東京の建築
Architecture in Tokyo

作品 データ
1922 自由学園明日館
Myonichi-kan, Jiyu Gakuen
フランクロイド・ライト 東京都豊島区 Docomomo100
Frank Lloyd Wright/Tokyo
帝国ホテルを設計したライトの日本における作品です。
兵庫県の山邑邸についで二番目の重要文化財指定である。
現在は事務所として利用されている。
しかしかなりがたが来ているため今工事を行っている。
窓のつくりや内部空間、家具など随所にライトの特徴が見られる。
行った日は日曜日で、内部見学ができなかったので窓から覗きまくって
外から内部見学(?)した。
(追記)ずいぶん前、改修工事を終えた頃に再訪していたのに更新が遅れてました。
ようやく写真を載せました。。 '06.5.13
東京女子大学東寮
Tokyo Woman's Christian University
East Dormitory

アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都杉並区
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
レーモンドによってキャンパス計画がつくられ、数多くのレーモンド建築が存する東京女子大学内に
最初期につくられた寮である。当初は東西二つの寮がありました。
日本初の女子個室寮でもあったそうです。
震災前に建てられたRC造の寮は非常に珍しく、藤森照信さんも建築探偵で書いておられました。
煙突がシンボルタワーとして立っており、そこにボイラー室や洗濯室などを設け、
そこから伸びる建物を食堂や集会室、そしてその奥にロの字型の寮が配置されています。
サークルの部室としてつい最近まで利用されていたこの建物は、創立90周年に向けた
キャンパス整備計画によって解体が発表され、保存運動もおこっていたのですが、
2007年8月に跡形もなく取り壊されてしまったそうです。。 '07.9.24
1924 歌舞伎座
Kabuki-Za
岡田信一郎、吉田五十八 東京都中央区
Shinichiro Okada Isoya Yoshida/Tokyo
銀座、晴海通り沿いに建つ歌舞伎専用の劇場である。
建物は、一番最初は1889年に竣工していますが、現在は1924年竣工の
岡田信一郎設計の建物が戦災を受けたため、吉田五十八が躯体やデザインを生かした
復興設計を行い、1950年に竣工したものです。
唐破風が目立つ外観は通りのシンボル的存在で、RC造による和の表現は、
歌舞伎座にふさわしい姿だと思います。
しかし、残念ながら再開発計画が発表され、2010年までの公演を最後に解体し、
劇場とオフィス棟をもつ複合施設に建て替えられてしまうそうです。。 '08.10.27
(追記)使える部材を再利用しながら建て替えられました。 '13.316
1927 東京メトロ稲荷町駅
Tokyo Metro Inaricho Station
今井兼次+大倉土木 東京都台東区
Kenji Imai+Okura Construction/Tokyo
日本初の地下鉄である浅草駅と上野駅区間の駅の一つである稲荷町の
地上部出入口である。現在も開業当時の姿で残っています。
全面タイル貼りでアールデコ調のデザインをしており、側面に縦格子を入れたり、
なんとなくここから地下鉄に降りても気付かないような細かい模様のデザインが
施されています。
方面によって異なる出入口が二つ並んでいるので、間違えないように
ベタベタとサインが貼られてしまっているのは仕方ないのですが残念でした。
'11.3.1
1930 博報堂
Hakuhodo
岡田信一郎 東京都千代田区
Shinichiro Okada/Tokyo
明治に創業した老舗の広告代理店の旧本社屋である。
中央には岡田信一郎の代表作である明治生命館といえば思い浮かべるオーダーが
並んでいますが、それを左右から挟み込んだ形になっています。
面白いのは左右のデザインが全く異なっており、左はシンプルなのに対し、
右は塔屋になっていて非常に凝ったデザインが施されています。
残念なのは、この建物が現在解体中だということでもうこの姿を見ることが出来ないことです。
前から落下防止の網を建物全体に被せてあったので、近々大規模改修か解体かを
決断しなければならないことは分かっていたのですが解体という結論は残念です。。
'10.1.16
(追記)解体後に新築された「テラススクエア」という建物にファサード復元されました。
みやのこさんから情報をいただきました。 '15.8.15
1931 森五商店東京支店
(近三ビルヂング)
Morigo Company Tokyo Branch
(Kinsan Building)
村野藤吾/村野建築事務所 東京都中央区
Docomomo100
Togo Murano/Murano Associated Architects/Tokyo
日本橋につくられたオフィスビルである。
近三商事の建物なので近三ビルですが、元々は森五商店の建物だったので森五ビルでした。
村野さんが渡辺節の事務所からの独立後におけるデビュー作と言われているので
1928年竣工の「南大阪教会」は独立前に内々に依頼されていたものと推察されます。
竣工時は7階建てで1956年に8階が増築されているそうです。
黒褐色のタイル貼りと整然と並ぶ開口部による外壁のデザインが落ち着いた外観です。
それに対してエントランスホールの緩やかなヴォールト天井はガラスモザイクとなっており
非常に華やかな演出がなされていました。
ところで、東側立面を見ると微妙に壁面がずらされているのはなぜなんでしょう? '05.12.12
東京中央郵便局
Tokyo Central Post Office
逓信省営繕課(吉田鉄郎) 東京都千代田区
Docomomo100
Tetsuro Yoshida(The ministry of Communications Building
and Repairs Section )/Tokyo

東京駅の丸の内出口を出るとすぐ左手に見える郵便局である。
白タイルの壁と黒枠による大きな窓を持つ美しいモダニズム建築で、
柱梁を見せる和風建築の特徴である真壁構造を意識したデザインが
ブルーノ・タウトに絶賛されたそうです。
周りの建物がどんどん再開発され高層化していくなか、未だ残存していることが
非常に嬉しいのですが、郵政民営化によって建替えによる高層化案が出ているそうです。
まあ確かに一等地に建つ建物だけに高層化したいという考えはよく分かるんですが、
モダニズム建築への転換のきっかけとなった歴史的偉業を今後も残していってほしいものです。
'06.5.16
(追記)日本郵政が高層化計画を発表しました。既存局舎を残して高層化するそうです。
完全に解体されてしまうことはなくなってよかったです。 '08.7.5
菊池一雄アトリエ
Kikuchi Atelier
山口文象+池辺陽(増築) 東京都
Bunzo Yamaguchi+Kiyoshi Ikebe/Tokyo
東京の閑静な住宅地に建つ彫刻家のアトリエ兼住宅である。
新築時の設計は山口文象、その後の増築が池辺陽と2人の建築家が
関わっているのですが、道路側のファサードを見る限り、池辺陽の要素が
かなり濃くなっていると思われます。
スレート波板で覆われた壁と、そのまま連続する屋根は池辺陽デザインです。
裏側はもしかしたら山口文象デザインが残っているのかと思ったのですが、
もちろん敷地に入れないので確認出来ませんでした。。
掲示板でhinataさんから情報をいただいたのですが、解体されてしまったようです。。
'15.11.29
1932 教文館・聖書館ビル
アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都中央区
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
銀座の中心部につくられたキリスト教系の出版社と聖書協会のビルである。
非常におとなしい外観なので銀座の街並みに埋没してしまっていますが、
元々はアールデコ風の塔屋が載ったインパクトのあるデザインだったようです。
残念ながら現在は塔屋があった部分はアメリカンエクスプレスの看板になってしまってます。。
あと、このビルは一つの建物のように見えますが、中央階段の手すりを境に二つの建物が
つながって出来上がっています。 '07.3.13
1933 日本橋高島屋(日本生命館)
Takashimaya Department Store
Tokyo

片岡安、高橋貞太郎、前田健二郎
増築:村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
重要文化財
Yasushi Kataoka, Teitaro Takahashi, Kenjiro Maeda
Extension : Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京駅からほど近い場所に建つ百貨店である。
1933年にコンペ当選案として片岡安、高橋貞太郎、前田健二郎の設計により
建てられ、その後、1952年に村野藤吾の設計で増築がなされています。
コーナー部分に丸みを持たせた古典的様式建築に要所で和風をとりいれた当初の建物と
ガラスブロックを大胆に使用した増築部のモダニズム的デザインがうまく融合しています。
ペントハウスや壁面に設置された彫刻には村野的デザインが強く表れています。
'09.4.18
1935 土浦亀城自邸
Tsuchiura House
土浦亀城 東京都品川区 Docomomo100
Kameki Tsuchiura/Tokyo
帝国ホテル建設時にライトと出会い、その後弟子になった土浦氏が建てた自邸である。
ライトの弟子だったにもかかわらず外観からは全くライトの影響は感じられず、
完全にバウハウス風のモダニズム建築です。
真っ白な箱形の建物で、南面に大きな開口部を設けており、その上部に
大きく張り出した庇が特徴的です。
当時はRC造による建物は困難だったと考えられ、木造乾式工法を採用しているそうです。
内部は階段を巧みに利用したスキップフロアになっていますが、吹抜け部分の写真は
雑誌などでよく見ますね〜。 '06.5.25
1937 日本獣医生命科学大学
Nippon Veterinary and Life Science
University

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ/ヴォーリズ建築事務所
東京都武蔵野市
William Merrell Vories/Tokyo
武蔵境駅を出てすぐの場所に立つ日本獣医生命科学大学の校舎である。
元々1909年に東京市麻布区役所として建てられたものを大学が買い取り、
1937年にこの地に移築したそうです。その時の改修設計がヴォーリズということです。
赤い屋根の上にチョコンと載った小さな塔と巨大な車寄せが特徴的で、
角地に面した入口に学生さんがどんどん吸い込まれていく姿が面白かったです。
'10.4.13
1940 山口文象自邸 クロスクラブ
Yamaguchi Own House
山口文象 東京都
Bunzo Yamaguchi/Tokyo
東京の閑静な住宅地につくられた設計者の自邸である。
現在はサロンでコンサートなどが行われることもある開かれた施設となっています。
敷地ギリギリまで建物が迫っており、レンガの壁に大屋根が載っています。
現在は正面ファサードに軒がありませんが、竣工当時は屋根も中央部のみ2層分で、
両サイドは1層分だったため、大屋根ではなく、壁も現在より控えられていたため、
軒もありましたが、竣工後の幾度の増築によって現在の姿になっています。
道路から見ると敷地いっぱいに建物が建っているように見えますが、
実際は奥に長い敷地で、プールもある広い中庭があります。 '12.8.14
1942 前川國男自邸
Maekawa Kunio Residence
前川國男 東京都
Kunio Maekawa/Tokyo
東京都品川区に建てられた前川國男の自邸である。
現在は江戸東京たてもの園に移築保存されているため、内部まで見学できます。
切妻の大屋根が乗った山小屋風の木造建築で、アプローチ側の北側立面は
非常に控えめな感じがしますが、中に入ると中央に設けられた吹き抜けの居間空間の
すばらしさに感動します。
南面を全て開口部とし、下部を障子、上部をガラス面と採光に変化を持たせており、
中二階を設けることで高さにも変化を持たせています。
ディテールを見ていくと、回転式の扉や中二階への階段、戸棚に隠された洗面など
見所がものすごくありますので、是非とも一度は訪れてみてほしい建築です。 '07.12.12
1951 日本楽器ビル
アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都中央区
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
日本楽器(現在のヤマハ)が銀座に建てたビルである。
地下1階から3階までが楽器や楽譜等の店舗、4、5階がヤマハホールと呼ばれる
クラシックホールになっています。
中央部をガラス面にしたファサードは開放的な外観をつくり出しています。
入口上部の模様や文字が歴史を感じさせるレトロなデザインになっていました。
ところで、2006年6月21日にヤマハがこのビルを建て替えることを発表しました。
日建設計が設計し地下3階、地上12階建てだそうです。
解体は2007年1月からなので見学される方はお早めに! '06.7.4
(追記)取り壊されてしまいました。 '07.5.31
東京日仏学院
L'institut Franco-Japonai, Tokyo
坂倉準三建築研究所 東京都新宿区
Junzo Sakakura Architect & Associates/Tokyo
市谷の江戸外堀跡から少し上った場所に建てられた日本とフランスの文化交流や
情報発信等を目的としてつくられたフランス政府の公式機関である。
ここはフランス語学校の機能もあり、同じくフランス語学校である「アテネ・フランセ」の
設計者である吉阪隆正と同様、ここもコルビジェの元で学んだ坂倉順三が設計しているのは
興味深いです。
高い擁壁の上に建つ白い建物であり、スラブが青いキノコ型の柱で支えられた面白い外観を
しています。
内部空間で特徴的なのは1階から3階まで直通の二重螺旋階段で、一つはトップライトからの
光を受けるメインの階段、もう一つは裏方用の階段となっています。
建物は1951年に新築されてから1961年に坂倉氏の設計により増築、その後もみかんぐみによる
改修などにより手を入れながら大切に使われているのが嬉しいです。
ちなみにここにあるレストランはすごくおいしいみたいなので今度行くときは食べよう思います。
'09.11.8
森博士の家
Dr. Mori House
清家清 東京都 Docomomo100
Kiyoshi Seike/Tokyo
東京の住宅街につくられた専用住宅である。
竣工当時はこの建物のように平屋の低層住宅が建ち並んでいたのだと思われますが、
現在は周囲にマンションなどの高層建物が建っています。
清家さんによる初期住宅三部作の一つ(あと二つは「私の家」、「斎藤助教授の家」)です。
道路側から見える部分は細長い建物の妻側立面だけで、庭へと連続する開放的な廊下や
障子を開くとワンルームになる連続する和室など平面的な魅力は残念ながら実感できません。。
'13.6.12
1952 日本相互銀行本店
Nippon Sogo Bank
前川國男建築設計事務所 東京都中央区
1952年日本建築学会賞 Docomomo100
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
東京駅の目の前に立つ銀行(現在は三井住友銀行)である。
1、2階はSRC造の柱梁で支えられた無柱空間の銀行室をつくりだしています。
3〜7階の事務室はアルミサッシュやアルミパネルによる横連窓が特徴的で、
8、9階はオーディトリウムとなっています。
全溶接鉄骨構造の採用など当時の最先端の技術を採用したビルとなっています。
竣工当時の写真を見てもそうは思わないのですが、小窓のサッシュがやたら光っていて
変な外観になってる気が。。 '06.5.11
(追記)現在解体中だそうです。。
隣の八重洲龍名館が解体されたので嫌な予感がしてたんですが、当たってしまいました。
'08.3.5
1953 コアのあるH氏のすまい
Hara House
増沢洵 東京都 Docomomo100
Makoto Masuzawa/Tokyo
東京の閑静な住宅地に建てられた個人住宅である。
Docomomoにも選ばれた名作住宅なのですが、前を通っても気付かないくらい
ひっそりとたたずんでいます。
道路から10段ほど階段を上がったレベルに建つ平屋の住宅で、正面ファサードは
左右の端部以外は開口部(ガラス引戸とドア)になっています。
裏の庭側も同様で、引戸を全て開けると庭との連続性の高い空間となります。
住宅名称にあるように建物の中央にトイレや風呂などの水回りが入ったブロック造の
「コア」を設けています。
ただ、高層ビルなどのコアとは違って構造的な要素はなく、天井近くがガラスとなっています。
'11.1.22
1954 根津美術館
Nezu Museum
今井兼次+内藤多仲 東京都港区
Kenji Imai+Tatyu Naito/Tokyo
表参道から程近い場所に立つ私設美術館である。
東京の中心部にあるとは思えない素晴らしい庭を持っています。
建物は1954年に竣工、1964年増築、さらに1990年に増改築がなされています。
内藤多仲さんといえば「東京タワー」「名古屋テレビ塔」といった塔を設計した構造家の
イメージしかなかっただけにこの建物の設計に関わっているのが意外でした。
ちなみに当初の建物は、美術品の保存に主眼をおいており、高所に開口部を設け
間接照明としたり、可動ルーバーを用いて採光を調整する設計となっています。
いつでも写真を撮りに行けると思っていたら、2009年秋まで改築工事中と知って
びっくりしました。改築ということは既存建物は全て取り壊して新しく建てるのでしょうか?
だとしたらほとんど写真がない!!しかも増築部ばっかり。
当初の建物は残して改築してくれないかなあ。。
あと、どなたか当初部分の写真提供してくれませんか。 '07.3.7
私の家・続私の家・倅の家
Seike House

清家清 東京都
Kiyoshi Seike/Tokyo
都内の閑静な住宅街につくられた建築家の自邸である。
1954年に「私の家」が建てられ、その後、1970年に「続私の家」、1989年に「倅の家」が
増築されています。
名作住宅といわれている「私の家」は、5m×10mのRC造平屋建ての箱(上にコンテナの納屋が
載っています)であり、玄関なし、扉なしの究極のワンルームとなっています。
もちろんトイレも扉なしですが、壁はあるので緩やかに区切られています。
土足での生活を想定して設計されているため、外部との段差無しで、広い庭から土間のように
連続した空間となっています。
見学に行くと、建物はツタなどで覆われていて50年以上の歳月を経た味が出ていました。
敷地内には鉄道の貨車が置かれていて、清家さんが鉄っちゃんだったことがよく分かりました。
'12.1.12
1955 国際文化会館
The International House of Japan
前川國男建築設計事務所・坂倉準三建築研究所・
吉村順三設計事務所 東京都港区
1955年日本建築学会賞 Docomomo100
Junzo Sakakura, Kunio Mayekawa, Junzo Yoshimura/Tokyo
六本木につくられた来日する学者、研究者、文化人のための研究、会議、宿泊施設である。
元々は岩崎邸が建っていたが、戦災により消失した跡地につくられました。
その後、1976年に前川國男により増改築が行われていて、レンガ調の建物が
その時に建てられた新館です。
旧館は庭に面した地階がホール、ラウンジ、1階がエントランス、事務室、
2、3階が宿泊室となっています。
建築時には焼け残っていた地階部分を組み込んだ設計としたそうです。
水平性を強調した建物と手入れの行き届いた庭園との調和が見事になされていました。
この建物は数年前に取り壊しが検討されましたが、日本建築学会が保存要望書を提出し
保存案を提示したことから取り壊しが免れたという経緯があります。
これまで保存案まで提示したことはほとんどなかった気がするので、この提示は
今後の保存要望に対する一つの方法を示した重要なものだと思います。
ただ、提案は採算性なども考慮したものでなければ意味がないので、
そういった点では今後も名建築の保存の道は険しいんだろうとは思います。 '07.11.26
私たちの家
Hayashi House
林昌二+林雅子 東京都
Shoji Hayashi+Masako Hayashi/Tokyo
建築家夫婦の自邸である。
1955年に新築で建てられ、その後、幾度の増改築を経て現在の姿になっています。
居間から視線が庭に向かうとともに、建物によって庭の広がりを遮らないよう
庭を囲むようにL字に折れた部分は三角形平面となっています。
二階の傾斜天井による屋根裏部屋の適度な圧迫感(笑)が心地よさそうです。
あと、水浴室という部屋が浴室以外に設けられているのも面白いです。
残念ながら煉瓦敷きの専用通路を進んでいった奥に建物があるため、
道路から建物の外観はほとんど見えません。。
お二人が亡くなられた後、どうなってしまうのか心配でしたが、
日建設計で林昌二さんの部下だった安田幸一さんが引き継がれたそうです。 '15.12.18
1956 聖アルバン教会
St. Alban's Church
アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都港区
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
東京タワーに程近い場所に立つ教会である。
軽井沢にある「聖パウロ教会」が竣工してから約20年経過していたにもかかわらず
形態としてはパウロ教会を受け継いだようになっています。
ただ、外観は切妻屋根になっているため、パウロ教会よりも民家風になった感じを受けました。
外壁は下層部が煉瓦、上部が杉縦板張り、その上に鉄板の屋根が乗せられています。
内部空間は非常にシンプルで、柱や梁が細くて整形された丸太なので、
パウロ教会のような木の荒々しさも感じることはありませんでした。 '04.11.20
1957 読売会館
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
JR有楽町の駅前にある三角地にたつ、ガラスブロックとモザイクタイルの複合施設である。
下部のデパートは遂に閉鎖された有楽町そごうである。
上部は1500名収容のオーディトリウムであるがこちらも閉鎖中のようである。
デパートの垂れ幕もなくただテレビだけが映っていたのがとてもさみしかった。。
オーディトリウムの壁がうねるようなデザインらしいのでぜひ見たいと思っているのですが
どうなるのでしょう。。 '00.10.26
池袋ステーションビル
(丸物百貨店)
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都豊島区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
池袋の駅ビルとしてつくられた百貨店である。
建物名称のとおり元々は丸物百貨店が入っていたのですが、
1969年に丸物が撤退したためそこからパルコに変わっています。
ちなみに丸物はここ以外に岐阜や京都(プラッツ近鉄京都の前身)があったのですが、
最終的には近鉄に吸収されたみたいです。
側面の壁には「丸栄百貨店」にも見られたモザイクタイルによる模様が
描かれていたのですが、現在はのっぺりしたつまらない壁になってしまっています。
正面ファサードは当初の面影を多少残しているものの、内部に関しては
ほとんど村野デザインは残ってない様子でした。。 '07.2.17
新宿ホワイトハウス
Shinjuku White House
磯崎新 東京都
Arata Isozaki/Tokyo
都心部の路地に建てられたネオ・ダダのアーティスト、吉村益信さんのアトリエ兼住宅である。
磯崎さんの設計作品年表を見ていたら処女作としてこの建物が載っているのですが、
とっくに取り壊されてしまっているものと思っていました。
しかし、少し前に改装されてカフェになっていると知ってびっくりして見に行きました。
外壁が白いモルタル塗りだったためにこの名称が付けられたそうです。
内部はほとんどが吹き抜けのアトリエ部分で、小さな2階部分が住居となっています。
外観からも分かりますが、2階部分がある西側は後の増築で、元々は3間×3間の平面に
高さも3間の立方体に近い形だったそうです。
陸屋根じゃないので外観上は立方体って感じはなかったと思いますが。 '15.3.13
1958 スカイハウス
Sky House
菊竹清訓建築設計事務所 東京都文京区 Docomomo100
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
言わずと知れた菊竹氏の自邸である。戦後の日本を代表する住宅作品とも評されています。
1辺が約10mの正方形のワンルームが4本のRC柱で空中に持ち上げられています。
そしてワンルームの周りに取替え可能なキッチン・バス・収納を取り付けています。
これらのいわゆる新陳代謝(メタボリズム)の理念がこの時期に既に作品に現れている
ことは驚きです。
その後、一時期だけ子供部屋がピロティ下部に吊り下げられたりしましたが、
現在はピロティ部分に増築がされているため当時の姿を見ることは出来ません。
'03.1.8
善照寺本堂
Zenshoji Temple
白井晟一研究所 東京都台東区
Seiichi Shirai Architectural Institute/Tokyo
浅草につくられた本願寺派の寺院である。
大きな庇が特徴的な切妻屋根の住宅のような形態で、屋根の厚さが建物全体に
重たさを感じさせてしまいそうですが、キャンチレバーによる回廊を周囲に
巡らせることによって浮遊感のある軽やかな建物としています。
内部は屋根の形態がそのまま表れていて、湾曲した天蓋の下部にだけ畳が敷かれています。
そして、畳以外の部分に教会のような長椅子が並べてあります。
建物四隅や内部の六角形の柱、サッシュの黒とRCの白の対比が美しいかったです。
'05.9.1
東京工業大学
創立70周年記念講堂

Auditorium,
Tokyo Institute of Technology

谷口吉郎 東京都目黒区
Yoshiro Taniguchi/Tokyo
東京工業大学大岡山キャンパス内につくられた講堂である。
正門を入って本館へと続く中心軸に面した場所に位置しています。
芝生広場から見ると、斜面に一部埋まって立つ姿が非常に美しいです。
暖かい壁面と繊細な縦格子によるルーバーが内部を柔らかい空間にしていました。
同じ大岡山キャンパスにあった谷口さんの処女作「水力実験室」が水銀汚染問題により
取り壊されてしまったことが残念ですが、この建物はずっと残していってほしいです。
'09.1.17
1959 国立西洋美術館
The National Museum of
Western Art

ル・コルビジェ 東京都台東区 Docomomo100
Le Corbusier/Tokyo
コルビジェの日本における作品のひとつである。
基本設計をコルビジェが行い、弟子の前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計をして完成した。
1979年に前川國男によって増築されている。
外観はピロティを持った簡単なものに見えるが、
内部は中央展示空間を取り巻くようにして展示室がつくられている。
松方コレクションのためにつくられた美術館であり、日本でも有数のコレクションがある。
山田守自邸
Mamoru Yamada House
山田守 東京都港区
Mamoru Yamada/Tokyo
青山学院のすぐ近くに建てられた山田守の自邸である。
1階にピロティを持つ3階建ての住宅で、2階が主に住居で3階にアトリエやテラスがありました。
現在はピロティやテラス部分は増築されて「蔦サロン」と名付けられた1階が珈琲店、
2階がギャラリーの入った施設として活用されています。
Y字型平面や外観にも現れている螺旋階段、庇の曲線など山田建築の特徴が
そこここに見られて面白いです。
内部は畳のへりや柱などに様々な工夫が凝らされているらしいです。見学したい!!
'07.12.10
銀座日航ホテル
(日本航空ホテル)
Ginza Nikko Hotel
芦原義信建築設計研究所 東京都中央区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
銀座の一等地につくられたホテルである。
同じ並びには芦原さんの代表作であるソニービルも建っています。
創業時の日本航空本社跡地に建設されたそうで、
当時は銀座のランドマークにもなるほどの知名度だったそうです。
残念ながら現在はそれほどの知名度はない気がします。
2014年3月末で閉館し、解体されてしまったそうです。。 '15.2.26
妙経寺
Myokyoji Temple
川島甲士建築設計研究所 東京都台東区
Koji Kawashima/Tokyo
台東区の寺院が多く集まるエリアにつくられた日蓮宗の寺である。
川島甲士さんといえば津山文化センターがとても有名ですが、それ以外の作品が
あまり知られていない気がします。
この建物も津山と同じくダイナミックで、折板屋根のデザインが特徴的です。
注目したいのは建物本体だけではなく、鐘楼も川島さんが設計しているのですが、
これも屋根がすごいです。横から見ると円筒に見えますが、断面は牛の角のようです。
鐘が小さくてアンバランスに思えるほどのインパクトです。 '15.3.5
上小沢邸
Kamikozawa House
広瀬鎌二建築設計事務所 東京都
Kenji Hirose/Tokyo
都内の閑静な住宅地につくられた専用住宅である。
広瀬さんといえば鉄骨造のSHシリーズが思い出されますが、
この建物は施主の意向でブロック造一部RC造となっています。
平屋の小さな建物は、中央に水回りを配置し、その両側に居間・寝室と
ピアノ室があるだけのとてもシンプルな構成です。
水平性を強調したRCの水平屋根には円形のトップライトが多数並んでいます。
断熱性の問題やトップライトからの雨漏りなど苦労の多い建物だったようですが、
1970年代頃から神保哲夫さん設計による改修が少しずつ行われています。
さらに奥に別棟が増築され、現在はレストランに用途変更されています。 '16.11.10
1960 学習院大学中央教室
Gakushuin University
Central Lecture Room

前川國男建築設計事務所 東京都豊島区
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
目白駅前にある学習院大学のシンボルともいえる校舎であり、
その形態からピラミッド校舎(通称「ピラ校」)と呼ばれています。
前川國男はこれ以外にも学習院大学の校舎を数多く設計しています。
低層部の菱形のトラスが現れている部分がムカデの足みたいです(笑)
ピロティの中に入ってみるとさらに構造がよく分かって面白いです。
大学はこの建物を2008年3月に取り壊し、新たに高層の校舎を建てることを発表しました。
前川國男設計であることは認識しながらも老朽化や設備不足などが理由だそうで、
建て替え前の見学会も既に終わっています。行けなかった。。
ちなみにこの建物はウルトラマンセブンの出てくるそうで見学会もそちらのファン向けの
イベントだったみたいです。 '08.1.30
(追記)ついに取り壊しが始まってしまいました。。 '08.4.30
尾崎記念会館(現・憲政記念館)
Ozaki Memorial Hall
(The Parliamentary Museum)
海老原一郎/海老原建築設計事務所 東京都千代田区
Docomomo 100
Ichiro Ebihara/Tokyo
永田町の国会議事堂のすぐ近くにつくられた議会政治に関する資料館である。
当初は衆議院の名誉議員である尾崎行雄の記念館だったのですが、
1972年に改称されています。
軒の低い平屋の建物は、中央に尾崎行雄の銅像が置かれた池を設け、
それを囲むように講堂や展示室などを配置しています。
折板構造の屋根がインパクトのある外観をつくり出しています。
この建物の前年に竣工した清家清さん設計の「九州工業大学記念講堂」でも
同様の屋根が見られるのは当時流行っていたってことかなあ。 '09.3.25
立教大学図書館
Rikkyo University Library
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都豊島区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
立教大学池袋キャンパス内につくられた図書館である。
立教大学といえばマーフィ&ダナ建築事務所による本館などのレンガ建築が立ち並ぶ
キャンパスとして有名ですが、その奥(?)にひっそりと丹下建築が隠れています。
丹下建築といえば目立つ外観のものが多いのですが、ここは珍しく(?)周囲の建物に合わせて
レンガを外壁に使っており、現在はツタで覆われています。
大階段とデッキを使ったアプローチはダイナミックで丹下さんらしい構成ですが、
全体的なインパクトはやや薄口です。 '11.7.17
1961 日本聖公会東京聖十字教会
Tokyo Holy Cross Church
アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都世田谷区
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
世田谷の住宅街に建てられた日本聖公会の教会である。
かまぼこ型の建物はこれまで見たレーモンドの教会建築とは全く異なる印象でした。
正面ファサードに取り付けられたステンドグラスと屋根の小さく開けられたハイサイドライトが
内部を幻想的な空間にしていると思われます(内部は閉まっていたので入れませんでした。。)。
内部の壁の仕上げはべニアで、そこに十字架が取り付けられている空間はかなり質素です。
'11.3.26
から傘の家
Umbrella House
篠原一男 東京都
Kazuo Shinohara/Tokyo
都内の住宅地に建てられた小さな平屋建ての専用住宅である。
約7.4mの正方形平面に方形の屋根が載せられています。
平面は、全体の半分を占めるのが居間、台所、残りを二つに分けた一方が寝室、
残りが水回りというシンプルなワンルームとなっています。
建物名称のとおり傘の骨にあたる部分が垂木として中央に集まっていく天井面と
なっていますが、傘の柄に当たる部分は柱として立っていません。
見学に行くと塀に囲まれていてあまり外観も見えない状態でした。。 '12.7.23
1962 アテネ・フランセ
Athenee Francais
吉阪隆正/U研究室 東京都千代田区
1962年日本建築学会賞
Takamasa Yoshizaka/Atelier U/Tokyo
駿河台の崖地を利用して建てられたフランス語教育のための学校である。
最近僕がとても注目している吉阪さんの代表作です。
急な崖地につくられ、見晴らしの良い崖下に食堂などのスペースを配置してあります。
教室の静寂を確保するためにつくられた道路側の壁面の紫色を見て驚くように、
内外ともに強烈な色が使われていて、存在感ありまくりの建物です。
建物の色彩は竣工当時、日本の風土になじまないとする批判を引き起こしたそうです。
よく見ると外壁には「アテネフランセ」のアルファベット文字がちりばめられていて
その遊び感覚はほほえましいものがありました。
後の増築(1971年)で異質な素材を組み合わせた設計がより濃くなっていて、
今でも斬新さを失っていませんでした。 '04.4.17
NCRビル
NCR Tokyo Branch Building
吉村順三設計事務所 東京都港区
Docomomo100
Junzo Yoshimura Architect/Tokyo
三方を道路に囲まれた三角敷地に立つオフィスビルである。
2001年に改修されて現在は日本財団ビルとなっています。
地上8階、地下4階の建物で、センターコアとし、その周囲に諸室を配置しています。
建物外観は水平性を強調するような黒い帯の間にガラスを設けたデザインで、
環境負荷に配慮したダブルスキンを日本で初めて採用したビルとして有名です。
僕が見学に行った日はどうやら近くの某大使館に外国からのお偉いさんが
来る日だったそうで警官がたくさんいて、この建物の写真を撮っていただけで
職務質問されてしまいました。。 '06.4.26
早稲田大学文学部校舎
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都新宿区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
早稲田大学の戸山キャンパスにつくられた文学部の校舎である。
早稲田を卒業した村野氏が恩返しとして設計した建物だと勝手に思ってます(笑)
高層(11階建て)の研究室棟、3階建ての教室棟、2階建ての大教室棟から構成されていて
既存の建物と共に中庭を囲むように配置されています。
村野氏が多用したコンクリート打放しの柱と梁を見せる設計で、壁面に珪藻土レンガ貼りという
非常に落ち着いた表現は「世界平和記念聖堂」とよく似たデザインとなっています。
低層の教室棟のピロティをくぐって中庭に出るという劇的なアプローチは「甲南女子大学」の
管理棟を思い出させました。 '07.2.13
(追記)解体中との情報を得ました。
早稲田学生の間では「国連ビル」の愛称で呼ばれていたそうで、
確かに規模は違いますが外観はニューヨークの国連ビルに似てます。
その雄姿が見られなくなるのは残念です。。 '07.11.1
SH-60
広瀬鎌二 東京都
Kenji Hirose/Tokyo
鉄骨による極限の機能主義を求めた広瀬鎌二さん設計の住宅である。
SHとはスチール・ハウスのことで、60はナンバリングだと思います。
斜面からキャンチで張り出した全く窓のない鉄の箱というものすごい外観で、
とても住宅とは思えません。
横にある道路を上っていくと、擁壁が削り取られた小さな入口があり、
ここが内部へのアプローチだと分かります。
内部は張り出した部分が荷重の少ない中庭で、中庭に向かって全面ガラスの
開口を設けた室内は、外部に対しては閉じながら空に向かって開いています。
赤い屋根の建物は後に宮脇檀さん設計によって増築されたものだそうです。 '10.1.26
1963 親和銀行東京支店
Shinwa Bank, Tokyo Branch
白井晟一研究所 東京都中央区
Seiichi Shirai Architectural Institute/Tokyo
銀座の晴海通りに面して立つ銀行である。
白井さんによる一連の親和銀行建築の第一作目です。
下層部の彫刻のような石の塊が上部の直方体を持ち上げています。
二つの中間に設けられた円を連続して並べたデザインは、他の白井建築で多用されています。
ほとんど開口部はなく、細くスリット状に設けられた窓だけというのが白井建築らしく
内部の閉鎖性が想像できます。
普通にこの建物見たら誰も銀行だとは思わないのでは。。
残念なのは建物上部に「辛子めんたい」の看板が乗っていて雰囲気を台無しにしてます。。
ずっと前から親和銀行ではなくなっていて、その後百貨店の事務所として使われていた
みたいですが、ネットで見た個人ページには近々解体されるという事が書いてありました。
かなりびっくりしてるんですが、詳細をご存じの方教えてください。お願いします。 '06.4.20
(追記)実際に確認したのではないですが、解体されてしまっているみたいです。。 '07.2.4
日本生命日比谷ビル
(日生劇場)

Nissei Hibiya Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
1964年日本建築学会賞
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
日比谷に立つ日本生命保険のビルであり、オフィスと日生劇場の複合施設である。
総花崗岩貼りの外壁、ブロンズの手すりによる重厚な外観は、竣工当時の建築のセオリー
からは外れていたそうであるが、今この建物を見ると村野氏の当時の選択は間違ってなかった
ことを認識させる存在感を持っています。
それに対して1階ピロティのモザイクタイルが楽しいデザインで意外なんですが、
ホール内部のアコヤ貝貼りの湾曲した特徴的な天井も外観とは違った意外性を
持っているそうで一度見てみたいと思っているんですが、未だ中に入る機会がありません。。
ちなみに竣工当時は隣にフランク・ロイド・ライト設計の「帝国ホテル」が立っていたそうで
ふたつが並ぶ姿が見てみたかったです。 '06.6.26
八重洲龍名館
Yaesu Ryumeikan
前川國男建築設計事務所+吉江憲吉 東京都中央区
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
東京駅の北東すぐの場所ににつくられたビジネスホテルである。
すぐ横には同じく前川國男が設計し、1952年の日本建築学会賞を受賞した
「日本相互銀行本店」が立っています。
日本相互銀行から10年以上経っているとはいえ、同じ設計者とは思えない荒々しい
正面ファサードが建物全体を特徴付けています。
竣工から40数年経っているため、ホテルの部屋や設備なども更新しながら
続けておられるのだと思っていたのですが、取り壊されているとの情報を得ました。
驚いて公式HPを見ると、建て替えられて2009年6月に「ホテル龍名館東京」として
オープンするんだそうです。
最近取り壊されてから紹介することになってしまった建物が多い気がします。。 '07.9.29
日本基督教団 東京山手教会
Tokyo Yamate Church

山口文象 東京都渋谷区
Bunzo Yamaguchi/Tokyo
渋谷駅からすぐ近く、繁華街のど真ん中に建てられた教会である。
周囲は西武、パルコなど商業施設が建ち並ぶ一等地に建っています。
正面ファサードのV字の柱と柱に沿うように入れられたスリット状の開口部が
特徴的な外観をつくり出しています。
よく見ると頂部のデザインも凝っていて面白いです。
ここが山口文象の設計だと知るまで、全然ここに教会があることに気づいて
いませんでした。何回も前を通っていたのに。。 '11.3.8
1964 東京都児童会館
Tokyo Metropolitan Children's Hall
大谷幸夫/大谷研究室 東京都渋谷区
Sachio Otani+Otani Associates/Tokyo
宮下公園の近くにある児童のための公共施設である。
コンクリート打ち放しのダイナミックな外観は、さすが京都国際会議場を設計した大谷氏だなあ
と感心してしまいました。
ちなみに「建築マップ東京」では設計者が谷口吉郎となってましたが、これは間違いでしょう。
驚きなのは、18歳未満しか入場できないという規制があることです。(保護者は児童と一緒ならOK)
したがって僕は中に入れてもらえませんでした。。 '01.11.30
(追記)2012年に「東京都子供家庭総合センター」に機能移転し、
2014年に解体されてしまいました。 '15.1.5
東京カテドラル聖マリア大聖堂
Saint Mary's Cathedral
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都文京区
Docomomo100
Kenzo Tange Associates/Tokyo
目白にある巨大な教会である。
銀色のHPシェル8枚が覆った外観は、晴れた日は光を強く反射して非常にまぶしいです。
内部空間は荒々しいRCの壁面に十字型に光が差し込むトップライトが
宗教建築にふさわしい神々しさを作り出しています。
この時代の丹下建築は力強くダイナミックで構造的にも挑戦的で好きです。
僕が見学に行った日にはこの教会で結婚式をこれからするところでした。
でもこんなにすごい教会で結婚式をする人ってどんな人なんだろう?と思いながら見学していました。
それから、建築マップ東京によると中学校の美術の教科書にも紹介されたことがあるそうです。
'04.8.19
国立屋内総合競技場
(国立代々木競技場)

National Gymnasiums
for Tokyo Olympics
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都渋谷区
Docomomo100
Kenzo Tange Associates/Tokyo
1964年に開催された東京オリンピックのためにつくられた大小二つの体育館である。
主体育館の鉄板で覆われた大屋根は準吊構造という世界的にも珍しい構造で、
外側の低層部分から一気に中央部の頂点まで伸び上がる曲線が非常に美しいです。
建物に近づいていくと外に飛び出すような外壁が特徴的ですが、
これも吊構造による構造的必然性から生まれた形態だそうです。
内部には入ったことがないですが、写真で見ていると
求心性の強い天井になっていて教会建築っぽい神々しさを感じました。
まさしく丹下さんの代表作であり、この建物により世界の丹下になったのも頷けます。 '04.11.26
ビラ・ビアンカ
Villa Bianca
堀田英二 東京都渋谷区
Eiji Horita/Tokyo
デザイナーズマンションの先駆けであるビラ・シリーズの第1作目で、
明治通りに面して立っています。
住戸を無造作に積み上げたような建物が雁行して立っている姿は異様で、
構造体が剥き出しになった荒々しい外観は現在でも強いインパクトを持っています。
僕自身、学生時代に初めて見た時は有名な建物だと知らなかったのですが、
外観の凄さに惹きつけられてしばらく眺めていたことを覚えています。
ちなみにビラ・ビアンカ(Villa Bianca)とはイタリア語で「白い別荘」という意味ですが、
今の姿を見ている限り白くないんですけど。。 '07.7.5
世田谷区立郷土資料館
Setagaya Local History Museum
前川國男建築設計事務所 東京都世田谷区
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
重要文化財に指定されている世田谷代官屋敷の敷地内に建てられた
歴史・民俗資料の展示等を行う資料館である。
立派な門をくぐって代官屋敷を眺めながら奥へと進んでいくと、
白い建物が現れてきますが、周りの建物から浮いている感は否めません。。
建物中央の入口を挟んで左右に本館と新館が並んでいます。
1964年にRCのプレキャストによる壁面の本館が建てられ、その後1987年に
レンガによる新館が増築されています。
RCの汚れが目立つようになったからなのか本館の外壁は白く塗装されていて、
その塗装も汚れて、改修結果としては残念なものとなってしまっていました。 '12.5.7
魏晋杜工房
Gishinto Atelier
林雅子/林・山田・中原設計同人 東京都
Masako Hayashi/Hayashi-Yamada-Nakahara, Architects/Tokyo
東京都の傾斜のある住宅地につくられたアトリエ付き住宅である。
道路からの高低差が5mある敷地に建っており、敷地レベルから張り出して
RC柱で持ち上げられた建物は非常にダイナミックです。
敷地レベルの部分はアトリエで、張り出した部分が住居となっています。
作品集で見たときにそのダイナミックな形態と読み方すら分からない名称に
惹かれたのですが、現存していたことに感動しました。
螺旋階段や屋根、テラス、開口部など当初から改修している部分はあるものの、
基本的な形態に大きな改変が行われていないことも嬉しいです。
ちなみに「ぎしんとこうぼう」と読むそうです。意味は不明です(笑) '15.5.16
1965 東京大栄ビル
(蛇の目ビル)

Tokyo Daiei Building
(Janome Building)

前川國男建築設計事務所 東京都中央区
1965年日本建築学会賞
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
京橋に立つ地下3階地上9階のオフィスビルである。
東西面と中央部をSRC造の構造壁としたH型のコアとし、南北面は十字型のユニットを
組み上げ、その内側にガラス面を設置した陰影のあるファサードとしています。
1、2階部は少し幅が狭いですがピロティとして外部に開放しています。
すぐ隣の「片倉ビル」とその隣の「京橋三丁目ビル」とともに名建築群を形成していたのですが、
3棟とも再開発によって残念ながら取り壊されてしまいました。。 '10.6.16
農協ビル(JAビル)
JA Building
佐藤武夫設計事務所 東京都千代田区
Takeo Sato Design Office/Tokyo
東京駅から近い場所に建てられた農協関係の事務所と会議室、ホールなどで
構成された地上9階、地下4階の複合ビルである。
2階までは壁面をセットバックさせて公共の通路とし、3階以上は
ガラスブロックで覆うことで、シンプルながら独特な外観をつくり出しています。
ガラスブロックを採用したのは騒音対策と熱損失の低減が目的だそうです。
見学してからしばらくアップしていなかったのですが、近くに新築移転してしまい、
この建物は取り壊されてしまったんですね。。 '11.2.25
1966 ソニービル
Sony Building
芦原義信建築設計研究所 東京都中央区
Docomomo100
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
銀座の数寄屋橋交差点に立つソニーのショールームである。
コアを南北に設け、中央を田の字型プランとして1階を4層のフロアに分割し、
それぞれを90cmのレベル差とすることで、一周まわると1階分上下するという
「立体プロムナード」と名付けられた空間にしています。
そして、スラブのレベル差を外部に表現するアルミルーバーで建物を覆っています。
敷地コーナー部をオープンスペースとしていますが、
これが日本初のポケットパークだそうです。
ちなみにショールームとしても日本初だそうですが、銀座の一等地に店舗じゃなくて
ショールームをつくったソニーってすごいです。 '06.5.1
千代田生命本社ビル
(目黒区総合庁舎)
Chiyoda Life Insurance Head Office
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都目黒区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
千代田生命の本社ビルとして建てられたが、2000年に千代田生命が経営破綻した後、
目黒区が買い取って総合庁舎とした建物である。
出来る限り村野デザインを残して改修、構造補強などが行われたため、
非常に美しくなった村野建築を気軽に見学できることを目黒区に感謝しながら見てました。
敷地の高低差をうまく利用して中央に池を設け、それを囲むように建物が配置されています。
アルミキャストの格子を大量に用いた外観は、建物に陰影を与えると共に
ルーバーとしての役割も果たしています。
エントランスホールは秀逸な空間で、十字型の照明、天井のモザイクタイル、美しい螺旋階段と
村野デザインが凝縮されています。ただ、ちょっと空間として広すぎる気がしましたが。。
池に面して和室があるのですが、ここは多数の主婦が子供を連れてきて遊ばせていていました。
こういう使われ方を全く想定してなかったと思いますが、区民が楽しく活用してくれて
村野さんも喜んでいるんじゃないでしょうか。 '07.2.1
浪花組東京支店
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都港区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
赤坂につくられた大阪に本店を持つ工事業者の東京支店である。
大阪本店(1964)、名古屋支店(1976)も村野さん設計による建物ですが、
それぞれが全く異なるデザインなのが面白いです。
この建物は三角形の敷地に立っており、コールテン鋼で覆われた外壁に
縦スリット状の開口部をランダムに並べています。
ただ、この建物は再開発事業によって取り壊されてしまっているようです。
新聞などで解体の危機が報じられる村野建築もあれば、ここのように知らない間に
なくなっていく村野建築もあるんですね。。 '08.5.10
乃村工藝社 東京社屋
Nomura Co.,Ltd. Tokyo Office
清家清+デザインシステム 東京都港区
Kiyoshi Seike+Design System/Tokyo
海に近い芝浦に建てられたディスプレイデザイン会社の最大手、乃村工藝社の社屋である。
1966年に旧館が建てられ、その後1974年に新館が隣に増築されています。
低層の旧館は煉瓦、ガラス、そしてカーブを描く屋根がやさしい印象なのに対し、
高層の新館は格子状のフレームにガラスのファサードがシャープな印象を受けます。
ただ、この建物は2007年末、お台場に乃村工藝社の新社屋が完成したことで役目を終え、
2008年に取り壊されてしまいました。残念です。。 09.3.7
JOH 宍戸邸
Shishido House
鈴木恂+AMS 東京都
Makoto Suzuki+AMS Architects/Tokyo
東京都の高級住宅地につくられた専用住宅である。
L型平面の2層の部分とそれに囲まれるように配置された1層の部分があり、
ふたつをつなぐ斜めのトップライトを設けた回廊を中間領域としています。
写真で全て2層に見えるのは、当初は壁を立ち上げただけの屋上部分があったのですが、
後に増築をして全て2層になっているからです。外観はほとんど変わっていませんが。。
専用通路の奥に建物があるのですが、専用通路に設けられた斜めの塀もカッコイイです。
ちなみに2013年2月に火事により全焼してしまいました。原因は不明みたいです。。
'13.5.18
NAH 長尾邸
Nagao House
鈴木恂+AMS 東京都
Makoto Suzuki+AMS Architects/Tokyo
都心の高台にある住宅地につくられた専用住宅である。
建物名称のとおり、当初は住宅だったのですが、
現在は会社の事務所として使用されているようです。
RCと木の混構造になっていて、道路側はRC壁の上部に飛び出した2階部分が
インパクトのある外観をつくり出しています。
隣地に住宅が建つ北側や道路側は閉鎖的にしており、眺望の開けている南西側に
庭を設け、ガラスを多用した吹き抜けのリビングやダイニングを配置しています。
西側に開くために壁面がジグザグになった面白い平面となっていますが、
道路側からはそれをうかがい知ることは出来ません。。
住宅じゃなくなったから見学できる機会があったりしないかなあ。 '15.3.17
桃華楽堂
Tokagakudo Concert Hall
今井兼次 東京都千代田区
Kenji Imai/Tokyo
皇居東御苑に香淳皇后の還暦を記念して建てられた200名収容の音楽堂です。
香淳皇后が3月生まれということで、桃の節句にちなんで名前が付けられたそうです。
八角形平面の建物に花びらのような屋根がついていて、外壁面には
有田焼や信楽焼の陶片やタイルによる鮮やかなデザインが施されています。
皇居にはいくつかの建物がありますが、明らかにこの建物は異彩を放っていました。
ちなみにどんな時にこの音楽堂が使われるのかググってみると、音大の演奏会にも
使われているようですが、僕が入れるようなイベントはなさそうです。。 '16.3.20
1967 静岡新聞・放送東京支社
Shizuoka Press and Broadcasting
Centre in Tokyo

丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都中央区銀座
Kenzo Tange Associates/Tokyo
一本のシャフトに羽をいくつかくっつけたような外観である。
これが新聞社の建物とは思えない外観である。
この建物のすぐ横を高速道路や新幹線が走っている。
イメージ的には菊竹のHOTEL COSIMAと似た感じである。
そしてこの建物の近くには黒川紀章の中銀カプセルがある。 '99.9.10
塔の家
Tower House
東孝光建築研究所 東京都渋谷区 Docomomo100
Takamitsu Azuma Architect & Associates/Tokyo
わずか敷地6.2坪の中に建てられた設計者の自邸であり、処女作である。
都心に住むということをまさに実践した住宅で、高級店が建ち並ぶキラー通りにつくられました。
地下1階、地上5階であり、1階が玄関と駐車場、2階が台所と居間、3階がトイレと風呂、4階が寝室、
5階が子ども部屋とバルコニー、地階が収納庫になっています。
安藤忠雄の「住吉の長屋」とともに都市型住宅の二大金字塔になっているそうです。
はじめて見たときからあの狭い駐車場にはびっくりしていますが、駐車は大変そうです。
周りに高層の建物が立ち並んでも未だに存在感を出していました。 '02.7.5
電通本社ビル
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都中央区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
つい最近、汐留に新社屋が完成した電通の旧(?)本社ビルである。
中央の柱をコアに吸収させ、外回りの柱は開口部よりも外に配置することによって
無柱の事務空間をつくり出しています。
そのため外観は、柱・梁の格子による力強いものになっています。
この時代に設計された丹下作品はかなりの勢いを感じさせてくれて僕はとても気に入ってます。
新社屋が完成して、今後この建物の利用がどうなるのか気になります。 '03.1.17
ゆかり文化幼稚園
Yukari Nursery School
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都世田谷区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
世田谷の閑静な住宅地にある幼稚園である。
運動場を中心として扇形に広がっていく斜面という土地条件をうまく利用し、
特徴的なデザインのPCコンクリートを連続して架け、内部空間とテラスなどを
一体的に利用できるように設計されています。
丹下さん設計の建物と幼稚園はどうも結びつかないような気がしていたのですが、
この建物はよかったです。
でもやっぱり丹下作品に見られる力強さはこの建物でも出ていました。 '03.5.23
八重洲ダイビル
(八重洲口大阪ビルヂング)

Yaesu Osaka Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京駅のすぐ近くに立つオフィスビルである。八重洲地下街と地下でつながってます。
村野氏は渡辺節の事務所にいた頃に関わった大阪市中之島の「ダイビル」以来
数多くのダイビルを設計しています。
ちなみに「ダイビル」とは会社名で、元々は大阪ビルヂングという名称でした。
「ダイ」は大阪から来ているんですね。
地下5階、地上9階の建物の壁面は村野氏らしい特徴的なデザインです。
村野建築はどの建物も立面がすばらしいのですぐに見つけられますね〜。 '06.2.15
清原東京支店
Kiyohara Tokyo Branch
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
秋葉原から少し東に行った場所にあるオフィスビルである。
清原は大阪に本店を持つアパレル資材やホビークラフトの会社で、
その東京支店として建てられました。
タイル張りの正面ファサードの両サイドにスリット状にバルコニーを設けています。
2階開口部の下部壁面を一部凹ませたり、3、4階を小さなガラスブロックの開口部にしたりと
村野さんらしいデザインになっていました。
ちなみに裏側も道路に面しているので見に行ったら室外機だらけでちょっと残念でした。。
'09.12.4
ソルフェージスクール
Solfege School
吉村順三設計事務所 東京都豊島区
Junzo Yoshimura Architect/Tokyo
目白の住宅街の中にひっそりとたたずむ音楽スクールである。
ソルフェージスクールはヴァイオリニストの大村多喜子さんによって創立されましたが、
大村さんは吉村順三夫人でもあります。
ちなみにソルフェージ(ソルフェージュと発音することが多いようです)は、フランス語で
「西洋音楽の学習において、楽譜を読むことを中心とした基礎訓練を言う。
ソルフェージュは楽譜を中心とした音楽理論を、実際の音に結びつける訓練を指す。」
ということだそうです(ウィキペディア参照)。
建物に話を戻しますと、外壁はRC打放しに薄いピンクの塗装、屋根はスレートと
外観だけを見るとローコスト建築といった感じです。
内部は1階が事務スペース、2階がレッスン室、3階がホールになっています。
3階のホールの傾斜するラワン合板の天井と隙間から漏れる光がやさしく包み込む
空間がとても気持ちよさそうです。 '11.7.5
杉並区立杉並会館
Suginami Ward Welfare Hall

芦原義信建築設計研究所 東京都杉並区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
杉並区の施設であり、会議室や結婚式なども出来るようです。
杉並アニメーションミュージアムという施設も入っているようです。
駅からバスで行かずに歩いて行ったら、ものすごく遠くてしんどかった記憶があります。
建物はRCによる日本的な架構が力強く現れており、斜めの部分は菊竹清訓さんの
「出雲大社庁の社」の壁を思い出させました。 '12.3.6
駿河ビル
(スルガ銀行東京支店)
Suruga Bank Tokyo Branch

菊竹清訓建築設計事務所 東京都中央区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
東京日本橋の一等地、三越の前に建てられた銀行の支店である。
静岡県に本店を持つ地方銀行ですが、こんな一等地に建てられることが、
スルガ銀行の大きさを物語っていると思います。
黒光りする外壁と規則正しく並ぶ壁面から少し凹ませた開口部が
重厚感のあるファサードをつくり出しています。
屋上に「スルガ銀行」と書いたサインがあるのですが、地上からは見えないのが
いいと思います。すぐ近くの高速道路を走ってたら見えるのかな。 '13.4.3
塚田ビル
Tsukada Building
梵寿綱(田中俊郎) 東京都中央区
Von Jour Caux/Tokyo
東京日本橋の高速道路の高架すぐ近くにつくられたテナントビルである。
設計者は田中俊郎さんと言うと誰?ってなりますが、梵寿綱を名乗り始める前は
本名で設計していたようです。
名乗り始める前ということでデザインも梵寿綱の過剰(?)な装飾スタイルは
確立されておらず、かなりおとなしめな箱形の建物となっています。
上階の丸窓がアクセントになっているぐらいです。内部は分かりませんが。
見学してからあまり記憶に残っていなかったのですが、暇多余さんから
解体されたとの情報をいただきました。 '14.12.9
1968 普連土学園
Friends School
大江宏建築事務所 東京都港区 Docomomo100
Hiroshi Ohe Architect & Associates/Tokyo
キリスト教フレンド派の女学校の校舎である。
学校名の「普連土」は「Friend」の当て字(笑)だと思うんですが、公式HPによると
「普(あまねく)世界の土地に連なる」ようにという意味で名付けられたそうです。
建物は、個々の教室を独立させ、敷地の高低差や形状に合わせて雁行配置し、
屋上広場、バルコニー、ブリッジなどの屋外スペースでそれぞれを結んでいます。
独立した5本の円柱や赤い方形屋根も一般的な学校建築と一線を画していました。
'06.5.13
第2スカイビル
Sky Building No.2
渡辺洋治(渡邊洋治)/渡辺建築事務所 東京都新宿区
Yoji Watanabe/Tokyo
新宿区の靖国通りに面して立つ事務所ビルです。
渡辺洋治さんといえば大久保の「第3スカイビル」ですが、その2年前に出来た
第2スカイビルも現存していると知って見てきました。
第3に比べて小規模であるためか、やや抑えめなデザインの印象を受けますが、
少しずつずらしたファサードや側面の横につながった開口部のデザインなどに
渡辺建築の片鱗が見られます。
道路面からではなく裏側から見ると、より彫塑的なのでオススメです。
平面プランもすごくて、中央に設けられた螺旋階段が最上階まで続いてます。 '08.6.12
1969 安与ビル
明石信道(内装:谷口吉郎) 東京都新宿区
新宿駅のすぐ目の前に立てられた複合ビルである。
1階は銀行が入っていたりしますが、上階には懐石料理店やホールがあります。
建物は、敷地境界に白い壁をL字に立て、中央に平たい八角柱を積木のように
ずらして積み上げたような外観としています。
このダイナミックなデザインが谷口吉郎さんぽくない気がするのですが、結構好きです。
'07.3.4
(追記)谷口吉郎さんぽくないと書いたのですが、実際に谷口さんの設計ではありませんでした。
明石信道さんが建物設計で、谷口さんは内装設計でした。訂正します。 '08.9.5
青山タワービル
Aoyama Tower Building
吉村順三設計事務所 東京都港区
Junzo Yoshimura Architect/Tokyo
青山通りに面して建つ高層ビルである。
横連窓とアルミのカーテンウォールによるシンプルな外観ですが、
足元を見ると1階がピロティになっており、4本の柱とコアだけで支えられた
開放的な空間となっています。
ピロティを通ってつながる奥の建物は、竣工当時220人収容の音楽ホール
(青山タワーホール)だったのですが、現在は取り壊されて別館となっています。
'09.5.31
日本ルーテル神学大学
(ルーテル学院大学)

