兵庫県の建築
Architecture in Hyogo

作品 データ
1931 小寺邸
Kodera House
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ/ヴォーリズ建築事務所
兵庫県神戸市
William Merrell Vories/Hyogo
神戸の山手の邸宅街につくられた専用住宅である。
元々は関西学院の教授だった小寺氏がヴォーリズに設計を依頼して建築されたものだそうです。
ヴォーリズが設計したスパニッシュスタイルの住宅の代表作の一つとして保存状態もよく、
最近まで小寺さんの親族の方が住まわれていたようですが、売却されてしまい、
取り壊されてしまったそうです。跡地はマンションになってしまうようです。。 '11.4.26
1934 六甲山荘
Rokko Mountain Villa
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ/ヴォーリズ建築事務所
兵庫県神戸市
William Merrell Vories/Hyogo
六甲の山の上にある元神戸市長、小寺謙吉氏の元別荘である。
1975年以降は甲南女学園が管理していたそうですが、2008年を目途に
NPO法人「アメニティ2000協会」が買い取って保存することになりました。
そして、今年から法人が内覧会を行っていると聞いて行ってきました。
さすが山の上の別荘だっただけあって入口とは到底思えない場所から奥へ奥へと
進んでようやく木造平屋の山荘にたどり着くというアプローチになっています。
建物西端にあるエントランスを入ると2面を開口部とした明るい居間になっていて、
脇に椅子や本棚をつくりつけた小さな暖炉も設けられていました。
そこから中廊下が東に向かってつくられ、左右に洋間、和室、台所などが配置されています。
一番奥には住み込みの者の住居だった部分があるんですが、
そこだけじめじめした和風住宅で生活感が漂いまくってました。。 '05.10.30
中山悦治邸
Nakayama House
村野藤吾/村野建築事務所 兵庫県
Togo Murano/Murano Associated Architects/Hyogo
兵庫県の高級住宅地につくられた専用住宅である。
中山製鋼所を創業した中山悦治さんの自邸です。
大会社の社長の家だけあって、ワンブロック全てが敷地となっています。
建物を敷地の西側に寄せ、東側は大きな庭としており、庭に向かって
美しい柱が並ぶポーチを設けています。
西側は改修されて現代的になっていますが、正面入口の周囲は村野建築的な
部分が多く残っていました。 '13.5.13
1936 旧乾邸
Inui House

渡辺節建築事務所 兵庫県神戸市
Setsu Watanabe/Hyogo
乾汽船の社長であった乾新兵衛氏の旧邸宅である。
現在は物納されて国の所有となっていて、元々は神戸市が買い取る予定だったそうですが、
震災などによる財政難によって頓挫してしまい、宙に浮いた状態になっているそうです。
そんな事情を知った人々が「アメニティ2000協会」という会を発足して保存運動を行っており、
その運動の一環で月に数回の内覧会を行っています。
非常に美しい石柱の並ぶアプローチ、葡萄や菱形を多用したディテール、重厚なホール階段など
見所が非常に多い建物なので是非とも保存しておくべき建物だと思います。
みなさん是非一度内覧会に行ってその良さを確認してみてください。 '05.10.26
1937 旧神戸瓦斯本社ビル
Kobe Gas Headquarters Building
渡辺節建築事務所 兵庫県神戸市
Setsu Watanabe/Hyogo
昔は神戸の中心地であった新開地につくられたガス会社の本社ビルである。
交差点に面した建物で、交差点側の壁面を曲面としており、
円形平面の建物かと思わせますが、裏に回ると違うことが分かります。
曲面部の仕上げはパネル貼りとなっていますが、竣工当初は白モザイクタイルだったそうです。
現存する他の渡辺節さん設計の建物とは異なり、装飾性が少ない外観となっていました。
最近全く新開地の方に行ってなかったので知りませんでしたが、2014年に解体され、
現在はマンションが建っています。。 '18.9.17
1938 尼崎市大庄公民館
(旧大庄村役場)

村野藤吾/村野建築事務所 兵庫県尼崎市
Togo Murano/Murano Associated Architects/Hyogo
尼崎市(竣工当時は大庄村)につくられた庁舎で、現在は公民館として使われています。
鉄鋼産業による経済発展で大庄村が裕福だったという背景から
これだけの素晴らしい庁舎がつくられたんだそうです。
箱形の建物のようですが、裏側の壁面は当時川があったため湾曲していて
その上に2、3階が積み重なっているデザインが美しいです。
外壁はタイル貼りで落ち着いた外観になっていますが、所々に設けられた
グリフィンのレリーフや塔のオリーブの透かし彫りなどがインパクトになっています。
オリーブは平和の象徴だそうですが、何でギリシャ神話の動物を貼り付けたんでしょう?
'07.2.27
1951 百貨店ヤマトヤシキ
Yamatoyashiki Department Store
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県姫路市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
姫路市を拠点とする老舗の百貨店である。
この建物が本店で、それ以外にもう一つ加古川店があります。
と書きながら全く知りませんでした。かなりマイナーな百貨店だと思います。
そして村野藤吾さんが建物を設計したということもマイナーだと思われ
紹介しているサイトも少ないです。
村野氏は1951年から1975年まで関わっているようですが、
村野建築的要素が少なめです。
あえて見所を言いますと、塔屋部分のデザインです。屋上まで行って見てみてください。
'09.4.14
(追記)2018年に閉店していたのですが、現在解体中だそうです。。 '21.6.6
1955 塩野邸
Shiono House
坂倉準三建築研究所 兵庫県
Junzo Sakakura Architect & Associates/Hyogo
兵庫県につくられた専用住宅である。
広い敷地につくられた住宅で、いわゆる豪邸(笑)の部類に入ると思います。
コルビジェが来日したときに坂倉さんが建設中のこの建物を案内したそうです。
大きな切妻屋根、水平に伸びる庇、庭に向かって大きく開いた窓というデザインは、
坂倉さんの初期の住宅である飯箸邸の流れを組んだ建物だと思われます。
写真で見て想像していた大きさよりもかなり大きかったのでびっくりしました。 '15.3.30
1956 浦邸
URA House
吉阪隆正+U研究室 兵庫県 Docomomo100
Takamasa Yoshizaka/Hyogo
兵庫県に建てられた吉阪さんの代表作である住宅です。ドコモモ100にも選ばれています。
くの字型の柱で持ち上げられた建物の壁面は凹凸のあるレンガで覆われていて
インパクトのある外観をつくり出しています。
ピロティの床面や外壁などには面白いデザインが踊っています。
元々は建物前にアプローチの空間があったのですが、道路拡幅によって切り取られてしまい
道路が建物のすぐ前まで来ています。
アプローチが失われたことは残念ですが、建物を近くから見学できることは嬉しかったりします。
'07.12.9
崖の家
Cliff house
清家清 兵庫県
Kiyoshi Seike/Hyogo
兵庫県の山側につくられた専用住宅である。
その名のとおり崖の上に建っていて、崖下から見るとアールを描く擁壁(?)が
特徴的なデザインとなっています。
建物は中庭を挟んで応接室と他の諸室(リビング、寝室、水回り等)が配置され、
全体をバタフライ屋根が覆っています。
応接室側は平屋、もう一方が2階建てで、2階建て部分は崖側なので、
眺望がすばらしいと思われます。
竣工後、清家さんの設計で増改築が何度が行われていましたが、
残念ながら建て替えられてしまったようです。。 '16.11.13
1961 K氏邸
K House
坂倉準三建築研究所 兵庫県
Junzo Sakakura Architect & Associates/Hyogo
坂倉事務所の第一所員、西澤文隆さんによる「正面のない家」シリーズの一つである。
現存しているのはここと「正面のない家/H」のみだそうです。
Hでは道路に面して壁が設けられ、閉じているいう印象が非常に強かったのですが、
こちらは壁ではなく塀で、建物との間にも庭があるため、閉じている印象は薄いです。
もちろんここも平屋で庭に向かって諸室が開かれているとともにトップライトが設けられるなど
共通点は多く見られるのですが、敷地にゆとりが感じられるため、周囲に対しては
緩やかに閉じているという感じでした。 '11.6.15
1962 尼崎市庁舎
Amagasaki City Hall
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県尼崎市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
尼崎市の中心部から少し離れた場所につくられた市役所庁舎である。
公園の横にあるというか、元々は公園の池だった場所を埋めて建てられました。
南側の低層棟、北側の高層棟、そして高層棟と渡り廊下でつながった議会棟の3棟で
当初は建てられましたが、その後に高層棟と議会棟の北側に増築されています。
低層棟は周囲に池を巡らせてあり、開口部も大きく開放的な空間としていますが、
高層棟や議会棟は開口部も小さく閉鎖的です。
意外だったのは市長室が低層棟の2階にあったことです。
てっきり一番高い場所(高層棟の9階)にあると思っていたので。
あと、池にあまり水が入っていないため、見た目汚いのが気になりました。。 '09.12.6
正面のない家/H
No Front House/H
坂倉準三建築研究所 兵庫県
Junzo Sakakura Architect & Associates/Hyogo
関西において坂倉事務所によって4つほど建てられた「正面のない家」シリーズの一つである。
道路に面してRCの壁が建て、和室、食堂、カーポートなどが配置され、外部に対して閉鎖的であるが、
奥に設けられた居間、寝室などはテラスや中庭に面しており、開放的な空間となっています。
三角のトップライトも数ヶ所設けられているため、内部はかなり明るいと思われます。
正面のない家といいながら、ファサードは開口部の配置や凹凸が美しいデザインとなっています。
現在は開口部に柵が設けられてしまっているために少し分かりにくくなっているのが残念ですが
紫に塗られた面がアクセントになっていていい感じでした。 '10.11.27
(追記)2020年頃に解体されているようです。現在は別の住宅が建っています。 '21.8.15
1964 甲南女子大学
Konan Women's University

