのが白井建築らしく
内部の閉鎖性が想像できます。
普通にこの建物見たら誰も銀行だとは思わないのでは。。
残念なのは建物上部に「辛子めんたい」の看板が乗っていて雰囲気を台無しにしてます。。
ずっと前から親和銀行ではなくなっていて、その後百貨店の事務所として使われていた
みたいですが、ネットで見た個人ページには近々解体されるという事が書いてありました。
かなりびっくりしてるんですが、詳細をご存じの方教えてください。お願いします。 '06.4.20
(追記)実際に確認したのではないですが、解体されてしまっているみたいです。。 '07.2.4
日本生命日比谷ビル
(日生劇場)

Nissei Hibiya Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
1964年日本建築学会賞
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
日比谷に立つ日本生命保険のビルであり、オフィスと日生劇場の複合施設である。
総花崗岩貼りの外壁、ブロンズの手すりによる重厚な外観は、竣工当時の建築のセオリー
からは外れていたそうであるが、今この建物を見ると村野氏の当時の選択は間違ってなかった
ことを認識させる存在感を持っています。
それに対して1階ピロティのモザイクタイルが楽しいデザインで意外なんですが、
ホール内部のアコヤ貝貼りの湾曲した特徴的な天井も外観とは違った意外性を
持っているそうで一度見てみたいと思っているんですが、未だ中に入る機会がありません。。
ちなみに竣工当時は隣にフランク・ロイド・ライト設計の「帝国ホテル」が立っていたそうで
ふたつが並ぶ姿が見てみたかったです。 '06.6.26
八重洲龍名館
前川國男建築設計事務所+吉江憲吉 東京都中央区
Maekawa Kunio Associates, Architects & Engineers/Tokyo
東京駅の北東すぐの場所ににつくられたビジネスホテルである。
すぐ横には同じく前川國男が設計し、1952年の日本建築学会賞を受賞した
「日本相互銀行本店」が立っています。
日本相互銀行から10年以上経っているとはいえ、同じ設計者とは思えない荒々しい
正面ファサードが建物全体を特徴付けています。
竣工から40数年経っているため、ホテルの部屋や設備なども更新しながら
続けておられるのだと思っていたのですが、取り壊されているとの情報を得ました。
驚いて公式HPを見ると、建て替えられて2009年6月に「ホテル龍名館東京」として
オープンするんだそうです。
最近取り壊されてから紹介することになってしまった建物が多い気がします。。 '07.9.29
1964 東京都児童会館
大谷幸夫 東京都渋谷区
Sachio Ohtani/Tokyo
宮下公園の近くにある児童のための公共施設である。
コンクリート打ち放しのダイナミックな外観は、さすが京都国際会議場を設計した大谷氏だなあ
と感心してしまいました。
ちなみに「建築マップ東京」では設計者が谷口吉郎となってましたが、これは間違いでしょう。
驚きなのは、18歳未満しか入場できないという規制があることです。(保護者は児童と一緒ならOK)
したがって僕は中に入れてもらえませんでした。。 '01.11.30
東京カテドラル聖マリア大聖堂
Saint Mary's Cathedral
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都文京区
Docomomo100
Kenzo Tange Associates/Tokyo
目白にある巨大な教会である。
銀色のHPシェル8枚が覆った外観は、晴れた日は光を強く反射して非常にまぶしいです。
内部空間は荒々しいRCの壁面に十字型に光が差し込むトップライトが
宗教建築にふさわしい神々しさを作り出しています。
この時代の丹下建築は力強くダイナミックで構造的にも挑戦的で好きです。
僕が見学に行った日にはこの教会で結婚式をこれからするところでした。
でもこんなにすごい教会で結婚式をする人ってどんな人なんだろう?と思いながら見学していました。
それから、建築マップ東京によると中学校の美術の教科書にも紹介されたことがあるそうです。
'04.8.19
国立屋内総合競技場 丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都渋谷区
Docomomo100
Kenzo Tange Associates/Tokyo
1964年に開催された東京オリンピックのためにつくられた大小二つの体育館である。
主体育館の鉄板で覆われた大屋根は準吊構造という世界的にも珍しい構造で、
外側の低層部分から一気に中央部の頂点まで伸び上がる曲線が非常に美しいです。
建物に近づいていくと外に飛び出すような外壁が特徴的ですが、
これも吊構造による構造的必然性から生まれた形態だそうです。
内部には入ったことがないですが、写真で見ていると
求心性の強い天井になっていて教会建築っぽい神々しさを感じました。
まさしく丹下さんの代表作であり、この建物により世界の丹下になったのも頷けます。 '04.11.26
ビラ・ビアンカ
Villa Bianca
堀田英二 東京都渋谷区
Eiji Horita/Tokyo
デザイナーズマンションの先駆けであるビラ・シリーズの第1作目で、
明治通りに面して立っています。
住戸を無造作に積み上げたような建物が雁行して立っている姿は異様で、
構造体が剥き出しになった荒々しい外観は現在でも強いインパクトを持っています。
僕自身、学生時代に初めて見た時は有名な建物だと知らなかったのですが、
外観の凄さに惹きつけられてしばらく眺めていたことを覚えています。
ちなみにビラ・ビアンカ(Villa Bianca)とはイタリア語で「白い別荘」という意味ですが、
今の姿を見ている限り白くないんですけど。。 '07.7.5
1966 ソニービル
Sony Building
芦原義信建築設計研究所 東京都中央区
Docomomo100
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
銀座の数寄屋橋交差点に立つソニーのショールームである。
コアを南北に設け、中央を田の字型プランとして1階を4層のフロアに分割し、
それぞれを90cmのレベル差とすることで、一周まわると1階分上下するという
「立体プロムナード」と名付けられた空間にしています。
そして、スラブのレベル差を外部に表現するアルミルーバーで建物を覆っています。
敷地コーナー部をオープンスペースとしていますが、
これが日本初のポケットパークだそうです。
ちなみにショールームとしても日本初だそうですが、銀座の一等地に店舗じゃなくて
ショールームをつくったソニーってすごいです。 '06.5.1
千代田生命本社ビル
(目黒区総合庁舎)
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都目黒区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
千代田生命の本社ビルとして建てられたが、2000年に千代田生命が経営破綻した後、
目黒区が買い取って総合庁舎とした建物である。
出来る限り村野デザインを残して改修、構造補強などが行われたため、
非常に美しくなった村野建築を気軽に見学できることを目黒区に感謝しながら見てました。
敷地の高低差をうまく利用して中央に池を設け、それを囲むように建物が配置されています。
アルミキャストの格子を大量に用いた外観は、建物に陰影を与えると共に
ルーバーとしての役割も果たしています。
エントランスホールは秀逸な空間で、十字型の照明、天井のモザイクタイル、美しい螺旋階段と
村野デザインが凝縮されています。ただ、ちょっと空間として広すぎる気がしましたが。。
池に面して和室があるのですが、ここは多数の主婦が子供を連れてきて遊ばせていていました。
こういう使われ方を全く想定してなかったと思いますが、区民が楽しく活用してくれて
村野さんも喜んでいるんじゃないでしょうか。 '07.2.1
浪花組東京支店
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都港区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
赤坂につくられた大阪に本店を持つ工事業者の東京支店である。
大阪本店(1964)、名古屋支店(1976)も村野さん設計による建物ですが、
それぞれが全く異なるデザインなのが面白いです。
この建物は三角形の敷地に立っており、コールテン鋼で覆われた外壁に
縦スリット状の開口部をランダムに並べています。
ただ、この建物は再開発事業によって取り壊されてしまっているようです。
新聞などで解体の危機が報じられる村野建築もあれば、ここのように知らない間に
なくなっていく村野建築もあるんですね。。 '08.5.10
乃村工藝社 東京社屋
Nomura Co.,Ltd. Tokyo Office
清家清+デザインシステム 東京都港区
Kiyoshi Seike+Design System/Tokyo
海に近い芝浦に建てられたディスプレイデザイン会社の最大手、乃村工藝社の社屋である。
1966年に旧館が建てられ、その後1974年に新館が隣に増築されています。
低層の旧館は煉瓦、ガラス、そしてカーブを描く屋根がやさしい印象なのに対し、
高層の新館は格子状のフレームにガラスのファサードがシャープな印象を受けます。
ただ、この建物は2007年末、お台場に乃村工藝社の新社屋が完成したことで役目を終え、
2008年に取り壊されてしまいました。残念です。。 09.3.7
1967 静岡新聞・放送東京支社
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都中央区銀座
Kenzo Tange Associates/Tokyo
一本のシャフトに羽をいくつかくっつけたような外観である。
これが新聞社の建物とは思えない外観である。
この建物のすぐ横を高速道路や新幹線が走っている。
イメージ的には菊竹のHOTEL COSIMAと似た感じである。
そしてこの建物の近くには黒川紀章の中銀カプセルがある。 '99.9.10
塔の家
Tower House
東孝光建築研究所 東京都渋谷区 Docomomo100
Takamitsu Azuma Architect & Associates/Tokyo
わずか敷地6.2坪の中に建てられた設計者の自邸であり、処女作である。
都心に住むということをまさに実践した住宅で、高級店が建ち並ぶキラー通りにつくられました。
地下1階、地上5階であり、1階が玄関と駐車場、2階が台所と居間、3階がトイレと風呂、4階が寝室、
5階が子ども部屋とバルコニー、地階が収納庫になっています。
安藤忠雄の「住吉の長屋」とともに都市型住宅の二大金字塔になっているそうです。
はじめて見たときからあの狭い駐車場にはびっくりしていますが、駐車は大変そうです。
周りに高層の建物が立ち並んでも未だに存在感を出していました。 '02.7.5
電通本社ビル
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都中央区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
つい最近、汐留に新社屋が完成した電通の旧(?)本社ビルである。
中央の柱をコアに吸収させ、外回りの柱は開口部よりも外に配置することによって
無柱の事務空間をつくり出しています。
そのため外観は、柱・梁の格子による力強いものになっています。
この時代に設計された丹下作品はかなりの勢いを感じさせてくれて僕はとても気に入ってます。
新社屋が完成して、今後この建物の利用がどうなるのか気になります。 '03.1.17
ゆかり文化幼稚園 丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都世田谷区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
世田谷の閑静な住宅地にある幼稚園である。
運動場を中心として扇形に広がっていく斜面という土地条件をうまく利用し、
特徴的なデザインのPCコンクリートを連続して架け、内部空間とテラスなどを
一体的に利用できるように設計されています。
丹下さん設計の建物と幼稚園はどうも結びつかないような気がしていたのですが、
この建物はよかったです。
でもやっぱり丹下作品に見られる力強さはこの建物でも出ていました。 '03.5.23
八重洲ダイビル
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京駅のすぐ近くに立つオフィスビルである。八重洲地下街と地下でつながってます。
村野氏は渡辺節の事務所にいた頃に関わった大阪市中之島の「ダイビル」以来
数多くのダイビルを設計しています。
ちなみに「ダイビル」とは会社名で、元々は大阪ビルヂングという名称でした。
「ダイ」は大阪から来ているんですね。
地下5階、地上9階の建物の壁面は村野氏らしい特徴的なデザインです。
村野建築はどの建物も立面がすばらしいのですぐに見つけられますね〜。 '06.2.15
1968 普連土学園 大江宏建築事務所 東京都港区 Docomomo100
キリスト教フレンド派の女学校の校舎である。
学校名の「普連土」は「Friend」の当て字(笑)だと思うんですが、公式HPによると
「普(あまねく)世界の土地に連なる」ようにという意味で名付けられたそうです。
建物は、個々の教室を独立させ、敷地の高低差や形状に合わせて雁行配置し、
屋上広場、バルコニー、ブリッジなどの屋外スペースでそれぞれを結んでいます。
独立した5本の円柱や赤い方形屋根も一般的な学校建築と一線を画していました。
'06.5.13
第2スカイビル
Sky Building No.2
渡辺洋治(渡邊洋治)/渡辺建築事務所 東京都新宿区
Yoji Watanabe/Tokyo
新宿区の靖国通りに面して立つ事務所ビルです。
渡辺洋治さんといえば大久保の「第3スカイビル」ですが、その2年前に出来た
第2スカイビルも現存していると知って見てきました。
第3に比べて小規模であるためか、やや抑えめなデザインの印象を受けますが、
少しずつずらしたファサードや側面の横につながった開口部のデザインなどに
渡辺建築の片鱗が見られます。
道路面からではなく裏側から見ると、より彫塑的なのでオススメです。
平面プランもすごくて、中央に設けられた螺旋階段が最上階まで続いてます。 '08.6.12
1969 安与ビル
明石信道(内装:谷口吉郎) 東京都新宿区
新宿駅のすぐ目の前に立てられた複合ビルである。
1階は銀行が入っていたりしますが、上階には懐石料理店やホールがあります。
建物は、敷地境界に白い壁をL字に立て、中央に平たい八角柱を積木のように
ずらして積み上げたような外観としています。
このダイナミックなデザインが谷口吉郎さんぽくない気がするのですが、結構好きです。
'07.3.4
(追記)谷口吉郎さんぽくないと書いたのですが、実際に谷口さんの設計ではありませんでした。
明石信道さんが建物設計で、谷口さんは内装設計でした。訂正します。 '08.9.5
青山タワービル
Aoyama Tower Building
吉村順三設計事務所 東京都港区
Junzo Yoshimura Architect/Tokyo
青山通りに面して建つ高層ビルである。
横連窓とアルミのカーテンウォールによるシンプルな外観ですが、
足元を見ると1階がピロティになっており、4本の柱とコアだけで支えられた
開放的な空間となっています。
ピロティを通ってつながる奥の建物は、竣工当時220人収容の音楽ホール
(青山タワーホール)だったのですが、現在は取り壊されて別館となっています。
'09.5.31
1970 第3スカイビル
Sky Building No.3
渡辺洋治(渡邊洋治)/渡辺建築事務所 東京都新宿区
Yoji Watanabe/Tokyo
大久保に建つ集合住宅であり、通称「軍艦マンション」である。
その通称のとおり外観はまさに軍艦で、シルバーにペイントされた150個のユニットが張り付く様や
頂部の横に寝かしてつけられたミサイルのような受水槽のある造形は荒々しくてとても魅力的でした。
ユニットの配置は太陽へ向かう植物をイメージして設計したそうです。
また、各ユニットにみられる突起はクーラーの室外機用の棚だそうで、
これも外観をより彫塑的にしていました。
廊下の床のデザインも近未来的なイメージを与えてくれてすごく魅力的でした。
周りが高層化してきたことによってあまり目立たなくなってきていることと間口が非常に狭いため、
注意していないと気づかずに通り過ぎてしまうかもしれませんが
通りから見上げたファサードもかっこよいので是非見て欲しい建物の一つです。
渡辺洋治さんは現存する建物が非常に少ないのですが最近すごく気になる建築家です。
あと、この建物を見るために大久保に初めて行ってびっくりしたんですが、
このエリアは韓国人街になっているんですね。全く知りませんでした。 '05.5.9
1番館
竹山実建築綜合研究所 東京都新宿区
新宿歌舞伎町につくられた商業ビルである。
すぐ近くの同建築家による「2番館」と合わせてポストモダンの先陣とよく評されます。
建物の外装をサインと同意のものと考え、シンボリック化させる意図で設計されていて、
粟津潔による白黒のゼブラデザインとハーフミラーが特徴的な外観に仕上がっています。
写真のような夜の姿はウルトラマンに登場した○○星人って感じです(笑)
ちなみに入っているテナントはホストクラブなど歌舞伎町らしい店で埋まってました。
'06.6.21
2番館
竹山実建築綜合研究所 東京都新宿区
新宿歌舞伎町にある商業ビルで、道路向かいに同設計者による「1番館」があります。
完成した当時は外壁が赤、黄、緑などによるストライプに塗られていましたが、
現在は1番館に近い白黒のゼブラパターンに塗り替えられています。
また、低層部にはダーツの的のようなサークルも塗られています。
1番館は多少小さい文字で「1番館」と描かれていたのに対し、
こちらは巨大な「2」が頂部に力強く描かれています。
なんとなくサンダーバードを思い出したんですが、古いっすか? '06.6.22
在日クウェート大使館
Kuwait Embassy and Chancellery
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
田町の駅の近く、聖坂の途中に立つクウェート大使館である。
丹下さんは数多くの大使館建築の設計を行っており、この建物もその一つです。
敷地が狭いため大使館機能と公邸機能を縦に分離しており、低層部を大使館、
二本のコアシャフトで持ち上げられた上空部を公邸としています。
このダイナミックなデザインは丹下建築の代表作といってもよい建物だと思うのですが、
それほどメジャー作品として評価されていないのが残念です。。 '08.9.19
デンマークハウス
Denmark House
アントニン・レーモンド 東京都港区
Antonin Raymond/Tokyo
南青山の角地に建てられた賃貸マンションです。
レーモンドが設計した後期の建築だそうですが、正直インパクトは薄いです。
気になるのは建物よりもその名称の方で、なぜデンマークなのか?分かりません。。
ちなみに、この建物を三菱地所が取得していたことが分かりました。
どうやらマンションを建設する予定のようです。。 '09.2.13
(追記)取り壊し完了したそうです。 でーるさんから情報いただきました。 '09.10.13
1972 中銀カプセルタワービル
Nakagin Capsule Tower
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区銀座
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
メタボリズム建築の代表作である。
すべての家具や設備をユニット化し、2.3m×3.8m×2.1mの住居カプセルに納め
2本の鉄筋鉄骨コンクリシャフトにボルト接続させている。
建物の横にユニットのカプセルが見本として置いてあるが、狭すぎると思った。
あんなところに閉じ込められたら気が狂うんじゃないか。。っていいすぎやな。
でも画期的なアイデアであることは確かではないだろうか。
(追記)現在、中銀マンション(株)や管理組合で建て替えか改修かの検討が
なされているそうです。是非ともカプセルの交換による改修に決定して欲しいです。
メタボリズムの実践が是非とも見てみたいです。 '05.12.21
ビラ・グロリア
大谷幸夫/大谷研究室 東京都渋谷区
Sachio Ohtani/Tokyo
ビラシリーズが密集するエリアに立つ集合住宅である。
1階とばしの飛び出したテラスや、テラスから更に飛び出したL字の窓拭き足場などが
つくりだす彫りの深い外観が個人的にはかなり好きです。
多くのビラが隣の建物などが接近していて全体像を捕らえにくいのに対して
この建物は周りに邪魔するものが少ないのでよく見えます。
ちなみにビラシリーズは堀田英二が2件、坂倉建築研究所が4件と
複数棟手がけているにもかかわらず大谷さんはこの建物だけしか設計していません。
この建物が不評だったのか、大谷さんが続投を断ったのかとか想像してしまいます(笑)
'07.7.13
1974 ノアビル
白井晟一研究所 東京都港区
東京タワーにも近い麻布の交差点に立つ事務所ビルである。
レンガによる基壇の上に黒光りした円筒形が載るという特異な外観はものすごいインパクトです。
交差点側から見ると上部は完全な楕円形平面に見えるのですが、
実際は裏側にエレベータなどを収めたコア部分が張り付いています。
テナントビルにもかかわらずあまりに開口部が少ないのは、白井さんらしいのですが、
入居する企業があるのかどうか非常に心配になってしまいます。 '07.3.31
ビラ・モデルナ
坂倉準三/坂倉建築研究所 東京都渋谷区
Junzo Sakakura Architect & Associates/Tokyo
青山通りから少し入った場所につくられた集合住宅である。
ビラ・モデルナ(Villa Moderna)とはイタリア語で「現代的な別荘」という意味みたいです。
ビラシリーズのうちの1棟で、このシリーズを建てた興和商事の本社がここに入っています。
ビラシリーズの中で唯一街に開かれたスペースがあり、中央にシンボルツリーを植え、
緑のタイルが敷き詰められた空間は、道路よりも数段下がったレベルに設けられています。
この空間を取り囲むように住戸ユニットが雁行して並ぶ姿は圧巻です。
写真を撮影した時は冬で枝だけでしたが、夏になるとシンボルツリーが鬱蒼と茂っていて
ちょっとファサードの印象が変わります。 '07.7.9
日本興業銀行本店
Industrial Bank of Japan
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京駅のすぐ西側、丸ノ内に建つ銀行の本店である。
当初は「日本興業銀行」だったんですが、銀行の統合により現在は
「みずほコーポレート銀行」になっています。
南側から見ると垂直性を強調した開口部が並ぶシンプルな表情となっていますが、
本磨きの大理石で覆われた北側は先端が細くなってスリットが入っており、
足元は削り取られていて艶めかしい姿となっています。
北側の姿がこの建物の見どころなのに美しい写真が撮れていないのが残念です。。
'09.9.30
1975 フロム・ファースト・ビル
山下和正建築研究所 東京都港区
1976年度日本建築学会賞
浜野安宏氏が設立の浜野商品研究所が敷地や設計者等をプロデュースした複合商業ビルである。
この建物の出現により青山が高級ブティックなどが並ぶ最先端の街になったと言われています。
全面赤褐色タイル張りの重厚な外観ですが、斜めに角度をつけたハイサイドライトが
リズミカルなデザインとなっています。
中央に設けた吹き抜けや回廊などの半屋外空間をつくり出すことにより
人々が内部で回遊できるようになっていました。
道路を挟んで隣に安藤忠雄の「コレッツィオーネ」がありますが、こちらも迷路状の空間になっていて
二つの建物の竣工は約15年の隔たりがあるにもかかわらずコンセプトは近いものを感じました。
'05.6.7
近甚ビル
鈴木了二/fromnow 東京都中央区
首都高のすぐ近くのL型変形敷地に立つ小規模テナントビルである。
この建物が鈴木さんの独立後初の作品だそうで、「物質試行」シリーズの
ナンバーは2みたいです。処女作なのに1じゃなくて2なんですね。
白い外壁の正面ファサード中央に縦に並列された黒御影石がリズミカルな外観をつくり出しています。
また、低層部の細やかなデザインが、鈴木氏のこの後につくり出される
こだわりの設計を暗示させるものとなっていました。
ちなみにビル名は「ちかじんビル」?「きんじんビル」? '07.3.25
船橋ボックス
Funabashi Box

宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki/Tokyo
東京の都心に建てられた小住宅であり、宮脇さんのボックスシリーズの一つです。
密集した敷地に建っており、外部に対してはRC打放しの閉鎖的な表情となっています。
内部は玄関から伸びる吹抜けの階段室があり、その上部にはトップライトが設けられています。
平面的には明るい2階にキッチンやリビングなどの主空間を配置し、1階は寝室、浴室などと
なっています。
面白いのが吹抜けの階段室の壁が下見板貼りとなっていて、内部なのに外壁のようです。
残念なことに2009年の春に解体されてしまっているようです。。 '09.10.23
1976 青山ベルコモンズ
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
青山のランドマークである複合商業施設である。略して「ベルコモ」である。
出来た当初はすごいおしゃれなビルだったのですが、最近影がうすくなってきてました。
しかし、リニューアルオープンして復活の兆しがあります。
個人的にはあの植栽と外壁の色がすごくマッチしていて好きなんで、
これからもがんばってほしいです。 '02.1.2
1977 日本赤十字社本社
Headquarters of the Japanese
Red Cross Society

黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
芝大門に建てられた日本赤十字社の本社ビルである。
1912年に建てられた妻木頼黄設計の赤レンガの建物の建て替えということで
部材の一部が再利用されているそうです。どこか分かりませんが(笑)
今だったら外観の継承とか一部保存とかになるのですが、当時はそうはならなかったみたいです。
建物は赤十字本社部分と貸しビル部分が左右に並ぶツインタワー形式となっており、
その間の空間を黒川さんが「福岡銀行本店」でも用いた「中間体」としています。
'09.11.25
1978 ハナエ・モリビル
Hanae Mori Building
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
表参道沿いに建てられた銀行と店舗からなる複合ビルである。
もっと新しい建物だと思っていたのですが、25年ほど前の建物だと知ってびっくりしました。
建物の中心を4層吹き抜けの空間が貫通しています。
ハーフミラーの外観が量感を巧みに隠すことに成功していますが、
こんな自己主張の少ない丹下建築は他にないのではないでしょうか。
ただ裏側にまわるとミラーでなくなるので裏からは見ないほうがいいと思います。 '02.5.27
(追記)この建物を紹介してから間が経っていないのに、昨日のニュースでハナエ・モリが
経営破綻したと報じていました。この建物はどうなるのでしょうか。 '02.5.31
(追記)2010年中に建て替えるという検討を、ビルを所有する大林不動産がしているそうです。
ビルに入っているテナントに対してその旨の文書が届いているみたいです。
このビルは表参道のファッションストリート建築の先駆けともいえる建物なのに。。 '08.4.11
東京大同生命ビル
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
東京の中心部である日本橋につくられた生命保険会社のビルである。
建物1階部分は前面の永代通りと裏通りを通り抜けられるコリドールがつくられていて
黒川氏が「福岡銀行本店」でも使用していた半公共空間をここでもつくりだしています。
建物は西側コア棟と東側オフィス棟に分離されており、両棟の間にはスリットが開けられています。
両棟間を結ぶブリッジには地震時にも対応できるように
蛇腹式のエキスパンションジョイントが設置されているそうです。
ちなみにスリット底部には人口河川が配置され、竣工当時はポンプで常に循環されていた
みたいですが、僕が見学に行ったときには涸れ川になっていてオブジェが展示されていました。
'04.3.30
京橋三丁目ビル
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
京橋駅前の交差点に立つオフィスビルである。
交差点の隅切りに当たる建物部分を削り取っていて、そこに特徴的な意匠が施されています。
道路の対角に当たる場所からこの建物を見ると、隅切り意匠を中心とした
非常にシンメトリックなデザインであることがよく分かります。
僕はこの建物の存在を全く知らず、別の建物を見学するため
偶然前を通りかかったんですが、一目見て村野建築だと確信して興奮した記憶があります。
家に帰って調べて村野建築だということの裏が取れたときは
「俺の村野建築発見能力はすごい!」と自画自賛してました(笑) '07.2.5
1979 ハクビ教育文化会館
磯崎新アトリエ 東京都豊島区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
大塚の駅前の線路沿いにつくられた学校である。
名前からは何の学校なのか全く想像できなかったのですが、着物の着付けの学校です。
すごく有名な建築家なのに意外と東京の中心部に少なく、しかも70年代の建築は
個人住宅を除くと、東京駅前の福岡相互銀行はもうないので
現存するのはこれぐらいじゃないでしょうか。
建物はガラスのアトリウムを囲むようにタイル張りの建物がシンメトリックにデザインされています。
前面道路が狭いことと電線があってうまく全体を写すのが難しかったのですが、
この建物はどうもすっきりしていないのが気になりました。 '04.9.8
(追記)2006年くらいに取り壊されてしまっていたようです。。
東京にある初期の磯崎建築は少ないだけに残念です。 '09.6.24
東京大学本部庁舎・理学部校舎
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都文京区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
東京大学本郷キャンパスの龍岡門を入ってすぐにつくられた校舎である。
日本一の大学の建築を丹下さんが手がけていないはずがない!と思って調べたら
やっぱり(笑)設計されていました。
でも東大教授をつとめていたのに設計したのがこれだけなのが不思議です。
2棟の建物で、正方形平面で高層の本部棟と長方形平面で中層の理学部棟となっています。
4隅にタワーを建てそれをブリッジで繋ぐという構造になっているため、4隅が非常にごついです。
レンガ調のタワーと黒のブリッジ、そしてガラスという抑えめな色彩の建物に対して
3つ並んだ換気口の緑が鮮やかでした。 '05.3.27
明月館
伊丹潤建築研究所 東京都新宿区
東京新宿の雑多な街並みにつくられたテナントビルである。
5階建てで最上階がオフィスとギャラリー、それ以外がテナントになっています。
角地に立っていて、曲面で構成された白レンガによる壁と、
さらに曲面を持つガラスブロックの出窓が取り付けられています。
そして最上階には銅版によるヴォールトが二つ乗せられていてある意味不格好な
印象でしたが、微妙に艶めかしさみたいなものも感じさせるデザインになっていました。
ただ、伊丹さん設計としては抑えめなデザインのような気がしました。。
'05.9.28
1980 松涛倶楽部 黒川紀章建築都市設計事務所 東京都渋谷区松涛
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
渋谷の「Bunkamura」のすぐ裏にある個人住宅である。
美術館なのか?と勘違いしてしまいそうな外観であるが住宅だそうだ。
階段がついている微妙なエントランスを除いてすべてが囲まれている。
白で統一された外壁はとても閑静な住宅地にふさわしく落ち着いている。
狭い道をはさんだすぐのところに交番があり、警官が立ち番をしていて
僕が建物の写真を撮っていたら「こいつ何してんねん」といった顔でみられた。。 '99.10.17
渋谷区立松濤美術館 白井晟一研究所 東京都渋谷区
渋谷区の高級住宅地、松濤につくられた区の美術館である。
住宅街であることから低層の建物とするために地下2階、地上2階になっています。
白井さんらしい曲面をもった花崗岩による外壁に銅板の屋根がのせられていて、
この不思議な形態は住宅街の中でかなりの異彩を放っていました。
内部は、中央に建物を貫く外部吹き抜けを持ち、吹き抜けを巡るようにギャラリーが配置されています。
また、1階では吹き抜けを渡るブリッジが架けられています。
外観のインパクトに対して内部はそれほどでもなかったのが少し残念でした。 '05.1.8
紀尾井町南部ビル
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
紀尾井町につくられた南部総業という会社のビルである。
外観を見てすぐに村野建築だと分かる特徴的な窓のデザインになっています。
側面を見ると正面ファサードと違って凹凸を設けていて、
凹部に村野建築によく見られる小さな円形のバルコニーが配置されています。
エントランスの車寄せはカーブを描いていて小さいながら美しく、
庇の上にツバメが乗せられているのがかわいかったです。 '06.7.1
ゲイブルビル
Gable Building
石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
芝大門の大通りに面して建つテナントビルである。
一時期このビルに石井さんの事務所が入っていたこともあるそうです。
建物名称にある「ゲイブル」とは妻壁の装飾のことで、オランダに多くみられる
ダッチ・ゲイブルをこの建物に引用しています。
箱形のビルが立ち並ぶ日本の街並みに対する石井さんの反抗のようなものを感じます。
観光名所でないテナントビルに解説が書かれたサインがあるのが面白いです。 '09.1.15
1981 虎ノ門NNビル
Toranomon NN Building
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区虎ノ門
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
三角形の形をしたシンプルなオフィスビルである。
一階はパソコンかなにかのショウルームになっていた。
「N」の形をした赤いオブジェ兼案内サインがアクセントをつけている。
幅員40mの都市計画道路の影響で敷地条件がかなり悪いらしいが、
そんな困難をうまく克服した設計がおこなわれていた。 '99.10.25
磯野不動産広尾ビル
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
広尾の交差点につくられた東京三菱銀行の広尾支店である。
正方形を基本とした平面に円を貫入させることによって
角地であるという敷地条件をフルに生かすことに成功しています。
タイルや打放しといった多種の素材を表面に使用することによって様々な表情を持たせています。
広尾は代官山と同じく槇さんによる街づくりが行われている場所ですが、
成功度合いから言うと広尾は少し劣る感じがします。。 '03.4.30
1982 赤坂プリンスホテル新館
丹下健三・都市・建築設計研究所 東京都千代田区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
構想に10年もの歳月をかけてつくられた赤坂プリンスホテルの新館です。
このホテルを知らない人はいないでしょう。
メタリックな外観と高層の客室部分の段々な形が特徴的です。
外観に対して内部はつるつるした質感の白い大理石が多く見られる。
旧館とつながっているのですが、迷路のようでした。ロビーになぜか熊が飾ってあったのが笑えた。 '01.8.10
ヒルポートホテル
原広司+アトリエφ 東京都渋谷区
渋谷の駅から坂を上った場所にあるビジネスホテルである。
今となっては「あった」と言うべきでしょうか。建築マップ東京の改訂版をなにげなく
読んでいて、「現存せず」という注意書きを見てびっくりしました。
海をイメージしたという建物の外観は、敷地に対する厳しい規制をクリアしつつも
客室数を最大限に確保するという難題をうまく消化しており、なおかつ設計者の
デザインもうまく盛り込んでいます。ややデザインは押さえ気味ですが。。
上の写真を撮った時は雨がひどかったので、晴れた日にまた来てしっかり見学しよう
と思っていたのですが、それを実行する前になくなってしまいました。
建物自体除却されてしまったのでしょうか?どなたか東京の方情報いただけるとありがたいです。
'03.5.10
(追記)きむさんから早速情報をいただきまして、やはり建物も除却されてしまったそうです。。
残念です。 '03.5.13
新高輪プリンスホテル
New Takanawa Prince Hotel
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都港区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
村野氏がいくつか設計を手がけたプリンスホテルの一つである。
品川駅近くには品川プリンスもあるので、やたらとプリンスホテルが林立してる気がします。
白いタイル貼りの外壁に村野氏が多用する半円形の客席バルコニーが規則正しく張り付き
陰影のある美しさをつくり出しています。
高層の客室棟からつながる大宴会場「飛天」は芸能人の結婚式場としても有名ですが、
「日生劇場」でも用いられたアコヤ貝を貼り付けた幻想的な空間だそうです。
一度は入ってその美しさを堪能してみたいです。
最晩年(91歳!)にこれを設計した村野さんってすごすぎです。 '07.2.25
杉並区立中央図書館
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都杉並区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
荻窪駅の南東やや遠い場所にある区立図書館である。
角がアール状になったシルバーの建物は、周囲の環境を配慮した低層としています。
建物を引っ込めたエントランス部分にも中央にシンボルツリーを設け、自然との調和を
考えた設計となっていて、建物全体が主張しない外観となっています。
建物北側が階段状の平面なのは、都市計画道路を避けるためにこの形態となったそうです。
ちなみにエントランスの庇の形状はこの建物の平面を意識したものでしょうか? '07.10.23
1983 流行通信本社ビル
安藤忠雄建築研究所 東京都新宿区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
雑誌社の本社ビルである。
大通りから少し入り込んだ雑多な路地に突如として現れます。
スリットの入った壁と建物の間から階段を少し降りて半地下の廊下からアプローチします。
外観にはその半地下の部屋の開口部と空中に現れる謎の扉(笑)があります。
きっとこの謎の扉からは階段があったのだと思います。
屋上に置かれたプレハブのような建物がいまいちで残念でした。。 '02.5.1
(追記)ぽんさんから情報により取り壊されて高層マンションが建っていることが分かりました。
東京の初期安藤建築は少ないんで残念です。。 '08.7.5
ビギ・アトリエ
BIGI Atelier
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
ビギ関係の建物です。このくらいの時期から東京での設計が増えてきてます。
近くにいくつかの安藤氏設計のビギ関係の建物があり、これもその一つです。
コンクリートの巨大な箱と曲面ガラスブロックの壁が立ちはだかっています。
これらの近代的な安藤建築に対して門が日本風だったのがアンバランスで面白かったです。
写真でみるとそれほど大きく見えないのですが、実物は結構大きいです。 '02.7.17
金子邸
Kaneko House
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の高級住宅地に建つ個人住宅である。
道路に面してRCの壁を立て、スリット状の入口と駐車場のゲートのみが
見えるファサードはこれぞ安藤建築!といった表情です。
高低差を巧みに組み込み、トップライトや大開口を設けた平面プランも
中に入ってみたい(というか探検してみたい(笑))と思わせるデザインとなっています。
現在売りに出ていて4億5000万の値段が付いています。高すぎっ! '09.6.16
GAギャラリー
鈴木恂/AMS 東京都渋谷区
千駄ヶ谷につくられた建築専門のギャラリーと専門書店である。
1972年に建てられ、その後1983年に増築されました。
言うまでもなく建築写真家二川幸夫氏が創設した建築雑誌「GA」が運営しており、
いつも面白い企画展が開催されています。
RC打放しのモダニズム建築が素晴らしいのですが、見学に行った時は雨上がりだったため
写真を見ていただくと分かりますが、ちょっと外観は美しくなかったです。
内部の手摺のない階段の緊張感が好きです。 '07.9.11
拾庵
Shu-An

石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo

赤坂につくられた石井和紘さんの自邸である。
徒歩圏内に同じく石井さんのアトリエである「スタジオ赤坂楼」があるので職住近接です。
10坪の土地に地下一階、地上3階の建物が立っており、建物名称である「拾」は
「10」坪から来てます。
外壁はRC打ち放しですが、内部は羽毛に包まれた柔らかな空間だそうです。
3階には茶室があるんですが、高いところにある茶室ってなんかいいです。
藤森照信さんの「高過庵」や「茶室 徹」を思い出しました。 '07.12.22
青山のアトリエ
Atelier at Aoyama
東孝光建築研究所 東京都港区
Takamitsu Azuma Architect & Associates/Tokyo
青山の入り組んだ路地の中にある小さな設計者のアトリエです。
キラー通りの設計者の代表作であり自邸である「塔の家」から徒歩圏内にあり
職住近接です。たしか石井和紘さんも赤坂で職住近接してました。建築家ってすごい(笑)
4本の丸柱に切妻屋根というシンプルな建物で、道路に面した壁をガラス面として
模型などを飾っていました(石井さんのスタジオ赤坂楼も同じく模型を飾ってました)。
こないだ前を通ってびっくりしたのですが、増築されてオープンなガラス面はなくなってしまい
閉鎖的な建物に変わってしまってました。 '08.6.19
1984 ワコール麹町ビル
Wacoal Kojimachi Building
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都千代田区麹町
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
皇居のすぐ近くにある衣料品メーカーのオフィスと倉庫併用ビルである。
未来的イメージと和のモチーフが絡み合った設計だそうだが、
未来的なシリンダー型の屋根といった外観は納得がいくが、和のモチーフとは一体どこに?
こういった未来型の設計はシルバーを使ったものが多いのですが(高松伸のように)この建物は
落ち着いた白を使っていてとても気に入りました。
見た目は鉛筆削りのようであり高松伸設計の「ARK」を大きくしたようでした。
下を歩いているときにショーウインドウが見れるようになっているのですが、
その部分を斜めに削ぎ落とした設計はなかなか平面の壁になりがちな部分を
うまく設計しているなあ、と思った。 '00.9.29
六本木プリンスホテル
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
六本木につくられた小規模都市型ホテルである。
ここ以外にも黒川さんは数多くのプリンスホテルを設計しています。
最近の六本木といえばヒルズやミッドタウンなんかを思い出してしまいますが、
このホテルはそれらの新スポットからは少し外れた六本木一丁目駅のすぐ近くに建っています。
建物は中庭に設けられたオールシーズン用のアウトドア温水プールを囲むように
客室や飲食店などが配置されていて、曲面を描くプールに合わせて廊下の壁面もカーブしています。
プールの側壁の一部が透明になっているため、プールサイドから泳いでいる人を
水槽のように眺めることができ、昔はエロいプールとして有名だったみたいです(笑)
ちなみにプリンスホテルはここを住友不動産に売却しており、2007年1月30日より
ヴィラフォンテーヌ六本木アネックスとして数年間限定で営業をしています。
数年間という限定期間が終了した後が心配です。。 '07.10.19 
田辺エージェンシー本社ビル
Tanabe Agency Building
石井和紘建築研究所 東京都目黒区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
多くの芸能人を抱えるプロダクションの本社ビルである。
全体のイメージは見たままの鉄骨トラスによる橋梁である。
内部にはガラスブロックで覆われた階段室があるらしいのですが、
残念ながら僕は芸能人じゃないので中には入れませんでした(笑)
つくられた当初は東側の隣地が空地であったため、側面がよく見えたのですが、
現在はビルがつくられてしまい、窮屈そうになってしまいました。
あれではせっかくの側面開口部からの採光が全くとれずに暗いんじゃないでしょうか。。 '02.1.24
青葉台のアトリエ
安藤忠雄建築研究所 東京都目黒区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京にあるBIGI関係の事務所ビルである。
メインの道路に面した壁が最近はあまり見られないガラスブロックになってます。
外観は不恰好というのが第一印象でしたが、ガラスブロックを透過して入る淡い光に
包まれたオフィス空間を想像しながら、きっと内部はすばらしいんだろうなあ、と思いました。
こうして竣工年代順に掲載していると東京の安藤建築はほとんどが1983〜1984年に
集中していることが分かります。
BIGI関係の建物がその時期に多く建てられたということなんでしょう。
しかし最近安藤建築の新しい情報はほとんどCabonさんのページから得てるなあ。。
'02.10.29
(追記)取り壊されているとの情報をいただきました。全く知らなかったのでびっくりしました。
跡地はどうなってるのかご存じの方教えてください。 '07.7.3
MELROSE
安藤忠雄建築研究所 東京都目黒区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京に幾つかあるBIGI関係のオフィスである。
ガラス面による円筒形を直方体の箱に融合させた設計であり、後の紀陽銀行堺支店などにも
この手法は見られます。
外壁がなんとなく塗りなおしているようにも見えました。
やはり建築からかなり時間が経っているため塗りなおしたのでしょうか。
それから窓枠などのサッシュが黒色というのはあまり安藤氏の建築ではみられないような気がする
ので、(よく見られるのは青色)これも塗りなおしたのでしょうか。
側面のコンクリによって壁をずらしたデザインは、ファサードののっぺりしたものと違ってよかったです。
'01.12.12
青山TO
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
心斎橋TOと同時期につくられた商業施設である。
近くに数多くのメジャー建築が建ち並んでいるため、よく通っているのに
見逃してしまっている人も多いんじゃないでしょうか。
初期の住宅建築や、BIGI2ndなどに似た感じのファサードになっています。
通りから見るよりかなり奥行きがあったためにびっくりしました。
僕が学生当時にはじめて見に来た時はまだTOだったのですが、
今は信金になっているようでした。 '02.9.26
1985 スパイラル
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区南青山
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
いうまでもなく槇の代表作である。
エントランスホールから一段下がったカフェを通して見える螺旋状に
昇っていくアトリウム(スパイラルホール)がとても良い。
ファサードからは想像できない奥行きに驚いた。
ファサードからも見えている大階段は回廊になっていて
椅子がおいてあり外に向かって座るようになっている。 見ていてなんか変な感じがした。。
世田谷美術館
Setagaya Art Museum
内井昭蔵建築設計事務所 東京都世田谷区
日本芸術院賞
Shozo Uchii/S.Uchii Architect & Associates/Tokyo
砧公園内につくられた公園美術館である。
周辺の環境を配慮した低層の建物であり、各建物が回廊にて繋がっています。
石とタイルによる外壁と銅版によるヴォールト屋根の外観は、一宮市博物館を
思い出させました。
人々が憩う場所として計画されたサンクンガーデンもとても快適でした。
個人的には回廊のデザインが荒々しくて好きです。
P.S.3日前に内井さんが亡くなられたことを知りました。日本の代表的建築家であり、
これからも多くの名建築を設計してほしかったです。
この出来事を知ったとき、この代表作を見に行ったときの興奮を思い出しました。
'02.8.23
アトリエ・ヨシエ・イナバ
Atelier Yoshie Inaba
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅地につくられたアトリエである。現在はもう「ヨシエ・イナバ」ではないようでした。
ファサードとして取り付けられたすりガラスが並ぶ壁をくぐると吹き抜けの空間が広がり、
上を見上げると空中階段があるのが見えます。
さらに向かって左の通路の奥をのぞこうとすると、センサーがあるようで
「これ以上中には入らないでください」というアナウンスが流れたので、びっくりしました。。
勝手に奥に入るのはやめましょう(笑) '02.3.6
(追記)ぽんさん、マトビーさんから情報をいただきまして、既に解体されているそうです。 '08.7.21
グラスアート赤坂
磯崎新アトリエ 東京都港区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
赤坂の繁華街につくられたバーなどの飲食店が数多く入った商業ビルである。
ファサードは昼間は黒のガラス面になっていますが、夜になるとガラス面が光って
内部にあるアーティストの作品が浮かび上がるショーウインドウとなっています。
入口から内部に入ると階段室になり、空までのびる吹抜け空間になっています。
これらファサードや吹抜け、各店舗の内部空間に10人のアーティストによる
インスタレーションが行われているという面白い設計になっています。
ただ、竣工当初はすばらしい空間だったかもしれないのですが、
現在は階段室も紫色の殺風景な場所に変わっており、昼間のファサードもくすんだ
感じを受けて寂しくなりました。。 '03.6.2
B.Yハウス
B.Y House

長谷川逸子・建築計画工房 東京都文京区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
神田明神から程近い細い路地にひっそりと立つオフィスビルである。
建物を前後二つに分かれるように配置し、その間を吹き抜けの階段室としています。
長谷川さんがよく使用しているパンチングメタルがこの建物にも多く見られます。
竣工時の写真を見ていると道路斜線によるものと思われる急傾斜の屋根面を緑化していたのですが、
僕が初めて見に行った時は既に緑はありませんでした。
こないだ久々に前を通ったら、階段室へと抜けるガレージだった部分にガラス面と扉が付けられていて
容易に奥へと行けない状態になってしまってました。
さらに、急傾斜の屋根面の中央がオープンだったところもトップライトでふさがれていました。
'08.6.21
1986 ヤマトインターナショナル
原広司+アトリエφ 東京都大田区平和島
第1回(1988年)村野藤吾賞
大手アパレルメーカーの本社ビルである。
映画「マルサの女」で査察官のオフィスとして使われていた。
平和の森公園に面した敷地に立っており、銀色に光り輝いている。
ファサードの複雑な形態は京都駅ビルの壁面にも継承されているようである。
一般には中に入れないのでファサードと西にある水のたたえられた広場だけしか
見る事ができないのは残念である。 '99.10.18
ライズ
北川原温+ILCD 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
渋谷のスペイン坂を登りきったところにある映画館と店舗からなる複合商業施設である。
高低差のある敷地であるため半分以上地下に埋めてある設計である。
北川原氏の出世作の一つである。
アルミ・ダイキャストという素材による壁面は異様であり、まるでぼろぼろのテントのようでもある。
しかしこのような風変わりの建物も街に溶け込んでしまっているのは驚きであった。 '00.11.28
395
北川原温+ILCD 東京都港区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
青山にある事務所建築である。
今は知りませんが、昔は北川原さんの事務所だったような気がします。
ファサードは御影石、コルテン鋼、RC打放しといった多くの素材を組み合わせた
複雑なものになっていて、見た目のインパクトはなかなかのものです。
この当時は、鈴木エドワード氏や北川原氏の変な(複雑な?)デザインの建物が流行っていて
そこら中にあったような気がします。
最近はお二人とも方向性を変えていて、かなりスマートな建物が多いですが、
たまにはこんなのも作ってくれたら楽しいのに(笑) '04.8.1
美安温閣
Miaon-Kaku
北川原温+ILCD 東京都港区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
赤坂の青山通りから少し入った場所に建つオフィスビルである。
小さな神社が前にあるので、その奥の建物だけかと思いきや神社も
一体の建物となっています。
道路に面する部分が少ないにもかかわらず駐車場、神社、オフィスという
三つのアプローチを上手く分割して設計されています。
手前にある外部階段を上った場所が神社なんですが、なぜか猫がまつってあります。
2体の猫の彫刻が可愛いです。
建物名称の「美安温(みあおん)」って猫の鳴き声から採ったんでしょうね。 '09.5.25
TKビル
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京につくられた商業施設である。
関西では多く見られる形の商業施設であるが、東京ではあまりないため新鮮かもしれません。
四角い建物の中に円形の壁を挿入して、その隙間に通路や階段を配置しています。
地下に降りたところにある居酒屋はかなり汚かったのですが、テナントが未だに残っていて
ちょっと一安心でした(笑)
道路を挟んで向かいにあるナイジェル・コーツの建物のインパクトが強すぎて、
ちょっと目立たないのですが、すっきりしていて良いデザインでした。 '02.5.21
城戸崎邸
Kidosaki House
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
高級住宅地につくられた施主夫婦とそれぞれの親が住む三世帯住宅である。
敷地の四辺を高い壁で囲った安藤建築の特徴である閉鎖的空間がここでもつくられており、
道路に面した一辺だけに円弧状の壁を立て、奥にあるエントランスへと導いています。
内部は中央に三層の箱を置き、その周囲にサンクンガーデンやテラスを階段状に設けています。
行く前から分かってましたが、RCの高い壁を眺めることしか出来ませんでした。。
'07.12.13
文京スポーツセンター
Bunkyo Sports Center
大谷幸夫 東京都文京区
Sachio Ohtani/Tokyo
旧東京教育大学跡地につくられた区民のためのスポーツ施設である。
また、災害時の避難場所であり、救援活動拠点としての位置づけもなされています。
RCの荒々しさと複雑な造詣、尖塔などかなり目立ったランドマークとなっているため、
避難場所としては最適な建物ではないでしょうか。
RCによる力強さを前面に出した建物なので、てっきり1960年代ぐらいの建物だと
勝手に思っていたのですが、実は1980年代だと知ってびっくりしました。
1980年代にこのデザインは当時かなり異質な存在だったと思いますが、
このかっこよさは、色あせていく他の1980年代建築とは違って今も輝いていると
僕は思います。 '04.11.15
オンワード代官山
ファッションビル

Onward Daikanyama Building
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
おしゃれな街並みと良い建築の多い代官山にある店舗ビルである。
下層部にみられる御影石とコンクリートによる古いものの崩壊、上層部の剥離しかけた鉛のパネル、
それらが異質な素材の組み合わせによる調和をあらわしているらしい。
決して彼の作品は良いといつも思わないが奇抜な発想ではあるだろう。。
ファッションに疎いのでよく分からないのですが
オンワードなのにゴルチエの店だったけどそれはいいのか? '00.3.12
富ヶ谷のアトリエ
Atelier at Tomigaya
長谷川逸子・建築計画工房 東京都渋谷区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
渋谷区富ヶ谷につくられた小規模テナントビルである。
長谷川さんが得意とするアルミ板とパンチングメタルの組み合わせによって
正面ファサードは雲をイメージしたデザインを浮かび上がらせています。
さらに雲のデザインを斜めに切り裂くようにクレーンを埋め込んで上部に飛び出させています。
このクレーンや頂部の円筒形デザインがどうも長谷川さんぽくない気がしたのは僕だけでしょうか。。
あと、正面から見ると軽やかなイメージを受けましたが、側面のマッシブなRCの塊を見て
かなり印象が変わりました。 '07.4.29
スタジオ赤坂楼
石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
赤坂に建てられた設計者のオフィスである。
正面ファサードはほとんどがガラス面になっており、低層部のガレージの奥もガラス面です。
側面や屋根にはテント地が使用されており、内部の部材などの多くはサンプルを使って
つくられているそうです。
設計者自邸の「拾庵」とともに小さいながらもインパクトのある建物です。
しかし、残念ながら赤坂の再開発によって取り壊されてしまっているみたいです。
現在の石井さんの事務所は赤坂ですが違う場所に移転しています。 '08.5.9
NWハウス
NW House
早川邦彦建築研究室 東京都新宿区
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
早稲田大学のすぐ近く、早稲田通りに面して建てられた複合ビルである。
1階がギャラリー、最上階がアトリエで、その間の階が集合住宅となっています。
RC打ち放しの箱型の建物の最上部だけ塗られていて、その上には半ヴォールトや
円筒などの幾何学的な形態が載せられています。
規模や見た目などは全く違いますが、石井和紘さん設計の「○□△ハウス」と
コンセプト的に近いものを感じました。 '09.11.16
1987 お茶の水スクエアA館
磯崎新アトリエ 東京都千代田区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
W.ヴォーリズの設計による旧館のファサードを保存してたてられた文化複合施設である。
低層部は4層吹き抜けになっておりその上に乗っかるように高層棟がある。
ヴォーリズの建物をファサードだけでも残してくれてうれしい。
吹き抜けの低層部は展示などができるスペースになっているようだったが
見に行った時何もやってなかったので寂しい空間だった。。
確か上の階には女性だけが入れる図書館があったような。。 '99.8.31
東京大学法学部4号館・
文学部3号館

大谷幸夫 東京都文京区
Sachio Ohtani/Tokyo
東京大学の本郷キャンパス内につくられた研究棟である。
総合図書館前にあった広場のスペースに建てられたため、新たな広場を中心につくり
向かい合うように2棟の建物が配置されています。
内田祥三、岸田日出刀といった建築家がつくりあげてきた本郷キャンパスには
やや違和感のある、しかし、大谷氏らしさの出ている建築だと思います。
しかし、南北軸線上のピロティのデザインやサンクンガーデンの配置は
周りのキャンパス全体設計との調和を考えたものにはなっていました。
突き抜けている柱のデザインなんかは良くて、周りのやや威厳のある建物に対して
取っつきやすい雰囲気を少しだけ出していました。
前から大谷さんは宗教っぽい設計する人やと思っていましたが、
今回の図書館前広場を「広場の曼荼羅」と名付けているそうです。 '04.8.13
銀座テアトルビル
菊竹清訓建築設計事務所 東京都中央区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
首都高沿いの敷地に建つ劇場、映画館、ホテルなどが入った白亜の建物である。
エントランス部分に並ぶ2本の柱がインパクト強く、威厳を感じさせます。
ホテルの客室部分の造詣が非常に彫刻的で力強くかっこよいです。
僕はずいぶん昔からある建築という気がしていたのですが、実は1980年代後半の
建物だと知ってちょっとびっくりしました。
あと、「テアトル(Theatre)」ってシアターのフランス語だったんですね。
今までまったく気づきませんでした。 '04.6.22
神宮前アトリエ
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
元々個人住宅であったものを現在は用途変更してレストランになっている建物です。
まさに閑静な住宅街に立地していて、看板なども出ていないため
食べにきた人は見つけるのが大変なんじゃないでしょうか。
ただ、後から改装したであろう白いブツブツの意匠は目立っていましたが最悪でした。。
貼ってあるメニューを見て値段の高さにぶっ飛んでしまいました。 '02.2.5
JUN本社
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
安藤氏の初期東京建築のほとんどがJUN系列の建物ですが、これはその本社屋である。
竣工はおそらく1980年代前半から中頃と推測されますが、正確なところはわかりません。
この建物についてもCarbonさんのページを見て初めて存在を知りました。ありがとうございます。
ところでそのCarbonさんのページが閉鎖(休止?)されました。
安藤建築紹介が最も充実していてすごく良いページだっただけに非常に残念です。。
話を戻して建物についてですが、大通りが交差する角地に立地しており、
角地はカーブを描いています。側面には列柱が立ち並んでコロネードを作り出してます。
この建物のすぐ横にJUNブランドのアウトレットショップがあるのですが、
商品はイマイチのようでした。。 '02.12.31
(追記)ケイさんからの情報により1987年竣工だということが分かりました。
ありがとうございます。 '04.5.12
福原病院
Fukuhara Clinic
安藤忠雄建築研究所 東京都世田谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
北沢タウンホールの横に立つ病院である。
前面道路のカーブにあわせて建物のファサードも孤を描いています。
第一印象はすごくのっぺりした建物やなあ、と思いました。
内部は吹き抜けの空間があったり、リハビリ用のプールがあったりと快適そうなのですが
外観からはあまり想像できませんでした。
ファサードの開口部の使い方もいつもと違ってのっぺりしてました。
それに対して自転車置き場になっている裏側にまわるといつもの安藤建築らしい鋭角な表情が
見れてちょっと安心しました(笑) '02.7.26
東京工業大学百年記念館
Centennial Hall,
Tokyo Institute of Technology