Japan Lutheran College
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都三鷹市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京郊外の三鷹市にある神学教育を中心とした私立大学である。
陰影のある建物の外壁を全てスタッコで仕上げることで統一感をもたせています。
(後に建てられた村野建築でない建物が統一感を崩しているのは残念です。。)
この建物と谷村美術館は粘土細工的な印象が強く、村野さんが粘土でスタディ模型を
作っていたことを思い出しました。
僕が見学に行った時は学生さんが校舎(礼拝堂)横のグラウンドで野球をしていましたが、
なんとも不思議な光景でした。 '10.1.2 
1970 第3スカイビル
Sky Building No.3
渡辺洋治(渡邊洋治)/渡辺建築事務所 東京都新宿区
Yoji Watanabe/Tokyo
大久保に建つ集合住宅であり、通称「軍艦マンション」である。
その通称のとおり外観はまさに軍艦で、シルバーにペイントされた150個のユニットが張り付く様や
頂部の横に寝かしてつけられたミサイルのような受水槽のある造形は荒々しくてとても魅力的でした。
ユニットの配置は太陽へ向かう植物をイメージして設計したそうです。
また、各ユニットにみられる突起はクーラーの室外機用の棚だそうで、
これも外観をより彫塑的にしていました。
廊下の床のデザインも近未来的なイメージを与えてくれてすごく魅力的でした。
周りが高層化してきたことによってあまり目立たなくなってきていることと間口が非常に狭いため、
注意していないと気づかずに通り過ぎてしまうかもしれませんが
通りから見上げたファサードもかっこよいので是非見て欲しい建物の一つです。
渡辺洋治さんは現存する建物が非常に少ないのですが最近すごく気になる建築家です。
あと、この建物を見るために大久保に初めて行ってびっくりしたんですが、
このエリアは韓国人街になっているんですね。全く知りませんでした。 '05.5.9
1番館
1 Ban Kan
竹山実建築綜合研究所 東京都新宿区
Minoru Takeyama architect & U/A/Tokyo
新宿歌舞伎町につくられた商業ビルである。
すぐ近くの同建築家による「2番館」と合わせてポストモダンの先陣とよく評されます。
建物の外装をサインと同意のものと考え、シンボリック化させる意図で設計されていて、
粟津潔による白黒のゼブラデザインとハーフミラーが特徴的な外観に仕上がっています。
写真のような夜の姿はウルトラマンに登場した○○星人って感じです(笑)
ちなみに入っているテナントはホストクラブなど歌舞伎町らしい店で埋まってました。
'06.6.21
2番館
2 Ban Kan
竹山実建築綜合研究所 東京都新宿区
Minoru Takeyama architect & U/A/Tokyo
新宿歌舞伎町にある商業ビルで、道路向かいに同設計者による「1番館」があります。
完成した当時は外壁が赤、黄、緑などによるストライプに塗られていましたが、
現在は1番館に近い白黒のゼブラパターンに塗り替えられています。
また、低層部にはダーツの的のようなサークルも塗られています。
1番館は多少小さい文字で「1番館」と描かれていたのに対し、
こちらは巨大な「2」が頂部に力強く描かれています。
なんとなくサンダーバードを思い出したんですが、古いっすか? '06.6.22
在日クウェート大使館
Kuwait Embassy and Chancellery
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
田町の駅の近く、聖坂の途中に立つクウェート大使館である。
丹下さんは数多くの大使館建築の設計を行っており、この建物もその一つです。
敷地が狭いため大使館機能と公邸機能を縦に分離しており、低層部を大使館、
二本のコアシャフトで持ち上げられた上空部を公邸としています。
このダイナミックなデザインは丹下建築の代表作といってもよい建物だと思うのですが、
それほどメジャー作品として評価されていないのが残念です。。 '08.9.19
デンマークハウス
Denmark House
アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都港区
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
南青山の角地に建てられた賃貸マンションです。
レーモンドが設計した後期の建築だそうですが、正直インパクトは薄いです。
気になるのは建物よりもその名称の方で、なぜデンマークなのか?分かりません。。
ちなみに、この建物を三菱地所が取得していたことが分かりました。
どうやらマンションを建設する予定のようです。。 '09.2.13
(追記)取り壊し完了したそうです。 でーるさんから情報いただきました。 '09.10.13
富士見の家
House in Fujimi
アントニン・レーモンド/レーモンド建築設計事務所
東京都
Antonin Raymond/Raymond Architectural Design Office/Tokyo
都心部につくられた専用住宅である。
周囲にはビル群が立ち並ぶエリアなので、戸建住宅が残っていることが意外でした。
約100uの敷地いっぱいにRC造4階建の建物が建っています。
平面プランとしては、中央に螺旋階段を設け、それを取り囲むように諸室が配置されています。
所有者の方が手放すということで新たな引き継ぎ手を探しているようですが、
大切に残していってくれる人に引き継がれることを願います。 '14.5.27
虚白庵
Kohakuan
白井晟一研究所 東京都
Seiichi Shirai Architectural Institute/Tokyo
白井晟一さんの自邸です。
ここには元々白井さんが1949年に建てた「滴々居」と名付けられた自邸がありましたが、
1970年にこの建物に改築しています。
幹線道路に面した敷地に立っており、ぐるりと高い塀で囲われた平屋の建物であるため
道路からは建物を外観すらほとんど見ることは出来ません。
ただ、塀の上まで伸びる巨大な椎の木が見えるだけでした。
敷地が大きいため広い庭を持つにもかかわらず開口部の少ない閉鎖的な建物で
白井さんの寝室には一切開口部がないそうです。
他の白井建築もそうですが、白井さんは閉鎖的空間をこよなく愛していたんですね。
ちなみにこの建物は平成22年4月に解体されてしまいました。
見学会があるとの情報を見学会の前日に教えていただいたのですが、
平日であり東京ということでどうしても行くことが出来なかったことが残念です。。 '10.4.7
井の頭の家
Inokashira House
吉村順三設計事務所 東京都
Junzo Yoshimura Architect/Tokyo
吉村順三さんが親戚の方のために設計した個人住宅である。
正面ファサード向かって左側が当初に建築された部分であり、その後何度かの改修を経て、
2005年に右側が増築されて現在の形態になっています。
色鮮やかなベンガラ色の外壁が美しいのですが、これも当初はチョコレート色だったものを
途中の改修時に色を塗ったものだそうです。
当初の部分は薄い屋根が二段階に傾斜しており、内部は狭い空間でローコストながら
小さな吹き抜けを設けるなど工夫を凝らした設計となっています。
増築部が当初の部分に全然違和感なく合っているのがすごいです。 '11.1.18
水無瀬の町家
Machiya in Minase
坂本一成 東京都
Kazunari Sakamoto/Tokyo
東京郊外の幹線道路から少し入った場所につくられた専用住宅である。
切妻屋根のシンプルな家型ですが、RC打放しにシルバーペイントの外壁が
周囲の建物の中でやや異質な印象を受けました。
見学に行った時は薄れている感じでしたが、竣工時はもっとギンギラしてたんでしょうか。
出窓が三つ並んでいますが、一つだけ大きいのはなぜだろうと思ってプランを見ると
そこはリビングの吹抜けだからでした。
吹抜けの高い位置に出窓があるのでリビングにタラップがあるのは面白いです。
2008年に庭を挟んだ裏側に別棟が増築されています。こちらはグレー?の外壁です。
'16.1.11
1971 粟辻邸
Awatsuji House
東孝光建築研究所 東京都
Takamitsu Azuma Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅街に建てられた個人住宅である。
庭部分を残して敷地境界いっぱいに建てられたRCの建物は、エントランス部と
既存のモチの木の部分を切り取った形態となっています。
内部は三層で、玄関横のアトリエを除いて基本的には連続する一室空間となっています。
建物の中心となるダイニングキッチンは吹き抜け空間となっていて、
上部には木が貼られた階段部などが張り出しています。
竣工当初はガラス屋根が一部設けられていたそうですが、熱損失が多すぎるため
改修時に塞いだそうです。 '11.1.19
松川ボックス
Matsukawa Box
宮脇檀建築研究室 東京都 1979年日本建築学会賞
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
都内に建てられた住宅である。宮脇さんのボックスシリーズの代表作の一つです。
中庭を取り囲むように分棟が並ぶコートハウスである。
1971年に第一期として主屋と離れが中庭を挟んで南北に対峙するように建築され、
第二期は1978年に中庭の東側に増築され、その後、1991年に第三期として第一期の離れが
改築されて現在の形となりました。
日本建築学会賞を受賞したのが1979年なので、第二期が竣工した時になります。
よく作品集などで見る姿はその時で、中庭を囲む民家の屋根のような傾斜したRCの壁を持つ
三つの建物が並ぶ姿は非常に美しかったのですが、現在は第三期の部分が弧を描く壁を
持つ建物となっているため、どうしても違和感を感じずにはいられません。 '11.5.15
ブルーボックスハウス
Blue Box House
宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
東京の住宅地につくられた専用住宅である。
急な崖地に建てられており、崖からボックスが飛び出しています。
道路と同レベルにはガレージだけがあり、そこから階段を上って建物にアプローチします。
ボックスの一部が切り取られており、断面をガラス面として地階のリビングの採光や
眺望などを確保しています。
道路から見ていると立方体に見えるのですが、実際は奥に長い直方体です。
竣工当初はボックスの正面壁がブルー、側面壁はグリーンで、ガレージにもサイケな
イラストが描かれていたようですが、見学に行ったときは壁は全てブルーで、イラストも
なくなっていました。
あと、ボックスの一部切り取った部分の上部は円形にくりぬかれており、
そこを1階中庭まで竹が突き抜けていたのですが、円形は塞がれていました。 '12.7.27
東京會舘
Tokyo Kaikan Building
谷口吉郎 東京都千代田区
Yoshiro Taniguchi/Tokyo
皇居のお堀に沿って建つ宴会場、結婚式場やレストランなどを経営する会社のビルである。
「東京會舘」は会社名だったんですね。知りませんでした。
ここの宴会場では芥川賞や直木賞の授賞式が行われるそうです。
低層部の赤と黒御影、細かく割られた開口部、そして上層部という三層構造のファサードは、
すぐ隣に建つ同じ設計者による「帝国劇場」との連続性を持たせています。
残念なことに、富士ビル、東京商工会議所ビルとともに再開発が行われることが
発表されました。2015年1月末までは営業されるそうです。 '14.12.8
(追記)現在解体工事中だそうです。みやのこさんから情報をいただきました。 '15.8.15
ビラ・セレーナ
Villa Sereena
坂倉準三/坂倉建築研究所 東京都渋谷区
Junzo Sakakura/Sakakura Associates/Tokyo
都心のヴィンテージマンションの代表格ビラシリーズの一つである。
神宮前の細い路地に面して建っており、すぐ横には同設計者によるビラ・フレスカ(1972)があります。
建物中央に中庭を設け、それを囲むように各住戸が配置されています。
上部にいくほどセットバックされており、1970年代にあって屋上緑化が設けられています。
中庭に設けられたエレベータや外部階段なども建物のデザイン性をアップさせる
装置のように思える美しさでした。 '14.12.13
1972 中銀カプセルタワービル
Nakagin Capsule Tower
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区銀座
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
メタボリズム建築の代表作である。
すべての家具や設備をユニット化し、2.3m×3.8m×2.1mの住居カプセルに納め
2本の鉄筋鉄骨コンクリシャフトにボルト接続させている。
建物の横にユニットのカプセルが見本として置いてあるが、狭すぎると思った。
あんなところに閉じ込められたら気が狂うんじゃないか。。っていいすぎやな。
でも画期的なアイデアであることは確かではないだろうか。
(追記)現在、中銀マンション(株)や管理組合で建て替えか改修かの検討が
なされているそうです。是非ともカプセルの交換による改修に決定して欲しいです。
メタボリズムの実践が是非とも見てみたいです。 '05.12.21
ビラ・グロリア
大谷幸夫/大谷研究室 東京都渋谷区
Sachio Ohtani/Tokyo
ビラシリーズが密集するエリアに立つ集合住宅である。
1階とばしの飛び出したテラスや、テラスから更に飛び出したL字の窓拭き足場などが
つくりだす彫りの深い外観が個人的にはかなり好きです。
多くのビラが隣の建物などが接近していて全体像を捕らえにくいのに対して
この建物は周りに邪魔するものが少ないのでよく見えます。
ちなみにビラシリーズは堀田英二が2件、坂倉建築研究所が4件と
複数棟手がけているにもかかわらず大谷さんはこの建物だけしか設計していません。
この建物が不評だったのか、大谷さんが続投を断ったのかとか想像してしまいます(笑)
'07.7.13
宮崎県東京ビル
Miyazaki Prefectural Tokyo Building
坂倉準三/坂倉建築研究所 東京都千代田区
Junzo Sakakura/Sakakura Associates/Tokyo
市ヶ谷駅のすぐ近くにつくられた宮崎県出身で東京の大学に通う人や
県職員の住宅を主とした施設である。
要するに宮崎県の人のために格安で貸す学生寮ということです。
坂倉事務所は1970年代に宮崎県関係の施設を多く設計しているのでここも設計したと思われます。
建物は2棟で構成されていて、低層部をスカート状に広げた外観が特徴的です。
学生寮と聞いてかなりボロボロなのを想像して見に行ったのですが、
40年も経っている建物とは思えない奇麗さでした。メンテがいいのかな。 '14.4.10
資生堂本社ビル
Shiseido Building
芦原義信建築設計研究所 東京都中央区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
資生堂の施設がいくつか建つ銀座につくられた本社ビルである。
ガラスのカーテンウォールを2階部分でくの字に折り曲げてガラスの屋根をつくり出し、
屋根下を半屋外空間の前庭としています。
というのが竣工時の状態ですが、見学した時には低層部は改装されていて
ガラス屋根は既になくなっていました。
ガラス屋根を支える柱の間は昼間はオープンで、夜には床から壁がせり上がってくる
というすごい仕組みがあったそうで、上がるところを見てみたかったです。
竹中工務店設計の資生堂銀座ビルの記事を見て、この建物が2011年には
解体されてしまっていることに気づきました。
すぐ近くの銀座日航ホテルも解体されてしまって、どんどん芦原建築がなくなって
しまうのは残念です。。 '15.3.1
ヤクルト本社ビル
Yakult Head Office Building
圓堂正嘉/圓堂建築設計事務所 東京都港区
Masayoshi Endo/Endo Architects/Tokyo
新橋駅前につくられたヤクルトの本社ビルである。
オフィス機能以外にヤクルトホールと名付けられた574人収容の
多目的ホールを1・2階部分に内包しています。
中央のガラス面の高層棟と左右の低層棟で構成されており、
低層棟は緑化、足元は噴水を設けるなど面白いデザインになっています。
鉄骨トラスによる避難階段がとても美しいので必見です。 '16.3.28
1973 宮島邸
Miyajima Residence
藤井博巳建築研究室 東京都
Hiromi Fujii Architect and Associates/Tokyo
都内につくられた専用住宅であり、藤井さんの処女作である。
建物をグリッド化したといってもいいほど、外壁は目地によるグリッドラインが入っており、
開口部もほとんど見えないため、強烈なインパクトを持っています。
ただ、見学に行ったときは、竣工からかなりの時間が経過しているため、
グリッドラインは残念ながら消失しており、多少インパクトは薄れていました。。
それでも藤井さん設計の建物は少ないため、現存していることを嬉しく思っていたのですが、
こないだ、既に建て替えられてしまっていることを知りました。
建て替え後の建物も同じ宮島邸で、設計者も藤井建築研究室だそうで、
宮島さんは藤井さんの設計を気に入っていたんだと思います。 '12.10.2
柴又帝釈天鳳翔会館
Shibamata Taishakuten
Hosho-kaikan
菊竹清訓建築設計事務所 東京都葛飾区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
寅さんで有名な柴又帝釈天の境内につくられた会館である。
帝釈堂の北側に位置しており、帝釈堂とはブリッジでつながっています。
三つの棟を連結した細長い建物は、敷地内から見ると傾斜屋根になっていて
帝釈堂に対して存在感を出さないようなデザインとなっていました。
それに対して道路側から見ると、RCの箱型が並び配管が走り回る姿は
裏側そのものなんですが、道路に思いっきり裏側晒してるって。。 '15.6.28
1974 ノアビル
Noa Building
白井晟一研究所 東京都港区
Seiichi Shirai Architectural Institute/Tokyo
東京タワーにも近い麻布の交差点に立つ事務所ビルである。
レンガによる基壇の上に黒光りした円筒形が載るという特異な外観はものすごいインパクトです。
交差点側から見ると上部は完全な楕円形平面に見えるのですが、
実際は裏側にエレベータなどを収めたコア部分が張り付いています。
テナントビルにもかかわらずあまりに開口部が少ないのは、白井さんらしいのですが、
入居する企業があるのかどうか非常に心配になってしまいます。 '07.3.31
ビラ・モデルナ
Villa Moderna
坂倉準三/坂倉建築研究所 東京都渋谷区
Junzo Sakakura Architect & Associates/Tokyo
青山通りから少し入った場所につくられた集合住宅である。
ビラ・モデルナ(Villa Moderna)とはイタリア語で「現代的な別荘」という意味みたいです。
ビラシリーズのうちの1棟で、このシリーズを建てた興和商事の本社がここに入っています。
ビラシリーズの中で唯一街に開かれたスペースがあり、中央にシンボルツリーを植え、
緑のタイルが敷き詰められた空間は、道路よりも数段下がったレベルに設けられています。
この空間を取り囲むように住戸ユニットが雁行して並ぶ姿は圧巻です。
写真を撮影した時は冬で枝だけでしたが、夏になるとシンボルツリーが鬱蒼と茂っていて
ちょっとファサードの印象が変わります。 '07.7.9
日本興業銀行本店
Industrial Bank of Japan
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
東京駅のすぐ西側、丸ノ内に建つ銀行の本店である。
当初は「日本興業銀行」だったんですが、銀行の統合により現在は
「みずほコーポレート銀行」になっています。
南側から見ると垂直性を強調した開口部が並ぶシンプルな表情となっていますが、
本磨きの大理石で覆われた北側は先端が細くなってスリットが入っており、
足元は削り取られていて艶めかしい姿となっています。
北側の姿がこの建物の見どころなのに美しい写真が撮れていないのが残念です。。
'09.9.30
東京海上ビルディング
Head Office Building of the Tokyo
Marine and Fire Insurance Co., Ltd.
前川國男建築設計事務所 東京都千代田区
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
東京駅の西側、皇居のすぐ近くに建てられたオフィスビルである。
それまで丸の内ビル群が高さ31mで統一されていたのに対し、都市計画法の
改正により高度制限が撤廃されたことから、地上30階、高さ127mで計画されましたが、
景観論争が起こり、結局25階、高さ約100mに変更されています。
驚きなのは建築確認を受けてから完成まで10年かかっているということで、
状況が状況だったにせよ、よく企業は完成まで待てたなあ、と感心します。
建物はふたつの長方形をずらしたセンターコアになっています。
赤のレンガタイルによる格子状の形態は、周囲に高層ビルが建った現在でも
異彩を放っていて美しいです。 '09.12.3
新・前川國男自邸
New Maekawa House
前川國男建築設計事務所 東京都
Kunio Mayekawa Architect & Associates/Tokyo
都心の駅からほど近い閑静な住宅地に建てられた建築家の自邸である。
江戸東京たてもの園に移転された「前川國男自邸」と同一の敷地に建てられ、
前川さんが亡くなるまで住み続けられました。
旧自邸は木造でしたが、この建物はRC造で、顔料を混ぜることで赤みを帯びた
RC打放しの壁面、床面のタイル、コルビジェ的な屋上の造形など、
外観だけでも前川さんの意気込みを強く感じるものとなっていました。
一時期、解体の危機となっていたそうですが、多くの方の尽力により、
かろうじて(?)存続しているという状況だそうです。
確かに建物の立地場所から考えると土地の資産価値は非常に高く、
維持するのは非常に大変だと推測しますが、これからも残して欲しい建物です。
'12.1.21
ビッグボックス
Big Box
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
高田馬場駅の目の前に建つ巨大な商業ビルである。
その名のとおり箱形の建物ですが、角を面取りして柔らかい印象を持たせています。
側面を見ると当時黒川さんが提唱していたメタボリズム的なユニットが飛び出しているのが分かります。
内部は1・2階が店舗で、その上はボーリング場やゲームセンター、レストラン等が入っていますが、
僕が見学に行った時は、ちょっと古いという印象でした。
ただ、数年前に改装を行っており、現在は基調となるカラーが赤から青に変わり、
正面の「走る人」の絵もなくなっているそうです。
改装時に側面のユニットは交換したんかなあ。。 '10.7.31
コイトビル
Koito Building
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
西新宿の大通りに面して建てられたオフィスビルである。
写真を見ていただくと分かりますが、周囲の高層ビル群と比べて
インパクトが薄く、存在感がほとんどないです。
実際に僕は一度見つけられなくて、取り壊されたのではないかと心配したことがあります。
ただ、プランとしては外周に個々の設備ユニットを取り付けて交換等を可能とした、
いわゆるメタボリズム思想に基づいたオフィスビルとなっています。
この時期の黒川さんは「中銀カプセルタワービル」(1972年)や
「ソニータワー大阪」(1976年)など、メタボ全盛期でした。
実際、上述の2作品は黒川さんの代表作となっていますが、
このビルは思想はすごいのに代表作にはなり得なかった残念作品なんですね。。 '11.4.21
原自邸
Hara House
原広司+アトリエφ 東京都
Hiroshi Hara + Atelier Φ/Tokyo
東京郊外に建てられた原広司さんの自邸である。
自然の多く残るエリアに建てられており、建物自体も木々に覆われて
遠くからは外観が全く見えません。ただの森林といった感じです。
近づくと入口の隙間から少し黒塗りの下見板張りの外壁と、その横にある
1998年に増築されたコンクリートとガラスの建物が少しだけ見えます。
傾斜地に建っていて、内部は中央に設けられた通路と階段が建物を貫いており、
その上部にはトップライト、左右には諸室が設けられています。
通路に向かって諸室にもトップライトが設けられていて、建物の中にもう一つの建物が
あるかのような不思議な空間となっています。
この内部空間は建築雑誌等でよく紹介されています。入ってみたいです。 '10.10.30
ドーモ・アラベスカ
Domo Arabeska
象設計集団 東京都
atelier Zo/Tokyo
東京の住宅街に建てられた個人住宅である。
象設計集団の創立メンバーである富田玲子さんのご実家です。
やや赤みがかったクリーム色の外壁は丸みを帯びており、開口部のエメラルドグリーンが
鮮やかな色合いを出しています(竣工当初からこの色なのかは不明ですが)。
「ドーモ・アラベスカ」とはエスペラント語で「アラビア風唐草模様の家」だそうで、
外壁には数多くの葉が浮かび上がっています。
内部も曲面を多用した柔らかな空間で、時々イベントなんかもやっているみたいです。
'10.11.22
カーサ中目黒
Casa Nakameguro
梵寿綱 東京都目黒区
Von Jour Caux/Tokyo
日本のガウディと呼ばれる梵寿綱さんの初期の共同住宅である。
中央に通路を設け、左右に住戸を配置しており、羽を広げたような外観となっています。
初期の建物なので梵寿綱建築らしさが少ないですが、日時計や駐車場の壁画、
塀の造形に今後のその後の梵寿綱建築への発展を見出すことができます。
築35年以上経っていますが、彼の設計ということが多少の付加価値となっているのか
丁寧に管理されているようで状態はよかった気がします。 '11.9.25
大和町の家
House at Yamatocho
室伏次郎/アルテック建築研究所 東京都
Jiroh Murofushi/studio ARTEC/Tokyo
幹線道路から一本内側に入った住宅地に建てられた個人住宅である。
うろこ状に貼られた鉄板の外壁がインパクトのある外観をつくり出していますが、
完成当初はRC打ち放しで、鉄板は後の改修によるものです。
側面から屋根まで連続する大開口から階段室を通して、各階に光が差し込むように
なっています。
内部に入ったことがないのですが、写真で見るかぎり、RC壁の仕上げが荒々しくて
廃墟的な雰囲気を醸し出しているようです。 '12.8.13
1975 フロム・ファースト・ビル
山下和正建築研究所 東京都港区
1976年度日本建築学会賞
浜野安宏氏が設立の浜野商品研究所が敷地や設計者等をプロデュースした複合商業ビルである。
この建物の出現により青山が高級ブティックなどが並ぶ最先端の街になったと言われています。
全面赤褐色タイル張りの重厚な外観ですが、斜めに角度をつけたハイサイドライトが
リズミカルなデザインとなっています。
中央に設けた吹き抜けや回廊などの半屋外空間をつくり出すことにより
人々が内部で回遊できるようになっていました。
道路を挟んで隣に安藤忠雄の「コレッツィオーネ」がありますが、こちらも迷路状の空間になっていて
二つの建物の竣工は約15年の隔たりがあるにもかかわらずコンセプトは近いものを感じました。
'05.6.7
物質試行2 近甚ビル
Experience in Material No.2
Kinjin Building

鈴木了二/fromnow 東京都中央区
Ryoji Suzuki/fromnow/Tokyo
首都高のすぐ近くのL型変形敷地に立つ小規模テナントビルである。
この建物が鈴木さんの独立後初の作品だそうで、「物質試行」シリーズの
ナンバーは2みたいです。処女作なのに1じゃなくて2なんですね。
白い外壁の正面ファサード中央に縦に並列された黒御影石がリズミカルな外観をつくり出しています。
また、低層部の細やかなデザインが、鈴木氏のこの後につくり出される
こだわりの設計を暗示させるものとなっていました。
ちなみにビル名は「ちかじんビル」?「きんじんビル」? '07.3.25
(追記)きんじんビルでした。 '11.7.24
船橋ボックス
Funabashi Box

宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
東京の都心に建てられた小住宅であり、宮脇さんのボックスシリーズの一つです。
密集した敷地に建っており、外部に対してはRC打放しの閉鎖的な表情となっています。
内部は玄関から伸びる吹抜けの階段室があり、その上部にはトップライトが設けられています。
平面的には明るい2階にキッチンやリビングなどの主空間を配置し、1階は寝室、浴室などと
なっています。
面白いのが吹抜けの階段室の壁が下見板貼りとなっていて、内部なのに外壁のようです。
残念なことに2009年の春に解体されてしまっているようです。。 '09.10.23
石田邸・秋田相互銀行目白寮
Ishida House
Akita Sogo Bank, Dormitory
宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
都内の閑静な住宅街につくられた銀行の寮である。
宮脇さんが秋田相互銀行の建物を多数設計しているので、
その流れでこの寮も設計されたものと思われます。
当時、秋田相互銀行は東京にも進出していたんですね。
1階がオーナーの住居、2・3階が寮となっていますが、RC造の建物の1階を
ピロティ状にし、そこに木造を挿入させた混構造としています。
見学に行ったときは既に寮ではなかったと思いますが、
取り壊されてしまったそうです。hinataさんから情報をいただきました。 '16.11.12
資生堂ザ・ギンザ
THE GINZA
芦原義信/芦原建築設計研究所 東京都中央区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
銀座の中央通り沿いに建つ商業ビルである。
資生堂が直営する化粧品や衣料雑貨などを販売するセレクトショップが入っています。
外壁はリブ付きRC打放しに小叩きという深みのある仕上げとなっており、
同じ通り沿いにある他の建物とは違った独特な外観をつくり出しています。
1階フロアを道路より1.8m下げ、2階フロアを1.2m上げることで、視覚的に内部へと
誘う工夫がなされています。
外壁に取り付けられている○や△や□のサインもかわいくて良いです。
残念ながら資生堂が化粧品事業のみに集約させることを発表し、
建物は解体されてしまいました。。 '10.4.12
緑ヶ丘の住宅
House at Midorigaoka
長谷川逸子・建築計画工房 東京都
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
都心につくられた専用住宅である。長谷川逸子さんの最初期の建築です。
コンクリート打放しで開口部が少ない箱型の建物は安藤忠雄さんの設計する住宅のようです。
長谷川建築でコンクリート打放しは珍しいですが、施主の希望でそうなったそうです。
内部は長方形平面に10mの長さの斜めの壁を挿入しており、1階部分は食道と書斎を
回遊できるプランとなっています。
斜めに壁を挿入することで、長い距離を住宅内に設けることと、パース効果による距離感を
混乱(?)させる効果が生み出されています。 '14.5.25
1976 青山ベルコモンズ
Aoyama Bell Commons
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
青山のランドマークである複合商業施設である。略して「ベルコモ」である。
出来た当初はすごいおしゃれなビルだったのですが、最近影がうすくなってきてました。
しかし、リニューアルオープンして復活の兆しがあります。
個人的にはあの植栽と外壁の色がすごくマッチしていて好きなんで、
これからもがんばってほしいです。 '02.1.2
(追記)2014年に閉館していたのですが、ついに解体されてしまいました。
一世を風靡した青山のランドマークもなくなってしまったんですね。。 '16.3.12
麹町ダイビル
(麹町大阪ビルヂング)

Koji-Machi Osaka Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
上智大学の東側に建てられたオフィスビルである。
高低差のある敷地に建っており、西側と北側に入口があります。
初めて見に行った時は西側にたどりついたので、そっけない入口に驚きましたが、
その後、北側の正面ファサードを見てもっとびっくりしました。
彫りの深いプレキャストコンクリートによるデザインは骨太(というか造形が骨みたい)で、
「村野さんぽくない」という印象を受けました。
エントランスのスマートな庇のデザインは村野さんらしいのですが。。 '09.12.8
上原通りの住宅
House in Uehara
篠原一男 東京都
Kazuo Shinohara/Tokyo
数多くの名作住宅を設計している篠原一男さんの代表作です。
外観にもあらわれている斜めの柱が力強いデザインとなっており、
上部に載るヴォールトに二つの丸窓がユニークでもあります。
内部空間を印象づける樹状の柱が2階の主室を占領している(笑)写真を
雑誌等でよく見るのですが、入って体感してみたいなあ。 '10.1.18
BOX-A QUARTER CIRCLE 宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
都心につくられた専用住宅であり、宮脇さんのボックスシリーズの一つです。
前面道路以外の三方を建物に囲まれた敷地に建っているため、箱型ながら2階部分を
4分の1の円弧状平面とし、余った部分を庭することで、2階部分は庭に向かって開き、
1階部分は庭に設けられたトップライトから光が差し込むよう設計されています。
また、建物中央に設けられた螺旋階段上部にもトップライトを設けることで、
建物に囲まれた敷地にもかかわらず明るい空間となっています。
今回HPに載せるに当たりGoogleMapで確認すると、別の建物が建っていました。
知らないうちに建て替えられてしまったんですね。。 '14.6.13
1977 日本赤十字社本社
Headquarters of the Japanese
Red Cross Society

黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
芝大門に建てられた日本赤十字社の本社ビルである。
1912年に建てられた妻木頼黄設計の赤レンガの建物の建て替えということで
部材の一部が再利用されているそうです。どこか分かりませんが(笑)
今だったら外観の継承とか一部保存とかになるのですが、当時はそうはならなかったみたいです。
建物は赤十字本社部分と貸しビル部分が左右に並ぶツインタワー形式となっており、
その間の空間を黒川さんが「福岡銀行本店」でも用いた「中間体」としています。
'09.11.25
1978 ハナエ・モリビル
Hanae Mori Building
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
表参道沿いに建てられた銀行と店舗からなる複合ビルである。
もっと新しい建物だと思っていたのですが、25年ほど前の建物だと知ってびっくりしました。
建物の中心を4層吹き抜けの空間が貫通しています。
ハーフミラーの外観が量感を巧みに隠すことに成功していますが、
こんな自己主張の少ない丹下建築は他にないのではないでしょうか。
ただ裏側にまわるとミラーでなくなるので裏からは見ないほうがいいと思います。 '02.5.27
(追記)この建物を紹介してから間が経っていないのに、昨日のニュースでハナエ・モリが
経営破綻したと報じていました。この建物はどうなるのでしょうか。 '02.5.31
(追記)2010年中に建て替えるという検討を、ビルを所有する大林不動産がしているそうです。
ビルに入っているテナントに対してその旨の文書が届いているみたいです。
このビルは表参道のファッションストリート建築の先駆けともいえる建物なのに。。 '08.4.11
(追記)解体されてしまいました。。 '11.1.11
東京大同生命ビル
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
東京の中心部である日本橋につくられた生命保険会社のビルである。
建物1階部分は前面の永代通りと裏通りを通り抜けられるコリドールがつくられていて
黒川氏が「福岡銀行本店」でも使用していた半公共空間をここでもつくりだしています。
建物は西側コア棟と東側オフィス棟に分離されており、両棟の間にはスリットが開けられています。
両棟間を結ぶブリッジには地震時にも対応できるように
蛇腹式のエキスパンションジョイントが設置されているそうです。
ちなみにスリット底部には人口河川が配置され、竣工当時はポンプで常に循環されていた
みたいですが、僕が見学に行ったときには涸れ川になっていてオブジェが展示されていました。
'04.3.30
京橋三丁目ビル
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
京橋駅前の交差点に立つオフィスビルである。
交差点の隅切りに当たる建物部分を削り取っていて、そこに特徴的な意匠が施されています。
道路の対角に当たる場所からこの建物を見ると、隅切り意匠を中心とした
非常にシンメトリックなデザインであることがよく分かります。
僕はこの建物の存在を全く知らず、別の建物を見学するため
偶然前を通りかかったんですが、一目見て村野建築だと確信して興奮した記憶があります。
家に帰って調べて村野建築だということの裏が取れたときは
「俺の村野建築発見能力はすごい!」と自画自賛してました(笑) '07.2.5
(追記)再開発により解体されてしまっているそうです。数人の方から情報をいただきました。
'10.3.22
大楠邸
Okusu House
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅街に建てられた個人住宅である。
元々は安藤さんが多くの建物を設計していたBIGI関係の方の住宅でしたが、
現在は持ち主が変わっています。
RCによるゲートには当初「OKUSU」と文字が彫られていたのですが、現在は塗りつぶされ、
建物外壁も含めて白く塗られています。
間口が狭く奥に細長く、途中でL字に折れた敷地に建っており、
建物も敷地に合わせて途中で折れています。
平面計画としては建物が折れる場所を中庭に面したダイニングとキッチンの連続する
開放的な空間とし、その奥にプライベート空間を設けています。 '10.10.25
窪田邸
Kubota House
山本理顕設計工場 東京都
Riken Yamamoto & Field Shop/Tokyo
正面ファサードを印象付ける外部階段がインパクト大です。
4階建ての建物の各階に、この外部階段からアクセスできるようになっており、
1階:家族室、2階:キッチン、3階:玄関、4階:ゲストルームというプランになっています。
2階のキッチンへの入口は、いわゆる酒屋さんが来たり、ゴミ出しするような勝手口だと
思うのですが、3階の玄関入口と、ある意味同等の扱いなのは面白いです。
いまどき、勝手口に酒屋さんが来る家ってサザエさんくらいしか思い浮かばないですが(笑)
'15.12.3
トンネル住居
Tunnel House
横河健/横河設計工房 東京都
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
建築家のデビュー作であり、自邸である。
東西の敷地いっぱいに2枚の壁を立て、9メートルのスパンをジョイストスラブによって
飛ばした、まさしくトンネル状の空間を2層積み上げています。
1階部分はプライベートスペースで、生活スタイルや家族構成の変化に合わせて
増改築などを行える空間となっています。
2階部分はダイニング、リビングのスペースとなっていて、小梁によって東西の方向性が
強い室内に対して45度振った木の箱を置くことで、空間を緩やかに分節しています。
この木の箱は2.7m角、高さ1.9mで、テレビや空調などを納めるとともに、裏側が
キッチンスペースになっています。 '15.12.11
1979 ハクビ教育文化会館
磯崎新アトリエ 東京都豊島区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
大塚の駅前の線路沿いにつくられた学校である。
名前からは何の学校なのか全く想像できなかったのですが、着物の着付けの学校です。
すごく有名な建築家なのに意外と東京の中心部に少なく、しかも70年代の建築は
個人住宅を除くと、東京駅前の福岡相互銀行はもうないので
現存するのはこれぐらいじゃないでしょうか。
建物はガラスのアトリウムを囲むようにタイル張りの建物がシンメトリックにデザインされています。
前面道路が狭いことと電線があってうまく全体を写すのが難しかったのですが、
この建物はどうもすっきりしていないのが気になりました。 '04.9.8
(追記)2006年くらいに取り壊されてしまっていたようです。。
東京にある初期の磯崎建築は少ないだけに残念です。 '09.6.24
青木邸
Aoki House
磯崎新アトリエ 東京都
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
都心に建てられたアトリエやギャラリーを持つ複合住宅である。
4階建ての建物は、ギャラリーがあるため2階のベランダに彫刻がいくつか置かれていますが、
建築的には箱を積み上げた、開口部が上部に行くほど小さくなるぐらいのシンプルなものに見えます。
しかし、側面からよく見ると、最上階に楕円形の開口部と大きなヴォールト屋根が見つかり、
初期の磯崎建築の特徴がここにあることが分かります。
道路からはよく見えませんが、小さなヴォールト屋根が大きなヴォールト屋根に直交しています。
'11.12.21
東京大学本部庁舎・理学部校舎
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都文京区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
東京大学本郷キャンパスの龍岡門を入ってすぐにつくられた校舎である。
日本一の大学の建築を丹下さんが手がけていないはずがない!と思って調べたら
やっぱり(笑)設計されていました。
でも東大教授をつとめていたのに設計したのがこれだけなのが不思議です。
2棟の建物で、正方形平面で高層の本部棟と長方形平面で中層の理学部棟となっています。
4隅にタワーを建てそれをブリッジで繋ぐという構造になっているため、4隅が非常にごついです。
レンガ調のタワーと黒のブリッジ、そしてガラスという抑えめな色彩の建物に対して
3つ並んだ換気口の緑が鮮やかでした。 '05.3.27
明月館
伊丹潤建築研究所 東京都新宿区
東京新宿の雑多な街並みにつくられたテナントビルである。
5階建てで最上階がオフィスとギャラリー、それ以外がテナントになっています。
角地に立っていて、曲面で構成された白レンガによる壁と、
さらに曲面を持つガラスブロックの出窓が取り付けられています。
そして最上階には銅版によるヴォールトが二つ乗せられていてある意味不格好な
印象でしたが、微妙に艶めかしさみたいなものも感じさせるデザインになっていました。
ただ、伊丹さん設計としては抑えめなデザインのような気がしました。。
'05.9.28
在日デンマーク大使館
The Royal Danish Embassy
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
 
代官山の旧山手通り沿いに建てられた大使館である。
すぐ東側には槇さんの代表作である「ヒルサイドテラス」があり、
この建物もヒルサイドテラスの軸線に合わせた配置を行うことで
一体的な街並みづくりが意図されています。
建物は中庭を挟んで2棟配置されており、道路に面した建物を事務棟、奥の建物を
大使公邸としています。
外壁の仕上げを淡いピンク系のタイルとしてあることで優しい外観となっていました。
'10.1.12
児玉邸
Kodama House
石井和紘建築研究所 東京都
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
東京郊外の住宅地に建てられた専用住宅である。
形態としては住宅によくみられる家型を採っていますが、建物外壁全面を覆う
水平のストライプが周囲の住宅に対して異彩を放っています。
見た時の印象はゼブラ(シマウマ)でした。竣工当時はもっと黒が濃かったでしょうから
よりシマウマっぽかったのだろうと思います。
よく見ると入口の扉や倉庫(?)の扉にも横線が入れられていて、石井さんが水平線に
こだわって設計したことがよく分かります。 '11.5.5
オーツカビル
Otsuka Building
大谷幸夫/大谷研究室 東京都港区
Sachio Otani+Otani Associates/Tokyo
新橋駅からほど近い場所にある靴の製造、販売等を行う大塚製靴(株)の本社ビルです。
1階部分は上階より壁面をセットバックさせており、回廊のような空間となっています。
建物の隅角部の意匠を彫塑的なものにすることで特徴的な外観をつくり出しており、
大谷建築的要素が濃くあらわれています。
個人的に結構好きな建物だったのですが取り壊されてしまっているようです。
大塚製靴のHPを見ると、本社は2012年に六本木に移転しているので、
移転後解体されてしまったのでしょうか。。 '15.1.5
渋谷109
SHIBUYA109
竹山実建築綜合研究所 東京都渋谷区
Minoru Takeyama Architect & U/A/Tokyo
渋谷のランドマークであり、若い女性のファッションの聖地(笑)にもなっている商業ビルである。
渋谷駅から歩いていくと二股に分かれる道路に挟まれた敷地に円筒形の
エレベータータワー(通称:シリンダー)が見えてきます。
このシリンダーは通りからよく見えるため、広告塔としても機能しており、
様々な広告が壁面を飾っています。
足元にはイベントが可能なスペースを設けられており、
建物全体が商業・イベントのための空間となっています。
渋谷に行くたびに目にするのですが、中に入ったことは一度もないです。
入ったら浮いてしまうこと確実なので。。 '16.4.22
1980 松涛倶楽部 黒川紀章建築都市設計事務所 東京都渋谷区松涛
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
渋谷の「Bunkamura」のすぐ裏にある個人住宅である。
美術館なのか?と勘違いしてしまいそうな外観であるが住宅だそうだ。
階段がついている微妙なエントランスを除いてすべてが囲まれている。
白で統一された外壁はとても閑静な住宅地にふさわしく落ち着いている。
狭い道をはさんだすぐのところに交番があり、警官が立ち番をしていて
僕が建物の写真を撮っていたら「こいつ何してんねん」といった顔でみられた。。 '99.10.17
渋谷区立松濤美術館
Shoto Museum of Art
白井晟一研究所 東京都渋谷区
Seiichi Shirai Architectural Institute/Tokyo
渋谷区の高級住宅地、松濤につくられた区の美術館である。
住宅街であることから低層の建物とするために地下2階、地上2階になっています。
白井さんらしい曲面をもった花崗岩による外壁に銅板の屋根がのせられていて、
この不思議な形態は住宅街の中でかなりの異彩を放っていました。
内部は、中央に建物を貫く外部吹き抜けを持ち、吹き抜けを巡るようにギャラリーが配置されています。
また、1階では吹き抜けを渡るブリッジが架けられています。
外観のインパクトに対して内部はそれほどでもなかったのが少し残念でした。 '05.1.8
紀尾井町南部ビル
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
紀尾井町につくられた南部総業という会社のビルである。
外観を見てすぐに村野建築だと分かる特徴的な窓のデザインになっています。
側面を見ると正面ファサードと違って凹凸を設けていて、
凹部に村野建築によく見られる小さな円形のバルコニーが配置されています。
エントランスの車寄せはカーブを描いていて小さいながら美しく、
庇の上にツバメが乗せられているのがかわいかったです。 '06.7.1
ゲイブルビル
Gable Building
石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
芝大門の大通りに面して建つテナントビルである。
一時期このビルに石井さんの事務所が入っていたこともあるそうです。
建物名称にある「ゲイブル」とは妻壁の装飾のことで、オランダに多くみられる
ダッチ・ゲイブルをこの建物に引用しています。
箱形のビルが立ち並ぶ日本の街並みに対する石井さんの反抗のようなものを感じます。
観光名所でないテナントビルに解説が書かれたサインがあるのが面白いです。 '09.1.15
倶会櫻聴院
Sumai of Encounter
梵寿綱 東京都渋谷区
Von Jour Caux/Tokyo
代々木上原駅からほど近い場所に建つ外国人向けの賃貸住宅である。
梵寿綱さんが設計したにしてはかなりおとなしめな外観で、門のある東面だけでは
彼の作品だと気付かずに通り過ぎてしまいそうです。
南側は白地に色鮮やかなデザインや「けらば」などに梵寿綱的デザインが見受けられますが
樹木が生い茂っていてあまりよく見えませんでした。
見学に行ってからかなり時間が経って存在を忘れてしまいそうになっていましたが、
でーるさんから解体情報をいただいて思い出しました。
現在は取り壊されて更地になってしまっているそうです。。 '10.9.2
るるるる阿房
Rurururu-abo
齋藤裕建築研究所 東京都
Yutaka Saito Architect & Associates/Tokyo
東京都心部の住宅地につくられた彫刻家のアトリエ兼住宅である。
建物は敷地境界ギリギリに壁を立て、さらに内部に12角形の壁を立て
12角形の半分を中庭、残り半分をダイニング、寝室などにしています。
そして12角形と外壁とに囲まれた空間は階段室、キッチン、リビングなどが設けられています。
外部に対して閉じていますが、中庭を通じて内部に光が採りこまれるようになっています。
敷地角に彫刻家のアトリエらしく大きな口を開けて苦悶する顔の像が置かれているのが、
インパクト大でした。 '10.12.12
1981 虎ノ門NNビル
Toranomon NN Building
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区虎ノ門
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
三角形の形をしたシンプルなオフィスビルである。
一階はパソコンかなにかのショウルームになっていた。
「N」の形をした赤いオブジェ兼案内サインがアクセントをつけている。
幅員40mの都市計画道路の影響で敷地条件がかなり悪いらしいが、
そんな困難をうまく克服した設計がおこなわれていた。 '99.10.25
磯野不動産広尾ビル
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
広尾の交差点につくられた東京三菱銀行の広尾支店である。
正方形を基本とした平面に円を貫入させることによって
角地であるという敷地条件をフルに生かすことに成功しています。
タイルや打放しといった多種の素材を表面に使用することによって様々な表情を持たせています。
広尾は代官山と同じく槇さんによる街づくりが行われている場所ですが、
成功度合いから言うと広尾は少し劣る感じがします。。 '03.4.30
衾の集合住宅
Hibusuma Housing
渡辺明設計事務所 東京都目黒区
Akira Watanabe Architect & Associates/Tokyo
目黒区碑文谷にある低層の集合住宅である。
見に行った時は東京23区内で低層の集合住宅があることに驚きました。
直角に交差する敷地角に広場を設け、中央にシンボリックな木を1本植え、
その木から放射状に4戸の住戸が配置されています。
円形ベンチを配した裏の庭へと抜ける通路はジグザグな壁面となっています。
年月を経たRC打放しの壁面などの荒々しさは、近年の渡辺明さん設計の
洗練された建物とはまた違った魅力を見ることが出来たようで楽しかったです。
ところで「衾」と書いて「ひぶすま」と読むんですね。 '11.4.10
祖師谷の家
House in Soshigaya
坂本一成 東京都
Kazunari Sakamoto/Tokyo
東京の住宅街、そこそこ人通りの多い道路に面した個人住宅である。
坂本さんの住宅は家型(切妻屋根)というイメージがあったのですが、
この建物は片流れ屋根とヴォールト屋根が対峙する形になっています。
道路側から見ると薄っぺらい建物なのかと思いきや、実はL型平面の奥に長い建物で、
庭を囲むように配置されています。
内部は黒の床に白の壁とメリハリの利いた仕上げとなっているそうです。 '12.7.29
1982 赤坂プリンスホテル新館
Akasaka Prince Hotel
丹下健三・都市・建築設計研究所 東京都千代田区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
構想に10年もの歳月をかけてつくられた赤坂プリンスホテルの新館です。
このホテルを知らない人はいないでしょう。
メタリックな外観と高層の客室部分の段々な形が特徴的です。
外観に対して内部はつるつるした質感の白い大理石が多く見られる。
旧館とつながっているのですが、迷路のようでした。ロビーになぜか熊が飾ってあったのが笑えた。
'01.8.10
(追記)2011年3月末で閉館し解体することが2010年4月28日に発表されました。。
さすがバブル時には「赤プリ」と呼ばれた有名ホテルだけにテレ ビでも解体について
かなり報道されていました。
まさかあの建物が取り壊されるとは思ってもいなかっただけに驚きです。。 '10.5.4

(追記2)現在解体中のようです。 '12.12.29
ヒルポートホテル
原広司+アトリエφ 東京都渋谷区
Hiroshi Hara + Atelier Φ/Tokyo
渋谷の駅から坂を上った場所にあるビジネスホテルである。
今となっては「あった」と言うべきでしょうか。建築マップ東京の改訂版をなにげなく
読んでいて、「現存せず」という注意書きを見てびっくりしました。
海をイメージしたという建物の外観は、敷地に対する厳しい規制をクリアしつつも
客室数を最大限に確保するという難題をうまく消化しており、なおかつ設計者の
デザインもうまく盛り込んでいます。ややデザインは押さえ気味ですが。。
上の写真を撮った時は雨がひどかったので、晴れた日にまた来てしっかり見学しよう
と思っていたのですが、それを実行する前になくなってしまいました。
建物自体除却されてしまったのでしょうか?どなたか東京の方情報いただけるとありがたいです。
'03.5.10
(追記)きむさんから早速情報をいただきまして、やはり建物も除却されてしまったそうです。。
残念です。 '03.5.13
新高輪プリンスホテル
New Takanawa Prince Hotel
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都港区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
村野氏がいくつか設計を手がけたプリンスホテルの一つである。
品川駅近くには品川プリンスもあるので、やたらとプリンスホテルが林立してる気がします。
白いタイル貼りの外壁に村野氏が多用する半円形の客席バルコニーが規則正しく張り付き
陰影のある美しさをつくり出しています。
高層の客室棟からつながる大宴会場「飛天」は芸能人の結婚式場としても有名ですが、
「日生劇場」でも用いられたアコヤ貝を貼り付けた幻想的な空間だそうです。
一度は入ってその美しさを堪能してみたいです。
最晩年(91歳!)にこれを設計した村野さんってすごすぎです。 '07.2.25
杉並区立中央図書館
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都杉並区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
荻窪駅の南東やや遠い場所にある区立図書館である。
角がアール状になったシルバーの建物は、周囲の環境を配慮した低層としています。
建物を引っ込めたエントランス部分にも中央にシンボルツリーを設け、自然との調和を
考えた設計となっていて、建物全体が主張しない外観となっています。
建物北側が階段状の平面なのは、都市計画道路を避けるためにこの形態となったそうです。
ちなみにエントランスの庇の形状はこの建物の平面を意識したものでしょうか? '07.10.23
アトリエ
Atelier
鈴木恂+AMS 東京都渋谷区
Makoto Suzuki+AMS Architects/Tokyo
都心部に建てられた設計者自身のアトリエであり、
10坪ほどの狭小敷地に建てられた地上2階、地下1階の小さな建物です。
2階上部のトンガリ部分は大きなハイサイドライトとなっています。
たしか地下がデザイン室で2階はピアノのある音楽室になっているとなにかで
読んだ気がします。
雨上がりに見学に行ったので屋根部分だけRCがやたら濃くなって帽子みたいに
なってしまってました。 '09.11.28
成城・バス停前の家
House at a Bus Stop in Seijo
早川邦彦建築研究室 東京都
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
成城通りに建つ3軒並びの早川邦彦さん設計による住宅の一つである。
このエリアの一連の早川建築の中で一番初めに建てられました。
交通の多い前面道路に対して複数の壁を立て、それぞれの壁に
形や位置を変えた開口部を設けることで、閉じつつ開く手法がとられています。
開口部が積層して出来たファサードは抽象絵画を見ているようです。 '10.1.24
物質試行10 成城ファースト
Experience in Material No.10 
Seijo First
鈴木了二建築計画事務所 東京都世田谷区
Ryoji Suzuki Architect and Partners/Tokyo
東京の高級住宅地である成城の駅前に建つテナントビルである。
駅を出てすぐの交差点の角地という好立地であり、パン屋などが入っています。
建物はコーナー部を面取りした大理石貼りの建物となっていて、ストライプ状の
模様が建物全体に使用されています。
外壁足元に定礎の入った建物は結構ありますが、ここは建物名称を入れた銘板が
面取りした壁面の目立つ場所に貼られていて、建物に誇りを持っている感じが伝わってきました。
'11.7.24
1983 流行通信本社ビル
安藤忠雄建築研究所 東京都新宿区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
雑誌社の本社ビルである。
大通りから少し入り込んだ雑多な路地に突如として現れます。
スリットの入った壁と建物の間から階段を少し降りて半地下の廊下からアプローチします。
外観にはその半地下の部屋の開口部と空中に現れる謎の扉(笑)があります。
きっとこの謎の扉からは階段があったのだと思います。
屋上に置かれたプレハブのような建物がいまいちで残念でした。。 '02.5.1
(追記)ぽんさんから情報により取り壊されて高層マンションが建っていることが分かりました。
東京の初期安藤建築は少ないんで残念です。。 '08.7.5
ビギ・アトリエ
BIGI Atelier
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
ビギ関係の建物です。このくらいの時期から東京での設計が増えてきてます。
近くにいくつかの安藤氏設計のビギ関係の建物があり、これもその一つです。
コンクリートの巨大な箱と曲面ガラスブロックの壁が立ちはだかっています。
これらの近代的な安藤建築に対して門が日本風だったのがアンバランスで面白かったです。
写真でみるとそれほど大きく見えないのですが、実物は結構大きいです。 '02.7.17
金子邸
Kaneko House
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の高級住宅地に建つ個人住宅である。
道路に面してRCの壁を立て、スリット状の入口と駐車場のゲートのみが
見えるファサードはこれぞ安藤建築!といった表情です。
高低差を巧みに組み込み、トップライトや大開口を設けた平面プランも
中に入ってみたい(というか探検してみたい(笑))と思わせるデザインとなっています。
現在売りに出ていて4億5000万の値段が付いています。高すぎっ! '09.6.16
GAギャラリー
鈴木恂/AMS 東京都渋谷区
Makoto Suzuki+AMS Architects/Tokyo
千駄ヶ谷につくられた建築専門のギャラリーと専門書店である。
1972年に建てられ、その後1983年に増築されました。
言うまでもなく建築写真家二川幸夫氏が創設した建築雑誌「GA」が運営しており、
いつも面白い企画展が開催されています。
RC打放しのモダニズム建築が素晴らしいのですが、見学に行った時は雨上がりだったため
写真を見ていただくと分かりますが、ちょっと外観は美しくなかったです。
内部の手摺のない階段の緊張感が好きです。 '07.9.11
拾庵
Shu-An

石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo

赤坂につくられた石井和紘さんの自邸である。
徒歩圏内に同じく石井さんのアトリエである「スタジオ赤坂楼」があるので職住近接です。
10坪の土地に地下一階、地上3階の建物が立っており、建物名称である「拾」は
「10」坪から来てます。
外壁はRC打ち放しですが、内部は羽毛に包まれた柔らかな空間だそうです。
3階には茶室があるんですが、高いところにある茶室ってなんかいいです。
藤森照信さんの「高過庵」や「茶室 徹」を思い出しました。 '07.12.22
青山のアトリエ
Atelier at Aoyama
東孝光建築研究所 東京都港区
Takamitsu Azuma Architect & Associates/Tokyo
青山の入り組んだ路地の中にある小さな設計者のアトリエです。
キラー通りの設計者の代表作であり自邸である「塔の家」から徒歩圏内にあり
職住近接です。たしか石井和紘さんも赤坂で職住近接してました。建築家ってすごい(笑)
4本の丸柱に切妻屋根というシンプルな建物で、道路に面した壁をガラス面として
模型などを飾っていました(石井さんのスタジオ赤坂楼も同じく模型を飾ってました)。
こないだ前を通ってびっくりしたのですが、増築されてオープンなガラス面はなくなってしまい
閉鎖的な建物に変わってしまってました。 '08.6.19
内幸町ダイビル
(内幸町大阪ビルヂング)

Uchisaiwaicho Osaka Building
村野藤吾/村野・森建築事務所 東京都千代田区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Tokyo
内幸町に建てられた地上9階、地下2階のオフィスビルである。
村野さんが数多く設計したダイビルのうちの一つですが、他のダイビルに比べて
非常にシンプルなつるっとした立面になっています。
南東角を隅切りして縦長の開口部を連続させている部分が唯一特徴的です。
竣工当時はすぐ北側に村野さんが渡辺節の元で設計した日比谷ダイビルが
建っていたんですが、同じ設計者によるものとは思えなかったでしょうね。 '09.12.6
成城・交差点の家
House at a Crossroad in Seijo
早川邦彦建築研究室 東京都
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
成城の早川邦彦さん設計の住宅が集約するエリアに建つ個人住宅である。
成城通りに沿ってRC打放しの早川建築が3軒並んでいるので
一体の建物のようにも見えますが、それぞれ竣工年が違っていて独立しています。
この建物はその名の通り二つの道路が交差する角地に建っており、
南西の庭を囲むように住居と音楽スタジオがL字型に配置されています。
ガレージのシャッターの緑がアクセントになっていますね。 '10.1.23 
和世陀(ドラード早稲田)
Waseda El Dorado
梵寿綱 東京都新宿区
Von Jour Caux/Tokyo
早稲田大学のキャンパスからすぐ近くの交差点に面して建つ集合住宅である。
通った人は必ず気になってしまうと思える濃い外観となっていて、周りの建物に
対してかなり異彩を放っています。
モザイクタイルによるカラフルなデザインやオブジェによって濃厚な壁面となっています。
内部も床に顔が描かれていたり、天井からぶら下がった巨大な手の椅子があったりと
ものすごい異空間となっています。 '11.4.16
花小金井の家
House in Hanakoganei
伊東豊雄建築設計事務所 東京都
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
東京の郊外につくられたRC造+木造の混構造による個人住宅である。
切妻屋根とヴォールト屋根をつないだ形態をしています。
3世帯住宅として設計されており、1階、2階ともにキッチンやバスルームが設けられています。
ヴォールト屋根部分の2階はオープンな半屋外スペースとなっており、
ヴォールト屋根に設けられたハイサイドライトや側面の大開口から光を多く採り込む
サンルームのような空間となっています。
竣工当初は緑や黄色といったカラフルな色彩が使われていたようですが、
見学に行くとシルバーになっていました。 '14.5.18
1984 ワコール麹町ビル
Wacoal Kojimachi Building
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都千代田区麹町
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
皇居のすぐ近くにある衣料品メーカーのオフィスと倉庫併用ビルである。
未来的イメージと和のモチーフが絡み合った設計だそうだが、
未来的なシリンダー型の屋根といった外観は納得がいくが、和のモチーフとは一体どこに?
こういった未来型の設計はシルバーを使ったものが多いのですが(高松伸のように)この建物は
落ち着いた白を使っていてとても気に入りました。
見た目は鉛筆削りのようであり高松伸設計の「ARK」を大きくしたようでした。
下を歩いているときにショーウインドウが見れるようになっているのですが、
その部分を斜めに削ぎ落とした設計はなかなか平面の壁になりがちな部分を
うまく設計しているなあ、と思った。 '00.9.29
六本木プリンスホテル
Roppongi Prince Hotel
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都港区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
六本木につくられた小規模都市型ホテルである。
ここ以外にも黒川さんは数多くのプリンスホテルを設計しています。
最近の六本木といえばヒルズやミッドタウンなんかを思い出してしまいますが、
このホテルはそれらの新スポットからは少し外れた六本木一丁目駅のすぐ近くに建っています。
建物は中庭に設けられたオールシーズン用のアウトドア温水プールを囲むように
客室や飲食店などが配置されていて、曲面を描くプールに合わせて廊下の壁面もカーブしています。
プールの側壁の一部が透明になっているため、プールサイドから泳いでいる人を
水槽のように眺めることができ、昔はエロいプールとして有名だったみたいです(笑)
ちなみにプリンスホテルはここを住友不動産に売却しており、2007年1月30日より
ヴィラフォンテーヌ六本木アネックスとして数年間限定で営業をしています。
数年間という限定期間が終了した後が心配です。。 '07.10.19
(追記)再開発により2012年の年末に解体されてしまいました。。 '13.1.20
田辺エージェンシー本社ビル
Tanabe Agency Building
石井和紘建築研究所 東京都目黒区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
多くの芸能人を抱えるプロダクションの本社ビルである。
全体のイメージは見たままの鉄骨トラスによる橋梁である。
内部にはガラスブロックで覆われた階段室があるらしいのですが、
残念ながら僕は芸能人じゃないので中には入れませんでした(笑)
つくられた当初は東側の隣地が空地であったため、側面がよく見えたのですが、
現在はビルがつくられてしまい、窮屈そうになってしまいました。
あれではせっかくの側面開口部からの採光が全くとれずに暗いんじゃないでしょうか。。 '02.1.24
(追記)でーるさんから建て替え中との情報をいただきました。。 '11.8.21
武蔵野警察署境南派出所
Musashino Police Station
Kyonan Police Box
石井和紘建築研究所 東京都武蔵野市
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
武蔵境駅の駅前ロータリーに面して建てられた交番である。
2階建て約40uの小さな建物ですが、外壁2面を袖壁のように伸ばしているため、
実際の面積より大きく見えます。
朽ちて壁だけが残っている廃墟のようにも見えました。
ちなみに派出所と交番はどう違うのかと思って調べたら同じだそうです。
1994年の警察法改正により名称が派出所から交番に変わったみたいです。
ということで、建設当時は派出所ですが、現在は交番となります。 '15.1.29
青葉台のアトリエ
安藤忠雄建築研究所 東京都目黒区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京にあるBIGI関係の事務所ビルである。
メインの道路に面した壁が最近はあまり見られないガラスブロックになってます。
外観は不恰好というのが第一印象でしたが、ガラスブロックを透過して入る淡い光に
包まれたオフィス空間を想像しながら、きっと内部はすばらしいんだろうなあ、と思いました。
こうして竣工年代順に掲載していると東京の安藤建築はほとんどが1983〜1984年に
集中していることが分かります。
BIGI関係の建物がその時期に多く建てられたということなんでしょう。
しかし最近安藤建築の新しい情報はほとんどCabonさんのページから得てるなあ。。
'02.10.29
(追記)取り壊されているとの情報をいただきました。全く知らなかったのでびっくりしました。
跡地はどうなってるのかご存じの方教えてください。 '07.7.3
MELROSE
安藤忠雄建築研究所 東京都目黒区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京に幾つかあるBIGI関係のオフィスである。
ガラス面による円筒形を直方体の箱に融合させた設計であり、後の紀陽銀行堺支店などにも
この手法は見られます。
外壁がなんとなく塗りなおしているようにも見えました。
やはり建築からかなり時間が経っているため塗りなおしたのでしょうか。
それから窓枠などのサッシュが黒色というのはあまり安藤氏の建築ではみられないような気がする
ので、(よく見られるのは青色)これも塗りなおしたのでしょうか。
側面のコンクリによって壁をずらしたデザインは、ファサードののっぺりしたものと違ってよかったです。
'01.12.12
青山TO
Aoyama TO
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
心斎橋TOと同時期につくられた商業施設である。
近くに数多くのメジャー建築が建ち並んでいるため、よく通っているのに
見逃してしまっている人も多いんじゃないでしょうか。
初期の住宅建築や、BIGI2ndなどに似た感じのファサードになっています。
通りから見るよりかなり奥行きがあったためにびっくりしました。
僕が学生当時にはじめて見に来た時はまだTOだったのですが、
今は信金になっているようでした。 '02.9.26
セダー・ストーン・ヴィラ
Ceder Stone Villa
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
旧山手通り沿いに建てられた店舗と住宅で構成された施設である。
この通りには槇さんが長年設計してきた「ヒルサイドテラス」があり、
この建物の斜め向かいには「ヒルサイドウエスト」もあります。
旧山手通りに面した店舗棟と裏側の住居棟が中庭を挟んで配置されています。
店舗棟のガラスブロックによるファサードと住居棟の切妻屋根によるファサードが
それぞれ全く違う表情を見せていて面白いです。 '11.2.19
Choi Box
宮脇檀建築研究室 東京都
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
東京有数の高級住宅地の路地に建てられた専用住宅である。
三面を隣地に囲まれており、道路側のファサードもRC壁で閉じられていますが、
2階部分の壁に曲面を持たせることで、表情を和らげることに成功しています。
切妻型の鉄骨フレームが敷地全体を覆っており、建物奥に設けられた中庭はフレームを
パーゴラ化しています。
ハイサイドライトや中庭に向かって大きくとられた窓によって、室内は明るく開放的な空間に
なっていると思われます。 '12.1.15
ギャラリーTOM
Gallery TOM