村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県神戸市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
六甲の海を望む斜面地に立つ女子大学のキャンパスである。
1964年の大学開学時に管理棟や学生会館など6棟が建設され、
その後も体育館(1975)、図書館(1976)、講堂(1988)などが増築されましたが
敷地内のほとんど全てが村野建築であるという村野ファンにはたまらない(笑)濃厚な空間です。
斜面に対して平行に建物を配置し、外壁はクリーム色の荒いスタッコ仕上げで
統一しており、整然としたお嬢様が通うのにふさわしいキャンパスとなっています。
しかしこれらの建築群に対するアクセントとしてガラスカーテンウォールの学生会館が
キャンパス内で、そして村野建築としても異彩を放っていました。 '07.2.2
1966 宝塚カトリック教会
Takarazuka Catholic Church
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県宝塚市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
線路沿いの三角形の敷地にたつカトリック教会である。
村野らしい多くのうねるような曲線を使った白いモルタルの外壁、そして銅板屋根の塔が特徴的である。
線路の方から見ると亀のようである。
内部空間も板張りの天井がなめらかな曲線を描いており、内陣(?)に近づくにつれて上昇していく。
教会へのアクセス道路がすごく狭くて、行った日は路上駐車が多くて車で行くのが大変でした。。 '01.1.6
西宮商工会館
Nishinomiya Chamber of
Commerce and Industry Building

村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県西宮市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
西宮市の県総合庁舎や税務署など公共施設が多く存する場所にある商工会館である。
村野氏が多用しているRCの柱梁を見せる設計で、壁面を紅色とし、
壁面から少し下がって開口部を設けることで彫りの深い立面をつくり出しています。
元々はこの建物以外に低層の別館があったみたいですが、阪神・淡路大震災によって
低層部は全壊したため、現在は新たな建物が増築されています。
この建物も震災でかなり被害を受けたみたいですが、改修して残してくれた
商工会議所の人々に感謝です。 '07.2.19
(追記)2021年春頃に建替えのため解体されてしまったそうです。 '21.8.7
1967 戦没学徒記念 若人の広場
Memorial Hall for Students
who Perished in the War