篠原一男 東京都目黒区
Kazuo Shinohara/Tokyo
東京工業大学の正門横につくられた会議室や展示室などが入った記念館である。
大岡山駅の雑多な街並みに突然現れる異形の建物はインパクト大です。
不整形な平面を持つ箱に半円形断面のシリンダーが微妙に折り曲げられながら
貫入しています。
内部空間にもこのシリンダーはそのまま表れていて、3階のフェライト会議室は
逆ヴォールト天井(?)になっています。
ちなみに、宙に浮かんだシリンダー内は4階でレストラン、ラウンジとなっています。
この建物は「ガンダム建築」とか言われたこともあったみたいですが、
3年後に竣工した「青山製図専門学校1号館」に比べたら全然ガンダムじゃないですね(笑)
'07.9.15
朝霞荘 黒川紀章建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
市ヶ谷の閑静な住宅街につくられた企業の保養施設である。
現代的な要素を随所に取り入れた数寄屋建築で、屋根が幾重にも重なった姿が
水平性を強調した外観となっています。
建物前面に設けられた駐車場スペースの床は障子の組子や花鳥風月を表現しており、
庭の一部としての機能も持たせているそうです。
外壁や塀に帯状に色づいたベンガラが非常に美しいです。建物名称の「朝霞」(雲に日光が
当たって赤く見える現象)もおそらくこのベンガラ色から付けられたものだと思います。
'07.9.30
○□△ハウス
○□△House
石井和紘建築研究所 東京都江東区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
江東区の臨海部に建てられた集合住宅である。
角地に建っていて、道路のR状の隅切りに合わせた扇状の平面となっており、
扇の弧の部分に住戸のバルコニーが連続して並んでいます。
円弧部分の立面が緑、青とカラフルなんですが、それよりも上部に載るグレーの
円柱、円錐、四角柱が並んでいる姿の方がすごいインパクトです。
ただオブジェ的に載せているだけじゃなくて部屋としての機能があることが嬉しいです。
ここに住んでいたら、初めて来る人にも説明しやすそうですね(笑) '09.11.9
神田Mビル
M Building in Kanda
伊東豊雄建築設計事務所 東京都千代田区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
神田やぶそばの目の前に立つテナントビルである。
1〜4階がテナント、5、6階がオーナーの事務所となっています。
RCのフレームが4層、その上にアルミ屋根で覆われた2層が載っています。
三角のフレームの間にはアルミパネル、FIXガラス、アルミエキスパンドパネルが
はめ込まれることで独特な表情が生まれています。
グレーやシルバー系統の色で構成された建物の中で黄色い階段が鮮やかでした。
'09.11.19
1988 ハムレット 山本理顕設計工場 東京都渋谷区
Riken Yamamoto & Field Shop/Tokyo
親子4世帯の集合住宅である。4世帯共有の部屋やテラスを持っている。
それぞれの住宅は外廊下で結ばれ、テント地の大屋根がかけられています。
最近はあまり見ないですが山本氏の当時の作品にはこのテント地がよく使われていました。
僕が見に行ったときは改修工事中だったらしく、ただでさえ足場っぽい外廊下に
足場が組まれていてすごくごちゃごちゃしてました。(写真参照)
ところで、なんでハムレットなのだろうか?シェイクスピアのハムレットのことなのだろうか?
'01.10.4
東京都戦没者霊苑
相田武文設計研究所 東京都文京区
1960年に東京都の戦没者を慰霊するために建てられた霊苑の建替えである。
東京ドームのすぐ近くに位置し、階段を上った高台にあります。
休憩施設棟や玄室棟などの建物とその前につくられた広場が連続するように設計されていて
相田氏得意のRC壁を連続して並べるという手法が採られています。
平行にこの壁が並べてあるため、広場中央部くらいにある階段のところで
軸線がずれているのがよく分かりました。
すぐ近くに遊園地があるとは思えない緑のある静かな場所で、僕が見学に行ったときは
トランペットを練習する人がいたんですが、すごくこの場所に似合っていて感動しました。
厳かという事を目的としてつくられたのであればこれでいいと思うのですが、
人々の憩いの場所になるには階段を上らなければならないため、
ふらっと訪れる人はほとんどいないようでした。 '05.3.5
津田ホール
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
千駄ヶ谷駅前に建つホールである。
すぐ横にある同設計者による「東京体育館」と一連の施設かと勘違いしそうですが、
こちらは「津田スクール・オブ・ビジネス」という学校の記念施設です。
タイル張りによる曲線を描く部分とアルミによるホール上部が飛び出した形態で
構成されていますが、正直なところ不格好な気がします。
地下には「ユーハイム」が入っていたんですね。全然気付きませんでした。
ホールの見学は出来なくてロビーしか見られなかったんですが、次回はカフェでくつろぎたいです。
'05.10.18
ハネギ・コンプレックス
Hanegi Complex

篠原一男 東京都世田谷区
Kazuo Shinohara/Tokyo
羽根木の閑静な住宅街につくられた複合施設である。
道路に沿って立つRC打放しの外壁に規則的に円形の窓と縦長の窓が並ぶ建物は
スペース45°と名付けられた空間(オフィス?ギャラリー?)となっていて、
外部階段の奥に住居があります。
道路沿いの建物と外部階段に挟まれたちょっとした屋外空間に植えられた一本の木が
建物全体に暖かさを与えていました。
ちなみにこの建物を見学したのは3年くらい前なのですが、2年ほど前に解体されて
しまっていることを今日知りました。
篠原さんといえば初期の住宅建築が有名で、1980年代以降のいわゆる第4の様式は
あまり評価されていない気がします。実際この建物もかなりマイナーです。
しかし、マイナーとはいえ、ほとんど話題にもならずに取り壊されてしまっていたという
状況には愕然としました。。 '08.4.30
東京グローブ座
The Globe Theater
磯崎新アトリエ 東京都新宿区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
新大久保の山手線沿いにつくられた700人程度収容の劇場である。
ロンドンのグローブ座を模した円筒形の建物で、建物前の広場には
宮脇愛子の作品「うつろひ」があります。
宮脇さんは磯崎さんの奥さんだけあって「うつろひ」は「群馬県立近代美術館」や
「奈義町現代美術館」など磯崎建築にはよく登場しています。
経営の悪化により一時閉鎖され、その後2002年にジャニーズ事務所に買収されており、
現在は主にジャニーズのアイドル主演の舞台が上演されています。
見学に行ったときは買収の件を知らなかったので、行ったら女子高生(?)が
大量にいてびっくりしました。もちろん怪しいヤツを見る目で見られました。。 '09.4.21
1989 ユーネックス・ナニナニ
フィリップ・スタルク+野沢誠/GETT 東京都港区
フランス人建築家スタルクが設計したテナントビルである。
全面が銅版で覆われた怪獣をイメージしたというデザインであり、すごく目立ってます。
1階はガラス面が多いものの、上階は細い横長の小さい窓しかありません。
元々1階はカフェだったようですが、現在は美容室になってました。
スタルクは浅草にアサヒのウンコビルを作ったりと日本でやりたい放題です。
ちなみに建物の名称である「ナニナニ」は日本語の「何」をスタルクが気に入ったから
だそうです。 '03.3.6
COLLEZIONE 安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京で唯一見学が可能な安藤建築です。
関西には多くのメジャー作品が多いのですが、関東は少ないです。
京都の「B-Lock北山」や「TIME'S」と同系列の複合商業施設です。
規模に関してはこれが一番広いんじゃないかなあ。。
あいかわらずどうなってるのかよく分からない迷路のような構造。
そのせいで店舗が入らないという状況が生まれてるらしいけど。。
建築史再考
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京の中心部に建てられたテナントビルである。
普通にこの建物の横を通っても、全く建築家が(しかもあの隈研吾が!)設計したとは
気づかないと思いますが、ふと頭上を見上げると屋上広告塔に不思議なデザインが
見えてびっくりします。
初期の隈作品を知っていれば「なるほど」と思いますが、
今の彼の設計とはかなり違っていて、グリークテンプルやローマンアーチが見えます。
この建物は一番上の屋上広告塔から下へ行くにつれて建築史になぞらえて
デザインが推移していくという面白い方法をとっています。
上からグリーク、ローマン、ロマネスク、ルネサンス、バロック、モダニズムという順番に
なっているのですが、その複雑な構成がなかなか建物を見ても伝わってこなかったのは
僕が建築史に未熟だからでしょうか?
むしろ道路に面して限界までふくらんだボリュームが不格好に見えて仕方がなかったです。
'04.4.3
浅草橋Iビル
伊東豊雄建築設計事務所 東京都台東区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
浅草橋の駅前の問屋街につくられた事務所とショールームである。
狭い敷地に高くのびた形態の建物で、低層部が倉庫、高層部がショールームになっています。
アルミパネルにガラスのカーテンウォールというシンプルな箱形の建物ですが、
屋上には2枚のスラブによる社長室とサンルームがつくられていています。
社長はすごく眺めが良いところに出勤するんだなあ、とうらやましく思いながら見学しました。
きっと花火大会なんかある時は最高の場所だろうなあ。
ちなみに下からは、社長室はほとんど見えませんでしたが。。 '04.7.8
メトロツアー
北川原温+ILCD 東京都千代田区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
神田につくられた不動産会社の本社ビルである。
全面熱線反射ガラスで覆われた建物には多くのルーバーが張り付いています。
このルーバーを「ガラスの茎から生えた昆虫の羽根」と北川原氏は表現していたそうです。
上層に行くと細くなっていき鋭角にとがった頂点へとたどり着きます。
悪い見方をするとまさに鉛筆みたいでペンシルビルって感じですが。。
ちなみに現在は不動産会社の本社ではないみたいですが、どうなったんでしょうか?
'04.11.14
メトロサ
Metroca
北川原温+ILCD 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
神宮前に建てられた小規模な集合住宅である。
建物の半分を地下に埋めており、地下2階レベルに設けられた中庭に
全戸が面するプランとなっています。
地上に見えている建物は、様々な素材が使われた開口部のない塀のような
外観であり、閉鎖的なものとなっています。
今の北川原さんが設計した建物と比べるとそうでもないのですが、
当時、過激(?)なデザインの北川原建築しか見ていなかった僕には
この建物は非常に落ち着いた建物だなあ、と思った記憶があります。 '09.8.27
TEPIA
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
神宮球場のすぐ近くにある別名機械産業記念館である。
面や線による構成を追求したという設計はデ・ステイルを意識したものであるらしい。
建物の外まわりにある階段下の水の使い方や広場が気持ちよい空間を作り出している。
産業やテクノロジーに関する展示を行う施設とレストランなどが入っているのであるが
展示施設は日曜日が休みで、レストランも貸切で入れなかった。。 '01.6.12
ウェッジ
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区神宮前
Edward Suzuki Associates/Tokyo
明治通り沿いにある商業施設+オフィスである。
彼の建築らしいインパクトの強いファサードである。
建物に亀裂をいれ、それを開口部及び入口として設計されている。
とてもシンプルなアイデアだが「なるほど」と思わせる設計であった。
ムンディ・アニムス
梵寿綱 東京都豊島区
巣鴨につくられた集合住宅である。
その極端に精緻につくられた装飾過多な外観は一目で梵寿綱の設計だと分かります。
周囲は下町的な要素の漂う場所なだけに異質なデザインが一際目立ってました。
壁面にはタイルで描かれた顔があったり舌を出した怪獣が垂れ下がっていたりと、
それだけでもすごいのですが、入口を入ると吹き抜けの空間があり、
上部には女神(?)がいて梵寿綱ワールドが展開されています。
梵寿綱の他の作品に比べておどろおどろしく感じなかったので結構好きな作品です。
ただ、残念なことに取り壊された(もしくは取り壊し中)そうです。
ある意味一つ一つのデザインがアートなだけに上手く取り外して残してほしかったです。。
'07.5.10
東京大学御殿下記念館
Gotenshita Memorial Arena,
University of Tokyo

芦原義信/芦原建築設計研究所 東京都文京区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
東京大学本郷キャンパス構内につくられた体育施設である。
施設のほとんどを地下に埋めており、周囲の景観に配慮した設計となっています。
北側と東側の煉瓦のファサードは内田祥三の設計による附属屋を保存再利用したものです。
一段下がったレベルの通路部分の床面があまりに青いのでプールの底のようです。
本郷キャンパス内の他の建物には見られない青さが際立っていました。 '09.8.4
1990 中目黒Tビル
伊東豊雄建築設計事務所 東京都目黒区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
テントメーカーの関連部門が集約された自社ビルである。
異なる分野の混合であるために社員相互のコミュニケーションを図る場を創造するため
3層吹き抜けのテラス状の廊下や打ち合わせコーナーを設けています。
道路に面した側面がストライプ状のガラスになっていて、吹き抜けが外部からもよく見えます。
内部の色彩も非常に美しく、トレンディドラマの撮影も行われたという噂を聞いたことがあります。
何というドラマだったのでしょうか?見てみたいです。 '03.3.24
コイズミライティング
シアター/イズム

ピーター・アイゼンマン・北山孝二郎/K計画事務所
東京都千代田区神田
照明会社のショールームである。
格子状の整然とした部分を北山が設計、
南側上方と北側一階のキューブをアイゼンマンが設計している。
傾いた不安定なキューブと格子状の建物との不釣り合いさが面白い。
キューブのピンクやきみどりといった色彩も不思議な面白さがある。
一階のキューブは親に連れられてきた子供の遊び場になっていた。 '99.12.29
ジュールA
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都港区麻布十番
Edward Suzuki Associates/Tokyo
高速道路により視界を遮られた交差点につくられた複合施設である。
ファサードがパンチングメタルで特徴的につくられているが、
横から見るとオンワードファッションビルと同様普通のビルである部分が見えて少し悲しい。
1・2階が4層分の吹き抜けの公開空地になっており積極的に都市に開放している。
しかし天気がくもりだったせいかかなり暗い空間になっていて怖いものがあった。
高層部が竹による空中庭園になっているらしいが
どうやってアクセスすればいいのかわからなかった。 '00.7.12
ウェッブ
WEB
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都目黒区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
山手通りと目黒通りが交わる交差点付近につくられたオフィスビルである。
外観を見ただけで1990年代のやんちゃな(笑)時代の鈴木エドワード建築だとわかります。
鋭角に張り出した外部階段が足に見えて奇妙な生物のようです。
この当時は北川原温さんや高松伸さんとともにある意味時代を反映した建築を
つくっていた気がしますが、今となっては哀愁漂う建築になってしまった気がします。
ただ、他の同時代の同種の建築に比べて、現在も美しく保たれているようでよかったです。
'08.4.16
プラザ・ミカド
Plaza Mikado
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都港区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
赤坂につくられたテナントビルである。
低層部に飲食店、上部はオフィスになっています。
フロストガラスの曲面で覆われたモコモコしたファサードが特徴的です。
モコモコは中央に向かってくの字に下がっており、出来た空間を
広場とするとともに入口に人を引き込む効果をつくり出しています。
斜線制限によるものと思われますが、セットバックしていく上部の屋上には
竹が植えられています。
狭い道路に面して建っており、天気が曇りだったためか、
薄暗い感じだったのが残念でした。
夜になったら行灯のように光って綺麗なんだと思われます。 '09.6.2
青山製図専門学校1号館
Aoyama Technical College
渡辺誠/アーキテクツオフィス 東京都渋谷区
Makoto Sei Watanabe/Architects' Office/Tokyo
青山にある専門学校の校舎である。
建築をある方向へ極限まで突っ走ったという感じの建物である。
通称「ガンダムビル」というらしいです。
その名のとおりプラモデルかこれは?と思ってしまう。
専門学校の校舎といえばなんとなくそんな気もするが、これはちょっと。。 '99.8.31
東京芸術劇場
芦原義信/芦原建築設計研究所 東京都豊島区
池袋の駅前につくられた巨大劇場建築である。
目の前には大江匡設計の「東京都豊島合同庁舎」があります。
大小4つのホールを立体的に重ね合わせた建物になっています。
駅前広場から連続するガラスの大アトリウムからエスカレーターでそれぞれのホールに
アプローチするのですが、このアトリウムには上からモビールが吊ってあったりして
すごく快適で好きな場所です。(批判的な意見も多いようですが。。)
ちなみに、磯崎新さんが東京五大粗大ゴミ建築と呼んだそうです。
(残り4つは「東京都庁」「東京国際フォーラム」「東京都現代美術館」「江戸東京博物館」です。)
'04.11.25
ワタリウム
マリオ・ボッタ 東京都渋谷区
直角二等辺三角形の敷地いっぱいに建てられた美術館兼住宅。
アールを伴った外部階段は良かったが、コンクリ打放しに黒のストライプという外観はうれしくない。。
一階から上が美術館になっており、一階及び地階はミュージアムショップに
なっている。地下は喫茶コーナーもあってなかなかいい雰囲気である。
近くにある竹山聖の「テラッツァ」とともにロボット的建築である。 '99.10.12
(追記)「ワタリウム」ってどういう言葉なのだろうとずっと思っていたのですが謎が解けました。
この美術館は和多利(わたり)さんの美術館で
WATARI MUSEUM(ワタリミュージアム)→WATARI MU(ワタリウム)となったようだ。 '99.12.15
東京体育館 槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
千駄ヶ谷の駅前につくられたメインとサブの二つのアリーナ、そしてプールを持つ
巨大スポーツ施設である。メインアリーナはUFOみたいな外観です。
アリーナを地下に埋めることで圧迫感を受けそうな建物を低層に見せています。
さらに、全体をペデストリアンデッキにすることで水平の広がりをつくり出していました。
「藤沢市秋葉台体育館」や「幕張メッセ」で培われたアリーナ建築の技術が
この建物で一つの到達点に達したのではないでしょうか。
すぐ近くにある「津田ホール」は設計者が同じなのでこの建物の附属施設のように
見えたのですが実は全然違うんですね。 '07.3.28
東京武道館
Tokyo Budokan

六角鬼丈計画工房 東京都足立区
1991年日本建築学会賞
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Tokyo
綾瀬駅の北側にある東綾瀬公園内につくられた武道館である。
敷地中央に南北に走るオープンデッキを通し、その左右に大武道場や
第一、第二武道場を設けることで、北に続く公園への連続性を確保しています。
建物は菱形のモチーフが連続する独特な形態を持っており、
周囲の一般的な街並みに対し、強い存在感を出しています。
この建物の影響力がすごいためか隣の中学校も菱形のモチーフが
使われていました。 '09.9.11
光の交番
(警視庁新橋駅前派出所)

Police Box at Shinbashi Station
横河健/横河設計工房 東京都港区
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
サラリーマンの街、新橋駅西側にあるSL広場に建つ派出所である。
円弧状の敷地形状に沿って弧を描く平面となっており、そこにステンレスパイプを
斜め格子にして貼り付けています。
「光の交番」と名付けられていますが、昼間見に行くと全然光を感じられません。
もしかしたら内部は光で満ちているのかもしれませんが。。
ちなみに夜はライトアップされて光るようです。 '09.11.21
1991 元赤坂今西ビル
高松伸建築設計事務所 東京都港区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
上部に向かって滑らかに反り返る壁面と、中央を貫く円筒のミラーが特徴的なビルです。
さすが高松氏設計のビル!と思わせるほど周りから浮いてます(笑)
竣工当時は「磨き上げられた宝石」という呼ばれ方をしたそうです。
しかし出来てから10年以上経っているとは思わせないほど綺麗に輝いてました。
入口脇のガラスの円錐は地下への光採りの役割も果たしています。 '02.1.10
東京都新庁舎
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都新宿区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
今最も東京で有名な建物ではないでしょうか? 丹下健三の代表作のひとつである。
1984年の指名設計競技によって選ばれたものである。
展望台が二つありどちらもただで昇れ、新宿新都心が見渡せる。
下の広場には多くの彫刻が置いてあってうれしい。 特にイサム・ノグチが多いような気がする。
モーダポリティカ
大江匡/PLANTEC 東京都港区
南青山につくられたファッションショーなどを目的としたイベントホールである。
RCの壁を挟んで向って右側に大階段が設置され、左側には湾曲したガラス面をつくっています。
それらは鉄骨のフレームによりダイナミックなファサードを作り出しています。
正面から見ると軽やかな感じを受けるのですが、側面から見るとRCの箱になっているため
重さを感じてしまうデザインになっていました。
初めて大江さんの建物を見たのがこれで、その時に「大江匡ってすげー」と思った記憶が
あります。あの頃は僕はまだ学生でした。今見ても確かにすごいです。 '03.7.17
M2
隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
環八沿いに建てられた自動車会社(マツダ)のショールームである。
これまでのマツダをM1として、今までM1でできなかったことをM2でやろうとして
この建物がつくられました。
巨大なイオニア式円柱がインパクト強すぎです。最近の隈氏の建物からは想像できません。
初めて建築雑誌でこれを見たとき、絶対に好きになれない建築だと思いました。
この円柱はシースルーエレベーターになっていて柱頭はただの張りぼてです。
円柱を挟んで左右にクラシカルなものとモダンなものを対比するように
外観のデザインを行っています。
僕が見に行ったときはすでに使われておらず閉鎖されていました。
現在は2003年3月から東京メモリードホールという葬祭場になっているそうです。 '03.5.8
RUSTIC
隈研吾建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
隈さんが初期に設計したオフィスビルである。
オフィスを持ちたい10人のオーナーが集まって土地を買い建築した
コーポラティブオフィスになっているのが面白いです。
建物足下に4本の構造体でない柱があり、左から徐々に短くなっていくという
奇妙なデザインになっています。
他の初期の建築(「ドーリック」や「M2」)ほど目立ってませんが、
この時期の隈さんの建築には柱をデザインに用いることが本当に多いです。
また、エントランスホールは不思議な棚(アーティストの作品らしい。。)があったり
デ・キリコの絵のモチーフを引用したデザインになっていたりするそうですが、
解読するのは非常に困難な気がします。。
初期の隈さんは素材を巧みに使う建築家ではなく頭でっかちな建築を作る人だったんですねえ。
'06.4.18
ドーリック
Doric
 