内藤廣建築設計事務所 東京都渋谷区
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
松濤の閑静な住宅街につくられた小規模な美術館である。
目の不自由な方にも芸術を楽しんでもらえるよう作品に手を触れることが出来ます。
建物名称のTOMは「Touch Our Museum」の略だと何かで読んで、
「なるほど」と思った記憶があるのですが、公式HPでは美術家村上知義の署名から
とったと書いてあります。記憶違いかなあ。。
建物は、RC打放しの躯体に特徴的な形のスティール屋根が載っています。
この屋根から差し込む光が内部にスリット状の陰影をもたらし、時間とともに変化する
空間をつくり出しています。 '12.4.8
積木の家]
Toy Block House ]
相田武文設計研究所 東京都
Takefumi Aida Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅地につくられた個人住宅である。
相田さんが1970年代後半から80年代にかけて手がけていた積木の家シリーズの
最後の作品です。
初期の作品はシンプルな積木といった感じだったのですが、どんどんパーツが細分化され
この建物では積木というよりレゴブロックのようです。
光り輝く球体も載っていてデザイン性もかなりアップしています。
内部もこんな感じで段差とかありまくりかと思いきや、バリアフリー仕様だそうです。 '12.7.26
大屋根のある家
House with Large Roof
林雅子/林・山田・中原設計同人 東京都
Masako Hayashi/Hayashi-Yamada-Nakahara, Architects/Tokyo
東京都の住宅街につくられた専用住宅である。
道路より上がったレベルの敷地であるため、道路と同レベルまで掘って
地階にエントランスやサロンを設けています。
敷地北側の1、2階に居室空間を設け、南側は地下のサロンが3層吹き抜けに
なっており、吹き抜けに向かって1、2階の部屋が階段状に張り出す構造となっています。
吹き抜けの上部は建物名称にもなった大屋根が掛けられています。 '13.6.6
1985 スパイラル
Spiral
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区南青山
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
いうまでもなく槇の代表作である。
エントランスホールから一段下がったカフェを通して見える螺旋状に
昇っていくアトリウム(スパイラルホール)がとても良い。
ファサードからは想像できない奥行きに驚いた。
ファサードからも見えている大階段は回廊になっていて
椅子がおいてあり外に向かって座るようになっている。 見ていてなんか変な感じがした。。
世田谷美術館
Setagaya Art Museum
内井昭蔵建築設計事務所 東京都世田谷区
日本芸術院賞
Shozo Uchii/S.Uchii Architect & Associates/Tokyo
砧公園内につくられた公園美術館である。
周辺の環境を配慮した低層の建物であり、各建物が回廊にて繋がっています。
石とタイルによる外壁と銅版によるヴォールト屋根の外観は、一宮市博物館を
思い出させました。
人々が憩う場所として計画されたサンクンガーデンもとても快適でした。
個人的には回廊のデザインが荒々しくて好きです。
P.S.3日前に内井さんが亡くなられたことを知りました。日本の代表的建築家であり、
これからも多くの名建築を設計してほしかったです。
この出来事を知ったとき、この代表作を見に行ったときの興奮を思い出しました。
'02.8.23
アトリエ・ヨシエ・イナバ
Atelier Yoshie Inaba
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅地につくられたアトリエである。現在はもう「ヨシエ・イナバ」ではないようでした。
ファサードとして取り付けられたすりガラスが並ぶ壁をくぐると吹き抜けの空間が広がり、
上を見上げると空中階段があるのが見えます。
さらに向かって左の通路の奥をのぞこうとすると、センサーがあるようで
「これ以上中には入らないでください」というアナウンスが流れたので、びっくりしました。。
勝手に奥に入るのはやめましょう(笑) '02.3.6
(追記)ぽんさん、マトビーさんから情報をいただきまして、既に解体されているそうです。 '08.7.21
グラスアート赤坂
磯崎新アトリエ 東京都港区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
赤坂の繁華街につくられたバーなどの飲食店が数多く入った商業ビルである。
ファサードは昼間は黒のガラス面になっていますが、夜になるとガラス面が光って
内部にあるアーティストの作品が浮かび上がるショーウインドウとなっています。
入口から内部に入ると階段室になり、空までのびる吹抜け空間になっています。
これらファサードや吹抜け、各店舗の内部空間に10人のアーティストによる
インスタレーションが行われているという面白い設計になっています。
ただ、竣工当初はすばらしい空間だったかもしれないのですが、
現在は階段室も紫色の殺風景な場所に変わっており、昼間のファサードもくすんだ
感じを受けて寂しくなりました。。 '03.6.2
B.Yハウス
B.Y House

長谷川逸子・建築計画工房 東京都文京区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
神田明神から程近い細い路地にひっそりと立つオフィスビルである。
建物を前後二つに分かれるように配置し、その間を吹き抜けの階段室としています。
長谷川さんがよく使用しているパンチングメタルがこの建物にも多く見られます。
竣工時の写真を見ていると道路斜線によるものと思われる急傾斜の屋根面を緑化していたのですが、
僕が初めて見に行った時は既に緑はありませんでした。
こないだ久々に前を通ったら、階段室へと抜けるガレージだった部分にガラス面と扉が付けられていて
容易に奥へと行けない状態になってしまってました。
さらに、急傾斜の屋根面の中央がオープンだったところもトップライトでふさがれていました。
'08.6.21
警視庁渋谷警察署
宇田川派出所

Udagawacho Police Box
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
日本有数の繁華街、渋谷のどまんなか、道路が二股に分かれる三角地につくられた
派出所です。渋谷に来たことがある人は見たことがあると思います。
外壁は亜鉛鉄板で覆われており、先端部に鏡面仕上げがなされています。
斧をイメージしたデザインだそうですが、個人的には顔にしか見えません。 '12.4.12
バイコースタルハウス
By-Coastal House
石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
西麻布につくられた外国人向けの賃貸集合住宅である。
外国人向けだからという理由なのか、建物上部左右に二つの橋が取り付けられています。
アメリカ東海岸のクイーンズボロブリッジと西海岸のゴールデンゲートブリッジという
アメリカ東西の有名な橋だそうです。
おそらく赤がゴールデンゲート、白がクイーンズボロだと思いますが、
ぎゅーっと縮められているのでキッチュなデザインという印象が強かったです。 '15.1.27
1986 ヤマトインターナショナル
Yamato International
原広司+アトリエφ 東京都大田区平和島
第1回(1988年)村野藤吾賞
Hiroshi Hara + Atelier Φ/Tokyo
大手アパレルメーカーの本社ビルである。
映画「マルサの女」で査察官のオフィスとして使われていた。
平和の森公園に面した敷地に立っており、銀色に光り輝いている。
ファサードの複雑な形態は京都駅ビルの壁面にも継承されているようである。
一般には中に入れないのでファサードと西にある水のたたえられた広場だけしか
見る事ができないのは残念である。 '99.10.18
ライズ
北川原温+ILCD 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
渋谷のスペイン坂を登りきったところにある映画館と店舗からなる複合商業施設である。
高低差のある敷地であるため半分以上地下に埋めてある設計である。
北川原氏の出世作の一つである。
アルミ・ダイキャストという素材による壁面は異様であり、まるでぼろぼろのテントのようでもある。
しかしこのような風変わりの建物も街に溶け込んでしまっているのは驚きであった。 '00.11.28
395
北川原温+ILCD 東京都港区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
青山にある事務所建築である。
今は知りませんが、昔は北川原さんの事務所だったような気がします。
ファサードは御影石、コルテン鋼、RC打放しといった多くの素材を組み合わせた
複雑なものになっていて、見た目のインパクトはなかなかのものです。
この当時は、鈴木エドワード氏や北川原氏の変な(複雑な?)デザインの建物が流行っていて
そこら中にあったような気がします。
最近はお二人とも方向性を変えていて、かなりスマートな建物が多いですが、
たまにはこんなのも作ってくれたら楽しいのに(笑) '04.8.1
美安温閣
Miaon-Kaku
北川原温+ILCD 東京都港区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
赤坂の青山通りから少し入った場所に建つオフィスビルである。
小さな神社が前にあるので、その奥の建物だけかと思いきや神社も
一体の建物となっています。
道路に面する部分が少ないにもかかわらず駐車場、神社、オフィスという
三つのアプローチを上手く分割して設計されています。
手前にある外部階段を上った場所が神社なんですが、なぜか猫がまつってあります。
2体の猫の彫刻が可愛いです。
建物名称の「美安温(みあおん)」って猫の鳴き声から採ったんでしょうね。 '09.5.25
TKビル
TK Building
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京につくられた商業施設である。
関西では多く見られる形の商業施設であるが、東京ではあまりないため新鮮かもしれません。
四角い建物の中に円形の壁を挿入して、その隙間に通路や階段を配置しています。
地下に降りたところにある居酒屋はかなり汚かったのですが、テナントが未だに残っていて
ちょっと一安心でした(笑)
道路を挟んで向かいにあるナイジェル・コーツの建物のインパクトが強すぎて、
ちょっと目立たないのですが、すっきりしていて良いデザインでした。 '02.5.21
城戸崎邸
Kidosaki House
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
高級住宅地につくられた施主夫婦とそれぞれの親が住む三世帯住宅である。
敷地の四辺を高い壁で囲った安藤建築の特徴である閉鎖的空間がここでもつくられており、
道路に面した一辺だけに円弧状の壁を立て、奥にあるエントランスへと導いています。
内部は中央に三層の箱を置き、その周囲にサンクンガーデンやテラスを階段状に設けています。
行く前から分かってましたが、RCの高い壁を眺めることしか出来ませんでした。。
'07.12.13
文京スポーツセンター
Bunkyo Sports Center
大谷幸夫 東京都文京区
Sachio Ohtani/Tokyo
旧東京教育大学跡地につくられた区民のためのスポーツ施設である。
また、災害時の避難場所であり、救援活動拠点としての位置づけもなされています。
RCの荒々しさと複雑な造詣、尖塔などかなり目立ったランドマークとなっているため、
避難場所としては最適な建物ではないでしょうか。
RCによる力強さを前面に出した建物なので、てっきり1960年代ぐらいの建物だと
勝手に思っていたのですが、実は1980年代だと知ってびっくりしました。
1980年代にこのデザインは当時かなり異質な存在だったと思いますが、
このかっこよさは、色あせていく他の1980年代建築とは違って今も輝いていると
僕は思います。 '04.11.15
オンワード代官山
ファッションビル

Onward Daikanyama Building
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
おしゃれな街並みと良い建築の多い代官山にある店舗ビルである。
下層部にみられる御影石とコンクリートによる古いものの崩壊、上層部の剥離しかけた鉛のパネル、
それらが異質な素材の組み合わせによる調和をあらわしているらしい。
決して彼の作品は良いといつも思わないが奇抜な発想ではあるだろう。。
ファッションに疎いのでよく分からないのですが
オンワードなのにゴルチエの店だったけどそれはいいのか? '00.3.12
(追記)2012年7月頃に解体されてしまったようです。
この時代の鈴木エドワードさんの過激な作品の一つがなくなってしまいました。。 '13.3.16
富ヶ谷のアトリエ
Atelier at Tomigaya
長谷川逸子・建築計画工房 東京都渋谷区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
渋谷区富ヶ谷につくられた小規模テナントビルである。
長谷川さんが得意とするアルミ板とパンチングメタルの組み合わせによって
正面ファサードは雲をイメージしたデザインを浮かび上がらせています。
さらに雲のデザインを斜めに切り裂くようにクレーンを埋め込んで上部に飛び出させています。
このクレーンや頂部の円筒形デザインがどうも長谷川さんぽくない気がしたのは僕だけでしょうか。。
あと、正面から見ると軽やかなイメージを受けましたが、側面のマッシブなRCの塊を見て
かなり印象が変わりました。 '07.4.29
スタジオ赤坂楼
石井和紘建築研究所 東京都港区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
赤坂に建てられた設計者のオフィスである。
正面ファサードはほとんどがガラス面になっており、低層部のガレージの奥もガラス面です。
側面や屋根にはテント地が使用されており、内部の部材などの多くはサンプルを使って
つくられているそうです。
設計者自邸の「拾庵」とともに小さいながらもインパクトのある建物です。
しかし、残念ながら赤坂の再開発によって取り壊されてしまっているみたいです。
現在の石井さんの事務所は赤坂ですが違う場所に移転しています。 '08.5.9
NWハウス
NW House
早川邦彦建築研究室 東京都新宿区
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
早稲田大学のすぐ近く、早稲田通りに面して建てられた複合ビルである。
1階がギャラリー、最上階がアトリエで、その間の階が集合住宅となっています。
RC打ち放しの箱型の建物の最上部だけ塗られていて、その上には半ヴォールトや
円筒などの幾何学的な形態が載せられています。
規模や見た目などは全く違いますが、石井和紘さん設計の「○□△ハウス」と
コンセプト的に近いものを感じました。 '09.11.16
1987 お茶の水スクエアA館
Ochanomizu Square Building
- Casals Hall

磯崎新アトリエ 東京都千代田区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
W.ヴォーリズの設計による旧館のファサードを保存してたてられた文化複合施設である。
低層部は4層吹き抜けになっておりその上に乗っかるように高層棟がある。
ヴォーリズの建物をファサードだけでも残してくれてうれしい。
吹き抜けの低層部は展示などができるスペースになっているようだったが
見に行った時何もやってなかったので寂しい空間だった。。
確か上の階には女性だけが入れる図書館があったような。。 '99.8.31
東京大学法学部4号館・
文学部3号館

大谷幸夫 東京都文京区
Sachio Ohtani/Tokyo
東京大学の本郷キャンパス内につくられた研究棟である。
総合図書館前にあった広場のスペースに建てられたため、新たな広場を中心につくり
向かい合うように2棟の建物が配置されています。
内田祥三、岸田日出刀といった建築家がつくりあげてきた本郷キャンパスには
やや違和感のある、しかし、大谷氏らしさの出ている建築だと思います。
しかし、南北軸線上のピロティのデザインやサンクンガーデンの配置は
周りのキャンパス全体設計との調和を考えたものにはなっていました。
突き抜けている柱のデザインなんかは良くて、周りのやや威厳のある建物に対して
取っつきやすい雰囲気を少しだけ出していました。
前から大谷さんは宗教っぽい設計する人やと思っていましたが、
今回の図書館前広場を「広場の曼荼羅」と名付けているそうです。 '04.8.13
銀座テアトルビル
Ginza Theatre Building
菊竹清訓建築設計事務所 東京都中央区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
首都高沿いの敷地に建つ劇場、映画館、ホテルなどが入った白亜の建物である。
エントランス部分に並ぶ2本の柱がインパクト強く、威厳を感じさせます。
ホテルの客室部分の造詣が非常に彫刻的で力強くかっこよいです。
僕はずいぶん昔からある建築という気がしていたのですが、実は1980年代後半の
建物だと知ってちょっとびっくりしました。
あと、「テアトル(Theatre)」ってシアターのフランス語だったんですね。
今までまったく気づきませんでした。 '04.6.22
(追記)2013年5月で営業を終了していたようですが、2014年に解体されてしまいました。。
'15.2.26
豊島区立千登世橋
教育文化センター
Cultural Center, Toshima
菊竹清訓建築設計事務所 東京都豊島区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
地下鉄雑司が谷駅と直結した区の複合施設である。
駅を出ると建物の中央にある中庭に出るという公共施設としてはものすごく便利な
アクセスとなっています。
箱形の建物が敷地いっぱいに建っていますが、角を面取りしているので、
柔らかい印象の外観となっています。
ちなみに屋根は膜屋根となっているそうですが、下からは全然見えませんでした。
内部は、地下と1階が「雑司が谷地域文化創造館」という名称の会議室やホールなどが
入った施設となっており、3・4階は中庭を挟んでプールと体育館が配置されています。
'13.1.24
神宮前アトリエ
Jingumae Atelier
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
元々個人住宅であったものを現在は用途変更してレストランになっている建物です。
まさに閑静な住宅街に立地していて、看板なども出ていないため
食べにきた人は見つけるのが大変なんじゃないでしょうか。
ただ、後から改装したであろう白いブツブツの意匠は目立っていましたが最悪でした。。
貼ってあるメニューを見て値段の高さにぶっ飛んでしまいました。 '02.2.5
JUN本社
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
安藤氏の初期東京建築のほとんどがJUN系列の建物ですが、これはその本社屋である。
竣工はおそらく1980年代前半から中頃と推測されますが、正確なところはわかりません。
この建物についてもCarbonさんのページを見て初めて存在を知りました。ありがとうございます。
ところでそのCarbonさんのページが閉鎖(休止?)されました。
安藤建築紹介が最も充実していてすごく良いページだっただけに非常に残念です。。
話を戻して建物についてですが、大通りが交差する角地に立地しており、
角地はカーブを描いています。側面には列柱が立ち並んでコロネードを作り出してます。
この建物のすぐ横にJUNブランドのアウトレットショップがあるのですが、
商品はイマイチのようでした。。 '02.12.31
(追記)ケイさんからの情報により1987年竣工だということが分かりました。
ありがとうございます。 '04.5.12
福原病院
Fukuhara Clinic
安藤忠雄建築研究所 東京都世田谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
北沢タウンホールの横に立つ病院である。
前面道路のカーブにあわせて建物のファサードも孤を描いています。
第一印象はすごくのっぺりした建物やなあ、と思いました。
内部は吹き抜けの空間があったり、リハビリ用のプールがあったりと快適そうなのですが
外観からはあまり想像できませんでした。
ファサードの開口部の使い方もいつもと違ってのっぺりしてました。
それに対して自転車置き場になっている裏側にまわるといつもの安藤建築らしい鋭角な表情が
見れてちょっと安心しました(笑) '02.7.26
東京工業大学百年記念館
Centennial Hall,
Tokyo Institute of Technology

篠原一男 東京都目黒区
Kazuo Shinohara/Tokyo
東京工業大学の正門横につくられた会議室や展示室などが入った記念館である。
大岡山駅の雑多な街並みに突然現れる異形の建物はインパクト大です。
不整形な平面を持つ箱に半円形断面のシリンダーが微妙に折り曲げられながら
貫入しています。
内部空間にもこのシリンダーはそのまま表れていて、3階のフェライト会議室は
逆ヴォールト天井(?)になっています。
ちなみに、宙に浮かんだシリンダー内は4階でレストラン、ラウンジとなっています。
この建物は「ガンダム建築」とか言われたこともあったみたいですが、
3年後に竣工した「青山製図専門学校1号館」に比べたら全然ガンダムじゃないですね(笑)
'07.9.15
朝霞荘 黒川紀章建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
市ヶ谷の閑静な住宅街につくられた企業の保養施設である。
現代的な要素を随所に取り入れた数寄屋建築で、屋根が幾重にも重なった姿が
水平性を強調した外観となっています。
建物前面に設けられた駐車場スペースの床は障子の組子や花鳥風月を表現しており、
庭の一部としての機能も持たせているそうです。
外壁や塀に帯状に色づいたベンガラが非常に美しいです。建物名称の「朝霞」(雲に日光が
当たって赤く見える現象)もおそらくこのベンガラ色から付けられたものだと思います。
'07.9.30
○□△ハウス
○□△House
石井和紘建築研究所 東京都江東区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
江東区の臨海部に建てられた集合住宅である。
角地に建っていて、道路のR状の隅切りに合わせた扇状の平面となっており、
扇の弧の部分に住戸のバルコニーが連続して並んでいます。
円弧部分の立面が緑、青とカラフルなんですが、それよりも上部に載るグレーの
円柱、円錐、四角柱が並んでいる姿の方がすごいインパクトです。
ただオブジェ的に載せているだけじゃなくて部屋としての機能があることが嬉しいです。
ここに住んでいたら、初めて来る人にも説明しやすそうですね(笑) '09.11.9
神田Mビル
M Building in Kanda
伊東豊雄建築設計事務所 東京都千代田区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
神田やぶそばの目の前に立つテナントビルである。
1〜4階がテナント、5、6階がオーナーの事務所となっています。
RCのフレームが4層、その上にアルミ屋根で覆われた2層が載っています。
三角のフレームの間にはアルミパネル、FIXガラス、アルミエキスパンドパネルが
はめ込まれることで独特な表情が生まれています。
グレーやシルバー系統の色で構成された建物の中で黄色い階段が鮮やかでした。
'09.11.19
アンジェロ・タルラッチ・ハウス
Angelo Tarlazzi House
八束はじめ/ユーピーエム 東京都港区
Hajime Yatsuka/UPM/Tokyo
外苑西通りに面した交差点に立つ商業施設である。
目の前には北川原温さん設計の「スカラ」もあってインパクトのある交差点です。
大通りと細い路地との間に出来た鋭角な三角形敷地に建っており、
三角形の2辺に沿って壁を並べ、その間に階段、屋根を設けて空間がつくられています。
壁を黒、階段を黄、屋根を赤とカラフルな色彩が鮮やかな外観をつくり出していました。
しかし、現在は店舗が変わったのか壁も屋根も白くなり、黄色の屋外階段部分も
ルーバーで覆われてしまい、印象の薄い建物となってしまっているようです。。 '09.11.30
ステップス
Steps

早川邦彦建築研究室 東京都国立市
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
国立市の一橋大学の近くにつくられた集合住宅である。
敷地の角に桜の大樹が植わっており、その空間をオープンスペースとして、
残りの敷地に3層と4層の住棟が配置されています。
二つの住棟は階層が半層ずらされており、セットバックしていく階段と屋上の
空中ブリッジによって連結されています。
早川さんはこの建物だけでなくアトリウムやラビリンスなど、1980年代にいくつかの
集合住宅を設計していますが、どれも空間構成や色彩の使い方が魅力的です。 '11.10.8
東玉川の住宅
House at Higashi Tamagawa
長谷川逸子・建築計画工房 東京都
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
都内の高級住宅街につくられた専用住宅である。
2面を道路に面した角地に建てられており、敷地境界に沿ってRC壁を立て、
敷地中央の庭に向かって開いたコートハウスとなっています。
円形の庭に向かってガラス面で開いた各部屋が張り付いた平面構成で、
1階にリビングやキッチンなどの諸室を配置し、螺旋階段でつながる2階は
個室とテラスになっています。
道路側の立面にパンチングメタルや小窓を設けることで、閉じた表情になりがちな外観に
優しさが感じられました。 '12.8.10
1988 ハムレット
HAMLET
山本理顕設計工場 東京都渋谷区
Riken Yamamoto & Field Shop/Tokyo
親子4世帯の集合住宅である。4世帯共有の部屋やテラスを持っている。
それぞれの住宅は外廊下で結ばれ、テント地の大屋根がかけられています。
最近はあまり見ないですが山本氏の当時の作品にはこのテント地がよく使われていました。
僕が見に行ったときは改修工事中だったらしく、ただでさえ足場っぽい外廊下に
足場が組まれていてすごくごちゃごちゃしてました。(写真参照)
ところで、なんでハムレットなのだろうか?シェイクスピアのハムレットのことなのだろうか?
'01.10.4
東京都戦没者霊苑
Tokyo War Dead Memorial Park

相田武文設計研究所 東京都文京区
Takefumi Aida Architect & Associates/Tokyo
1960年に東京都の戦没者を慰霊するために建てられた霊苑の建替えである。
東京ドームのすぐ近くに位置し、階段を上った高台にあります。
休憩施設棟や玄室棟などの建物とその前につくられた広場が連続するように設計されていて
相田氏得意のRC壁を連続して並べるという手法が採られています。
平行にこの壁が並べてあるため、広場中央部くらいにある階段のところで
軸線がずれているのがよく分かりました。
すぐ近くに遊園地があるとは思えない緑のある静かな場所で、僕が見学に行ったときは
トランペットを練習する人がいたんですが、すごくこの場所に似合っていて感動しました。
厳かという事を目的としてつくられたのであればこれでいいと思うのですが、
人々の憩いの場所になるには階段を上らなければならないため、
ふらっと訪れる人はほとんどいないようでした。 '05.3.5
津田ホール
Tsuda Hall
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
千駄ヶ谷駅前に建つホールである。
すぐ横にある同設計者による「東京体育館」と一連の施設かと勘違いしそうですが、
こちらは「津田スクール・オブ・ビジネス」という学校の記念施設です。
タイル張りによる曲線を描く部分とアルミによるホール上部が飛び出した形態で
構成されていますが、正直なところ不格好な気がします。
地下には「ユーハイム」が入っていたんですね。全然気付きませんでした。
ホールの見学は出来なくてロビーしか見られなかったんですが、次回はカフェでくつろぎたいです。
'05.10.18
ハネギ・コンプレックス
Hanegi Complex

篠原一男 東京都世田谷区
Kazuo Shinohara/Tokyo
羽根木の閑静な住宅街につくられた複合施設である。
道路に沿って立つRC打放しの外壁に規則的に円形の窓と縦長の窓が並ぶ建物は
スペース45°と名付けられた空間(オフィス?ギャラリー?)となっていて、
外部階段の奥に住居があります。
道路沿いの建物と外部階段に挟まれたちょっとした屋外空間に植えられた一本の木が
建物全体に暖かさを与えていました。
ちなみにこの建物を見学したのは3年くらい前なのですが、2年ほど前に解体されて
しまっていることを今日知りました。
篠原さんといえば初期の住宅建築が有名で、1980年代以降のいわゆる第4の様式は
あまり評価されていない気がします。実際この建物もかなりマイナーです。
しかし、マイナーとはいえ、ほとんど話題にもならずに取り壊されてしまっていたという
状況には愕然としました。。 '08.4.30
東京グローブ座
The Globe Theater
磯崎新アトリエ 東京都新宿区
Arata Isozaki & Associates/Tokyo
新大久保の山手線沿いにつくられた700人程度収容の劇場である。
ロンドンのグローブ座を模した円筒形の建物で、建物前の広場には
宮脇愛子の作品「うつろひ」があります。
宮脇さんは磯崎さんの奥さんだけあって「うつろひ」は「群馬県立近代美術館」や
「奈義町現代美術館」など磯崎建築にはよく登場しています。
経営の悪化により一時閉鎖され、その後2002年にジャニーズ事務所に買収されており、
現在は主にジャニーズのアイドル主演の舞台が上演されています。
見学に行ったときは買収の件を知らなかったので、行ったら女子高生(?)が
大量にいてびっくりしました。もちろん怪しいヤツを見る目で見られました。。 '09.4.21
成城・BETWEEN
Seijo House in-Between
早川邦彦建築研究室 東京都
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
成城通りに並ぶ早川建築のうちの一つである。
向かって左隣の「バス停前の家」がまずつくられ、次に右隣の「交差点の家」、
そしてその間にこの建物がつくられたため「BETWEEN」ということです。
3つの建物がつくり出す街並みは、成城にふさわしい良好なものとなっています。
基本的なコンセプトは前2作と同様ですが、内部にも少し貫入した円筒状の形態が
正面ファサードを特徴付けていました。 '10.1.24
House F
坂本一成 東京都 1990年日本建築学会賞
Kazunari Sakamoto/Tokyo
東京の閑静な住宅街に建つ個人住宅である。
ピロティになった駐車場スペースを通り抜けた奥から階段を上がり、
内部へとアプローチする動線となっています。
内部はグリッド上に配置された柱から傘の柄のように広がった斜材が
屋根を支えているため、壁と屋根が構造的に独立しており、壁と屋根面との間を
ガラス面とすることで明るさと軽やかな空間をつくり出しています。
坂本一成さんの建築は「南湖の家」とか「代田の町屋」といった家型のシンプルな
外観をイメージしていたため、この建物のデコン的なゴテゴテ感は意外でした。
個人住宅の場合、ほぼ外観しか見学できないため、外部にインパクトがあった方が
見学する側としては楽しいのでよかったのですが(笑) '10.12.3
ちめんかのや
Chimenkanoya

齋藤裕建築研究所 東京都
Yutaka Saito Architect & Associates/Tokyo
東京の住宅街に専用住宅として建てられましたが、現在はバーやギャラリー、
店舗などに利用されている建物である。
齋藤裕さんは住宅設計を行う建築家なので、内部を見ることはほぼ出来ないのですが、
ここは用途変更が行われたことで気軽に見ることが出来るようになって嬉しいです。
ちなみに「ちめんかのや」って変な名前だなあ、と思っていたのですが、
「地面下の家」ということだそうです。
敷地にある大きな木が建物を覆っていて外観はわかりにくくなっていますが、
地下のバーは、ほの明かりのなか、独特な空間となっていて、
建物名称になっただけのことはあると思います。 '12.9.26
ドゥー深沢
Deux Fukazawa

鈴木エドワード建築設計事務所 東京都
Edward Suzuki Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅地につくられた専用住宅である。
高松伸さんに代表される1980年代のやんちゃな建物の部類に入ると思われます。
鉛板を張り付けたメタリックな外壁や尖った庇のデザインなど、
その時代を感じさせるものとなっています。
残念ながら現在は外壁が白く塗装され、扉もピンクになってしまっていますが。。
'15.12.8
1989 ユーネックス・ナニナニ
Unhex Nani Nani
フィリップ・スタルク+野沢誠/GETT 東京都港区
Philippe Starck+Makoto Nozawa/Gett/Tokyo
フランス人建築家スタルクが設計したテナントビルである。
全面が銅版で覆われた怪獣をイメージしたというデザインであり、すごく目立ってます。
1階はガラス面が多いものの、上階は細い横長の小さい窓しかありません。
元々1階はカフェだったようですが、現在は美容室になってました。
スタルクは浅草にアサヒのウンコビルを作ったりと日本でやりたい放題です。
ちなみに建物の名称である「ナニナニ」は日本語の「何」をスタルクが気に入ったから
だそうです。 '03.3.6
COLLEZIONE 安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京で唯一見学が可能な安藤建築です。
関西には多くのメジャー作品が多いのですが、関東は少ないです。
京都の「B-Lock北山」や「TIME'S」と同系列の複合商業施設です。
規模に関してはこれが一番広いんじゃないかなあ。。
あいかわらずどうなってるのかよく分からない迷路のような構造。
そのせいで店舗が入らないという状況が生まれてるらしいけど。。
建築史再考
Architectural History Rethink
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京の中心部に建てられたテナントビルである。
普通にこの建物の横を通っても、全く建築家が(しかもあの隈研吾が!)設計したとは
気づかないと思いますが、ふと頭上を見上げると屋上広告塔に不思議なデザインが
見えてびっくりします。
初期の隈作品を知っていれば「なるほど」と思いますが、
今の彼の設計とはかなり違っていて、グリークテンプルやローマンアーチが見えます。
この建物は一番上の屋上広告塔から下へ行くにつれて建築史になぞらえて
デザインが推移していくという面白い方法をとっています。
上からグリーク、ローマン、ロマネスク、ルネサンス、バロック、モダニズムという順番に
なっているのですが、その複雑な構成がなかなか建物を見ても伝わってこなかったのは
僕が建築史に未熟だからでしょうか?
むしろ道路に面して限界までふくらんだボリュームが不格好に見えて仕方がなかったです。
'04.4.3
浅草橋Iビル
I Building in Asakusabashi
伊東豊雄建築設計事務所 東京都台東区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
浅草橋の駅前の問屋街につくられた事務所とショールームである。
狭い敷地に高くのびた形態の建物で、低層部が倉庫、高層部がショールームになっています。
アルミパネルにガラスのカーテンウォールというシンプルな箱形の建物ですが、
屋上には2枚のスラブによる社長室とサンルームがつくられていています。
社長はすごく眺めが良いところに出勤するんだなあ、とうらやましく思いながら見学しました。
きっと花火大会なんかある時は最高の場所だろうなあ。
ちなみに下からは、社長室はほとんど見えませんでしたが。。 '04.7.8
メトロツアー
北川原温+ILCD 東京都千代田区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
神田につくられた不動産会社の本社ビルである。
全面熱線反射ガラスで覆われた建物には多くのルーバーが張り付いています。
このルーバーを「ガラスの茎から生えた昆虫の羽根」と北川原氏は表現していたそうです。
上層に行くと細くなっていき鋭角にとがった頂点へとたどり着きます。
悪い見方をするとまさに鉛筆みたいでペンシルビルって感じですが。。
ちなみに現在は不動産会社の本社ではないみたいですが、どうなったんでしょうか?
'04.11.14
メトロサ
Metroca
北川原温+ILCD 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
神宮前に建てられた小規模な集合住宅である。
建物の半分を地下に埋めており、地下2階レベルに設けられた中庭に
全戸が面するプランとなっています。
地上に見えている建物は、様々な素材が使われた開口部のない塀のような
外観であり、閉鎖的なものとなっています。
今の北川原さんが設計した建物と比べるとそうでもないのですが、
当時、過激(?)なデザインの北川原建築しか見ていなかった僕には
この建物は非常に落ち着いた建物だなあ、と思った記憶があります。 '09.8.27
TEPIA
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
神宮球場のすぐ近くにある別名機械産業記念館である。
面や線による構成を追求したという設計はデ・ステイルを意識したものであるらしい。
建物の外まわりにある階段下の水の使い方や広場が気持ちよい空間を作り出している。
産業やテクノロジーに関する展示を行う施設とレストランなどが入っているのであるが
展示施設は日曜日が休みで、レストランも貸切で入れなかった。。 '01.6.12
ウェッジ
Wedge
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区神宮前
Edward Suzuki Associates/Tokyo
明治通り沿いにある商業施設+オフィスである。
彼の建築らしいインパクトの強いファサードである。
建物に亀裂をいれ、それを開口部及び入口として設計されている。
とてもシンプルなアイデアだが「なるほど」と思わせる設計であった。
ムンディ・アニムス
Mundi Animus
梵寿綱 東京都豊島区
Von Jour Caux/Tokyo
巣鴨につくられた集合住宅である。
その極端に精緻につくられた装飾過多な外観は一目で梵寿綱の設計だと分かります。
周囲は下町的な要素の漂う場所なだけに異質なデザインが一際目立ってました。
壁面にはタイルで描かれた顔があったり舌を出した怪獣が垂れ下がっていたりと、
それだけでもすごいのですが、入口を入ると吹き抜けの空間があり、
上部には女神(?)がいて梵寿綱ワールドが展開されています。
梵寿綱の他の作品に比べておどろおどろしく感じなかったので結構好きな作品です。
ただ、残念なことに取り壊された(もしくは取り壊し中)そうです。
ある意味一つ一つのデザインがアートなだけに上手く取り外して残してほしかったです。。
'07.5.10
東京大学御殿下記念館
Gotenshita Memorial Arena,
University of Tokyo

芦原義信/芦原建築設計研究所 東京都文京区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
東京大学本郷キャンパス構内につくられた体育施設である。
施設のほとんどを地下に埋めており、周囲の景観に配慮した設計となっています。
北側と東側の煉瓦のファサードは内田祥三の設計による附属屋を保存再利用したものです。
一段下がったレベルの通路部分の床面があまりに青いのでプールの底のようです。
本郷キャンパス内の他の建物には見られない青さが際立っていました。 '09.8.4
平安51
Heian 51
高松伸建築設計事務所 東京都目黒区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
東京にある数少ない高松建築の一つで、目黒に建つオフィスビルである。
以前からこのHPでも場所の情報を求めていたのですが、ようやく探し当てました。
正確な竣工年が分からないのですが、メタリック色全盛期の頃のものと思われます。
当時の他の建物に比べてややおとなしめのデザインですが、
上部の丸窓などの造形やエントランス周りに高松建築的要素が散在しています。
側面のRC壁面の汚れが気になりましたが、基本的には美しく保たれていたのが
嬉しかったです。 '08.11.11
(追記)暇多余さんから情報をいただきまして1989年竣工だと分かりました。
ありがとうございます。
 '10.5.22
緑丘の棲処
House in Midorigaoka

竹山聖+アモルフ 東京都
Kiyoshi Sey Takeyama+Amorphe/Tokyo
線路と道路に挟まれた鋭角な三角形の狭小敷地に建てられた住宅である。
独身の一人暮らし用の住宅として建てられており、竹山さんの著書「独身者の住まい」にも
登場しています。
狭小住宅であるため、基本的にワンフロア1部屋の三層構造となっています。
線路との境界は騒音等を遮断するために厚いRCの壁とし、反対側の境界は
道路の桜並木を眺めるために大開口を設けています。
見学に行った時は既に住宅ではなくてカフェのような使われ方をしていました。 '10.11.19
大塚文庫
Gallery Otsuka Bunko

大江宏建築事務所 東京都目黒区
Hiroshi Ohe Architect & Associates/Tokyo
自由が丘の喧噪を抜けたあたりに建てられた貸しギャラリーです。
「文庫」という名前が付いているので私設図書館かと思いきや違うようです。
大塚さんという方が自らのコレクションを収蔵・展示するために
自宅敷地内に建設したものだそうです。
和洋折衷の不思議な外観になっていますが、内部は和の建築家である大江宏さんらしい
和室や茶室、サロンなどが入っています。
面白いのは2階からはしごを上っていく「富士見亭」と名付けられた3畳の空間で、
その名のとおり、富士山を眺めるための場所となっています。
実際に上っていないので富士山が見えるかは不明ですが。。 '12.4.16
COSMOS
横河健/横河設計工房 東京都
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
東京都の閑静な住宅街につくられた個人住宅である。
正面ファサードはガレージ兼入口となっている部分以外はRC壁で閉じられていますが、
アールを描いた黒いまぐさがワンポイントになっています。
内部は2階リビングがトップライトから光の差し込む三層吹き抜けの空間となっており、
3階のダイニングや4階の寝室はこの吹き抜けを介してつながっています。
建物名称であるCOSMOSは、トップライトから差し込む光のみの閉鎖的空間を
一つの宇宙に見立てたということでしょうか。 '12.8.6
白桃房
Haku-Toh-Boh

宮脇檀建築研究室 東京都渋谷区
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
広尾駅から少し歩いた裏通りに建てられたギャラリーなどが入った複合施設である。
正面ファサードにはガラス面がなく、金属板の外壁となっていて、
菱葺きと一文字葺きを使い分けるデザインとしています。
少しセットバックした最上部にハイサイドライトが設けられています。
シルバーの外壁に非常用進入口の赤三角マークがアクセントになっていてよかったです。
宮脇さんの住宅以外の建物(1980年代以降?)はなんとなくメルヘンチックな印象を
受けるものが多い気がしていたのですが、この建物は違っていい感じでした。
暇多余さんから情報をいただいたのですが、残念なことに解体されて
現在は分譲マンションが建っています。 '15.3.10
1990 中目黒Tビル
T Building in Nakameguro
伊東豊雄建築設計事務所 東京都目黒区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
テントメーカーの関連部門が集約された自社ビルである。
異なる分野の混合であるために社員相互のコミュニケーションを図る場を創造するため
3層吹き抜けのテラス状の廊下や打ち合わせコーナーを設けています。
道路に面した側面がストライプ状のガラスになっていて、吹き抜けが外部からもよく見えます。
内部の色彩も非常に美しく、トレンディドラマの撮影も行われたという噂を聞いたことがあります。
何というドラマだったのでしょうか?見てみたいです。 '03.3.24
コイズミライティング
シアター/イズム

ピーター・アイゼンマン・北山孝二郎/K計画事務所
東京都千代田区神田
照明会社のショールームである。
格子状の整然とした部分を北山が設計、
南側上方と北側一階のキューブをアイゼンマンが設計している。
傾いた不安定なキューブと格子状の建物との不釣り合いさが面白い。
キューブのピンクやきみどりといった色彩も不思議な面白さがある。
一階のキューブは親に連れられてきた子供の遊び場になっていた。 '99.12.29
ジュールA
Joule-A
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都港区麻布十番
Edward Suzuki Associates/Tokyo
高速道路により視界を遮られた交差点につくられた複合施設である。
ファサードがパンチングメタルで特徴的につくられているが、
横から見るとオンワードファッションビルと同様普通のビルである部分が見えて少し悲しい。
1・2階が4層分の吹き抜けの公開空地になっており積極的に都市に開放している。
しかし天気がくもりだったせいかかなり暗い空間になっていて怖いものがあった。
高層部が竹による空中庭園になっているらしいが
どうやってアクセスすればいいのかわからなかった。 '00.7.12
ウェッブ
WEB
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都目黒区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
山手通りと目黒通りが交わる交差点付近につくられたオフィスビルである。
外観を見ただけで1990年代のやんちゃな(笑)時代の鈴木エドワード建築だとわかります。
鋭角に張り出した外部階段が足に見えて奇妙な生物のようです。
この当時は北川原温さんや高松伸さんとともにある意味時代を反映した建築を
つくっていた気がしますが、今となっては哀愁漂う建築になってしまった気がします。
ただ、他の同時代の同種の建築に比べて、現在も美しく保たれているようでよかったです。
'08.4.16
プラザ・ミカド
Plaza Mikado
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都港区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
赤坂につくられたテナントビルである。
低層部に飲食店、上部はオフィスになっています。
フロストガラスの曲面で覆われたモコモコしたファサードが特徴的です。
モコモコは中央に向かってくの字に下がっており、出来た空間を
広場とするとともに入口に人を引き込む効果をつくり出しています。
斜線制限によるものと思われますが、セットバックしていく上部の屋上には
竹が植えられています。
狭い道路に面して建っており、天気が曇りだったためか、
薄暗い感じだったのが残念でした。
夜になったら行灯のように光って綺麗なんだと思われます。 '09.6.2
青山製図専門学校1号館
Aoyama Technical College
渡辺誠/アーキテクツオフィス 東京都渋谷区
Makoto Sei Watanabe/Architects' Office/Tokyo
青山にある専門学校の校舎である。
建築をある方向へ極限まで突っ走ったという感じの建物である。
通称「ガンダムビル」というらしいです。
その名のとおりプラモデルかこれは?と思ってしまう。
専門学校の校舎といえばなんとなくそんな気もするが、これはちょっと。。 '99.8.31
東京芸術劇場
Tokyo Metropolitan Art Space
芦原義信/芦原建築設計研究所 東京都豊島区
Yoshinobu Ashihara Architect & Associates/Tokyo
池袋の駅前につくられた巨大劇場建築である。
目の前には大江匡設計の「東京都豊島合同庁舎」があります。
大小4つのホールを立体的に重ね合わせた建物になっています。
駅前広場から連続するガラスの大アトリウムからエスカレーターでそれぞれのホールに
アプローチするのですが、このアトリウムには上からモビールが吊ってあったりして
すごく快適で好きな場所です。(批判的な意見も多いようですが。。)
ちなみに、磯崎新さんが東京五大粗大ゴミ建築と呼んだそうです。
(残り4つは「東京都庁」「東京国際フォーラム」「東京都現代美術館」「江戸東京博物館」です。)
'04.11.25
ワタリウム
Watari-um Contemporary Art Gallery
マリオ・ボッタ 東京都渋谷区
Mario Botta/Tokyo
直角二等辺三角形の敷地いっぱいに建てられた美術館兼住宅。
アールを伴った外部階段は良かったが、コンクリ打放しに黒のストライプという外観はうれしくない。。
一階から上が美術館になっており、一階及び地階はミュージアムショップに
なっている。地下は喫茶コーナーもあってなかなかいい雰囲気である。
近くにある竹山聖の「テラッツァ」とともにロボット的建築である。 '99.10.12
(追記)「ワタリウム」ってどういう言葉なのだろうとずっと思っていたのですが謎が解けました。
この美術館は和多利(わたり)さんの美術館で
WATARI MUSEUM(ワタリミュージアム)→WATARI MU(ワタリウム)となったようだ。 '99.12.15
東京体育館 槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
千駄ヶ谷の駅前につくられたメインとサブの二つのアリーナ、そしてプールを持つ
巨大スポーツ施設である。メインアリーナはUFOみたいな外観です。
アリーナを地下に埋めることで圧迫感を受けそうな建物を低層に見せています。
さらに、全体をペデストリアンデッキにすることで水平の広がりをつくり出していました。
「藤沢市秋葉台体育館」や「幕張メッセ」で培われたアリーナ建築の技術が
この建物で一つの到達点に達したのではないでしょうか。
すぐ近くにある「津田ホール」は設計者が同じなのでこの建物の附属施設のように
見えたのですが実は全然違うんですね。 '07.3.28
東京武道館
Tokyo Budokan

六角鬼丈計画工房 東京都足立区
1991年日本建築学会賞
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Tokyo
綾瀬駅の北側にある東綾瀬公園内につくられた武道館である。
敷地中央に南北に走るオープンデッキを通し、その左右に大武道場や
第一、第二武道場を設けることで、北に続く公園への連続性を確保しています。
建物は菱形のモチーフが連続する独特な形態を持っており、
周囲の一般的な街並みに対し、強い存在感を出しています。
この建物の影響力がすごいためか隣の中学校も菱形のモチーフが
使われていました。 '09.9.11
光の交番
(警視庁新橋駅前派出所)

Police Box at Shinbashi Station
横河健/横河設計工房 東京都港区
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
サラリーマンの街、新橋駅西側にあるSL広場に建つ派出所である。
円弧状の敷地形状に沿って弧を描く平面となっており、そこにステンレスパイプを
斜め格子にして貼り付けています。
「光の交番」と名付けられていますが、昼間見に行くと全然光を感じられません。
もしかしたら内部は光で満ちているのかもしれませんが。。
ちなみに夜はライトアップされて光るようです。 '09.11.21
伊東邸
Ito House
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の高級住宅地に建つ三世帯住宅である。
角地に建っており、交差点に対して弧を描く巨大な壁、建物内部まで連続して並ぶ柱が
圧倒的な存在感をつくり出しています。
三世帯はそれぞれ独立しており、1〜2階に二世帯、2〜3階がもう一世帯という配置になっています。
一番奥に設けられた閉じた中庭は、全ての世帯から臨むことが出来るようになっています。
'10.3.10
ブロック・ウエスト
Block West
伊丹潤建築研究所 東京都世田谷区
Jun Itami Architects/Tokyo
都心部の交差点に建つ集合住宅である。
伊丹潤さん設計によるブロックシリーズ(?)の一つで、交差点の西側にあるから
「ウエスト」、はす向かいにあるもう一棟は「イースト」と名付けられています。
道路に面して少しセットバックした位置に湾曲する大きな壁を立てており、
道路との間に出来た空間に5本の列柱とベンチを配して、公共に開いた空間としています。
ただ、どうも列柱の頂部に載せられた石が無造作で不安定に見えるからなのか
ここで座っている人がいるようには思えませんでした。
別の日に通るとバイク置き場になっていたのは残念でした。。 '11.7.10
サッフォー
Sappho

北川原温+ILCD 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara+ILCD/Tokyo
キラー通りから少し入った細い路地に面して建てられた事務所兼住宅である。
狭い敷地にいろんな素材や色を合体させた複雑な形態をしていて
前面道路が狭いために建物の全体像が把握しづらいです。
ちなみに写真も全体がうまく入りませんでした。
あと、建築名称に「サッフォー」と付けたのはなぜなんでしょうか。
ネットで調べるとサッフォーは古代ギリシアの女性詩人で、レズビアンの語源に
関係のある人だと出てきたのですが、この建物との関係がよく分からないです。
'11.7.12
赤坂レジデンシャルオフィス
アンフィニ

Akasaka Residential Office
INFINI
菊竹清訓建築設計事務所 東京都港区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
赤坂につくられた住居とオフィスが一体となった賃貸施設である。
いわゆるSOHO的な利用を考えた施設ですが、1990年の時点で既に実践した
建物が存在していることに驚きました。
ライムストン貼りのアール部分とコンクリートはつり仕上げの直方体部分が合わさった
建物となっており、隙間を光庭として地下部分にまで光が届くように設計されています。
'13.2.24
ザ・ウォール
The Wall
ナイジェル・コーツ 東京都港区
Nigel Coates/Tokyo
西麻布の大通りに面して建てられた商業ビルである。
その名のとおり、大きな壁をつくり出していて、その壁は古きヨーロッパを
イメージした石、れんが、鉄で構成された濃密なものとなっています。
テーマパークなどで再現された建物は安っぽくて悲しいものが多いのですが、
ここはバブル期の気合いとお金(笑)が込められた本気を感じます。
それが現在まで存在感を持って残っている理由かもしれないですね。 '14.12.18
1991 元赤坂今西ビル
Motoakasaka Imanishi Building
高松伸建築設計事務所 東京都港区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
上部に向かって滑らかに反り返る壁面と、中央を貫く円筒のミラーが特徴的なビルです。
さすが高松氏設計のビル!と思わせるほど周りから浮いてます(笑)
竣工当時は「磨き上げられた宝石」という呼ばれ方をしたそうです。
しかし出来てから10年以上経っているとは思わせないほど綺麗に輝いてました。
入口脇のガラスの円錐は地下への光採りの役割も果たしています。 '02.1.10
東京都新庁舎
The New Tokyo City Hall Complex

丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都新宿区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
今最も東京で有名な建物ではないでしょうか? 丹下健三の代表作のひとつである。
1984年の指名設計競技によって選ばれたものである。
展望台が二つありどちらもただで昇れ、新宿新都心が見渡せる。
下の広場には多くの彫刻が置いてあってうれしい。 特にイサム・ノグチが多いような気がする。
モーダポリティカ
大江匡/プランテック総合計画事務所 東京都港区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
南青山につくられたファッションショーなどを目的としたイベントホールである。
RCの壁を挟んで向って右側に大階段が設置され、左側には湾曲したガラス面をつくっています。
それらは鉄骨のフレームによりダイナミックなファサードを作り出しています。
正面から見ると軽やかな感じを受けるのですが、側面から見るとRCの箱になっているため
重さを感じてしまうデザインになっていました。
初めて大江さんの建物を見たのがこれで、その時に「大江匡ってすげー」と思った記憶が
あります。あの頃は僕はまだ学生でした。今見ても確かにすごいです。 '03.7.17
白想居
Hakusoukyo

大江匡/プランテック総合計画事務所 東京都世田谷区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
世田谷区の傾斜地に建てられた共同住宅である。
その名のとおり、白い建物が斜面に大きな存在感を持って建っていました。
傾斜地といえば安藤忠雄さんの六甲の集合住宅を思い出しますが、
六甲の集合住宅は下にエントランスがあって階段を上っていくアプローチなのに対し、
こちらは上にエントランスがあります。
平面プランは眺望を考慮した大きなガラス面を持つリビングや広いバルコニーが特徴的です。
場所的にも二子玉川から徒歩圏内ということで、相当なお値段なんでしょうね。。 '11.7.14
M2
M2 Building
隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
環八沿いに建てられた自動車会社(マツダ)のショールームである。
これまでのマツダをM1として、今までM1でできなかったことをM2でやろうとして
この建物がつくられました。
巨大なイオニア式円柱がインパクト強すぎです。最近の隈氏の建物からは想像できません。
初めて建築雑誌でこれを見たとき、絶対に好きになれない建築だと思いました。
この円柱はシースルーエレベーターになっていて柱頭はただの張りぼてです。
円柱を挟んで左右にクラシカルなものとモダンなものを対比するように
外観のデザインを行っています。
僕が見に行ったときはすでに使われておらず閉鎖されていました。
現在は2003年3月から東京メモリードホールという葬祭場になっているそうです。 '03.5.8
RUSTIC
隈研吾建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
隈さんが初期に設計したオフィスビルである。
オフィスを持ちたい10人のオーナーが集まって土地を買い建築した
コーポラティブオフィスになっているのが面白いです。
建物足下に4本の構造体でない柱があり、左から徐々に短くなっていくという
奇妙なデザインになっています。
他の初期の建築(「ドーリック」や「M2」)ほど目立ってませんが、
この時期の隈さんの建築には柱をデザインに用いることが本当に多いです。
また、エントランスホールは不思議な棚(アーティストの作品らしい。。)があったり
デ・キリコの絵のモチーフを引用したデザインになっていたりするそうですが、
解読するのは非常に困難な気がします。。
初期の隈さんは素材を巧みに使う建築家ではなく頭でっかちな建築を作る人だったんですねえ。
'06.4.18
ドーリック
Doric
 
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
外苑前駅のすぐ近くに立つテナントビルである。
M2と合わせてこの当時の隈建築の代表作であり、ポストモダン全盛期の作品です。
外苑西通りと路地が交差する鋭角な敷地に立っており、その頂点に巨大な
ドリス式のオーダーが立てられています。
このオーダーはエレベーターシャフトになっていて、エレベーターから扇状に
部屋が広がるという平面になっています。
隈さんはドリス式(ドーリック)→イオニア式(M2)ときたのですが、
コリント式には発展しなかったんですねえ(笑) '09.5.25
テラッツァ
竹山聖+アモルフ、
パシフィックコンサルタンツインターナショナル
東京都渋谷区神宮前
Kiyoshi Sey Takeyama+Amorphe/Tokyo
フィットネスクラブ、レストラン、オフィスからなる複合施設である。
キラー通りに面していて、近くのワタリウムとともにロボットビル群(笑)を作り出している。
打ち放しのコンクリが存在感、そして威圧感を強くしている。
三本の塔の裏側は斜めの壁による空間が広がっていて、屋上には円形の野外劇場が設けられている。
斜めの空間もコンクリに囲まれていて寒々しいのが残念でした。 '01.2.26
アンビエンテ
インターナショナル本社ビル
Ambiente Showroom
アルド・ロッシ+モリス・アジミ 東京都港区
Aldo Rossi+Morris Adjmi/Tokyo
こんなところにあるのか?というようなところにありました。
長方形のシンプルな形なのかと思っていたら、八角形のトップライトが
ついていて光が部屋の中にかなり多く入っていた。
外から見た想像では室内はかなり暗かったのにうれしい誤算だった。
ファサードの重厚さとやたらと明るい外壁のアンバランスが良かった。
地下に外からアクセスするとレストラン(だったと思う)があった。
(追記)「できちゃった結婚」というドラマ(広末涼子、竹野内豊主演)をビデオで見たら
この建物が産婦人科として使われていました。 '03.12.30
アーステクチャー サブ・ワン
Earthtecture Sub-1
高松伸建築設計事務所 東京都渋谷区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
道端に突如現れる蝶の羽根の形をしたオブジェが特徴的なオフィスである。
地下4層の建物は全て埋められていて、地上には蝶の羽根のトップライトがあるのみです。
オフィスなので中に入ることができなかったのですが、
これだけのトップライトで地下の空間は明るいのだろうか、という疑問をもちました。
まあ多分ほとんどが照明の光なのでしょう。しかし息苦しそうだ。
でもコンセプトはすごく面白くて良いです。
蝶の羽根の曲線がなまめかしくてちょっと見とれてしまいました。 '02.6.2
センチュリータワー
Century Tower
ノーマン・フォスター/フォスターアソシエイツ&大林組
東京都文京区
Norman Foster/Foster Associates & Obayashi Corp./Tokyo
香港上海銀行をみてノーマンフォスターに設計を頼んだというオフィスビル。
タワーを二つ並べて19階吹き抜けのアトリウムをブレースフレームがつないでいる。
建物内部にはいると広いアトリウムがあり、水が張った場所がある。
「これはすげー!」と思いつつ、
「これをさらに進んで上を見ると19層の吹き抜けか」と考えながら進むと
途中で警備の人に「見学の人はお断りしているんです」と言われて
追い出されてしまった。。 そのせいで吹き抜けがみられなかった。
見学に行く人は警備の人が来る前にダッシュで吹き抜けを見ましょう。 '99.12.10
南青山Fビル
F Building in Minami-Aoyama
伊東豊雄建築設計事務所 東京都港区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
青山通りから少し奥まった場所に立つ小規模な住宅付きオフィスである。
1、2階がアトリエオフィス、3階が住宅となっています。
構造体の周りをガラスのカーテンウォールで覆った外観は
「中目黒Tビル」にみられた透明度を更にアップさせたデザインとなっています。
階段のある西側は強化ガラスを用いた半透明の床としており、
内部空間にも透明性を追求しているのが分かります。
この建物は僕が初めて見た伊東建築だったのでインパクトが強かったです。
そのときが夏だったので、暑そうやなあ(笑)と思ったことを覚えています。 '05.12.12
風の卵
Egg of Winds
伊東豊雄建築設計事務所 東京都中央区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
佃の超高層マンションが林立する大川端リバーシティ21のメインゲートである。
メインゲートと言いながら要するに駐車場入り口で、上部に長径16m、短径8mの
アルミパネルでつくられた卵型オブジェが浮かんでいます。
オブジェは細い斜めの柱によって支えられていて、浮遊感を出すために正面からは柱が
ほとんど見えないようになっています。
ただ、全てを裏側にするのは無理だったためか1本だけ前から支えています。
下から見上げると、柱が錆びているため、浮遊感というよりは落ちてきそうな危機感を
感じてしまいました。。
ちなみにこのオブジェは内部にプロジェクターが設置されていて、夜になると表面に映像を
映し出すようになっているそうですが、昼間に行ったので現在も映しているのかは不明でした。
'09.5.19
S.T.M.ハウス
S.T.M.House
長谷川逸子・建築計画工房 東京都渋谷区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
富ヶ谷の山手通り沿いに建つテナントビルです。
斜め向かいに槇文彦さん設計の「東京キリストの教会」があります。
ファサードはガラスのカーテンウォールで、ずらしたり凹ませたり、部分的に色を付けたり
V字(Y字?)のツノを生やしたりと特徴的な外観をつくり出す工夫がなされています。
テナントビルとして立地的にあまり良いとは思えませんでしたが、
こないだ久々に見たら綺麗に保たれていたので嬉しかったです。 '09.4.22
物質試行33 成城山耕雲寺
Experience in Material No.33
Kohun-Ji Temple at Seijo
鈴木了二建築計画事務所 東京都世田谷区
Ryoji Suzuki Architect and Partners/Tokyo
世田谷の閑静な住宅街に建てられた曹洞宗の寺院である。
周辺環境の調和に配慮し、建物の多くを地下に設けることで、
2階建ての住宅よりも高さを低く抑えています。
地下空間のサンクンガーデンへと導く外部階段や掛け渡されたブリッジ、
断続的に配置された擁壁が迷宮的要素を醸し出しています。 '09.8.24
東京ソワール
Tokyo Soir
宮脇檀建築研究室 東京都渋谷区
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Tokyo
表参道から少し入った場所につくられた婦人服の店舗である。
緩やかな勾配屋根を持つ建物は女性向け店舗にふさわしい優しい色に仕上げられています。
建物中心から少し左に振った3階までの屋外階段部分はトップライトが設けられています。
建物を道路から少しセットバックさせたり、半地下空間とするなど店舗に人を引き込む工夫が
アプローチ部分にはなされていて面白いのですが、上部の丸窓があるだけののっぺりした
立面がなんとなく物足りない気持ちにさせられました。 '10.1.15
S-LATTICE
ワークショップ 東京都渋谷区
Workshop/Tokyo
千駄ヶ谷の大通りが交差する角地に建てられたオフィスビルである。
道路側から見るとRCの格子状フレームとガラスによるシースルーエレベーター、
そして上部に載せられた箱が直線的なデザインを思わせますが、裏側にまわると
アールを描くステンレスパネルによる壁面が現れます。
何度も目にしていて印象に強く残っている建物だったため、とっくにHPに掲載していたと
思っていたのですが、でーるさんから解体されたとの情報をいただいて、
掲載してなかったことに気付きました。
在りし日の姿を今頃になって掲載することになってしまいました。。 '12.3.3
(追記)影丸さんから情報をいただいて、現存していることが分かりました。
間違った情報を掲載してすみませんでした。 '15.10.17
キャナルタワー
Canal Tower
竹山実建築綜合研究所 東京都中央区
Minoru Takeyama Architect & U/A/Tokyo
茅場町駅から少し歩いた場所につくられた賃貸オフィスビルである。
竹山さんは1980年代後半から1990年代前半にかけて、中規模のオフィスビルを
いくつか設計していますが、これもそのうちの一つです。
ガラス張りのファサードで頂部が部分的にヴォールト状のデザインとなっています。
下から見上げていると頂部はあまり見えませんが、建物のすぐ裏にある首都高を
走っていると全貌がよく見えます。
外観からは「2番館」のようなカラフルな印象は受けませんが、
内部に入るとエレベーターホールなどに黄色が使われています。 '16.8.10
1992 東京都江戸東京博物館
Edo-Tokyo Museum
菊竹清訓建築設計事務所 東京都墨田区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
江戸・東京の伝統・文化の保存・継承を目指した博物館。
建物基壇部分は18,800uのだだっ広いオープンスペースとなっていて
エスカレーターによりアクセスする。
高さはかつての江戸城天守閣に合わせた約62mだそうだ。
あまりに広い建物のため一日かかっても見終わらないほどの展示があった。
しかし、冬にあのオープンスペースに行ったら寒いだろうなあ、と思った。'99.8.21
早稲田大学
戸山キャンパス図書棟