丹下健三+都市・建築設計研究所 兵庫県南あわじ市
Kenzo Tange Associates/Hyogo
太平洋戦争で亡くなった若者を記念して淡路島の南端につくられた施設である。
見晴らしの良い山の上につくられているため、非常に気持ちのいい場所です。
石積みによる展示施設と慰霊碑から構成されていて、展示室の屋上に動線を設け
奥にある慰霊碑へとつながっています。
慰霊碑は学徒の象徴としてペン先を、そして展示室は塹壕をモチーフにして設計されたそうです。
竣工当時は多くの観光客が訪れたそうですが、その後数年で経営が困難となり、
さらに阪神大震災で展示施設は被害を受け閉鎖されてしまっています。
訪れてみると窓ガラスは割れており、展示施設内は荒れていて廃墟状態になっていました。
ヴォールト天井による展示空間やHPシェルのダイナミックな慰霊碑が魅力的なのに、
このまま放置されたままになってしまうのは残念です。。 '05.12.13
1970 小原流芸術参考館 清家清 兵庫県神戸市東灘区
御影の山麓に建つ小原流建築群の一つである。
平成10年に改装されて名称も「豊雲記念館」となっており、小原流三世家元である小原豊雲の
資料室と、彼が創作活動の糧としてきた東南アジアの民族資料が展示されています。
崩れやすい崖地に建築するために建物そのものが擁壁となるよう設計されています。
連続アーチによる屋根面と陶器ブロックによって構成されていて、御影石を砕いてはめ込んだ
デザインが特徴的でした。
内部は照明を落とした快適な空間でしたが、見に来ていたおばさま数人がずーーっとべらべら
しゃべり続けていて雰囲気ぶちこわしてました。。 '05.4.17
兵庫県立近代美術館
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県神戸市灘区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
王子公園の前につくられた美術館である。
安藤忠雄による「兵庫県立美術館」が出来たため、美術館としての役目は
そちらに引き継がれており、「原田の森ギャラリー」と名称を変えて
サロンや貸しギャラリーを持つ芸術の拠点として利用されています。
1階部分はピロティによるガラス張りの空間とし、持ち上げられた2階部分は
閉じられた箱形の空間にするという対比した設計になっています。
1階部分はかなり改装されていてこざっぱりしすぎているのが残念ですが、
2階へのスロープ部の照明デザインや階段の手すりなどはそのままですばらしいです。
裏にある駐車場のデザインも必見です。 '06.2.19
西向きの家
West Facing House
石井修/美建・設計事務所 兵庫県西宮市
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
擁壁で持ち上げられた宅地に建てられた住宅である。
西側と北側に眺望が開けた敷地であり、南側は道路を挟んで住宅が建っていることから、
建物名称のとおり西向きに開いた建物としています。
西日対策として庇を深くしており、くの字になった平面プランから大きく手を広げたようにも見えます。
眺望を最大限に享受するため、LDK等の空間を2階に配置し、1階は個室を設けています。
隣地との関係を考え南面はほぼ開口部がないのですが、
レンガタイルの壁で西面とは違った表情となっています。 '23.9.3
1974 芝田邸
Shibata House
安藤忠雄建築研究所 兵庫県
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の高級住宅エリアにつくられた安藤さん初期の住宅である。
直方体と円筒をつないだ建物となっていますが、居住部分は全て直方体に
収められていて、円筒部分は下の駐車場以外には吹抜けの大空間があるだけです。
施主が宝塚関係?の人だったらしく、練習などに使われていたのかもしれないです。
外壁に蔦も絡まってものすごくインパクトのある形態なのに、塀が普通なのが。。
現在はオーナーが変わっていて、外壁もネイビーに塗られてしまっています。
'22.3.19
1975 西山記念会館
Nishiyama Memorial Hall
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県神戸市中央区
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
川崎製鉄の故西山氏を記念してつくられた建物である。遺品の展示室や大・中のホールからなる。
幹線道路が交わる三角の敷地をうまく生かした三角形をした平面プランになっていて
中央に諸室を設け、頂部にコアを配置しています。
外観や内部も村野氏らしい柔らかい曲線を使った暖かみのあるつくりになっていました。 '01.12.28
(追記)2011年3月で閉館していたそうで、2012年9月から解体が始まってしまいました。。 '13.1.17
1976 木村ボックス
Kimura Box
宮脇檀建築研究室 兵庫県
Mayumi Miyawaki Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の山手につくられた住宅街の中にある専用住宅です。
宮脇さんのボックスシリーズの一つであり、その名のとおり箱形の建物で、
コンクリートに白(グレー?)の塗装がされています。
道路側から見ると開口部の少ない閉鎖的な建物に見えますが、
奥の庭に向かって大きく開いた窓やトップライトによって明るい内部空間となっています。
2階部分は寝室や浴室から直接出ることが可能なルーフガーデンが設けられていて
窓を開け放って入る風呂はとても気持ちがよさそうで羨ましいです。 '15.3.23
1977 ROSE GARDEN
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野の安藤建築弟1作であり、北野の異人館地区が注目されるきっかけとなった建物である。
赤レンガの外壁を東西方向にずらす事によって、開口部や通風を確保している。
内部空間は、彼独特の複雑な空間構成がこの作品でも発揮されているのがよく分かります。
そして北野の特徴である坂道をうまく利用した計画はすばらしいです。
驚いたのは、あまりみられない切妻による屋根がここでは使われていることでした。 '01.12.6
北野アレイ
Kitano Alley
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野にある安藤建築の一つです。間口が狭いですが奥に入ると広い空間があります。
中央に三角の中庭を設けることによって開放感のある空間をつくり出そうとしているのが分かります。
しかし、そもそも全体敷地が狭いからでしょうが、やはり窮屈な中庭になってしまっている。
勝手に外壁を塗りなおして安藤氏が激怒したというエピソードをどこかのホームページで
読んだ記憶があります。 '01.7.16
1978 SUNNY GARDEN
安藤忠雄建築研究所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
西宮市につくられた商業施設である。
4棟のタワーを並べてその隙間を通路として設計しており、
形は「帝塚山タワープラザ」と似た感じですが、より箱っぽいものになってます。
正面から見るとすごく通路と階段が細く、窮屈に見えます。
複雑な通路を通って裏側にまわるとレストランがひっそりとあって、
なかなか分かりにくいのによくがんばってるなあ、と関心してしまいました。
この建物を見に行った時、ふと安藤氏設計の商業建築っていつも床が一緒では?と気付きました。
すごい発見だ!と勝手に思ってましたが、今ごろ気付いた自分に少し恥ずかしくなりました。 '02.2.6
甲東アレイ
Koto Alley
安藤忠雄建築研究所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
西宮にある商業ビルである。
神戸の北野にある「北野アレイ」とは何かつながりがあるのでしょうか?
表と裏の二方向から建物にアクセスすることができ、シンメトリックな形態をしてます。
この建物も外壁はかなり傷んでいたようで、北野アレイと同様に上から塗りなおしをしてます。
中に入っているテナントの空間は廊下が暗く、寂しい感じがしました。。
でもこの時代の「SUNNY GARDEN」やこの建物はなんかちょっとレトロで好きです。 '02.3.26
米田総合事務所
Yoneda Integrated Office
安藤忠雄建築研究所 兵庫県洲本市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
洲本市のまちなかにある淡路島で書籍や居酒屋、スーパーなどを
多角的に経営する会社の事務所である。
倉庫として利用されていた建物を増改築しています。
ほとんど紹介されていない安藤建築であることに興奮しつつ、
久々のレンガを使用した安藤建築を楽しんで見学しました。
(事務所なのでもちろん外観だけですが。。)
同時期に「ROSE GARDEN」も竣工しているので、
この時期は安藤さんのレンガの時代だったんですね。 '08.7.5
1979 片山ビル
Katayama Building
安藤忠雄建築研究所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
西宮にある店舗及び住居の入った複合ビルである。
出来た当時はコンクリの落ち着いた外観だったようですが、現在は見るも無残に塗り替えられてます。
白にピンクの縁取り、そして現在1階が不動産関係が入っているらしく、その看板がはりついてます。。
斜めに切り込むように入る1階のエントランスは健在ですが、それ以外は悲しい状態です。
でも取り壊されるよりはいいかなあ。。 '01.12.25
(追記)取り壊されているとの情報をhinataさんからいただきました。
外観は既に安藤建築らしさをなくしていましたが、それでも解体は残念です。 '10.8.25
1980 北野アイビーコート
Kitano Ivy Court
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野にある安藤建築の一つで、低層部に店舗、二階以上は住宅になってます。
少し北野の喧騒から外れた場所にあるため、すごく落ち着いた雰囲気を感じさせています。
これもこの時期の安藤建築によく見られるレンガ張りのファサードになってます。
ただ、この正面はかなりのっぺりしていて、あんまりな感じを受けました。
(写真のように側面から見るとかっこいいんですが。。)
側面にある自然の回廊を抜けるようにして奥へ行くと住宅部の入口にたどり着きます。
ここを通るとすごくすがすがしい気持ちになれそうでした。 '02.1.25
宝塚市庁舎
Takarazuka City Hall
村野藤吾/村野・森建築事務所 兵庫県宝塚市
Togo Murano/Murano and Mori Associated Architects/Hyogo
宝塚歌劇で有名な宝塚市の市庁舎である。
村野さんの自邸があったということで宝塚にはこれ以外にも村野建築がいくつかあります。
4層の事務棟の屋上に飛び出すように設けられたシリンダー状の議場が
インパクトのある外観をつくり出しています。
すぐ横を流れる武庫川の方から見ると、広いバルコニーと列柱が荘厳さを感じさせました。
また、川側から見ると事務棟は方形の平面かと思ったんですが、
実はL型平面で、駐車場を囲むように立っていました。 '06.6.24
1981 RIN'S GALLERY
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野安藤建築の一つである。この時期はレンガ張りの建物がいくつかつくられてます。
今の安藤氏の設計からはあまり想像がつかないですが、これはこれで味があって良いです。
奥に長く続く建築であり、レストランになっていてとても快適な空間になってます。
初めて北野に遊びに来た時、そして、まだ安藤氏の建築をよく知らなかった時、
たまたまこのレストランに入って食べていたことを後で見学に来たときに知ってびっくりしました。
安藤建築と縁があるんだなあ、と思いました。 '01.11.5
MEFUの家
House in Mefu
横河健/横河設計工房 兵庫県
Ken Yokogawa Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の山側の住宅地に建てられた専用住宅である。
住宅地の端部に位置しており裏側が自然という状況なので、
道路側を開口部の少ない巨大な壁とし、壁に沿って通路を設け、
諸室を自然に向けて開くプランとしています。
MEFUという名称に深い意味があるのかと思ったのですが、地名でした。。
GoogleMapで確認したところ、数軒の住宅に建て替わっています。
2011年より前に解体されたようです。 '24.3.25
1982 西脇市立古窯陶芸館
Nishiwaki City
Old Kiln Pottery Museum