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
外苑前駅のすぐ近くに立つテナントビルである。
M2と合わせてこの当時の隈建築の代表作であり、ポストモダン全盛期の作品です。
外苑西通りと路地が交差する鋭角な敷地に立っており、その頂点に巨大な
ドリス式のオーダーが立てられています。
このオーダーはエレベーターシャフトになっていて、エレベーターから扇状に
部屋が広がるという平面になっています。
隈さんはドリス式(ドーリック)→イオニア式(M2)ときたのですが、
コリント式には発展しなかったんですねえ(笑) '09.5.25
テラッツァ
竹山聖+アモルフ、
パシフィックコンサルタンツインターナショナル
東京都渋谷区神宮前
フィットネスクラブ、レストラン、オフィスからなる複合施設である。
キラー通りに面していて、近くのワタリウムとともにロボットビル群(笑)を作り出している。
打ち放しのコンクリが存在感、そして威圧感を強くしている。
三本の塔の裏側は斜めの壁による空間が広がっていて、屋上には円形の野外劇場が設けられている。
斜めの空間もコンクリに囲まれていて寒々しいのが残念でした。 '01.2.26
アンビエンテ
インターナショナル本社ビル
アルド・ロッシ+モリス・アジミ 東京都港区
こんなところにあるのか?というようなところにありました。
長方形のシンプルな形なのかと思っていたら、八角形のトップライトが
ついていて光が部屋の中にかなり多く入っていた。
外から見た想像では室内はかなり暗かったのにうれしい誤算だった。
ファサードの重厚さとやたらと明るい外壁のアンバランスが良かった。
地下に外からアクセスするとレストラン(だったと思う)があった。
(追記)「できちゃった結婚」というドラマ(広末涼子、竹野内豊主演)をビデオで見たら
この建物が産婦人科として使われていました。 '03.12.30
アーステクチャー サブ・ワン
Earthtecture Sub-1
高松伸建築設計事務所 東京都渋谷区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
道端に突如現れる蝶の羽根の形をしたオブジェが特徴的なオフィスである。
地下4層の建物は全て埋められていて、地上には蝶の羽根のトップライトがあるのみです。
オフィスなので中に入ることができなかったのですが、
これだけのトップライトで地下の空間は明るいのだろうか、という疑問をもちました。
まあ多分ほとんどが照明の光なのでしょう。しかし息苦しそうだ。
でもコンセプトはすごく面白くて良いです。
蝶の羽根の曲線がなまめかしくてちょっと見とれてしまいました。 '02.6.2
センチュリータワー
Century Tower
ノーマン・フォスター/フォスターアソシエイツ&大林組
東京都文京区
Norman Foster/Foster Associates & Obayashi Corp./Tokyo
香港上海銀行をみてノーマンフォスターに設計を頼んだというオフィスビル。
タワーを二つ並べて19階吹き抜けのアトリウムをブレースフレームがつないでいる。
建物内部にはいると広いアトリウムがあり、水が張った場所がある。
「これはすげー!」と思いつつ、
「これをさらに進んで上を見ると19層の吹き抜けか」と考えながら進むと
途中で警備の人に「見学の人はお断りしているんです」と言われて
追い出されてしまった。。 そのせいで吹き抜けがみられなかった。
見学に行く人は警備の人が来る前にダッシュで吹き抜けを見ましょう。 '99.12.10
南青山Fビル
F Building in Minami-Aoyama
伊東豊雄建築設計事務所 東京都港区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
青山通りから少し奥まった場所に立つ小規模な住宅付きオフィスである。
1、2階がアトリエオフィス、3階が住宅となっています。
構造体の周りをガラスのカーテンウォールで覆った外観は
「中目黒Tビル」にみられた透明度を更にアップさせたデザインとなっています。
階段のある西側は強化ガラスを用いた半透明の床としており、
内部空間にも透明性を追求しているのが分かります。
この建物は僕が初めて見た伊東建築だったのでインパクトが強かったです。
そのときが夏だったので、暑そうやなあ(笑)と思ったことを覚えています。 '05.12.12
風の卵
Egg of Winds
伊東豊雄建築設計事務所 東京都中央区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
佃の超高層マンションが林立する大川端リバーシティ21のメインゲートである。
メインゲートと言いながら要するに駐車場入り口で、上部に長径16m、短径8mの
アルミパネルでつくられた卵型オブジェが浮かんでいます。
オブジェは細い斜めの柱によって支えられていて、浮遊感を出すために正面からは柱が
ほとんど見えないようになっています。
ただ、全てを裏側にするのは無理だったためか1本だけ前から支えています。
下から見上げると、柱が錆びているため、浮遊感というよりは落ちてきそうな危機感を
感じてしまいました。。
ちなみにこのオブジェは内部にプロジェクターが設置されていて、夜になると表面に映像を
映し出すようになっているそうですが、昼間に行ったので現在も映しているのかは不明でした。
'09.5.19
S.T.M.ハウス
S.T.M.House
長谷川逸子・建築計画工房 東京都渋谷区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
富ヶ谷の山手通り沿いに建つテナントビルです。
斜め向かいに槇文彦さん設計の「東京キリストの教会」があります。
ファサードはガラスのカーテンウォールで、ずらしたり凹ませたり、部分的に色を付けたり
V字(Y字?)のツノを生やしたりと特徴的な外観をつくり出す工夫がなされています。
テナントビルとして立地的にあまり良いとは思えませんでしたが、
こないだ久々に見たら綺麗に保たれていたので嬉しかったです。 '09.4.22
物質試行33 成城山耕雲寺
Experience in Material No.33
Kohun-Ji Temple at Seijo
鈴木了二建築計画事務所 東京都世田谷区
Ryoji Suzuki Architect and Partners/Tokyo
世田谷の閑静な住宅街に建てられた曹洞宗の寺院である。
周辺環境の調和に配慮し、建物の多くを地下に設けることで、
2階建ての住宅よりも高さを低く抑えています。
地下空間のサンクンガーデンへと導く外部階段や掛け渡されたブリッジ、
断続的に配置された擁壁が迷宮的要素を醸し出しています。 '09.8.24
1992 国際連合大学本部施設
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都渋谷区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
わが国に本部を置く唯一の国連機関である。
下層部が大空間になっており、上物は階段状になっている。
逆Y字型ブレースを用いたスーパーフレーム架構が採用されている。
外観を見ていると「これはやばいやろう。。」といった建物である。 '99.9.13
東京デザインセンター
マリオ・ベリーニ+大林組 東京都品川区東五反田
五反田の駅前にあるショールームを中心としたテナントビルである。
敷地があいだに建物を挟んだコの字型の不整形であるが、
それを巧みに使った空間をつくりだしている。
階段状のガレリアを斜めに挿入することによって裏側の庭とつないでいる。
ファサードからは想像できないほどの裏庭空間がつくられている。
北側のセットバックするテラスにはバラの鉢植えがおいてある。
不思議なのは階段状のガレリアの一番上には馬が置いてある。。
ガレリアを上った左にあるレストランは良さそうであった。 '99.11.8
ヒューマックスパビリオン
渋谷

若林広幸建築研究所 東京都渋谷区
渋谷駅から続く公園通りというメジャーな通りにたつ複合商業施設。
彼独特の平面が円形となる設計は周りの風景にアクセントを与えながらも、
黒という色彩からなのか意外に調和しているような気がする。
相変わらずの鉛筆のような建物と言ってしまうと聞こえが悪いが。。
外観からは想像のつかない白を基調とした内観には驚きでした。吹き抜けも圧巻!
一階がディズニーショップだったのがなんとなく笑えた。 '00.11.7
ユナイテッドアローズ
原宿本店

リカルド・ボフィル+KAJIMA DESIGN/志村直晃
東京都渋谷区
原宿に存在する茶色の古典的列柱とガラスによってつくられた建築である。
彼の代表作である「パレ・アブラクサス」などにも見られる古典的要素や威厳的な要素が見られる。
建物自体が裏の通りへの通過導線にもなっていてすばらしい。
4階にある喫茶店は見晴らしもよし、雰囲気もよしなのでぜひ立ち寄ってほしい。
竹が植裁として配置されていた。ピーター・ウォーカーも竹が好きだが、外人はみな竹好きなのか? '00.1.5
上野グリーンクラブ 高松伸建築設計事務所 東京都台東区上野公園
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
「箱型の建築」という設計条件から始まった格子状の建築である。
基本的には設計条件を忠実に守っており、細かい凹凸がレリーフのようにほどこされている。
内装は外壁とは違ってごく普通であった。。
グリーンクラブって何だろうと思いながら行ってみると盆栽が展示してあったり
植物を売ったりしていた。なるほど、と思った。 '99.11.8
オクタゴン
高松伸建築設計事務所 東京都渋谷区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
恵比寿にある商業ビルである。東京の高松建築4作目にあたります。
交差点の角地にたっているため立地としては好条件だと思います。
東京にある高松建築のなかでは一番過剰なデザインだと思うのですが
それほど目立っていないのは大都会にあるからでしょうか。
「オクタゴン」という名称にも深い意味があったような気がしたのですが忘れてしまいました(笑)
ちなみに下からファサードを見上げると面白い顔に見えます。(写真参照) '02.10.28
MILデザインハウス
Motoko Ishii Lighting Design House
香山壽夫 香山アトリエ/環境造形研究所 東京都渋谷区
Hisao Kohyama/Kohyama Atelier/Tokyo
千駄ヶ谷駅から新宿御苑に沿って歩いた場所に立つ照明デザイナー、
石井幹子さんのオフィスである。
10m×10m×10mの立方体の各辺を鉄骨のフレームで3分割し、
道路に面した2面や屋根面に付加的な変形が与えられています。
鉄骨のフレームで区切られた面には、はめ殺しの窓や白壁が入っているのですが、
簡素でシンプルなデザインの中に洗練された美しさが見られました。
ちなみに3階の上部に山形のPHが載っているのですが、道路から見るとPHは
ほとんど見えないので非常にシンプルな箱形の建物に見えます。 '07.7.21
アミューズメント・
コンプレックス〈H〉

Amusement Complex<H>
伊東豊雄建築設計事務所 東京都多摩市
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
多摩ニュータウン内、京王永山駅の駅前につくられた複合商業施設である。
住宅・都市整備公団(現都市再生機構)と民間の共同開発によってつくられました。
駅のすぐ横にある小さなレストラン棟と巨大な施設棟から構成されていて、
そのふたつをペデストリアンデッキがつないでいます。
施設棟の上部に浮かぶ円盤のようなヴォリュームの中にボーリング場が収められ、
下部には健康ランドやゲームセンター、レストランなどが入っています。
最近は大きな建築を多く設計している伊東さんですが、この時期(80〜90年代初期)では
最も大きなプロジェクトだと思われます。
有名建築家によって設計された現代建築の中に健康ランドが入ってるというアンバランスさが
個人的には結構好きだったりします。
ちなみに〈H〉って何のことかと思ってたんですが、この建物「ヒューマックスパビリオン永山」って
いうんですね。 '07.7.28
Sirocco
芦原太郎建築事務所 東京都渋谷区
代々木公園から程近い場所に立つ老舗の珈琲店を経営する会社の本社ビルである。
1階はレストランで、2階以上が事務所や珈琲の焙煎工房などになっています。
屋上にあるペントハウスには噴霧器と金の彫刻が据えられています。
ちなみに建物名称の「Sirocco(シロッコ)」って何のことなんでしょう?
「1:北アフリカから南ヨーロッパに吹き付ける熱風、2:雨を伴った蒸し暑い南の風」
と辞書で調べたら書いてありましたが、この建物とどう関係あるんでしょうか。。
僕にとってシロッコといえばZガンダムのカミーユの敵役しか思い出せません。
そういえばこの建物モビルスーツに見えるなあ(笑) '07.7.30
杉並区「知る区ロード」休憩所
ときのオアシス

"Shiru-Ku Road"Pocket Park
Suginami-Ku the Time Oasis

六角鬼丈計画工房
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Tokyo
荻窪駅の北西につくられた公園施設である。
杉並区がまちづくりとして「歩いて杉並を知るルートづくり」というものを策定し、
そのルート上に4箇所のオアシスという名の休憩所を整備しており、ここはその一つです。
それぞれのオアシスは五感をテーマにしたものとなっており、ここは「とき」をテーマとしています。
入口には「時の門」という傾いた輪っかのゲートがあり、
地面には影のように8:15を指した文字盤が落ちています。
門をくぐると地中を覗き込むことができる「地界の天庭」と日時計があります。
日時計にはタイムカプセルが埋められていたそうですが、たった10年で掘り出されたみたいです。。
'09.1.6
1993 ホテルCOSIMA
菊竹清訓建築設計事務所 東京都台東区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
公開空地を設けた総合設計制度を導入しているため、容積率の緩和がされているホテルである。
しかし、上野につくったのはかなりいけていない!
不忍池から景色を眺めるとあれだけが高くそびえていて景観をかなり悪くしている。
ちょっと腹が立った。'99.8.20
(追加)ホテルCOSIMAはソフィテル東京へと変わって営業していましたが、
2006年12月19日で営業を終了したそうです。しかも近々解体されてしまうそうです。。
'06.12.30
(追加2)解体されて跡形もなくなってます。。 '08.6.19
西新宿ホテル
竹山聖+アモルフ 東京都新宿区
新宿駅からほど近い場所につくられたビジネスホテルである。
黒と灰を基調としたL字型の外観が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
同じ竹山氏設計の「Dホテル」ほどではないですが、大人の雰囲気を少し感じます。
円柱を並べた大階段によるアプローチが美しいです。
ホテル利用目的以外での立ち入り禁止の看板が立てられていて、内部に入ることは
残念ながら出来ませんでした。。
ただ、じゃらんなどで見ると安く宿泊できるみたいなので一度泊まって内部見学したいです。
'03.8.19
旺文社ビル南館・北館
ノーマン・フォスター 東京都新宿区
雑居ビルが密集する神楽坂につくられた旺文社の新本社ビルであり、
旧本社ビルからほど近い場所に建てられています。
敷地が細い道路によって細分化されているため、建物は2棟に分かれています。
駅から徐々に建物に近づいていくと、ガラスとアルミの外観が見えてきますが、
2棟の建物の高さが調節されているため、一つの大きな建物に見えます。
メインの道路から細い路地に入ると、建物が鋭角になっていて、駐車場を含めた
オープンスペースをつくり出しているため、細い道路であることを感じさせず非常に開放的です。
同じ設計者がつくった「センチュリータワー」と比べるとかなり落ち着いた建物です。
入口にあるガラス張りのキャノピーが、落ち着いた建物にかろうじてアクセントを付けていました。
ちなみに現在は旺文社ではなく、アディダスのビルになっているようです。
旺文社は贅沢につくりすぎて維持できなくなってしまったのでしょうか。。 '04.7.5
歌舞伎町プロジェクト
林原第5ビル

リチャード・ロジャース・パートナーシップ+アーキテクトファイブ
東京都新宿区
新宿の華やかで田舎ものの僕には怖い町(笑)である歌舞伎町につくられた企業ビルである。
雑多なまちなみに突如現れるハイテク建築で、一目でロジャース設計だと分かる外観です。
前面道路が狭いため建物は大きくセットバックしていて、オープンスペースには立体トラスの
ガラス屋根を設け、地下二階にあるアトリウムに光が差し込むようになっています。
このガラス屋根や事務室のガラス面には日射や風によって自動で作動する電動ブラインドが
設置されているそうで、環境に配慮した設計にもなっているようです。
細い部材が数多く使われていたり、設備機器が露出されているところなどは、
ポンピドゥを設計したころからの彼の設計思想が表れているような気がしました。
当初の設計段階ではアトリウムはレストランとして設計されていたそうですが、
途中から企業ビルになったためほとんど使用されていないようで残念です。。 '05.2.23
ファンハウス
大江匡/PLANTEC 東京都渋谷区
日本建築家協会新人賞
外観を見ると閉鎖的な施設であるが、内部は円形の地下に吹き抜けの中庭があって、
それを取り囲むように地上3階まで事務室があります。
彼の作品によく見られる外壁の仕上げ(土の塗り壁)ですが、
少し最近の作品にくらべて薄い色をしてるように見えました。
僕が2000年に見学に行ったときは、建物の名前でもある音楽レーベルの会社の
施設だったのですが、現在は別の会社が使っているようでした。 '02.6.21
東京都江戸東京博物館
菊竹清訓建築設計事務所 東京都墨田区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
江戸・東京の伝統・文化の保存・継承を目指した博物館。
建物基壇部分は18,800uのだだっ広いオープンスペースとなっていて
エスカレーターによりアクセスする。
高さはかつての江戸城天守閣に合わせた約62mだそうだ。
あまりに広い建物のため一日かかっても見終わらないほどの展示があった。
しかし、冬にあのオープンスペースに行ったら寒いだろうなあ、と思った。'99.8.21
用賀Aフラット
Yoga A-Flat
早川邦彦建築研究室 東京都世田谷区
1994年日本建築学会賞
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
用賀につくられた芸術家のみを対象とした8戸の賃貸集合住宅である。
早川氏がつくった一連の集合住宅の中の代表作であり学会賞を受賞しています。
中庭を挟むように住棟を配置しており、それぞれの住戸はメゾネットになっていて
空間も自由度の高いものになっているそうです。
そして、中庭の地下には50人収用できる専用のホールが設置されています。
さすがアーティストに限定しているだけあって戸数に対して広すぎるほどのホールが
用意されているようです。 '06.8.7
M.ビルディング
M Building
伊丹潤建築研究所 東京都港区
Jun Itami Architects/Tokyo
赤坂に建てられたテナントビルである。
道路に面して立つ楕円形シリンダーが都市部にあって特異な表情をつくり出しています。
シリンダー低層部は庵治石、高層部はストライプ模様になっており、
小さく開けられた開口部も窓というよりは窪みといった感じの彫りの深さです。
裏側のシンプルな直方体とのギャップがなんともいえない魅力だと思います。 '09.7.28
1994 調布駅北口交番
Police Box at Chofu Station
妹島和世建築設計事務所 東京都調布市
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
東京23区の西側にある調布市の駅前交番である。 線路の真横に建ってます。
これまで本で見ていたときに思っていたよりずいぶん小さかった。
直方体に丸い穴があいてるというシンプルな設計です。
二階は仮眠室だと思うのですが、螺旋階段でのぼっていく、宙に浮いたような円筒がかっこいいです。
側面はすりガラス状になっていて夜になると中の光がぼおっと浮かび上がります。
丸い穴からも光が漏れるということで夜まで待ってみたのですが、
誰も事務室以外に行かないため真っ暗だった。。残念。。 '00.1.29
(追記)京王電鉄が調布駅付近連続立体交差事業を行っており、駅前整備が進んでいるため、
交番機能も仮設に移転してこの建物は空っぽ状態だそうです。
このままでは解体は時間の問題なのでしょうか。。 '08.2.16
(追記2)溝口さんから情報をいただきまして、2月末に解体されてしまったそうです。 '08.3.2
すみだ生涯学習センター
長谷川逸子建築計画工房 東京都墨田区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
東京の下町の密集した中につくられたコミュニティ施設である。
駅からも少し離れているためたどり着くのに少し苦労しました。
文化交流、情報提供、生涯学習などの機能を持っており、それらが3ブロックに分棟配置されている。
それらのあいだにできる空間を通り抜けの道とすることで界隈の人々の流れをも考えた計画となっている。
敷地が不整形なため全景を見るとすごく不恰好な感じがする。
大島町絵本館でもみられたのですが、水をうまく使っているなあと思いました。
入口を入ってすぐにあるロボットみたいなのは笑えました。
あと、屋根がシーラカンス設計の大阪国際平和センターに似ているという気がしました。 '01.9.20
田島ビルディング
マイケル・グレイヴス・アーキテクト、福渡建築コンサルタンツ
東京都千代田区
秋葉原駅のすぐ近く、神田川に面した場所に立つオフィスビルである。
マイケルグレイヴスは日本で本当に多くの建物を設計していて、
外国人建築家では一番多いんじゃないかと思うほどです。
マイケル・グレイヴスといえばカラフルな色彩をイメージさせるのですが、
この建物は白と青のチェックのタイルという落ち着いた外観になっていて
どうも勢い不足(?)な感が否めませんでした。
しかし、青の門型のエントランス部のデザインや四角い窓の連続なんかは
グレイヴスらしさが出てる気がしました。
あと、「花嫁は厄年ッ!」というドラマで、ナイナイの矢部が演じる安土氏が
勤める会社としてロケ地に使われてました。 '06.10.3
くにたち郷土文化館
Kunitachi City Historical Museum

石井和紘建築研究所 東京都国立市
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
国立市につくられた郷土の歴史などを学ぶこと出来る施設である。
北側の雑木林を見せることを意識しており、建物のほとんどが地下に埋められ、
地上部に見えるのはガラスのブリッジという建物の存在感を消す設計となっています。
中央に掘り下げた歴史庭園を設け、地下に埋められた建物は庭園に向かって開かれています。
石井さんといえば建物を見せる(魅せる?)設計が上手いと思っていたのですが、
これは建物を見せておらず、しかも洗練されていて驚きました。 '09.9.28
1995 東京国際フォーラム
ラファエル・ヴィニオリ建築士事務所 東京都千代田区
東京都庁社の移転に伴って、跡地に計画された総合文化施設。
日本初の本格的な国際コンペによって選ばれた。
木の葉型のガラス棟と4つのホールが向かい合っていて
そのあいだの空間は植樹を行っており公共に開放されている。
この空間が結構良い感じで、ベンチでくつろいでる人がいっぱいいました。
一番高い階からスロープで地下階までずっと降りてこれるのがうれしい。
ホールに巨大な何方向にも飛び出した柱があり、すごすぎると思った。
東京都葛西臨海公園
展望広場レストハウス

谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都江戸川区
東京ディズニーランドに程近い葛西臨海公園につくられたレストハウスである。
7×75×11mのガラスの直方体であり、スロープが連続した内部空間になっている。
光がつくり出す柱の影が幾重にも重なるスロープを歩いていると、不思議な場所を
さまよっているような錯覚におちいりそうでした。
僕がここに初めて来て、スロープを人が歩き回っている様子を外から見たときに
思い出したのは、小学校のころ水槽でアリを飼い、アリが巣をつくったところを
側面から見ると巣の内部がよく見え、アリが中をせかせかと
動き回っている様子が見えたことを思い出しました(笑) '03.1.21
東京都現代美術館
Museum of Contemporary Art, Tokyo
柳澤孝彦+TAK建築・都市計画研究所 東京都江東区
Takahiko Yanagisawa+TAK Architects/Tokyo
江東区の木場公園の一画につくられた現代美術のためのミュージアムである。
全長160mにもおよぶガラスのエントランスロビーが特徴的で、公園に向かって
大きく開かれた美術館であることをアピールしています。
平面計画は明快で、エントランスロビーと平行に管理部門があり、
それらに挟まれるように展示室を配置しています。
企画展示室の吹き抜けの巨大なアトリウムにはサンクンガーデンなどからの
自然光が差しこみ、開放的で快適な空間となっていました。
ロビーのブリッジ下の空間は水を張っていたり、屋外彫刻などが展示されているのですが
どうも目立たないからなのかうまく使われていない気がしました。
あと、訪れる人が少ないとよく聞いていましたが、確かに少なかったです。。 '05.12.22
MUSICASA
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
閑静な住宅街に建てられた音楽サロンを持つ住宅である。
サロンは100名を収容することができ、若手音楽家に発表の場を提供しようという
オーナーの意向によってつくられたそうです。
急勾配な二つの道路に面しているため、道路のレベルに合わせて、駐車場(地階)、
サロン(1階)、住居(3階)のアプローチが設けられています。
道路側のカーブを描くRC壁が穏やかに続くという立面は80年代のエドワード建築からは
想像できない変化です。
あと、建築名称をカタカナで見ると「ムジカーサ」って変な名前やなと思いましたが、
MUSIC+CASAでMUSICASAだと知ると良い名前ですね。 '07.7.26
1996 フジテレビ本社ビル
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
お台場にあるフジテレビの本社ビル。
建物中央に位置する球体はフジテレビのシンボルマークを
イメージした展望台になっていて一般開放している。
すごく斬新なデザインである。
最近の丹下健三の方向性がよく分かる作品である。
イデーワークステーション
Idee Workstation
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都世田谷区
Klein Dytham architecture/Tokyo
オリジナルの家具やインテリアの企画販売を行うイデーのショールームである。
元々あった小さなガソリンスタンドを取り壊すことなく再活用しているが、
それを全く感じさせない斬新なデザインです。
内部のイデーのインテリアとマッチした空間づくりに成功しています。
竣工から5年が経過し、少し外壁などに汚れが目立つようになってきた気がしますが
まだまだデザインは新鮮さを失っていませんでした。 '02.11.6
東京キリストの教会
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
山手通り沿いにたつキリスト教の教会である。
正面はグラスファイバーをガラスで挟み込んだという「光の壁」からなっています。
この壁が、昼間は内部に柔らかな光をもたらし、夜は内部の光がぼやっと外に漏れるという
仕組みになっています。
富山国際会議場でもみられたのですが、いろんな光に対する工夫が槇氏の設計には
なされていてとても洗練された設計だなあ、といつも思います。
外観はコンクリのやや冷たいものになっていますが、内部は白木によるやさしい空間にしてあります。
'02.1.9
東京都豊島合同庁舎
大江匡/PLANTEC 東京都豊島区
池袋の駅前、東京芸術劇場と向かい合うように立つ庁舎である。
建築の半分近くを地下に埋めることによって、ボリュームを抑えた設計になっています。
エレベーターコアとなっている二つの塔がデザインを特徴付けています。
建物の周辺には若手アーティストとのコラボレーションによるパブリックアートが展示されています。
初めて池袋に来たときは、芸術劇場の大きさにもびっくりしましたが、
この合同庁舎のスマートな外観に感動したことを覚えています。
ちなみにすぐ近くにある分室もたしか大江さんの設計だったと思うのですが、
全然紹介されてません。 '03.4.18
観音寺
石山修武(早稲田大学石山修武研究室) 東京都新宿区
Osamu Ishiyama Lab., Department of Architecture, Waseda University
/Tokyo

早稲田大学のすぐ近くにある寺院である。
RCのマッシブな階段と複雑に折り曲げられた大屋根などが組み合わさった
外観は非常にデコン的です。
屋根に降った雨は一ヶ所に集約して流れるよう設計されているそうです。
これまで見てきたいくつかの石山建築は、もろさみたいなものを感じることが多くて
時間が経つと風化してしまいそうな仮設的な雰囲気があったのですが、
この建物は非常に堅固な建物という印象が強くて変に嬉しかったです(笑) '06.6.16
K-MUSEUM
臨海副都心共同溝展示館
渡辺誠/アーキテクツオフィス 東京都江東区
Makoto Sei Watanabe/Architects' Office/Tokyo
臨海副都心につくられた共同溝を展示する施設である。
橋のたもとに張り出した細長い建物は、それが展示館だと知らなければ
建築物ではなくオブジェだと思ってしまいそうな外観です。
そもそも「共同溝」を展示しても見に来る人がいるのか?と思っていたら
案の定オープンから4年ほどで閉館してしまい、現在は柵で囲まれて近づけません。
「ファイバー・ウェイブ」と名付けられた風で揺れるオブジェは現存していましたが
今も夜は光っているのでしょうか。。 '09.9.19
1997 YMSビル
栗生明/栗生総合計画事務所 東京都渋谷区
予備校が最も集約している町、代々木につくられた医学系の予備校である。
エントランス部分が特徴的で、ベイマツの集成材でつくられたルーバーが門型に
つくられており、そのルーバーで囲まれたテラスに外部階段が張り付いています。
小さな建物ながら非常に洗練されており、予備校としてでなくオシャレなカフェと言っても
通じそうなデザインになっていました。
この建物を見るために初めて代々木の駅を降りて歩いたのですが、
予備校生がうじゃうじゃいて、その異様な状況に引いてしまいました。。 '04.2.18
ミズレイコ東京
葉祥栄/葉デザイン事務所 東京都渋谷区
代官山につくられた建物で、ヒルサイドテラスから坂道を上っていると
見えてくるガラスの塔が特徴的です。
敷地が持つ法的な建築規制(斜線制限や用途地域線など)に対応することによって
自動的に形態が決まるという方法がとられたそうです。
別名が「カラート71」というそうですが、これは71枚の大きなガラスが外観に敷き詰められて
いるから付けられた名称だそうです。
葉さんはガラスをうまく使った設計が特徴的ですが、
この建物もじゃばら状のガラスのディテールがとても面白いです。
ミズレイコというからにはデザイナーの事務所だと思っていたのですが、
現在は結婚式場として利用されているそうです。
元々はデザイン事務所だったものが、オーナーが変わったのかな? '04.3.20
アンビデックス本社ビル
照井信三建築研究所 東京都渋谷区
代々木に建てられたアパレルメーカーの本社屋である。
周囲は木造住宅やマンションなどが密集しているT字型の変形敷地に立っています。
低層部分をRCによる堅牢な箱にして周囲から閉鎖した空間とし、
上部はガラス張りの開放的な空間としています。
正面ファサードには円筒が飛び出しており、外観にインパクトを与えていました。
ただ、どうしても周囲に対して建物規模がスケールアウトしてる気がしたのは僕だけでしょうか。。
'06.12.24
1998 ヒルサイドウエスト
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
代官山にある彼の代表作ヒルサイドテラスのすぐ近くにある複合施設である。
旧山手通りのファサードから中に入ると右手に喫茶店、更に奥に進むと中庭を挟んでおり
階段を降りると裏通りに抜けることが出来る。彼の事務所もここに移ってきている。
白いファサードと廊下、緑の芝生のある中庭、そして木でできた屋外の階段と
大変気持ちのよい空間でした。 すごくおすすめの建物です。 '00.6.14
寛斎スーパービル
竹山聖+アモルフ、アトリエミカ 東京都渋谷区
山本寛斎の事務所及び店舗である。
同じ竹山氏設計の「テラッツァ」と同じ並びであり、「ワタリウム」と同じキラー通りにあります。
正面から見ると「KANSAI  YAMAMOTO」と書いてある灰色の壁しかなく、
まるで立体駐車場のようである。しかし、裏側にまわると建物のデザインが現れます。
竹山氏の設計はこの手法がよく使われている(というかいつもこの手法です。) '01.11.5
SANKYO東京本社ビル
大江匡/PLANTEC 東京都渋谷区渋谷
竹で編んだ籠で建物を支えているように見える渋谷の線路沿いに立つオフィスビルである。
籠と土という和風を現代建築に盛り込んでいるところが彼の建築らしい。
下に行くと本当に網目状につくられた構造材により片側は浮かされており
もう片側は硝子によるエントランスとなっているためこちらも離れてみると浮いているようである。
ある意味黄土色という外壁はけばけばしいと印象を与えそうだが
この建物は妙に落ち着いてみえるのは僕だけでしょうか? '00.7.31
オペーク銀座
妹島和世建築設計事務所 東京都中央区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
銀座にあるブティックのファサードの設計である。
ビルの上階を見てみると分かるように、元々はよくある普通のビルだったのですが、
ファサード部分をすべてガラスに変えることによって、とても目立つものになったと思います。
夜は緑がかった乳白濁のガラスを通して光り輝くビルが、より自分をアピールしだします。
'02.2.18
ホワイト・オフィス
横河健/横河設計工房+横河建築設計事務所
東京都武蔵野市
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
三鷹の駅から数分の場所にある横河電機の建物群の中につくられた新本社棟です。
南門からこの建物を見ると左手に創業者の長男である横河時助による建物があり、
この建物のピロティ部に使われているブレースドピラー(斜材柱)が特徴的であることから
新本社においてもブレースドピラーを使った外観としたそうです。
この外観を見てるとノーマン・フォスター設計の「センチュリータワー」を思い出しました。
平面プランは南に開いたコの字型が7階まで続き、8階からは反対に北に開いています。
主要な構造部から切り離されたコアシャフトもデザインのインパクトになっていました。
関係ないですが南門入口に設けられていた守衛室が「日比谷公園派出所」に似てました。
'05.12.30
SME白金台オフィス
アーキテクトファイブ 東京都港区
白金台の外苑通り沿いに立つソニー・ミュージック・エンターテインメント(SME)のオフィスです。
不整形な敷地に合わせて波打つ建物としており、半透明のガラスルーバーを
壁面に張り付けたファサードが特徴的な表情をつくり出しています。
ガラスルーバーは日照を遮る役割を果たしており、理にかなったデザインになっています。
正面から見るとガラスで覆われていますが、斜めから見るとスカスカに見えて
裏のキャットウォークが見えるのはちょっと格好悪いです。。 '06.1.2
東京芸術大学奏楽堂
Sogakudo, Concert Hall of Tokyo
National University of Fine Arts
and Music