Waseda University
Toyama Library
菊竹清訓建築設計事務所 東京都新宿区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
早稲田大学戸山キャンパスにつくられた図書館である。
菊竹さんは早稲田大学出身なので、母校の建物を設計をしたということになります。
早稲田の学生さんのための図書館なので、内部には入ることが出来ませんが、
入口前にガラス屋根を掛けた広いオープンスペースを設けていて、
そこには行くことができます。しかもすごく快適な場所になっていました。
空中通路も設けてあってデザイン的にもかなり好きです。 '13.4.7
国際連合大学本部施設
United Nations Univesity
Headquarters Building
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都渋谷区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
わが国に本部を置く唯一の国連機関である。
下層部が大空間になっており、上物は階段状になっている。
逆Y字型ブレースを用いたスーパーフレーム架構が採用されている。
外観を見ていると「これはやばいやろう。。」といった建物である。 '99.9.13
東京デザインセンター
Tokyo Design Center
マリオ・ベリーニ+大林組 東京都品川区
Mario Bellini/Tokyo
五反田の駅前にあるショールームを中心としたテナントビルである。
敷地があいだに建物を挟んだコの字型の不整形であるが、
それを巧みに使った空間をつくりだしている。
階段状のガレリアを斜めに挿入することによって裏側の庭とつないでいる。
ファサードからは想像できないほどの裏庭空間がつくられている。
北側のセットバックするテラスにはバラの鉢植えがおいてある。
不思議なのは階段状のガレリアの一番上には馬が置いてある。。
ガレリアを上った左にあるレストランは良さそうであった。 '99.11.8
ヒューマックスパビリオン
渋谷

Hyumax Pavilion Shibuya
若林広幸建築研究所 東京都渋谷区
Studio Arch Hiroyuki Wakabayashi/Tokyo
渋谷駅から続く公園通りというメジャーな通りにたつ複合商業施設。
彼独特の平面が円形となる設計は周りの風景にアクセントを与えながらも、
黒という色彩からなのか意外に調和しているような気がする。
相変わらずの鉛筆のような建物と言ってしまうと聞こえが悪いが。。
外観からは想像のつかない白を基調とした内観には驚きでした。吹き抜けも圧巻!
一階がディズニーショップだったのがなんとなく笑えた。 '00.11.7
ユナイテッドアローズ
原宿本店

リカルド・ボフィル+KAJIMA DESIGN/志村直晃
東京都渋谷区
原宿に存在する茶色の古典的列柱とガラスによってつくられた建築である。
彼の代表作である「パレ・アブラクサス」などにも見られる古典的要素や威厳的な要素が見られる。
建物自体が裏の通りへの通過導線にもなっていてすばらしい。
4階にある喫茶店は見晴らしもよし、雰囲気もよしなのでぜひ立ち寄ってほしい。
竹が植裁として配置されていた。ピーター・ウォーカーも竹が好きだが、外人はみな竹好きなのか? '00.1.5
上野グリーンクラブ 高松伸建築設計事務所 東京都台東区上野公園
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
「箱型の建築」という設計条件から始まった格子状の建築である。
基本的には設計条件を忠実に守っており、細かい凹凸がレリーフのようにほどこされている。
内装は外壁とは違ってごく普通であった。。
グリーンクラブって何だろうと思いながら行ってみると盆栽が展示してあったり
植物を売ったりしていた。なるほど、と思った。 '99.11.8
オクタゴン
高松伸建築設計事務所 東京都渋谷区
Shin Takamatsu Architect & Associates/Tokyo
恵比寿にある商業ビルである。東京の高松建築4作目にあたります。
交差点の角地にたっているため立地としては好条件だと思います。
東京にある高松建築のなかでは一番過剰なデザインだと思うのですが
それほど目立っていないのは大都会にあるからでしょうか。
「オクタゴン」という名称にも深い意味があったような気がしたのですが忘れてしまいました(笑)
ちなみに下からファサードを見上げると面白い顔に見えます。(写真参照) '02.10.28
MILデザインハウス
Motoko Ishii Lighting Design House
香山壽夫 香山アトリエ/環境造形研究所 東京都渋谷区
Hisao Kohyama/Kohyama Atelier/Tokyo
千駄ヶ谷駅から新宿御苑に沿って歩いた場所に立つ照明デザイナー、
石井幹子さんのオフィスである。
10m×10m×10mの立方体の各辺を鉄骨のフレームで3分割し、
道路に面した2面や屋根面に付加的な変形が与えられています。
鉄骨のフレームで区切られた面には、はめ殺しの窓や白壁が入っているのですが、
簡素でシンプルなデザインの中に洗練された美しさが見られました。
ちなみに3階の上部に山形のPHが載っているのですが、道路から見るとPHは
ほとんど見えないので非常にシンプルな箱形の建物に見えます。 '07.7.21
アミューズメント・
コンプレックス〈H〉

Amusement Complex<H>
伊東豊雄建築設計事務所 東京都多摩市
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
多摩ニュータウン内、京王永山駅の駅前につくられた複合商業施設である。
住宅・都市整備公団(現都市再生機構)と民間の共同開発によってつくられました。
駅のすぐ横にある小さなレストラン棟と巨大な施設棟から構成されていて、
そのふたつをペデストリアンデッキがつないでいます。
施設棟の上部に浮かぶ円盤のようなヴォリュームの中にボーリング場が収められ、
下部には健康ランドやゲームセンター、レストランなどが入っています。
最近は大きな建築を多く設計している伊東さんですが、この時期(80〜90年代初期)では
最も大きなプロジェクトだと思われます。
有名建築家によって設計された現代建築の中に健康ランドが入ってるというアンバランスさが
個人的には結構好きだったりします。
ちなみに〈H〉って何のことかと思ってたんですが、この建物「ヒューマックスパビリオン永山」って
いうんですね。 '07.7.28
Sirocco
芦原太郎建築事務所 東京都渋谷区
代々木公園から程近い場所に立つ老舗の珈琲店を経営する会社の本社ビルである。
1階はレストランで、2階以上が事務所や珈琲の焙煎工房などになっています。
屋上にあるペントハウスには噴霧器と金の彫刻が据えられています。
ちなみに建物名称の「Sirocco(シロッコ)」って何のことなんでしょう?
「1:北アフリカから南ヨーロッパに吹き付ける熱風、2:雨を伴った蒸し暑い南の風」
と辞書で調べたら書いてありましたが、この建物とどう関係あるんでしょうか。。
僕にとってシロッコといえばZガンダムのカミーユの敵役しか思い出せません。
そういえばこの建物モビルスーツに見えるなあ(笑) '07.7.30
杉並区「知る区ロード」休憩所
ときのオアシス

"Shiru-Ku Road"Pocket Park
Suginami-Ku the Time Oasis

六角鬼丈計画工房
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Tokyo
荻窪駅の北西につくられた公園施設である。
杉並区がまちづくりとして「歩いて杉並を知るルートづくり」というものを策定し、
そのルート上に4箇所のオアシスという名の休憩所を整備しており、ここはその一つです。
それぞれのオアシスは五感をテーマにしたものとなっており、ここは「とき」をテーマとしています。
入口には「時の門」という傾いた輪っかのゲートがあり、
地面には影のように8:15を指した文字盤が落ちています。
門をくぐると地中を覗き込むことができる「地界の天庭」と日時計があります。
日時計にはタイムカプセルが埋められていたそうですが、たった10年で掘り出されたみたいです。。
'09.1.6
スカラ
SCALA
東京都港区
西麻布の交差点に建つ商業施設とオフィスの複合施設である。
細い路地を挟んで隣りに建つ八束はじめさん設計の「アンジェロ・タルラッチ・ハウス」
との連続性を考慮して設計されています。
中央を貫くグレーの円錐壁にとりつくようにスパイラルを描きながらガラスの壁面が
段々に重なるというものすごい形態の建物です。
竣工当初はどちらも派手なデザインでインパクトのある交差点だったのですが、
現在はアンジェロ・タルラッチ・ハウスが白く塗られてしまい、派手さがトーンダウンしたため、
この建物だけ浮いてしまっている感があります。 '11.2.21
唯心館
Yuishin-Kan

大江匡/プランテック総合計画事務所 東京都北区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
集合住宅、フィットネススタジオ、事務所などで構成された複合施設である。
高層の集合住宅と低層のフィットネススタジオ等を曲面などを絡ませることで
特徴的な外観をつくり出しています。
この時期の大江匡さんの建物は、今と違った勢いのようなものがあって好きなんですが、
ここは残念ながら長い間閉鎖されていて、見学に行ったときも閉鎖状態でした。
そして、少し前に解体されたそうです。hinataさんから情報をいただきました。 '14.12.27
葛飾の住宅
House in Katsushika
山本理顕設計工場 東京都
Riken Yamamoto & Field Shop/Tokyo
都内の下町につくられた専用住宅である。
ガルバリウムの外壁に丸い開口部がコミカルな印象のファサードとなっています。
平面プランが特徴的で、半屋外の空間を挟んで道路側にプライベートな個室、
奥にリビングなどの共用スペースという一般的なプランを逆転させた配置としています。
半屋外の空間にはこの時期の山本理顕さんが多用していたポリカの大屋根が
掛けられています。 '15.3.18
1993 西新宿ホテル
Nishi-Shinjuku Hotel
竹山聖+アモルフ 東京都新宿区
Kiyoshi Sey Takeyama+Amorphe/Tokyo
新宿駅からほど近い場所につくられたビジネスホテルである。
黒と灰を基調としたL字型の外観が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
同じ竹山氏設計の「Dホテル」ほどではないですが、大人の雰囲気を少し感じます。
円柱を並べた大階段によるアプローチが美しいです。
ホテル利用目的以外での立ち入り禁止の看板が立てられていて、内部に入ることは
残念ながら出来ませんでした。。
ただ、じゃらんなどで見ると安く宿泊できるみたいなので一度泊まって内部見学したいです。
'03.8.19
旺文社ビル南館・北館
Obunsha Building
ノーマン・フォスター 東京都新宿区
Norman Foster/Foster+Partners/Tokyo
雑居ビルが密集する神楽坂につくられた旺文社の新本社ビルであり、
旧本社ビルからほど近い場所に建てられています。
敷地が細い道路によって細分化されているため、建物は2棟に分かれています。
駅から徐々に建物に近づいていくと、ガラスとアルミの外観が見えてきますが、
2棟の建物の高さが調節されているため、一つの大きな建物に見えます。
メインの道路から細い路地に入ると、建物が鋭角になっていて、駐車場を含めた
オープンスペースをつくり出しているため、細い道路であることを感じさせず非常に開放的です。
同じ設計者がつくった「センチュリータワー」と比べるとかなり落ち着いた建物です。
入口にあるガラス張りのキャノピーが、落ち着いた建物にかろうじてアクセントを付けていました。
ちなみに現在は旺文社ではなく、アディダスのビルになっているようです。
旺文社は贅沢につくりすぎて維持できなくなってしまったのでしょうか。。 '04.7.5
(追記)2013年頃に解体されてしまったようです。。 '14.2.24
歌舞伎町プロジェクト
林原第5ビル

Kabuki-cho Tower
リチャード・ロジャース・パートナーシップ+アーキテクトファイブ
東京都新宿区
Richard Rogers Partnership+Architect 5 Partnership/Tokyo
新宿の華やかで田舎ものの僕には怖い町(笑)である歌舞伎町につくられた企業ビルである。
雑多なまちなみに突如現れるハイテク建築で、一目でロジャース設計だと分かる外観です。
前面道路が狭いため建物は大きくセットバックしていて、オープンスペースには立体トラスの
ガラス屋根を設け、地下二階にあるアトリウムに光が差し込むようになっています。
このガラス屋根や事務室のガラス面には日射や風によって自動で作動する電動ブラインドが
設置されているそうで、環境に配慮した設計にもなっているようです。
細い部材が数多く使われていたり、設備機器が露出されているところなどは、
ポンピドゥを設計したころからの彼の設計思想が表れているような気がしました。
当初の設計段階ではアトリウムはレストランとして設計されていたそうですが、
途中から企業ビルになったためほとんど使用されていないようで残念です。。 '05.2.23
ファンハウス
Fun House
大江匡/PLANTEC 東京都渋谷区
日本建築家協会新人賞
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
外観を見ると閉鎖的な施設であるが、内部は円形の地下に吹き抜けの中庭があって、
それを取り囲むように地上3階まで事務室があります。
彼の作品によく見られる外壁の仕上げ(土の塗り壁)ですが、
少し最近の作品にくらべて薄い色をしてるように見えました。
僕が2000年に見学に行ったときは、建物の名前でもある音楽レーベルの会社の
施設だったのですが、現在は別の会社が使っているようでした。 '02.6.21
用賀Aフラット
Yoga A-Flat
早川邦彦建築研究室 東京都世田谷区
1994年日本建築学会賞
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
用賀につくられた芸術家のみを対象とした8戸の賃貸集合住宅である。
早川氏がつくった一連の集合住宅の中の代表作であり学会賞を受賞しています。
中庭を挟むように住棟を配置しており、それぞれの住戸はメゾネットになっていて
空間も自由度の高いものになっているそうです。
そして、中庭の地下には50人収用できる専用のホールが設置されています。
さすがアーティストに限定しているだけあって戸数に対して広すぎるほどのホールが
用意されているようです。 '06.8.7
M.ビルディング
M Building
伊丹潤建築研究所 東京都港区
Jun Itami Architects/Tokyo
赤坂に建てられたテナントビルである。
道路に面して立つ楕円形シリンダーが都市部にあって特異な表情をつくり出しています。
シリンダー低層部は庵治石、高層部はストライプ模様になっており、
小さく開けられた開口部も窓というよりは窪みといった感じの彫りの深さです。
裏側のシンプルな直方体とのギャップがなんともいえない魅力だと思います。 '09.7.28
早稲田大学
理工学総合センター・研究棟
Advanced Research Center
Waseda Univ.

鈴木恂+早稲田大学理工系新棟設計室 東京都新宿区
Makoto Suzuki/Tokyo
早稲田大学西早稲田キャンパスに建つ校舎である。
明治通りに面して建っており、駅からも近いため、キャンパスのゲート的な役割も
果たしています。
二つの高層棟を低層棟で繋いでおり、高層棟に挟まれた部分は
トップライトを持つアトリウムとなっています。
高層棟は最上部でもブリッジで繋がっているのですが、
ここは生徒が渡れるんでしょうか。だとしたら怖いだろうなあ。。 '10.8.12
日本橋MSビル
Nihonbashi MS Building

相田武文設計研究所 東京都中央区
Takefumi Aida Architect & Associates/Tokyo
日本橋の三方を道路に囲まれた細長い敷地に建てられた賃貸事務所である。
シンプルな箱形のビルとせず、門型のフレームを壁や独立柱などに取り入れることで
インパクトのある外観をつくり出しています。
遠くから見ると屋上に門型フレームが重なって並んでいるのがよく見えます。
'11.4.25
大井町の家
House at Ohimachi
室伏次郎/スタジオ・アルテック 東京都
Jiroh Murofushi/studio ARTEC/Tokyo
東京都内、下町的な雰囲気の残る路地に建てられた専用住宅である。
建物中央に地階から屋上の物見台まで続く3m四方の箱を立て、
その周りに不定形な空間を設けています。
中央の正方形の部屋は、個室や食事室といった用途に使われていますが、
その中央を縦に円形の開口部が貫いており、上下階が緩やかにつながっています。
見学前に竣工時の写真を見てから行ったのですが、外観の変貌ぶりに驚いてしまいました。
RC壁が少し汚れたのはともかくとして、サッシュの錆がすごいです。。 '12.1.29
東京辰巳国際水泳場
Tokyo Tatsumi
International Swimming Center
仙田満+環境デザイン研究所 東京都江東区
Mitsuru Senda+Environment Design Institute/Tokyo
東京都江東区の海ぎわに建てられたプール施設である。
通年利用が可能で、国際公認を受けたメインプールとサブプール、ダイビングプールを
有する日本最大級の施設となっています。
建物は「水面にはばたく水鳥」をイメージしており、5枚のボールト状の屋根が
組み合わさった形態となっています。
白を基調とした外観ですが、中央に設けられた脇田愛二郎さんの赤いアートが
アクセントとなって全体を引き締めていました。 '12.4.14
1994 ホテルCOSIMA
Hotel COSIMA
菊竹清訓建築設計事務所 東京都台東区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
公開空地を設けた総合設計制度を導入しているため、容積率の緩和がされているホテルである。
しかし、上野につくったのはかなりいけていない!
不忍池から景色を眺めるとあれだけが高くそびえていて景観をかなり悪くしている。
ちょっと腹が立った。'99.8.20
(追加)ホテルCOSIMAはソフィテル東京へと変わって営業していましたが、
2006年12月19日で営業を終了したそうです。しかも近々解体されてしまうそうです。。
'06.12.30
(追加2)解体されて跡形もなくなってます。。 '08.6.19
調布駅北口交番
Police Box at Chofu Station
妹島和世建築設計事務所 東京都調布市
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
東京23区の西側にある調布市の駅前交番である。 線路の真横に建ってます。
これまで本で見ていたときに思っていたよりずいぶん小さかった。
直方体に丸い穴があいてるというシンプルな設計です。
二階は仮眠室だと思うのですが、螺旋階段でのぼっていく、宙に浮いたような円筒がかっこいいです。
側面はすりガラス状になっていて夜になると中の光がぼおっと浮かび上がります。
丸い穴からも光が漏れるということで夜まで待ってみたのですが、
誰も事務室以外に行かないため真っ暗だった。。残念。。 '00.1.29
(追記)京王電鉄が調布駅付近連続立体交差事業を行っており、駅前整備が進んでいるため、
交番機能も仮設に移転してこの建物は空っぽ状態だそうです。
このままでは解体は時間の問題なのでしょうか。。 '08.2.16
(追記2)溝口さんから情報をいただきまして、2月末に解体されてしまったそうです。 '08.3.2
すみだ生涯学習センター
長谷川逸子建築計画工房 東京都墨田区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
東京の下町の密集した中につくられたコミュニティ施設である。
駅からも少し離れているためたどり着くのに少し苦労しました。
文化交流、情報提供、生涯学習などの機能を持っており、それらが3ブロックに分棟配置されている。
それらのあいだにできる空間を通り抜けの道とすることで界隈の人々の流れをも考えた計画となっている。
敷地が不整形なため全景を見るとすごく不恰好な感じがする。
大島町絵本館でもみられたのですが、水をうまく使っているなあと思いました。
入口を入ってすぐにあるロボットみたいなのは笑えました。
あと、屋根がシーラカンス設計の大阪国際平和センターに似ているという気がしました。 '01.9.20
田島ビルディング
マイケル・グレイヴス・アーキテクト、福渡建築コンサルタンツ
東京都千代田区
秋葉原駅のすぐ近く、神田川に面した場所に立つオフィスビルである。
マイケルグレイヴスは日本で本当に多くの建物を設計していて、
外国人建築家では一番多いんじゃないかと思うほどです。
マイケル・グレイヴスといえばカラフルな色彩をイメージさせるのですが、
この建物は白と青のチェックのタイルという落ち着いた外観になっていて
どうも勢い不足(?)な感が否めませんでした。
しかし、青の門型のエントランス部のデザインや四角い窓の連続なんかは
グレイヴスらしさが出てる気がしました。
あと、「花嫁は厄年ッ!」というドラマで、ナイナイの矢部が演じる安土氏が
勤める会社としてロケ地に使われてました。 '06.10.3
くにたち郷土文化館
Kunitachi City Historical Museum

石井和紘建築研究所 東京都国立市
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
国立市につくられた郷土の歴史などを学ぶこと出来る施設である。
北側の雑木林を見せることを意識しており、建物のほとんどが地下に埋められ、
地上部に見えるのはガラスのブリッジという建物の存在感を消す設計となっています。
中央に掘り下げた歴史庭園を設け、地下に埋められた建物は庭園に向かって開かれています。
石井さんといえば建物を見せる(魅せる?)設計が上手いと思っていたのですが、
これは建物を見せておらず、しかも洗練されていて驚きました。 '09.9.28
東京芸夢本社ビル
Tokyo Geimu
八束はじめ/ユーピーエム 東京都豊島区
Hajime Yatsuka/UPM/Tokyo
池袋駅から近い細長い敷地に建てられたオフィスビルである。
ファサードはほとんどをガラス面とし、道路が交差する部分をアール状にすることで
ガラス面を連続させています。
ガラス面の表面処理とその奥に設けられた様々な色を施したパンチングメタルによって
複雑な表情をつくり出しています。ちょっとわかりにくいですが。。
「芸夢」は「ゲーム」の当て字で、ゲーム会社の建物だと思っていたのですが、
アパレル関係の会社だったんですね(笑) '10.5.24
紙の建築 PTS/06
紙のギャラリー

MDS Gallery
坂茂建築設計 東京都渋谷区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
井の頭通り沿いの細長い敷地に建てられたギャラリーである。
非常にシンプルな矩形の建物ですが、再生紙で出来た紙管を構造体としており、
坂茂さんによる一連の「紙の建築」シリーズの一つに位置付けられます。
内部は紙管が林立しており、南側の開口部に沿って列柱状に並ぶとともに、
北側は円弧を描く壁面となっています。
残念ながら2005年に閉館してしまい、現在は建物は残っているものの、
改装によって酷い状態になってしまっています。。 '11.4.3
デンティストの家
House for a Dentist
坂茂建築設計 東京都
Shigeru Ban Architects/Tokyo
都内の住宅地に建てられたその名の通り歯科医のための住宅である。
細長い敷地の南側半分を外部空間とし、北側半分を内部空間としています。
RC打放しなのでなんとなく安藤さんの建物と比較してしまったのですが、
安藤さんであれば敷地内外部空間は閉じるのですが、坂さんは開いていて
隣地境界もツタで緩やかに仕切っています。
このアイビーウォールは、その後の坂さん設計の建築(「アイビー・ストラクチャー」や
「ジーシー大阪営業所ビル」など)に多用されています。 '11.5.14
1995 東京国際フォーラム
Tokyo International Forum
ラファエル・ヴィニオリ 東京都千代田区
Rafael Vinoly Architects/Tokyo
東京都庁社の移転に伴って、跡地に計画された総合文化施設。
日本初の本格的な国際コンペによって選ばれた。
木の葉型のガラス棟と4つのホールが向かい合っていて
そのあいだの空間は植樹を行っており公共に開放されている。
この空間が結構良い感じで、ベンチでくつろいでる人がいっぱいいました。
一番高い階からスロープで地下階までずっと降りてこれるのがうれしい。
ホールに巨大な何方向にも飛び出した柱があり、すごすぎると思った。
東京都葛西臨海公園
展望広場レストハウス

Tokyo Kasai Rinkai Park
View Point Visitors Center

谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都江戸川区
Yoshio Taniguchi/Taniguchi and Associates/Tokyo
東京ディズニーランドに程近い葛西臨海公園につくられたレストハウスである。
7×75×11mのガラスの直方体であり、スロープが連続した内部空間になっている。
光がつくり出す柱の影が幾重にも重なるスロープを歩いていると、不思議な場所を
さまよっているような錯覚におちいりそうでした。
僕がここに初めて来て、スロープを人が歩き回っている様子を外から見たときに
思い出したのは、小学校のころ水槽でアリを飼い、アリが巣をつくったところを
側面から見ると巣の内部がよく見え、アリが中をせかせかと
動き回っている様子が見えたことを思い出しました(笑) '03.1.21
東京都現代美術館
Museum of Contemporary Art, Tokyo
柳澤孝彦+TAK建築・都市計画研究所 東京都江東区
Takahiko Yanagisawa+TAK Architects/Tokyo
江東区の木場公園の一画につくられた現代美術のためのミュージアムである。
全長160mにもおよぶガラスのエントランスロビーが特徴的で、公園に向かって
大きく開かれた美術館であることをアピールしています。
平面計画は明快で、エントランスロビーと平行に管理部門があり、
それらに挟まれるように展示室を配置しています。
企画展示室の吹き抜けの巨大なアトリウムにはサンクンガーデンなどからの
自然光が差しこみ、開放的で快適な空間となっていました。
ロビーのブリッジ下の空間は水を張っていたり、屋外彫刻などが展示されているのですが
どうも目立たないからなのかうまく使われていない気がしました。
あと、訪れる人が少ないとよく聞いていましたが、確かに少なかったです。。 '05.12.22
MUSICASA
鈴木エドワード建築設計事務所 東京都渋谷区
Edward Suzuki Associates/Tokyo
閑静な住宅街に建てられた音楽サロンを持つ住宅である。
サロンは100名を収容することができ、若手音楽家に発表の場を提供しようという
オーナーの意向によってつくられたそうです。
急勾配な二つの道路に面しているため、道路のレベルに合わせて、駐車場(地階)、
サロン(1階)、住居(3階)のアプローチが設けられています。
道路側のカーブを描くRC壁が穏やかに続くという立面は80年代のエドワード建築からは
想像できない変化です。
あと、建築名称をカタカナで見ると「ムジカーサ」って変な名前やなと思いましたが、
MUSIC+CASAでMUSICASAだと知ると良い名前ですね。 '07.7.26
カーテンウォールの家
Curtain Wall House
坂茂建築設計 東京都
Shigeru Ban Architects/Tokyo
鋭角な角地に建つスタジオ付き住宅である。
三層の建物は2階の道路に面した2辺に大きなテラスを設けており、
屋根庇から垂れ下がったカーテンの開け閉めによって
テラスを含めた室内空間とすることが可能となっています。
更に、ガラスの引き戸を開くことでテラスと室内を一体利用することも出来るようになっています。
雑誌で見たときに、カーテンはすぐボロボロになるんじゃないか、と
心配していたのですが、見に行ってみるとカーテンはなくなっていました。
もう建物名称とは異なるものになってしまったんですね。。 '10.11.2
タンポポハウス
Grass House
藤森照信+内田祥士 東京都
Terunobu Fujimori+Yoshio Uchida/Tokyo
言うまでもなく建築探偵、藤森照信さんの自邸です。
その名のとおり屋根と壁にタンポポが植わっています。
屋根と壁の鉄平石2枚ごとにプラントボックスを設け、そこにタンポポが植えてあり、
石とタンポポが帯状になっています。
一般的な住宅街に建っているので、周囲に対してものすごい異彩を放っていました。
雑誌などの写真からシンメトリックな建物だと思っていたのですが、
実際はその横に食堂・台所などが入った箱形がくっついていることに見学に行って
初めて気付きました。 '10.11.20
箱の家−1
Box House 1
難波和彦+界工作舎 東京都
Kazuhiko Namba+Kai Workshop/Tokyo
東京都の閑静な住宅街につくられた専用住宅である。
そして、既に100作を越えた「箱の家」シリーズの記念すべき第一作目です。
ローコスト、モデュール化、室内の一体化、自然換気等のコンセプトによって
つくられたシンプルな箱型の建物でありながら、テラスや吹抜け、床暖房といった
デザインと機能を持たせています。
プロトタイプともいえるこの住宅が高い評価を受けたことが、その後、発展しながら
現在まで続く箱の家シリーズへとつながっていったと考えると、非常に感慨深い作品です。
'12.1.16
1996 フジテレビ本社ビル
Fuji Television
Headquarters Building
丹下健三+都市・建築設計研究所 東京都港区
Kenzo Tange Associates/Tokyo
お台場にあるフジテレビの本社ビル。
建物中央に位置する球体はフジテレビのシンボルマークを
イメージした展望台になっていて一般開放している。
すごく斬新なデザインである。
最近の丹下健三の方向性がよく分かる作品である。
イデーワークステーション
Idee Workstation
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都世田谷区
Klein Dytham architecture/Tokyo
オリジナルの家具やインテリアの企画販売を行うイデーのショールームである。
元々あった小さなガソリンスタンドを取り壊すことなく再活用しているが、
それを全く感じさせない斬新なデザインです。
内部のイデーのインテリアとマッチした空間づくりに成功しています。
竣工から5年が経過し、少し外壁などに汚れが目立つようになってきた気がしますが
まだまだデザインは新鮮さを失っていませんでした。 '02.11.6
東京キリストの教会
Tokyo Church of Christ
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
山手通り沿いにたつキリスト教の教会である。
正面はグラスファイバーをガラスで挟み込んだという「光の壁」からなっています。
この壁が、昼間は内部に柔らかな光をもたらし、夜は内部の光がぼやっと外に漏れるという
仕組みになっています。
富山国際会議場でもみられたのですが、いろんな光に対する工夫が槇氏の設計には
なされていてとても洗練された設計だなあ、といつも思います。
外観はコンクリのやや冷たいものになっていますが、内部は白木によるやさしい空間にしてあります。
'02.1.9
東京都豊島合同庁舎
大江匡/PLANTEC 東京都豊島区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
池袋の駅前、東京芸術劇場と向かい合うように立つ庁舎である。
建築の半分近くを地下に埋めることによって、ボリュームを抑えた設計になっています。
エレベーターコアとなっている二つの塔がデザインを特徴付けています。
建物の周辺には若手アーティストとのコラボレーションによるパブリックアートが展示されています。
初めて池袋に来たときは、芸術劇場の大きさにもびっくりしましたが、
この合同庁舎のスマートな外観に感動したことを覚えています。
ちなみにすぐ近くにある分室もたしか大江さんの設計だったと思うのですが、
全然紹介されてません。 '03.4.18
観音寺
石山修武(早稲田大学石山修武研究室) 東京都新宿区
Osamu Ishiyama Lab., Department of Architecture, Waseda University
/Tokyo

早稲田大学のすぐ近くにある寺院である。
RCのマッシブな階段と複雑に折り曲げられた大屋根などが組み合わさった
外観は非常にデコン的です。
屋根に降った雨は一ヶ所に集約して流れるよう設計されているそうです。
これまで見てきたいくつかの石山建築は、もろさみたいなものを感じることが多くて
時間が経つと風化してしまいそうな仮設的な雰囲気があったのですが、
この建物は非常に堅固な建物という印象が強くて変に嬉しかったです(笑) '06.6.16
K-MUSEUM
臨海副都心共同溝展示館
渡辺誠/アーキテクツオフィス 東京都江東区
Makoto Sei Watanabe/Architects' Office/Tokyo
臨海副都心につくられた共同溝を展示する施設である。
橋のたもとに張り出した細長い建物は、それが展示館だと知らなければ
建築物ではなくオブジェだと思ってしまいそうな外観です。
そもそも「共同溝」を展示しても見に来る人がいるのか?と思っていたら
案の定オープンから4年ほどで閉館してしまい、現在は柵で囲まれて近づけません。
「ファイバー・ウェイブ」と名付けられた風で揺れるオブジェは現存していましたが
今も夜は光っているのでしょうか。。 '09.9.19
成城の住宅 1996
House in Seijo 1996
渡辺明設計事務所 東京都
Akira Watanabe Architect & Associates/Tokyo
東京都の高級住宅街に建てられた専用住宅である。
木目が美しく浮き上がったRC打放しと北欧チーク材の赤茶色が美しいコントラストの
外観をつくり出しています。
道路に面した立面はハイサイドライトのみの閉鎖的な壁面となっていますが、
庭に面した長手方向の立面は大開口を持つ開放的なものとなっています。
アルミパンチングルーバーの庇と葦簀を設けることで、それらを透過して
差し込む光はやわらかく、室内は心地よい空間となっていると思われます。 '11.2.8
W House 入江経一/Power Unit Studio 東京都
Keiichi Irie/Power Unit Studio/Tokyo
都内に建てられたアトリエを持つ住宅である。
大小二つの箱をつなげた建物は、寝室以外基本的に大きなガラス面の開口部を持つ
一室空間となっています。
RC打放しにガラスというモノトーン調の建物に青色や黄色がアクセントとなっています。
青色の渦巻状の部分はトイレ、黄色の壁面の内側にはキッチン、外観からは見えませんが
白色の壁面の内側はバスルームという形で水回りが配置されています。
吹抜けの大空間には制作された大きな絵画を吊ることが可能となっているようです。
'12.2.17
1997 YMSビル
栗生明/栗生総合計画事務所 東京都渋谷区
予備校が最も集約している町、代々木につくられた医学系の予備校である。
エントランス部分が特徴的で、ベイマツの集成材でつくられたルーバーが門型に
つくられており、そのルーバーで囲まれたテラスに外部階段が張り付いています。
小さな建物ながら非常に洗練されており、予備校としてでなくオシャレなカフェと言っても
通じそうなデザインになっていました。
この建物を見るために初めて代々木の駅を降りて歩いたのですが、
予備校生がうじゃうじゃいて、その異様な状況に引いてしまいました。。 '04.2.18
ミズレイコ東京
Ms.REIKO Tokyo Bldg.
葉祥栄/葉デザイン事務所 東京都渋谷区
Shoei Yoh/Shoei Yoh+Architects/Tokyo
代官山につくられた建物で、ヒルサイドテラスから坂道を上っていると
見えてくるガラスの塔が特徴的です。
敷地が持つ法的な建築規制(斜線制限や用途地域線など)に対応することによって
自動的に形態が決まるという方法がとられたそうです。
別名が「カラート71」というそうですが、これは71枚の大きなガラスが外観に敷き詰められて
いるから付けられた名称だそうです。
葉さんはガラスをうまく使った設計が特徴的ですが、
この建物もじゃばら状のガラスのディテールがとても面白いです。
ミズレイコというからにはデザイナーの事務所だと思っていたのですが、
現在は結婚式場として利用されているそうです。
元々はデザイン事務所だったものが、オーナーが変わったのかな? '04.3.20
アンビデックス本社ビル
照井信三建築研究所 東京都渋谷区
代々木に建てられたアパレルメーカーの本社屋である。
周囲は木造住宅やマンションなどが密集しているT字型の変形敷地に立っています。
低層部分をRCによる堅牢な箱にして周囲から閉鎖した空間とし、
上部はガラス張りの開放的な空間としています。
正面ファサードには円筒が飛び出しており、外観にインパクトを与えていました。
ただ、どうしても周囲に対して建物規模がスケールアウトしてる気がしたのは僕だけでしょうか。。
'06.12.24
サンストリート亀戸
Sun Street Kameido
北山孝二郎+K計画事務所 東京都江東区
Kojiro Kitayama+K Architect & Associates/Tokyo
JR亀戸駅すぐ近くにつくられた複合商業施設である。
セイコーの本社と時計工場が建っていた場所の再開発として建設されました。
広場を中心としてその周りに低層の店舗群と回遊する通りを設けるという
当時では画期的な設計により大人気を博し、その後類似の施設が地方都市などに
多くつくられたという記憶があります。
建物の色彩も明るい色を中心とすることで子供受けするデザインとなっています。
見学に行った時は夜でしたが、大屋根などもライトアップされていて美しかったです。
'10.7.14
箱の家−7
Box-House 7
難波和彦+界工作舎 東京都
Kazuhiko Namba+Kai Workshop/Tokyo
東京郊外に建てられた専用住宅であり、難波さんの「箱の家」シリーズの初期の作品である。
「箱の家」というネーミングのとおり、シリーズほとんどの建物が直線的なのですが、
この建物は珍しく(?)アールを描いた屋根が特徴的です。
1階部分はピロティ状になった駐車場と寝室、納戸で、リビング、ダイニングなどの主室は2階、
そして2階と吹き抜けでつながった3階部分が子供部屋となっています。
見学に行って一番インパクトを受けたのが建物から三角形に突き出たバルコニーで
ちょっと錆びていたのもあってか、ものすごくそこだけ攻撃的に見えました。 '11.1.23
常盤台の住まい
Tokiwadai House
平倉直子建築設計事務所 東京都
Naoko Hirakura Architect and Associates/Tokyo

閑静な住宅街に建つ個人住宅である。
既存住宅の改築ですが、道路側の建物は改築して、奥にある既存の2/5は存置させ
通路でつないでいます。
道路側からはRC壁による閉鎖的な建物に見えますが、RCの箱の2ヵ所に亀裂と名付けられた
光をとりこむ空間を設け、ほとんどの部屋が亀裂に面するよう配置されています。
亀裂部分は地下まで光が入るよう床面をガラスとしており、後にエレベーターを設置する場合にも
エレベーターシャフトをそこに設けることで容易に対応できるようになっているそうです。
'11.7.1
ニラハウス
Nira House(Leek House)

藤森照信+大嶋信道 東京都
Terunobu Fujimori+Nobumichi Oshima/Tokyo
芸術家・作家である赤瀬川原平さんのいえです。
坂道を上った突き当たりのアイストップになる場所に建っており、
大屋根の上に数多くのニラが植えられています。
敷地は道路から一段下がったレベルにあるため、道路からブリッジを
渡って2階にあるエントランスにアクセスするようになっています。
そのため、道路から屋根の上のニラがよく見えるようになっていて、
まるでニラを見せるためにこの敷地を選んだかのようです(笑)
赤瀬川さんは藤森さんと友達だったことから設計を依頼したそうですが、
藤森さんの自邸のタンポポはかわいらしいと思いますが、ニラを植えることに
よく了承したなあ、と思います。 '12.8.25
北谷稲荷神社・第7共同ビル
Kitaya Inari Shrine
菊竹清訓建築設計事務所 東京都渋谷区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
国立代々木競技場の近くに建てられた神社と事務所ビルの複合施設である。
南北両側から階段で道路面より高いレベルの広場にアプローチするようになっており、
広場を挟んで低層の神社と高層の事務所ビルが向かい合う配置となっています。
RC打放しの外壁や入口のデザインなど、神社とは思えない現代建築となっており、
神社好きの人々にも変わった神社として有名な場所のようです。 '13.3.8
ピッコロチェドーロ
Piccolo Cedro
菊竹清訓建築設計事務所 東京都世田谷区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
代田橋の駅を出てすぐの好立地に建てられた共同住宅である。
横ストライプが水平性を強調したデザインとなっています。
デザイナーズマンションを菊竹さんが設計するというイメージがなかったので意外でした。
しかもこの時期の菊竹建築は大型なものが多かったので、小さな建物なのも意外でした。
ピッコロチェドーロってどういう意味なのか調べてみたんですが、
イタリア語で「小さなスギ」のようです。なぜこの名称になったのでしょうか。 '13.5.8
住居No.21 千歳烏山の家
House No.21
内藤廣建築設計事務所 東京都
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
間口4mという狭小敷地に建てられた専用住宅である。
木の門型フレームを短いスパンで並べた構造で、外壁はガルバリウム、
正面は半透明のガラス面となっています。
外観は木を感じにくいものとなっていますが、内部は木であふれた空間となっています。
雑誌で見て以来ずっと見てみたいと思っていましたがようやく見ました。
外観だけですが、非常に美しく保たれていたのが嬉しかったです。 '13.6.17
蕣居
Shunkyo
齋藤裕建築研究所 東京都
Yutaka Saito Architect & Associates/Tokyo
東京の住宅街の角地に建てられた専用住宅である。
そもそも「蕣」という字が分かりにくいのですが、「しゅん」と読んでアサガオを意味するそうです。
アサガオの蕾をイメージした12枚の溶融亜鉛めっきした鉄板でつくったドーム状の形態で、
頂部に載ったトップライトと鉄板の間の隙間から光が差し込むよう設計されています。
外部の工業製品的なイメージに対し、内部は桐をふんだんに使った優しい空間となっています。
竣工当時は不思議な外観がよく見えたんだと思いますが、
現在は建物周りに植えられた植栽によってほとんど見えません。 '13.6.21
LIME HOUSE
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
都内の高級住宅地につくられた個人住宅である。
外観からもわかるように2階部分にガラスの温室が設けられています。
個人住宅なのにここまで大きな温室を内包していることに驚いたのですが、
どうやら園芸家の方の住宅だそうで、それを聞いて納得しました。
1階部分は(おそらく園芸の)教室で、2階のガラス温室の奥と屋根裏が
プライベート空間となっています。 '14.7.9
M-HOUSE
妹島和世建築設計事務所 東京都
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
東京都心部の高級住宅街につくられたスタジオを持つ住宅である。
高級住宅街に波板で覆われた低層の建物はかなり異彩を放っています。
倉庫やガレージだと思った人も多いんじゃないかと。
1階分全て地下に埋め込んでおり、光庭を3カ所設けることで、地下でありながら
とても明るく開放的な空間をつくり出しています。
スタジオの音についても地下にすることで防音効果をねらっていると思われます。
'15.12.17
1998 ヒルサイドウエスト
Hillside West
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都渋谷区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
代官山にある彼の代表作ヒルサイドテラスのすぐ近くにある複合施設である。
旧山手通りのファサードから中に入ると右手に喫茶店、更に奥に進むと中庭を挟んでおり
階段を降りると裏通りに抜けることが出来る。彼の事務所もここに移ってきている。
白いファサードと廊下、緑の芝生のある中庭、そして木でできた屋外の階段と
大変気持ちのよい空間でした。 すごくおすすめの建物です。 '00.6.14
寛斎スーパービル
Kansai Super Building
竹山聖+アモルフ、アトリエミカ 東京都渋谷区
Kiyoshi Sey Takeyama+Amorphe/Tokyo
山本寛斎の事務所及び店舗である。
同じ竹山氏設計の「テラッツァ」と同じ並びであり、「ワタリウム」と同じキラー通りにあります。
正面から見ると「KANSAI  YAMAMOTO」と書いてある灰色の壁しかなく、
まるで立体駐車場のようである。しかし、裏側にまわると建物のデザインが現れます。
竹山氏の設計はこの手法がよく使われている(というかいつもこの手法です。) '01.11.5
SANKYO東京本社ビル
大江匡/PLANTEC 東京都渋谷区渋谷
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
竹で編んだ籠で建物を支えているように見える渋谷の線路沿いに立つオフィスビルである。
籠と土という和風を現代建築に盛り込んでいるところが彼の建築らしい。
下に行くと本当に網目状につくられた構造材により片側は浮かされており
もう片側は硝子によるエントランスとなっているためこちらも離れてみると浮いているようである。
ある意味黄土色という外壁はけばけばしいと印象を与えそうだが
この建物は妙に落ち着いてみえるのは僕だけでしょうか? '00.7.31
オペーク銀座
Opaque Ginza
妹島和世建築設計事務所 東京都中央区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
銀座にあるブティックのファサードの設計である。
ビルの上階を見てみると分かるように、元々はよくある普通のビルだったのですが、
ファサード部分をすべてガラスに変えることによって、とても目立つものになったと思います。
夜は緑がかった乳白濁のガラスを通して光り輝くビルが、より自分をアピールしだします。
'02.2.18
ホワイト・オフィス
White Office

横河健/横河設計工房+横河建築設計事務所
東京都武蔵野市
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
三鷹の駅から数分の場所にある横河電機の建物群の中につくられた新本社棟です。
南門からこの建物を見ると左手に創業者の長男である横河時助による建物があり、
この建物のピロティ部に使われているブレースドピラー(斜材柱)が特徴的であることから
新本社においてもブレースドピラーを使った外観としたそうです。
この外観を見てるとノーマン・フォスター設計の「センチュリータワー」を思い出しました。
平面プランは南に開いたコの字型が7階まで続き、8階からは反対に北に開いています。
主要な構造部から切り離されたコアシャフトもデザインのインパクトになっていました。
関係ないですが南門入口に設けられていた守衛室が「日比谷公園派出所」に似てました。
'05.12.30
SME白金台オフィス
アーキテクトファイブ 東京都港区
白金台の外苑通り沿いに立つソニー・ミュージック・エンターテインメント(SME)のオフィスです。
不整形な敷地に合わせて波打つ建物としており、半透明のガラスルーバーを
壁面に張り付けたファサードが特徴的な表情をつくり出しています。
ガラスルーバーは日照を遮る役割を果たしており、理にかなったデザインになっています。
正面から見るとガラスで覆われていますが、斜めから見るとスカスカに見えて
裏のキャットウォークが見えるのはちょっと格好悪いです。。 '06.1.2
東京芸術大学奏楽堂
Sogakudo, Concert Hall of Tokyo
National University of Fine Arts
and Music

岡田新一設計事務所 東京都台東区
Shinichi Okada/Okada Architect & Associates/Tokyo
上野にある東京芸術大学の音楽ホールである。
同時期につくられた六角鬼丈さん設計の美術館もすぐ近くにあります。
外壁のレンガは暖かい表情をつくり出しており、一段下がったエントランス前の広場は
中央に木が植えられ、ガラス面によるホワイエ空間と一体となった開放的な空間となっています。
ホール内部は天井を可動式にすることで、残響時間を変化させることを可能としているそうです。
掲示板で岡田新一さんの作品をなぜ掲載しないのかという指摘がありましたので
初めて岡田建築を紹介してみました。
今までなぜ岡田建築を載せてなかったのか自分でも疑問です。 '09.1.1
ミニ・ハウス
Mini House
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
東京の住宅密集地に建てられた個人住宅である。
竣工当初は西側が環状8号線の予定地だったため、空地だったようですが、
現在は道路が完成し、道路との間にも建物が建ったため、三方を建物に
囲まれてしまっています。
メインとなるヴォリュームを敷地中央に配置し、そこからサブヴォリュームが
既存の樹木を避けて風車状に張り出すという形態となっています。
張り出したヴォリュームの下すれすれにミニクーパーが停まっている写真が
かっこよかったのですが、見学に行った時は停まっていませんでした。 '10.12.26
A.P.C.ビル
A.P.C. Building
ポール・シュメトフ+匠明
Paul Chemetov+Shomei/Tokyo
代官山の大通りに面して建つファッションブランドのショップ兼事務所である。
A.P.C.はフランスに本社を持つブランドなので、フランスの建築家であるシュメトフに
設計を依頼したものと思われます。
非常にスマートなプロポーションの建物で、杉板型枠によるRC打放し面も美しかったです。
無粋な落書きがあったのには腹が立ちましたが。。
正面ファサードのルーバーは、既製品の足場板と網入ガラスで構成されていますが、
言われないと気付かないほど美しくおさまっています。
ちなみにルーバーは座った時と立った時に視線が抜けるように配置されているそうです。
'11.12.11
アイビー・ストラクチャーの家
Ivy Structure 1
坂茂建築設計 東京都
Shigeru Ban Architects/Tokyo
住宅が密集するエリアにつくられた専用住宅である。
東西に長い敷地の北半分を内部空間、南半分を外部空間としていますが、
南北敷地いっぱいに鉄骨の門型フレームを並べた構造となっており、
2階部分をフレームから吊ることで1階部分南側を無柱にして、外部空間と
大開口で連続させることを可能としています。
また、フレームは膜のレールにもなっていて、半屋外空間にすることも
出来るようになっています。
南側の隣地境界は坂さん得意のツタによるアイビー・ウォールとすることで、
隣地からの視線を緩やかに切っています。 '15.12.14
大田のハウス
House O-Ta
西沢大良建築設計事務所 東京都
Taira Nishizawa Architects/Tokyo
都内の住宅や工場が密集するエリアにつくられた専用住宅である。
南側にガレージや花壇などのオープンスペースを設けており、建物は北側に配置し、
東西に長く、高さが9m以上の平べったい直方体となっています。
住宅としてはアンバランスなボリュームという印象を受けますが、ダイニングキッチンや
寝室の階高が約4mあり、高窓を設けることで、採光や通風を確保することを
目的とした設計がなされているからだそうです。
東西両側に設けられた4mの居室に挟まれた中央部は、その他の諸室が配置されていて、
ここは通常の階高なので4層になっています。 '16.1.4
1999 東京芸術大学美術館
Tokyo National University of
Fine Arts and Music
六角鬼丈計画工房 東京都台東区上野
Kijo Rokkaku Architect&Associates/Tokyo
上野公園の芸術ゾーンに新たにつくられた美術館である。
東京芸術大学の門を入ってすぐのところにある大学美術館である。
これまで多くの芸術家を輩出しているだけのことはあってすごい収蔵品である。
開館記念の特別展はすごい人だった。
美術館のCAFEが学生の食堂にもなっていて、しかもオープンテラスがある。
さすが芸大の食堂!うらやましすぎる。
この建物をつくったときに同時につくられたであろう守衛室がすごくかわいいです。
建物自体の形はイマイチ理解に苦しむものがあるが、色彩はすごくよかった。 '00.6.22
TOWAオフィス
大江匡/プランテック 東京都目黒区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
大江氏の特徴である赤茶色の壁と木製ルーバーによるオフィス建築である。
外観から見るとすごく閉鎖的な建物のように見えるが、ルーバー側の入口から中を見ると
これも大江氏の得意なサンクンガーデンがみられ、
執務室はすごく開放的な空間であることが分かる。
「細見美術館」で見られた手法がここでもふんだんに使われていました。
しかし、屋根の上に付けられたオブジェ(?)は一体何なのでしょう? '01.11.19
法隆寺宝物館
The Gallery of
Horyuji Treasures

谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都台東区上野
2001年日本建築学会賞
Yoshio Taniguchi/Taniguchi and Associates/Tokyo
上野公園の中にある東京国立博物館の敷地内につくられた宝物館である。
これまで手狭であったため週一でしか見られなかった法隆寺の宝物を
常に見られるようにということでつくられた建物である。
左右及び天井を囲った箱をつくってそこに柱を立てるという彼の作品の特徴が今回も見られる。
これも必ずといっていいほど見られるのですが、建物の横に併設するように小振りの喫茶室がある。
内部は全面黒の部屋にガラスの展示ケースが並べられている。
建物の前にある噴水もすごくマッチしていて気持ちが良かった。 '00.5.7
エースファーストビル
新居千秋都市建築設計 東京都渋谷区
渋谷駅南地区の新しいビジネス拠点としてつくられた「パサージュガーデン渋谷」の
1区画につくられたオフィスビルである。
「パサージュガーデン渋谷」は線路沿いの細長い敷地に7つの企業が建物をつくっており、
全ての建物前面に公開空地を設けて景観に配慮した計画となっています。
この中には大江匡設計の「SANKYO東京本社ビル」もあります。
この建物は線路側とすぐ横に建物が建つ北側をタイル張りの閉じた立面とし、
それに対して道路側と南側はガラスのカーテンウォールによる開放的な立面としています。
屋上には空中に浮かぶようなガラスの屋根を設けており、このデザインが天使の輪に
見えることから「エンジェルリング」と呼ばれているそうです。
ローコストに抑えているそうですが、やっぱり「SANKYOビル」と比べるとインパクトでは
勝てないですね。。 '05.6.22
早稲田大学大久保キャンパス
新研究棟
ハイテク・リサーチ・センター

High-Tech Research Center,
Waseda University
鈴木恂・古谷誠章+早稲田大学新研究棟設計室
東京都新宿区
Makoto Suzuki+Nobuaki Furuya/Tokyo
早稲田大学大久保キャンパスにつくられた研究棟である。
大久保キャンパスといえば安東勝男設計による理工学部校舎がランドマークとなって
いますが、この建物は戸山公園に面する西門を入ってすぐの場所に位置しています。
中央に設けられたエントランスを挟んで東側が第一期、西側が第二期で、
どちらもセンターコアを挟んで南北に部屋を配置するプランとなっています。
全体的に抑えた感じのデザインとなっていましたが、東側立面は良いです。 '06.1.15
小鮒ネーム刺繍店
石田敏明建築設計事務所 東京都豊島区
Toshiaki Ishida Architect & Associates/Tokyo
巣鴨の白山通り沿いにつくられた店舗である。
元々あった店舗敷地の一部が道路拡幅に伴って収用されることから
残地に新たに建築したものである。
敷地が非常に狭小であることから、これまで平屋にあった諸室を
上にどんどん積み上げることによって構成されています。
ガラス面や壁面にプリントされた文字により建物そのものが看板のような
役割を果たしていました。
横から見たらすごく薄くてペラペラです。ある意味必見です(笑)。 '06.1.26
昭和館
National Showa Memorial Museum
菊竹清訓建築設計事務所 東京都千代田区
Kiyonori Kikutake/Kikutake Architects/Tokyo
牛ヶ淵に面した九段会館の駐車場だった場所に建てられた戦中・戦後の歴史的資料などを
保存、展示するための施設である。
資料を保存し外部からの影響を排除するため、壁面には開口部がほとんどなく、
耐久性の高いチタン材によって覆われています。
開口部のない巨大な建物は遠くから見ると建物であることが分かりにくい気がしますが、
曲面を使っているため柔らかさを感じさせます。
ここも東京都江戸東京博物館と同様に2階をオープンな広場としているのですが、
江戸東京博物館よりも建物が持ちあげられていることが分かりにくいので
ダイナミックさには欠けます。 '09.11.14
ひばりが丘の家
House in Hibarigaoka
堀部安嗣建築設計事務所 東京都
Yasushi Horibe Architect & Associates/Tokyo
東京郊外の住宅地につくられた二世帯住宅である。
ガルバリウムによるシルバーの外壁から飛び出した木製ルーバーで覆われた
テラスがアクセントとなっています。
L字形の平面は、1階、2階にそれぞれ親世帯と子世帯の空間を配置しており、
1階に設けられている浴室のみを共有としています。
内部のシンプルながら木に囲まれた堀部さんらしい空間を体験してみたいです。 '12.1.26
スピカ ミュージアム南青山
SPICA Museum
渡辺明設計事務所 東京都港区
Akira Watanabe Architect & Associates/Tokyo
南青山の華やかな中心部から少し離れた落ち着いた場所に建てられたギャラリーと
事務所の複合施設である。
スピカというリフォームや新築住宅の設計等を行う会社の建物です。
建物前の緩やかな勾配を持つ道路に寄り添うように建てられています。
道路に面したファサードは開口部を大きくとっており、開放的な設計となっていますが、
目の前にある木がものすごく成長しているため、開放的なイメージは薄れていました。
'12.7.13
祐天寺T邸
T House in Yutenji
伊東豊雄建築設計事務所 東京都
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
東京都の閑静な住宅街につくられたアトリエを持つ住宅である。
間口に対して奥行きの長い敷地に建っているため、建物も細長くなっています。
RCのフレームに乳白色のペアガラスの道路側のファサードは端正で美しいです。
建物入口は側面を抜けると中央部にあり、内部は中央の吹抜けを挟んで、
諸室が配置されています。 '13.5.14
2000 saito
妹島和世建築設計事務所 東京都渋谷区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
渋谷区につくられた集合住宅、つまりデザイナーズマンションである。
ワンルームであり、平面的には奥行きのある部屋を並べている。
入口はメイン道路の裏側にあり、道路側は開口部を最大限に取っている。
そしてその開口部の目隠し的な役割としてパンチングメタルが使われています。
少し歪曲した建物で不思議な外観ですが、味がありました。
悲しいのは周りのマンションが高層な為、肩身が狭そうに見えたことです。 '03.2.26
小さな家
Small House
妹島和世建築設計事務所 東京都
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
東京都心のど真ん中に建てられた住宅である。
地下1階、地上3階ですが、ワンフロアの面積が非常に小さく、
中央を貫く螺旋階段が各層をつないでいます。
地下は1階のフロアレベルを少し上げているため、ハイサイドライトを持った
寝室としており、1階は予備室、2階がLD、3階が浴室とテラスになっています。
駐車場の必要性と隣地との関係性から壁面を傾けており、
それが外観をリズミカルなものとしていました。 '10.2.3
hhstyle.com
妹島和世建築設計事務所 東京都渋谷区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
表参道の裏手、キャットストリートに面して建てられたデザイナーズ家具の店舗である。
ファサードは全面ガラスで、建物中央に設けられた緩やかな勾配の階段は家具を
眺めるギャラリーのようになっていて楽しませてくれます。
実は竣工当時に見学に行ったのにHPへの掲載タイミングを逃していました。
今回アップしたのは、2010年7月25日にhhstyle.comが閉店してしまったからです。
次に入るテナントはキディランドだそうで、ガラスのファサードにサンリオのキャラが
ベタベタと貼られてしまうので、繊細なファサードはもう見られないようです。。
岸和郎さん設計の「Stadium 600」が竣工後すぐにファサードに
ベタベタ貼られまくっいていたことを思い出しました。。 '10.7.28
T-office
篠原聡子/空間研究所 東京都目黒区
Satoko Shinohara/Spatial Design Studio/Tokyo
恵比寿ガーデンプレイスにほど近い場所につくられた
貸店舗、貸事務所及びオーナーの住居から成る6階建ての建物である。
角地にあるのですが、1階と6階を除いた道路面の外壁は、現場溶接のスチールシートで
覆われていて、角の部分のなめらからなカーブが非常に美しかったです。
スチールシートには開口部が少ないので、貸事務所はそんなに窓がなくても
いいんだろうか、と少し心配になってしまいました。。
東金に多くある篠原さんの設計した建物と比べるとやや妹島さんぽくなってきてませんか。。
'04.7.25
大江戸線飯田橋駅
渡辺誠/アーキテクツオフィス 東京都文京区
2002年日本建築学会賞
Makoto Sei Watanabe/Architects' Office/Tokyo
平成12年に新たに開通した地下鉄大江戸線の駅である。
地上にある出入口および換気施設は、パブリックアートのようになっていて
メタリックなその形態は羽を広げた姿や植物の葉に見えます。
その入口から地下に入ると、階段や通路すべての天井に緑色のウェブフレーム
(渡辺氏はそう呼んでいました)が張り巡らされています。
これは照明も兼ねたデザインになっていました。
この地下鉄を歩いていると、地上にあったメタリックな有機体が触手を伸ばして
駅全体を飲み込んでいるような想像をしてしまいました。。 '03.7.3
大江戸線大門駅
Toei Oedo Line, Daimon Station
横河健/横河設計工房 東京都港区
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
地下鉄大江戸線の駅である。
このごろ、「大江戸線飯田橋駅」や「みなとみらい線の各駅」など建築家設計の駅が
増えてきていて、しかも結構インパクトの強いものが多かったために、
この駅を見たときは正直拍子抜けしました。しかし、じっくり見るとなかなか味があるんです。
コンコースは黒御影石による壁の黒色とアルミパネルによる天井のシルバーという
モノトーンで仕上げられていて、間接照明が美しく照らしています。
一部の通路には乳白色のガラスブロックが設けられており、
やわらかい光がほのかに通路を照らしていました。
ぱっと見でわかる派手なデザインが多い中でこの駅は「おとな」な雰囲気を醸し出していました。
'04.11.20
東京銀座資生堂ビル
リカルド・ボフィル 東京都中央区銀座
銀座の中央通を歩いているとひときわ目立つ赤茶色の建物がこのビルである。
リカルド・ボフィル他国内外の建築家による設計チームによって計画されました。
将来的な床の移設を可能にするなど構造的な試みがなされているらしいです。
もちろん構造に疎い僕には??でしたが(笑)
エントランスを入ると開放的な空間だったため全ての階を見て回ろうと思い、
エレベーターでレストラン階に行くと開いたとたん高級レストランの入口だったので
びっくりしてすごすごと帰ってきました。 '03.9.19
東京大学弥生講堂
一条ホール・附属資料館