渡辺豊和建築工房 兵庫県西脇市
Toyokazu Watanabe Architecture Studio/Hyogo
住宅地開発をするために宅地造成工事を行っている途中に発見された、
平安時代の古窯跡を保存展示するためにつくられた施設である。
そのために閑静な住宅街のなかの、しかも分かりにくいところにあります。
斜面で古窯跡が発見されたため、当然のことながら建物自体も斜面に沿うようにつくられています。
内部はドームの外周をまわりながら古窯跡を見学するという設計である。
前方後円墳型の2つのドームは、氷室や玄室など日本建築の室(むろ)の形式を意図したものらしいが
僕には、渡辺氏が設計した大阪にあるオッパイハウスを知っているためこれもオッパイに見えてしまいました。。
'01.12.6
兵庫県立歴史博物館
Hyogo Prefecture Museum
of History
丹下健三+都市・建築設計研究所 兵庫県姫路市
Kenzo Tange Associates/Hyogo
姫路城の特別史跡内につくられた歴史博物館である。
建物は姫路城を意識して設計されていて、外壁は「白鷺城」にちなんで白の御影石張りで、
開口部や換気口なども城にみられるデザインを模したものになっていました。
また、姫路城が渡り廊下を巡らせた城であることから、この建物も展示室を渡り廊下でつなぐ
設計になっているそうです。
御影石による外壁とスロープの全面ガラス張りの対比がすばらしく美しく、スロープの曲がりに
つくられたガラスの立方体(喫茶室)がかっこよかったです。 '03.7.4
竹中工業所分室
Takenaka Kogyosho Branch Office
石井修/美建・設計事務所 兵庫県西宮市
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
西宮市東部に建てられた設備関係の会社社屋である。
現在は竹中エンジニアリングという社名に変わっているようです。
直方体の建物が倒れたみたいなアクロバティックな外観が特徴的で、
側面の壁の荒々しさがすごく良いです。
しかしこの形態はデザイン重視ではなく冬の太陽エネルギーを考えた結果のものだそうです。
僕の中では石井修さんといえば緑に覆われた建物という印象が強かっただけに
この建物は意外でしたが、環境に配慮しているという点で石井さんらしいですね。 '07.9.19
(追記)取り壊されて跡地は住宅分譲されてしまいました。。
hinataさんから情報をいただきました。 '11.1.11
ビューコート朝日ヶ丘
View Court Asahigaoka
安藤忠雄建築研究所 兵庫県芦屋市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
高級住宅地である芦屋の高台につくられた集合住宅である。
斜面地に建てられており、道路に面した住戸と、階段を上って奥に進んでいくと
あらわれる住戸で構成されています。
集合住宅ですが、メゾネットで屋上テラスもある戸建住宅のようなつくりになっていて
高級住宅地にふさわしい平面プランとなっています。
外壁はこの時期の安藤建築によくみられるRC+レンガとなっています。 '18.2.13
1983 六甲の集合住宅
Rokko Housing
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市灘区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
1983年に第T期が竣工してから、1993年に第U期、1999年に第V期と増殖し続ける集合住宅である。
大阪湾を望む六甲の斜面地をそのまま利用した集合住宅で、メゾネットを基本とし、
それぞれの住戸には屋外テラスを備えるなど、質の高い住宅である。
第U期は第T期の約4倍、第V期はその7倍とどんどん広く大きくなってきています。
話で聞いたのですが、引越しやさんにとってこの集合住宅は、
階段が多く荷物を運ぶのがとても大変なため魔の集合住宅だそうです(笑) '02.3.7
1984 茂木邸
Moteki House
安藤忠雄建築研究所 兵庫県
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の店舗と住宅が混在するエリアにつくられた店舗併用住宅である。
2.5m×10m、5階建、ノッポな直方体のコンクリート打放しの箱となっています。
正面から見ても外壁面に開口部が少ないですが、一番奥にある階段室の3階以上が
吹抜けのテラスとなっており、そこから光を採り込む設計となっています。
天井高の低い5階子ども部屋の寝室にはトップライトを兼ねた半円形の開口部から
梯子で上るというロフトのような利用形態になっているのが面白いです。 '14.5.17
畑邸
Hata House
安藤忠雄建築研究所 兵庫県
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の山側の高級住宅地につくられた専用住宅である。
傾斜のある敷地にRCのボックスを貫入させています。
地下1階地上2階の建物はテラスや吹抜けの空間を多く設け、
外部に対しては閉鎖しながら、ガラスの大開口からテラスに向かって
大きく開くという安藤建築によく見られる構成がここでも採用されています。
2階は平面を見る限り用途を特定しないホール空間しかない
という贅沢プランとなっています。 '24.3.16
1985 ジュンポートアイランドビル
JUN Port Island Building
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
あえて平坦な人工島(ポートアイランド)に緑の庭を盛り上げてつくったオフィスビルである。
やや高層なオフィス棟は直方体に円錐の壁を挿入したデザインであり、この円錐部分は
大階段になっています。
オフィス部分は緑の庭に向かって開口部がとられており、すりガラスを通して入ってくる
光が気持ちよさそうでした。
低層部はアウトレットショップみたいになってましたが、あまり品揃えはよくなかったです。。 '02.1.31
1986 六甲の教会
Chapel on Mt. Rokko
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市灘区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
六甲山上のホテルに併設された教会である。
ガラスとコンクリートによりつくられた40mもの回廊を通っていくと
コンクリートによるシンプルな教会にたどり着く。
片方の壁の大きな窓から射し込む光がとてもよかったが、
おそらく雨の日は寒い感じがかなりするであろうと思った。
そして暗いんじゃないかと思って逆の壁を見ると丸いライトが出ていた。。
六甲山上だから景色が綺麗に見えるのかと思ったらそうでもなかった。
(追記)六甲オリエンタルホテルが2007年6月15日に営業終了してしまったそうです。
この教会はどうなってしまうのでしょうか。。
めーさんから情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.6.19
WALL STEP
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野に多くある安藤建築のうちの一つである。しかし、そのなかでももっともかわいそうな作品である。
なぜなら彼=コンクリという形を崩されてしまっているからである。
おそらくもともとはコンクリ打放しであったであろうところが
持ち主が代ったのかどうかはわからないが、ファサードは無理矢理別の壁を上に張り付けられている。
(よく見るともともとのコンクリが所々にみえる。。)
何も知らなければ、見過ごしてしまう作品である。 '99.10.8
(追記)どうやら一時的にそういう使われ方をしていたみたいですが、
現在はもとの状態に戻っていました。よかったよかった。 '01.8.20
RIRAN'S GATE
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野にある安藤建築である。初めて遠くから見たときは倉庫かと思いました。
レストランやギャラリーなどが入っていました。
二棟の建物をやや角度を変えて配置することにより、その隙間の空間を中庭として
利用できるよう設計されています。二棟は渡り廊下を使って行き来ができるようになっています。
'02.1.17
北野TO
Kitano TO
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野にある安藤氏設計の商業建築の一つです。心斎橋や青山にあるTO関係の施設である。
鉄骨フレームによるガラス張りの建物であり、なかなかいい感じに仕上がっていた(?)と
思ったのですが、ボロボロで散らかり放題、かなりかわいそうな状態でした。
一部がピンク色に塗られていたのもかわいそうな感じを受けました。
しかし、つい最近見に行くと、改装中のようだったので生まれ変わるのが楽しみです。
'02.1.7
ゲストハウス
OLD/NEW六甲