岡田新一設計事務所 東京都台東区
Shinichi Okada/Okada Architect & Associates/Tokyo
上野にある東京芸術大学の音楽ホールである。
同時期につくられた六角鬼丈さん設計の美術館もすぐ近くにあります。
外壁のレンガは暖かい表情をつくり出しており、一段下がったエントランス前の広場は
中央に木が植えられ、ガラス面によるホワイエ空間と一体となった開放的な空間となっています。
ホール内部は天井を可動式にすることで、残響時間を変化させることを可能としているそうです。
掲示板で岡田新一さんの作品をなぜ掲載しないのかという指摘がありましたので
初めて岡田建築を紹介してみました。
今までなぜ岡田建築を載せてなかったのか自分でも疑問です。 '09.1.1
1999 東京芸術大学美術館
Tokyo National University of
Fine Arts and Music
六角鬼丈計画工房 東京都台東区上野
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Tokyo
上野公園の芸術ゾーンに新たにつくられた美術館である。
東京芸術大学の門を入ってすぐのところにある大学美術館である。
これまで多くの芸術家を輩出しているだけのことはあってすごい収蔵品である。
開館記念の特別展はすごい人だった。
美術館のCAFEが学生の食堂にもなっていて、しかもオープンテラスがある。
さすが芸大の食堂!うらやましすぎる。
この建物をつくったときに同時につくられたであろう守衛室がすごくかわいいです。
建物自体の形はイマイチ理解に苦しむものがあるが、色彩はすごくよかった。 '00.6.22
TOWAオフィス
大江匡/プランテック 東京都目黒区
大江氏の特徴である赤茶色の壁と木製ルーバーによるオフィス建築である。
外観から見るとすごく閉鎖的な建物のように見えるが、ルーバー側の入口から中を見ると
これも大江氏の得意なサンクンガーデンがみられ、
執務室はすごく開放的な空間であることが分かる。
「細見美術館」で見られた手法がここでもふんだんに使われていました。
しかし、屋根の上に付けられたオブジェ(?)は一体何なのでしょう? '01.11.19
法隆寺宝物館
谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都台東区上野
上野公園の中にある東京国立博物館の敷地内につくられた宝物館である。
これまで手狭であったため週一でしか見られなかった法隆寺の宝物を
常に見られるようにということでつくられた建物である。
左右及び天井を囲った箱をつくってそこに柱を立てるという彼の作品の特徴が今回も見られる。
これも必ずといっていいほど見られるのですが、建物の横に併設するように小振りの喫茶室がある。
内部は全面黒の部屋にガラスの展示ケースが並べられている。
建物の前にある噴水もすごくマッチしていて気持ちが良かった。 '00.5.7
エースファーストビル
新居千秋都市建築設計 東京都渋谷区
渋谷駅南地区の新しいビジネス拠点としてつくられた「パサージュガーデン渋谷」の
1区画につくられたオフィスビルである。
「パサージュガーデン渋谷」は線路沿いの細長い敷地に7つの企業が建物をつくっており、
全ての建物前面に公開空地を設けて景観に配慮した計画となっています。
この中には大江匡設計の「SANKYO東京本社ビル」もあります。
この建物は線路側とすぐ横に建物が建つ北側をタイル張りの閉じた立面とし、
それに対して道路側と南側はガラスのカーテンウォールによる開放的な立面としています。
屋上には空中に浮かぶようなガラスの屋根を設けており、このデザインが天使の輪に
見えることから「エンジェルリング」と呼ばれているそうです。
ローコストに抑えているそうですが、やっぱり「SANKYOビル」と比べるとインパクトでは
勝てないですね。。 '05.6.22
早稲田大学大久保キャンパス
新研究棟
ハイテク・リサーチ・センター
鈴木恂・古谷誠章+早稲田大学新研究棟設計室
東京都新宿区
早稲田大学大久保キャンパスにつくられた研究棟である。
大久保キャンパスといえば安東勝男設計による理工学部校舎がランドマークとなって
いますが、この建物は戸山公園に面する西門を入ってすぐの場所に位置しています。
中央に設けられたエントランスを挟んで東側が第一期、西側が第二期で、
どちらもセンターコアを挟んで南北に部屋を配置するプランとなっています。
全体的に抑えた感じのデザインとなっていましたが、東側立面は良いです。 '06.1.15
小鮒ネーム刺繍店
石田敏明+石田敏明建築設計事務所 東京都豊島区
巣鴨の白山通り沿いにつくられた店舗である。
元々あった店舗敷地の一部が道路拡幅に伴って収用されることから
残地に新たに建築したものである。
敷地が非常に狭小であることから、これまで平屋にあった諸室を
上にどんどん積み上げることによって構成されています。
ガラス面や壁面にプリントされた文字により建物そのものが看板のような
役割を果たしていました。
横から見たらすごく薄くてペラペラです。ある意味必見です(笑)。 '06.1.26
昭和館
National Showa Memorial Museum
菊竹清訓建築設計事務所 東京都千代田区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
牛ヶ淵に面した九段会館の駐車場だった場所に建てられた戦中・戦後の歴史的資料などを
保存、展示するための施設である。
資料を保存し外部からの影響を排除するため、壁面には開口部がほとんどなく、
耐久性の高いチタン材によって覆われています。
開口部のない巨大な建物は遠くから見ると建物であることが分かりにくい気がしますが、
曲面を使っているため柔らかさを感じさせます。
ここも東京都江戸東京博物館と同様に2階をオープンな広場としているのですが、
江戸東京博物館よりも建物が持ちあげられていることが分かりにくいので
ダイナミックさには欠けます。 '09.11.14
2000 saito
妹島和世建築設計事務所 東京都渋谷区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
渋谷区につくられた集合住宅、つまりデザイナーズマンションである。
ワンルームであり、平面的には奥行きのある部屋を並べている。
入口はメイン道路の裏側にあり、道路側は開口部を最大限に取っている。
そしてその開口部の目隠し的な役割としてパンチングメタルが使われています。
少し歪曲した建物で不思議な外観ですが、味がありました。
悲しいのは周りのマンションが高層な為、肩身が狭そうに見えたことです。 '03.2.26
T-office
篠原聡子/空間研究所 東京都目黒区
恵比寿ガーデンプレイスにほど近い場所につくられた
貸店舗、貸事務所及びオーナーの住居から成る6階建ての建物である。
角地にあるのですが、1階と6階を除いた道路面の外壁は、現場溶接のスチールシートで
覆われていて、角の部分のなめらからなカーブが非常に美しかったです。
スチールシートには開口部が少ないので、貸事務所はそんなに窓がなくても
いいんだろうか、と少し心配になってしまいました。。
東金に多くある篠原さんの設計した建物と比べるとやや妹島さんぽくなってきてませんか。。
'04.7.25
大江戸線飯田橋駅
渡辺誠/アーキテクツオフィス 東京都文京区
2002年日本建築学会賞
Makoto Sei Watanabe/Architects' Office/Tokyo
平成12年に新たに開通した地下鉄大江戸線の駅である。
地上にある出入口および換気施設は、パブリックアートのようになっていて
メタリックなその形態は羽を広げた姿や植物の葉に見えます。
その入口から地下に入ると、階段や通路すべての天井に緑色のウェブフレーム
(渡辺氏はそう呼んでいました)が張り巡らされています。
これは照明も兼ねたデザインになっていました。
この地下鉄を歩いていると、地上にあったメタリックな有機体が触手を伸ばして
駅全体を飲み込んでいるような想像をしてしまいました。。 '03.7.3
大江戸線大門駅
Toei Oedo Line, Daimon Station
横河健/横河設計工房 東京都港区
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
地下鉄大江戸線の駅である。
このごろ、「大江戸線飯田橋駅」や「みなとみらい線の各駅」など建築家設計の駅が
増えてきていて、しかも結構インパクトの強いものが多かったために、
この駅を見たときは正直拍子抜けしました。しかし、じっくり見るとなかなか味があるんです。
コンコースは黒御影石による壁の黒色とアルミパネルによる天井のシルバーという
モノトーンで仕上げられていて、間接照明が美しく照らしています。
一部の通路には乳白色のガラスブロックが設けられており、
やわらかい光がほのかに通路を照らしていました。
ぱっと見でわかる派手なデザインが多い中でこの駅は「おとな」な雰囲気を醸し出していました。
'04.11.20
東京銀座資生堂ビル
リカルド・ボフィル 東京都中央区銀座
銀座の中央通を歩いているとひときわ目立つ赤茶色の建物がこのビルである。
リカルド・ボフィル他国内外の建築家による設計チームによって計画されました。
将来的な床の移設を可能にするなど構造的な試みがなされているらしいです。
もちろん構造に疎い僕には??でしたが(笑)
エントランスを入ると開放的な空間だったため全ての階を見て回ろうと思い、
エレベーターでレストラン階に行くと開いたとたん高級レストランの入口だったので
びっくりしてすごすごと帰ってきました。 '03.9.19
東京大学弥生講堂
一条ホール・附属資料館

香山壽夫建築研究所 東京都文京区
東大農学部正門入ってすぐ横につくられたホール及び資料館である。
農学部一号館側から見るとガラスで出来た直方体のブラックボックスに見えますが、
側面から見ると西側に向かって片流れの屋根であり、内部の楕円形ホールが
屋根から飛び出しているのが分かります。
内部は木の角柱が林立する空間で、1階にホール、ロビー及び事務スペースがあり
2階に小さなギャラリースペースが設けられています。
ガラスによるファサードに周りの木々が映り込んでいて美しかったです。
僕が訪れたとき内部の照明が点いていたので、喜んでガラスに張り付くように
中を見学していたら、事務員のおじさんに急に消されてしまいました。
もうちょっと見たかったんだけど。。 '06.1.12
物質試行41 原宿のギャラリー
Experience in Material No.41
Gallery in Harajuku
鈴木了二建築計画事務所 東京都渋谷区
Ryoji Suzuki Architect and Partners/Tokyo

明治通りに平行して走る細い通路に建てられた物質試行シリーズの41である。
通りに沿って数多くの店舗が派手な外観で並んでいますが、
この建物はその中で異彩を放つデザインとなっています。
狭小な敷地に3つの箱を少しずつずらしながら重ねています。
建物名称の通り1階をギャラリーとし、2、3階をテナントスペースとしていましたが、
僕が見に行ったときは1階は既にギャラリーではなく店舗になってました。
近づいて見ると分かりますが、通路に向かって飛び出している2階部分の
コンクリートはリブ型枠による縦目地が入っていて、薄いピンクに着色されています。
'06.1.16
桜上水K邸
Aluminum House in Sakurajosui
伊東豊雄建築設計事務所 東京都
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
東京の住宅街につくられた夫婦ふたりのための住宅である。
元々RC造で設計されていましたが、設計者が研究してきたアルミを使った住宅を
実現しようと設計変更が行われたそうです。
構造材を全てアルミとしており、アルミの特性である加工の容易さや軽量、耐久性から
押出し成型によるサッシュの縦枠を兼ねる柱、壁パネルの仕上げとしての利用などが行われ、
全体的に軽やかな建物となっています。
平面的には1階に全ての生活空間を設け、2階はゲストハウス、テラスとしています。
木を多用した内部空間に中央に設けられた吹き抜けのサンルームから差し込む光が
気持ちよさそうです。
気になる断熱性能は問題ないのか施主の方に聞いてみたいです。 '09.7.14
2001 フォレストプラザ表参道
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
安藤氏によって建替えが決定した同潤会の裏側につくられた集合住宅である。
少しの斜面地につくられた建物で、下から見ると段々に折り重なるようです。
同潤会との間の道路に面した1階部分は商業施設が入っていて、集合住宅へのアクセスは
騒がしくない裏側からになっています。
何かで読んだのですが、同潤会の建替えを行うときに同潤会の住民が一時この集合住宅に
住むということでこれが建てられたらしいです。 '02.7.2
(追記)正式名称が「フォレストプラザ表参道」と分かったので「同潤会裏の集合住宅」から
名称を変更しました。 '06.11.23
Y・Sハウス
長谷川逸子建築計画工房 東京都渋谷区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
駅前商店街のなかにつくられたテナントビルである。
もともと商店街に面して花屋と薬局があり、奥に住宅が建っていたものを
テナントビルに建替えて、最上部にペントハウスを設け、住宅としています。
敷地が接する二つの道路の角地には別の建物が建っているため、
敷地はL字型のやや複雑な形態になっています。
1階にはこれまでの花屋と薬局、2〜3階にクリニックが入っていました。
ペントハウスの外壁は緑のガラスブロックになっているのを雑誌で見ていたので
楽しみにしていたのですが、道幅が狭いためにペントハウス部分はほとんど見えませんでした。。
'04.12.24
メゾン・エルメス
レンゾ・ピアノ 東京都中央区
言うまでもなくレンゾ・ピアノ基本設計、インテリア設計レナ・デュマ、構造・設備アラップという
豪華なコラボレーションによりつくられたブランドビルである。
エルメスの専門店としては、新築プロジェクトは世界初だそうです。
建物は428mmの特殊ガラスブロックによるカーテンウォールで覆われていて
昼間は内部にガラスブロックを透過した優しい光が差し込み、
夜間は幻想的なあかりをともすランタンをイメージして設計されたそうです。
また、この建物は構造的にもすごいそうで、細い柱は部分的に切れていて
そこにゴムのようなものを入れることによって耐震構造としているそうです。
僕が見学に行ったときは近くのスクランブル交差点でドラマの撮影をたまたまやっていて
SMAPの稲垣くんが走るシーンでした。
僕は稲垣くんの写真を撮る気などさらさらなく、エルメスのビルを撮影していたのですが、
周りにいたドラマ撮影スタッフに要注意人物のように監視されてしまいました。。 '04.6.10
明治学院大学パレットゾーン
内井昭蔵建築設計事務所 東京都港区
Shozo Uchii/S.Uchii Architect & Associates/Tokyo
白金台にある明治学院大学内につくられた施設である。
インナー広場、アリーナ、アートホール、サークルゾーンなどから構成される複合施設である。
明治学院大学は内井さんによって再開発が行われており、
この建物は第3期計画によりつくられました。
ガラスで覆われたインナー広場が南側のファサードになっており、その地下にアリーナ、
裏側に弧を描くサークルゾーンやアートホールがあります。
サークルゾーンの弧に囲まれた中庭は、地面を色モルタルの波状に仕上げていますが、
これがあんまり美しくなくて快適には見えませんでした。
それに対してインナー広場はガラスの開放的な空間に木製ルーバーが取り付けられていて
非常に快適な空間になっていました。 '05.2.2
Undercover Lab
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都渋谷区
Klein Dytham architecture/Tokyo
ファッションブランド「UNDERCOVER」のショールーム及び事務所である。
道路から緩やかな通路状の細い敷地が10mほど続き、その奥が開けているという
旗竿状の敷地になっていて、通路敷地の上部に細長いブラックボックスが浮かんでいます。
よく見ると奥にある本体の建物とガラスの階段室とつながっていることに気付きますが、
道路からはその接続部分が見えにくいため、本当に空中に浮かんでいるように見えて
かなりびっくりします。
旗竿敷地は良い敷地ではないというイメージがありましたが、旗竿敷地でなければ
この形態はありえなかったため、使い方次第では生きることを思い知りました。
'06.4.16
世田谷村
Setagaya Village

石山修武(早稲田大学石山修武研究室) 東京都
Osamu Ishiyama Lab., Department of Architecture, Waseda University
/Tokyo