香山壽夫建築研究所 東京都文京区
東大農学部正門入ってすぐ横につくられたホール及び資料館である。
農学部一号館側から見るとガラスで出来た直方体のブラックボックスに見えますが、
側面から見ると西側に向かって片流れの屋根であり、内部の楕円形ホールが
屋根から飛び出しているのが分かります。
内部は木の角柱が林立する空間で、1階にホール、ロビー及び事務スペースがあり
2階に小さなギャラリースペースが設けられています。
ガラスによるファサードに周りの木々が映り込んでいて美しかったです。
僕が訪れたとき内部の照明が点いていたので、喜んでガラスに張り付くように
中を見学していたら、事務員のおじさんに急に消されてしまいました。
もうちょっと見たかったんだけど。。 '06.1.12
物質試行41 原宿のギャラリー
Experience in Material No.41
Gallery in Harajuku
鈴木了二建築計画事務所 東京都渋谷区
Ryoji Suzuki Architect and Partners/Tokyo

明治通りに平行して走る細い通路に建てられた物質試行シリーズの41である。
通りに沿って数多くの店舗が派手な外観で並んでいますが、
この建物はその中で異彩を放つデザインとなっています。
狭小な敷地に3つの箱を少しずつずらしながら重ねています。
建物名称の通り1階をギャラリーとし、2、3階をテナントスペースとしていましたが、
僕が見に行ったときは1階は既にギャラリーではなく店舗になってました。
近づいて見ると分かりますが、通路に向かって飛び出している2階部分の
コンクリートはリブ型枠による縦目地が入っていて、薄いピンクに着色されています。
'06.1.16
物質試行42 池田山の住宅
Experience in Material No.42
House in Ikedayama
鈴木了二建築計画事務所 東京都
Ryoji Suzuki Architect and Partners/Tokyo
東京の高級住宅地につくられた専用住宅である。
1階駐車場の上部に浮かんだ2階正面全体がガラス面となっており、
ダイナミックで洗練されたファサードをつくり出しています。
一部ガラス面が外部まで連続しているデザインが良いです。
平面プランとしては階段を上った2階に玄関、リビング、ダイニングなどが設けられ
1階部分は寝室や個室になっています。
2階部分は細長い建物の中央部を切断してガラスをはめ込み、細い壁スリット、
天井トップライトが連続する意匠となっています。 '13.5.20
桜上水K邸
Aluminum House in Sakurajosui
伊東豊雄建築設計事務所 東京都
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
東京の住宅街につくられた夫婦ふたりのための住宅である。
元々RC造で設計されていましたが、設計者が研究してきたアルミを使った住宅を
実現しようと設計変更が行われたそうです。
構造材を全てアルミとしており、アルミの特性である加工の容易さや軽量、耐久性から
押出し成型によるサッシュの縦枠を兼ねる柱、壁パネルの仕上げとしての利用などが行われ、
全体的に軽やかな建物となっています。
平面的には1階に全ての生活空間を設け、2階はゲストハウス、テラスとしています。
木を多用した内部空間に中央に設けられた吹き抜けのサンルームから差し込む光が
気持ちよさそうです。
気になる断熱性能は問題ないのか施主の方に聞いてみたいです。 '09.7.14
再生木ルーバーハウス
Louver House/
Study for Reborn Wood

宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
閑静な住宅街に建つ建築家の自邸である。
厳しい建蔽率をクリアしつつ外部空間を有効に利用するため、敷地境界に鉄骨フレームを
建て、アプローチの屋外階段やガラススクリーン、ルーバーなどを設けることで、
敷地外と内部の緩衝的な空間をつくり出しています。
建物名称にもなっている「再生木」は設計者が共同開発したもので、木粉とプロピレンを
原料として溶融し押出し成形しているそうです。
再生木のルーバーが無機質な正面ファサードに暖かみを与えていました。 '10.2.7
白金の家
Shirogane House
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
白金の大通りから少し入った場所に建てられた専用住宅である。
RC打放しの壁を何枚も建てたかのようなファサードは開口部が少なく閉鎖的な表情となっています。
道路との高低差4m以上の敷地に建つ三層構造の建物で、地階に浴室や駐車場、
1階が寝室、2階がリビング、キッチンとなっています。
内部はトップライトや中央に設けられた鉄骨階段を通って光が各階に差し込む
明るい空間となっているそうです。 '10.11.23
世田谷自動車学校
Setagaya Driving School
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都世田谷区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
周囲に住宅街のあるエリアの既存自動車学校の建て替えである。
道路から建物をセットバックしており、そこにデッキのオープンスペースを設けています。
また、建物はオープンスペースに向けて大きくガラス面をとっており、床面の仕上げも
合わせることで、内外の連続性を強調しています。
サインを見なければ自動車学校とは思えない建物ですが、内部には自動車学校以外に
カフェもあって、まさに外観から想像する機能が内包されています。
しかし、東京の自動車学校は練習場が狭いですね。僕の通っていたところとは全然違いました。
'12.4.19
FLAMINGO
前田紀貞アトリエ 東京都
Norisada Maeda/N Maeda Atelier/Tokyo
線路沿いの狭小敷地に建てられた二つの専用住宅の複合体である。
一つの建物に見えますが、敷地も構造も別々になっています。
建物名称はコの字型の躯体を向かい合わせて組み合わせることによって
出来た断面の形態にちなんでいるそうです。
歪な曲面を描く小さな丸穴の空いたコンクリート塊は、狭い敷地に無理やり
詰め込まれて苦しそうにしているようにも見えました。
複雑な南側立面に対してエントランス側の立面がのっぺりしていたのが対照的でした。
'11.1.17
c
青木淳建築計画事務所 東京都
Jun Aoki & Associates/Tokyo
東京郊外に建てられた小さな専用住宅である。
幅約2mの細長い専用通路の奥に8m×10mの土地が広がる旗竿敷地に
建っていて、道路からは入口のある細い建物が少し見えるだけです。
建物は長方形の庭を囲むようにL字に配置されていて、そこからエントランスの
部分が突起のように専用通路に少し出た形をしています。
庭に向かって大きく開いているため、内部は開放的な空間になっていると思いますが、
道路から見る限りは、隣地の建物に挟まれて窮屈そうに見えました。 '12.1.17
2001 フォレストプラザ表参道
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
安藤氏によって建替えが決定した同潤会の裏側につくられた集合住宅である。
少しの斜面地につくられた建物で、下から見ると段々に折り重なるようです。
同潤会との間の道路に面した1階部分は商業施設が入っていて、集合住宅へのアクセスは
騒がしくない裏側からになっています。
何かで読んだのですが、同潤会の建替えを行うときに同潤会の住民が一時この集合住宅に
住むということでこれが建てられたらしいです。 '02.7.2
(追記)正式名称が「フォレストプラザ表参道」と分かったので「同潤会裏の集合住宅」から
名称を変更しました。 '06.11.23
Y・Sハウス
Y・S House
長谷川逸子建築計画工房 東京都渋谷区
Itsuko Hasegawa Atelier/Tokyo
駅前商店街のなかにつくられたテナントビルである。
もともと商店街に面して花屋と薬局があり、奥に住宅が建っていたものを
テナントビルに建替えて、最上部にペントハウスを設け、住宅としています。
敷地が接する二つの道路の角地には別の建物が建っているため、
敷地はL字型のやや複雑な形態になっています。
1階にはこれまでの花屋と薬局、2〜3階にクリニックが入っていました。
ペントハウスの外壁は緑のガラスブロックになっているのを雑誌で見ていたので
楽しみにしていたのですが、道幅が狭いためにペントハウス部分はほとんど見えませんでした。。
'04.12.24
メゾン・エルメス
Maison Hermes
レンゾ・ピアノ 東京都中央区
Renzo Piano Building Workshop/Tokyo
言うまでもなくレンゾ・ピアノ基本設計、インテリア設計レナ・デュマ、構造・設備アラップという
豪華なコラボレーションによりつくられたブランドビルである。
エルメスの専門店としては、新築プロジェクトは世界初だそうです。
建物は428mmの特殊ガラスブロックによるカーテンウォールで覆われていて
昼間は内部にガラスブロックを透過した優しい光が差し込み、
夜間は幻想的なあかりをともすランタンをイメージして設計されたそうです。
また、この建物は構造的にもすごいそうで、細い柱は部分的に切れていて
そこにゴムのようなものを入れることによって耐震構造としているそうです。
僕が見学に行ったときは近くのスクランブル交差点でドラマの撮影をたまたまやっていて
SMAPの稲垣くんが走るシーンでした。
僕は稲垣くんの写真を撮る気などさらさらなく、エルメスのビルを撮影していたのですが、
周りにいたドラマ撮影スタッフに要注意人物のように監視されてしまいました。。 '04.6.10
明治学院大学パレットゾーン
内井昭蔵建築設計事務所 東京都港区
Shozo Uchii/S.Uchii Architect & Associates/Tokyo
白金台にある明治学院大学内につくられた施設である。
インナー広場、アリーナ、アートホール、サークルゾーンなどから構成される複合施設である。
明治学院大学は内井さんによって再開発が行われており、
この建物は第3期計画によりつくられました。
ガラスで覆われたインナー広場が南側のファサードになっており、その地下にアリーナ、
裏側に弧を描くサークルゾーンやアートホールがあります。
サークルゾーンの弧に囲まれた中庭は、地面を色モルタルの波状に仕上げていますが、
これがあんまり美しくなくて快適には見えませんでした。
それに対してインナー広場はガラスの開放的な空間に木製ルーバーが取り付けられていて
非常に快適な空間になっていました。 '05.2.2
Undercover Lab
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都渋谷区
Klein Dytham architecture/Tokyo
ファッションブランド「UNDERCOVER」のショールーム及び事務所である。
道路から緩やかな通路状の細い敷地が10mほど続き、その奥が開けているという
旗竿状の敷地になっていて、通路敷地の上部に細長いブラックボックスが浮かんでいます。
よく見ると奥にある本体の建物とガラスの階段室とつながっていることに気付きますが、
道路からはその接続部分が見えにくいため、本当に空中に浮かんでいるように見えて
かなりびっくりします。
旗竿敷地は良い敷地ではないというイメージがありましたが、旗竿敷地でなければ
この形態はありえなかったため、使い方次第では生きることを思い知りました。
'06.4.16
世田谷村
Setagaya Village

石山修武(早稲田大学石山修武研究室) 東京都
Osamu Ishiyama Lab., Department of Architecture, Waseda University
/Tokyo

東京の田園風景が未だ存在するエリアにつくられた建築家の自邸である。
同設計者による「リアスアーク美術館」や伊東豊雄さんの「せんだいメディアテーク」でも
活用された造船技術がこの建物にも使われていて、4本の柱で支えられた半月状の大梁から
床を吊るという構造になっています。
基本的な構造部以外は石山さん(と研究室の学生?)がセルフビルドでつくっていて
2001年竣工となっていますが、未だ進行中という状態のようです。
1階部分はピロティ、2階以上が住居、地階は事務所、屋上は菜園となっているそうです。
建築にも感動したのですが、東京にこんなに畑や自然が残っている場所があることに驚きました。
'07.12.6
SAK
石田敏明建築設計事務所 東京都
Toshiaki Ishida Architect & Associates/Tokyo
駅のすぐ近く、線路脇に建てられた店舗併用住宅である。
長さ15.5m、幅は最も広くて2.6m、狭いところでは1.3mしかないという細長い建物です。
外壁のステンレスによる仕上げは周辺環境を映し込んで建物の存在感を薄めていますが、
ステンレス打ち込み部の凹みが建物を荒々しいバラック的な印象にしていました。
所々に設けられた開口部から内部の自転車が見えましたが、店舗併用と聞いていたのに
看板も出ていないので、自転車屋さんではないんでしょうねえ。。 '10.2.16
C House 入江経一/Power Unit Studio+池田昌弘/MIAS 東京都
Keiichi Irie/Power Unit Studio+Masahiro Ikeda/MIAS/Tokyo
一つの敷地に3人の建築家が3つの住宅を設計するというプロジェクトのうちの一棟である。
大小二つのC型断面を向き合うように配置しており、大きなC型は長いガラスのテーブルを
置いたリビングダイニングとし、吹き抜けを挟んだ小さなC型は多目的スペースとしています。
1階は個室と浴室になっているのですが、廊下と階段室の壁をガラスとしているため、
廊下は外部に丸見えの状態になっています。
見学に行った時は壺などを置いてギャラリーのように美しくされていましたが、
朝起きてパジャマとかでうろうろ出来ないだろうなあ(笑) '10.12.8
nkm
米田明/アーキテクトン+池田昌弘/MIAS 東京都
Akira Yoneda/Architecton+Masahiro Ikeda/MIAS/Tokyo
一つの敷地を三分割して3人の建築家が3つの住宅を設計するプロジェクトの一棟である。
入江経一さん設計の「C House」と通路を挟んで向かい合っています。
3つの建物の中では一番おとなしめに見える外観ですが、実は違います。
ここは2世帯住宅で1階がおそらく親世帯、2・3階が子世帯だと思いますが、
子世帯の空間は2層吹き抜けの空間に水回りが入ったボックスが浮かんでおり、
この浮かぶ3階へは螺旋階段と薄いブリッジによってアクセスするようになっています。
浮かぶ風呂ってなんか面白いと思うのは僕だけでしょうか(笑) '10.12.9
Thea-ory House
丸山洋志/丸山アトリエ+池田昌弘/MIAS 東京都
Hiroshi Maruyama/Maruyama Atelier+Masahiro Ikeda/MIAS/Tokyo
一つの敷地に3人の建築家が1人の構造家(池田昌弘氏)と協働して3棟の住宅を建てる
プロジェクトのうちの一棟である。
残り2棟は道路に面して建っていますが、この建物だけは専用通路の奥に建っています。
変形敷地の形態に沿った2軸が交差する平面構成がなされています。
更に内部は様々なレベルの床を設けることで複雑な空間構成をつくり出しています。
敷地の奥なのでちらっとしか見られなかったのは残念でした。 '10.12.11
黒の家
House in Black
千葉学建築計画事務所 東京都
Chiba Manabu Architects/Tokyo
東京都の高級住宅街につくられた専用住宅である。
坂を降り切って川を渡ったT字路に面して建っていて、アイストップのような存在感を
持っています。その名の通り真っ黒な外壁に箱形から足元のガレージ部と
3階のテラス部分を切り取った形態となっています。
内部は、1階が倉庫とピアノ室、2階がLDK、和室、3階が寝室、風呂となっていて
3階テラスに面した階段室や2階各室に設けられた吹き抜けを介して光が内部に
降り注ぐようになっています。
小さな建物にもかかわらず平面プランが非常に魅力的です。快適だろうなあ。 '10.12.21
ZIG HOUSE/ZAG HOUSE
古谷誠章/STUDIO NASCA 東京都
Nobuaki Furuya+NASCA/Tokyo
住宅街に建てられた設計者の自邸である。
親世帯との二世帯住宅となっています。
ゆったりとした敷地に建っており、既存の樹木を残して、ジグザグに建物が置かれています。
親世帯の家(ZIG HOUSE)と子世帯の家(ZAG HOUSE)は、ピロティ空間を
挟んで向かい合うように配置されています。
外壁は縦長のガラス面と黒の編成材が交互に並んでいますが、
周囲の樹木と縦長の面が非常に合っていて、おそらく内部は樹木に囲まれているような
空間になっていると思われます。
後に設計された「神流町立中里中学校体育館」などのデザインは
この住宅の流れを汲んでいると思われます。 '11.1.26
i
青木淳建築計画事務所 東京都
Jun Aoki & Associates/Tokyo
東京都の住宅街、そこそこ人通りのある道路に面して建つ専用住宅である。
斜線制限によって導き出されたいびつな形態はものすごいインパクトを持っています。
外部からの視線を考え、斜め上部へと三角形の開口部が大きくとられています。
外壁の仕上げが縁甲板を縦に張っているからかもしれませんが、第一印象は
タケノコでした。入口が少し掘り下げられているのも、その印象を強めている気がします。
内部はRCにシーラー+透明塗料を塗っただけという荒々しさだそうです。 '11.5.12
水道橋第三社屋
Suido-bashi Third Quarters
アトリエ・ワン 東京都千代田区
Atelier Bow-Wow/Tokyo
水道橋の駅からすぐ近くの場所に建てられた社屋である。
書籍の在庫・出品管理や配送を行う倉庫兼事務所であり、
1階が事務所、2・3階が倉庫となっています。
道路に面した部分を駐車場とし、奥に箱形の建物を配置しています。
正面ファサード側に階段や水回り、エレベーター等を集約しており、
奥は無柱空間となっています。
開口部の配置によって正面ファサードがコミカルな印象となっているのがよかったです。
'11.12.3
(追記)解体されて駐輪場になっています。。hinataさんから情報いただきました。 '17.4.27
F1-ガレージ
F1-Garage
横河健/横河設計工房 東京都
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
東京郊外エリアにつくられた専用住宅である。
傾斜した敷地なので正面側からは1階に見える地下をガレージとし、
階段を上がった1階がリビングやキッチン、2階が個室や風呂等となっています。
正面ファサードの大開口内部は2層吹抜けのリビングになっており、
側面から見ると閉じた建物に見えますが、トップライトや裏側の屋内テラスなど、
光を多く採り入れる設計となっています。
ちなみに横河さんの「LC-SH」(ローコスト・スモールハウス)シリーズ第一作目だそうです。
建物名称の「F1」は施主が車好きだから付けたんでしょうね。 '16.12.19
2002 アウディ本社ビル
安藤忠雄建築研究所 東京都世田谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
自動車のメーカー、アウディの本社ビルである。
四角い箱型の建物に斜めに立てられた柱と、天井を突き破って飛び出した2本の柱による
浮遊感を感じさせるデザインが特徴的である。
シンプルな設計で、コンクリがあまり目立たないようなので、安藤建築っぽさがあまり感じられない
建物でした。どうも東京の安藤建築は関西のと違ってあっさりしたものが多いと思うのは
僕だけでしょうか? '02.6.10
COCUE
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
代官山に出来たコキュのオフィスである。
代官山のメインの通りから少し入ったところにたってます。
この建物が出来た当時に一度見ていたのですが、すごくシンプルだったので
安藤建築っぽいけど違うかなあ、と思いきっちり見学せずに帰ってしまい
後で安藤建築だと知ってじだんだ踏んだ建物です。
今回久々に東京に行き、ようやくしっかり見てきました。
感想はやはり「シンプル」です。複雑な動線はおそらくないと思われました。
一階部分はスリガラスになっていて、逆に二階は中がよく見えました。
見に行ったときは二階で会議をやっているようでしたが、テーブルと椅子だけで
他に何もおいてないようで殺風景でした。。 '02.10.21
国際子ども図書館
International Library of
Children's Literature

安藤忠雄建築研究所 東京都台東区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
上野にある旧帝国図書館(1906年)の保存と再生計画によりつくられた子ども図書館である。
旧の施設の中に新たなガラスブロックを貫入するという奇抜な発想である。
ガラスブロックにより、元々は外壁だった部分が内部空間として生まれ変わっていて
時代を経てきた外壁を肌で感じることが出来るようになっています。
図書館部分は木を多用した温かみのある構成になっていて、
サークル状の展示ブースは必見です。
また、建物裏側に整備された庭も快適な空間でした。
初めて訪れたときは一部のみ開放されていてほとんどが工事中だったのですが
ようやく全面開館してから来ることができました。 '02.11.24
ARS
北川原温建築都市研究所 東京都渋谷区
Atsushi Kitagawara Architects/Tokyo
表参道につくられたギャラリー兼アトリエである。
真っ白な外壁と半透明のテント膜から成るシンプルなデザインである。
細い路地のカーブを曲がると突然現れる清潔な建物にびっくりしながらも
感動したことを覚えています。
青山など近辺には初期の北川原氏設計の建物があり、
彼のデザイン変遷が「395」の頃からだいぶ変ってきていることが分かります。
僕にカメラの技術がないだけですが、どうも真っ白な建物を撮ると納得できる写真に
ならないため、建物の美しさがうまく伝わらないのが残念です。。 '03.11.12
日本ペンクラブ
北川原温建築都市研究所 東京都中央区
Atsushi Kitagawara Architects/Tokyo
日本有数の文化団体、日本ペンクラブの新たな事務所である。
この団体の歴史を調べてみたところ、1935年に創立され、初代会長は島崎藤村だった
そうです。その後も志賀直哉、川端康成などすごい人が歴代の会長をしています。
建物は周りにビルが建ち並ぶ路地にあり、楕円形の平面による不思議な形態をしています。
外壁は黒い瓦調のタイルで覆われていて、縦長スリット状の開口部が設けられています。
1階は一部をピロティとしており、2階は事務室、3階と4階が会議室になっています。
写真で見て想像していたよりかなり小振りな建物だったのでちょっと驚きました。
外観が白井晟一さん設計の「ノアビル」を思い起こさせたために、勝手に大きい建物だと
思いこんでいたみたいです。 '05.1.21
ルイ・ヴィトン表参道ビル
青木淳建築計画事務所 東京都渋谷区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
表参道沿いに建てられたヴィトンのビルで、表参道の有名建築家設計のブランド建築の
先駈けとなった建物です。そして青木さん設計の3つ目のヴィトン建築です。
元々ヴィトンはトランクを販売していたということから、建物はトランクを積み上げたような
ファサードになっていて、それぞれの矩形の異なるパターンのダブルスキンが
さまざまなモアレをつくり出します。
表参道の並木に隠されて昼間は存在感が薄い感じですが、やっぱりヴィトンの建物は
夜の姿が美しいです。
オープニングの時に多くの有名人が訪れていたワイドショーの映像がすごく印象に残ってます。
'04.11.18
split 千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
古い家の建て替えによる賃貸の集合住宅とオーナーの専用住宅である。
敷地をあえて二分割し、4階建ての集合住宅と3階建ての専用住宅が、
中庭をはさんで並行に配置されています。
集合住宅はメゾネット型になっていて計8戸で、開口部も中庭に開いた形にしつつ、
プライバシーも考えた設計になっているそうです。
どうせだったら中庭を開放して通り抜けできるようにしてくれたらよかったのに
と思いながらも、防犯等の問題を考えると仕方がないと納得しながら見ていました。
'04.11.20
下馬の連続住居
Shimouma Townhouse
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都世田谷区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
世田谷の閑静な住宅街につくられた集合住宅である。
RCの建物に連続するブラックの屋根が外観を特徴付けています。
5戸の住戸が2列並んだ全10戸の長屋形式になっています。
住戸は全て地上4階地下1階の同一プランになっていて
地下にはアトリエが設けられています。
中央に車路があり、左右にそれぞれの住戸の駐車場があります。
メインの入り口はその反対側につくられていますが、車路から各住戸へのアプローチ形式は
まるで昔のラブホテルみたいじゃないですか(笑) '04.1.14
La Chiara 表参道
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都港区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
表参道のスーパーブランド通りから一本中に入った場所にあるテナントビルである。
傾斜している道路に対してRCの基壇をつくり、一段上がった地盤を設けています。
そこから数メートル建物をセットバックさせており、敷地境界部分に竹を林立させています。
構造体でもあるステンレスをルーバー状に並べたファサードとこの竹がうまくマッチしていて
こじゃれた建物だなあ、と感じさせることに成功してました。
敷地が狭いから仕方ないのかもしれませんが、
竹と建物との間の通路がもうちょっと広かったらよかったのにと思いましたが。。
建物は1、2階をテナントスペース、3階を中庭のあるオフィスとしています。
2階は3階の中庭周りが吹き抜けになっていて、中庭面のガラスからも光が差し込むように
なっています。ちなみに2階の美容院の内装を永山祐子さんが設計してます。 '05.1.15
住宅K
K-House
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
東京の閑静な住宅街に建てられた専用住宅である。
RC造3階建ての建物は設計料を含めて2,000万円というローコスト住宅です。
壁の配置や開口のルールを決めることで構造を安定させ、その結果として
鉄筋量が減り、コストを縮減させることに成功しています。
意匠や形態はあくまで構造形式の結果として生まれてきているものなのですが、
出来上がった建物を見ると非常にシンプルながら美しいものとなっていました。
'11.1.15
ちひろ美術館・東京
Chihiro Art Museum Tokyo
内藤廣建築設計事務所 東京都練馬区
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
1977年に開館したいわさきちひろの美術館の改築である。
もともとこの場所にちひろの自宅がありました。
今回の改築により公開スペースが2倍になり、全館バリアフリーの建物になりました。
内藤さんが設計した理由はみなさんお分かりのように安曇野のちひろ美術館が
好評だからだと思われます。
赤の外観がちょっと内藤さんっぽくない感じを受けましたが、
内部空間は木のやさしさがよく伝わってくる気持ちの良い空間になっていました。
ただ東京という場所にあるため展示スペースは未だに少なく、
ちひろの絵をたくさん見たい人はやはり安曇野まで出かけるしかないでしょう。。
'02.11.7
ナチュラルエリップス
Natural Ellipse

遠藤政樹+池田昌弘/EDH遠藤設計室+MIAS
東京都渋谷区
Masaki Endoh+Masahiro Ikeda/EDH Endoh Design House+MIAS/Tokyo
渋谷の繁華街につくられた狭小住宅である。
一目見て分かるくらい一般的な住宅のイメージを覆す「ありえない家」です。
16坪の土地に地上4階、地下1階の賃貸住戸付きの住宅で
白いFRPのつるっとした表面にほとんど無い開口部という外観がすごいです。
建物名称の「エリップス」とは英語で「楕円」の意味で、その名のとおり鉄骨による
楕円リングを回転させた構造になっています。
平面プランは非常にシンプルで、建物中央を貫くトップライトと螺旋階段があるだけです。
何もかもびっくりする建物でしたが、日も暮れかかった頃に見学に行ったため、
周りはラブホに向かう(?)カップルがたくさんいて、もっとびっくりしました。 '05.6.29
ナチュラルスラット
Natural Slats
遠藤政樹+池田昌弘/EDH遠藤設計室+MIAS 東京都
Masaki Endoh+Masahiro Ikeda/EDH Endoh Design House+MIAS/Tokyo
東京郊外の緑豊かなエリアに建てられた専用住宅である。
ほぼ正方形平面の建物の外周を、辺に対して斜め45度に振った25mm厚のスラット
(縦長の薄板)で囲っており、その中に室内空間や中庭、テラスなどを設けています。
スラットの内側の空間機能に応じてスラット間を透明・不透明の素材で閉じており、
中庭などに接する部分はオープンにしています。
スラットは構造体にもなっていて、機能と構造、そしてデザインがうまく融合した
建物になっていると感じました。 '12.2.13
ADK松竹スクエア
ADK Shochiku Square
隈研吾建築都市設計事務所 三菱地所設計
東京都中央区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
銀座と築地のちょうど中間点に建つ松竹のビルである。
低層部が店舗、事務所で、高層部は住居になっています。
基本的に設計は三菱地所設計が行っており、隈氏はデザインパートナーという
位置付けになっています。よく分かりませんが。。
特徴的なのはエントランスを入るとすぐに見える木製の大階段で、
人々がここに座ってくつろぐことが出来るようになっています。
階段に面した壁を木をルーバー状にしたり、開口部側に竹を設けることによって
普通の高層ビルのエントランスホールにはない開放的で落ち着きのある暖かな空間が
つくられていました。僕が訪れた時は朝だったので人は座っていませんでしたが、
待ち合わせやイベントの際には「京都駅ビル」の大階段のように多くの人が座るんだと思います。
ちなみに、大階段を上りきったところにあるカフェのデザインも隈氏だそうです。
建物周りに設置されていたサインも隈氏得意のルーバーを意識した面白いデザインに
なっているのが良かったです。 '05.8.28
Plastic House
隈研吾建築都市設計事務所 東京都中央区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
都心につくられた著名な写真家の住宅である。
建物名称にプラスチックが付いているのは、外壁などに
FRP(繊維強化プラスチック)が使用されているからです。
FRPは透過性があるため、昼間は壁全体で柔らかい光を内部へ取り込み、
夜間は内部の光が漏れ出し、建物全体が光り出します。
壁は2枚のFRPで断熱材を挟み込んでいるのですが、断熱材も透過性が
あるものを使用しているため、光の透過を遮断しない仕様となっています。
ファサードを印象づけているFRPのバルコニーは、デザイン的に美しいですが、
実用性はあまりなさそうです。 '16.11.5
電通新社屋
ジャン・ヌーベル ジョン・ジャーディ 大林組 東京都港区
汐留の再開発エリアにある高層ビルの中に立つ電通の新社屋である。
高層部はヌーベルが、そして低層部はジャーディが基本設計しています。
ガラス面はセラミックプリントでグラデーションがかけられていて、
光の当たり方や見る角度によって表情を変えると共に熱負荷にも配慮した設計になっています。
曇り空の日に見学したのですが、真下から見上げると空に溶け込んでいきそうでした。
また、カレッタプラザと名付けられた低層の商業・文化棟は
ジャーディ得意の派手さが珍しく(笑)抑えられたシックなデザインとなっていました。
高層部の「ガラス」に対して「岩」をイメージしたデザインだそうです。
あと、見学していて気付いたんですが「中銀カプセルタワービル」がすぐ近くにあるんですね。
全然地理感がなかったのでびっくりしました。 '05.10.1
カドヤ315
Kadoya 315
アトリエ・ワン 東京都練馬区
Atelier Bow-Wow/Tokyo
練馬駅のすぐ近くの交差点に立つ店舗及び集合住宅である。
低層部がガラス張りの店舗、高層部が集合住宅になっています。
店舗のガラス面が折れ曲がっているため、非常に心許ない外観となっています。
なんとなく大地震で座屈したビルを思い出しました。
集合住宅部分の開口部の位置がずれているのもいい味出してます。
建物名称が、カド地で所在地が3-1-5だから「カドヤ315」っていう安直な
ネーミングが好きです(笑) '06.9.2
フォレット原宿 クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都渋谷区
ラフォーレ原宿と同じ並びの100mほど離れた場所につくられた姉妹店である。
元々は1986年にオープンした建物のファサード改装を2002年にKDaが手がけたものです。
グリーンの壁面に無数の円形反射板を貼り付けており、昼間は日光、夜間はネオンなどが
反射して様々な表情をつくり出すように設計されています。
ラフォーレとともにかわいらしいファサードが並んでいたのですが、2006年から閉鎖していて
こないだ前を通ったら取り壊されていました。改装してから5年しか経ってないのに。。
'07.5.1
東伏見の家
House in Higashi-Fushimi
早川邦彦建築研究室 東京都
Kunihiko Hayakawa Architect & Associates/Tokyo
東京都につくられた二世帯住宅である。
雑誌「ブルータス」の企画で行われた有名建築家による約束建築によって
建築された住宅のうちの一つである。
隣地がグラウンドで、その境界に豊かな植栽があるという立地を生かし、
グラウンドに向かって大開口を設けた開放的な空間としています。
屋上に小さな何かが見えていて、なんだろうと思っていたのですが、
どうやらシャワースペースみたいです。屋上で風呂? '12.1.8
赤堤の家
House in Akatsutsumi
横河健/横河設計工房 東京都
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
都内の住宅地にある専用住宅の増築プロジェクトです。
道路からかなりセットバックした場所に母屋があり、元々庭だった道路側に増築しています。
道路より一段上がった場所が敷地であり、道路と同レベルのガレージの上に
白い箱が浮かんだシンプルな外観です。
建物はT字形平面の平屋で、ワンルームのような空間構成となっています。
道路側の壁には開口部がないのですが、庭側とトップライトが設けられています。
見学に行っても箱しか見えないのが残念です。。 '14.8.6
Skin-House Projects No.2
ペンギン・ハウス
Penguin House
山下保博/アトリエ・天工人+MIAS(池田昌弘建築研究所)
東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
東京都内の神社の参道に面した敷地に建てられた専用住宅である。
北東二面が道路に面しており、斜線制限をかわすために緩やかな膨らみを持たせた
外壁によって、ペンギンのような形態となったことから、この名称が付けられています。
緩やかな外壁の上部は、ぐるりとガラスを回した展望台のようなリビングとなっています。
参道に植えられた樹木がうっそうとしており、天気もあまり良くなかったことから
暗い、という印象でした。。 '15.4.23
2003 プラダ ブティック青山店
Prada Aoyama
ヘルツォーク&ド・ムーロン 東京都港区
2005年日本建築学会賞
Herzog & de Meuron/Tokyo
スイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計したプラダの店舗ビルである。
菱形を基本形態としてつくられていて、網タイツのようなガラスによる外観が特徴的です。
内部は白を基調とした無柱空間になっており、全ての空間が連続するような設計になっています。
中を歩いていると外壁のガラスが所々で鏡になっていたのが、面白い驚きでした。
また、建物自体の構造も実はすごくて、ファサードにある斜め格子も構造体の一部になっていて
よくあるファサードと構造体の分離がこの建物では使われていません。
雑誌とかでは建物そのものの写真が多く掲載されていて見落としがちですが、
建物以外の敷地(オープンスペース)がとてもすばらしいです。
敷地境界には塀を設けているのですが、そこに苔をはり付けていて、
ベンチを置いたオープンスペースの地面は傾斜しています。
僕が見学に行ったときは雨だったので誰もベンチでくつろいだりしていませんでしたが、
晴れた日はきっと憩いの空間となっていることでしょう。
あと、タクシーで入口目の前まで乗り付けていた人を見ましたが、どんな人種なんでしょう。。
'04.6.16
ディオール表参道
Dior Omotesando
妹島和世+西沢立衛/SANAA 東京都港区
Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa/SANAA/Tokyo
表参道に最近どんどん建っている有名建築家設計のブランドビルの一つである。
ディオールのビルとしてはパリの本店と並ぶ世界最大規模だそうです。
そういや銀座のエルメスも規模が大きいですね。
日本人のブランド好きをつくづく感じさせられます。
建物は4面全てガラスで覆われているシンプルなデザインですが、
ガラスの内側にドレープ状にカーブさせたアクリルスクリーンを取り付けることによって
面白い表情を生み出しています。
他のブランドビルと比べて柔らかい優しい印象を受けるのは、
妹島氏がディオールの女性的なイメージをビルに表現するのに成功しているからでしょう。
ちなみに、ビルの上に取り付けられている星のオブジェは、
ディオール氏がラッキーモチーフと信じていた星のマークをデザインしたものだそうです。
'04.6.29
梅林の家
House in a Plum Grove
妹島和世建築設計事務所 東京都
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
東京都の閑静な住宅街に建てられた個人住宅である。
敷地にあった既存の梅を残して建てられたため、この名称になったんだと思います。
外壁は断熱層があるため厚さ50mm、間仕切り壁は厚さ16mmという薄い鉄板の壁で
仕切られています。
建物内部は小さな部屋を数多くつくりながら、薄い壁に開けられた開口部や
吹き抜けによって全体が連続した空間となっています。
基本的に外部に面した部分以外は開口部にガラスや扉を設けていないため、
ワンルーム的な空間であることを強く認識できるようになっています。
壁が薄いことで隣りの部屋との距離が近くなり、さらに外部との距離も近くなっているため、
見学に行った時、あまりに内部空間との距離が近いことに驚いてしまいました。
感覚としては衝立で仕切ったすぐそこに生活空間がある感じでした。 '10.10.27
梅窓院
Baisoin Temple
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
江戸前期から続く浄土宗の寺院の改築である。
敷地には隈さんが設計した5階建ての寺院棟及び住居棟の建物以外に
松田平田設計による12階建ての巨大なビルが建っています。
これは、定期借地権を使った賃貸マンション事業を行っているからだそうです。
青山通りからのアクセスは竹の参道を通るのですが、
久留米からわざわざ持ってきた孟宗金明竹だそうです。
東面のファサードは縦のスリット状のガラス、逆のぼちぼち通り側のファサードは
黒のガルバリウムを斜めのルーバーにした表情の違うものになっています。
黒のルーバーに竹がすごく映えて美しかったです。 '04.10.26
ONE表参道
One Omotesando
隈研吾建築都市設計事務所 東京都渋谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
表参道にどんどん建っている有名建築家設計の建物群の一つである。
LVMHグループのビルであるため、近くにある青木淳さんのヴィトンとも仲間ということになります。
隈先生得意のルーバーがファサードに張り付いていて、「広重美術館」よりも
かなり大きな木のルーバーになっています。
奥行もあるルーバーなので表参道の交差点からは木の壁のようにも見えます。
この通りにある他の建物には木というものがほとんど感じられないため、
この建物はインパクトがあるんじゃないでしょうか。並木にも調和しているので。
近所にある「ドーリック」とこの建物が同じ設計者だとはなかなか理解しがたいですね(笑)
'04.8.11
住まいのデパート「ペンタくん」
多摩センター店
Paint House Building
隈研吾建築都市設計事務所 東京都多摩市
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
多摩センター駅からすぐの場所につくられた住宅展示施設である。
建物の中に展示住宅を積み上げた画期的な展示場で、駅からはガラス張りの壁面を通して、
内部に建てられた住宅を見ることができるようになっています。
「ペンタくん」といえばリフォーム会社として一時期CMがバンバン流れていた記憶があります。
たしか、田村亮子さんがイメージキャラクターとして出ていたことを覚えています。
この建物を建築した当時は勢いがあったのですが、その後、経営不振に陥り、
見学に行った時は建物は閉鎖されていました。
現在は「ニューシティ多摩センター」というテナントビルに変わってしまっているようです。 '12.12.1
CUE NISHIAZABU 安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京の都心、六本木ヒルズのすぐ近くにつくられたデザイナーズマンションである。
ちなみに「CUE」とは「きっかけ」という意味だそうです。
南北に細長い敷地に建っていて、接道が北の細い道路しかありません。
周りも建て込んでいるため、平面プランは中央に中庭を設け、それを挟むように
二つの建物が向き合うような設計になっているそうです。
(中に入れないので確認できませんでしたが。。)
道路から見える部分のファサードはスリガラスになっていて、
中の様子は分かりませんでしたが、上に箱が重なっていくようなデザインが
かっこよかったです。
10戸しかないそうですが、きっと即完売だったんでしょうね〜。 '04.6.21
玉川高島屋S・C新南館
Tamagawatakashimaya S.C.
New South Building

大江匡/プランテック総合計画事務所 東京都世田谷区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
玉川高島屋を南側に35m敷地増しての増築である。
元々6階建ての建物に11階建ての建物を増築し、8階以上の部分は既存の屋上庭園に向かって
片持ちで張り出しています。
駅を出ると、ペデストリアンデッキがあり、建物の3階部分にアプローチできるようになっており、
駅から見たファサードは既存建物の外側にアルミの白いルーバーを覆ったものになっています。
ルーバーと建物との間は半屋外空間で、3階から7階までを一気につなぐ階段と
シースルーのエレベーターが設置されていて非常に開放的で快適な場所でした。
増築建物の内部空間もモノトーンによる大人の雰囲気を醸し出した落ち着いた場所でしたが、
そこを見てから既存建物に行くと、その雑多な雰囲気にショックを受けてしまいました。。 '04.10.28
ルイ・ヴィトン六本木ヒルズ店 青木淳建築計画事務所+アウレリオ・クレメンティ
東京都港区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
六本木ヒルズの中央広場に面した場所につくられたヴィトンの店舗である。
これまで青木さんが設計したヴィトンは基本的に外装の設計だったのですが、
この店舗はアウレリオ・クレメンティたちと共に内装も設計しています。
正面ファサードは、直径10cm長さ30cmの透明ガラスのチューブをハニカムに並べており、
真っ正面から見ると中まで視線が通り抜けますが、斜めから見ると中が見えません。
昼間はうっすらと「LOUIS VUITTON」の文字が見えていますが、
夜になると内部の光によって文字がはっきりと映し出されるようになっています。
内部の間仕切りもステンレスリングの組み合わせで構成されており、
外観との設計の調和が図られていることがよく分かりました。
雨の平日に行ったためか人がまばらで中に入る時にとても緊張しました。。 '05.7.17
ガラスシャッターのスタジオ
Glass Shutter House
坂茂建築設計 東京都目黒区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
商店街の少し外れた場所につくられたレストラン付住宅である。
施主が料理人だそうで、料理教室もできるようなスタジオも設けられています。
建物は、敷地東側に寄せた直方体の建物で、空いた西側は坂さんの設計によく見られる
半パブリック的な屋外空間としています。
道路と空地に面した建物北側と西側は全てガラスシャッターになっていて
全開すると屋外空間に連続する非常に開放的な建物に変わります。
見学に行ったときは閉じられていてただのガラスの箱でしたが。。
建物前面道路が都市計画道路として拡幅予定があるらしく、敷地の前面は
法的に2階建てまでしか建てられないため、前面部分は2階を吹き抜けにし、
奥は3階建てにしているそうです。
都市計画道路に少しでも入っていたら建物全体に規制がかかると思っていたんですが、
入っている部分だけなんですね。知りませんでした。 '05.7.17
テレビ朝日
TV Asahi Headquarters
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都港区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
大規模再開発六本木ヒルズ内につくられたテレビ局の社屋である。
北側の庭園に面した部分を高さ約30mのアトリウムとし、一般に開放していて、
ガラスのカーテンウォールが開放的な空間を創り出していました。
それ以外の部分は外周にオフィスを設け、その内側にスタジオを配置しています。
東西面は縦ルーバー、南面は水平ルーバーとしていて、日射をコントロールする役割を
果たすと共に様々な表情を見せることに成功していました。
たしか僕の記憶ではオープン直後にアトリウムの天井板が水漏れで落下するという
事故があったと思います。施工者に問題があったそうですが、同じ年に竣工した
「朱鷺メッセ」も連絡デッキが落下するという事故があり、槇さんは災難続きでした。
'05.8.20
IRONY SPACE
アーキテクトファイブ 東京都世田谷区
世田谷の閑静な住宅街に突然現れる鉄の建物である。
構造家の自宅及び事務所ということでかなり挑戦的な試みがなされていて
折版を鉄のプレートでサンドイッチするという段ボールと同じ構造を実践しています。
何もかも鉄でつくるということで夏はかなり暑そうなんですが実際はどうなんでしょう。
黒光りする曲面や赤さびた鉄による外壁と、羊羹切りしたような開口部、
そしてハイサイドライトが艶めかしい外観をつくり出していました。 '05.9.23
東京大学先端科学技術研究
センター3号館

小嶋一浩+赤松佳珠子/C+A 東京都目黒区
東京大学駒場Uキャンパスにつくられた研究センターである。
駒場Uキャンパスといえば原広司氏による巨大な生産技術研究所が壁のように
そびえていますが、この建物は正門から伸びる中央軸に対して生産技術研究所と
線対称な位置に配置されたやや小さめの施設です。
生産技術研究所ほどのインパクトはありませんが、PC柱の形状がそのまま表れた立面、
ステンレス表面の開口部、4階部分の凹部などが外観の特徴です。
ピロティ部分はタコの足のような列柱が並んでいて、エントランスホールに入ると
大階段があり、そこを上ると4層吹き抜けのアトリウムが設けられています。
現在は第一期だそうで、後に第二期工事が行われて完成するようです。 '05.10.5
上原の家
House in Uehara
みかんぐみ 東京都
MIKAN/Tokyo
東京の密集住宅地に建つ個人住宅である。
道路に面する間口が狭く、奥行きが長い敷地であり、
手前に主となる三層の建物を配置し、中庭を挟んで奥に離れのような
風呂やトイレの入った二層の建物を設けています。
この建物の特徴は、施主が仕事柄書籍等をたくさん持っており、
今後も増える予定であることから、スチールプレートでつくった本棚を
構造体として2面に4本づつ並べ、その間にスラブを渡しているということです。
僕も本はたくさん持っているので本棚が多いのは羨ましい。 '10.3.15
稲城W邸
W-House in Inagi
伊東豊雄建築設計事務所 東京都
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
東京郊外に建てられた個人住宅である。
三人家族が住む住宅で、三層の建物の各フロアに一人ずつ独立したライフスペースを設けながら
階段室などによって全体がゆるやかにつながっているというプランになっています。
同設計者による「祐天寺T邸」に全面ガラスのファサードが似ているなあ、と思いながら
見ていたのですが、施主が祐天寺T邸を見て伊東さんに設計を依頼したそうです。
3階から屋上へと続く外部階段が箱形の建物にアクセントを与えていてよかったです。
'10.10.26
THE ROSE
前田紀貞アトリエ 東京都
Norisada Maeda/N Maeda Atelier/Tokyo
東京の都心部に位置する専用住宅である。
直方体を3か所くりぬいて出来た曲面を持つ開口部が特徴的な外観となっています。
建物内部も曲面がそのままあらわれた空間となっており、洞窟のような包まれた
感覚を味わうことができると思われます。
3階の大開口の部屋以外は窓が少ないように見えますが、トップライトからの光が
階段室やガラス床を透過して地下まで差し込むように設計されています。
都心の一等地に建っているので狭小住宅だと思っていたのですが結構広いです。
そして、とあるHPで見たんですが、現在は賃貸住宅となっているようで
ものすごい賃料が載っていました。こんな額を毎月払える人がいるのか。。 '12.2.15
ランバン ブティック銀座店
LANVIN Boutique Ginza
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都中央区
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
銀座中央通りに面する場所につくられたランバンの銀座店である。
高層ビルの低層部分のみですが、箱形のビルに家型が貫入したような形態が面白いです。
外壁は鉄板を多数の円形でくりぬいており、穴にはアクリルがはめこまれています。
これによって昼間は外部の光が円形の穴を通して差し込み幻想的な空間をつくり出し、
夜には内部の光が漏れることで外壁を輝かせます。
昼間にブランド店に入るのは怖かった(笑)ので、内部空間は体験できませんでしたが、
夜の外観の美しさは道路から楽しませてもらいました。 '12.3.11
下馬の4軒長屋
Shimouma 4 Houses
北山恒+architecture WORKSHOP 東京都世田谷区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
同じ設計者により2002年に建てられた「下馬の連続住居」の隣につくられた長屋である。
連続住居は道路に大きく面していましたが、こちらは専用通路で奥まった場所に建っています。
その名のとおり4戸の長屋住宅となっていて、全ての住戸が1・2・地階の3層メゾネットプラン
となっています。
1階はウナギの寝床のような細長い平面が4つ並べられていますが、中央の螺旋階段から
上下階に移ると、田の字に割った平面に変わります。
連続住居が完成した時にすぐに見に行ったため、この建物はまだ出来ていませんでした。
1年待ってから見に行ってたら一度で両方見られたのに。。 '12.5.12
2004 分とく山
Waketokuyama
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
日本料理の名店である「分とく山」が移転した新店舗である。
といってもこの建物ができるまで僕はその店の存在を知りませんでしたが、
予約を取ることすら困難な店だそうです。。

小さな2階建ての建物で、建物設計を隈さんが行い、内装はスーパーポテトの
杉本さんが行うというコラボレーションによってつくられました。
いつも素材を面白く使う隈さんですが、今回はアスロックを外壁に積み上げています。
外から見ていると閉じられているように見えますが、内部からは外がよく見えて
とてもよく開けた空間になっているそうです。
隈さんが多用しているルーバーの考え方が素材を代えて行われているのだと思われます。
向かって左端にあるガレージ(?)への入口部分もアスロックの外観に合わせた模様に
プリントされていますが、張りぼてに見えてちょっと笑えました。 '04.6.30
村井正誠記念美術館
Murai Masanari Art Museum
隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
故村井正誠さんの住宅を改装した個人美術館である。
村井さんのアトリエ部屋を箱として残して、そこに大きな箱をかぶせるという形で
この建物はつくられています。基本的には既存住宅の廃材を利用して床や壁がつくられました。
外壁には既存住宅の外壁に張られていたスギ板を縦に並べて張り付けています。
(隈さん得意の縦ルーバーのような感じのデザインに仕上がっています。)
元々西側からのアプローチしかなかったみたいですが、今回東側から美術館へのアプローチを
新設していて、水盤の間にある通路を通ってアクセスします。
この水盤には村井さんの愛車が展示されていて、水盤を囲う鋼板の錆びとともに、
レトロでありモダンな美しい通路をつくり出していました。
2004年10月プレオープンというのを聞いて行ったのですが、
日曜のみの開館(僕が行ったのは土曜。。)で、しかもハガキによる予約が必要だということで、
内部の見学は出来ませんでした。
たまたま外構の掃除を奥様(?)がされていたのでお願いして外観だけ見学させてもらいました。
しかし、日曜以外に来られるのは困る様子でしたので絶対に日曜日に予約して行ってください。
僕と同じ間違いをしないようにお願いします。 '04.10.30
東京農業大学「食と農」の
博物館

The "Food and Agriculture"Museum
Tokyo University of Agriculture

隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
馬事公苑のケヤキ並木に面した場所につくられた大学の博物館と研究所である。
ケヤキ並木に面したメインの入口を持つファサードは、同設計者が「石の美術館」でも使っていた
白河石の縦ルーバーを60cmピッチで並べたものとなっています。
このルーバーは壁に対して45°振っているため、外部から見ると石の側面が美しく見えます。
内部は1、2階が博物館になっていて見学が可能なのですが、
2階への階段部分や吹き抜けの側面に金網が多用されていたのがイマイチでした。
1階のルーバーに面した場所はカフェになっていて、外の並木を眺めながらコーヒーを飲んだのですが
斜めに差し込む日の光がとても心地よかったです。
守衛のおじさんがとても親切で、帰りのバスの時間などを丁寧に教えていただきました。
'05.2.6
NTT青山ビル改修
(エスコルテ青山)

NTT Aoyama Building
Renovation Project

隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
青山通りに面するNTT青山ビルの低層部のコンバージョンである。
建物横に青山通りからスタジアム通りまでを通り抜けられるように
新たなパサージュをつくりだしています。
通りには鉄骨でトラスを組んで上部や側面にFRPグレーチングを取り付け、
光と陰のグラデーションができるよう考えられています。
床は同じくFRPグレーチングに木レンガをはめ込んでいて夜になると床下照明が
FRPを透過して柔らかな光が漏れるようになっていました。
僕が見学に行ったときは竣工からまだ約半年だったんですが、床の木レンガが
砕けていたり剥がれていたりしている部分があってちょっと悲しかったです。。
メンテが結構大変かもしれないですね。 '05.9.28
二松学舎大学九段キャンパス
香山壽夫建築研究所 東京都千代田区
二松学舎大学九段キャンパスの建替えである。
総合設計制度を利用し、キャンパス内に多くの公開空地を設けています。
その斜面になっている緑地の下は、図書館や講堂などの地下空間になっていて、
高層の本館と低層の別館をつないでいます。
本館の外壁は三層で、巨大なピロティを持つ低層部がライムストーン、
中層部が煉瓦、高層部はホワイトとなっています。
公開空地を設けるために高層になってしまったのですが、
どうも最近流行のデザイナーズマンションに見えてしょうがなかったです。
それから公開空地は、前面道路を挟んで向かいに建設中のイタリア文化会館、
更にはその奥のパークマンション千鳥ヶ淵の公開空地につながっていくという計画
だそうですが、前面道路はかなり幅員が広いため、歩道橋を渡らないと向かいに行けないという
状況では全てが完成しても連続しているという印象は受けないんじゃないでしょうか。。
'04.10.17
ルイ・ヴィトン銀座並木通り店
青木淳建築計画事務所 東京都中央区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
数多くのヴィトン店舗を手がけている青木さんによる銀座並木通り店のリニューアルである。
いつも面白いファサードを設計してくれるのですが、今回も面白いです。
昼間はおとなしめな外観ですが、夜になると裏から当てられた光が
大きさの異なる面取りをした四角形を浮かび上がらせます。
どうやったらこうなるのか不思議だったので調べてみると、外壁はライムストーンに似せた
GRCパネルに4種類の大きさの大理石を打ち込んだものだそうです。
そして光が透過する大理石部分は薄くなっているため強化ガラスで補強しているそうです。
ぼやっと浮かび上がる姿が非常に美しいのでぜひ夜に訪れてみてください。 '04.10.24
G
青木淳建築計画事務所 東京都
Jun Aoki & Associates/Tokyo
東京の住宅街につくられた専用住宅である。
RC造による基壇状の1階部分の上に木造の家型が載るという構造になっています。
家型は壁と屋根の仕上げが連続する形態で、そこにトップライトに使う既製の建具が
ランダムに配置されています。
内部は個室以外の機能が基壇部分に集約されていて、家型には吹き抜けの空間と
個室だけになっているそうです。 '13.6.4
日本看護協会ビル
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都渋谷区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
表参道に次々と建築されている有名建築家による建物群の一つである。
久々の黒川紀章氏による目玉プロジェクトではないかと思います。
1、2階部分が店舗になっていて、3階以上が協会の事務スペースとなっています。
建物をすこしセットバックさせることと、中央の大階段から2階のオープンスペースを設けたことにより
公共空間を多くもった建物になっています。
2階のオープンスペースは向こうが見えているので、てっきり裏道に抜けられるのかと思ったら
そうではなかったのが残念です。でも抜けられるようにしたら騒々しくて仕方ないか。。
建物で1番目を引く円錐型のコーンは、協会と地下のオーディトリウムへのエントランスを兼ねている
のですが、相変わらず円錐形を使うところがちょっとマンネリを感じますが面白かったです。 '04.12.24
東京大学法学系教育棟
Tokyo University Law School
Learning Center

槇文彦/槇総合計画事務所 東京都文京区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
東大正門を入ってすぐの場所に建てられた法科大学院の研究施設である。
4層のガラスの箱で、縦長の半透明ガラスが並ぶファサードは、
所々に透明ガラスを入れることによりリズミカルな表情を見せていました。
内部は用途が後々変わる可能性を考慮したコンバージョンしやすいシンプルな空間に
なっていて、普通やなあ、というコメントしか思いつきませんでした(笑)
あと、東大にある他の建築群の多くがゴシック建築であるため、この建物はかなり浮いている
感が否めませんでした。まあ古い建築と新しい建築の対比と考えるとこれも有りかなあ。
'05.2.9
国立国語研究所
The National Institute for
Japanese Language
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都立川市
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
立川市の国や市の施設などが多く移転しているエリアに建てられた国の施設である。
そもそも国語研究所とは何なのかよく分からなかったのですが、国語や外国人への
日本語教育に関する研究や資料の作成と公表を目的としてつくられた施設だそうです。
ほとんどがガラスの立面となっており、中庭を持つロの字型の平面プランとなっています。
ガラス面ばかりだと内部環境は大変なんじゃないかと思いきやセラミックプリントや
Low-eのペアガラスによって熱負荷は抑えられているそうです。
白い縦長の換気パネルを所々で赤に変えているのが外観のアクセントとなっていました。
'12.3.21
HQ #01ビル
手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所 池田昌弘/mias
東京都渋谷区
渋谷区につくられた事務所ビルである。
非常にシンプルな地下1階、地上3階の直方体の建物ですが、
外壁も柱も床も鉄板によってつくられています。
鉄板は扁平のT型鋼になっていて、構造体としても働くよう設計されているそうです。
何もかも鉄でつくる建築といえばアーキテクトファイブの「IRONY SPACE」を思い出しましたが
IRONY SPACEは鉄でつくる新たな構造への挑戦でしたが、こちらは鉄の素材の良さを
引き出すことと、規格化への挑戦という印象を受けました。 '05.9.28
大箱の家
Shoe Box House
手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所 東京都
Takaharu+Yui Tezuka/Tezuka Architects/Tokyo
都内の住宅地に建てられた専用住宅である。
手塚さんの建物には「展望台の家」など1階部分が小さく上階を大きくした
いわゆる持ち上げた住宅がいくつかありますが、この建物も1階の多くをピロティ状の
駐車場とした大きな箱を持ち上げたような形態になっています。
2階の正面ファサード側は2層吹抜けのリビングとなっていますが、
開口部としては1層分しか開いていません。
敢えて(?)閉じた吹抜けを設けているのが面白いと思います。
内部に入って体感してみたいです。 '12.8.19
ルナ ディ ミエーレ 表参道ビル
LUNA-DI-MIELE
Omotesando Building

岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 東京都港区
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Tokyo
青山通りと裏側の細い通りに挟まれた非常に狭小な敷地に建てられた
アクセサリーショップのビルである。建物を横から見るとペラペラです。
敷地面積30u足らずの小さな敷地であり、構造体を大きくとると内部空間が
ほとんどなくなってしまうことから、軽量化のための構造が選択されていて
下部3層がRC造、その上を鉄骨造としています。
RC造部分のファサード(ステンレスメッシュの灰色部分)は、開口部周りにLEDを
設けていて、夜になると光って昼間と異なった表情を見せます。
裏通りのファサードは表と違ったデザインになってますのでこちらもぜひ見ましょう(笑)。
'05.9.28
TEM
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都台東区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
寺やマンションに囲まれた細い路地にひっそりと佇む共同住宅である。
不思議な建物形態は斜線制限から自ずと生み出されたものだそうです。
内部は建物を縦に3つに分割したワンルームになっていて、
屋根全体を膜とすることによって内部に淡い光が入り込むように設計されています。
それ以外の開口部は東面にしかないために、3階床や階段などはグレーチングとして
1階まで光が届くように配慮されています。
平面プランを見ていると、1階がバス・トイレ、2階がキッチン、3階が寝室となっていますが、
内部に入るといきなりトイレだったり、3階のグレーチング床で寝るというのはどうなのかなあ。。
'05.10.25
ディオール銀座
Dior Ginza
乾久美子建築設計事務所 東京都中央区
Office of Kumiko Inui/Tokyo
銀座晴海通り沿いに立つクリスチャン・ディオールの銀座店です。
元々は老舗の書店などが入っていた建物を改装したものである。
建物全体を白いアルミパンチングメタルによるダブルスキンで覆い、パンチング穴の大きさの
違いによってディオールバッグにみられる「カナージュ」というパターンを表現しています。
夜になると光ファイバーによる照明によってパターンが分かり易くなるんですが、
僕が見に行ったときは曇りの昼間だったので写真で見るとおり非常に分かりにくかったです。
'05.11.5
JYU-BAKO
JYU-BAKO
山下保博/アトリエ・天工人 東京都台東区
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
東京の下町、大通りに面した場所に立つ店舗併用住宅である。
1階が駐車場及び店舗、2〜3階に住居が設けられています。
駐車場及び店舗上部に片持ちで張り出した箱がダイナミックです。
住宅としてはプレキャスト・プレストレスト造という異例の構造が採られており、
そのため、工期の短縮や施工精度を上げることに成功しています。
これまでコストの面で採用されにくかったプレストレストコンクリート(PC)を
量産化するための会社を山下氏他で立ち上げていて、この建物はその第1号だそうで、
今後の展開が楽しみです。 '05.11.8
クリスタル・ブリック
Crystal Brick