Guest House OLD / NEW Rokko
安藤忠雄建築事務所 兵庫県神戸市灘区六甲台
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
六甲の傾斜地を上っている途中の三叉路にある小さな商業ビルである。
上ってくると傾斜なので石垣だけが見え建物があるとは思えない。
珍しい石垣だなあと思ってみていたら、これはこの地域の御影石である。
一階がレストランになっていて二階が美容室とパーティルームになっていた。
驚きはレストランがファミリーレストランのカーサだったことである。
ついに安藤建築にファミレスが入るようになったのか、と思った。
よく見ると窓の外に見える壁の造形が窓の中側も同じ素材にしていたりと
到底ファミレスとは思えない。きっともともとは別のレストランが入っていたのだろう。 '99.11.8
(追記)久々に行ってみるとカーサも二階の美容室もやめていて今は平日:レストラン&カフェ、
休日:結婚式会場となっていた。驚きました。 '01.8.20
本田外科・胃腸科
Honda Surgery and
Gastroenterology Clinic

竹原義二/無有建築工房 兵庫県芦屋市
Yoshiji Takehara/MOO Architect Workshop/Hyogo
芦屋の閑静な住宅街につくられた医院である。
間口が狭くて奥行きのある細長い敷地に合わせたRC打ち放しの直方体の建物です。
1階が診療スペース、2階は院長室等を配置した平面プランになっています。
外観を見ているとかなり閉鎖的な建物に見えるのですが、中央部には中庭があり、
光が差しこむ待合室になるように設計されています。
また、院長室にも多くの採光がとれるようにトップライトがつくられているのですが、
この三角が外観的にはやや滑稽に見えました。 '05.3.11
西脇市岡之山美術館
磯崎新アトリエ 兵庫県西脇市
西脇市出身のグラフィック・アーティスト横尾忠則の美術館である。
「日本のへそ公園」の一角にたっています。
真横に線路がはしっているために列車をイメージしている。
高松伸の「ark」もそんな感じのコンセプトだったが、建築家が違うとこうも違うのかと思った。
個人的にちょっと宗教的(カルト的?)な横尾の作品や言動は好きじゃないのですが
ピラミッドパワーを取り入れるための瞑想室があったのは笑えた。 '99.9.9
1987 FISH DANCE
フランク・O・ゲーリー 兵庫県神戸市中央区
Frank O. Gehry/Hyogo
神戸港を背景に飛び跳ねている巨大な魚のモニュメントと
銅板スパイラル状のレストランである。
とりあえず巨大な魚はこの場所にきたことのある人ならご存知でしょう。
ゲーリーの日本デビュー作である。
彼のオリジナリティーがよく表れたよい作品だと思った。
はじめレストランに気づかないぐらい魚はインパクトがあった。 '99.8.31
キューブ南武庫之荘U
Cube U
高松伸建築設計事務所 兵庫県尼崎市
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Hyogo
南武庫之荘にあるタケツーとのコラボレーションによるマンションである。
最近流行のデザイナーズマンションのはしりではないでしょうか。
同じ年につくられた「キューブ南武庫之荘V」と比べると少し規模が小さめです。
この時期の高松氏はボールド屋根が気に入ってたのでしょうか、多用されているような気がします。
Vに比べてこちらはRCの汚れが目立たないことと、ベランダのデザインがびっくりするような
ものでなかったので、なかなかよかったです。 '03.2.25
キューブ南武庫之荘V
Cube V
高松伸建築設計事務所 兵庫県尼崎市
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Hyogo
南武庫之荘に数多くつくられた高松建築のひとつである。
タケツーという不動産会社とのコラボレーションにより設計されたものである。
このタケツーという会社は、他に長谷川逸子さんなど多くの建築家と過去に組んでいます。
そのタケツーさんからメールをいただき、この建物の場所がわかりました。ありがとうございます。
この建物は基本がコンクリ打放しで、そこに高松氏得意のメタリックな部分を意匠として
追加させています。
コンクリは相当汚くなっていましたが、エントランスと後ろに見える螺旋階段の設計は未だに
かっこよさを持続させていました。
ただ、側面の円形を連続させた外観は、不気味な感じを受けてしまいました。 '02.8.30
キューブAMX
Cube AMX
高松伸建築設計事務所 兵庫県尼崎市
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Hyogo
タケツーと高松伸のコラボレーションによるデザイナーズマンション「キューブ」シリーズの一つである。
他の二つよりも新しく見えたのでこれが最後のキューブなんだと思います。
(これだけ竣工年が不明なもんで。。)
この建物は他と比べて規模も大きく、一階部分はテナントスペースになっています。
そして道路に面したファサードを特徴付けるために階段部分などに青いフレームを取り付けています。
キューブVとこの建物はキューブUに比べてメンテがまあまあ行き届いているようでしたが、
一階テナントの看板が建物上部に取り付けられていたのが少し残念でした。 '03.10.29
(追記)Hiraiさんの情報により1987年竣工ということが分かりました。ありがとうございます。
'05.4.28
万樹庵
Manju-an