東京の田園風景が未だ存在するエリアにつくられた建築家の自邸である。
同設計者による「リアスアーク美術館」や伊東豊雄さんの「せんだいメディアテーク」でも
活用された造船技術がこの建物にも使われていて、4本の柱で支えられた半月状の大梁から
床を吊るという構造になっています。
基本的な構造部以外は石山さん(と研究室の学生?)がセルフビルドでつくっていて
2001年竣工となっていますが、未だ進行中という状態のようです。
1階部分はピロティ、2階以上が住居、地階は事務所、屋上は菜園となっているそうです。
建築にも感動したのですが、東京にこんなに畑や自然が残っている場所があることに驚きました。
'07.12.6
2002 アウディ本社ビル
安藤忠雄建築研究所 東京都世田谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
自動車のメーカー、アウディの本社ビルである。
四角い箱型の建物に斜めに立てられた柱と、天井を突き破って飛び出した2本の柱による
浮遊感を感じさせるデザインが特徴的である。
シンプルな設計で、コンクリがあまり目立たないようなので、安藤建築っぽさがあまり感じられない
建物でした。どうも東京の安藤建築は関西のと違ってあっさりしたものが多いと思うのは
僕だけでしょうか? '02.6.10
COCUE
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
代官山に出来たコキュのオフィスである。
代官山のメインの通りから少し入ったところにたってます。
この建物が出来た当時に一度見ていたのですが、すごくシンプルだったので
安藤建築っぽいけど違うかなあ、と思いきっちり見学せずに帰ってしまい
後で安藤建築だと知ってじだんだ踏んだ建物です。
今回久々に東京に行き、ようやくしっかり見てきました。
感想はやはり「シンプル」です。複雑な動線はおそらくないと思われました。
一階部分はスリガラスになっていて、逆に二階は中がよく見えました。
見に行ったときは二階で会議をやっているようでしたが、テーブルと椅子だけで
他に何もおいてないようで殺風景でした。。 '02.10.21
国際子ども図書館
安藤忠雄建築研究所 東京都台東区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
上野にある旧帝国図書館(1906年)の保存と再生計画によりつくられた子ども図書館である。
旧の施設の中に新たなガラスブロックを貫入するという奇抜な発想である。
ガラスブロックにより、元々は外壁だった部分が内部空間として生まれ変わっていて
時代を経てきた外壁を肌で感じることが出来るようになっています。
図書館部分は木を多用した温かみのある構成になっていて、
サークル状の展示ブースは必見です。
また、建物裏側に整備された庭も快適な空間でした。
初めて訪れたときは一部のみ開放されていてほとんどが工事中だったのですが
ようやく全面開館してから来ることができました。 '02.11.24
ARS
北川原温建築都市研究所 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara Architects/Tokyo
表参道につくられたギャラリー兼アトリエである。
真っ白な外壁と半透明のテント膜から成るシンプルなデザインである。
細い路地のカーブを曲がると突然現れる清潔な建物にびっくりしながらも
感動したことを覚えています。
青山など近辺には初期の北川原氏設計の建物があり、
彼のデザイン変遷が「395」の頃からだいぶ変ってきていることが分かります。
僕にカメラの技術がないだけですが、どうも真っ白な建物を撮ると納得できる写真に
ならないため、建物の美しさがうまく伝わらないのが残念です。。 '03.11.12
日本ペンクラブ
北川原温建築都市研究所 東京都中央区
Atsushi Kitagawara Architects/Tokyo
日本有数の文化団体、日本ペンクラブの新たな事務所である。
この団体の歴史を調べてみたところ、1935年に創立され、初代会長は島崎藤村だった
そうです。その後も志賀直哉、川端康成などすごい人が歴代の会長をしています。
建物は周りにビルが建ち並ぶ路地にあり、楕円形の平面による不思議な形態をしています。
外壁は黒い瓦調のタイルで覆われていて、縦長スリット状の開口部が設けられています。
1階は一部をピロティとしており、2階は事務室、3階と4階が会議室になっています。
写真で見て想像していたよりかなり小振りな建物だったのでちょっと驚きました。
外観が白井晟一さん設計の「ノアビル」を思い起こさせたために、勝手に大きい建物だと
思いこんでいたみたいです。 '05.1.21
ルイ・ヴィトン表参道ビル
青木淳建築計画事務所 東京都渋谷区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
表参道沿いに建てられたヴィトンのビルで、表参道の有名建築家設計のブランド建築の
先駈けとなった建物です。そして青木さん設計の3つ目のヴィトン建築です。
元々ヴィトンはトランクを販売していたということから、建物はトランクを積み上げたような
ファサードになっていて、それぞれの矩形の異なるパターンのダブルスキンが
さまざまなモアレをつくり出します。
表参道の並木に隠されて昼間は存在感が薄い感じですが、やっぱりヴィトンの建物は
夜の姿が美しいです。
オープニングの時に多くの有名人が訪れていたワイドショーの映像がすごく印象に残ってます。
'04.11.18
split 千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
古い家の建て替えによる賃貸の集合住宅とオーナーの専用住宅である。
敷地をあえて二分割し、4階建ての集合住宅と3階建ての専用住宅が、
中庭をはさんで並行に配置されています。
集合住宅はメゾネット型になっていて計8戸で、開口部も中庭に開いた形にしつつ、
プライバシーも考えた設計になっているそうです。
どうせだったら中庭を開放して通り抜けできるようにしてくれたらよかったのに
と思いながらも、防犯等の問題を考えると仕方がないと納得しながら見ていました。
'04.11.20
下馬の連続住居
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都世田谷区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
世田谷の閑静な住宅街につくられた集合住宅である。
RCの建物に連続するブラックの屋根が外観を特徴付けています。
5戸の住戸が2列並んだ全10戸の長屋形式になっています。
住戸は全て地上4階地下1階の同一プランになっていて
地下にはアトリエが設けられています。
中央に車路があり、左右にそれぞれの住戸の駐車場があります。
メインの入り口はその反対側につくられていますが、車路から各住戸へのアプローチ形式は
まるで昔のラブホテルみたいじゃないですか(笑) '04.1.14
La Chiara 表参道
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都港区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
表参道のスーパーブランド通りから一本中に入った場所にあるテナントビルである。
傾斜している道路に対してRCの基壇をつくり、一段上がった地盤を設けています。
そこから数メートル建物をセットバックさせており、敷地境界部分に竹を林立させています。
構造体でもあるステンレスをルーバー状に並べたファサードとこの竹がうまくマッチしていて
こじゃれた建物だなあ、と感じさせることに成功してました。
敷地が狭いから仕方ないのかもしれませんが、
竹と建物との間の通路がもうちょっと広かったらよかったのにと思いましたが。。
建物は1、2階をテナントスペース、3階を中庭のあるオフィスとしています。
2階は3階の中庭周りが吹き抜けになっていて、中庭面のガラスからも光が差し込むように
なっています。ちなみに2階の美容院の内装を永山祐子さんが設計してます。 '05.1.15
ちひろ美術館・東京
内藤廣建築設計事務所 東京都練馬区
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
1977年に開館したいわさきちひろの美術館の改築である。
もともとこの場所にちひろの自宅がありました。
今回の改築により公開スペースが2倍になり、全館バリアフリーの建物になりました。
内藤さんが設計した理由はみなさんお分かりのように安曇野のちひろ美術館が
好評だからだと思われます。
赤の外観がちょっと内藤さんっぽくない感じを受けましたが、
内部空間は木のやさしさがよく伝わってくる気持ちの良い空間になっていました。
ただ東京という場所にあるため展示スペースは未だに少なく、
ちひろの絵をたくさん見たい人はやはり安曇野まで出かけるしかないでしょう。。
'02.11.7
ナチュラルエリップス
遠藤政樹+池田昌弘/EDH遠藤設計室+MIAS
東京都渋谷区
渋谷の繁華街につくられた狭小住宅である。
一目見て分かるくらい一般的な住宅のイメージを覆す「ありえない家」です。
16坪の土地に地上4階、地下1階の賃貸住戸付きの住宅で
白いFRPのつるっとした表面にほとんど無い開口部という外観がすごいです。
建物名称の「エリップス」とは英語で「楕円」の意味で、その名のとおり鉄骨による
楕円リングを回転させた構造になっています。
平面プランは非常にシンプルで、建物中央を貫くトップライトと螺旋階段があるだけです。
何もかもびっくりする建物でしたが、日も暮れかかった頃に見学に行ったため、
周りはラブホに向かう(?)カップルがたくさんいて、もっとびっくりしました。 '05.6.29
ADK松竹スクエア
隈研吾建築都市設計事務所 三菱地所設計
東京都中央区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
銀座と築地のちょうど中間点に建つ松竹のビルである。
低層部が店舗、事務所で、高層部は住居になっています。
基本的に設計は三菱地所設計が行っており、隈氏はデザインパートナーという
位置付けになっています。よく分かりませんが。。
特徴的なのはエントランスを入るとすぐに見える木製の大階段で、
人々がここに座ってくつろぐことが出来るようになっています。
階段に面した壁を木をルーバー状にしたり、開口部側に竹を設けることによって
普通の高層ビルのエントランスホールにはない開放的で落ち着きのある暖かな空間が
つくられていました。僕が訪れた時は朝だったので人は座っていませんでしたが、
待ち合わせやイベントの際には「京都駅ビル」の大階段のように多くの人が座るんだと思います。
ちなみに、大階段を上りきったところにあるカフェのデザインも隈氏だそうです。
建物周りに設置されていたサインも隈氏得意のルーバーを意識した面白いデザインに
なっているのが良かったです。 '05.8.28
電通新社屋
ジャン・ヌーベル ジョン・ジャーディ 大林組 東京都港区
汐留の再開発エリアにある高層ビルの中に立つ電通の新社屋である。
高層部はヌーベルが、そして低層部はジャーディが基本設計しています。
ガラス面はセラミックプリントでグラデーションがかけられていて、
光の当たり方や見る角度によって表情を変えると共に熱負荷にも配慮した設計になっています。
曇り空の日に見学したのですが、真下から見上げると空に溶け込んでいきそうでした。
また、カレッタプラザと名付けられた低層の商業・文化棟は
ジャーディ得意の派手さが珍しく(笑)抑えられたシックなデザインとなっていました。
高層部の「ガラス」に対して「岩」をイメージしたデザインだそうです。
あと、見学していて気付いたんですが「中銀カプセルタワービル」がすぐ近くにあるんですね。
全然地理感がなかったのでびっくりしました。 '05.10.1
カドヤ315
Kadoya 315
アトリエ・ワン 東京都練馬区
Atelier Bow-Wow/Tokyo
練馬駅のすぐ近くの交差点に立つ店舗及び集合住宅である。
低層部がガラス張りの店舗、高層部が集合住宅になっています。
店舗のガラス面が折れ曲がっているため、非常に心許ない外観となっています。
なんとなく大地震で座屈したビルを思い出しました。
集合住宅部分の開口部の位置がずれているのもいい味出してます。
建物名称が、カド地で所在地が3-1-5だから「カドヤ315」っていう安直な
ネーミングが好きです(笑) '06.9.2
フォレット原宿 クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都渋谷区
ラフォーレ原宿と同じ並びの100mほど離れた場所につくられた姉妹店である。
元々は1986年にオープンした建物のファサード改装を2002年にKDaが手がけたものです。
グリーンの壁面に無数の円形反射板を貼り付けており、昼間は日光、夜間はネオンなどが
反射して様々な表情をつくり出すように設計されています。
ラフォーレとともにかわいらしいファサードが並んでいたのですが、2006年から閉鎖していて
こないだ前を通ったら取り壊されていました。改装してから5年しか経ってないのに。。
'07.5.1
2003 プラダ ブティック青山店
ヘルツォーク&ド・ムーロン 東京都港区
2005年日本建築学会賞
スイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計したプラダの店舗ビルである。
菱形を基本形態としてつくられていて、網タイツのようなガラスによる外観が特徴的です。
内部は白を基調とした無柱空間になっており、全ての空間が連続するような設計になっています。
中を歩いていると外壁のガラスが所々で鏡になっていたのが、面白い驚きでした。
また、建物自体の構造も実はすごくて、ファサードにある斜め格子も構造体の一部になっていて
よくあるファサードと構造体の分離がこの建物では使われていません。
雑誌とかでは建物そのものの写真が多く掲載されていて見落としがちですが、
建物以外の敷地(オープンスペース)がとてもすばらしいです。
敷地境界には塀を設けているのですが、そこに苔をはり付けていて、
ベンチを置いたオープンスペースの地面は傾斜しています。
僕が見学に行ったときは雨だったので誰もベンチでくつろいだりしていませんでしたが、
晴れた日はきっと憩いの空間となっていることでしょう。
あと、タクシーで入口目の前まで乗り付けていた人を見ましたが、どんな人種なんでしょう。。
'04.6.16
ディオール表参道
Dior Omotesando
妹島和世+西沢立衛/SANAA 東京都港区
Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa/SANAA/Tokyo
表参道に最近どんどん建っている有名建築家設計のブランドビルの一つである。
ディオールのビルとしてはパリの本店と並ぶ世界最大規模だそうです。
そういや銀座のエルメスも規模が大きいですね。
日本人のブランド好きをつくづく感じさせられます。
建物は4面全てガラスで覆われているシンプルなデザインですが、
ガラスの内側にドレープ状にカーブさせたアクリルスクリーンを取り付けることによって
面白い表情を生み出しています。
他のブランドビルと比べて柔らかい優しい印象を受けるのは、
妹島氏がディオールの女性的なイメージをビルに表現するのに成功しているからでしょう。
ちなみに、ビルの上に取り付けられている星のオブジェは、
ディオール氏がラッキーモチーフと信じていた星のマークをデザインしたものだそうです。
'04.6.29
梅窓院
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
江戸前期から続く浄土宗の寺院の改築である。
敷地には隈さんが設計した5階建ての寺院棟及び住居棟の建物以外に
松田平田設計による12階建ての巨大なビルが建っています。
これは、定期借地権を使った賃貸マンション事業を行っているからだそうです。
青山通りからのアクセスは竹の参道を通るのですが、
久留米からわざわざ持ってきた孟宗金明竹だそうです。
東面のファサードは縦のスリット状のガラス、逆のぼちぼち通り側のファサードは
黒のガルバリウムを斜めのルーバーにした表情の違うものになっています。
黒のルーバーに竹がすごく映えて美しかったです。 '04.10.26
ONE表参道
One Omotesando
隈研吾建築都市設計事務所 東京都渋谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
表参道にどんどん建っている有名建築家設計の建物群の一つである。
LVMHグループのビルであるため、近くにある青木淳さんのヴィトンとも仲間ということになります。
隈先生得意のルーバーがファサードに張り付いていて、「広重美術館」よりも
かなり大きな木のルーバーになっています。
奥行もあるルーバーなので表参道の交差点からは木の壁のようにも見えます。
この通りにある他の建物には木というものがほとんど感じられないため、
この建物はインパクトがあるんじゃないでしょうか。並木にも調和しているので。
近所にある「ドーリック」とこの建物が同じ設計者だとはなかなか理解しがたいですね(笑)
'04.8.11
CUE NISHIAZABU 安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の都心、六本木ヒルズのすぐ近くにつくられたデザイナーズマンションである。
ちなみに「CUE」とは「きっかけ」という意味だそうです。
南北に細長い敷地に建っていて、接道が北の細い道路しかありません。
周りも建て込んでいるため、平面プランは中央に中庭を設け、それを挟むように
二つの建物が向き合うような設計になっているそうです。
(中に入れないので確認できませんでしたが。。)
道路から見える部分のファサードはスリガラスになっていて、
中の様子は分かりませんでしたが、上に箱が重なっていくようなデザインが
かっこよかったです。
10戸しかないそうですが、きっと即完売だったんでしょうね〜。 '04.6.21
玉川高島屋S・C新南館
大江匡/プランテック 東京都世田谷区
玉川高島屋を南側に35m敷地増しての増築である。
元々6階建ての建物に11階建ての建物を増築し、8階以上の部分は既存の屋上庭園に向かって
片持ちで張り出しています。
駅を出ると、ペデストリアンデッキがあり、建物の3階部分にアプローチできるようになっており、
駅から見たファサードは既存建物の外側にアルミの白いルーバーを覆ったものになっています。
ルーバーと建物との間は半屋外空間で、3階から7階までを一気につなぐ階段と
シースルーのエレベーターが設置されていて非常に開放的で快適な場所でした。
増築建物の内部空間もモノトーンによる大人の雰囲気を醸し出した落ち着いた場所でしたが、
そこを見てから既存建物に行くと、その雑多な雰囲気にショックを受けてしまいました。。 '04.10.28
ルイ・ヴィトン六本木ヒルズ店 青木淳建築計画事務所+アウレリオ・クレメンティ
東京都港区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
六本木ヒルズの中央広場に面した場所につくられたヴィトンの店舗である。
これまで青木さんが設計したヴィトンは基本的に外装の設計だったのですが、
この店舗はアウレリオ・クレメンティたちと共に内装も設計しています。
正面ファサードは、直径10cm長さ30cmの透明ガラスのチューブをハニカムに並べており、
真っ正面から見ると中まで視線が通り抜けますが、斜めから見ると中が見えません。
昼間はうっすらと「LOUIS VUITTON」の文字が見えていますが、
夜になると内部の光によって文字がはっきりと映し出されるようになっています。
内部の間仕切りもステンレスリングの組み合わせで構成されており、
外観との設計の調和が図られていることがよく分かりました。
雨の平日に行ったためか人がまばらで中に入る時にとても緊張しました。。 '05.7.17
ガラスシャッターのスタジオ
坂茂建築設計 東京都目黒区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
商店街の少し外れた場所につくられたレストラン付住宅である。
施主が料理人だそうで、料理教室もできるようなスタジオも設けられています。
建物は、敷地東側に寄せた直方体の建物で、空いた西側は坂さんの設計によく見られる
半パブリック的な屋外空間としています。
道路と空地に面した建物北側と西側は全てガラスシャッターになっていて
全開すると屋外空間に連続する非常に開放的な建物に変わります。
見学に行ったときは閉じられていてただのガラスの箱でしたが。。
建物前面道路が都市計画道路として拡幅予定があるらしく、敷地の前面は
法的に2階建てまでしか建てられないため、前面部分は2階を吹き抜けにし、
奥は3階建てにしているそうです。
都市計画道路に少しでも入っていたら建物全体に規制がかかると思っていたんですが、
入っている部分だけなんですね。知りませんでした。 '05.7.17
テレビ朝日
TV Asahi Headquarters
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
大規模再開発六本木ヒルズ内につくられたテレビ局の社屋である。
北側の庭園に面した部分を高さ約30mのアトリウムとし、一般に開放していて、
ガラスのカーテンウォールが開放的な空間を創り出していました。
それ以外の部分は外周にオフィスを設け、その内側にスタジオを配置しています。
東西面は縦ルーバー、南面は水平ルーバーとしていて、日射をコントロールする役割を
果たすと共に様々な表情を見せることに成功していました。
たしか僕の記憶ではオープン直後にアトリウムの天井板が水漏れで落下するという
事故があったと思います。施工者に問題があったそうですが、同じ年に竣工した
「朱鷺メッセ」も連絡デッキが落下するという事故があり、槇さんは災難続きでした。
'05.8.20
IRONY SPACE
アーキテクトファイブ 東京都世田谷区
世田谷の閑静な住宅街に突然現れる鉄の建物である。
構造家の自宅及び事務所ということでかなり挑戦的な試みがなされていて
折版を鉄のプレートでサンドイッチするという段ボールと同じ構造を実践しています。
何もかも鉄でつくるということで夏はかなり暑そうなんですが実際はどうなんでしょう。
黒光りする曲面や赤さびた鉄による外壁と、羊羹切りしたような開口部、
そしてハイサイドライトが艶めかしい外観をつくり出していました。 '05.9.23
東京大学先端科学技術研究
センター3号館

小嶋一浩+赤松佳珠子/C+A 東京都目黒区
東京大学駒場Uキャンパスにつくられた研究センターである。
駒場Uキャンパスといえば原広司氏による巨大な生産技術研究所が壁のように
そびえていますが、この建物は正門から伸びる中央軸に対して生産技術研究所と
線対称な位置に配置されたやや小さめの施設です。
生産技術研究所ほどのインパクトはありませんが、PC柱の形状がそのまま表れた立面、
ステンレス表面の開口部、4階部分の凹部などが外観の特徴です。
ピロティ部分はタコの足のような列柱が並んでいて、エントランスホールに入ると
大階段があり、そこを上ると4層吹き抜けのアトリウムが設けられています。
現在は第一期だそうで、後に第二期工事が行われて完成するようです。 '05.10.5
2004 分とく山
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
日本料理の名店である「分とく山」が移転した新店舗である。
といってもこの建物ができるまで僕はその店の存在を知りませんでしたが、
予約を取ることすら困難な店だそうです。。

小さな2階建ての建物で、建物設計を隈さんが行い、内装はスーパーポテトの
杉本さんが行うというコラボレーションによってつくられました。
いつも素材を面白く使う隈さんですが、今回はアスロックを外壁に積み上げています。
外から見ていると閉じられているように見えますが、内部からは外がよく見えて
とてもよく開けた空間になっているそうです。
隈さんが多用しているルーバーの考え方が素材を代えて行われているのだと思われます。
向かって左端にあるガレージ(?)への入口部分もアスロックの外観に合わせた模様に
プリントされていますが、張りぼてに見えてちょっと笑えました。 '04.6.30
村井正誠記念美術館
Murai Masanari Art Museum
隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
故村井正誠さんの住宅を改装した個人美術館である。
村井さんのアトリエ部屋を箱として残して、そこに大きな箱をかぶせるという形で
この建物はつくられています。基本的には既存住宅の廃材を利用して床や壁がつくられました。
外壁には既存住宅の外壁に張られていたスギ板を縦に並べて張り付けています。
(隈さん得意の縦ルーバーのような感じのデザインに仕上がっています。)
元々西側からのアプローチしかなかったみたいですが、今回東側から美術館へのアプローチを
新設していて、水盤の間にある通路を通ってアクセスします。
この水盤には村井さんの愛車が展示されていて、水盤を囲う鋼板の錆びとともに、
レトロでありモダンな美しい通路をつくり出していました。
2004年10月プレオープンというのを聞いて行ったのですが、
日曜のみの開館(僕が行ったのは土曜。。)で、しかもハガキによる予約が必要だということで、
内部の見学は出来ませんでした。
たまたま外構の掃除を奥様(?)がされていたのでお願いして外観だけ見学させてもらいました。
しかし、日曜以外に来られるのは困る様子でしたので絶対に日曜日に予約して行ってください。
僕と同じ間違いをしないようにお願いします。 '04.10.30
(追記)ハガキをどこに送ったらよいかという質問が多いので追記しておきますが、
予約等については美術館に直接問い合わせ(日曜のみ)してください。
TEL::03-3704-9588 '05.5.8
東京農業大学「食と農」の
博物館

The "Food and Agriculture"Museum
Tokyo University of Agriculture

隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
馬事公苑のケヤキ並木に面した場所につくられた大学の博物館と研究所である。
ケヤキ並木に面したメインの入口を持つファサードは、同設計者が「石の美術館」でも使っていた
白河石の縦ルーバーを60cmピッチで並べたものとなっています。
このルーバーは壁に対して45°振っているため、外部から見ると石の側面が美しく見えます。
内部は1、2階が博物館になっていて見学が可能なのですが、
2階への階段部分や吹き抜けの側面に金網が多用されていたのがイマイチでした。
1階のルーバーに面した場所はカフェになっていて、外の並木を眺めながらコーヒーを飲んだのですが
斜めに差し込む日の光がとても心地よかったです。
守衛のおじさんがとても親切で、帰りのバスの時間などを丁寧に教えていただきました。
'05.2.6
NTT青山ビル改修
(エスコルテ青山)

隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
青山通りに面するNTT青山ビルの低層部のコンバージョンである。
建物横に青山通りからスタジアム通りまでを通り抜けられるように
新たなパサージュをつくりだしています。
通りには鉄骨でトラスを組んで上部や側面にFRPグレーチングを取り付け、
光と陰のグラデーションができるよう考えられています。
床は同じくFRPグレーチングに木レンガをはめ込んでいて夜になると床下照明が
FRPを透過して柔らかな光が漏れるようになっていました。
僕が見学に行ったときは竣工からまだ約半年だったんですが、床の木レンガが
砕けていたり剥がれていたりしている部分があってちょっと悲しかったです。。
メンテが結構大変かもしれないですね。 '05.9.28
二松学舎大学九段キャンパス
香山壽夫建築研究所 東京都千代田区
二松学舎大学九段キャンパスの建替えである。
総合設計制度を利用し、キャンパス内に多くの公開空地を設けています。
その斜面になっている緑地の下は、図書館や講堂などの地下空間になっていて、
高層の本館と低層の別館をつないでいます。
本館の外壁は三層で、巨大なピロティを持つ低層部がライムストーン、
中層部が煉瓦、高層部はホワイトとなっています。
公開空地を設けるために高層になってしまったのですが、
どうも最近流行のデザイナーズマンションに見えてしょうがなかったです。
それから公開空地は、前面道路を挟んで向かいに建設中のイタリア文化会館、
更にはその奥のパークマンション千鳥ヶ淵の公開空地につながっていくという計画
だそうですが、前面道路はかなり幅員が広いため、歩道橋を渡らないと向かいに行けないという
状況では全てが完成しても連続しているという印象は受けないんじゃないでしょうか。。
'04.10.17
ルイ・ヴィトン銀座並木通り店
青木淳建築計画事務所 東京都中央区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
数多くのヴィトン店舗を手がけている青木さんによる銀座並木通り店のリニューアルである。
いつも面白いファサードを設計してくれるのですが、今回も面白いです。
昼間はおとなしめな外観ですが、夜になると裏から当てられた光が
大きさの異なる面取りをした四角形を浮かび上がらせます。
どうやったらこうなるのか不思議だったので調べてみると、外壁はライムストーンに似せた
GRCパネルに4種類の大きさの大理石を打ち込んだものだそうです。
そして光が透過する大理石部分は薄くなっているため強化ガラスで補強しているそうです。
ぼやっと浮かび上がる姿が非常に美しいのでぜひ夜に訪れてみてください。 '04.10.24
日本看護協会ビル
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都渋谷区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
表参道に次々と建築されている有名建築家による建物群の一つである。
久々の黒川紀章氏による目玉プロジェクトではないかと思います。
1、2階部分が店舗になっていて、3階以上が協会の事務スペースとなっています。
建物をすこしセットバックさせることと、中央の大階段から2階のオープンスペースを設けたことにより
公共空間を多くもった建物になっています。
2階のオープンスペースは向こうが見えているので、てっきり裏道に抜けられるのかと思ったら
そうではなかったのが残念です。でも抜けられるようにしたら騒々しくて仕方ないか。。
建物で1番目を引く円錐型のコーンは、協会と地下のオーディトリウムへのエントランスを兼ねている
のですが、相変わらず円錐形を使うところがちょっとマンネリを感じますが面白かったです。 '04.12.24
東京大学法学系教育棟
Tokyo University Law School
Learning Center

槇文彦/槇総合計画事務所 東京都文京区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
東大正門を入ってすぐの場所に建てられた法科大学院の研究施設である。
4層のガラスの箱で、縦長の半透明ガラスが並ぶファサードは、
所々に透明ガラスを入れることによりリズミカルな表情を見せていました。
内部は用途が後々変わる可能性を考慮したコンバージョンしやすいシンプルな空間に
なっていて、普通やなあ、というコメントしか思いつきませんでした(笑)
あと、東大にある他の建築群の多くがゴシック建築であるため、この建物はかなり浮いている
感が否めませんでした。まあ古い建築と新しい建築の対比と考えるとこれも有りかなあ。
'05.2.9
HQ #01ビル
手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所 池田昌弘/mias
東京都渋谷区
渋谷区につくられた事務所ビルである。
非常にシンプルな地下1階、地上3階の直方体の建物ですが、
外壁も柱も床も鉄板によってつくられています。
鉄板は扁平のT型鋼になっていて、構造体としても働くよう設計されているそうです。
何もかも鉄でつくる建築といえばアーキテクトファイブの「IRONY SPACE」を思い出しましたが
IRONY SPACEは鉄でつくる新たな構造への挑戦でしたが、こちらは鉄の素材の良さを
引き出すことと、規格化への挑戦という印象を受けました。 '05.9.28
ルナ ディ ミエーレ 表参道ビル
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 東京都港区
青山通りと裏側の細い通りに挟まれた非常に狭小な敷地に建てられた
アクセサリーショップのビルである。建物を横から見るとペラペラです。
敷地面積30u足らずの小さな敷地であり、構造体を大きくとると内部空間が
ほとんどなくなってしまうことから、軽量化のための構造が選択されていて
下部3層がRC造、その上を鉄骨造としています。
RC造部分のファサード(ステンレスメッシュの灰色部分)は、開口部周りにLEDを
設けていて、夜になると光って昼間と異なった表情を見せます。
裏通りのファサードは表と違ったデザインになってますのでこちらもぜひ見ましょう(笑)。
'05.9.28
TEM
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都台東区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
寺やマンションに囲まれた細い路地にひっそりと佇む共同住宅である。
不思議な建物形態は斜線制限から自ずと生み出されたものだそうです。
内部は建物を縦に3つに分割したワンルームになっていて、
屋根全体を膜とすることによって内部に淡い光が入り込むように設計されています。
それ以外の開口部は東面にしかないために、3階床や階段などはグレーチングとして
1階まで光が届くように配慮されています。
平面プランを見ていると、1階がバス・トイレ、2階がキッチン、3階が寝室となっていますが、
内部に入るといきなりトイレだったり、3階のグレーチング床で寝るというのはどうなのかなあ。。
'05.10.25
ディオール銀座
Dior Ginza
乾久美子建築設計事務所 東京都中央区
Office of Kumiko Inui/Tokyo
銀座晴海通り沿いに立つクリスチャン・ディオールの銀座店です。
元々は老舗の書店などが入っていた建物を改装したものである。
建物全体を白いアルミパンチングメタルによるダブルスキンで覆い、パンチング穴の大きさの
違いによってディオールバッグにみられる「カナージュ」というパターンを表現しています。
夜になると光ファイバーによる照明によってパターンが分かり易くなるんですが、
僕が見に行ったときは曇りの昼間だったので写真で見るとおり非常に分かりにくかったです。
'05.11.5
JYU-BAKO
山下保博/アトリエ天工人 東京都台東区
東京の下町、大通りに面した場所に立つ店舗併用住宅である。
1階が駐車場及び店舗、2〜3階に住居が設けられています。
駐車場及び店舗上部に片持ちで張り出した箱がダイナミックです。
住宅としてはプレキャスト・プレストレスト造という異例の構造が採られており、
そのため、工期の短縮や施工精度を上げることに成功しています。
これまでコストの面で採用されにくかったプレストレストコンクリート(PC)を
量産化するための会社を山下氏他で立ち上げていて、この建物はその第1号だそうで、
今後の展開が楽しみです。 '05.11.8
東京アートミュージアム
Tokyo Art Museum
安藤忠雄建築研究所 東京都調布市
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
調布市の仙川駅からほど近い通り沿いに最終的には安藤建築が6棟が並ぶという
通称「安藤ストリート」につくられた美術館である。
非常に小さな美術館で、三層吹き抜けの大空間中央に階段が設けられていて
壁に展示された作品を階段を上ることによって違う視点から眺めることが可能になっています。
壁面はトップライトやスリット状の開口部などを程よく設けられていて
外部の光を採り入れたり、外部空間を感じながらアートを鑑賞することができます。
最近の安藤建築は大きな建物が多いだけに、ここのような小さな建物を見ると
やっぱり安藤建築は小さい方が魅力的だということを再認識しました。 '05.11.25
TOD'S表参道ビル
TOD'S Omotesando Building
伊東豊雄建築設計事務所 東京都渋谷区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
表参道のブランド通り(?)に建てられたイタリアの靴、バッグのブランドショップです。
ちょっと不気味な古いビル(笑)を囲むようなL字型の敷地に立っていて、
全ての立面が表参道のシンボルであるケヤキの木を抽象化したコンクリートフレームに
ガラスやアルミパネルを象嵌した非常に特徴的なデザインになっています。
これまでの伊東建築のイメージを完全に覆すような外観にかなりびっくりしましたが、
その後の「MIKIMOTO Ginza 2」はこの流れを汲んでいますね。 '06.6.11
浄土宗 長谷院
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都江戸川区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
江戸川区、環状七号線に近い住宅地につくられた寺院である。
元々は虎ノ門にあった370年もの歴史をもつ寺院で、普通は移転するにしても
檀家等の関係で旧寺院の近くになることが一般的だと思いますが、
ここは全く離れた地への移転となっています。
敷地は道路に囲まれていて、南側にある公園との連続性を意識した墓地の配置と
なっており、建物は北側に設けられています。
宮崎さんらしい箱形の建物は、前面の墓地がなければ寺院だと分からないデザイン
なんですが、寺院の設計を宮崎さんが多数行っているということは、今は寺院も
現代的なものが好まれているということでしょうか。 '06.12.17
日本基督教団信濃町教会
Shinanomachi Church
内井昭蔵+内井建築設計事務所 東京都新宿区
Shozo Uchii+Uchii Architects/Tokyo
JR信濃町駅の北側、外苑東通りに面して立つ教会である。
元々ここに岡田信一郎設計の旧教会があったのですが、耐震性等により
2003年に取り壊され、新たに内井さん設計により建てられました。
内井さんは数多くの教会を設計していますが、学校内とかでない単独の
教会はここだけだそうです。
正面から見ると箱形の中央に入口、その上部にはトップライトを持つ
切妻屋根がちょこんと載せられています。
奥はドーム状になっていて3層吹き抜けの礼拝堂が設けられています。
十字架をモチーフにした開口部のデザインややわらかい外壁の色彩など
優しさを感じる建物に好感を覚えました。 '09.3.26
2005 hhstyle.com/casa 安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
原宿キャットストリートにつくられた輸入インテリアショップhhstyle.comの新館である。
同じ並びにある本店は妹島和世設計により2000年につくられています。
都計道路内にあるため、構造は鉄骨造もしくは木造の2階建てに限定されていることから
鉄骨造が選択されており、借地が5年限定と10年限定に分かれているために
10年部分に建物を計画し、5年部分を公開空地としています。
自由に折り曲げたような黒いスティールプレートによるボリュームと
規則正しく並べられたオリーブの木の緑の対比が面白いです。
妹島氏による本店の開放的なファサードとは対照的な閉じられた建物です。
内部はスキップフロアによる一つの空間となっており、外形がそのまま内部に
表れていますが、デッキプレートが仮設っぽさを醸し出していました。 '05.9.18
(追記)cyu-taroさんの情報により2007年6月で閉店することが分かりました。
しかし閉まるの早すぎ!! '07.5.31
(追記2)cyu-taroさんからの追加情報によりhhstyle.com/Limitedとして営業再開している
ことが分かりました。良かった良かった。 '07.9.12
IPSE 都立大学
IPSE Toritsu Daigaku