山下保博/アトリエ・天工人 東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
ガラスブロックで覆われた住宅である。
格子状になった鉄骨の中にガラスブロックが積まれており、
透明ガラス、型板ガラス、開口部によって面が構成されています。
そのガラス面のインパクトがあまりに強かったため、この建物が
実は増築であることを忘れていて、現地に行ったときにびっくりした記憶があります。
勝手に4面ともガラス面の直方体だと思いこんでいました。 '10.3.28
セル・ブリック
Cell Brick
山下保博/アトリエ・天工人 東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
東京の住宅街に建てられた狭小住宅である。
その名の通り、幅900mm×高さ450mm×奥行300mmの鉄のボックスを270個
千鳥に積み上げ、ボックスのない部分にはガラスがはめ込まれています。
ボックスの奥行きは内部の壁一面に収納をもたらし、ガラス面からは
光が差し込んできて、非常に快適で機能的な空間となっています。
地下と2階が個室、1階にリビング、キッチン、寝室という構成になっていますが、
1.5階に宙に浮いたガラスのボックスがあり、そこが浴室になっています。
室内を見下ろしながらの風呂ってどんな感じなんでしょう。入ってみたいです。 '11.6.10
東京アートミュージアム
Tokyo Art Museum
安藤忠雄建築研究所 東京都調布市
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
調布市の仙川駅からほど近い通り沿いに最終的には安藤建築が6棟が並ぶという
通称「安藤ストリート」につくられた美術館である。
非常に小さな美術館で、三層吹き抜けの大空間中央に階段が設けられていて
壁に展示された作品を階段を上ることによって違う視点から眺めることが可能になっています。
壁面はトップライトやスリット状の開口部などを程よく設けられていて
外部の光を採り入れたり、外部空間を感じながらアートを鑑賞することができます。
最近の安藤建築は大きな建物が多いだけに、ここのような小さな建物を見ると
やっぱり安藤建築は小さい方が魅力的だということを再認識しました。 '05.11.25
TOD'S表参道ビル
TOD'S Omotesando Building
伊東豊雄建築設計事務所 東京都渋谷区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
表参道のブランド通り(?)に建てられたイタリアの靴、バッグのブランドショップです。
ちょっと不気味な古いビル(笑)を囲むようなL字型の敷地に立っていて、
全ての立面が表参道のシンボルであるケヤキの木を抽象化したコンクリートフレームに
ガラスやアルミパネルを象嵌した非常に特徴的なデザインになっています。
これまでの伊東建築のイメージを完全に覆すような外観にかなりびっくりしましたが、
その後の「MIKIMOTO Ginza 2」はこの流れを汲んでいますね。 '06.6.11
浄土宗 長谷院
Jodoshu Chokokuin
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都江戸川区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
江戸川区、環状七号線に近い住宅地につくられた寺院である。
元々は虎ノ門にあった370年もの歴史をもつ寺院で、普通は移転するにしても
檀家等の関係で旧寺院の近くになることが一般的だと思いますが、
ここは全く離れた地への移転となっています。
敷地は道路に囲まれていて、南側にある公園との連続性を意識した墓地の配置と
なっており、建物は北側に設けられています。
宮崎さんらしい箱形の建物は、前面の墓地がなければ寺院だと分からないデザイン
なんですが、寺院の設計を宮崎さんが多数行っているということは、今は寺院も
現代的なものが好まれているということでしょうか。 '06.12.17
日本基督教団信濃町教会
Shinanomachi Church
内井昭蔵+内井建築設計事務所 東京都新宿区
Shozo Uchii+Uchii Architects/Tokyo
JR信濃町駅の北側、外苑東通りに面して立つ教会である。
元々ここに岡田信一郎設計の旧教会があったのですが、耐震性等により
2003年に取り壊され、新たに内井さん設計により建てられました。
内井さんは数多くの教会を設計していますが、学校内とかでない単独の
教会はここだけだそうです。
正面から見ると箱形の中央に入口、その上部にはトップライトを持つ
切妻屋根がちょこんと載せられています。
奥はドーム状になっていて3層吹き抜けの礼拝堂が設けられています。
十字架をモチーフにした開口部のデザインややわらかい外壁の色彩など
優しさを感じる建物に好感を覚えました。 '09.3.26
昭島のハウス
House Aki-Shima
西沢大良建築設計事務所 東京都
Taira Nishizawa Architects/Tokyo
三方を道路に囲まれた三角形の狭小敷地に建てられた小さな住宅である。
コーナーを曲面にすることで建物全体をくるんだような柔らかい表情をつくり出しています。
正面をつくらない設計意図からか入口も目立たないものとなっていました。
内部は1階がピアノ室、2階が居住部分のそれぞれワンルーム空間となっています。
独特な外観なので目立っているのかと思って見学に行ったのですが、
違和感なく街並みに溶け込んでいました。 '11.1.11
府中の家
House in Fuchu
堀部安嗣建築設計事務所 東京都
Yasushi Horibe Architect & Associates/Tokyo

東京の住宅地につくられた個人住宅である。
緑道に面したすばらしいロケーションに建っています。
以前紹介した「由比ガ浜の家」は五角形平面だったのですが、
今回は六角形平面となっています。
1階はエントランスから物置や水回り、そして施主がカメラマンであるため
スタジオなどがぐるりと配置されており、中心となる部屋には寝室が置かれています。
2階は緑道に向かって大きく開いた1室空間となっています。
平面を見て面白いと思うのは1階中心の寝室で、もちろん外壁に面していないので
開口部はないんですが、寝ていると各部屋に包まれている感があるんじゃないか、
と思います。かなり快適に睡眠できそう。 '11.5.31
直方の海
Chokuho-Sea
椎名英三建築設計事務所 東京都港区
Eizo Shiina architect and associates/Tokyo
北青山につくられた店舗付住宅である。
その名のとおり直方体のシンプルなボックスとなっており、正面ファサードは金色の
ストライプフィルムを貼った合わせガラスにより、金色に光っています。
側面はギザギザのRC壁となっており、光によって彫りのある表情をつくりだしていました。
店舗はギャラリーとかアクセサリーショップとかで使われていたようですが、
2012年6月29日にPretty Green(リアム・ギャラガーが立ち上げたメンズブランド)青山本店
としてオープンしたときに、金色のガラス面はペイズリー柄になってしまっているようです。。
'12.7.15
2005 hhstyle.com/casa 安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
原宿キャットストリートにつくられた輸入インテリアショップhhstyle.comの新館である。
同じ並びにある本店は妹島和世設計により2000年につくられています。
都計道路内にあるため、構造は鉄骨造もしくは木造の2階建てに限定されていることから
鉄骨造が選択されており、借地が5年限定と10年限定に分かれているために
10年部分に建物を計画し、5年部分を公開空地としています。
自由に折り曲げたような黒いスティールプレートによるボリュームと
規則正しく並べられたオリーブの木の緑の対比が面白いです。
妹島氏による本店の開放的なファサードとは対照的な閉じられた建物です。
内部はスキップフロアによる一つの空間となっており、外形がそのまま内部に
表れていますが、デッキプレートが仮設っぽさを醸し出していました。 '05.9.18
(追記)cyu-taroさんの情報により2007年6月で閉店することが分かりました。
しかし閉まるの早すぎ!! '07.5.31
(追記2)cyu-taroさんからの追加情報によりhhstyle.com/Limitedとして営業再開している
ことが分かりました。良かった良かった。 '07.9.12
IPSE 都立大学
IPSE Toritsu Daigaku

青木茂建築工房 東京都目黒区
Shigeru Aoki Architect & Associates/Tokyo
目黒区の閑静な住宅街にある古い集合住宅のリファインである。
法規制前の建築物だそうで、改築すると現在の延床面積を確保できないために
リファインになったようです。150%の容積率規制のところに453%の建物が建っています。
建物外壁の多くをガルバリウム折板で覆うことによって外観を一新していて
前面道路にある並木の桜が咲くと非常に美しいと想像されます。
外観だけでなくもちろん内装も美しくし、構造的な補強も行うという青木さんがこれまで
九州を中心に行ってきたリファインが初めて(?)東京で実践されたことが嬉しいです。
今回のような改築できない既存不適格建築物の未来がここにはあるんじゃないでしょうか。
'05.9.19
ナチュラルストリップスU
Natural Strips U
遠藤政樹+池田昌弘/EDH遠藤設計室+MASAHIRO IKEDA
東京都渋谷区
Masaki Endoh+Masahiro Ikeda/EDH Endoh Design House/Tokyo
都心部の狭小地につくられた店舗併用住宅である。
1階が店舗、2〜3階が居住部分となっています。
外壁はスティールの水平ルーバーで覆われたガラスのカーテンウォールで、
近づいて見てみるとガラス面は微妙に斜めに傾いていたディテールになってました。
構造体にもなっている2つの曲面スティールプレートの不思議な形状を
内部に入って見学したかったのですが、店舗が休みで確認できませんでした。。
ところで、ここは繁華街から近いんですが、奥まった周りには店舗がない場所なので
客が来るのか、というか存在に誰も気付かないんじゃないかと思ったんですけど。。
'05.9.18
アパートメンツ
東雲キャナルコート
Apartments Shinonome Canal Court
(Shinonome Canal Court
Codan Block 5)
ADH/WORKSTATION設計共同体 東京都江東区
ADH Architects+Workstation/Tokyo
都市基盤整備公団によって工場跡地につくられた都市型集合住宅である東雲キャナルコート。
その5街区につくられた共同住宅で、外周道路に面した西側に高層棟、キャナルコートの
内部道路に面した東側に道路のカーブに沿った平面を持つ低層棟を配置しています。
そして二つの棟の間の2階部分に人工地盤による中庭を設けています。
立面的に面白いのは、ところどころに穿たれた4層吹抜けの空間で、表情にアクセントを
与えると共に居住者に開放的な眺望スペースをもたらしているようでした。
また、ベランダ手すりの青色ガラスが建物の明るさを増していて美しかったです。 '05.10.15
三鷹天命反転住宅
Reversible Destiny Lofts MITAKA
-In Memory of Helen Keller-

荒川修作、安井建築設計事務所 東京都三鷹市
三鷹市の住宅街、幹線道路沿いに建てられた分譲マンションである。
「養老天命反転地」や「奈義町現代美術館」における「龍安寺」で有名な
荒川修作さんが自ら土地を購入しデザインを行ったということで
建築前からかなり話題になっていました。
建物は3階建ての建物3棟を外部通路でつないだ9戸であり、
真ん中の建物が2LDK、残りが3LDKになっています。
平面プランは普通のマンションには全くありえないもので、中央にLDKを設け
その周りに球体や円筒形、立方体の寝室やバスルームが囲んでいます。
床は傾いていたり、でこぼこしていて、荒川さん曰く「人間の本来持っていた
感覚を呼び起こす」ために敢えてそうしているんだそうです。
外観は平面プランがそのまま表現されているだけでなく、原色によるカラフルな
色彩となっていて、マンションというよりかは幼稚園のようでした。
すごく面白いテーマパークのようなデザインですが、買ってずっと住むのは
やっぱり抵抗あるかなあ。。 '05.12.7
MIKIMOTO Ginza 2
伊東豊雄建築設計事務所 東京都中央区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
銀座につくられた真珠で有名なミキモトのテナントビルである。
パールピンクによるのっぺりとした外壁にランダムに穿たれた開口部の外観で
周りのビルに対してある種独特な違和感を持って立っています。
薄い外壁は2枚の鋼板の間にコンクリートを充填した鋼板コンクリート構造で
この外壁だけで構造は成り立っており、内部は無柱になっています。
そしてこの構造を採用したことにより自由な開口部をとることが可能になっています。
この外壁は「まつもと市民芸術館」を発展させたデザインと考えられますが、
実際のところこの外観はどうなんでしょう。。伊東さんはどこに向かっているのでしょうか。。
'06.2.9
等々力のガレージハウス
Garage House in Todoroki
千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
世田谷区につくられた住宅群である。
まるで普通の集合住宅のようですが、実は敷地が3つに分割されていて
3つの建物を敷地境界線に寄せることによって1つの建物のように見えています。
そうすることでそれぞれの住戸前に空地を確保することを可能としています。
全て地下1階、地上3階で、建物名称の通り1階にはエントランスとガラスで仕切られた
ガレージが設けられています。
1、2階がRC造で、3階はガルバリウムの外壁を持つ鉄骨造になっていますが、
面白いのが3階部分は隣地斜線の規制がかかるため相互の境界から離しており、
空地をテラスとしているところです。
どうしても1つの建物という目で見てしまうので、まさか3階の形態が
規制から決まったものだとは想像できませんでした。 '06.2.22
domino
千葉学建築計画事務所 東京都杉並区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
駅前商店街から少し逸れた住宅地に建てられた集合住宅である。
建物の中央に廊下や階段を設け、田の字型に4つの住戸を並べた平面プランを
三層積み重ねた計12戸の集合住宅となっています。
各住戸はワンルームですが、部屋の中に浴室とトイレの入ったもう一つの部屋を
入れ子状に設けています。ワンルームに対するこのような操作は
「RIDGE」でもみられた千葉さん得意の手法だと思います。
ちなみに「domino」ってサイコロを二つつないだ形の牌のことですよね。
廊下を挟んだ二つの住戸が平面的にdominoに見えるということでしょうか。。 '11.3.15 
東京ハウス うなぎ001
Tokyo House UNAGI 001
千葉学建築計画事務所 東京都
Chiba Manabu Architects/Tokyo
東京における住宅のプロトタイプをつくるというプロジェクトによって実現した住宅である。
千葉学さんは三方を隣地に囲まれた、いわゆるうなぎの寝床タイプの敷地の住宅を
「うなぎ」という名前でプロトタイプを設計しており、これはその実作第1号です。
ちなみに「カド」(角地)を阿部仁史さん、「旗」(旗竿状敷地)をアトリエ・ワンが設計しています。
うなぎのプロトタイプの特徴は、寝室と水回りが入った二つの箱を対角線上に互い違いに
配置し、残りの空間をつながった一室空間となっているということです。
この第1作では箱からキッチンを出して入口付近の1階に配置したり、箱にスタジオが
入ったりとプロトタイプに操作が加えられていますが、これは敷地条件や施主から求められる
要望によって柔軟に対応できることを示しているのだと思います。 '11.5.29
清流寺深沢分院
Branch Temple of Seiryuji
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都世田谷区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
駒沢公園の近くにつくられた寺院併用住宅である。
地下1階〜2階までを住宅、3階部分を寺院とした面白いプランになっています。
敷地北西角をオープンスペースとし、外部階段から直接3階の寺院に入ることができ、
地下へ下りる住宅へのアプローチとの動線を分けています。
住宅街に立っていて特に目立つ看板もないため、たぶん普通に横を通っても
寺院があるとは気付かないんじゃないかと思います。 '06.7.2
かんばんビル
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都港区
Klein Dytham architecture/Tokyo
港区の交通量の多い交差点の角地につくられた店舗である。
幅10m、奥行き2.5mという薄くて長い敷地に敷地の形状に合わせた
鉄骨造2階建ての非常に薄い建物を置いています。
そして交差点に面したファサードをガラスとし、竹林をモチーフにカッティングした
白のシートを貼っています。
さらに内部の壁をグリーンにすることで竹林が浮かび上がるよう設計されています。
見学に行ったときは建物前の歩道が工事中で残念ながら良い写真が撮れませんでした。。
'06.7.2
ユニクロ 銀座店
Uniqlo Ginza

クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都中央区
Klein Dytham architecture/Tokyo
銀座の中央通りに面したユニクロの店舗である。
正方形のステンレスミラーを並べたファサードは、夜になると埋め込まれた
LEDの光を反射してユニクロのロゴや様々な模様を映し出すことが可能となっています。
UNスタジオが設計したソウルの「ギャラリア」もここにコンセプトが近い感じですが、
向こうは円形でこっちは四角というだけでかなり印象が変わります。
銀座にここ最近数多くの店舗を有名建築家が手がけていますが、
そのほとんどが入るのをためらうブランド店なのに対し、
ここは普段からお世話になっている(笑)ので気楽に入れて嬉しかったです。 '08.12.14
ザ・ジュエルズ・オブ・アオヤマ
The Jewels of Aoyama

光井純&アソシエーツ建築設計事務所 東京都港区
Jun Mitsui & Associates Inc. Architects/Tokyo
表参道から続く御幸通りに面した場所につくられた商業テナント施設である。
道路を挟んで隣にヘルツォーク&ド・ムーロン設計の「プラダ ブティック南青山店」があります。
建物を二棟に分けて、その間にプラザと名付けた路地空間をつくっています。
敷地の角に設けられた棟はダイヤモンドをモチーフにしており、プラダの建物に
対抗したようなイメージを受けるガラスの建物となっています。
特徴的なのはメインの棟で、様々な角度で空に向かって伸びるライムストーンのスリットが
面白い表情をつくり出していました。
このスリット、なんとなく「南京玉すだれ」っぽい(笑) '06.12.6
国営昭和記念公園
花みどり文化センター

アトリエ・ワン、伊東豊雄/伊東・クワハラ・金箱・
環境エンジニアリング設計共同体 東京都立川市
立川市にある広大な国営昭和記念公園の「みどりの文化ゾーン」につくられた施設で、
昭和天皇記念館、カフェ、研修室、ギャラリーなどで構成されています。
「ゆめひろば」と名付けられた広場の西側に配置された南北に長い建物で、
波打つようにつくられた建物屋上を緑化しています。
これまでの屋上緑化とはひと味違っていて、中高木を植えていたり、
ちょっとした丘をつくっていて、エレベータなどが入ったシリンダーが飛び出してなければ、
人工地盤だと気付かないんじゃないでしょうか。
建物内部は、構造体でもある円形のシリンダーや会議室などによって緩やかに
区切られた連続空間となっていて、ガラス面を多用した開放的な空間となっています。
僕が見学に行った日はすごく良い天気だったのですが、ベストショットを探して
ゆめひろばを歩き回っていたら日差しと暑さで倒れそうになってしまいました。。
'07.1.28
HIGASHIAZABU
SAN-AI Bldg.
石田敏明建築設計事務所 東京都港区
Toshiaki Ishida Architect & Associates/Tokyo
東麻布につくられた小規模な共同住宅である。
1階が店舗、2〜3階が5戸の賃貸住宅、4〜6階がオーナー住居という構成になっていて、
道路斜線によって上部が斜めに切り取られたシンプルな形態をしています。
中央に階段室やエレベーターを設け、その周りに各室を配置しています。
1階の店舗部分はGLよりも1mほど床面を下げていました。
見学に行った時は竣工からまだ間なしだったのに、白い壁面が雨だれで汚れていたのが
残念でした。。 '07.2.27
日本基督教団 原宿教会
アンリ・ゲイダン+金子文子/シィエル・ルージュ・クレアシオン
東京都港区
キラー通りから少し入った場所に立つキリスト教の教会である。
RCの壁面を波打つように削ぎ取った正面ファサードが特徴的で、
その波は内部にも連続していて、それがそのまま内部空間をつくり出しています。
さらに金太郎飴を切るように6つのスリット状の開口部が設けられており、
壁面の白と共に内部空間を非常に明るくしています。
この建物は奥で同じ設計者による「原宿幼稚園」に連続していて、1階と2階で行き来が
出来るようになっています。
幼稚園は中に入れないので道路側の外観しか見られず面白さが分からないのですが、
こっちは分かりやすくてかっこよいです。 '07.4.6
東京倶楽部
Tokyo Club
谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都港区
Yoshio Taniguchi/Taniguchi and Associates/Tokyo
六本木につくられた社交クラブのクラブハウスである。
東京倶楽部は1884年につくられた由緒ある社交クラブだそうですが、
そもそも社交クラブというものがどんなものでどんな人が会員なのか想像もつきません(笑)
ということで当然内部は会員でなければ入ることは困難だと思います。
建物は矩形に乳白色のガラスボックスを貫入させたシンプルながら
洗練されたものとなっていました。 '07.10.5
スパッツィオ・ブレラ銀座
黒川紀章建築都市設計事務所 東京都中央区
Kisho Kurokawa Architects and Associates/Tokyo
銀座1丁目、高速道路のすぐ横に建てられた複合ビルである。
高級チョコレートショップ、ジュエリーショップ、カフェ、そしてギャラリーという
変わった取り合わせの店舗が各階に入った10階建てのビルです。
29本の柱が頂上の1点に集まる有機的曲面を持つガラスのタワーは美しく、
最近の黒川建築の中で一番のヒットです。夜は美しく光るだろうなあ。
ところで「スパッツィオ」とはイタリア語で「空間」という意味だそうですが、
「ブレラ」ってどういう意味でしょう? '07.10.27
森山邸
Moriyama House

西沢立衛建築設計事務所 東京都
Office of Ryue Nishizawa/Tokyo
都内に建つオーナーの住宅と5つの賃貸からなる集合住宅である。
敷地の中に真っ白な10個の大小様々な箱を分棟配置し、その間を庭としています。
風呂だけの極小の箱もあって、2つの箱で1つの住戸となっているものは
渡り廊下でつながっています。
各住戸はプライバシーを守りつつ、開放的な空間をつくり出しているそうです。
僕が見学に行った時は、道路に面している住戸の開口部もおもいっきりオープンにされていて
中が丸見えでした。
帰り道で「丸見えやったなあ」と話しながら歩いていると、近所のおばちゃんが
「ああ、あそこね」という顔でくすくす笑ってました。 '08.3.26
イタリア文化会館ビル
Institute of Italian Culture in Tokyo
ガエ・アウレンティ+KAJIMA DESIGN 東京都千代田区
Gae Aulenti+KAJIMA DESIGN/Tokyo
九段に建てられたイタリア文化会館である。
道路を挟んで目の前には香山壽夫さんが設計した「二松学舎大学九段キャンパス」があります。
パリの古い駅舎をオルセー美術館にリノベートしたガエ・アウレンティがコンセプトデザイナー
として参加しています。
日本的なイメージを採り入れたという格子状のデザインに真っ赤な色のファサードが美しいです。
立地場所が皇居に近い等の理由でこの赤色が問題になっていたので
どんなに派手な色なのかと思って見に行ったのですが、個人的にはすごく美しく見えました。
赤といっても落ち着いた品のある赤に見えるのは僕だけでしょうか。。 '08.5.19
THE SCAPE
隈研吾建築都市設計事務所 東京都渋谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
渋谷の細い路地に建てられた超高級賃貸共同住宅である。
ガラスモザイクタイル、ステンレスフラットバー、ガラス面により構成されたファサードで、
2、3階が張り出しており、その下を駐車場としています。
張り出した部分にはバルコニーがあるんですが、道路を挟んだ向かいの土地が
おそらく恒久的な緑地であるため、すごく快適な空間がいつまでも保たれていると思われます。
全体的に洗練されたデザインを感じさせる建物だったのですが、隣地境界に設けられた塀に
モザイクタイルで描かれた「THE SCAPE」という文字がなんとなく場違いな感じでした。。
'08.11.19
介護付有料老人ホーム
ウイーザス根津

Withus Nezu
隈研吾建築都市設計事務所 東京都文京区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
根津の駅すぐ近くに建てられた高級老人ホームである。
元々は明治時代に建てられた旧田嶋邸(茨城県会館)が建っていましたが、
茨城県が売却をすることとし、コンペ形式の事業提案を求め、老人ホーム案が選ばれました。
当時保存運動も行われたようですが、蔵だけが残され、うどん屋になっているようです。
新築された建物は、旧田嶋邸の古材を仕上げに利用しており、蔵や周囲の庭とも調和した
落ち着いた外観となっていました。
都心でこの立地条件と好環境だから入居料金はものすごいことになってるんでしょうねえ。。
'12.3.5
FLEG 代官山
FLEG Daikanyama

下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
代官山の奥まった路地に建つテナントビルである。
両側の隣地境界に壁を立て、奥に建物を配置、手前は階段や
オープンスペースとしています。
オープンスペースの上部には両側の壁をつなぐように何本もの細い橋(?)
が架かっていて、その上部は緑化されています。
環境に配慮した屋上緑化は流行だと思いますが、
これはデザインのための緑化といったところでしょうか。 '09.5.16
House SH
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
東京の住宅密集地に建つ個人住宅である。
正面から見ると白い直方体の箱が冷蔵庫のようです。
表札の赤色が冷蔵庫の取っ手みたい(笑)
壁面は冷蔵庫とは違ってボコッと飛び出していて、インパクトある
かわいい表情をつくりだしています。
正面ファサードは完全に閉じていて、光はトップライトから地下まで続く
吹き抜けを通して差し込むようになっています。
外観と特徴付けていた「飛び出し」部分は内部ではリビングにおける
壁面がくぼんだベンチとなっています。 '09.6.12
アコ・ハウス
AKO House
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
東京都の住宅街に建てられたスタジオ付住宅である。
建物は敷地の形状に沿ったアールを描く壁面が3層分立ち上がる
シンプルな外観をしていますが、内部は複雑な構成になっています。
基本的には3階建てですが、スラブを5層に高さを変えており、
建物外周を回っていく階段によって最上階のテラスまでたどり着くプラン構成となっています。
また、所々に吹抜け等を設けることで多様な空間がつくられています。
オープンハウスの映像を見たんですが、すごく面白そうな空間だったので行きたかった!!
'10.2.24
ロコ・ハウス
Loco House
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
東京の郊外に建てられた店舗付住宅である。
角地に建てられており、箱形の建物ですが、角の部分を切り取って断面をガラスにした
店舗アプローチと、建物中央に設けられたスカイルームという吹き抜けの半屋外空間が特徴的です。
各部屋へのアクセスや2階への階段も全てスカイルームからとなっており、生活の中心が
特に目的の決められていない開放された空間となっているのが面白いです。
上足下足の使い分けが難しそうですが。。 '11.6.24
ガク・ハウス
Gaku House
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
都内の住宅地につくられた小さな住宅である。
前面道路を除いて隣地は建物が建っていますが、道路を挟んだ向かいは
生産緑地になっているので、視線が開けているのが立地的に良いと思います。
2階部分に大きなテラスを設けているのも、その景色を享受するためのものと思われます。
平面は小さな部屋が数珠つなぎで連続する構成となっており、
各部屋は薄いラワン合板で仕切られ、建具はほとんど設けられていません。
小さな窓を設けて、上下階の部屋や隣接する直接行き来が出来ない部屋に
つながりを持たせることで、建物全体をより一つの空間と感じさせる設計となっています。
'12.8.17
Lucky Drops
Skin-House Project No.7
山下保博/アトリエ・天工人 東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo

間口3.26m、奥行29.30m、先端0.79mという細長い台形の敷地に建てられた専用住宅である。
建物名称は「残り物には福がある」といった意味があるらしいです。
条例によって敷地境界から0.5mの壁面後退の規制がかけられているため、
地上部は非常に細長いトンネルのような形態になっています。
外壁はFRPで壁面全体から光をとりこむようになっています。
地上2階、地下1階の建物は、地下部は壁面後退がかからないため、
地下をメインのスペースとしており、床はエキスパンドメタルとして
光が地下まで届くように設計されています。
竣工時の写真では外壁は乳白色の印象だったのですが、
経年変化で黄色が強くなってきているようでした。 '11.1.28
Magritte's
山下保博/アトリエ・天工人 東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
東京都内の密集地につくられた狭小住宅である。
建物名称は画家のルネ・マグリットからきており、代表作である「ピレネーの城」
のような建物ということだそうです。
宙に浮かぶ大きな岩の上に城があるピレネーの城のように、地下の基壇部分から
少しセットバックした地上部がトップライト部分で切り離されて浮かんだように見える
ということだと思われます。
内部はトップライトや吹抜けを設けることで、密集地にもかかわらず
地下まで光が差し込む空間となっています。 '13.7.23
QUICO神宮前
QUICO Jingumae
坂本一成研究室+アトリエ・アンド・アイ 東京都渋谷区
Kazunari Sakamoto Architectural Laboratory+Atelier and I/Tokyo
表参道の裏通り、妹島和世さんの「hhstyle.com」のすぐ近くにある店舗付住宅である。
地下と1階、2階が店舗、それより上が住居スペースとなっています。
QUICOは「キコ」と読むそうでCOCUE(コキュ)の元オーナーが経営しているそうです。
キコだったりコキュだったりややこしい名称です(笑)
建物は斜線制限をそのまま形にしたトンガリの白い建物ですが、内部は数多くの
レベルの床を持った複雑な空間となっていて面白いです。
見学に行った時、2階の窓が大きく開放されていたのですが、その中の人(お客さん?)と
思いっきり目が合ってしまい気まずい感じになってしまいました。 '11.4.19
玉川台の住宅
House in Tamagawadai
納谷学+納谷新/納谷建築設計事務所 東京都
Manabu Naya+Arata Naya/NAYA architects/Tokyo
東京の住宅街につくられた分譲住宅で、大きな敷地を分割して
4つの住宅を4人の建築家が設計するというプロジェクトの1棟である。
納谷さん以外にみかんぐみ、若松均さん、石黒由紀さんが参加しています。
白い4つの箱をずらしながら積み重ねた形態は4棟の中でも最もシンプルな印象を受けました。
ただ、4つの箱は全て白なのですが、それぞれの素材を変えることで
微妙な変化を持たせていたことが印象的でした。
内部においても床の段差や壁の仕上げを変えることで、
それぞれの箱の違いが強調されています。
見学に行くとガレージが店舗として活用されているようでした。 '11.6.1
玉川台の家
House in Tamagawadai

みかんぐみ 東京都
MIKAN/Tokyo
4分割された敷地に4人の建築家が参画してそれぞれ1棟づつ設計する
プロジェクトによって建てられた住宅である。
角地に建てられており、正面を白、側面を黒のツートンカラーにした外観は特徴的です。
内部は、地下のエントランスから、1階のリビング、ダイニング、
2階の寝室等へとスキップフロアが連続し、それらをつなぐRCの階段が
もたらす視覚的効果が面白い空間になっていると思います。 '11.6.2
玉川台二丁目プロジェクトB棟
Tamagawadai 2cho-me project
B building

石黒由紀建築設計事務所 東京都
Yuki Ishiguro Architect & Associates/Tokyo
4人の建築家が敷地を分割しそれぞれ1棟を設計した建売住宅の1つである。
この棟は2階部分の壁面のほとんどがガラスブロックで構成されているのが特徴的で、
道路を挟んだ向かいにある林に向かって大きく開いた開口部がインパクトのある
外観となっています。
それと、他の3棟は直線的な建物であるのに対し、この建物はガラスブロックの
壁を部分的に湾曲させているのが印象的でした。
内部の構成としても、地下と1階を暗めにすることで、2階に至った際の
全面ガラスブロックから入ってくる光で満ちた空間の明るさを際だたせていて
素晴らしいと思います。 '11.6.7
玉川台の住宅
House in Tamagawadai

若松均建築設計事務所 東京都
Hitoshi Wakamatsu architect and associates/Tokyo
玉川台プロジェクトによって建てられた建売住宅の1棟である。
他の3棟は直接道路に接した敷地なのですが、ここだけが旗竿敷地になっています。
しかし、他の3棟は地下1階、地上2階なのに対して、ここだけ地下1階、地上3階と
1層分高くなっています。
納谷さん設計の棟の側面を横目に見ながら専用通路を通ってアプローチします。
2階部分が張り出したダイナミックな形態をしており、その下部が駐車場、
上部がバルコニーになっています。
という設計意図だったと思うのですが、実際見に行くと、下部は駐輪場+物置として
使われていました。
2階部分には大きな輪っか形の照明があって面白そうだったのですが、
もちろん外からは見えませんでした。。 '11.6.8
円山町のアトリエ付き住居
House in Maruyamacho
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
昔は花街、現在はラブホテルの多いエリアに建てられたアトリエ付き住宅である。
幅員の狭い路地に面する間口約4mの細長い敷地に建てられています。
敷地には既存の地下埋設物があったため、それを残して建設するために埋設物のない
東側に基礎から立ち上がるリブ付きのRC壁を設け、そこに鉄骨を組むという特殊な
混構造が採られています。
また、鉄骨は細い路地を運びこむことが可能な軽量鉄骨を使用しています。
内部は間仕切りの少ない3階建てで、1階はロフトのある高さ約4.7mのアトリエ、
2階は居住空間、3階はアトリエとなっています。
東面をRC壁で閉じたのに対して西面はガラス面としているため、シンプルながら
快適な内部空間になっていると思われます。 '12.1.24
C-1
グエナエル・ニコラ+内海智行 東京都
Gwenael Nicolas+Tomoyuki Utsumi/Tokyo
都内に建てられた設計者のグエナエル・ニコラの事務所兼住宅である。
地下1階と1階が事務所、2・3階が住宅となっています。
ガラスのボックスに白い壁面が帯状に取り巻いていますが、これは各階を移動するための
スロープとなっており、階段は設けられていません。
これによって、スロープを歩いていると、スラブを挟んで上階と下階が同時に見えたり、
少しずつ視線が変わっていく体験をすることが可能となっています。 '12.9.30
東京ハウス カド001
Tokyo House Kado 001
阿部仁史アトリエ 東京都
Hitoshi Abe/Atelier Hitoshi Abe/Tokyo
東京ハウスによる3人の建築家が設計した3パターンの住宅の一つである。
阿部さん以外に千葉学さんによる「うなぎ」、アトリエ・ワンによる「旗」があります。
「カド」は角地に建築することを想定したプランで、この建物も密集地ですが角地に建っています。
片流れの屋根の形態がそのまま現れた半地下1、地上2階の内部は、
吹き抜けによってつながった階段状の空間となっています。
HPを見る限り事例があまり出てこないのであまり売れていないのかな。。 '14.8.23
2006 表参道ヒルズ
Omotesando Hills
安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
表参道にあった同潤会青山アパートの建て替えであり、設計者が決まった段階から
話題を呼んでいたプロジェクトです。
表参道の並木よりも低くするため地上は6階までの高さに抑えてあり、
地下3階地上3階が商業スペース、その上部3階に住居スペースが設けられています。
表参道に沿って220mあるファサードはガラス面が連続していて、
多くの人から批判されていると思いますが、僕自身も実際表参道を歩いてみると
あまりに長く続く同じような立面はもうちょっと表情があった方がよかった気がしました。
内部は「スパイラルスロープ」と名付けられたスロープが6層の吹き抜けを囲むように
巡っており、そのスロープは表参道と同じ傾斜に設計されていて全長770mもあるそうです。
内部は非常に面白い空間で魅力的でしたが、どうしても場所を把握しにくい気がしました。
連続するスロープは層を理解しにくく商業施設としてはどうかとも思いましたが、
何度か訪れるとそれも慣れてくるのかとも思います。 
それと、東端に同潤会を復元していますが、徐々にツタが表面を覆いつつあって
何年か経つと味が出てくるんじゃないかと思われます。 '06.10.17 
游庵
Yu-un
安藤忠雄建築研究所 東京都
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
都心につくられた大林組会長の住宅兼プライベートミュージアムである。
道路側の外観は安藤建築らしいRC打放しではなく、ガラスで覆われています。
プライベートミュージアムということで、地下には2つのギャラリー空間があるだけでなく、
吉岡徳仁や宮島達男の作品が普通に置かれています。
インパクト大なのが、中庭に設けられたオラファー・エリアソンの作品で、
壁面に貼り付けられた無数のセラミックタイルが光を反射して輝くようになっています。
著名人などには時々見せられているようですが、僕のような一般人には
内部空間を体験することは不可能のようです。。 '16.10.31
KEM
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都新宿区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
新宿区の大通りから一本入った狭い路地につくられた集合住宅である。
黒の壁面に白い戸境壁が斜めに走るファサードは非常に特徴的です。
上部のいびつな形態は斜線制限や日陰規制から自ずと決定したものだそうです。
せいぜい3階建てかと思いきや5階もあって、部屋は13戸、4〜5階はメゾネットタイプに
なっています。
同設計者による「TEM」も戸境壁が斜めになっていましたが、外からは見えなくて
シンプルな外観でした。こちらは形態もあいまってすごいデザインです。
平面プランは全て異なるものとなっていますが、使い勝手が悪い部屋もあるんだろうなあ。。
'06.10.27
GSH
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都港区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
青山の大通りに面した敷地に立つ複合施設である。
1〜2階が店舗、3〜4階が賃貸部屋、5階がオーナー住居になっています。
間口が約4mという狭い空間にランダムに円形の開口部を設けた白い外観が
正面から見ると穴の空いたジュース缶のようです。
ただ、斜めから見ると奥行きが長いため、ジュース缶よりはサラダ油缶って感じですが(笑)
薄い鋼板によるモノコック構造なのかと思ったのですが、所々にリブ柱を設けた
セミモノコックだそうです。 '06.11.6
八丁堀中條不燃木ビル
石井和紘建築研究所 東京都中央区
Kazuhiro Ishii Architect & Associates/Tokyo
八丁堀の駅近くにつくられたノッポビルである。
間口4m、奥行25mという細長い敷地に高さ24mの建物が立っています。
建物外壁が全てスギの不燃木材で覆われているため思わず触ってみたくなります。
見上げると微妙に表面に起伏もあって暖かみを感じるデザインです。
木で覆うという方法は、地球温暖化や二酸化炭素排出量削減といった問題に
取り組んでいる石井氏ならではの発想だと思います。
まあ不燃木材の単価が下がっているということも採用された一因だと思いますが。
石井氏設計の建物が「CO2 常陸太田市総合福祉会館」以来、建築誌等に
ほとんど載ってなかったので心配でしたが、久々の新作登場で安心しました。 '06.11.17
Q-AX
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都渋谷区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
ラブホテルやライブハウスが混在した混沌の街、円山町につくられた映画館である。
こんな所に映画館をつくっても客が来るのかと思いきや、今時のシネコンとは
一線を画した異なるコンセプトを持つ3つの映画館が入った複合施設だそうです。
それぞれの映画館の色があり、一つは出入り自由、一つは指定席なしの入替え制、
もう一つは全席指定の入替え制と異なっています。
そのためそれぞれのシアターやロビーの設計も異なるものとなっているそうです。
シアターは地下1階と2〜4階で1階は開放的なカフェとなっていました。
外観はRC打放しの壁にスチールパネル、ネオン管の入ったガラスパネルという
シンプルなもので、周りの派手な風景に埋没してしまってました。。 '06.11.22
洗足の連結住棟
10 C.T./G-Flat
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都大田区
2010年日本建築学会賞
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
洗足の住宅街につくられた集合住宅である。
ガラスボックスのユニット5コ×2列=10コを連結した分棟形式に近い形態になっています。
ユニットの中央に設けた壁を構造体とし、隣り合うユニットの壁を90度回転させて配置することで
建物全体を支える構造としています。
そうすることでユニット外周すべてをガラス面とすることを可能にしています。
部屋のプランも面白くて、多くの部屋はユニット間を半屋外の渡り廊下で繋いだプランと
なっているみたいです。
これだけ開放的な部屋は隣の部屋や外部からの視線が気になりそうですね〜。 '07.3.20
恵比寿のギャラリー
Gallery in Ebisu
千葉学建築計画事務所 東京都渋谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
恵比寿から白金に向かう道路の交差点に立つギャラリーである。
道路と交差点の隅切りによって切り取られた五角形の敷地形状そのままに
建てられた五角形の建物である。
4階建ての建物は1〜2階がギャラリー、3〜4階がオフィスとなっています。
大きな開口部を階によって異なる位置に設けることで面白い表情となっています。
開口部の端部が上下で揃っていて美しかったです。
ただ、恵比寿のギャラリーといいながら恵比寿駅から結構遠いですよね。。
'07.1.6
switch
千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
世田谷区につくられた小規模な店舗付集合住宅である。
地階と1階が店舗、2〜3階が5戸の賃貸住宅で構成されています。
白の箱形で、共用廊下部分が入った部分の外壁はファインフロアで覆っています。
住戸は全てメゾネットになっていて、下階にキッチンや水回りを全て集約し、
上階を自由度の高い空間としています。
ファインフロアといえば安藤忠雄さんの「ロック・フィールド 神戸ヘッドオフィス」を
思い出しますが、結構利用されてるんですね。 '07.3.2
studio 御殿山
Studio Gotenyama
千葉学建築計画事務所 東京都品川区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
品川区の大通りから少し入った細い道路に面した場所につくられた
1フロア1戸、計3戸の小規模賃貸集合住宅である。
平面プランは中央に階段室、外周部に収納や水まわり、設備配管などを設け、
そこに挟まれた空間を居室スペースとしています。
これにより窓の奥行きが深くなるのですが、外部との適度な距離となっているそうです。
この考え方は千葉さんが設計した「MESH」の発展型と言えるのではないでしょうか。
'08.1.22
キラービル
Killer Building

下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
 
その名のとおり「キラー通り」に面する敷地に建てられたテナントビルである。
敷地の形状のまま建てられた鋭角部を持つ台形のような平面で、
他の部分がガラス面なので、黒の円柱と黒のスラブが積み重なっただけに見える
立面が特徴的です。
黒のスラブに見える部分で階数を数えると8階建てになりますが、実は5階建てで、
3〜5階は階高の中間部分にバルコニーが設けられていて
そこがスラブに見えているというからくりになっています。
バルコニー部分の天井が鏡面になっているので、内部から見ると鏡の映り込みが面白そうです。
'07.1.8
キャットビル
Cat Building
下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
渋谷のキャットストリート沿いに建てられたテナントビルである。
キャットストリートだからキャットビル。分かりやすい(笑)そういえば同設計者による
キラー通り沿いの建物はキラービル。どっちもそのままです。
建物は三方を道路に囲まれており、残り一方も屋外駐車場なので、
全方向からよく見える位置に立地しています。
ステンレスパネルとガラスによる箱をずらしながら積み上げた複雑な形態をしています。
小さくなったGYRE(MVRDV設計)という印象ですが、こっちの方がよりずれているという
感じがしました。 '11.11.21
マド・ビル
Mado Building
アトリエ・ワン 東京都世田谷区
Atelier Bow-Wow/Tokyo
世田谷区の住宅街につくられたテナントビルである。
敷地は道路が二又に別れ始める場所に位置しているため、
道路に挟まれた三角に近い形状をしています。
見る方向によって形の異なる複雑な建物形態は、日影規制によって
自ずと決まってきた形態だそうです。
どうやらこの建物の敷地は商業系用途地域内ですが、
周囲が住居系用途地域だから厳しい規制になってしまってるみたいです。
まあ規制を逆手に取った面白い形態にはなっていますが。
建物名称にもあるようにマド(窓)が特徴的で、市松模様に配置しています。
何階建てなのか外観からは分かりにくいですが、地下1階、地上3階建てです。
'07.1.17
The Iceberg
cdi 青山スタジオ 東京都渋谷区
cdi(Creative Designers International)/Tokyo
明治通りに面して立つ複合商業ビルである。
写真を見るとイメージ図みたいに見えますが実物の建物写真です(笑)
建物名称である「Iceberg」は「氷山」という意味だそうで、
尖った全面ガラスの建物はまさしく氷の塊といった感じです。
中央を縦に貫くようにエレベータが設置されていて、その周りの斜めのガラスが
複雑に組み合わさって建物をつくり上げています。
見学に行った時は竣工したばかりだったので、ほとんどテナントも入ってない
様子でした(1、2階にAUDIが入る準備の工事をしているところでした)が、
テナントがどんどん入ってくるとファサードはどうなっていくのか気になるところです。
'07.1.28
slash/kitasenzoku
篠原聡子/空間研究所 東京都大田区
Satoko Shinohara/Spatial Design Studio/Tokyo
大田区の住宅街につくられた小規模な長屋である。
4戸しかないのですが、敷地を斜めに貫く通路が面白い空間をつくり出しています。
道路に近い方にある2戸が2層、奥の2戸が3層になっていて、
各住戸は縦に伸びるプランになっています。
1階は敷地内通路に向けて開いたリビングダイニングキッチンとなっているんですが、
自分のリビングからそれほど広くない通路越しにお向かいのリビングが見えるのは
ちょっと気まずくないのかなあ。。  '07.3.12
箱の家−112 [神宮前計画]
Box-House 112
難波和彦+界工作舎 東京都渋谷区
Kazuhiko Namba+Kai Workshop/Tokyo
華やかな表参道からも近い場所につくられた難波和彦さんの設計事務所付住宅である。
間口が7mで奥行きが27mというウナギの寝床のような細長い敷地に合わせた
細長い2階建ての建物となっています。
中央部に中庭を設けており、1階を事務所、2階を住居としています。
リビングに設けられたトップライトが外観のアクセントとなっていました。
しかし気付けば箱の家シリーズも100を越えたんですね〜。 '07.3.14
東京消防庁日本堤消防署
二天門出張所庁舎

Nihon-Zutsumi Fire Station
Nitenmon Branch
難波和彦+界工作舎 東京都台東区
Kazuhiko Namba+Kai Workshop/Tokyo
浅草寺の二天門のすぐ目の前の角地に建てられた消防署である。
難波さんといえば「箱の家」ですが、これは箱の消防署です。
道路に面した北面と西面はともに低層部を除いて鉄のルーバーで覆われており、
周辺の環境に溶け込む主張しない外観となっていました。
目の前に文化財があるような敷地で目立つ現代建築を建ててしまうと
景観を崩してしまいがちですが、この建物は気付かないくらい溶け込んでいてよかったです。
'12.4.3
Moderna
渡辺真理+木下庸子/設計組織ADH 東京都港区
Makoto Watanabe+Yoko Kinoshita/ADH Architects/Tokyo
港区の白金に近い場所につくられた集合住宅である。
1〜5階が賃貸住宅、6階がオーナーの住居となっていて、賃貸部分は
メゾネットを含む18戸で構成されています。
周辺は戸建て住宅が密集して立ち並んでいるため全貌が非常に分かりにくく
外観写真も、寄って見上げるか、かなり離れて遠景を写すしか出来ませんでした。
写真を撮ってて気になったのがやたらと監視カメラが多いような。。 '07.3.17
国立新美術館
National Art Center, Tokyo
黒川紀章・日本 設計共同体 東京都港区
Kisho Kurokawa+Nihon Sekkei/Tokyo
東京大学生産技術研究所跡地につくられた国立の美術館である。
曲線を描くガラスのルーバーで覆われた正面ファサードが特徴的です。
やはりというか当然のように黒川建築の特徴であるガラスのコーンがファサードに
張り付いていて、そこが正面エントランスになっています。
内部に入ってすぐの巨大なアトリウム空間にはふたつの逆円錐形がルーバーの波と
呼応するように並んでいて、その上部にはカフェやレストランが設けられています。
この美術館は収蔵品を持たず巨大な展示空間が設けられているので、
今後、この巨大空間を上手く活用した展覧会が見られることが楽しみです。 '07.6.3
R-MINAMIAOYAMA
平田晃久+吉原美比古 東京都港区
Akihisa Hirata+Yoshihiko Yoshihara/Tokyo
表参道と外苑前のちょうど中間地点ぐらいに位置する複合商業施設である。
地下1階から2階までがテナント、3階が住居となっています。
外観から複雑な建物に見えますが、平面を見ると非常にシンプルで分かりやすく、
道路に面してL字に屋外階段が折り返し、セットバックしながら屋上まで続いています。
屋外階段がガラス面を斜めに切り取ることで面白い表情をつくり出していました。
僕が見学した時は昼間でしたが、夜に内部の光が漏れ出すと違った表情が楽しめそうでした。
'07.6.19
レイカズン本社ビル
Ray Cassin Head Office
照井信三建築研究所 東京都渋谷区
Shinzo Terui Architect & Associates/Tokyo
千駄ヶ谷につくられたアパレルメーカーの本社ビルです。
「アンビデックス本社ビル」もアパレルメーカーの本社ビルだったので
照井さんとアパレルメーカーは相性がいいみたいです。
無柱空間をつくり出すために4周を鉄骨による菱形で覆うことで、
構造体としての役割を果たすとともにデザイン的にも面白い外観となっています。
構造的にそうなったのかもしれませんが、菱形の密度に変化を持たせることで
立面が単調にならないような工夫が見られました。 '08.7.30
パシフィックスクエア宮益坂上
Pacific Square Miyamasuzakaue
若林広幸建築研究所 東京都渋谷区
Studio Arch Hiroyuki Wakabayashi/Tokyo
青山通りに面して建つ賃貸オフィスビルである。
ダークブラウンの外壁に開けられた不規則な開口部が独特な外観をつくり出しています。
近づいてみると外壁は円形のタイルを張り付けていることが分かります。
曲面の部分なんかを見ていると爬虫類の皮膚のようでちょっと不気味です。
見た目のイメージだけで言うと完全に悪役ビル(笑)です。 '11.4.2
WHITE BASE
米田明/アーキテクトン 東京都
Akira Yoneda/Architecton/Tokyo
東京都郊外の住宅地に建てられたスタジオ兼住宅である。
一目で分かるインパクト大な外観は米田さんの建物の特徴だと思うのですが、
ここは特にすごい!という印象を受けます。
1階のガレージを境界として地下2層分がスタジオ、2〜3階が居住スペースとなっています。
キャンチレバーによる3階部分はどんな内部空間なのかと思ったら、先っぽが
半屋外テラスで、それに面して寝室があります。
ちなみに建物名称のホワイト・ベースはもちろんガンダムからきていると思うのですが、
黒いのにホワイトとはこれいかに。。 '11.6.23
八丁堀・櫻庵 LC-SH12
Hatchobori Ou-An
横河健/横河設計工房 東京都
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
東京の下町につくられた狭小住宅である。
間口3m、奥行10mという細長い敷地ですが、前面道路が桜並木であり、
建物の目の前に大きな桜の木が植わっています。
道路側のファサードを全面ガラスとし、スキップフロアの採用、8m吹抜けの空間を
設けることで、開放的で桜を眺めるのに適した空間づくりがなされています。
狭小住宅であることを補って余りある立地条件が羨ましいかぎりです。 '12.1.11
チカニウマルコウブツ
Reflection of Mineral

山下保博/アトリエ・天工人 東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
住宅密集地に建てられた専用住宅である。
敷地は角地であり、斜線制限による規制や求められた機能によって
カットされて出来たまさしく鉱物のような面白い形態をしています。
1階に玄関・トイレ、2階にLDK、3階にバスルームなどが入っています。
建築名称から地下には何か鉱物(笑)があるのかと思ったのですが、
トップライトから光差し込む寝室になっています。 '12.1.25
清澄の家
Kiyosumi Housing
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 東京都
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Tokyo
東京都内の二つの河川が合流する場所に位置しており、最高の景色を享受できる
羨ましい住宅です。
5階建ての大規模な建物で、低層部が賃貸利用、3階以上がオーナーの住居となっています。
大きく開かれた4階のリビング・ダイニングから眺める景色は最高だと思います。
驚いたのは屋上にプールがあるそうで、河を眺めながら泳ぐなんて贅沢だなあ。 '12.8.16
住居No.29
House No.29
内藤廣建築設計事務所 東京都
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
都内の閑静な住宅地につくられた既存建物の増改築である。
アーティストの住宅ということで、既存建物と接続するアトリエとリビングを増築しています。
外壁は黒のガルバリウムなのに対し、内部は白の壁面となっており、
トップライトとハイサイドライトから光が差し込む明るい空間となっています。
内部の建具は解体した建物のものを転用しているそうです。 '15.5.12
元代々木の住宅
House in Motoyoyogi
佐藤光彦建築設計事務所 東京都
Mitsuhiko Sato Architect and Associates/Tokyo
都心部につくられた狭小住宅である。
この建物を見ておきたかったのは、門扉のデザインが村野藤吾さん設計の
「村野・森建築事務所」のデザインを引用していると知ったからです。
3層の建物は裏側に隣の建物の窓が少ない中2階レベルにテラスを設けており、
適度に閉鎖された空間をつくり出しています。
雑誌等を見ると最上階でない2階の天井が曲面になっていたのですが、
これは3階のバスタブが埋められているからだそうです。 '17.3.30
2007 アパートメントT
Apartment I
乾久美子建築設計事務所 東京都渋谷区
Office of Kumiko Inui/Tokyo
都心に建てられた小規模な集合住宅である。
半地下1階、地上4階の建物で、1層に1戸、計5戸で構成されています。
中央にコアを配置し、建物全面をガラス張りとしています。
面白いのはコアが階ごとにズレていて、微妙なバランスで積み上げられた
ダルマ落としのような印象を受けます。
コアがズレることで、1層ごとに平面プランはロの字型とコの字型が交互に
展開されることとなっています。
かなり外部に開放された細長い居住空間の住み心地ってどんなもんなんでしょうか。
ちょっとした迷路感覚で楽しめるのかなあ。。 '07.5.6
21_21 DESIGN SIGHT
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
六本木にある東京ミッドタウン内につくられたデザイン施設です。
ミッドタウン内の他の建物は南側に配置されており、北側は広大な公園となっていますが、
この建物だけは敷地北西の端に佇んでいます。
建物のほとんどが地下に埋められ、地上に現れている部分は傾斜した巨大な一枚鉄板が
ふたつ並ぶ特徴的な外観となっています。
ふたつの大屋根で覆われた建物は向かって右がデザイン施設、左がレストランとなっています。
いわゆる美術館のような収蔵品を持たず、三人のディレクター(三宅一生、佐藤卓、深澤直人)が
1つのテーマを扱って企画展を開催するというシステムを採っています。
このシステムは企画力が求められ、非常にリスクがあるようにも思われるので
今後の展開に興味があるところです。 '07.5.16
せんがわ劇場・
仙川ふれあいの家・
仙川保育園

Sengawa Theater,
Sengawa Fureai no Ie,
Sengawa Nursery School
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
調布市仙川の通称「安藤ストリート」に建てられた公共施設である。
劇場、集会場、保育園が一体となった複合施設です。
配置としてはストリートに面して北から劇場、ふれあいの家、保育園と並んでおり、
ストリートの裏手(西側にある道路)に面して駐車場や搬入部、保育園の運動場などが
設けられています。
劇場のデザインはこの建物の南側にある東京アートミュージアムに
呼応するようなRC打放しとなっています。
ふれあいの家や保育園のファサードは南側がちょっと単調なのが
気になりますが、斜めの壁が貫入するダイナミックなデザインは良かったです。 '09.6.8
ルシアン・ペラフィネ
東京ミッドタウン店
lucien pellat-finet TokyoMidtown
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京ミッドタウンのガレリア内につくられたショップの内装デザインである。
最上級のカシミアで有名なルシアン・ペラフィネの表参道、神戸に続く日本3店目です。
はっきり言ってブランドショップに疎い僕にはここを見学するまで全く知らない店でしたが。。
波打つ薄いカラマツ合板を壁面に連続させて並べると共に天井からも吊っていて
木の優しさと洞窟的な印象が共存する空間をつくり出していました。
ショーウインドウのディスプレイを見ていると気軽な店に見えたのですが、
ものすごく高いそうです。。 '07.5.17
サントリー美術館
Suntory Museum of Art
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京ミッドタウン内につくられた美術館である。赤坂にあったものをこちらに新築移転させたものです。
同じミッドタウン内につくられた安藤忠雄さんの「21_21 DESIGN SIGHT」と違って、
この建物は独立しておらず商業施設などと連続しているのですが、
細い縦ルーバーで覆われた外観は他の施設に埋没せず隈建築であることを主張しています。
かといって目立ちすぎず上手く周りとも調和しています。
他の施設内からアプローチではなく、西側外部のブリッジを渡っていると、そのブリッジが
太鼓橋のように中間部に向かって上っているので、視線を上に向けさせて美術館の外観を
見させる意図があるように思えました(考え過ぎか。。)。
ちなみに北側にあるガーデンテラスの外観にも非常に間隔が空いた縦ルーバーが
用いられていますが、こちらも隈さんの設計なので、意図的に対比させたものと思われます。
'08.8.9
「鉄」の家
Steel House
隈研吾建築都市設計事務所 東京都
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
高低差のあるL字型の敷地に建てられた専用住宅である。
施主が鉄道模型を数多く所有する鉄道好きということと、3.2mm鉄板を折り曲げた
モノコック構造としているという二つの点から「鉄」の家と命名されたものと思われます。
上部道路から見ると地下トンネルへの入口に見えてモノコック構造であることがよく分かります。
内部は鉄道模型が展示できるよう長い空間をつくっているそうですが、
鉄道好きの家という目で見るとどうも外観も鉄道をイメージして設計したように思えてきました。
'10.1.20
とらや東京ミッドタウン店
TORAYA Tokyo Midtown Shop
内藤廣建築設計事務所 東京都港区
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
東京ミッドタウン内、ガレリア地下一階につくられた店舗である。
言うまでもなく羊羹で有名な「とらや」の店で、店舗以外にカフェ、ギャラリーから
構成されています。
エントランスには黒地に白文字の「虎」があざやかな巨大暖簾が掛かっていて
その薄い生地は微妙に内部が透けて見えるようになっています。
壁面は白い穴あきブロックを積み上げていて、こちらも通路から中の様子を
うかがうことが出来、さらに所々にかわいいガラスのディスプレイを配置しています。
ガレリア内で暖簾と行燈がある店はおそらく他にはなく、かなりの注目を集めているようで
内部はものすごい人でした。
喫茶もしたかったのですが、思いっきり並んでで断念しました。。 '07.5.26
ノマディック美術館
Nomadic Museum Tokyo
坂茂建築設計 東京都江東区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
写真家であるグレゴリー・コルベールの作品を展示する移動式仮設美術館である。
ちなみに「ノマディック」とは「遊牧」という意味だそうです。
ニューヨーク、サンタモニカと巡回して、東京のお台場に2007年3月から6月まで設営されました。
市松に積み上げた貨物コンテナや坂さん得意の紙管などリサイクル、リユースの考えに
基づいてつくられています。
暗い内部空間に立ち並ぶ紙管、そして浮かび上がるコルベールの作品が幻想的でした。
'08.1.24
ニコラス・G・
ハイエック センター
Nicolas G. Hayek Center
坂茂建築設計 東京都中央区 2009年日本建築学会賞
Shigeru Ban Architects/Tokyo
銀座の中央通りに建てられたスウォッチグループの本社兼ショールームである。
14階建ての建物はファサードが坂さん得意のガラスシャッターになっていて
低層部は全開放が可能となっています。
1階部分は裏通りに通り抜けられるオープンスペースになっていて、
大きな吹き抜けを持つこの空間にはエレベーターが点在しており、
そこから地下1階から4階までの各店舗へとアプローチするようになっています。
ちなみにこの1階部分は、側壁に植栽があったり滝も流れていたりと開放的な空間と
なっているはずなんですが、ブランドショップによくいる黒服のお兄さんが直立不動で
立っていて、個人的には緊張しまくりの空間でした。。 '08.3.5
GYRE
MVRDV+竹中工務店 東京都渋谷区
MVRDV+Takenaka Corporation/Tokyo
表参道のいわゆるブランド通り(?)につくられた複合商業施設である。
5つの箱がズレながら積み上げられていくという形態であり、
そこから生まれた空間を外部階段やテラスなどで繋いでいます。
建物名称の「GYRE」は「渦」という意味で、それを外観が表しています。
ただ、設計時のCGではもっとズレてた気がして、実物はインパクトが弱かったです。
それと、内部が普通に中央に吹き抜けを持つ空間だったのが残念でした。
できることなら、スキップフロアで渦のようにまわりながら上昇してたら良かったのに。。
'08.2.20
sarugaku
平田晃久+吉原美比古 東京都渋谷区
Akihisa Hirata+Yoshihiko Yoshihara/Tokyo
代官山の細い路地を入った場所につくられた商業施設である。
6つの小規模な店舗を中央の通路を挟み込むように配置しています。
店舗をひな壇上とすることで、店舗=山、通路=谷という空間をつくりだしています。
白亜の外壁、上下階を連続する縦長の開口部など統一感を持たせた建物が
美しい路地裏空間となっていたのですが、近くに来ていてもこんな場所があることに
気付かない人が結構いるんじゃないかと思う場所でした。 '08.3.18
成城タウンハウス
ガーデンコート成城
UNITED CUBES