石井修/美建・設計事務所 兵庫県
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
兵庫県の住宅地につくられた専用住宅である。
石積みの基壇、鉄骨のフレームにガラスをはめ込んだ壁、コルテン綱の屋根という構成ですが、
周りの植えられた植栽が全体を覆い尽くしており、建物の存在を完全に消し去っています。
石井さんが目神山などで実践してきた緑との共生がここでも行われています。
残念なことに既に解体されてしまっているそうです。。 '13.6.8
1988 カーニバルショーケース
Carnival Showcase
栗生明+栗生総合計画事務所 兵庫県篠山市
Akira Kuryu+A.Kuryu Architect & Associates/Hyogo
休暇村内につくられた植物園、レストラン、ホール等の複合施設である。
すべての施設を巨大なショーケースに見立てたガラスの温室で包み込んでいます。
面白いのはその施設の内外を空中自転車(?)を漕いでまるで空を飛んでいるように見てまわれることです。
建物自体のコンセプトは同じ栗生氏の「チューリップ四季彩館」と似てますが、
この自転車はインパクトが強く、すごく印象に残りました。 '02.5.11
(追記)マツコさんから情報をいただいたんですが、老朽化を理由に閉鎖されているそうです。
まだ20年ほどしか経ってないのに老朽化って。。 '07.2.19
ANGLE
早川邦彦建築研究室 兵庫県姫路市
姫路市郊外の工場地帯につくられた複合施設である。
食品会社の本社事務所や飲食店舗、工場見学者のための料理のデモンストレーションスペース、
食料品関係の書物を集めた図書館など面白い機能が集約されました。
早川さんの建物によく見られる鮮やかな色彩を施したいくつかの建物の集合体になっていて、
工場によくある鉄骨造ではなくRC造なのが新鮮です。
僕が早川さんの建物にいつもコメントしている色がくすんでしまっているという状況が
この建物にはなくて、今も色鮮やかだったのが嬉しかったです。
よく見ると高く伸びる黄色い柱には「ANGLE」の文字がありました。
ただ、見に行くと店舗がメインの施設になっていて、どこに食品会社の本社や図書館が
あるのかわかりませんでした。もうなくなってしまってるのかなあ。。 '04.8.21
花山の病院
篠原一男アトリエ 兵庫県神戸市長田区
神戸の急な斜面地である花山につくられた老人のための病院である。
この花山には篠原氏が設計した多くの建物が存在します。
カラフルな色彩のファサードと入口前に広がる円弧状の池が特徴的です。
池には鯉が泳いでいて、その池の横を通って病院にアプローチします。
池に沿ってリング状の回廊がつくられ、各機能空間が放射状に接合されています。
回廊の外側面はガラスになっていて池とガラスが複雑な風景をつくり出していました。
これを見て老人があやまって池に落ちないのかちょっと心配になりました。 '03.2.10
1989 兵庫県立こどもの館
Children's Museum, Hyogo
安藤忠雄建築事務所 兵庫県姫路市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
恵まれた自然環境のなかにつくられた子供のための文化施設。
多様な機能の集積である本館と工房館があり、二つのあいだを園路で結んでいる。
このつくりかたは「木の殿堂」でもみられた方法である。
屋上にはコンクリの屋外ホールまであったのにはびっくりした。
彼がよく取り組んでいる自然との融合がまさに見られる建築である。
微妙に段々につくられた水面で子供たちが遊ぶ写真をよく見ていたので期待して行ったのですが
残念ながら水面で遊んでいる子供はいなくて水も濁っていた。。 '00.7.17
ウォールアベニュー
Wall Avenue
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
北野に数多くある安藤建築の中でおそらく一番新しい建物です(でも竣工年がわからない。。)
ようやくこれで北野にある安藤建築は全て紹介が終ったと思います。
向かって左側にある駐車場の敷地との関係で間口が狭く奥に行くほど広くなる
不整形な敷地をうまく利用した設計がなされています。
駐車場との間に立てた壁と建物の隙間を通路や光庭として利用しています。
階段の側面がガラスになっていて横にあるテナントスペースが丸見えなのがなんか落ち着かない。。
'02.6.3
(追記)いちにのさんから竣工年が1989年だという情報をいただきました。ありがとうございます。
'03.11.9
モロゾフP&Pスタジオ
Morozoff P&P Studio
安藤忠雄建築事務所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
ポートアイランドにつくられたモロゾフのビルである。
同じ安藤氏設計の「ジュンポートアイランドビル」もすぐ近くにあります。
「B−Lock」や「太陽セメント本社ビル」などにみられる特殊コンクリートブロックの外壁です。
部分的に壁を開いてそこに開口部を集中させたり、屋外階段をつくったりという
よく見られる手法がこの建物でも使われています。
建物がかなりまわりの樹木によって見えなくなっていますが、ポートアイランドってすごく緑が茂ってません?
自然に囲まれているというよりうっそうとしていて怖いです。特にじめじめした日はつらいです。
'02.3.13
住吉の住宅
House in Sumiyoshi

安藤忠雄建築事務所 兵庫県
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の駅からほど近い住宅街につくられた専用住宅である。
円弧状の大壁が特徴的な外観をつくり出しています。
地上2階、地下1階の3層の建物となっていて、各個室は1、2階にあり、
リビングやキッチンは地下にありますが、テラスを設けることで大開口から光が差し込む
明るい空間となっています。
ガレージ扉や入口扉のシルバーが安藤建築らしくない気がするのは僕だけでしょうか。
ちなみに建物名称は雑誌等で正式に発表された建物でないので仮で付けました。
'15.3.12
1990 フットワーク芦屋倶楽部
黒川哲郎+デザインリーグ 兵庫県芦屋市
高級住宅地芦屋につくられたフットワークの保養所である。
宿泊施設やテニスコート、ジムなどの運動施設を備えています。
御影石の高級感漂う基壇、コンクリ打放しの列柱、そしてアルミ交差ヴォールドが
特徴的です。連続する交差ヴォールドがデザインの軽快さを際立たせてます。
確かフットワークは倒産したと思うのですが、そのためか見に行ったときは
全く使用されている様子はありませんでした。
管理すらきちんとされていないようで中にある植物が枯れているにもかかわらず放置されてました。。
'02.6.7
ソラリス
Solaris