青木茂建築工房 東京都目黒区
Shigeru Aoki Architect & Associates/Tokyo
目黒区の閑静な住宅街にある古い集合住宅のリファインである。
法規制前の建築物だそうで、改築すると現在の延床面積を確保できないために
リファインになったようです。150%の容積率規制のところに453%の建物が建っています。
建物外壁の多くをガルバリウム折板で覆うことによって外観を一新していて
前面道路にある並木の桜が咲くと非常に美しいと想像されます。
外観だけでなくもちろん内装も美しくし、構造的な補強も行うという青木さんがこれまで
九州を中心に行ってきたリファインが初めて(?)東京で実践されたことが嬉しいです。
今回のような改築できない既存不適格建築物の未来がここにはあるんじゃないでしょうか。
'05.9.19
ナチュラルストリップスU
遠藤政樹+池田昌弘/EDH遠藤設計室+MASAHIRO IKEDA
東京都渋谷区
都心部の狭小地につくられた店舗併用住宅である。
1階が店舗、2〜3階が居住部分となっています。
外壁はスティールの水平ルーバーで覆われたガラスのカーテンウォールで、
近づいて見てみるとガラス面は微妙に斜めに傾いていたディテールになってました。
構造体にもなっている2つの曲面スティールプレートの不思議な形状を
内部に入って見学したかったのですが、店舗が休みで確認できませんでした。。
ところで、ここは繁華街から近いんですが、奥まった周りには店舗がない場所なので
客が来るのか、というか存在に誰も気付かないんじゃないかと思ったんですけど。。
'05.9.18
アパートメンツ東雲キャナルコート
ADH/WORKSTATION設計共同体 東京都江東区
都市基盤整備公団によって工場跡地につくられた都市型集合住宅である東雲キャナルコート。
その5街区につくられた共同住宅で、外周道路に面した西側に高層棟、キャナルコートの
内部道路に面した東側に道路のカーブに沿った平面を持つ低層棟を配置しています。
そして二つの棟の間の2階部分に人工地盤による中庭を設けています。
立面的に面白いのは、ところどころに穿たれた4層吹抜けの空間で、表情にアクセントを
与えると共に居住者に開放的な眺望スペースをもたらしているようでした。
また、ベランダ手すりの青色ガラスが建物の明るさを増していて美しかったです。 '05.10.15
三鷹天命反転住宅
荒川修作、安井建築設計事務所 東京都三鷹市
三鷹市の住宅街、幹線道路沿いに建てられた分譲マンションである。
「養老天命反転地」や「奈義町現代美術館」における「龍安寺」で有名な
荒川修作さんが自ら土地を購入しデザインを行ったということで
建築前からかなり話題になっていました。
建物は3階建ての建物3棟を外部通路でつないだ9戸であり、
真ん中の建物が2LDK、残りが3LDKになっています。
平面プランは普通のマンションには全くありえないもので、中央にLDKを設け
その周りに球体や円筒形、立方体の寝室やバスルームが囲んでいます。
床は傾いていたり、でこぼこしていて、荒川さん曰く「人間の本来持っていた
感覚を呼び起こす」ために敢えてそうしているんだそうです。
外観は平面プランがそのまま表現されているだけでなく、原色によるカラフルな
色彩となっていて、マンションというよりかは幼稚園のようでした。
すごく面白いテーマパークのようなデザインですが、買ってずっと住むのは
やっぱり抵抗あるかなあ。。 '05.12.7
MIKIMOTO Ginza 2
伊東豊雄建築設計事務所 東京都中央区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
銀座につくられた真珠で有名なミキモトのテナントビルである。
パールピンクによるのっぺりとした外壁にランダムに穿たれた開口部の外観で
周りのビルに対してある種独特な違和感を持って立っています。
薄い外壁は2枚の鋼板の間にコンクリートを充填した鋼板コンクリート構造で
この外壁だけで構造は成り立っており、内部は無柱になっています。
そしてこの構造を採用したことにより自由な開口部をとることが可能になっています。
この外壁は「まつもと市民芸術館」を発展させたデザインと考えられますが、
実際のところこの外観はどうなんでしょう。。伊東さんはどこに向かっているのでしょうか。。
'06.2.9
等々力のガレージハウス
Garage House in Todoroki
千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
世田谷区につくられた住宅群である。
まるで普通の集合住宅のようですが、実は敷地が3つに分割されていて
3つの建物を敷地境界線に寄せることによって1つの建物のように見えています。
そうすることでそれぞれの住戸前に空地を確保することを可能としています。
全て地下1階、地上3階で、建物名称の通り1階にはエントランスとガラスで仕切られた
ガレージが設けられています。
1、2階がRC造で、3階はガルバリウムの外壁を持つ鉄骨造になっていますが、
面白いのが3階部分は隣地斜線の規制がかかるため相互の境界から離しており、
空地をテラスとしているところです。
どうしても1つの建物という目で見てしまうので、まさか3階の形態が
規制から決まったものだとは想像できませんでした。 '06.2.22
清流寺深沢分院
Branch Temple of Seiryuji
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都世田谷区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
駒沢公園の近くにつくられた寺院併用住宅である。
地下1階〜2階までを住宅、3階部分を寺院とした面白いプランになっています。
敷地北西角をオープンスペースとし、外部階段から直接3階の寺院に入ることができ、
地下へ下りる住宅へのアプローチとの動線を分けています。
住宅街に立っていて特に目立つ看板もないため、たぶん普通に横を通っても
寺院があるとは気付かないんじゃないかと思います。 '06.7.2
かんばんビル
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都港区
Klein Dytham architecture/Tokyo
港区の交通量の多い交差点の角地につくられた店舗である。
幅10m、奥行き2.5mという薄くて長い敷地に敷地の形状に合わせた
鉄骨造2階建ての非常に薄い建物を置いています。
そして交差点に面したファサードをガラスとし、竹林をモチーフにカッティングした
白のシートを貼っています。
さらに内部の壁をグリーンにすることで竹林が浮かび上がるよう設計されています。
見学に行ったときは建物前の歩道が工事中で残念ながら良い写真が撮れませんでした。。
'06.7.2
ユニクロ 銀座店
Uniqlo Ginza

クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都中央区
Klein Dytham architecture/Tokyo
銀座の中央通りに面したユニクロの店舗である。
正方形のステンレスミラーを並べたファサードは、夜になると埋め込まれた
LEDの光を反射してユニクロのロゴや様々な模様を映し出すことが可能となっています。
UNスタジオが設計したソウルの「ギャラリア」もここにコンセプトが近い感じですが、
向こうは円形でこっちは四角というだけでかなり印象が変わります。
銀座にここ最近数多くの店舗を有名建築家が手がけていますが、
そのほとんどが入るのをためらうブランド店なのに対し、
ここは普段からお世話になっている(笑)ので気楽に入れて嬉しかったです。 '08.12.14
ザ・ジュエルズ・オブ・アオヤマ
The Jewels of Aoyama

光井純&アソシエーツ建築設計事務所 東京都港区
Jun Mitsui & Associates Inc. Architects/Tokyo
表参道から続く御幸通りに面した場所につくられた商業テナント施設である。
道路を挟んで隣にヘルツォーク&ド・ムーロン設計の「プラダ ブティック南青山店」があります。
建物を二棟に分けて、その間にプラザと名付けた路地空間をつくっています。
敷地の角に設けられた棟はダイヤモンドをモチーフにしており、プラダの建物に
対抗したようなイメージを受けるガラスの建物となっています。
特徴的なのはメインの棟で、様々な角度で空に向かって伸びるライムストーンのスリットが
面白い表情をつくり出していました。
このスリット、なんとなく「南京玉すだれ」っぽい(笑) '06.12.6
国営昭和記念公園
花みどり文化センター

アトリエ・ワン、伊東豊雄/伊東・クワハラ・金箱・
環境エンジニアリング設計共同体 東京都立川市
立川市にある広大な国営昭和記念公園の「みどりの文化ゾーン」につくられた施設で、
昭和天皇記念館、カフェ、研修室、ギャラリーなどで構成されています。
「ゆめひろば」と名付けられた広場の西側に配置された南北に長い建物で、
波打つようにつくられた建物屋上を緑化しています。
これまでの屋上緑化とはひと味違っていて、中高木を植えていたり、
ちょっとした丘をつくっていて、エレベータなどが入ったシリンダーが飛び出してなければ、
人工地盤だと気付かないんじゃないでしょうか。
建物内部は、構造体でもある円形のシリンダーや会議室などによって緩やかに
区切られた連続空間となっていて、ガラス面を多用した開放的な空間となっています。
僕が見学に行った日はすごく良い天気だったのですが、ベストショットを探して
ゆめひろばを歩き回っていたら日差しと暑さで倒れそうになってしまいました。。
'07.1.28
HIGASHIAZABU
SAN-AI Bldg.
石田敏明+石田敏明建築設計事務所 東京都港区
東麻布につくられた小規模な共同住宅である。
1階が店舗、2〜3階が5戸の賃貸住宅、4〜6階がオーナー住居という構成になっていて、
道路斜線によって上部が斜めに切り取られたシンプルな形態をしています。
中央に階段室やエレベーターを設け、その周りに各室を配置しています。
1階の店舗部分はGLよりも1mほど床面を下げていました。
見学に行った時は竣工からまだ間なしだったのに、白い壁面が雨だれで汚れていたのが
残念でした。。 '07.2.27
日本基督教団 原宿教会
アンリ・ゲイダン+金子文子/シィエル・ルージュ・クレアシオン
東京都港区
キラー通りから少し入った場所に立つキリスト教の教会である。
RCの壁面を波打つように削ぎ取った正面ファサードが特徴的で、
その波は内部にも連続していて、それがそのまま内部空間をつくり出しています。
さらに金太郎飴を切るように6つのスリット状の開口部が設けられており、
壁面の白と共に内部空間を非常に明るくしています。
この建物は奥で同じ設計者による「原宿幼稚園」に連続していて、1階と2階で行き来が
出来るようになっています。
幼稚園は中に入れないので道路側の外観しか見られず面白さが分からないのですが、
こっちは分かりやすくてかっこよいです。 '07.4.6
東京倶楽部
谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都港区
六本木につくられた社交クラブのクラブハウスである。
東京倶楽部は1884年につくられた由緒ある社交クラブだそうですが、
そもそも社交クラブというものがどんなものでどんな人が会員なのか想像もつきません(笑)
ということで当然内部は会員でなければ入ることは困難だと思います。
建物は矩形に乳白色のガラスボックスを貫入させたシンプルながら
洗練されたものとなっていました。 '07.10.5
スパッツィオ・ブレラ銀座
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
銀座1丁目、高速道路のすぐ横に建てられた複合ビルである。
高級チョコレートショップ、ジュエリーショップ、カフェ、そしてギャラリーという
変わった取り合わせの店舗が各階に入った10階建てのビルです。
29本の柱が頂上の1点に集まる有機的曲面を持つガラスのタワーは美しく、
最近の黒川建築の中で一番のヒットです。夜は美しく光るだろうなあ。
ところで「スパッツィオ」とはイタリア語で「空間」という意味だそうですが、
「ブレラ」ってどういう意味でしょう? '07.10.27
森山邸
Moriyama House

西沢立衛建築設計事務所 東京都
Office of Ryue Nishizawa/Tokyo
都内に建つオーナーの住宅と5つの賃貸からなる集合住宅である。
敷地の中に真っ白な10個の大小様々な箱を分棟配置し、その間を庭としています。
風呂だけの極小の箱もあって、2つの箱で1つの住戸となっているものは
渡り廊下でつながっています。
各住戸はプライバシーを守りつつ、開放的な空間をつくり出しているそうです。
僕が見学に行った時は、道路に面している住戸の開口部もおもいっきりオープンにされていて
中が丸見えでした。
帰り道で「丸見えやったなあ」と話しながら歩いていると、近所のおばちゃんが
「ああ、あそこね」という顔でくすくす笑ってました。 '08.3.26
イタリア文化会館ビル
Institute of Italian Culture in Tokyo
ガエ・アウレンティ+KAJIMA DESIGN 東京都千代田区
Gae Aulenti+KAJIMA DESIGN/Tokyo
九段に建てられたイタリア文化会館である。
道路を挟んで目の前には香山壽夫さんが設計した「二松学舎大学九段キャンパス」があります。
パリの古い駅舎をオルセー美術館にリノベートしたガエ・アウレンティがコンセプトデザイナー
として参加しています。
日本的なイメージを採り入れたという格子状のデザインに真っ赤な色のファサードが美しいです。
立地場所が皇居に近い等の理由でこの赤色が問題になっていたので
どんなに派手な色なのかと思って見に行ったのですが、個人的にはすごく美しく見えました。
赤といっても落ち着いた品のある赤に見えるのは僕だけでしょうか。。 '08.5.19
THE SCAPE
隈研吾建築都市設計事務所 東京都渋谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
渋谷の細い路地に建てられた超高級賃貸共同住宅である。
ガラスモザイクタイル、ステンレスフラットバー、ガラス面により構成されたファサードで、
2、3階が張り出しており、その下を駐車場としています。
張り出した部分にはバルコニーがあるんですが、道路を挟んだ向かいの土地が
おそらく恒久的な緑地であるため、すごく快適な空間がいつまでも保たれていると思われます。
全体的に洗練されたデザインを感じさせる建物だったのですが、隣地境界に設けられた塀に
モザイクタイルで描かれた「THE SCAPE」という文字がなんとなく場違いな感じでした。。
'08.11.19
FLEG 代官山
FLEG Daikanyama

下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
代官山の奥まった路地に建つテナントビルである。
両側の隣地境界に壁を立て、奥に建物を配置、手前は階段や
オープンスペースとしています。
オープンスペースの上部には両側の壁をつなぐように何本もの細い橋(?)
が架かっていて、その上部は緑化されています。
環境に配慮した屋上緑化は流行だと思いますが、
これはデザインのための緑化といったところでしょうか。 '09.5.16
House SH
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
東京の住宅密集地に建つ個人住宅である。
正面から見ると白い直方体の箱が冷蔵庫のようです。
表札の赤色が冷蔵庫の取っ手みたい(笑)
壁面は冷蔵庫とは違ってボコッと飛び出していて、インパクトある
かわいい表情をつくりだしています。
正面ファサードは完全に閉じていて、光はトップライトから地下まで続く
吹き抜けを通して差し込むようになっています。
外観と特徴付けていた「飛び出し」部分は内部ではリビングにおける
壁面がくぼんだベンチとなっています。 '09.6.12
2006 表参道ヒルズ
Omotesando Hills
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
表参道にあった同潤会青山アパートの建て替えであり、設計者が決まった段階から
話題を呼んでいたプロジェクトです。
表参道の並木よりも低くするため地上は6階までの高さに抑えてあり、
地下3階地上3階が商業スペース、その上部3階に住居スペースが設けられています。
表参道に沿って220mあるファサードはガラス面が連続していて、
多くの人から批判されていると思いますが、僕自身も実際表参道を歩いてみると
あまりに長く続く同じような立面はもうちょっと表情があった方がよかった気がしました。
内部は「スパイラルスロープ」と名付けられたスロープが6層の吹き抜けを囲むように
巡っており、そのスロープは表参道と同じ傾斜に設計されていて全長770mもあるそうです。
内部は非常に面白い空間で魅力的でしたが、どうしても場所を把握しにくい気がしました。
連続するスロープは層を理解しにくく商業施設としてはどうかとも思いましたが、
何度か訪れるとそれも慣れてくるのかとも思います。 
それと、東端に同潤会を復元していますが、徐々にツタが表面を覆いつつあって
何年か経つと味が出てくるんじゃないかと思われます。 '06.10.17 
KEM
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都新宿区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
新宿区の大通りから一本入った狭い路地につくられた集合住宅である。
黒の壁面に白い戸境壁が斜めに走るファサードは非常に特徴的です。
上部のいびつな形態は斜線制限や日陰規制から自ずと決定したものだそうです。
せいぜい3階建てかと思いきや5階もあって、部屋は13戸、4〜5階はメゾネットタイプに
なっています。
同設計者による「TEM」も戸境壁が斜めになっていましたが、外からは見えなくて
シンプルな外観でした。こちらは形態もあいまってすごいデザインです。
平面プランは全て異なるものとなっていますが、使い勝手が悪い部屋もあるんだろうなあ。。
'06.10.27
GSH
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都港区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
青山の大通りに面した敷地に立つ複合施設である。
1〜2階が店舗、3〜4階が賃貸部屋、5階がオーナー住居になっています。
間口が約4mという狭い空間にランダムに円形の開口部を設けた白い外観が
正面から見ると穴の空いたジュース缶のようです。
ただ、斜めから見ると奥行きが長いため、ジュース缶よりはサラダ油缶って感じですが(笑)
薄い鋼板によるモノコック構造なのかと思ったのですが、所々にリブ柱を設けた
セミモノコックだそうです。 '06.11.6
八丁堀中條不燃木ビル
石井和紘建築研究所 東京都中央区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
八丁堀の駅近くにつくられたノッポビルである。
間口4m、奥行25mという細長い敷地に高さ24mの建物が立っています。
建物外壁が全てスギの不燃木材で覆われているため思わず触ってみたくなります。
見上げると微妙に表面に起伏もあって暖かみを感じるデザインです。
木で覆うという方法は、地球温暖化や二酸化炭素排出量削減といった問題に
取り組んでいる石井氏ならではの発想だと思います。
まあ不燃木材の単価が下がっているということも採用された一因だと思いますが。
石井氏設計の建物が「CO2 常陸太田市総合福祉会館」以来、建築誌等に
ほとんど載ってなかったので心配でしたが、久々の新作登場で安心しました。 '06.11.17
Q-AX
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都渋谷区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
ラブホテルやライブハウスが混在した混沌の街、円山町につくられた映画館である。
こんな所に映画館をつくっても客が来るのかと思いきや、今時のシネコンとは
一線を画した異なるコンセプトを持つ3つの映画館が入った複合施設だそうです。
それぞれの映画館の色があり、一つは出入り自由、一つは指定席なしの入替え制、
もう一つは全席指定の入替え制と異なっています。
そのためそれぞれのシアターやロビーの設計も異なるものとなっているそうです。
シアターは地下1階と2〜4階で1階は開放的なカフェとなっていました。
外観はRC打放しの壁にスチールパネル、ネオン管の入ったガラスパネルという
シンプルなもので、周りの派手な風景に埋没してしまってました。。 '06.11.22
洗足の連結住棟
10 C.T./G-Flat
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都大田区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
洗足の住宅街につくられた集合住宅である。
ガラスボックスのユニット5コ×2列=10コを連結した分棟形式に近い形態になっています。
ユニットの中央に設けた壁を構造体とし、隣り合うユニットの壁を90度回転させて配置することで
建物全体を支える構造としています。
そうすることでユニット外周すべてをガラス面とすることを可能にしています。
部屋のプランも面白くて、多くの部屋はユニット間を半屋外の渡り廊下で繋いだプランと
なっているみたいです。
これだけ開放的な部屋は隣の部屋や外部からの視線が気になりそうですね〜。 '07.3.20
恵比寿のギャラリー
Gallery in Ebisu
千葉学建築計画事務所 東京都渋谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
恵比寿から白金に向かう道路の交差点に立つギャラリーである。
道路と交差点の隅切りによって切り取られた五角形の敷地形状そのままに
建てられた五角形の建物である。
4階建ての建物は1〜2階がギャラリー、3〜4階がオフィスとなっています。
大きな開口部を階によって異なる位置に設けることで面白い表情となっています。
開口部の端部が上下で揃っていて美しかったです。
ただ、恵比寿のギャラリーといいながら恵比寿駅から結構遠いですよね。。
'07.1.6
switch
千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
世田谷区につくられた小規模な店舗付集合住宅である。
地階と1階が店舗、2〜3階が5戸の賃貸住宅で構成されています。
白の箱形で、共用廊下部分が入った部分の外壁はファインフロアで覆っています。
住戸は全てメゾネットになっていて、下階にキッチンや水回りを全て集約し、
上階を自由度の高い空間としています。
ファインフロアといえば安藤忠雄さんの「ロック・フィールド 神戸ヘッドオフィス」を
思い出しますが、結構利用されてるんですね。 '07.3.2
studio 御殿山
Studio Gotenyama
千葉学建築計画事務所 東京都品川区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
品川区の大通りから少し入った細い道路に面した場所につくられた
1フロア1戸、計3戸の小規模賃貸集合住宅である。
平面プランは中央に階段室、外周部に収納や水まわり、設備配管などを設け、
そこに挟まれた空間を居室スペースとしています。
これにより窓の奥行きが深くなるのですが、外部との適度な距離となっているそうです。
この考え方は千葉さんが設計した「MESH」の発展型と言えるのではないでしょうか。
'08.1.22
キラービル
Killer Building

下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
 
その名のとおり「キラー通り」に面する敷地に建てられたテナントビルである。
敷地の形状のまま建てられた鋭角部を持つ台形のような平面で、
他の部分がガラス面なので、黒の円柱と黒のスラブが積み重なっただけに見える
立面が特徴的です。
黒のスラブに見える部分で階数を数えると8階建てになりますが、実は5階建てで、
3〜5階は階高の中間部分にバルコニーが設けられていて
そこがスラブに見えているというからくりになっています。
バルコニー部分の天井が鏡面になっているので、内部から見ると鏡の映り込みが面白そうです。
'07.1.8
マド・ビル
Mado Building
アトリエ・ワン 東京都世田谷区
Atelier Bow-Wow/Tokyo
世田谷区の住宅街につくられたテナントビルである。
敷地は道路が二又に別れ始める場所に位置しているため、
道路に挟まれた三角に近い形状をしています。
見る方向によって形の異なる複雑な建物形態は、日影規制によって
自ずと決まってきた形態だそうです。
どうやらこの建物の敷地は商業系用途地域内ですが、
周囲が住居系用途地域だから厳しい規制になってしまってるみたいです。
まあ規制を逆手に取った面白い形態にはなっていますが。
建物名称にもあるようにマド(窓)が特徴的で、市松模様に配置しています。
何階建てなのか外観からは分かりにくいですが、地下1階、地上3階建てです。
'07.1.17
The Iceberg
cdi 青山スタジオ 東京都渋谷区
cdi(Creative Designers International)/Tokyo
明治通りに面して立つ複合商業ビルである。
写真を見るとイメージ図みたいに見えますが実物の建物写真です(笑)
建物名称である「Iceberg」は「氷山」という意味だそうで、
尖った全面ガラスの建物はまさしく氷の塊といった感じです。
中央を縦に貫くようにエレベータが設置されていて、その周りの斜めのガラスが
複雑に組み合わさって建物をつくり上げています。
見学に行った時は竣工したばかりだったので、ほとんどテナントも入ってない
様子でした(1、2階にAUDIが入る準備の工事をしているところでした)が、
テナントがどんどん入ってくるとファサードはどうなっていくのか気になるところです。
'07.1.28
slash/kitasenzoku
篠原聡子/空間研究所 東京都大田区
大田区の住宅街につくられた小規模な長屋である。
4戸しかないのですが、敷地を斜めに貫く通路が面白い空間をつくり出しています。
道路に近い方にある2戸が2層、奥の2戸が3層になっていて、
各住戸は縦に伸びるプランになっています。
1階は敷地内通路に向けて開いたリビングダイニングキッチンとなっているんですが、
自分のリビングからそれほど広くない通路越しにお向かいのリビングが見えるのは
ちょっと気まずくないのかなあ。。  '07.3.12
箱の家−112 [神宮前計画]
難波和彦+界工作舎 東京都渋谷区
華やかな表参道からも近い場所につくられた難波和彦さんの設計事務所付住宅である。
間口が7mで奥行きが27mというウナギの寝床のような細長い敷地に合わせた
細長い2階建ての建物となっています。
中央部に中庭を設けており、1階を事務所、2階を住居としています。
リビングに設けられたトップライトが外観のアクセントとなっていました。
しかし気付けば箱の家シリーズも100を越えたんですね〜。 '07.3.14
Moderna
渡辺真理+木下庸子/設計組織ADH 東京都港区
ADH/Tokyo
港区の白金に近い場所につくられた集合住宅である。
1〜5階が賃貸住宅、6階がオーナーの住居となっていて、賃貸部分は
メゾネットを含む18戸で構成されています。
周辺は戸建て住宅が密集して立ち並んでいるため全貌が非常に分かりにくく
外観写真も、寄って見上げるか、かなり離れて遠景を写すしか出来ませんでした。
写真を撮ってて気になったのがやたらと監視カメラが多いような。。 '07.3.17
国立新美術館
National Art Center, Tokyo
黒川紀章・日本 設計共同体 東京都港区
Kisho Kurokawa+Nihon Sekkei/Tokyo
東京大学生産技術研究所跡地につくられた国立の美術館である。
曲線を描くガラスのルーバーで覆われた正面ファサードが特徴的です。
やはりというか当然のように黒川建築の特徴であるガラスのコーンがファサードに
張り付いていて、そこが正面エントランスになっています。
内部に入ってすぐの巨大なアトリウム空間にはふたつの逆円錐形がルーバーの波と
呼応するように並んでいて、その上部にはカフェやレストランが設けられています。
この美術館は収蔵品を持たず巨大な展示空間が設けられているので、
今後、この巨大空間を上手く活用した展覧会が見られることが楽しみです。 '07.6.3
R-MINAMIAOYAMA
平田晃久+吉原美比古 東京都港区
Akihisa Hirata+Yoshihiko Yoshihara/Tokyo
表参道と外苑前のちょうど中間地点ぐらいに位置する複合商業施設である。
地下1階から2階までがテナント、3階が住居となっています。
外観から複雑な建物に見えますが、平面を見ると非常にシンプルで分かりやすく、
道路に面してL字に屋外階段が折り返し、セットバックしながら屋上まで続いています。
屋外階段がガラス面を斜めに切り取ることで面白い表情をつくり出していました。
僕が見学した時は昼間でしたが、夜に内部の光が漏れ出すと違った表情が楽しめそうでした。
'07.6.19
レイカズン本社ビル
Ray Cassin Head Office
照井信三建築研究所 東京都渋谷区
Shinzo Terui Architect & Associates/Tokyo
千駄ヶ谷につくられたアパレルメーカーの本社ビルです。
「アンビデックス本社ビル」もアパレルメーカーの本社ビルだったので
照井さんとアパレルメーカーは相性がいいみたいです。
無柱空間をつくり出すために4周を鉄骨による菱形で覆うことで、
構造体としての役割を果たすとともにデザイン的にも面白い外観となっています。
構造的にそうなったのかもしれませんが、菱形の密度に変化を持たせることで
立面が単調にならないような工夫が見られました。 '08.7.30
2007 アパートメントT
Apartment I
乾久美子建築設計事務所 東京都渋谷区
Office of Kumiko Inui/Tokyo
都心に建てられた小規模な集合住宅である。
半地下1階、地上4階の建物で、1層に1戸、計5戸で構成されています。
中央にコアを配置し、建物全面をガラス張りとしています。
面白いのはコアが階ごとにズレていて、微妙なバランスで積み上げられた
ダルマ落としのような印象を受けます。
コアがズレることで、1層ごとに平面プランはロの字型とコの字型が交互に
展開されることとなっています。
かなり外部に開放された細長い居住空間の住み心地ってどんなもんなんでしょうか。
ちょっとした迷路感覚で楽しめるのかなあ。。 '07.5.6
21_21 DESIGN SIGHT
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
六本木にある東京ミッドタウン内につくられたデザイン施設です。
ミッドタウン内の他の建物は南側に配置されており、北側は広大な公園となっていますが、
この建物だけは敷地北西の端に佇んでいます。
建物のほとんどが地下に埋められ、地上に現れている部分は傾斜した巨大な一枚鉄板が
ふたつ並ぶ特徴的な外観となっています。
ふたつの大屋根で覆われた建物は向かって右がデザイン施設、左がレストランとなっています。
いわゆる美術館のような収蔵品を持たず、三人のディレクター(三宅一生、佐藤卓、深澤直人)が
1つのテーマを扱って企画展を開催するというシステムを採っています。
このシステムは企画力が求められ、非常にリスクがあるようにも思われるので
今後の展開に興味があるところです。 '07.5.16
せんがわ劇場・
仙川ふれあいの家・
仙川保育園