Seijo Townhouse,
Garden Court Seijo United Cubes
妹島和世建築設計事務所+大成建設一級建築士事務所
東京都世田谷区
Kazuyo Sejima & Associates+Taisei Corporation/Tokyo
成城の高級住宅街に建つ20個のキューブから構成される全14戸の集合住宅である。
それぞれのキューブは1フロアが1部屋になっていて、それが縦や横につながることで
住戸をつくり出すというシステムになっています。
キューブ間に出来た空間は植栽を設けることでセミプライベートな庭としています。
基本的には妹島さんがSANAAでユニットしている西沢立衛が設計した「森山邸」の
発展型と考えられます。
ただ、この建物は森山邸に比べて規模が大きくなり外壁がピンク色のレンガになっています。
透明感がウリの妹島さんがレンガというのは意外でしたが、ピンクは軽やかでよかったです。
'08.3.27
IPSE 目黒鷹番
IPSE Meguro Takaban
青木茂建築工房 東京都目黒区
Shigeru Aoki Architect & Associates/Tokyo
(株)モリモトによるデザイナーズマンション「イプセ」シリーズの一つである。
青木茂さんはIPSE 都立大学も設計しており、今回も前回に続いてリファイン建築です。
正面ファサードは白黒の縦ストライプが特徴的な外観をつくり出しており、そのストライプは
建物前面の駐車スペースにまで伸びています。
側面に見えるバルコニーや新たに増築された駐輪場は横ルーバーで覆われており、
プライバシーに配慮した設計となっていました。 '08.4.7
アルマーニ/銀座タワー
Armani/Ginza Tower
ドリアーナ&マッシミリアーノ・フクサス 東京都中央区
Massimiliano and Doriano Fuksas/Tokyo
銀座の晴海通り沿いに建てられたアルマーニのビルである。
道を挟んで隣には乾久美子さんが改装したディオールもあり、
晴海通りも表参道のように建築家によるブランド建築通りになってきた感があります。
地下2階、地上12階の中にジョルジオ・アルマーニやエンポリオ・アルマーニといった
服の店以外にレストランや世界で唯一のアルマーニのスパが入っています。
建物外装は全面ガラスで、3階までは竹と竹の葉をモチーフにしたデザインとしています。
「竹と竹の葉」と聞いたらなんとなく納得するのですが、どうしても竹の葉が米粒に見えて
仕方なかったです(笑)。 '08.4.13
LAPIS
飯田善彦建築工房 東京都港区
Yoshihiko Iida/Iida Archiship Studio/Tokyo
都心の駅前につくられた店舗付き賃貸共同住宅である。
1、2階が店舗(銀行)、3〜8階が住戸となっています。
RC打放しの建物ですが、1、2階部分は開口部周りに銀行のイメージカラーと
思われる青色がさりげなく使われています。
低層部をすぼめた歪な形態をしているのは、免震構造を採用した建物なので、
地震時の動きのクリアランスを取るために構造上生まれた形態だそうです。
このクネッとした形態を見ていると竹山聖さんが設計した「安城のスタジオ」を
思い出しました。 '08.5.5
Dancing trees, Singing birds
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都目黒区
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
都心の一等地につくられた6戸の集合住宅である。
それぞれの住戸は「ティーハウス」(茶室付き)、「プールハウス」(プール付き)、
「テラスハウス」(テラス付き)といったテーマが与えられ、特徴を持ったプランになっています。
最も特徴的なのは、敷地内に鬱蒼と茂っていた既存の樹木の位置を測定し、
それらを避けるように建物の形態を決定していることです。
坂茂さんが「羽根木の森」と似た形態の決定方法ですが、こちらは斜面地であり、
かなり大きな樹木もあるので、まさしく森の中に住んでいるような居住空間だと思います。
樹木を避けて飛び出した部屋を「巣箱」と名付けているそうですが、
建物壁面に本当の鳥のための巣箱をいくつか設けているのがかわいかったです。
見学に行った時に是非とも斜面側の木々を避けている姿が見たかったのですが、
当然ながら斜面地に出るのは危険なので柵が設けてあり出ることが出来ませんでした。。
'08.5.11
rim
下吹越武人/A.A.E. 東京都渋谷区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
閑静な住宅街につくられたデザイナーズマンションである。
五角形平面を持つタワー型の建物で、メタリックな壁面にランダムに設けられた開口部が
面白い外観をつくり出しています。
中央に設けられたエレベーターホールから各頂点に向かってトイレやバスルームなどを
サンドイッチした構造壁が設けられています。
ランダムな開口部は、部屋からの目線を様々な方向に向ける装置として働いています。
'08.5.20
M・YAMANO TOWER
ホジェッツ&ファン、大成建設 東京都渋谷区
Hodgetts and Fung、Taisei Corporation/Tokyo
代々木の駅前に建てられた高層タワーです。
山野学苑の美容専門学校や医療専門学校で、高層階は賃貸マンションになっています。
外観のイメージは「見返り美人図」だそうですが、確かにそういわれればそんな気もします(笑)
正面ファサードからは、やや凝った高層ビルといったイメージですが、路地側に抜ける
裏側にまわると、ガラスの多面体で構成された複雑で面白いデザインになっています。
テナントとしてコンビニが入ってるんですが、普通のコンビニには売ってない
美容専門学校のためのもの(カット練習用のマネキンなど)が売ってます。
のぞいてみると面白いです。 '08.8.12
TEO
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都中央区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
銀座からも近い東京の中心地につくられた賃貸集合住宅である。
超狭小なL型の敷地いっぱいに建てられており、ワンフロア2戸、8階建ての建物となっています。
それぞれの住戸もかなり小さく、最小は8.44uだそうです。
通常の感覚だとものすごく狭い気がしますが、都心での一人暮らしを考えると
結構快適かもしれないですね。
よく考えたら同じ中央区にある黒川紀章さん設計の「中銀カプセルタワービル」の
カプセルユニット1個もそのぐらいの広さだったと思います。 '08.10.16
多摩美術大学図書館
(八王子キャンパス)

Tama Art University Library
(Hachioji Campus)

伊東豊雄建築設計事務所 東京都八王子市
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
東京の郊外に位置する美術大学の図書館である。
壁面とガラスの面を合わせたアールを描く連続アーチの立面が特徴的な外観をつくり出しています。
内部もアーチ型の鋼板コンクリートによる構造体が連続する空間となっています。
1階部分は広場やカフェを設けていますが、その床は敷地の傾斜をそのまま取り入れており、
建物内部でありながら水平でない不思議な感覚を味わうことが出来ます。
所々に置かれたベンチなどの家具配置も絶妙で、アート的な空間となっていました。
図書館部分も学生さんがベンチに寝転がりながら本を読む姿など、
建物を快適に利用している様子がうかがえました。 '10.5.6
Sin Den
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都
Klein Dytham architecture/Tokyo
都心の住宅密集地に建てられた美容室を併設する住宅である。
大通りから細い路地を奥へ奥へと入っていくと行き止まりとなる場所に
建っていて、ここまで来る客っているんだろうか、と思ってしまいます。
地下1階地上3階の建物は、地下と1階が美容室、2・3階が居室となっています。
黒の壁面に白で花や女性、髪といったグラフィックが美しく描かれています。
写真では分かりにくいですが、とても美しいので現物を一度見てみてください。
'11.1.16
蒲田の集合住宅
Apartment in Kamata
納谷学+納谷新/納谷建築設計事務所 東京都大田区
Manabu Naya+Arata Naya/NAYA architects/Tokyo
幹線道路と線路に挟まれた敷地に建つ集合住宅である。
9層の建物は、2階〜6階が賃貸住戸、7〜9階がオーナーの住戸となっています。
外観を見ても分かるように7階部分がすっぽりと抜けていて、そこは金網で覆われ、
人工芝を敷いた空中庭園となっています。
この建物の外観を見ていると、どうも7階より上の部分が顔で、下の部分が胴体に
見えてきて、一昔前のロボットを思い出してしまいます。 '11.3.11
モザイクの家
Mosaic House
武井誠+鍋島千恵/TNA 東京都
Makoto Takei+Chie Nabeshima/TNA/Tokyo
東京都内の住工混在エリアに建てられた専用住宅である。
小さな台形状敷地の南側に駐車スペースを設け、北側に建物を配置しています。
北側斜線をよける目的もあることから、建物の上部がお辞儀をするように
南側にアールを描いて駐車スペースに覆い被さっていて、かわいい外観となっています。
壁面には開口部が少なく、南に向いた屋根面を全てガラスとすることで、リビングのある
3階は空を眺める明るい空間となっています。
北側を縦に貫く螺旋階段部分の吹き抜けと白い壁面の反射によって1階、2階にも
光がさしこむよう設計されています。
壁を傾斜させることで浴槽上のヘッドレストになるというメリットは面白かった。
個人的には建物名称は「おじぎの家」とかが合ってると思うのですが、
実際は外壁がモザイクタイルだから「モザイクの家」。うーん、素材そのまま! '11.6.21
東急大岡山駅上東急病院
Tokyu Hospital at Ookayama Station
安田幸一研究室+安田アトリエ、大建設計 東京都大田区
Yasuda Koichi Laboratory+Yasuda Atelier、Daiken Sekkei/Tokyo
東急大岡山駅の駅上につくられた病院である。
駅の上にある病院というのは日本初で、これまでなかった理由としては、
振動や騒音、電磁波が病院に影響を及ぼすからだそうです。
この建物は磁気シールドや駅の振動対策によって問題をクリアして建設されています。
駅を出て振りかえるとすぐに分かりますが、壁面がツタによって緑化されています。
北面はセットバックしながら病室前に庭と散歩道を設けており、
緑に囲まれた空間づくりがなされています。
見学に行った時はまだそれほど壁面緑化が進んでいなかったのですが、
もっと緑化が進んだ姿も見てみたいです。 '11.11.19
上用賀のコートハウス
Kamiyoga Court House
若松均建築設計事務所 東京都世田谷区
Hitoshi Wakamatsu architect and associates/Tokyo
用賀駅と砧公園の中間あたりにつくられた建売りの分譲住宅である。
中央の通路を挟んだ北側に5棟、南側に6棟の計11棟のミニ開発です。
道路より地盤が高い際によく採られる地階+地上2階建てとする住宅のパターンが
ここでも採用されていますが、地階部分を全棟連続させ、緑化することで、
住棟全体の新しい地盤をつくり出しています。
地上部は全て切妻のシンプルな形態となっていますが、互い違いに配置することで
プライバシーなどにも配慮した設計となっています。
各住戸の壁面のカラーを変えることで、それぞれに特徴を持たせるとともに、
全体がかわいらしい空間になっていました。 '11.11.26
上野ビルディング
Ueno Building
みかんぐみ 東京都千代田区
MIKAN/Tokyo
神田駅前に立つ新耐震以前のテナントビルの耐震改修である。
道路に面した2面のファサードを全面ガラスに変更し、
耐震補強によるブレースをあえて見せる改修を行っています。
夜になるとブレースに設けられたLED照明が青く光って、リズミカルに並んだ
ブレースが美しく浮かび上がるようになっています。
耐震改修といえば、使い勝手が悪くなったり、採光が遮られたりと、
建物の魅力向上にはあまり寄与しないイメージがありますが、
この改修はそんなイメージを払拭するものとなっていました。 '12.4.24
taart(タルト)
石田敏明建築設計事務所 東京都世田谷区
Toshiaki Ishida Architect & Associates/Tokyo
デザイナーズマンションが多く建てられている下馬エリアにつくられた集合住宅である。
大通りから少し路地に入った場所に位置しており、曲面のツルッとした壁に
ランダムに設けられた開口部が優しい外観をつくり出しています。
中央に設けられた階段を住戸が取り囲んでいる配置やアールを描く平面プランが
ロールケーキの断面に似ているから建物名称は「taart」になったと思われます。
ちなみに、taartはオランダ語で「ケーキ」という意味なので、必ずしもロールケーキとは
限りませんが。。
どっちかというと愛媛の土産である「(一六)タルト」から来てるんじゃないかなあ。 '12.6.27
ブーリアン 東京大学医学部
教育研究棟 鉄門カフェ
BOOLEAN
(Tokyo University Tetsumon Cafe)
トラフ建築設計事務所 東京都文京区
Torafu Architects/Tokyo
東京大学医学部教育研究棟の1階につくられたカフェスペースのインテリアである。
薄い木製の壁やベンチを大きさの異なった円形が切り取った面白い空間となっています。
この円形は、多数の球が宙に浮かんでいることを想定し、それが木製の壁、ベンチに
触れた部分が切り取られているそうです。
この設計思想を読んだとき、ジョジョの奇妙な冒険の第三部に登場するヴァニラ・アイス
を思い出しました、って分かります?(笑) '12.7.2
2008 α Matrixビル
α Matrix Building
下吹越武人/A.A.E. 東京都中央区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
銀座松屋の数本裏の通りに面して建てられたテナントビルである。
楕円形を規則的に並べたファサードはマシンガンで撃ち抜かれた壁の
ようなイメージが思い浮かびました。
楕円形の内側は上半分が鏡面仕上げになっていて、風景などがカーブする鏡面に映り、
不思議な景色をつくり出すように設計されています。
これまで見た下吹越さんの建築に比べて非常にシンプルな印象を受けました。
'08.6.27
SIA青山ビルディング
SIA Aoyama Building
青木淳建築計画事務所 東京都渋谷区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
青山に建てられたテナントオフィスビルである。
面取りされた真っ白なタワー状の建物には、大小7種類の開口部が
設けられており、何階建てなのか外からはよく分かりません。
(資料によると9階建てだそうです。)
サッシュの深さも異なっており、不思議な表情をつくり出していました。 '08.7.6
GO-SEES HIROO
青木淳建築計画事務所 東京都渋谷区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
広尾の細い路地に面して建てられた写真スタジオである。
地上に1つ、地下に2つの同規模のスタジオが積層されています。
外壁は鋼板亜鉛メッキのリン酸仕上げで、渋みのある重厚な外観となっています。
1階部分は角が切り取られて大きく開かれており、駐車場と奥に受付などがあります。
天井の照明によって梁が浮かび上がっており、構造の力強さがより強調されていました。
駐車場の奥にいきなり窓口があるってなんか不思議な感じでした。料金所みたい。 '11.10.27
東京大学情報学環・福武ホール
Interfaculty Initiativein Information
Studies Fukutake Hall

安藤忠雄建築研究所 東京都文京区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東大キャンパスの赤門を入ってすぐに見える南北に長い建物です。
ベネッセ会長の福武さんの寄付により建てられたそうで、直島からの関係から
安藤さんに依頼されたと推測されます。
外観を見ると、ただひたすらRCの壁(「考える壁」と名付けられている)が100m続く
平屋の建物ですが、内側に入るとオープンな階段が地下深くまで続いていることが分かります。
南端にはカフェレストランがあって優秀(に見える(笑))学生さんがくつろいでいました。
'08.7.16
東急東横線 渋谷駅
Tokyu Toyoko-Line
Shibuya Station

安藤忠雄建築研究所 東京都渋谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東急が新たに整備した渋谷駅です。
地下に巨大な「地宙船」と名付けられた長さ80m、幅24mの卵形空間を埋めていて、
安藤さんのアンビルト・プロジェクトである「アーバン・エッグ」がここで実現しています。
特徴的なのは改札のある地下2階から地下5階のコンコースまで3層を貫く楕円形の
吹き抜けが設けられていることです。
見に行って思ったことは意識して見ないと全体が卵形であることは分かりません。
改札から降りていくエスカレーターの部分が卵の殻で覆われたようになっていること
ぐらいで、模型とかを見てなかったら気づかないかもしれません。
あと、未開通である線路のところに展示してあった模型は気づかない人多いだろうなあ。。
'09.1.22
BUILDING K
藤村龍至建築設計事務所+オーノJAPAN 東京都杉並区
Ryuji Fujimura Architects+Ohno Japan/Tokyo
高円寺駅のすぐ近く、雑多な商店街の中につくられた店舗付共同住宅である。
4本のコアと5階の床梁によるメガストラクチャーを採用しており、4階以下は
そこから吊られているという構造になっています。
5階には屋外の空間を設けて、そこから各住戸にアプローチするというプランに
なっていて、高円寺の路地的空間を想像させる設計になっています。
構造手法は菊竹清訓さんの東光園を、空中の屋外空間からのアプローチは
飯田善彦の名古屋大学野依記念物質科学研究館を思い出しました。
建築とは関係ないですが、高円寺はいい街ですね。雑多な雰囲気がすごく好きです。
'08.9.3
MOBILE ART
−Chanel Contemporary
Art Container−
ザハ・ハディド アーキテクツ 東京都渋谷区
Zaha Hadid Architects/Tokyo
ザハ・ハディドがシャネルの要請を受けて設計した移動式パビリオンである。
世界7都市を2年かけて巡回し、東京では国立代々木競技場に2008年5月31日から
7月4日まで設置されていました。
建物は約300枚のFRPパネルに分解できるようになっていて、解体し、輸送し、
再び組み立てるという作業が可能となっています。
展示内容は世界20組のアーティストがシャネルのバックをテーマにした作品で、
見学者は予約制、一人ずつmp3プレイヤーのヘッドホンを着用し、
流れる声に従って進んでいきながら作品を体感するという仕組みになっています。
ヘッドホンから流れてくるおばあさん(?)の声の滑舌が少し悪かったのが気になりましたが、
面白い体験をさせてもらいました。 '08.10.28
Neil Barrett Tokyo
ザハ・ハディド アーキテクツ 東京都港区
Zaha Hadid Architects/Tokyo
南青山につくられたニール・バレットのフラッグシップショップである。
内装の設計をザハが手がけています。
特徴的なのは、奥行きの長い室内の中央に置かれた大理石仕上げの白いオブジェで、
ザハらしい流れるような曲線が多用された形態になっています。
これは、オブジェだけでなく靴や小物を並べる什器としての機能も持っています。
この作品は、初期にムーンスーンを手がけて以来の日本でのザハ建築になりますが、
どちらも内装設計なので、新築や増築の作品を日本で見たいです。 '11.12.7
福生市庁舎
Fussa City Hall
山本理顕設計工場 東京都福生市
Riken Yamamoto & Field Shop/Tokyo
東京都の西部に位置する福生(「ふっさ」って読みにくい。。)市につくられた新市庁舎である。
旧庁舎が老朽化していたことから改築することになり、設計コンペにより
山本理顕さんが設計者に選ばれました。
2棟のタワー状の建物が並べられて、二つの棟は低層の建物でつながっています。
建物を2棟にすることで、旧庁舎を残したまま1棟をまず建て、移転をして旧庁舎を除却、
もう1棟を建築し、ふたつをつなぐ、という工程が可能になっています。
ふたつの棟をつなぐ低層部は曲面を描く屋上庭園となっていて、周囲の歩道と
連続する開放的な空間となっています。
山本理顕さんの設計としては珍しいタイルの外壁(妹島和世さんの成城タウンハウスでも
同じコメントを書いた気がする。タイルが流行ってるのかなあ。)や建物隅部、
屋上庭園とタワーのつながり部分の丸みが優しい表情をつくり出しています。 '08.10.31
COMS UEHARA
宇野享/CAn 東京都渋谷区
Susumu Uno/CAn/Tokyo
井の頭通りと裏の細い道路、二つの道路をつなぐ階段に囲まれた敷地に
建つ店舗付き賃貸共同住宅である。
地下1階〜2階までが店舗スペース、3階以上が住戸となっています。
大通りである井の頭通り側は店舗のエントランスがあり、裏の生活道路に面して
共同住宅の入口を設けています。
住戸は基本がくの字に曲がった平面になっていて、長いくの字は1層、短いくの字は
重ねて2層のメゾネットといった組み合わせによって成り立っています。
立地的に難しいのか見学に行ったときは店舗スペースにテナントは全く入っていないようでした。。
'09.1.20
森のとなり
Forest Side
武井誠+鍋島千恵/TNA 東京都品川区
Makoto Takei+Chie Nabeshima/TNA/Tokyo
林試の森公園に面した土地に建てられた賃貸長屋である。
正面ファサード側は横ルーバー、裏の公園側は縦ルーバーで覆われています。
ルーバーのピッチが広いため、内側の開口部や木製サッシ、室内も見えていて、
周囲の環境と距離をとることを意図したルーバーではないようです。
建物中央に向かう通路を進むとT字の天空通路と名付けられた白の空間にたどり着き
そこには全ての住戸(28戸)の入口が並んでいます。
住戸は半地下と1階、そして2階と3階のメゾネットになっていて、各住戸の界壁を
斜めに振り、それを互い違いに積層させて部屋の幅や空間に変化を持たせています。
ゴミ置き場(?)に書いてあった「森のとなり」の文字がかわいかったです。 '09.1.26
カタガラスの家
Figured Glass House
武井誠+鍋島千恵/TNA 東京都
第21回(2009年度)JIA新人賞
Makoto Takei+Chie Nabeshima/TNA/Tokyo
東京都心部の住宅密集地につくられた事務所併用住宅である。
旗竿敷地につくられており、周囲は建物が近接しているため、外壁を型板ガラスで覆い、
内側にポリカを設けることで、視線を遮りながら光を取り込んでいます。
中心に据えられた踊り場のない階段からそれぞれ床レベルの違う部屋へと
直接アプローチするようになっています。
カウンターキッチンなのに、キッチンとダイニングの移動は、
階段を介さないと出来ないは面白いプランです。 '16.1.8
RIDGE
千葉学建築計画事務所 東京都品川区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
駅前の商店街を抜けきった住宅街との間のような場所に建つ共同住宅である。
8つの住戸と店舗スペースから構成されています。
真っ白な壁面に開けられた様々な開口部と壁からそのまま屋根へと連続する
外観が特徴的です。建物名称がRIDGE(屋根)というのもうなずける外観です。
内部はワンルームの中に合板によるボックスを吊ることで、そこに小さな空間を
つくり出していて、ちょっとしたロフトや秘密基地のようで楽しそうです。 '09.2.2
Consolare
長田直之/ICU 東京都渋谷区
Naoyuki Nagata/ICU Architects Office/Tokyo
山手通りから少し入った場所に建つ賃貸共同住宅である。
低層部と高層部があり、低層部は前面道路である細い街路に平行に配置され、
高層部は山手通りに対して平行に並べられています。
高低が異なる軸に平行になっていることで、ふたつのボリュームのズレによって
出来た空間を中庭としています。
荒々しいRC打放しの外壁と真っ白に塗られた階段室等の対比が美しかったです。 '09.2.10
ティファニー銀座
Tiffany Ginza
隈研吾建築都市設計事務所 東京都中央区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
銀座の中央通りに面して建つティファニー銀座本店のリニューアルです。
アルミハニカムをガラスで挟み込んだパネル292枚をファサードに取り付けており、
それぞれのパネルは様々に角度がつけられています。
そして、パネルの裏に設置されたLEDによって、夜は揺らめくような演出が仕掛けられています。
夜の姿は写真で見ていたものよりも実物の方がぼやっとした感じでした。
ちょっと微妙な気もしますが、そこはかとない美しさといったところでしょうか。。 '09.4.7
S BOX
隈研吾建築都市設計事務所 東京都
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京都の閑静な住宅街につくられた専用住宅である。
二方が道路に面した角地に建っており、一目で隈建築だと分かるルーバーで
囲まれた外観となっています。
外壁のルーバーは場所によって奥行きや割付を変化させており、
シンプルなようで複雑な設計となっています。
外観からも建物名称からも箱形の建物かと思っていたのですが、
実際はL型平面で建物に囲まれた庭には池が設けられています。
外部階段から屋上に上がることも出来、屋上緑化がなされています。 '13.5.16
wood/berg
隈研吾建築都市設計事務所 東京都
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
都心の繁華街に近い場所につくられた個人住宅である。
こんなところに建てるにはいったいいくらかかるんだ?と思う場所です。
しかも6階建てってすごすぎです。
建物名称を直訳すると「木/山」なので木による山のような建築といったところでしょうか。
まあ、6階もあったらある意味山登り(笑)ですね。
道路側の表情は微妙ですが、裏側は木ルーバーとガラス面、バルコニーがつながっていく
デザインが美しいです。ただ、外部階段が怖そうに見えました。。 '15.12.16

Urban Prem Minami Aoyama

永山祐子建築設計 東京都港区
Yuko Nagayama & Asssociates/Tokyo
青山通りから少し入った行き止まりの路地に建つテナントビルである。
「三日月」や「船の帆」といった表現ができそうな中央部が突き出した形態と、
幅の違う縦スリット状の開口部が特徴的な外観をつくり出しています。
おそらく上部が下がっていくのは道路斜線によるものだと思いますが、
低層部もセットバックさせることで面白いファサードとなっています。 '09.8.10
デビアス銀座ビル
De Beers Ginza Building
光井純&アソシエーツ建築設計事務所 東京都中央区
Jun Mitsui & Associates Inc. Architects/Tokyo
銀座マロニエ通り沿いに建てられたダイヤモンドの会社であるデビアスの
日本本社ビルである。
隣の街区の同じ並びには伊東豊雄さん設計の「MIKIMOTO Ginza 2」があります。
5本のステンレスがくねりながら上空へと伸びていく外観は、
女性的なシルエットをつくり出しており、艶めかしさを感じさせます。
ちなみにエントランスにあるサインもくねっています。
正面ファサードにインパクトがあるので見落としがちですが、
側面のデザインも良いです。 '09.9.9
ジ・アイス・キューブス
The Ice Cubes
光井純&アソシエーツ建築設計事務所 東京都渋谷区
Jun Mitsui & Associates Inc. Architects/Tokyo
明治通り沿いに建てられた商業ビルである。
2007年頃に解体されたフォレット原宿の跡地に建てられました。
積木(建物名称から考えると氷?)を積み上げたようなデザインが
上昇感を強く出していて美しい外観となっています。
H&Mが日本で初めて店舗を出したのがここなので、オープン時に大行列をしている
様子がテレビ中継されていたのが記憶に新しいです。 '11.2.12
VERTU GINZA
クライン・ダイサム・アーキテクツ 東京都中央区
Klein Dytham architecture/Tokyo
銀座、晴海通りに面して建つ既存建物一部の店舗改修である。
「VERTU」という超高級携帯電話ブランドで、日本第一号店舗です。
VERTUの携帯の特徴である高級感を表現した黒のアルミアルマイト
ファサードに「V」の字のパターンを仕上げの違いによって表現しています。
ちなみにこの建物を見に行くまで、こんな携帯ブランドがあることすら知りませんでした。
そもそも何て読むかわからん(笑)調べたら「ヴァーチュ」だそうです。
安くて60万くらい、高いやつだと600万もするらしいです。
もちろん怖くて中には入れず。。 '09.10.5
座・高円寺
ZA-KOENJI Public Theatre
伊東豊雄建築設計事務所 東京都杉並区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
高円寺駅の東側、中央線の高架近くに建つ劇場である。
閉鎖的でダークな外壁に小さな丸窓が複数開けられている外観を見ていると
何かがここから生まれてきそうです(笑)
建物の多くは地下に埋められていて、地上部にはメインホールと事務部門、
カフェなどがあり、地下にはもう一つのホールと阿波おどりホールなどがあります。
なぜ東京なのに阿波おどり?と思ったら、高円寺は阿波おどりで有名らしく
「日本三大阿波おどり」の一つだそうです。
ロビーやカフェの壁面の丸窓に合わせた階段手すりの丸い照明や床面に投影される丸い光が
幻想的な空間をつくり出していました。 '09.10.26
モード学園コクーンタワー
Mode Gakuen Cocoon Tower
丹下憲孝/丹下都市建築設計 東京都新宿区
Noritaka Tange/Tange Associates/Tokyo
新宿駅西口に建てられた専門学校の校舎である。
その名のとおり繭(コクーン)の形をした50階建ての高層棟と
ホールの入った卵型の低層棟で構成されています。
超高層といえばオフィスというイメージが強かったので、
超高層で勉強する学生ってなんか不思議な感じがします。
繭模様は、構造体である斜め格子柱とガラスに貼られたフィルムによってつくり出されています。
西新宿は丹下健三さんの都庁、新宿パークタワー、そして丹下憲孝さんのコクーンタワーと
丹下親子のランドマークが3つも建っているんですね。 '09.10.28
麻布十番プロジェクト
Azabu Juban Project
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 東京都港区
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Tokyo
麻布十番駅から程近い場所につくられた商業ビルである。
雑誌LEONの元編集長である岸田一郎氏がプロデュースしたビルです。
1層目は黒鉄板、2層目は木製ルーバー、その上部はガラスと
上にいくほど透明度が上がっていくファサードとなっています。
5階から8階はセットバックさせることで各階にテラスを設けています。
入っているテナントを見ると、懐石料理店やフランス料理店などどれも高そうな店
ばっかりで、せっかくだし食べていこうというようなところではありませんでした。。
'09.11.12
KEYAKI GARDEN
堀部安嗣建築設計事務所 東京都世田谷区
Yasushi Horibe Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な高級住宅街に建てられた店舗併用集合住宅である。
3階建の建物は1階に4つの店舗スペース、2〜3階が6戸の住戸となっています。
住戸は主にメゾネットでスキップフロアによる空間となっており、層を分けることで
空間を区切っています。
道路と建物の間には、建物をセットバックさせ、既存樹木の移植を行った庭と共用通路による
公共のスペースをつくり出していて、さすが高級住宅街といった洗練された空間となっています。
ちなみにこの建物が建つ前は宮脇檀さんが設計した「VAN FAN」が建っていたそうです。
'11.7.18
Klarheit 北山恒+architectureWORKSHOP 東京都世田谷区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
世田谷区の大通りに面した店舗と集合住宅の複合施設である。
正面ファサードはほとんどガラス面のオープンな建物となっています。
三段階の階層を構成しており、地上2階までが店舗、3〜5階が集合住宅、
最上階がレストランとなっています。
集合住宅部分はメゾネット形式の6住戸となっており、4階が各住戸のエントランスで、
中廊下を挟んだ住戸の壁がガラス面のためオープンな空間となっています。
これでは住んでる人同士がまる見えじゃないか!と思ったのですが、基本的には
4階がパブリックに近い空間として利用して、メゾネットのもう1階(5階か3階)が
プライベートな空間ということのようです。 '11.12.14
白いてんとう虫
White Ladybird
山下保博/アトリエ・天工人 東京都
Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto/Tokyo
都内の中心部につくられた専用住宅である。
「クリスタル・ブリック」、「Twin-Bricks」に続く「ガラスブロックシリーズ」の第三作目です。
今回は外壁をタイルとガラスブロックで構成しており、タイルの大きさをガラスブロックに
合わせた特注とし、目地をそろえています。
昼間は白いタイルとガラスブロックにそれほどの差異を感じませんが、夜になると内部の
光がガラスブロックだけから漏れ出すために、斑点模様のように見え、これが建物名称に
なったものと思われます。 '12.10.1
だんだんまちや
Tread Machiya
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
東京都心部の狭小敷地に建てられた専用住宅である。
建物中央部に大階段を設け、スキップフロア型のプランとしています。
大階段は、上下階の移動だけでなく、棚やベンチといった機能を持たせています。
妻側に大きく張り出した切妻屋根は周囲の建物に合わせたものだそうですが、
厚みのある屋根が載ったファサードはなんとなくコミカルな印象を受けました。
'13.7.7
F-SPACE
石黒由紀建築設計事務所 東京都調布市
Yuki Ishiguro Architect & Associates/Tokyo
京王線布田駅前につくられた4階建てのテナントビルである。
曲面を描くガラス面は見る角度によって変化する不思議な外観をつくりだしています。
カッコイイかどうかは別にして面白い形をしています。あまり好きじゃないですが。。
駅の目の前なのでテナントはすぐに埋まりそうだと思って見に行ったのですが、
見学時点では1階のコンビニしか入っていませんでした。
最終的には駅が地下化して周囲は緑化した広場になるそうなので、
周辺環境が良くなったら人気物件になるかな。 '14.4.16
赤坂フェニックス
Akasaka Phoenix
北川原温建築都市研究所 東京都港区
Atsushi Kitagawara Architects/Tokyo
赤坂駅からすぐ近くの路地からさらに路線状敷地を奥に入った場所に建てられた
賃貸オフィスビルである。
入口側は建物があまり見えませんが、白いファサードはシンプルな印象を受けます。
それに対して、裏の公園側はパッチワーク状のルーバーで覆われた面白いデザイン
となっています。
是非両方とも見て違いを楽しむことをオススメします。 '14.12.10
NRS 新関謙一郎/NIIZEKI STUDIO 東京都
Ken Niizeki/NIIZEKI STUDIO/Tokyo
東京郊外の住宅地につくられた専用住宅である。
道路から連続する塀のない敷地に黒い木のボックスが置かれています。
玄関はボックスの隙間から入った中庭に面して設けられているため、
道路からはどこが入口か分かりません。
外部に対しては閉じていますが、中庭側は全開して中庭と連続させることのできる
大きな開口部を設けるなど、非常に開放的になっています。
建物は二つに分かれていて、北棟は食堂やキッチン、居間、個室、
南棟は客間、浴室、寝室となっていて、二つの棟は地下でつながっています。
北棟1階の居間から南棟1階の浴室に行くのに一度地下に行かないと
アクセスできないのが不便だと思う僕には住めないプランです(笑) '15.4.2
2009 東工大蔵前会館
Tokyo Tech Front
坂本一成研究室+日建設計 東京都目黒区
Kazunari Sakamoto Architectural Laboratory+Nikken Sekkei/Tokyo
東京工業大学大岡山キャンパスに建てられた大学施設である。
大岡山の駅を出ると、篠原一男さん設計の「東京工業大学百年記念館」と
この建物が並んでいて、大学の顔となっています。
ホール、会議室、カフェなどが入った建物は、正面にあるルーバー状の庇、
ゲート状にくり貫いて裏まで通り抜けられるオープンな空間、建物を斜めに
貫通するブリッジなどが特徴的です。
ただ、百年記念館と並んでいる姿を見ると、どうしてもパワー負けしている気が
してしまいます。。百年記念館のパワーが強すぎるんですね(笑) '09.10.2
インド大使館・
インド文化センター

Embassy of India, Tokyo
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都千代田区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
千鳥ヶ淵のインド大使館建替えプロジェクトである。
インド政府が都内にある全ての建物の更新プロジェクトを行っており、
この建物がそれらの中のメインの建物となっています。
敷地は千鳥ヶ淵を東側に眺める素晴らしいロケーションとなっており、
大使館でありながらガラスを多用した開放的なデザインとなっています。
今回の建替えで新たに文化センターを設けており、中央のエントランスを挟んで
大使館と文化センターの機能を配置させています。
ちなみにインドということで内部にはヨガ教室もあるみたいです。 '09.10.8
恵比寿グリーングラス
ebisu green glass
宮崎浩/プランツアソシエイツ 東京都渋谷区
Hiroshi Miyazaki/Plants Associates/Tokyo
JR恵比寿駅のすぐ近く、駒沢通りに面して建つ複合ビルである。
地下1階から2階までが商業テナント、それより上階がオフィスとなっています。
名称からも推測できますが、この建物は環境負荷低減を目的としており、
太陽光発電や雨水利用の壁面緑化、エコボイドなどが採用されると共に
オフィス環境の向上のため、テラスや植栽が各フロアに設けられています。
すごいと思ったのが、エントランス通路に設置されたカーボンカウンターで、
建物のCO2排出量が常に表示されています。
環境配慮をウリにした建物は最近多いですが、実際どれだけの効果があるのかを
具体的に表示している建物はここ以外ないんじゃないでしょうか。
それだけ効果に自信があるということでしょう。 '11.7.27
根津美術館
Nezu Museum
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
南青山四丁目の交差点の南側に広大な敷地を持つ東洋古美術の美術館である。
今井兼次さんなどが設計した建物を改築したものである。
切妻の大屋根に覆われた地上2階、地下1階の建物には6つのギャラリーが
設けられており、開放的な1階ホールから3つのギャラリーに入り、
その後、中2階のラウンジを経て2階の3つのギャラリーへと至ります。
建物の入口へと至るアプローチは建物側面の庇の下の長い通路を歩くのですが、
建物壁面の竹と道路との間に植えられた竹に囲まれた通路が、外部の喧騒から
静謐な美術空間へのトンネルのようで快適でした。
また、建物南側の庭園には美術館とともに隈さんの設計で新設された「NEZU CAFE」という
カフェがあり、庭園の自然を満喫できるのですが、僕が訪れた土曜日は満員だったため
その空間を堪能することができませんでした。。 '10.5.15
玉川高島屋S・C マロニエコート
Tamagawa Takashimaya
S・C Marronnier Court
隈研吾建築都市設計事務所 東京都世田谷区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
近年再開発が進む二子玉川駅前にある玉川高島屋の別館です。
同じ玉川高島屋S・Cには、大江匡さんが設計を行った「新南館」もあります。
ステンレスメッシュを折り曲げてつくったパーゴラを庇に取付け緑化するとともに
屋上緑化も行っています。
屋外デッキやテラスなど外部空間を充実させることで、
緑に囲まれた施設であることをより実感できる設計となっていました。 '16.1.31
Yビル
Y Building
中山英之建築設計事務所 東京都港区
Hideyuki Nakayama Architecture/Tokyo
前面道路拡幅により既存のガソリンスタンド敷地が切り取られたことから
残った三角形の敷地に新たに建てられた事務所ビルである。
89mm角という細い鉄骨柱で支えられており、1階部分は柱以外はガラス面として
1階床及び外構を歩道の舗装材(未施工)に合わせることで内外を連続させています。
上階へのアプローチは外部階段、そして水まわり等もボックスにして外部から取り付いています。
見学に行ったときは不動産関係の広告がベタベタ貼られていたのが残念でした。
もし無ければもっと薄さと透明感を体感できたかもしれないのに。。 '10.5.25
フラワーショップH
Flower Shop H
乾久美子建築設計事務所 東京都千代田区
第23回(2011年度)JIA新人賞
Office of Kumiko Inui/Tokyo
日比谷公園内にある花屋「日比谷花壇」の改築である。
道路を挟んで向かいには村野藤吾さん設計の日本生命日比谷ビル(日生劇場)があります。
高さ7.5mに統一された大きさの違う5つの棟から構成されており
大きな開口部と棟の間の外部通路によって開放的な空間となっています。
一つ一つの棟が小さいにもかかわらず、高さがあるので狭さを感じさせない
気持ちのいい空間となっていました(開店前だったので外からのぞいただけですが。。)。
薄いピンクがかった御影石による外壁は日生劇場を意識したものと思われます。
'10.7.26
早稲田大学理工カフェ
Campus Cafe
古谷誠章+NASCA×久米設計 東京都新宿区
Nobuaki Furuya+NASCA/Tokyo
早稲田大学西早稲田キャンパスにつくられたカフェである。
鈴木恂さんが設計した「早稲田大学理工学総合センター・研究棟」と
明治通りに挟まれた小さなスペースに建てられています。
通りに向かって座るカウンターが横に連なる細長い建物で、キャンパス側の開口部は
折りたたみ戸になっており、ウッドデッキによる外部空間と一体利用が可能となっています。
ウッドデッキや上部の庇は既存のケヤキを残すために一部が丸く切り取られており、
おそらく夏に行くと生い茂ったケヤキの下のカフェという感じになると思われます。
'10.8.15
House H
藤本壮介建築設計事務所 東京都
Sou Fujimoto Architects/Tokyo
東京の住宅街に建てられた個人住宅である。
RC打ち放しの箱型の建物には大きな四角の開口部がずれながら
異なる角度で嵌め込まれています。
内部は基本的には三層の田の字型平面になっており、螺旋状に階段や段差を
上っていくというプランになっていますが、床と壁に立面と同様の大きな開口部を
設けることで、1階から最上階まで視線が抜けるという不思議な空間となっています。
上階で人が歩いているのが真下から見えたり、空中階段を歩いているように
見えたりとトリックアートのような体験が出来るのだと思います。
僕が住人だったらスカートの女性をまず呼ぶでしょう(笑) '10.12.30
狛江の住宅
House in Komae
長谷川豪建築設計事務所 東京都
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
東京郊外の住宅地内に建てられた個人住宅である。
約100uの敷地に駐車スペースを残して敷地いっぱいに建物を建てています。
ただ、半分は地上1mのレベルに下げて人工の庭とし、その下の建物は地下扱いとして
建築面積に算入されないようにしています。
地上部分はリビング、キッチンなどを設け、庭からトップライトの差し込む地下には
個室や浴室などが設けられています。
住宅街の奥地に位置するこの住宅の人工庭の使い方ってどんなもんだろうかと
想像が楽しく膨らむ住宅でした。 '11.1.24
Carina store
妹島和世建築設計事務所 東京都港区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
南青山界隈に建てられた子供服のブランドショップである。
全面ペアガラス張りの外壁周りに白いアルミのエキスパンドメタルが覆っています。
これまでの妹島さんの建築は全面ガラスで透け透けというイメージがあったのですが
今回はエキスパンドメタルによって微妙にしか見えないのが新鮮で良かったです。
夜は違う表情が見られそうなので今度は夜に行ってみよう! '11.2.18
チョコレートハウス
(コッパーハウス)
Chocolate House(Copper House)
藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ) 東京都
Terunobu Fujimori+Nobumichi Oshima/Tokyo
東京都の住宅街の斜面地に建てられた個人住宅である。
今回も藤森建築らしく建物から茶室が飛び出していて、
三角形平面にとんがった屋根の茶室はかわいい表情をつくり出しています。
茶室を除く外壁と茶室の屋根は、手で折り曲げた銅板を張り付けており、
陰影のある面白い姿になっています。銅板なのでどんどん色が変化していくのも楽しそうです。
当初は「コッパー(銅)ハウス」という名称で発表されていたと思うのですが、
その後、「チョコレートハウス」に変更されているようです。
銅板は現在、赤茶色ですが、最終的には黒っぽくなるので、チョコレート的には
次第にビターになっていくという感じでしょうか。 '11.5.20
フォーラムビルディング
Forum Building

谷口吉生/谷口建築設計研究所 東京都港区
Yoshio Taniguchi/Taniguchi and Associates/Tokyo
外苑前駅のすぐ近く、青山通りに面して建つ賃貸オフィスビルである。
すぐ隣りには吉村順三さん設計の「青山タワービル」、反対隣りには隈研吾さん設計の
「梅窓院」があります。
3600mmグリッドの中にガラスの入った立面は非常にシンプルで繊細さを感じさせますが、
単純に外観を眺めても一般にはなんとも思わないんじゃないかという建物です。
しかし、よく見るとピロティになった一階部分の足元の柱の細さ(410mm角)に驚くと思います。
仕上げのパネルで角柱になっていますが、構造体は鋼管で、外部の梁で受けた雨水を
流す竪樋がパネル内部に組み込まれています。
サッシュを柱内に収めるディテールもすごく、さらにトリプルガラスになっています。
書き上げていくとものすごい建物だと分かるのですが、これって一般には伝わらないなあ。。
'11.10.14
DST
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都渋谷区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
小さな雑貨屋やカフェが路地に多く並ぶ代官山につくられたテナントビルである。
地上4階地下1階の建物は、地上部分の壁面の多くをガラス面としており、
開放的な空間となっています。
敷地境界に沿って設けられたデッキ状の通路から外部階段へとつながり、
そこからそれぞれのテナントにアプローチする設計となっていて、
通路横の建物壁面を傾斜させることで上階の空間を広くしています。
見学したときはテナントが全く入っていなかったので見学は問題なくできたのですが
よく考えたら竣工して1年ほど経っていたのにテナントゼロというのは
まずいんじゃないかと心配になりました。その後、テナントは入ったのかなあ。。 '11.11.9
紙屋HOUSE
Kamiya House

岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 東京都渋谷区
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Tokyo
代々木の駅から徒歩数分に位置する商業エリアに建てられた集合住宅である。
1階はエントランスや駐車場になっており、2階が歯科、3〜5階がワンフロア1戸の住戸、
6・7階がメゾネットの住戸となっています。
エントランスを入って奥まで行くとエレベータがあり、エレベータを上がると、各階1戸なので
それぞれの住戸専用のホールにたどり着きます。
開口部は正面ファサードとなる南面と隣地境界に自立壁を設けた東面に大きく設けており、
見学時は空地となっていた西面や裏側の北面は閉じられています。
「紙屋」という名称は地名だと思っていたのですが、元々この場所で紙を扱う商売が
されていたからだそうです。 '11.11.15
HOJO
米田明/アーキテクトン 東京都
Akira Yoneda/Architecton/Tokyo
都心の高級住宅街に建てられた個人住宅である。
1階部分が小さく、その上にキャンチレバーで飛び出した2、3階という
ダイナミックな構造となっています。
2、3階にはパイプをぐるりと巡らせているだけのスケスケが建物の外皮となっており、
2階はパイプに面して回廊があり、その内側にガラス面、そして内部のDKという構成、
そして、3階にはリビングがあるのですが、ここはスケスケのままの半屋外空間、
屋根はテント構造となっています。見に行った時は葦簀が立てかけられていましたが。。
夏だとこのリビングは気持ちよさそうですが、秋から冬にかけては
寒くて耐えられないんじゃないかなあ。 '12.2.6
屋内の家+屋外の家
Inside House+Outside House
保坂猛建築都市設計事務所 東京都
Takeshi Hosaka Architects/Tokyo
都内の住宅地に建てられた専用住宅である。
建物は南北2棟にわかれており、北棟がLDKや寝室など生活を行う「屋内の家」、
南棟が工作室やフラワールームといった趣味のための「屋外の家」となっています。
屋外の家はさらに中央の吹き抜け空間を挟んで東西に部屋を配置しており、
素通しの開口部の部屋や、屋上テラスなど半屋外の空間を主として構成しています。
屋内の家は南側に大開口を設けていますが、屋外の家が緩衝帯となっているため、
隣地の視線を気にせず大きく開いて生活することが可能となっています。
保坂さんの住宅は内外の関係性が常にテーマとなっていると思うのですが、
この住宅も2棟の使い分けや距離感がそれを表していると思います。 '12.2.14
羽根木公園の家−桜
House at Hanegi Park - Sakura
坂茂建築設計 東京都
Shigeru Ban Architects/Tokyo
前面道路を挟んで向かいに羽根木公園を望む敷地に建てられた専用住宅である。
建物名称は、敷地脇に桜の木が1本あるために付いたものと思われます。
建物は集成材を曲げた門型のフレームをガルバリウムの壁面で覆っており、
正面は中央にピンク色のエレベーターがアクセントとして据えられています。
三角形に大きく飛び出したバルコニーから桜や公園の緑を眺めると快適だろうなあと思います。
'12.7.19
奥沢の家
House in Okusawa
長坂常/スキーマ建築計画 東京都
Jo Nagasaka/Schemata Architecture Office/Tokyo
高級住宅街にバブル期に建てられた住宅のリノベーションである。
当初は赤いレンガタイルの壁面だったものを塗装して真っ白な建物に変えています。
外部はそれ以外にアプローチの改修、出窓の撤去、大きな開口部の設置などを行っています。
内部は、天井を取っ払って構造を表しにしたり、間仕切りを取って一つの空間に変えたり
といった大改造が行われています。
2階は中央にガラスボックスの水回り(風呂、トイレ、手洗い)を設けた寝室という大胆な
空間となっています。
1階部分の大開口は内部が丸見えになる設計なのですが、見学に行ってもカーテンなどは
設けておらず、丸見えのままだったことに住まい手の潔さを感じました。 '12.9.19
木材会館
Mokuzai Kaikan
山梨知彦/日建設計+勝矢武之/NSD 東京都江東区
Tomohiko Yamanashi/Nikken Sekkei+Takeyuki Katsuya/NSD/Tokyo
新木場の駅の目の前に建てられたオフィスビルである。
東京木材問屋協同組合の事務所兼貸オフィスとなっています。
木材問屋の建物ということで、無垢の木材が内外装にふんだんに使用されています。
道路に面したファサードは側面で、正面は西側になっています。
その西側ファサードは奥行きのあるテラスや階段などになっていて
組木細工のような面白い表情をつくりだしています。 '16.3.12
2010 青々荘
Maison AoAo
青木淳建築計画事務所 東京都武蔵野市
Jun Aoki & Associates/Tokyo
住みたい街ナンバー1の吉祥寺につくられた集合住宅である。
オーナー住居と13戸の賃貸住戸から構成された2層の建物は、
中央に設けられた中庭から各住戸にアプローチするようになっています。
中庭の床面や中庭に面した壁面には薄いピンク色のタイルが使われており、
階段手すりの曲線と相まってややメルヘンチックな空間となっていました。
道路に面した壁面に設けられた青木野枝さんの鉄によるアートも建物全体の
印象を柔らかくしていました。
ちなみに「青々荘」という名称は、「青」木淳さんと「青」木野枝さんのコラボ作品だから
「青々」荘ということなんでしょうか。 '10.8.3
和光大学E棟
Wako University Building E
内藤廣建築設計事務所 東京都町田市
Hiroshi Naito/Naito Architect & Associates/Tokyo
町田市の緑豊かな丘陵地にある和光大学内に建てられた施設である。
この建物も傾斜地に建っており、既存建物とはブリッジでつながっています。
楕円形平面を持つ建物は4階建てで、ホールや教室、食堂などが入っています。
屋上は緑化されており、学生が快適に過ごせるようになっています。
建物外周は片持ちでテラスがぐるり1周張り出しており、開放的な空間となっていました。
最近見ていた内藤建築は木を多用しているものがほとんどだっただけに
なんとなく物足りなさを感じてしまいました。。 '10.10.18
TASAKI銀座本店
TASAKI Ginza
乾久美子建築設計事務所+清水建設 東京都中央区
Office of Kumiko Inui/Tokyo
銀座中央通りに面して建つ宝石店のファサード改修である。
乾さんはすぐ近くに建つディオール銀座も改修設計しています。
2.1m×0.9mのサッシュで全面を覆っていますが、それぞれのサッシュは
複数の枠の見付、見込み、色などを組み合わせることでパターンが異なっています。
実際微妙な凹凸があるのだと思いますが、それ以上にあるように見えます。
'11.2.13
三菱東京UFJ銀行荻窪支店
Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ,
Ogikubo Branch

安藤忠雄建築研究所 東京都杉並区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
荻窪駅前の三菱東京UFJ銀行の建て替えである。
三菱東京UFJ銀行は既存店舗を地域と環境に配慮したものにリニューアルすることを
計画しており、この建物はその第一弾として計画されたものです。
敷地は線路に沿った道路に面していますが、奥でL字に折れた複雑な形態をしています。
複雑な敷地に合わせてアクセス道路側に箱形の建物を置き、奥にアールを描く建物が
それを囲むように配置されています。
箱形の建物の屋上は庭園となっていて地域に開放されているそうです。
駅を出て見学しましたが、ホームから見るのが一番全体像がよく見えると思います。
'11.2.16
DUVETICA青山店
DUVETICA Aoyama Store Tokyo
安藤忠雄建築研究所 東京都港区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
表参道駅のすぐ近く、スパイラルの裏ぐらいにある細い路地に面した店舗である。
DUVETICA(デュベティカ)はイタリア・ヴェニス近郊で始まったダウンジャケット専門のブランドで、
ここ青山店が世界初の店舗です。
安藤さんにこの店舗の改修設計が依頼されたのは、ヴェニスで安藤さんが設計した
二つの歴史的建造物の改修プロジェクト「プンタ・デラ・ドガーナ」と「パラッツォ・グラッシ」に
社長が感銘を受けたからだそうです。
外観、内部空間共に非常にシンプルなデザインで、外壁に取り付けられた液晶パネルの
映像や内部に吊られた色とりどりなダウンジャケットがよく映えていました。 '11.3.17
OTM
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都港区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
楕円形の広場に面して建つ8層の複合ビルである。
低層部がテナント、その上に賃貸住宅3戸、一番上にオーナー住居という構成になっています。
周囲の建物に比べて高層になってしまうため、6階までがSRC造なのに対し、
7・8階はS造として柱を細くし、セットバックさせ、ガラススクリーンで覆うことで
存在感を抑えています。
日本では珍しい公共広場に面しているので、1階のテナントはカフェとかにして
広場も活用するようになったら良いと思うんですが、なかなか難しいですかねえ。。 '11.2.23
祐天寺の連結住棟
Yutenji Apartments
北山恒+architectureWORKSHOP 東京都目黒区
Koh Kitayama+architecture WORKSHOP/Tokyo
祐天寺の木造住宅密集地に建てられた集合住宅である。
周辺の住宅に馴染むよう分棟形式の建物となっています。
日本建築学会賞を受賞した「洗足の連結住棟」に引き続いての連結住棟シリーズ?です。
敷地中央にガラスを多用した開放的な3つのコア棟を、敷地境界付近には
RC打放しによる閉鎖的な6つのアネックス棟を配置しています。
基本的な住戸プランは、コア棟にリビングを設け、ブリッジでつながったアネックス棟に
ベッドルームなどを設けています。
テラスを持つ住戸など多用なプランがあって、自分に合ったものを選べそうです。
'11.10.23
Tokyo Apartment
藤本壮介建築設計事務所 東京都板橋区
Sou Fujimoto Architects/Tokyo
板橋区の住宅街の角地に建てられた4戸の集合住宅である。
1階にお店のような入口がありますが、オーナーの住居のようです。
6つの家型を上に上に積み上げた形態はものすごいインパクトがあります。
それぞれの家型は外部階段や内部の梯子などで連結されており、
「House before House」を家型にして密集させた感じです。
Unbuildプロジェクトとしてはありえるプランだと思うのですが、これが実現するのは
オーナーがものすごく建築に理解のある人なんだろうと思います。 '11.3.5
武蔵野美術大学
美術館・図書館

Musashino Art University
Museum & Library

藤本壮介建築設計事務所 東京都小平市
Sou Fujimoto Architects/Tokyo
東京郊外にある美術大学の美術館・図書館の増築である。
外観はガラスごしに内部空間が見えていますが、ガラス面に周囲の植栽などが
映り込むことで環境に溶け込んでおり、ほとんど主張していないといった印象でした。
内部は二層吹き抜け空間の床から天井までの壁面いっぱいに書架があり、
そこに穿たれた大きな開口や空中通路、光を多く取り込むトップライトによって
開放的で明るい豊かな空間がつくりだされていました。
書架が渦巻状に配置されていることで迷路のような空間となっています。
見学に行った時は竣工直後だったので書架に書籍がない部分も多くあったのですが、
最終的にこれは埋まっていくのでしょうか、それとも書架として実際は利用しないのでしょうか。
吹抜け空間の書架が書籍で埋め尽くされている姿も見てみたい気がします。 '11.11.17
練馬のアパートメント
Nerima Apartment
長谷川豪建築設計事務所 東京都練馬区
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
地下鉄駅の開設などによって住宅需要が高まっているエリアにつくられた集合住宅である。
地上7階建ての建物は、1階部分は店舗・オフィス、2〜6階が賃貸住宅20戸、
そして最上階がオーナーの住居となっています。
ゆらゆらと微妙に横にずれた開口部が面白い立面となっていますが、この壁面は、
一部は外壁、一部は内側にもう一枚の外壁があるテラスの壁面となっています。
各住戸のプランもそれぞれ違っていて、メゾネットに吹抜けのテラスを持つ住戸や
DKと寝室が半屋外のテラスと浴室を挟み込んだ面白い住戸もあります。 '11.3.21
浅草の町屋
Townhouse in Asakusa

長谷川豪建築設計事務所 東京都
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
東京下町の密集エリアにつくられた専用住宅である。
敷地いっぱいに建てられた箱型のシンプルな外観の建物です。
内部は天井高を1.9mとすることで4階建てとしていますが、そのままでは圧迫感があるため、
各階のスラブに大きな穴を開けることで開放的な空間をつくりだしています。
外観からは想像もつかない内部空間を体験してみたいです。 '14.9.24
清瀬けやきホール
Kiyose Keyaki Hall