高松伸建築設計事務所 兵庫県尼崎市南武庫之荘
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Hyogo
武庫之荘の駅前につくられた建物である。
RC打ち放しの箱に黒御影石の装飾と、高松氏得意の金属によるメタリックな意匠が特徴的です。
そして塔のようなデザインのエレベーターシャフトが組み合わされています。
黒御影石を使うと多少上品に見えるのは僕だけでしょうか。結構好きです。
元々飲食施設だったようですが、現在は1階がスーパー、上階が不動産会社であるタケツーが
入っているようでした。 '02.7.3
コナ・ビレッジ
Cona Village
長谷川逸子・建築計画工房 兵庫県尼崎市
Itsuko Hasegawa Atelier/Hyogo
数多くの建築家とのコラボレーションによる集合住宅を提供している不動産会社タケツーが
長谷川逸子さんと組んだ大きな集合住宅である。
パンチングメタルによる軽やかな装飾が気持ちのよい外観になっていました。
うねうねしたベランダのデザインは「菅井内科」を思い出させるものでしたが、
こっちはモザイクタイルじゃなかったので気持ち悪さは全く感じませんでした。
女性建築家設計ならではと感じさせるハート型のサインもよかったです。 '03.5.1
1991 本福寺水御堂
Water Temple
安藤忠雄建築研究所 兵庫県淡路島
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
淡路島→四国旅行で一番はじめに見た建築です。
水が張ってある円形の屋根から階段で下りていくと中には観音像(?)があります。
発想としては大山崎山荘と同じだと思います。
西向きにつくられていて、自然の光が入ってくるようにつくられています。
拝観料300円なんですが、人が全くおらず、箱がおいてあって「こ
こに入れてください」と書いてある。なんててきとーなんだろう。。。
ミノルタセミナーハウス
Minolta Seminar House
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市西区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
僕の知る限り関東にある「YKK」と二つしかない安藤設計のセミナーハウスである。
直方体の低層部の上に、2つの中層棟を角度をずらして並べています。
中庭部分は、得意な長いスロープとRCのフレームで囲まれていて、デザインのインパクトはすごいです。
すごくかっこよく、セミナーハウスが安藤建築なんて贅沢!と思いました。
セミナーハウスの設計はもうしないのかなあ。。 '02.4.5
兵庫県立播磨ヘリポート
Harima Heliport
安藤忠雄建築研究所 兵庫県佐用郡
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
磯崎新、安藤忠雄らの建物が多く存在する播磨科学公園都市にあるヘリポートである。
1階は会議室などがあり、2階へのらせん階段を上るとガラス張りの部屋に着きます。
ヘリに乗る人はここで待つというのが本来の目的ですが、あまり飛んでいる様子はなかったです。
ガラス張りで空調があまり聞いていないせいか少し息苦しい空気になっていて、
快適とは言い難い状態になっていました。
何もないときでもこの建物は自由に中に入れるのが嬉しかったです。 '02.3.1
伊丹市平和モニュメント
地下めいそう空間

栗生明+栗生総合計画事務所+井上武吉 兵庫県伊丹市
Akira Kuryu+A.Kuryu Architect & Associates/Hyogo
伊丹市の荒牧ばら公園内につくられたモニュメントとめいそう空間である。
彫刻家によるモニュメントと建築のコラボレーションとして計画された。
モニュメントは地下空間にまで突き刺さっている。元々はモニュメントだけの計画だったらしい。
地下に入るとモニュメントの赤色を除くと白を基調にした空間になっていて大変静かである。
近所の子供がモニュメントの近くに座ったりして遊んでいましたが、
地下まで来る人はほとんどいなさそうでした。 '01.5.31
イリオス
高松伸建築設計事務所 兵庫県神戸市中央区
Shin Takamatsu + Shin Takamatsu Architectes & Associates/Hyogo
三宮の駅近くにあるオフィスビルである。
オフィスビルだからであろうか、限界まで膨らんだボリュームであり
ぶさいくな感じで、普段の高松建築とは違った印象を受ける。
しかし、横の出入り口のつくりなどは確かに彼の建築の特徴である近未来的な造形が見られる。
でもその入り口から入るのが「魚民」(飲み屋)というのが笑える。
駅前の「さんちか」のビルとぱっと見たら似ているような気がした。。 '00.10.18
姫路文学館
Museum of Literature
安藤忠雄建築事務所 兵庫県姫路市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
姫路城の近くにある姫路を中心とした文人たちの資料を展示しています。
南館には司馬遼太郎記念館になっています。
それから望景邸とよばれる大正につくられた日本家屋を修復したものがあります。
最近よく安藤忠雄の博物館系をみていますが、みんな同じように見えてきた。。
これってやばいかなあ。。でもいつも水張ってるし。。
中にはいるまでにいろいろと入り組んでいるところはいいですなあ。
芦甲館
大江匡/プランテック 兵庫県芦屋市
兵庫の高級住宅地である芦屋につくられた集合住宅である。
直方体の住戸部分がガラスシリンダーのエントランスホールを挟み込んでいます。
外壁をバルコニーの前につくることによって、プライバシーなどの問題をクリアし、
デザインとしてもうまく利用しています。
ただ、どうも大理石や花崗岩を使った住宅はいかにも「高級です」という感じがして
嫌味に見えてしまうのは僕のひがみでしょうか(笑)
しかもここはアプローチの階段に絨毯引いてあります。。
4年程前に初めて見に行ったときは「超高級マンション」と入口に書いてありました。。 '03.2.3
そごうWING苦楽園
八束はじめ/ユーピーエム 兵庫県西宮市
阪急苦楽園口駅の駅前につくられたそごうの店舗です。
二つの棟から構成されていて、その間に通路や階段を配置しています。
巨大な張り出した屋根や飛び出したガラスボックス、広告塔など複雑な形態が
八束さんらしい設計になっています。
そごうの建物だったので閉鎖されたと以前聞いていましたが、現在は上島珈琲店や
美容室などが入っており、名称も「リーストラクチャー苦楽園」と変えて再出発したみたいです。
取り壊さずに再活用してくれたことが嬉しいです。 '05.9.8
1992 姫路市立星の子館
Children's Seminar House, Himeji
安藤忠雄建築事務所 兵庫県姫路市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
子供のための天体観測ができる施設であり、宿泊施設でもある。
おきまりの大階段を上っていくとエントランスにたどり着く。
子供の遊ぶための配慮がそこここに見られるのがうれしい。
ファサードを見ると滝が流れていていい感じかと思っていたら
滝の後ろから光が漏れている。
何かと思って近づいてよく見ると、そこは風呂場だった。 これってやばいやん。。
フットワーク
コンピューターセンター