Sengawa Theater,
Sengawa Fureai no Ie,
Sengawa Nursery School
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
調布市仙川の通称「安藤ストリート」に建てられた公共施設である。
劇場、集会場、保育園が一体となった複合施設です。
配置としてはストリートに面して北から劇場、ふれあいの家、保育園と並んでおり、
ストリートの裏手(西側にある道路)に面して駐車場や搬入部、保育園の運動場などが
設けられています。
劇場のデザインはこの建物の南側にある東京アートミュージアムに
呼応するようなRC打放しとなっています。
ふれあいの家や保育園のファサードは南側がちょっと単調なのが
気になりますが、斜めの壁が貫入するダイナミックなデザインは良かったです。 '09.6.8
ルシアン・ペラフィネ
東京ミッドタウン店
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京ミッドタウンのガレリア内につくられたショップの内装デザインである。
最上級のカシミアで有名なルシアン・ペラフィネの表参道、神戸に続く日本3店目です。
はっきり言ってブランドショップに疎い僕にはここを見学するまで全く知らない店でしたが。。
波打つ薄いカラマツ合板を壁面に連続させて並べると共に天井からも吊っていて
木の優しさと洞窟的な印象が共存する空間をつくり出していました。
ショーウインドウのディスプレイを見ていると気軽な店に見えたのですが、
ものすごく高いそうです。。 '07.5.17
サントリー美術館
Suntory Museum of Art
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京ミッドタウン内につくられた美術館である。赤坂にあったものをこちらに新築移転させたものです。
同じミッドタウン内につくられた安藤忠雄さんの「21_21 DESIGN SIGHT」と違って、
この建物は独立しておらず商業施設などと連続しているのですが、
細い縦ルーバーで覆われた外観は他の施設に埋没せず隈建築であることを主張しています。
かといって目立ちすぎず上手く周りとも調和しています。
他の施設内からアプローチではなく、西側外部のブリッジを渡っていると、そのブリッジが
太鼓橋のように中間部に向かって上っているので、視線を上に向けさせて美術館の外観を
見させる意図があるように思えました(考え過ぎか。。)。
ちなみに北側にあるガーデンテラスの外観にも非常に間隔が空いた縦ルーバーが
用いられていますが、こちらも隈さんの設計なので、意図的に対比させたものと思われます。
'08.8.9
とらや東京ミッドタウン店
TORAYA Tokyo Midtown Shop
内藤廣建築設計事務所 東京都港区
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
東京ミッドタウン内、ガレリア地下一階につくられた店舗である。
言うまでもなく羊羹で有名な「とらや」の店で、店舗以外にカフェ、ギャラリーから
構成されています。
エントランスには黒地に白文字の「虎」があざやかな巨大暖簾が掛かっていて
その薄い生地は微妙に内部が透けて見えるようになっています。
壁面は白い穴あきブロックを積み上げていて、こちらも通路から中の様子を
うかがうことが出来、さらに所々にかわいいガラスのディスプレイを配置しています。
ガレリア内で暖簾と行燈がある店はおそらく他にはなく、かなりの注目を集めているようで
内部はものすごい人でした。
喫茶もしたかったのですが、思いっきり並んでで断念しました。。 '07.5.26
ノマディック美術館
Nomadic Museum Tokyo
坂茂建築設計 東京都江東区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
写真家であるグレゴリー・コルベールの作品を展示する移動式仮設美術館である。
ちなみに「ノマディック」とは「遊牧」という意味だそうです。
ニューヨーク、サンタモニカと巡回して、東京のお台場に2007年3月から6月まで設営されました。
市松に積み上げた貨物コンテナや坂さん得意の紙管などリサイクル、リユースの考えに
基づいてつくられています。
暗い内部空間に立ち並ぶ紙管、そして浮かび上がるコルベールの作品が幻想的でした。
'08.1.24
ニコラス・G・
ハイエック センター
Nicolas G. Hayek Center
坂茂建築設計 東京都中央区 2009年日本建築学会賞
Shigeru Ban Architects/Tokyo
銀座の中央通りに建てられたスウォッチグループの本社兼ショールームである。
14階建ての建物はファサードが坂さん得意のガラスシャッターになっていて
低層部は全開放が可能となっています。
1階部分は裏通りに通り抜けられるオープンスペースになっていて、
大きな吹き抜けを持つこの空間にはエレベーターが点在しており、
そこから地下1階から4階までの各店舗へとアプローチするようになっています。
ちなみにこの1階部分は、側壁に植栽があったり滝も流れていたりと開放的な空間と
なっているはずなんですが、ブランドショップによくいる黒服のお兄さんが直立不動で
立っていて、個人的には緊張しまくりの空間でした。。 '08.3.5
GYRE
MVRDV+竹中工務店 東京都渋谷区
MVRDV+Takenaka Corporation/Tokyo
表参道のいわゆるブランド通り(?)につくられた複合商業施設である。
5つの箱がズレながら積み上げられていくという形態であり、
そこから生まれた空間を外部階段やテラスなどで繋いでいます。
建物名称の「GYRE」は「渦」という意味で、それを外観が表しています。
ただ、設計時のCGではもっとズレてた気がして、実物はインパクトが弱かったです。
それと、内部が普通に中央に吹き抜けを持つ空間だったのが残念でした。
できることなら、スキップフロアで渦のようにまわりながら上昇してたら良かったのに。。
'08.2.20
sarugaku
平田晃久+吉原美比古 東京都渋谷区
Akihisa Hirata+Yoshihiko Yoshihara/Tokyo
代官山の細い路地を入った場所につくられた商業施設である。
6つの小規模な店舗を中央の通路を挟み込むように配置しています。
店舗をひな壇上とすることで、店舗=山、通路=谷という空間をつくりだしています。
白亜の外壁、上下階を連続する縦長の開口部など統一感を持たせた建物が
美しい路地裏空間となっていたのですが、近くに来ていてもこんな場所があることに
気付かない人が結構いるんじゃないかと思う場所でした。 '08.3.18
成城タウンハウス
ガーデンコート成城
UNITED CUBES

Seijo Townhouse,
Garden Court Seijo United Cubes
妹島和世建築設計事務所+大成建設一級建築士事務所
東京都世田谷区
Kazuyo Sejima & Associates+Taisei Corporation/Tokyo
成城の高級住宅街に建つ20個のキューブから構成される全14戸の集合住宅である。
それぞれのキューブは1フロアが1部屋になっていて、それが縦や横につながることで
住戸をつくり出すというシステムになっています。
キューブ間に出来た空間は植栽を設けることでセミプライベートな庭としています。
基本的には妹島さんがSANAAでユニットしている西沢立衛が設計した「森山邸」の
発展型と考えられます。
ただ、この建物は森山邸に比べて規模が大きくなり外壁がピンク色のレンガになっています。
透明感がウリの妹島さんがレンガというのは意外でしたが、ピンクは軽やかでよかったです。
'08.3.27
IPSE 目黒鷹番
IPSE Meguro Takaban
青木茂建築工房 東京都目黒区
Shigeru Aoki Architect & Associates/Tokyo
(株)モリモトによるデザイナーズマンション「イプセ」シリーズの一つである。
青木茂さんはIPSE 都立大学も設計しており、今回も前回に続いてリファイン建築です。
正面ファサードは白黒の縦ストライプが特徴的な外観をつくり出しており、そのストライプは
建物前面の駐車スペースにまで伸びています。
側面に見えるバルコニーや新たに増築された駐輪場は横ルーバーで覆われており、
プライバシーに配慮した設計となっていました。 '08.4.7
アルマーニ/銀座タワー
Armani/Ginza Tower
ドリアーナ&マッシミリアーノ・フクサス 東京都中央区
Massimiliano and Doriano Fuksas/Tokyo
銀座の晴海通り沿いに建てられたアルマーニのビルである。
道を挟んで隣には乾久美子さんが改装したディオールもあり、
晴海通りも表参道のように建築家によるブランド建築通りになってきた感があります。
地下2階、地上12階の中にジョルジオ・アルマーニやエンポリオ・アルマーニといった
服の店以外にレストランや世界で唯一のアルマーニのスパが入っています。
建物外装は全面ガラスで、3階までは竹と竹の葉をモチーフにしたデザインとしています。
「竹と竹の葉」と聞いたらなんとなく納得するのですが、どうしても竹の葉が米粒に見えて
仕方なかったです(笑)。 '08.4.13
LAPIS
飯田善彦建築工房 東京都港区
Yoshihiko Iida/Iida Archiship Studio/Tokyo
都心の駅前につくられた店舗付き賃貸共同住宅である。
1、2階が店舗(銀行)、3〜8階が住戸となっています。
RC打放しの建物ですが、1、2階部分は開口部周りに銀行のイメージカラーと
思われる青色がさりげなく使われています。
低層部をすぼめた歪な形態をしているのは、免震構造を採用した建物なので、
地震時の動きのクリアランスを取るために構造上生まれた形態だそうです。
このクネッとした形態を見ていると竹山聖さんが設計した「安城のスタジオ」を
思い出しました。 '08.5.5
Dancing trees, Singing birds
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都目黒区
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
都心の一等地につくられた6戸の集合住宅である。
それぞれの住戸は「ティーハウス」(茶室付き)、「プールハウス」(プール付き)、
「テラスハウス」(テラス付き)といったテーマが与えられ、特徴を持ったプランになっています。
最も特徴的なのは、敷地内に鬱蒼と茂っていた既存の樹木の位置を測定し、
それらを避けるように建物の形態を決定していることです。
坂茂さんが「羽根木の森」と似た形態の決定方法ですが、こちらは斜面地であり、
かなり大きな樹木もあるので、まさしく森の中に住んでいるような居住空間だと思います。
樹木を避けて飛び出した部屋を「巣箱」と名付けているそうですが、
建物壁面に本当の鳥のための巣箱をいくつか設けているのがかわいかったです。
見学に行った時に是非とも斜面側の木々を避けている姿が見たかったのですが、
当然ながら斜面地に出るのは危険なので柵が設けてあり出ることが出来ませんでした。。
'08.5.11
rim
下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
閑静な住宅街につくられたデザイナーズマンションである。
五角形平面を持つタワー型の建物で、メタリックな壁面にランダムに設けられた開口部が
面白い外観をつくり出しています。
中央に設けられたエレベーターホールから各頂点に向かってトイレやバスルームなどを
サンドイッチした構造壁が設けられています。
ランダムな開口部は、部屋からの目線を様々な方向に向ける装置として働いています。
'08.5.20
M・YAMANO TOWER
ホジェッツ&ファン、大成建設 東京都渋谷区
Hodgetts and Fung、Taisei Corporation/Tokyo
代々木の駅前に建てられた高層タワーです。
山野学苑の美容専門学校や医療専門学校で、高層階は賃貸マンションになっています。
外観のイメージは「見返り美人図」だそうですが、確かにそういわれればそんな気もします(笑)
正面ファサードからは、やや凝った高層ビルといったイメージですが、路地側に抜ける
裏側にまわると、ガラスの多面体で構成された複雑で面白いデザインになっています。
テナントとしてコンビニが入ってるんですが、普通のコンビニには売ってない
美容専門学校のためのもの(カット練習用のマネキンなど)が売ってます。
のぞいてみると面白いです。 '08.8.12
TEO
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都中央区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
銀座からも近い東京の中心地につくられた賃貸集合住宅である。
超狭小なL型の敷地いっぱいに建てられており、ワンフロア2戸、8階建ての建物となっています。
それぞれの住戸もかなり小さく、最小は8.44uだそうです。
通常の感覚だとものすごく狭い気がしますが、都心での一人暮らしを考えると
結構快適かもしれないですね。
よく考えたら同じ中央区にある黒川紀章さん設計の「中銀カプセルタワービル」の
カプセルユニット1個もそのぐらいの広さだったと思います。 '08.10.16
2008 α Matrixビル
α Matrix Building
下吹越武人/A.A.E. 東京都中央区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
銀座松屋の数本裏の通りに面して建てられたテナントビルである。
楕円形を規則的に並べたファサードはマシンガンで撃ち抜かれた壁の
ようなイメージが思い浮かびました。
楕円形の内側は上半分が鏡面仕上げになっていて、風景などがカーブする鏡面に映り、
不思議な景色をつくり出すように設計されています。
これまで見た下吹越さんの建築に比べて非常にシンプルな印象を受けました。
'08.6.27
SIA青山ビルディング
SIA Aoyama Building
青木淳建築計画事務所 東京都渋谷区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
青山に建てられたテナントオフィスビルである。
面取りされた真っ白なタワー状の建物には、大小7種類の開口部が
設けられており、何階建てなのか外からはよく分かりません。
(資料によると9階建てだそうです。)
サッシュの深さも異なっており、不思議な表情をつくり出していました。 '08.7.6
東京大学情報学環・福武ホール
Interfaculty Initiativein Information
Studies Fukutake Hall

安藤忠雄建築研究所 東京都文京区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東大キャンパスの赤門を入ってすぐに見える南北に長い建物です。
ベネッセ会長の福武さんの寄付により建てられたそうで、直島からの関係から
安藤さんに依頼されたと推測されます。
外観を見ると、ただひたすらRCの壁(「考える壁」と名付けられている)が100m続く
平屋の建物ですが、内側に入るとオープンな階段が地下深くまで続いていることが分かります。
南端にはカフェレストランがあって優秀(に見える(笑))学生さんがくつろいでいました。
'08.7.16
東急東横線 渋谷駅
Tokyu Toyoko-Line
Shibuya Station

安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東急が新たに整備した渋谷駅です。
地下に巨大な「地宙船」と名付けられた長さ80m、幅24mの卵形空間を埋めていて、
安藤さんのアンビルト・プロジェクトである「アーバン・エッグ」がここで実現しています。
特徴的なのは改札のある地下2階から地下5階のコンコースまで3層を貫く楕円形の
吹き抜けが設けられていることです。
見に行って思ったことは意識して見ないと全体が卵形であることは分かりません。
改札から降りていくエスカレーターの部分が卵の殻で覆われたようになっていること
ぐらいで、模型とかを見てなかったら気づかないかもしれません。
あと、未開通である線路のところに展示してあった模型は気づかない人多いだろうなあ。。
'09.1.22
BUILDING K
藤村龍至建築設計事務所+オーノJAPAN 東京都杉並区
Ryuji Fujimura Architects+Ohno Japan/Tokyo
高円寺駅のすぐ近く、雑多な商店街の中につくられた店舗付共同住宅である。
4本のコアと5階の床梁によるメガストラクチャーを採用しており、4階以下は
そこから吊られているという構造になっています。
5階には屋外の空間を設けて、そこから各住戸にアプローチするというプランに
なっていて、高円寺の路地的空間を想像させる設計になっています。
構造手法は菊竹清訓さんの東光園を、空中の屋外空間からのアプローチは
飯田善彦の名古屋大学野依記念物質科学研究館を思い出しました。
建築とは関係ないですが、高円寺はいい街ですね。雑多な雰囲気がすごく好きです。
'08.9.3
MOBILE ART
−Chanel Contemporary
Art Container−
ザハ・ハディド アーキテクツ 東京都渋谷区
Zaha Hadid Architects/Tokyo
ザハ・ハディドがシャネルの要請を受けて設計した移動式パビリオンである。
世界7都市を2年かけて巡回し、東京では国立代々木競技場に2008年5月31日から
7月4日まで設置されていました。
建物は約300枚のFRPパネルに分解できるようになっていて、解体し、輸送し、
再び組み立てるという作業が可能となっています。
展示内容は世界20組のアーティストがシャネルのバックをテーマにした作品で、
見学者は予約制、一人ずつmp3プレイヤーのヘッドホンを着用し、
流れる声に従って進んでいきながら作品を体感するという仕組みになっています。
ヘッドホンから流れてくるおばあさん(?)の声の滑舌が少し悪かったのが気になりましたが、
面白い体験をさせてもらいました。 '08.10.28
福生市庁舎
Fussa City Hall
山本理顕設計工場 東京都福生市
Riken Yamamoto & Field Shop/Tokyo
東京都の西部に位置する福生(「ふっさ」って読みにくい。。)市につくられた新市庁舎である。
旧庁舎が老朽化していたことから改築することになり、設計コンペにより
山本理顕さんが設計者に選ばれました。
2棟のタワー状の建物が並べられて、二つの棟は低層の建物でつながっています。
建物を2棟にすることで、旧庁舎を残したまま1棟をまず建て、移転をして旧庁舎を除却、
もう1棟を建築し、ふたつをつなぐ、という工程が可能になっています。
ふたつの棟をつなぐ低層部は曲面を描く屋上庭園となっていて、周囲の歩道と
連続する開放的な空間となっています。
山本理顕さんの設計としては珍しいタイルの外壁(妹島和世さんの成城タウンハウスでも
同じコメントを書いた気がする。タイルが流行ってるのかなあ。)や建物隅部、
屋上庭園とタワーのつながり部分の丸みが優しい表情をつくり出しています。 '08.10.31
COMS UEHARA
宇野享/CAn 東京都渋谷区
Susumu Uno/CAn/Tokyo
井の頭通りと裏の細い道路、二つの道路をつなぐ階段に囲まれた敷地に
建つ店舗付き賃貸共同住宅である。
地下1階〜2階までが店舗スペース、3階以上が住戸となっています。
大通りである井の頭通り側は店舗のエントランスがあり、裏の生活道路に面して
共同住宅の入口を設けています。
住戸は基本がくの字に曲がった平面になっていて、長いくの字は1層、短いくの字は
重ねて2層のメゾネットといった組み合わせによって成り立っています。
立地的に難しいのか見学に行ったときは店舗スペースにテナントは全く入っていないようでした。。
'09.1.20
森のとなり
Forest Side
武井誠+鍋島千恵/TNA 東京都品川区
Makoto Takei+Chie Nabeshima/TNA/Tokyo
林試の森公園に面した土地に建てられた賃貸長屋である。
正面ファサード側は横ルーバー、裏の公園側は縦ルーバーで覆われています。
ルーバーのピッチが広いため、内側の開口部や木製サッシ、室内も見えていて、
周囲の環境と距離をとることを意図したルーバーではないようです。
建物中央に向かう通路を進むとT字の天空通路と名付けられた白の空間にたどり着き
そこには全ての住戸(28戸)の入口が並んでいます。
住戸は半地下と1階、そして2階と3階のメゾネットになっていて、各住戸の界壁を
斜めに振り、それを互い違いに積層させて部屋の幅や空間に変化を持たせています。
ゴミ置き場(?)に書いてあった「森のとなり」の文字がかわいかったです。 '09.1.26
RIDGE
千葉学建築計画事務所 東京都品川区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
駅前の商店街を抜けきった住宅街との間のような場所に建つ共同住宅である。
8つの住戸と店舗スペースから構成されています。
真っ白な壁面に開けられた様々な開口部と壁からそのまま屋根へと連続する
外観が特徴的です。建物名称がRIDGE(屋根)というのもうなずける外観です。
内部はワンルームの中に合板によるボックスを吊ることで、そこに小さな空間を
つくり出していて、ちょっとしたロフトや秘密基地のようで楽しそうです。 '09.2.2
Consolare
長田直之/ICU 東京都渋谷区
Naoyuki Nagata/ICU Architects Office/Tokyo
山手通りから少し入った場所に建つ賃貸共同住宅である。
低層部と高層部があり、低層部は前面道路である細い街路に平行に配置され、
高層部は山手通りに対して平行に並べられています。
高低が異なる軸に平行になっていることで、ふたつのボリュームのズレによって
出来た空間を中庭としています。
荒々しいRC打放しの外壁と真っ白に塗られた階段室等の対比が美しかったです。 '09.2.10
ティファニー銀座
Tiffany Ginza
隈研吾建築都市設計事務所 東京都中央区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
銀座の中央通りに面して建つティファニー銀座本店のリニューアルです。
アルミハニカムをガラスで挟み込んだパネル292枚をファサードに取り付けており、
それぞれのパネルは様々に角度がつけられています。
そして、パネルの裏に設置されたLEDによって、夜は揺らめくような演出が仕掛けられています。
夜の姿は写真で見ていたものよりも実物の方がぼやっとした感じでした。
ちょっと微妙な気もしますが、そこはかとない美しさといったところでしょうか。。 '09.4.7

Urban Prem Minami Aoyama

永山祐子建築設計 東京都港区
Yuko Nagayama & Asssociates/Tokyo
青山通りから少し入った行き止まりの路地に建つテナントビルである。
「三日月」や「船の帆」といった表現ができそうな中央部が突き出した形態と、
幅の違う縦スリット状の開口部が特徴的な外観をつくり出しています。
おそらく上部が下がっていくのは道路斜線によるものだと思いますが、
低層部もセットバックさせることで面白いファサードとなっています。 '09.8.10
デビアス銀座ビル
De Beers Ginza Building
光井純&アソシエーツ建築設計事務所 東京都中央区
Jun Mitsui & Associates Inc. Architects/Tokyo
銀座マロニエ通り沿いに建てられたダイヤモンドの会社であるデビアスの
日本本社ビルである。
隣の街区の同じ並びには伊東豊雄さん設計の「MIKIMOTO Ginza 2」があります。
5本のステンレスがくねりながら上空へと伸びていく外観は、
女性的なシルエットをつくり出しており、艶めかしさを感じさせます。
ちなみにエントランスにあるサインもくねっています。
正面ファサードにインパクトがあるので見落としがちですが、
側面のデザインも良いです。 '09.9.9
VERTU GINZA
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都中央区
Klein Dytham architecture/Tokyo
銀座、晴海通りに面して建つ既存建物一部の店舗改修である。
「VERTU」という超高級携帯電話ブランドで、日本第一号店舗です。
VERTUの携帯の特徴である高級感を表現した黒のアルミアルマイト
ファサードに「V」の字のパターンを仕上げの違いによって表現しています。
ちなみにこの建物を見に行くまで、こんな携帯ブランドがあることすら知りませんでした。
そもそも何て読むかわからん(笑)調べたら「ヴァーチュ」だそうです。
安くて60万くらい、高いやつだと600万もするらしいです。
もちろん怖くて中には入れず。。 '09.10.5
座・高円寺
ZA-KOENJI Public Theatre
伊東豊雄建築設計事務所 東京都杉並区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
高円寺駅の東側、中央線の高架近くに建つ劇場である。
閉鎖的でダークな外壁に小さな丸窓が複数開けられている外観を見ていると
何かがここから生まれてきそうです(笑)
建物の多くは地下に埋められていて、地上部にはメインホールと事務部門、
カフェなどがあり、地下にはもう一つのホールと阿波おどりホールなどがあります。
なぜ東京なのに阿波おどり?と思ったら、高円寺は阿波おどりで有名らしく
「日本三大阿波おどり」の一つだそうです。
ロビーやカフェの壁面の丸窓に合わせた階段手すりの丸い照明や床面に投影される丸い光が
幻想的な空間をつくり出していました。 '09.10.26
モード学園コクーンタワー
Mode Gakuen Cocoon Tower
丹下憲孝/丹下都市建築設計 東京都新宿区
Noritaka Tange/Tange Associates/Tokyo
新宿駅西口に建てられた専門学校の校舎である。
その名のとおり繭(コクーン)の形をした50階建ての高層棟と
ホールの入った卵型の低層棟で構成されています。
超高層といえばオフィスというイメージが強かったので、
超高層で勉強する学生ってなんか不思議な感じがします。
繭模様は、構造体である斜め格子柱とガラスに貼られたフィルムによってつくり出されています。
西新宿は丹下健三さんの都庁、新宿パークタワー、そして丹下憲孝さんのコクーンタワーと
丹下親子のランドマークが3つも建っているんですね。 '09.10.28
麻布十番プロジェクト
Azabu Juban Project
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 東京都港区
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Tokyo
麻布十番駅から程近い場所につくられた商業ビルである。
雑誌LEONの元編集長である岸田一郎氏がプロデュースしたビルです。
1層目は黒鉄板、2層目は木製ルーバー、その上部はガラスと
上にいくほど透明度が上がっていくファサードとなっています。
5階から8階はセットバックさせることで各階にテラスを設けています。
入っているテナントを見ると、懐石料理店やフランス料理店などどれも高そうな店
ばっかりで、せっかくだし食べていこうというようなところではありませんでした。。
'09.11.12
2009 東工大蔵前会館
Tokyo Tech Front
坂本一成研究室+日建設計 東京都目黒区
Kazunari Sakamoto Architectural Laboratory+Nikken Sekkei/Tokyo
東京工業大学大岡山キャンパスに建てられた大学施設である。
大岡山の駅を出ると、篠原一男さん設計の「東京工業大学百年記念館」と
この建物が並んでいて、大学の顔となっています。
ホール、会議室、カフェなどが入った建物は、正面にあるルーバー状の庇、
ゲート状にくり貫いて裏まで通り抜けられるオープンな空間、建物を斜めに
貫通するブリッジなどが特徴的です。
ただ、百年記念館と並んでいる姿を見ると、どうしてもパワー負けしている気が
してしまいます。。百年記念館のパワーが強すぎるんですね(笑) '09.10.2
インド大使館・
インド文化センター

Embassy of India, Tokyo
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都千代田区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
千鳥ヶ淵のインド大使館建替えプロジェクトである。
インド政府が都内にある全ての建物の更新プロジェクトを行っており、
この建物がそれらの中のメインの建物となっています。
敷地は千鳥ヶ淵を東側に眺める素晴らしいロケーションとなっており、
大使館でありながらガラスを多用した開放的なデザインとなっています。
今回の建替えで新たに文化センターを設けており、中央のエントランスを挟んで
大使館と文化センターの機能を配置させています。
ちなみにインドということで内部にはヨガ教室もあるみたいです。 '09.10.8
不明 スーパーポテト
安藤忠雄建築研究所 東京都世田谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京都世田谷区につくられたインテリア設計事務所の建物である。
コンクリートブロックによる外壁がほとんど見えないくらい蔦に覆われています。
おそらく全く雑誌等で発表されていないため正式な建物名称が分からないので
インテリア事務所の名前をとりあえず建物名称としました。
安藤さんがコンクリートブロックを多用していたのは1980年代後半から1990年代前半なので
この建物もその頃につくられたものなのでしょうか。
当初からインテリア事務所のためにつくられた建物なのかどうかも分からないです。
元々は住宅だったということもあり得るんじゃないでしょうか。
内部も見てみたいです。 '07.6.27
(追記)掲載したらすぐに、当初からインテリア事務所のためにつくられた建物だという
情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.6.28
平安51
Heian 51
高松伸建築設計事務所 東京都目黒区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
東京にある数少ない高松建築の一つで、目黒に建つオフィスビルである。
以前からこのHPでも場所の情報を求めていたのですが、ようやく探し当てました。
正確な竣工年が分からないのですが、メタリック色全盛期の頃のものと思われます。
当時の他の建物に比べてややおとなしめのデザインですが、
上部の丸窓などの造形やエントランス周りに高松建築的要素が散在しています。
側面のRC壁面の汚れが気になりましたが、基本的には美しく保たれていたのが
嬉しかったです。 '08.11.11


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