青木茂建築工房 東京都清瀬市
Shigeru Aoki Architect & Associates/Tokyo

清瀬市の既存の市民センターを青木茂さん得意のリファイン建築によって
生まれ変わらせたものである。
正面ファサードを特徴付けている曲面を描く増築部は、既存部から
構造的に独立させることで増築可能となっています。
内部も、耐震補強した壁をうまくデザインに取り込んでいて
非常に魅力的な空間となっていました。 '11.4.9
alp
平田晃久建築設計事務所 東京都北区
akihisa hirata architecture office/Tokyo
赤羽駅から徒歩圏内の丘の上にある住宅地につくられた賃貸集合住宅である。
3階建て、オーナー住居を含む12戸で構成されています。
外観の第一印象は黒い山でしたが、この黒は黒色の顔料を混ぜたコンクリートだそうです。
いくつかの屋根が連なる形態に入った亀裂のような空間が廊下及び階段となっていて
そこから少し奥まった場所に各住戸のエントランスが設けられています。
複雑な建物形態はそのまま内部空間にもあらわれており、全ての住戸が
異なった平面と空間構成になっています。
裏手の公園から見る建物の姿も、緑に黒が映えて美しかったです。 '11.10.12
COMODO TERRAZZO
下吹越武人/A.A.E. 東京都中野区
Taketo Shimohigoshi/A.A.E./Tokyo
中野区の路地に面した細長い敷地に建つ賃貸集合住宅である。
3階建て12戸の集合住宅は、1階部分の住戸と、階段からアプローチテラスを経て
アクセスするメゾネット住戸から構成されています。
路地を挟んで向かいにある戸建て住宅の規模に合わせるため、
小さな規模の建物が横につながったような形態としています。
やや大げさな感じも受けるゲート状の階段室は、デザインのインパクトとなっていて好きです。
'11.10.19
HHH
堀場弘+工藤和美/シーラカンスK&H 東京都杉並区
Hiroshi Horiba+Kazumi Kudo/Coelacanth K&H Architects Inc./Tokyo
永福の住宅街に建てられた設計者が所有するビルである。
4層の建物は、1〜2階が設計者の事務所、3〜4階が賃貸スペースとなっています。
建物は、階段が主役じゃないかと思うほどに正面ファサードを外部階段と廊下が覆っています。
各部屋は奥まで抜けたワンルーム空間となっていて、住居以外に店舗や事務所といった
多様な用途に使用することが可能となっています。
建物名称の「HHH」は設計者のイニシャルから来ているのかと思ったら、
コンクリートのH型断面が積層している様子を表しているそうです。 '11.11.12
KMM3 APARTMENT
ベラ・ジュン+宮内智久/ISSHO建築設計事務所
東京都目黒区
Jun Vera+Tomohisa Miyauchi/ISSHO Architects/Tokyo
都心の住宅街に建てられた集合住宅である。
ワンフロア3戸の計9戸の小さな建物ですが、外観にインパクトがあります。
大きさや角度も不規則な出窓が箱形の建物から数多く飛び出しており、
なんとなく生物的な印象を受けました。
外壁に斜めに目地が入っていて、目地を境界に壁面の仕上げを微妙に変化させています。
出窓は、厚みを変化させることで内部と外部との距離感の感覚を拡散させる意図があるそうで、
千葉学さんの「studio 御殿山」を思い出しました。
御殿山は外に出っ張ってるのではなく、内側の壁をふかしているので、
外観の印象は全然違いますが。。 '11.12.1
深川不動堂
Fukagawa Fudoudo
玉置順/玉置アトリエ 東京都江東区
Jun Tamaki/Tamaki Architectural Atelier/Tokyo
成田山新勝寺の東京別院である深川不動堂の本堂増築である。
既存の本堂の西側に連結するように増築されており、箱形の建物の壁面は
鋳造した24文字の梵字で覆い尽くされています。
文化財にも指定されている木造の本堂の横に現代的な要素を持ち込むことを
許したお寺もすごいと思いますが、大胆なデザインを提案した設計者もすごいです。
'12.5.20
立川市庁舎
Tachikawa City Hall
野沢正光・山下設計設計共同体 東京都立川市
Masamitsu Nozawa Building Workshop・Yamashita Sekkei/Tokyo
米軍立川基地跡地に建設された立川市役所の新庁舎である。
1958年に建てられた旧市役所が老朽化していることや、複数の建物に
機能分散していることから、新築移転したものです。
「立川方式」と名付けられた市民参加型の設計者及び施工者選定方法など
徹底した市民による市庁舎づくりがなされています。
地上3階地下1階の低層大平面プランとなっており、地下1階が駐車場、
1階が市民の窓口や執務室、2階も執務室、3階が議会関係となっています。
エントランスを入ってすぐの市民ロビーは、トップライトから光が差し込む
三層吹き抜けとなっており、市民の方々がくつろげる気持ちの良い空間となっていました。
屋上緑化や自然換気など環境配慮型の庁舎というのがこの建物の特色なのですが、
個人的にはPCaスラブの骨太さに惹かれまくってしまいました(笑) '12.6.25
羽根木公園の家−景色の道
House at Hanegi Park - Vista
坂茂建築設計 東京都
Shigeru Ban Architects/Tokyo
羽根木公園のすぐ横の住宅街につくられた専用住宅である。
道路の突き当たりのアイストップになる場所に建っており、
建物の裏には公園が広がっています。
建物名称にもあるとおり、建物が道路から公園へと抜ける景色の道を
イメージしているようで、1階リビングは正面と裏面が全面ガラスとなっており、
さらに、ほとんどのガラスは大きく開けることが可能となっています。
道路から公園へとつながるトンネルのような建物ということでしょうかね。 '13.5.24
赤城神社・パークコート神楽坂
Akagi Jinja & Park Court Kagurazaka
隈研吾建築都市設計事務所 東京都新宿区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
神楽坂駅からすぐ近くの老朽化した神社の建替プロジェクトである。
建替資金を生み出すため、定期借地権の等価交換によりマンションと神社の建築を
行っています。
鳥居をくぐって緩やかな坂道を進んでいくと右手にマンションが見え、
そのまま階段を上ると神社の社殿にたどり着きます。
社殿はアルミの大和張りによる屋根やガラス面の壁、白木による連子格子などによって
現代的なアレンジがなされた建物となっています。
マンションはアルミによる大和張りやバルコニー手すりのL型アルミ、壁面のタイルなどが
縦格子状の外観をつくり出しています。
デザイン的な調和を考えて異なる二つの用途の建物を設計されているのだと思いますが、
やはり神社の境内にマンションというのは不思議な光景でした。 '14.3.16
深沢の家
House in Fukasawa
坂本昭・設計工房CASA 東京都
CASA Akira Sakamoto Architect & Associates/Tokyo
東京の閑静な住宅街につくられた専用住宅である。
巨大なボックスが浮かぶ外観は抜群のインパクトです。
坂本昭さんといえば白い建物というイメージですが、今回はRC打放しも使った建物となっています。
ボックスの下はガレージにもなっているピロティ状の空間で、その奥に中庭を設けています。
建物はこの中庭を取り囲んでおり、各室の開口やデッキから中庭を望むことが出来るように
なっています。 '14.9.22
国際仏教学大学院大学
International College for
Postgraduate Buddhist Studies
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都文京区
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
仏教学を学ぶための大学院であり、総定員20名という日本一小さい大学です。
傾斜のある敷地に5つの低層建物を分棟配置しており、それぞれの建物は
渡り廊下で結ばれています。
建物間の空間は庭や元々あった木々があることで、自然に囲まれたキャンパスとなっていました。
赤みがかった外壁タイルや要所にアールを使った形態が、建物全体を柔らかな
雰囲気に仕上げていました。 '14.11.29
スプリットまちや
Split Machiya
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
東京都内の間口が狭くて奥行きの長い敷地につくられた専用住宅である。
ノッポな切妻屋根の建物は左右隣地の建物に挟まれて窮屈そうに見えました。
建物名称のとおり真ん中に中庭を挟んで手前と奥の二棟で構成されており、
2階はそれぞれ寝室(手前の棟が子供用で奥が夫婦用?)が配置されています。
屋根の上に飛び出している物見塔が手前の棟の寝室に付いているという
遊び心が面白いです。 '15.3.29
軒下と小屋裏の家
House with Eaves and an Attic
西田司+稲山貴則+梁井理恵/オンデザイン 東京都
Osamu Nishida+Takanori Inayama+Rie Yanai/On Design/Tokyo
都内の高台につくられた専用住宅である。
崖に面した細長い敷地に建っており、建物自体も薄くて長いという印象です。
もちろん安全性に問題はないと思いますが、崖下を見ると結構怖いです。。
急傾斜の屋根で覆われているという印象の建物で、窓も屋根にあります。
アスファルトシングルにアール型の窓が付いているので、
見た目がすごくメルヘンチックでした。 '16.1.17
2011 東急大井町線 上野毛駅
Tokyu Oimachi-Line
Kaminoge Station
安藤忠雄建築研究所+東京急行電鉄+大建設計
東京都世田谷区
Tadao Ando & Associates + Tokyu Corporation + Daiken Sekkei/Tokyo
東京都世田谷区にある東急電鉄の駅舎の改築である。
上野毛通りを挟んだ二つの改札をつなぐ大屋根が上野毛通りの上空に掛かっており
ダイナミックな外観がインパクトのある駅舎をつくり出しています。
建物としては駅舎機能だけでなく、交番や保育所などの機能も内包しています。
大屋根の下部にバス停が移設されたことで、バス待ちの人々の日差しや雨を防ぐ機能も
担っています。
同じ東急電鉄の渋谷駅やJRの竜王駅、なにわ橋駅など、最近の安藤さんは
実に多くの駅舎を設計していますね。 '11.10.4
芝浦のオフィス
Shibaura House
妹島和世建築設計事務所 東京都港区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
芝浦に建てられた広告会社のオフィスである。
オフィス機能だけではなく1階はオープンスペースであったり、ワークショップスペースが
設けられていたりと、地域に開かれた施設となっています。
建物自体も開かれていることがよく分かるガラス張りとなっており、
天井の高い空間がスキップフロアや半屋外テラスなどを介してゆるやかにつながっています。
この広告会社さんは建物の多くのスペースをオフィス機能とはせずに開放しているって
すごいと思います。いい会社です(笑) '11.10.6
土橋邸
Tsuchihashi House
妹島和世建築設計事務所 東京都
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
都心の住宅密集地につくられた専用住宅である。
狭小敷地いっぱいに建てられた5層の建物で、階高は2070mmと低く
設定されていますが、それぞれの床に大きな開口部をずらしながら設けることで、
開放的な一体の空間をつくり出しています。
前面道路が非常に狭いため、建物全体を写すことがとても困難でした。
良い写真じゃないということで、それだけ密集地だとわかってもらえるでしょうか(笑)
'15.4.5
石神井アパートメント
Shakujii Apartment
妹島和世+西沢立衛/SANAA 東京都練馬区
Kazuyo Sejima+Ryue Nishizawa/SANAA/Tokyo
石神井の住宅街につくられた長屋形式のアパートである。
成城タウンハウスのコメントで「透明感がウリの妹島さんがレンガというのは意外」と
書きましたが、今回はまさに透明感をウリとした妹島さんらしい建物です。
コルビジェのドミノシステムのような柱とスラブの建物を、水平や垂直にずらして並べ、
建物間に出来た空間を庭としています。
ガラスで壁を設けた部分が室内空間となり、設けなかった部分がテラスなどの
半屋外空間として使われるのですが、かなりの広さを半屋外空間としています。
前面道路を挟んだ向かいの敷地が空き地だったので今は気にならないと思いますが、
そこに建物が建つと視線が気になるかもしれませんね。 '11.12.16
HOUSING S
藤村龍至建築設計事務所 東京都目黒区
Ryuji Fujimura Architects/Tokyo
目黒区に建てられた5階建て9戸のワンルームマンションである。
前面道路を挟んで建物向かいにある森に居室を近付けるために、通常は南側に設ける
バルコニーを北側に移して、玄関に併設したインナーバルコニーとしています。
それにより防犯性の向上や通風の確保がなされています。
外観からはランダムに開口部を配置したシンプルなワンルームマンションに見えましたが、
ほぼ定型化されたワンルームの住戸プランに少し変化を与えることで、
大きな効果をもたらしていることがとても興味深いです。 '11.10.10
実践学園中学・高等学校
自由学習館
Jissen Gakuen Junior & Senior
High School Freedom Learning
Manor House

古谷誠章+NASCA 東京都中野区
Nobuaki Furuya+NASCA/Tokyo
中野坂上駅からほど近い場所に建てられた学校施設である。
本体の校舎群からは少し離れた飛び地に建てられており、周辺は細い道路に住宅が建ち並ぶ
エリアとなっています。
薄い紫色がかかった外壁の変形建物であり、低層部の外壁を切り取ったように
エントランスが設けられています。
内部は、地下1階・1階に設けられたホール以外は吹き抜けでつながったワンルーム
となっており、ひな壇状に2階〜4階が積み上げられています。
敷地横が公園となっており、公園側の壁面上部を大開口とすることで、自然を取り込んだ
心地よい空間づくりがなされています。
ちなみに建物用途は自習室がメインのようです。私立学校だから普通なのかもしれませんが、
僕は公立だったので、そんな場所はもちろんなく、当時の僕にとっては羨ましいかぎりです。
'11.11.7
YS BLD.
青木茂建築工房 東京都港区
Shigeru Aoki Architect & Associates/Tokyo
都内の既存建物のリファインです。
設計者自身が建物を取得し、自宅と2戸の賃貸住宅に改修しています。
検査済証どころか既存建築図面がほとんどなかったため、既存建物の調査から
建築確認、耐震補強を行い、検査済証を取得しているそうです。
よく学校やマンションなんかで行われている耐震補強を見ていると
ブレースや外付けフレームが「耐震補強やりました」と言わんがばかりに
建物の外観にあらわれているものが多いですが、青木さんのはスマートで
改修後にデザイン性も向上していてすごいと思います。
今回もルーバーを多用した美しいファサードになっていました。 '11.11.29
代官山 蔦屋書店
Daikanyama Tsutaya Books
クライン ダイサム アーキテクツ、アール・アイ・エー
東京都渋谷区
Klein Dytham architecture、RIA/Tokyo
旧山手通りに面して建つツタヤの書店、CD・DVDショップ、レンタルなどが入った複合施設である。
他にスタバやファミマも入っています。
ゆとりある敷地に3棟の建物が雁行配置されており、外部には植栽が多く、テラスなど
快適に過ごせる空間づくりがなされています。
外壁はツタヤの「T」の形を編み込んだようなGRCパネルとなっていて、壁面全体でもT字を
表しています。
外部空間や内装など全てが大人な雰囲気を醸し出していて、さすが代官山!という感じで、
だんだん来ているお客さんがみんな上品に見えてきました(笑) '12.5.14
東京マザーズクリニック
Tokyo Mother's Clinic
伊東豊雄建築設計事務所 東京都世田谷区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
世田谷区の閑静な住宅街につくられた産婦人科医院です。
無痛分娩を専門としているそうですが、「無痛分娩」が何なのか知らなかったので調べると
麻酔をして痛みをなくす(軽減する?)出産方法のようです。
箱形の建物から飛び出した2階部分がダイナミックな外観をつくり出しています。
白を基調とした外壁となっていますが、エントランス部のある面などはグリーンで
柔らかい印象になっていました。
平面的には1階の中央に待合ホールを設け、その周りに診療室などの諸室を配置し、
2階は中庭を囲むように病室や分娩室を配置しています。
全体的に非常にシンプルというイメージでしたが、穏やかに出産できる空間づくりに
徹しているという印象でした。 '12.5.30
maglia jiyugaoka
篠原聡子/空間研究所 東京都世田谷区
Satoko Shinohara/Spatial Design Studio/Tokyo
奥沢駅、自由が丘駅どちらからも徒歩数分という利便性の高い場所に
つくられた4戸の賃貸長屋である。
4戸ともメゾネットになっており、1階部分は外周部の多くをガラス面とし、開放的な
空間としています。また、敷地境界部にステンレスメッシュを設けることで、専用庭を
確保すると共に、プライバシーも確保されるようになっています。
2階部分は反対に閉鎖的な空間としていますが、大きな開口部を開けると半屋外の
ような使用が可能となるインナーガーデンと名付けられた空間が設けられています。
ステンレスメッシュは塀やフェンスより緩やかな仕切りに感じられるのが良いです。
'12.6.1
東京工業大学附属図書館
Tokyo Institute of Technology Library
安田幸一研究室+佐藤総合計画 東京都目黒区
Koichi Yasuda Laboratory+AXS Satow/Tokyo
どんどん再整備がされている東京工業大学の大岡山キャンパスにつくられた図書館である。
駅を出てすぐに見える篠原一男さん設計の「百年記念館」の横を抜けると、
V字の柱で持ち上げられた三角平面のダイナミックなガラスの建物が見えてきます。
この建物は学習室が入っており、メインの図書館機能は全て地下に埋められ、
その地上部は緑の丘として整備されています。
三角の学習棟はガラスの壁面に太陽光パネルを組み込んだルーバーが設けられており、
屋上にも太陽光パネルが設けられた環境配慮型の建物となっています。
個人的には緑の丘の端部のうねっている感じのデザインが好きです。 '12.6.5
ひと・まち・情報創造館
武蔵野プレイス・
境南ふれあい広場公園
Musashino Place
川原田康子+比嘉武彦/kw+hg アーキテクツ
東京都武蔵野市 2016年日本建築学会賞
Yasuko Kawaharada+Takehiko Higa/kw+hg Architects/Tokyo
武蔵境駅の駅前につくられた図書館、市民活動支援等の機能が入った複合公共施設である。
建物前には「ふれあい広場公園」と名付けられた公園が設けられ、親子連れや近所の人が
くつろいでいました。
建物は、面取りされた白い外壁に規則的に並んだアールを描く開口部が並ぶ不思議な
外観となっています。
内部も「ルーム」と名付けられた曲面の壁と天井で構成されたユニットを組み合わせることで
つくられています。
ルームは天井を吹き抜けにして上下間の視線の抜けをつくり出したりなど、ユニットごとに
変化を持たせることで多様な空間がつくられていました。
この空間を体験していると、学生時代に習った細胞の図を思い出しました。 '12.6.9
ブルームバーグ・パヴィリオン
Bloomberg Pavilion Project
平田晃久建築設計事務所 東京都江東区
Akihisa Hirata Architecture Office/Tokyo
柳澤孝彦さんが設計した東京都現代美術館の前庭に設置された1年間という期間限定の
パヴィリオンである。
ブルームバーグと東京都現代美術館が行ってきた若手アーティストに発表の機会を提供する
プロジェクトの一環として行われており、1年間に9つのプログラムが開催されるそうです。
建物は、二等辺三角形を組み合わせることで多面体をつくり出すハイプレインシステムを用い、
白いスチールプレートによるひだひだの面白い形状をつくり出しています。
周りに何もないため全方向から見ることが出来ますが、見る角度によって異なった姿を
見せてくれるので面白いです。 '12.6.11
Coil
平田晃久建築設計事務所 東京都
Akihisa Hirata Architecture Office/Tokyo
東京都内の住宅地につくられた専用住宅である。
道路に面する部分が3m程度だったのでてっきり狭小住宅かと思ったのですが、
奥行きが約12mある細長い敷地に建っているので、狭小ではなさそうです。
外観は低層部がピロティ状のガレージで、上部は四角い窓が一つという
シンプルなものですが、内部は非常に変わっています。
構造体である三本の柱の周りを広々とした階段が回っていて、
各部屋は階段の踊り場がそのまま連続したようになっています。
山登りがコンセプトということだそうですが、寝室という特定の部屋をつくらず、
季節などに応じて寝る場所を変えているというのが面白いと思います。 '14.9.25
代官山の引き戸ビル
Sliding Door Building
手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所、
大野博史/オーノJAPAN 東京都渋谷区
Takaharu+Yui Tezuka/Tezuka Architects、
Hirofumi Ohno/Ohno Japan/Tokyo
代官山の大通りから一本入った住宅地につくられた住宅兼店舗である。
すぐ目の前にクライン・ダイサムが設計した「代官山 蔦屋書店」の駐車場が広がっています。
手塚建築でよく見られる可動サッシュと細い柱による開放的な立面となっており、
構造的には中央の中庭を囲むRCのコアによって水平力を負担するようになっています。
3階建ての建物は、1階が店舗、2〜3階が住居となっていますが、外観からは
同一の空間が3層積み上がっているように見えたので、テナントビルのようでした。
'12.7.5
駒沢の住宅
House in Komazawa
長谷川豪建築設計事務所 東京都
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
東京都内の閑静な住宅街につくられた専用住宅である。
家型の形態に枕木を外壁に張り付けた姿は山小屋のようです。
家型にしたのは周囲の建物との調和を考えたものと思われますが、
それでも周囲からはかなり目立っていました。
内部は天井高の高いワンルームのリビング空間で、2階は寝室やバスルームとなっています。
2階の半分の床をルーバー状とすることで、トップライトからの光が1階まで届き、
1階にいても2階を感じられるようになっています。 '12.9.4
経堂の住宅
House in Kyodo
長谷川豪建築設計事務所 東京都
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
東京都の閑静な住宅街につくられた専用住宅である。
外観は非常にシンプルで、妻側の立面は四角い壁に屋根が載った、
家を絵で表現したらこんな感じになりそうなデザインになっています。
この壁はフレキシブルボードのサブロク4枚(1階)とシハチ3枚(2階)で構成されており、
定尺を使うことでシンプルさと美しさが出ている気がします。
薄い屋根も壁と点接していて浮かんでいるように見えて美しいです。
内部は1階の床から天井の高さがサブロクに合わせた1820mmで、
低い階高に本棚が並ぶ書庫と水回り関係が配置されています。
2階は逆に天井が高く開放的なリビング、キッチンとなっています。 '13.8.6
桜並木の集合住宅
Sakura Apartment
若松均建築設計事務所 東京都目黒区
Hitoshi Wakamatsu Architect and Associates/Tokyo

桜並木のすぐ横の角地に建てられた共同住宅である。
面取りされた6つの四角柱とスラブで構成された面白い形態になっています。
四角柱がスラブで切り取られた箱を複数組み合わせて住戸がつくられており、
通風や採光がどこからも得られるよう設計されています。
建築家よるデザイナーズマンションなどが流行っていますが、若松さん設計のものは
魅力的で面白いものが多いと思います。 '12.11.7
ドナルド・マクドナルドハウス・
東大
Ronald Mcdonald House Todai
横河健/横河設計工房 東京都文京区
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
東大の本郷キャンパス内につくられた東大附属病院の施設である。
病院に長期入院している患者の家族のための宿泊施設で、自炊や家族同士の
交流なども行える空間も設けられています。
建物名称からも分かるようにマクドナルドが支援を行う施設で、国内では8件目だそうです。
敷地はキャンパスの外れにある崖地に面した場所ですが、既存の樹木を多く残すことで
部屋からの景観などにも配慮されています。
ちなみに建物名称にもなっているマクドナルドのキャラクター「ドナルド」って
英語では「Ronald」(ロナルド)なんですね。 '12.11.14
弘中邸(多面体・東京)
Hironaka House
横河健/横河設計工房 東京都
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
都心の住宅地につくられた専用住宅である。
元々、前面道路から約2mの高さの擁壁が立ち上がっていて、その上に住宅が
立っていたのですが、改築に際しても、道路側からのイメージは承継しています。
石積みを同程度の高さに設け、1階部分はほとんどが石積み内に埋められています。
そのため、道路からは2階部分のアルミの多面体だけが見えていて、
その姿は住宅とは思えないものとなっています。
多面体部分の内部は茶室とアトリエになっていて、基本的な住居スペースは
1階に設けられています。 '15.3.20
House NA
藤本壮介建築設計事務所 東京都
Sou Fujimoto Architects/Tokyo
東京都心の狭小敷地に建てられた専用住宅である。
大きさの異なるガラスの箱を積み上げたような外観が特徴的です。
高さが様々な床を上り下りして移動する内部空間は、壁がガラス面なので
空中に浮かぶ床を歩いているような感覚になりそうです。
プライバシーの高い部屋は道路から見えにくくしているんでしょうが、
それでも内部がガラスで丸見えというのは住んでて落ち着かない気がします。
特にガラス張りの風呂って。。 '13.7.17
ガーデン アンド ハウス
Garden and House
西沢立衛建築設計事務所 東京都
Office of Ryue Nishizawa/Tokyo
都心部につくられた事務所兼住宅である。
高層ビルに囲まれた小さな隙間のような敷地に建てられています。
5階建ての建物は、厚いスラブと細い柱だけで構成されているように見えますが、
壁をガラス面することで、内外を連続させ、空間を広く感じさせるようになっています。
スラブは大きくくり抜かれ、そこに螺旋階段が設けられていたり、植物が上まで伸びる
ことができるようになっていたりします。
建物内外に植物が多く配置されているため、都会の立体花壇といった感じがしました。
'13.8.7
プラザミカドビル
リニューアルプロジェクト
Plaza Mikado Renewal Project
大江匡/プランテック総合計画事務所 東京都港区
Tadasu Ohe/Plantec Architects/Tokyo
鈴木エドワードさんが設計し1990年に竣工したプラザ・ミカドの改修プロジェクトである。
フロストガラスだった正面ファサードは、アールの形態はそのままにテラコッタルーバー
に変更されました。
昼間のフロストガラスの表情は少し暗さを感じさせるものだったのですが、
テラコッタによって暖かみのある表情へと変わったと思います。 '14.12.24
筒の積み木
What Categorize the City and Me
西田司+中川エリカ/オンデザイン 東京都
Osamu Nishida+Erika Nakagawa/On Design/Tokyo
東京都郊外の住宅地につくられた専用住宅である。
T字路の突き当たりの敷地に建てられており、アイストップとなる建物です。
建物名称のとおり、筒状のものを積み上げて家型が出来上がっており、
道路側から裏側まで突き抜ける空間となっています。
立面に表れるスラブや壁のRC端部がとんがっているんですが、
これはデザイン性と床壁が薄く見える効果を考えたものと推測します。
施工難度が高くなってしまったとは思いますが、効果的だったと思います。
英語の建物名称である「What Categorize the City and Me」は、日本語の名称とは
違いますが、いいですね。「都市と私を分類するもの」といった意味でしょうか。
'15.4.27
2012 浅草文化観光センター
Asakusa Culture Tourist
Infomation Center
隈研吾建築都市設計事務所 東京都台東区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
浅草、雷門の前の角地に建てられた文化観光センターである。
観光案内所、展示スペース、会議室などが入った複合施設となっています。
7つの家型を上に積み上げた形態となっており、全体は木格子で覆われています。
積み上げた形態というのが非常に斬新というか無茶な気がしていたのですが、
見学に行くと意外に違和感なくおさまっている感じでした。
一番上の8階に喫茶室と展望テラスがあるのですが、そこからはスタルクのうんこビルや
東京スカイツリーがよく見えて良い眺めでした。
本当に平屋の家を7つも積み重ねたら最上階はグラグラで不安定になってしまいますが、
ここは全然揺れません(笑) '12.5.22
東急プラザ 表参道原宿
Tokyu Plaza Omotesando Harajuku
中村拓志/NAP建築設計事務所+竹中工務店
東京都渋谷区
Hiroshi Nakamura & NAP+Takenaka Corporation/Tokyo
表参道の神宮前交差点に建てられた商業施設である。
凹凸のある上部のデザインが特徴的で、凹部から屋上庭園の植栽がちらっと見えています。
もっと時間が経てば建物の上に木が生えている感じになると思われます。
3階へと続く大階段とエスカレーターによるエントランス部は、さまざまな角度の鏡面によって
周囲の風景を複雑に映し出して不思議な感覚にさせられます。
「おもはらの森」と名付けられた屋上庭園でスタバのラテを買ってくつろごうと思っていたのですが、
ちょうどイベントがあるタイミングだったため、ものすごい人でくつろぐどころか
散策もしにくい状況でした。。 '12.5.24
夏の家
MOMAT Pavilion
スタジオ・ムンバイ 東京都千代田区
Studio Mumbai/Tokyo
東京国立近代美術館の前庭につくられたパビリオンである。
2012年10月から2013年1月までの期間限定の設置となっています。
インドを代表する建築家ビジョイ・ジェイン率いるスタジオ・ムンバイの日本初作品です。
スタジオ・ムンバイは設計施工を行う事務所ですが、ここもインドから材料を持ち込んで
10日ほどで完成させています。
建物は3つの東屋で構成されていて、木による簡易な形態に鮮やかな青色が映えていました。
前庭に設置されているため、美術館に入館しなくても楽しめるのは嬉しいです。 '12.12.7
SHAREyaraicho
篠原聡子/空間研究所+内村綾乃/ A studio
東京都新宿区 2014年日本建築学会賞
Satoko Shinohara/Spatial Design Studio+Ayano Uchimura/A studio/Tokyo
都心に建てられた7人が住むシェアハウスである。
正面ファサードはテント地で、開口部から見えるカラフルなカーテンがアクセントになっています。
テント地のジッパーを開けて内部に入ると作業場があり、吹き抜けに浮かぶように上部に個室が
設けられています。3階は住人がシェアするコモンキッチンとリビングがあります。
個人で都心に住むとどうしても望む広さの空間を手に入れることは困難だと思いますが、
シェアすることで大きな空間を獲得できるのは嬉しいと思います。
人間関係がこじれたら大変かもしれませんが。。 '12.12.8
神宮前ビルディング
Jingumae Building
中央アーキ 東京都渋谷区
Chuo Archi/Tokyo
東京都の繁華街の路地に建てられたテナントビルである。
箱が前後左右にずれながら積み重なっており、それぞれの箱が浮かんだように
見える外観はインパクト大です。
それぞれの箱の天井がガラスのトップライトになっており、その上部の箱の床下面に
鏡面のステンレスパネルを設けることで、光や外部の景色が内部に入り込むように
設計されています。
中央アーキの作品を見るのはこれが初めてでしたが、次の作品が楽しみになりました。
'12.12.9
文京区立森鴎外記念館
Mori Ogai Memorial Museum
陶器二三雄建築研究所 東京都文京区
Fumio Toki Associates/Tokyo
森鴎外が亡くなるまで暮らした旧居「観潮楼」の跡地につくられた記念館である。
旧居自体は戦争でなくなってしまっており、1962年に谷口吉郎さん設計の
文京区立鴎外記念本郷図書館が建てられていましたが、今回はその建替えです。
南北2つの道路に面しており、メインとなる北の道路側はトップライトとなる傾斜屋根が
存在感のある外観をつくり出しており、南側は庭や大銀杏を眺めながらアプローチする
通路が整備されています。
外壁は落ち着いたレンガ貼りで、貼った後に表面を削るという手作業の仕上げがなされています。
'13.1.7
大きなすきまのある生活
A Life with Large Opening
西田司+萬玉直子/オンデザイン 東京都
Osamu Nishida+Naoko Mangyoku/On Design/Tokyo
東京都内の木造住宅密集地につくられた専用住宅である。
間口3.6m、奥行8.3mという狭小敷地に建てられています。
狭小敷地にもかかわらず、建物を二棟にし、その間を「大きなすきま」としています。
幅90cmの棟はほぼ階段だけの建物となっており、それ以外はトイレと最上階の
バスルームとなっています。
もう一方の棟はリビングや寝室など生活空間が設けられており、こちらも幅が
狭いのですが、すきまに対して開口部を大きくとることで、実際よりも広く、開放的な
空間をつくり出すことに成功しています。 '13.8.10
FIKA
西田司+一色博貴+梁井理恵/オンデザイン 東京都
Osamu Nishida+Hirotaka Isshiki+Rie Yanai/On Design/Tokyo
東京都内の駅からすぐ近くの場所につくられた店舗付住宅である。
角地ですが非常に狭小な敷地に建っています。
1階は階段を数段降りた半地下の店舗スペースとバックヤードとなっており、
北欧雑貨を売る店舗部分は二層吹き抜けの空間で、吹き抜け上部まである大きな棚が
商品ディスプレイとなっています。
2階、3階が住居スペースとなっていますが、大きな棚は住居側まで空いているため、
店舗と住居は視線が抜けるようになっています。
店舗は週末のみ開店のようですが、見学に行ったときは閉まっていました。 '14.9.23
Treform
千葉学建築計画事務所+小川晋一都市建築設計事務所
+西沢立衛建築設計事務所 東京都文京区
Chiba Manabu Architects+Shinichi Ogawa & Associates
+Office of Ryue Nishizawa/Tokyo

新大塚駅から徒歩すぐの場所に建てられたデザイナーズマンションである。
三人の建築家がそれぞれ設計した三種類の建物がつながって一つの建物となっています。
N棟を小川晋一さん、E棟を千葉学さん、W棟を西沢立衛さんという一線の建築家が
コラボしているというものすごい建物です。
エントランスや管理部門などを内包したW棟は凹凸を持つ建物で、
積木を積み上げたかのような複雑な形態をしています。
それに対してE棟は平坦な立面となっていますが、ガラス面による明るい縁側的な空間と
そこから一段上がったプライベート空間を持つ住戸となっています。
N棟は外観がほとんど見えませんが、白い壁面のシンプルな建物となっており、
水まわりを集めたボックスで緩やかに分節された内部空間、そして内外が一体となる
バルコニーが特徴的です。
それぞれが面白いプランですが、一番挑戦的と思えるW棟が埋まりにくそうかなあ。。 '13.12.29
沼袋の集合住宅
Numabukuro Apartment
谷尻誠/suppose design office+大野博史/オーノJAPAN
東京都中野区
Makoto Tanijiri/suppose design office/Tokyo
幹線道路とそこから逸れる道路に挟まれた変形敷地に建てられた集合住宅である。
敷地形状から決定された五角形平面のタワー状の建物は、幹線道路から見ても
かなりのインパクトを持っています。
RC打放し6階建て、各階2住戸で、最上階はオーナー住戸となっていて、
1階上がるごとに少しずつ壁面がセットバックしています。
住戸のプランは、大きな開口部を設けた外周部と外周部床から300mm上げた内部屋で
構成されていて、外周部は住まい手によって使い方に自由度を持たせています。 '14.1.26
EEL
小川晋一都市建築設計事務所 東京都杉並区
Shinichi Ogawa & Associates/Tokyo
高円寺駅から少し歩いた角地に建つ小さな賃貸集合住宅である。
箱形の建物はコンクリート打放しと白い壁面、そしてガラスというシンプルな構成となっています。
10戸の住戸は全て天井高が3.6mもあり、水回りなどを納めた部屋の上部をロフトとしています。
高さがあることで床面積以上の広さを感じる空間となっていると思われます。 '14.4.15
m
青木淳建築計画事務所 東京都
Jun Aoki & Associates/Tokyo
交通量の多い道路に面した角地につくられた専用住宅である。
こってりな印象の紺色塗装が施された外壁は開口部が少なく閉鎖的な印象を受けます。
敷地いっぱいに建物が建っているので外部に庭がありませんが、階段室や小さな坪庭など
建物内にいくつかの庭を設けることで、外部に対して閉じながら緑に触れることができるよう
設計がなされています。
外壁の濃紺に対して、内部は白い壁に木の床や建具といった明るい空間になっています。
'14.6.5
巣鴨信用金庫 江古田支店
Sugamo Shinkin Bank Ekoda Branch
エマニュエル・ムホー アーキテクチャー+デザイン
東京都練馬区
Emmanuelle Moureaux Architecture + Desing/Tokyo
西武池袋線江古田駅から少し歩いた大通り沿いにつくられた信用金庫の支店である。
ムホーさんはここ以外にも巣鴨信用金庫の店舗を設計しています。
敷地境界から2mほど建物をセットバックさせデッキスペースとし、そこに高さ9m、
19色の細いスティックを立てています。
建物壁面の多くをガラス面とし、エントランスを入ったすぐのフリースペースにも
同様のスティックを立て、フリースペースと執務空間の間に設けられた中庭には
竹を植え、内部と外部の境界を非常に曖昧にすることに成功しています。 '14.12.14
谷中テラス
Yanaka Terrace
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都台東区
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
谷中の大通りに面して建てられた9戸のコーポラティブハウスである。
道路に面する間口は狭く、奥へと長い敷地は、レトロな街並みが残る地域の路地状空間を
再現するかのようにL字に折れて、人を内部へといざなっていました。
敷地のすぐ近くに東京芸大があるんですが、ヨコミゾさんはそこの准教授なので
大学に行くときに現場監理も出来て一石二鳥だったんじゃないでしょうか(笑) '15.1.17
六町ミュージアム フローラ
Rokucho Museum Flora
横河健+永尾達也/横河設計工房 東京都足立区
Ken Yokogawa Architect & Associates/Tokyo
東京都の北東部、埼玉県がすぐ近くの場所につくられた美術館である。
すり鉢状になった1階部分の展示室と木のボックスによる2階部分のカフェで構成されています。
すり鉢の屋根部分は緑化されており、中央に水盤が設けられ、屋上に出ることが
可能となっています。
展示内容は四季をテーマとした絵画となっているのですが、
屋上に出られることが楽しすぎて、見た絵画のことが頭から飛んでしまいました。。
あと、2階のカフェはセルフですが無料だったのは嬉しかったです。 '15.6.1 
神宮前の家
House in Jingumae
みかんぐみ 東京都
MIKAN/Tokyo
都会のど真ん中の住宅地につくられた専用住宅である。
遠くからはRC打放しの塊が見え、岩山のような印象を受けますが、
近づいていくと、1階部分がセットバックしているため、キノコのようにも見えます。
建物中央のトップライトを持つ明るい階段室から各室にアクセスするプランとなっています。
2階に設けられたLDKは建物形態がそのままあらわれた高さのある空間となっていて
斜めの壁に設けられた開口部は空へと視線が抜けるようになっています。 '16.1.7
高床の家
Raised Floor House

手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所 東京都
Takaharu+Yui Tezuka Architects/Tokyo
東京郊外の住宅地につくられた専用住宅である。
建物名称のとおり地上から約1.35m持ち上げた高床式の2階建てとなっており、
高床にすることで、道路や隣家からの視線を外しながら大開口を設けています。
1、2階とも正面は連続する大開口としており、裏側も大開口とすることで
風がきもちよく通り抜ける空間をつくっています。
持ち上げられた床下の微妙な高さの空間はどのように利用しているのか
気になりました。 '16.12.9
町田市新庁舎
New Machida City Hall
槇文彦/槇総合計画事務所 東京都町田市
Fumihiko Maki/Maki and Associates/Tokyo
JR横浜線のすぐ横の工場跡地に建設された市庁舎である。
旧庁舎は手狭で耐震性もなかったため、規模も大きくして移転新築されました。
槇建築によく見られる褐色のタイルが美しい高層部とその周りに低層部が配置された
計画となっており、道路に近い部分を低層にすることで圧迫感のない建物としています。
建物周りの広場に樹木を配し、屋上緑化も行うことで、緑の多い庁舎となっていました。
屋上緑化を眺める2階にレストランが設けられていて、快適な空間となっていましたが、
メニューを見る限り、味は普通な感じでした(笑) '17.7.19
2013 阿佐ヶ谷の書庫
Library in Asagaya
堀部安嗣建築設計事務所 東京都
Yasushi Horibe Architect & Associates/Tokyo
東京の交通量の多い道路に面した狭小敷地につくられた仕事場兼書庫である。
紫色の塗装を行った建物は開口部が少なく、閉鎖的な印象を受けます。
内部は、RCの塊を3つの円筒形でくりぬいた不思議な構成になっていて、
それぞれの円筒が蟻の巣のようにつながっています。
大きな円筒が周囲に蔵書を収める本棚で囲まれた書庫とその周りをめぐる螺旋階段
となっており、残り二つの小さな円筒は書斎やシャワーなどが設けられています。
ドーム状天井の中央にトップライトを設けた書庫は幻想的な空間体験が出来そうです。
'13.7.8
COACH表参道
フラッグシップストア
COACH Flagship, Omotesando
重松象平/OMA 東京都港区
Shohei Shigematsu/OMA/Tokyo
丹下健三さん設計の「ハナエ・モリビル」を改築した「oak omotesando」の
1、2階コーナー部につくられたコーチの旗艦店である。
半透明のガラスキューブをヘリンボーン状に組み合わせたファサードが特徴的です。
このガラスキューブは、内部からは商品を展示するディスプレイにもなっていて、
ファサードと機能が一体のデザインとなっています。
夜の姿は見ていませんが、おそらく内部の光で輝いていると思われます。 '14.1.9
GRAZ
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都世田谷区
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
環八と目黒通りの交差点という幹線道路が交わる好立地につくられた
ポルシェを中心とした外車を販売するショールーム兼住居である。
道路側から見ると、洗い出し仕上げで低層部にのみ開口部が設けられた建物は、
岩山に穿たれた洞窟のような印象を受けました。
車両1台につき1ブースという高級車販売ならではの快適空間の集合体で構成されています。
内装もシックで高級感のあふれる空間のようですが、僕には敷居が高すぎて
中に入ることは出来ませんでした。。 '14.1.17
tooth
宮本佳明建築設計事務所 東京都日野市
Katsuhiro Miyamoto & Associates/Tokyo
東京の郊外、日野市につくられた歯科医院である。
歯科医院だから「tooth」という名称なのは非常に安直な気もしますが(笑)
関西を中心に活躍している宮本さんとしては珍しい東京の作品です。
1階は斜めの柱がリズミカルな形態のピロティで、2階がメインの診療空間となっています。
外観はRCによる骨太な印象を持ちますが、内部は薄い鉄板が弧を描く柔らかい
空間となっています。
テラス部分がメッシュシートで覆われていたのを見て「between」を思い出しました。 '14.5.10
サニーヒルズジャパン
Sunny Hills Japan
隈研吾建築都市設計事務所 東京都港区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
青山につくられた台湾のパイナップルケーキの人気ブランドの日本初出店店舗です。
日本の伝統的技術である「地獄組み」を応用したという木組みで覆われた建物となっています。
ものすごいインパクトのある外観で、僕は見学に行ったから分かっていたのですが、
通りすがりだと、ここが何の店なのか分からないんじゃないかと心配になりました。
3層の建物の1階に店舗はなく、2階に試食の出来るテーブルと売り場があって、
2階に見に行ってみるとパイナップルケーキ1個とお茶の試食をさせていただきました。
とても美味しくて買って帰ったのですが、完全に店の策にはまってしまってますね(笑)
'14.11.1
Louis Vuitton
Matsuya Ginza
青木淳建築計画事務所 東京都中央区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
銀座の目抜き通りである中央通りに立つ松屋銀座本店にあるヴィトンの店舗です。
以前の店舗の設計も青木さんが手がけていました。
以前は低層部のみの外装で、Louis Vuitton Nagoyaのようなモアレを生み出すガラス面で
構成されていましたが、今回は高層部も含んだ閉じた印象の壁面となっています。
壁面にはヴィトンの代表的なパターンであるダミエに丸みを持たせた「ソフトダミエ」と
名付けられた模様を建物中間層にいくほど大きくなっていくようにデザインしています。
夜はソフトダミエの裏側に設置されたLEDの光が模様を浮かび上がらせるようになっています。
作品名なんですが、以前は「Louis Vuitton Ginza Matsuya」だったのが、「Ginza」と
「Matsuya」がひっくり返ったのには深い意味があるのでしょうか。 '14.11.3
マーチエキュート神田万世橋
(万世橋高架下開発)
mAAch ecute Kanda Manseibashi
みかんぐみ 東京都千代田区
MIKAN/Tokyo
1912年完成の万世橋駅高架橋を改修してつくられた複合施設である。
レンガアーチが特徴的な高架の下の空間をショップとしているんですが、
内部のコンクリート壁に開けられた通路もアーチ状になっているので、
建物全体がアーチというコンセプトに基づいていることがよく分かります。
すぐ横を流れている神田川に向かって張り出したデッキを設けており、
開放的な気持ちのよい通路として機能していました。
元々プラットホームだった屋上部分はガラスの展望カフェとなっていて
すぐ横の中央線を眺められるので、鉄道ファンにはオススメだと思います。
ちなみにオープン11時からって遅くないですか。10時半ごろに行って閉まっててびっくりしました。
'14.11.8
Omotesando Keyaki bldg.
團紀彦建築設計事務所 東京都渋谷区
Norihiko Dan and Associates/Tokyo
表参道のメインストリートにつくられたヒューゴ・ボスの店舗ビルである。
伊東豊雄さん設計の「TOD'S表参道ビル」が二面を取り囲む角地に建っています。
TOD'Sがケヤキの木を抽象化したコンクリートフレームを用いていたのに対し、
こちらは木の幹をRCで表現したようなトーチ型の建物となっています。
中央部でくびれているのが面白いんですが、抽象的でなく直接的な木の表現だと
RCのグレーが少し寒々しく感じてしまいます。 '14.11.12
伊東建築塾 恵比寿スタジオ
Ito Juku Ebisu Studio
伊東豊雄建築設計事務所 東京都渋谷区
Toyo Ito & Associates, Architects/Tokyo
伊東豊雄さんが建築教育の場として設立した「特定非営利活動法人これからの建築を考える」
の東京での拠点としてつくられた施設である。
隣地側は暖かみのあるレンガ壁となっており、道路側は大きく開け放すことで、
外部とつながることが可能な引戸としています。
地熱利用やドライミスト、ハイサイドの換気など自然エネルギーを利用することで、
安定した室内環境をつくり出すことを可能としているそうです。
住宅街の中に建っていますが、レンガに切妻屋根の建物は周囲に溶け込んでいました。
'14.11.28
グランルーフ
Tokyo Station Yaesu Granroof
ヘルムート・ヤーン/マーフィ・ヤーン 東京都千代田区
Helmut Jahn/Murphy/Jahn/Tokyo
東京駅の八重洲口、グラントウキョウの2本のタワーの間につくられた施設である。
二つのタワーをつなぐ長さ230mのペデストリアンデッキと店舗等で構成されており、
その名のとおり巨大な白い膜屋根が掛けられています。
デザインコンセプトは「光の帆」だそうです。
ホーム側の壁面は緑化がされており、ドライミストも設置されているので
快適に歩いて、休むことができました。 '15.8.12
石神井公園の住宅
House in Shakujiikouen
長谷川豪建築設計事務所 東京都
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
都内のバス通りに面した敷地に建てられた住宅である。
道路から見ると間口が狭く縦長の細い建物に見えますが、奥に行くほど
幅が広がっていく台形平面となっており、建物形状によって出来た手前の空地を
駐車場や庭としています。
写真家の住宅ということで、1階部分は撮影スタジオとしており、
2・3階が住居スペースとなっています。
大きく張り出している3階のバルコニーは、外観にインパクトを与えていました。
'16.1.12
亀甲新
Kikkoshin
東 環境・建築研究所/東利恵 東京都世田谷区
Azuma Architect & Associates/Rie Azuma/Tokyo
羽根木の閑静な住宅地につくられた賃貸住宅である。
この場所には昔、醤油工場が立っていたそうで、建物名称の「キッコーシン」は
あの醤油メーカーからきているのでしょうか。
敷地にある既存の樹木をできるだけ残すよう配置計画がなされています。
上質な和を感じさせる建物群とプライベートな庭は、東さんがこれまでに
手がけたハイグレードホテルと同質な空間を東京の住宅地につくり出していました。
'17.7.9
2014 kotoriku
平田晃久建築設計事務所 東京都目黒区
Akihisa Hirata Architecture Office/Tokyo
目黒区の駅からすぐ近くの五叉路に面して建てられた賃貸集合住宅である。
オーナー住戸を含む12戸で構成されており、階段状に重ねられた3階建ての建物は、
バルコニーの外側に植栽を多く設けることで、自然に囲まれた環境をつくり出しています。
コンクリート打放し部分は顔料を混ぜることで赤茶色になっており、土のようなイメージでしたが、
道路に面した外壁部分に敢えてシワを付けているのは、テーマパークの山のような
ハリボテの印象を受けてしまいました。。 '14.10.29
ヨシダ印刷東京本社
Yoshida Printing Inc.
Tokyo Headquarters
妹島和世建築設計事務所 東京都墨田区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
墨田区の北斎通りに面して建てられた金沢・東京を拠点とする印刷会社の東京本社である。
外壁をエキスパンドメタルで覆っており、緩やかに内部と外部の空間をつないでいます。
昼間は近づくと内部が見えますが、遠くから見ると閉鎖的な壁にも見え、
夜になると内部の光が漏れて、また別の表情を見せると思われます。
下見張りのような重ね張りをしていて、重ねの部分がヒダのようになっています。
個人的にこの外観は微妙な気がするんですが。。 '14.10.30
なかまちテラス
小平市立仲町公民館
・仲町図書館
Nakamachi Terrace
妹島和世建築設計事務所 東京都小平市
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
青梅街道沿いに建てられた公民館と図書館の複合施設である。
エクスバンドメタルで覆われた複数のボリュームを組み合わせた建物となっており、
1階部分ではそれぞれが離れていることで、すきまに通路空間をつくり出しています。
各ボリュームは上層にいくほどつながっていき、3階では一つの大きな空間となっています。
1階にカフェがあるのですが、図書館から直接カフェにつながる階段があって、
図書館の本をカフェに持ち込めるようになっていたのが良かったです。
ただ、全体的に狭いという印象が強かったです。。 '15.7.27
新宿瑠璃光院白蓮華堂
Shinjyuku Ruriko-in Byakurenge-do
竹山聖+アモルフ 東京都渋谷区
Kiyoshi Sey Takeyama+Amorphe/Tokyo
新宿駅から徒歩すぐの場所につくられた寺院である。
新宿駅近くなのに新宿区じゃなくて渋谷区なんですね。
「白蓮華」をイメージした外観だそうで、白セメントを使った白いRC打放しとなっています。
低層部がくびれていたり、正面ファサードは楕円形の開口部があったりと、
いまいち白蓮華には結びつかなかったのですが。。
本堂、納骨堂といった一般的な寺院の機能だけでなく、音楽ホールや美術館なども
内包した建物となっているそうです。
墓地といえば山の方にあるというイメージを払拭する立地場所でした。 '14.11.30
トタンの家
Zinc House
藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ) 東京都
Terunobu Fujimori+Nobumichi Oshima/Tokyo
東京都郊外の住宅地につくられたアトリエ・ギャラリーである。
建物名称に「家」と付いていますが実際は住宅ではないです。
同じく藤森さんが設計したチョコレートハウスと同一敷地内に建てられました。
外壁がトタンで覆われているため、銀色に光り輝いています。
菱葺きのようなパターンが見えますが、ビス打ちしたところだけ
トタンと下地の間にある断熱材がへこんで出来た模様だそうです。 '15.3.21
Omotesando Branches
藤本壮介建築設計事務所 東京都渋谷区
Sou Fujimoto Architects/Tokyo
表参道の路地につくられた複合施設である。
1階がテナント、2〜3階がオフィス、4階が住居となっています。
白い500角の柱梁のフレームが建物前面に付加されており、その柱の延長として
頂部に様々な種類の樹木が配置されています。
建物に植物を付加する方法として屋上緑化とか壁面緑化などはよくありますが、
これは何という名前になるんでしょう?てっぺん緑化?(笑) '15.7.9
Sugar
千葉学建築計画事務所 東京都世田谷区
Chiba Manabu Architects/Tokyo
三軒茶屋駅の喧噪から少し離れた路地に面して建てられた集合住宅である。
3つの白い箱形で構成されており、角砂糖が並んでいるように見えることから
Sugarという名称が付けられたそうです。
敷地に立っていた桜の木を残し、杉本博司さんによる箒垣と石積みによるアートな
共用空間としています。 '15.8.11
JA東京みどり仲原支店
JA Tokyo Midori Nakahara Branch
千葉学建築計画事務所 東京都東大和市
Chiba Manabu Architects/Tokyo
東京都西部に位置する東大和市につくられた農協の支店である。
家型を二つ並べてつないだ形態になっており、大きい方の家型は執務空間、
小さい方の家型は半屋外の農産物直売所スペースとしています。
農産物直売所は屋根を部分的に開口とすることで光が差し込む空間となっており
執務空間も同じようにトップライトを設けることで明るい空間をつくり出していました。
'16.6.28
鉄のログハウス
Log H

原田真宏+原田麻魚/MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
東京都
Masahiro Harada+Mao/Mount Fuji Architects Studio/Tokyo
東京の住宅地の旗竿敷地につくられた専用住宅である。
ログハウスといえば丸太を重ねてつくった住宅ですが、ここでは鉄(H形鋼)を
重ねて建物をつくり出しています。
鉄で建物をつくるということはヒートブリッジの問題が発生すると考えられますが、
ここではH形鋼の外部側の凹部に断熱材を詰めるとともに、断熱塗料による
外断熱が行われています。
各階で階高を変化させていますが、H形鋼のせいを変えることで簡単に出来てしまうので、
シンプルながらよく出来た方法だと思います。 '16.1.15
YIH
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所 東京都
aat+makoto yokomizo, architects Inc./Tokyo
都内の大通りから少し入った路地につくられた専用住宅である。
敷地は裏側が寺院に面しており、路地側の正面ファサードは閉じ、
裏側の寺院に対して大きな開口部を設けています。
1階から屋上まで動線が螺旋状に連続するプランとなっています。
寺院に対して開くということは墓地がよく見えてしまうわけですが、
絶対に建物が建って遮られるということがないという考え方もできると思います。
'16.1.19
la kagu 隈研吾建築都市設計事務所+清水建設 東京都新宿区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
神楽坂の駅前にある昭和40年代に建てられた新潮社の倉庫を、
ファッション、カフェ、ブックスペースなどが入った施設へ改修したプロジェクトである。
建物名称は神楽坂に住むフランス人の方々が「カグラザカ」と発音しにくく、
「ラカグ」と呼ぶことがあるというエピソードから採用されたそうです。
道路に対して約4.5m高いレベルに1階床があることから、木製デッキと階段によって
広場をつくり出しながら、建物への連続性を生み出しています。
建物自体にはあまり手を加えず、倉庫の無骨な魅力を生かした空間になっていました。
ただ、こだわりの品物が並んだショップは、ファッションから縁遠い僕には
少し居心地が悪かったです。。 '16.1.26
東京大学大学院情報学環
ダイワユビキタス学術研究館
Daiwa Ubiquitous
Computing Research Building
隈研吾建築都市設計事務所 東京都文京区
Kengo Kuma & Associates/Tokyo
東京大学敷地の南端、細い路地に面して建てられた研究棟である。
建物名称にあるとおり、大和ハウス工業が寄贈した建物です。
不燃処理した杉板をランダムに配置したファサードが特徴的な外観となっています。
研究施設なのですが、1階の一部がピロティ状になっていて、そこにオープンカフェを
設けています。最先端技術の施設のカフェが和菓子店というギャップも面白いです。
カフェからは建物裏側にある庭園の緑を眺めることができるようになっています。
'17.6.11
Dacha
安藤忠雄建築研究所 東京都中野区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
新井薬師前駅から線路沿いに歩いて5分くらいに位置する集合住宅である。
安藤さんが設計した集合住宅としては中野区初だそうです。
中庭を囲むようにコの字に建物を配置したプランとなっていて、屋上には
居住者共用のジャグジーがあります。
ちなみに建物名称の「Dacha」(ダーチャ)は、ロシア語で「与えられたもの」という
意味で、ロシアでは別荘のことだそうです。 '16.7.29
杉並区大宮前体育館
Omiyamae Sports Facility,
Suginami
青木淳建築計画事務所 東京都杉並区
Jun Aoki & Associates/Tokyo
移転した荻窪小学校跡地に建てられたスポーツ施設である。
台形の敷地に二つの楕円形平面の建物が配置されており、
隙間の部分は地域に開放された空間となっています。
大きい方の楕円形に体育館、小さい方に健康増進プールが入っています。
ちなみに建物前にある銀杏の木は小学校時代からあったシンボルツリーだそうです。
体育館やプールを地下に設けることで、地上部の高さを5mに抑え、
周囲の住宅地に配慮した設計となっています。
「屋上運動広場」と名付けられた屋上は緑化されていて、上ったら気持ち良さそうです。
'16.9.4
ロジまちや
Roji Machiya
アトリエ・ワン 東京都
Atelier Bow-Wow/Tokyo
都心の駅近く、細長いうなぎの寝床状の敷地に建てられた専用住宅である。
建物の配置を敷地の片方に寄せることで細長い庭をつくり出し、
そちらに対して大きな開口部を設けています。
正面の格子、広い玄関の土間、奥まで視線が抜ける空間構成など、
町屋を現代的に解釈した設計となっているため「まちや」と名付けられています。
'17.2.4
ORANGE
前田紀貞アトリエ 東京都
Norisada Maeda/N Maeda Atelier/Tokyo
都心のそこそこ交通量のある道路沿いにつくられた専用住宅である。
直方体の建物に切り込みのように入れられた開口部が特徴的ですが、
外観は前田紀貞さんの住宅にしては(笑)シンプルな印象でした。
しかし、内部はものすごい空間になっていて、壁は曲面を多用しており、
床も凹凸があったりして、住宅というより洞窟か秘密基地のようです。
やはり前田さんの建築は内部に入らないとダメですね。
住宅だから入れることはほぼないですが。。
ちなみに、真っ白な建物なのにオレンジという名前です。 '17.2.13
浅草橋Iビル アネックス
Asakusabashi I Building Annex
みかんぐみ 東京都台東区
MIKAN/Tokyo
鞄の卸売りを行う会社の東京本社ビルである。
隣に建っている既存建物は伊東豊雄さん設計の浅草橋Iビルです。
既存建物との一体性を出すため開口部の高さと階高を合わせていますが、
既存建物の立面はガラスカーテンウォールの平坦なものなのに対し、
こちらは軒を出した溶融亜鉛メッキ仕上げとなっています。
既存建物の当時の伊東事務所の担当が曽我部昌史さんで、
今回もみかんぐみの曽我部さんが引き続き設計しているそうです。 '17.5.16
関東マツダ目黒碑文谷店
Mazda Showroom
in Meguro Himonya
谷尻誠/suppose design office 東京都目黒区
Makoto Tanijiri/suppose design office/Tokyo
目黒通りに面する変形敷地に建てられたマツダのショールームである。
黒のガラス面が連続するファサードはアールを描く柔らかいデザインとなっており、
エントランス側の壁面や内装に木を多用することで高級感を持たせながら
温かみのある空間づくりがなされています。
車のショールームは買う気がないとなかなか立ち寄りにくい場所なので、
気軽に入って見学するのは難しいですね。。 '17.8.11
The SOHO CORNER D.K.Y.
中村拓志/NAP建築設計事務所 東京都渋谷区
Hiroshi Nakamura & NAP/Tokyo
代官山駅から徒歩数分に位置する猿楽古代住居跡公園の隣につくられた商業施設である。
カフェ、ギャラリー、ショップ、オフィスといった機能が入っています。
12角形平面の建物は、木の外壁と開口部をぐるりと巡らせた特徴的な外観で、
内部もらせん状に連続する階層を感じさせない空間となっています。
ちなみにここの「モンキーカフェ」のコーヒーは堀口珈琲の豆を使っているそうです。
'17.9.3
臨川寺
Rinsenji Temple
栗生明+栗生総合計画事務所 東京都江東区
Akira Kuryu+A.Kuryu Architect & Associates/Tokyo
清澄白河駅のすぐ近くの寺の改築プロジェクトである。
臨川寺は松尾芭蕉ゆかりのお寺ということで、松尾芭蕉の像や石碑などがあります。
建物は大きなヴォールトの金属屋根で覆われた2階建てで、2階にヴォールト形状が
そのままあらわれた本堂があります。
シンプルな建物ですが、2階ベランダに雨水を受ける蓮のオブジェがあり、
裏側にはカエルが張りついていてかわいいです。 '17.9.17
2015 ミュウミュウ 青山店
MIU MIU Aoyama Building
ヘルツォーク&ド・ムーロン+竹中工務店 東京都港区
Herzog & de Meuron+Takenaka Corporation/Tokyo
同設計者による「プラダ 青山店」の斜め向かいに建てられたミュウミュウの店舗である。
よく知らなかったのですが、ミュウミュウはプラダの姉妹ブランドだそうで、
そういう関係から同じ設計者が選ばれたのだと思います。
プラダのガラスでオープンな建物に対し、こちらは急勾配なキャノピーによって内部空間は
隙間からチラッと見える程度に押さえられています。
キャノピーの裏面は銅が貼られていて、キャノピーの内側に入ってみると、
映り込みによって不思議な空間体験をすることが出来ました。
ただ、写真をうまく撮るのは難しかったです。。 '15.11.19
御徒町のアパートメント
Apartment in Okachimachi
長谷川豪建築設計事務所 東京都台東区
Go Hasegawa & Associates/Tokyo
御徒町駅から5分ほどの場所に建てられた集合住宅である。
階高を押さえることで8階建て程度の高さで10階建てをつくり出しています。
各階2戸の住戸は壁が接しないように設計されており、全ての平面プランが異なっています。
10階建てにした分、2層分の床面積が増え、
そのゆとりを外部へと続く隙間に活用することを可能としています。 '16.2.26
キュープラザ原宿
Q Plaza HARAJUKU
クライン ダイサム アーキテクツ+東急設計コンサルタント
+竹中工務店 東京都渋谷区
Klein Dytham architecture/Tokyo
明治通りに面して建つ商業施設である。
ガラス張りの建物にはフィンが取り付けられており、様々なフィンの色が
見る角度によって表情を変えるという仕掛けが施されています。
フィンは取り替えが出来るため、季節などに合わせた変化を持たせることも可能となっています。
明治通りに面した高層棟の奥には低層のウエディングスペースがあり、
その屋上はテラスとなっているのですが、通りの喧噪から距離をとった
落ち着いた空間となっていました。 '16.6.3
ハウスO
House O
乾久美子建築設計事務所 東京都
Office of Kumiko Inui/Tokyo
都心の規則正しく区画割りされた住宅街につくられた専用住宅である。
直方体に光が当たったときの影の形をそのまま建物の形態としていて
平面図を見るとそれがよく分かります。
プランとしては、2階建ての個室などが入った箱形の部分と、
影部分の平屋のLDKが中庭を挟んで渡り廊下でつながっています。
実際に日光がその角度で当たるタイミングになると、庭に影が落ちず
ものすごく明るくなるんでしょうね。 '17.1.28
2016 MYG
新関謙一郎/NIIZEKI STUDIO 東京都渋谷区
Ken Niizeki/NIIZEKI STUDIO/Tokyo
元代々木の山手通りに面して建てられた小さなギャラリーである。
山手通りの拡幅によって出来た三角地に建っており、二枚の壁と大屋根、
そして正面の大きなガラスというシンプルな平屋の建物である。
積層させたツーバイ材で覆われた内部空間には、ポツンとトイレの箱が置いてあるだけ
という、これまたシンプルな構成となっています。
見に行った時は何もしていませんでしたが、ギャラリーというよりはショーウインドーに
近い感じです。 '17.5.7
すみだ北斎美術館
Sumida Hokusai Museum

妹島和世建築設計事務所 東京都墨田区
Kazuyo Sejima & Associates/Tokyo
両国駅の近くにある公園内につくられた美術館です。
墨田区は葛飾北斎が生涯のほとんどを過ごしたそうです。
鏡面のアルミパネルの外壁は風景の映り込みや周辺環境に溶け込むことを意図しています。
建物はスリットが入っており、地上部分では通路となり、
様々な方向からのアプローチを可能としています。
常設展示に老人になった北斎と娘のリアルな人形があるのですが、
突然動いたのでびっくりしました! '17.5.11
銀座プレイス
Ginza Place
クライン ダイサム アーキテクツ+大成建設 東京都中央区
Klein Dytham architecture/Tokyo
銀座の中心部、銀座四丁目交差点に立つ複合商業施設である。
レストランやカフェ、店舗、ビアホールなどで構成されており、
1階はニッサンのショールームが入っているため、気軽に入れる建物となっていました。
クライン ダイサムが担当した外観デザインは、伝統工芸の「FRETWORK(透かし彫り)」の
技法をイメージしており、曲線による籠のような柔らかいイメージとなっていました。
角地に真っ白な建物なのでランドマークとして抜群の存在感を放っていました。 '17.5.29
Vin Sante
坂茂建築設計 東京都世田谷区
Shigeru Ban Architects/Tokyo
世田谷区の緑道沿いの角地につくられたレストラン兼住宅である。
元々はすぐ近くの別の場所で10年ほど営業していた店の新築移転です。
木造ですが大断面集成材を使用することで無柱空間をつくり出しています。
ガラスの引き戸を開け放つことで、外部テラスと連続させることが可能となっています。
内部は家具、ワインラック、壁や天井の仕上げに紙管が使用されており、
坂建築を堪能できるレストランとなっていました。 '17.6.5
also Soup Stock Tokyo
Jiyugaoka

永山祐子建築設計 東京都目黒区
Yuko Nagayama & Asssociates/Tokyo
自由が丘駅からすぐ近くの賑わいのあるエリアにつくられたレストランです。
食べるスープをコンセプトとして全国展開しているスープストックトーキョーの新店舗です。
角地に建てられた建物はガラス面による開放的な空間となっていて、
1、2階とも2層吹き抜けのスキップフロアによる連続空間となっています。
3階にはテラス席が設けられているのですが、ここから街並みを眺めながらの食事は
気持ちよさそうです。 '17.6.25
不明 スーパーポテト
安藤忠雄建築研究所 東京都世田谷区
Tadao Ando Architect & Associates/Tokyo
東京都世田谷区につくられたインテリア設計事務所の建物である。
コンクリートブロックによる外壁がほとんど見えないくらい蔦に覆われています。
おそらく全く雑誌等で発表されていないため正式な建物名称が分からないので
インテリア事務所の名前をとりあえず建物名称としました。
安藤さんがコンクリートブロックを多用していたのは1980年代後半から1990年代前半なので
この建物もその頃につくられたものなのでしょうか。
当初からインテリア事務所のためにつくられた建物なのかどうかも分からないです。
元々は住宅だったということもあり得るんじゃないでしょうか。
内部も見てみたいです。 '07.6.27
(追記)掲載したらすぐに、当初からインテリア事務所のためにつくられた建物だという
情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.6.28


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