Footwork Computer Center
長谷川逸子・建築計画工房 兵庫県社町
Itsuko Hasegawa Atelier/Hyogo
会社発祥の地のシンボルとして設計されたオフィスビルである。
緑の斜面を登ると14×26mのガラス面が立ちはだかる。
透明なファサードを透過してオフィス棟が見えるとともに
後ろにも続く庭がさらに見る事ができる。
光を受けて輝くガラスはとてもきれいであったが近づいてみると
さびていたり、水が落ちてきていたりと、やや管理が。。といった感じである。
駐車場のある裏口から見ると彼女の作品である氷見市植物園に似ている。 '99.10.7
(追記)取り壊されてしまっているという情報をやまとさんからいただきました。 '08.2.16
にしわき経緯度地球科学館
毛綱毅曠建築事務所 兵庫県西脇市
西脇市岡之山美術館と同じく「日本のへそ公園」の敷地内にある科学館である。
科学館に向かうとまず、半球形の映像ホールが見えるのですが、これが子供の書いた人の顔のようで
かなり笑えます。その裏側にエントランスがあり台座形をした展示室に入っていきます。
展示室の上には六角柱の塔があり、それが天文台になっています。
エントランス脇にあるモニュメントにも深い意味があるようです。
毛綱氏の建物にはよくこの手のモニュメントがよく見られるなあ。 '01.10.16
大手前女子大学
アートセンター

Otemae Art Center
安藤忠雄建築事務所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
ギャラリースペースを持つ大学の教育文化施設である。
住宅地にあるため建物の三分の一を埋設しておりY字型の柱に支えられた屋根の下
のスロープからアクセスする。
このころに彼はよくY字型の柱を使っていた。
L字型の建物に囲まれるようにして池が配置されてある。
陶板名画の庭」におけるスロープの使い方と近似したイメージを受けた。 '99.8.31
出石町ひぼこホール 重村力+Team ZOO いるか設計集団 兵庫県出石町
歴史的街並みを残す出石町につくられたホールである。
大、小ふたつのホールとホワイエ兼ギャラリーから構成されています。
多角形の大ホール、芝張り屋根の小ホールとも湾曲した不思議な屋根になっています。
建物の名前である「ひぼこ」は兵庫県北部一帯に伝わる伝説「あめのひぼこ」から取られています。
渡来人である「あめのひぼこ」が鉄の道具を使って泥の海であった豊岡一帯を稲作のできる
土地に変えたという伝説があり、豊岡一帯にはたくさんの「あめのひぼこ」を祭った神社があるそうです。
ホワイエも古代をイメージしたモニュメントともいえる柱と大屋根が特徴的でした。 '03.5.17
1993 シロトピア記念公園休憩所
扇観亭

Shirotopia Memorial Park
Rest House Senkantei
黒川紀章建築都市設計事務所 兵庫県姫路市本町
Kisho Kurokawa architect & associates/Hyogo

姫路城の北側にある公園の休憩所とトイレである。
円形の池の周りに八の字型にトイレと休憩所が配置されている。
休憩所は白を基調にした清潔感のある空間で机や椅子もしゃれている。
池に向って全面が硝子になっているためすごく快適な空間である。
しかもクーラーが入っていた。あまりに快適なためか高校生が勉強をしていた。 '00.6.28
兵庫県立先端科学技術
支援センター
磯崎新アトリエ+渡辺真理/設計組織ADH+
ピーター・ウォーカー・ウィリアム・ジョンソン・アンド・パートナーズ
兵庫県赤穂郡上郡町
播磨テクノポリスの中心施設であり、会議センター・宿泊施設からなる。
中庭と外構をピーター・ウォーカーが設計している。
すぐ横にある大学の研究棟は別物なのだろうか?
観た感じは谷口吉生の葛西レストハウスの真似みたいだったが。。
建物の中まで石が続いている中庭との連続性がとても良かった。
会議センターの方に吹き抜けの大空間があったのだが、壁がなぜか赤の部分がある。
幾何学的に並ぶ三角の樹木はいいのか?
そして外構のにおける竹藪の中を蛇の形をした人工川はいいのか?
竹藪は夜はライトアップして綺麗だそうだが。。 '00.1.10
オプトハイツ
磯崎新アトリエ+渡辺真理/設計組織ADH+
ピーター・ウォーカー・ウィリアム・ジョンソン・アンド・パートナーズ
兵庫県赤穂郡上郡町
播磨科学公園都市につくられた単身者用20戸、その他20戸の賃貸集合住宅である。
4つの赤茶系の建物を一つにまとめるように円弧状のグリッドのRC壁が立ち上がっていて
正面からと裏側からでは全く違った表情を見せます。
円弧壁は建物の前にある円筒形の建物を中心とした同心円となるよう設計されていました。
すぐ近くにあるピーター・ウォーカーによる「センターサークル」と名付けられた公園も
交差点を中心とした同心円沿いに植栽や照明を配置していたことを考えると、
この都市は同心円が設計コンセプトになってるのかなあ。。 '06.614
リバーモール・イースト
River Mall East
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市東灘区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
やっとリバーモール・イースト見てきました。ウエストを見てきたくせに見てなかった。。
全く僕の目はふしあなです。。こっちのほうが安藤建築らしいじゃないか!
気付かなかった自分が恥ずかしいです。
TIME'Sビルのような設計で、外壁はタイル張りでした。タイルの色が「STEP」のようでした。
ウエストと比べるとやはり地味な感じでした。手すりはやはりボロボロでした。
スロープの使い方がかっこよくてさすが!という感じでした。 '02.1.8
垂水の教会
Church in Tarumi
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市垂水区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
安藤氏の教会シリーズ(?)の一つである。
「水の教会」や「光の教会」はすごく有名ですが、この教会は意外とマイナーな気がします。
隣地との境界が斜めになっていて敷地がいびつですが、それをうまく使って設計しています。
境界に壁を立て、建物と壁との間にスロープをつくっており、その真ん中にインパクトとして
木を植えています。
教会内部はやや地上のレベルより下がっていて、隙間から光が差し込むようになっています。
安藤氏の教会で鐘があるのは初めてだったので新鮮でした。
夏に見に行ったことと、中庭は少々じめじめしているせいか、蚊が多くて刺されまくりました。。 '02.4.9
ギャラリー野田
Gallery Noda
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市灘区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
線路沿いの台形の敷地に立つギャラリーとアトリエ兼用住宅である。
狭小な敷地という問題をクリアするため10mの吹き抜けを階段とブリッジが巡っています。
1階はバーであり、住居の台所・食堂も兼ねている。
2階〜3階は二層吹き抜けのアトリエ、4階が大きな開口部を持つ住居である。
バーも閉まっていたのでもちろん中には入れませんでしたが、何度も雑誌などで見ていた
建物だったので中の様子が見えるようでした。 '02.3.22
兵庫県立大学看護学部
(旧兵庫県立看護大学)

College of Nursing,
Art and Science, Hyogo

安藤忠雄建築研究所 兵庫県明石市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
今のところ安藤忠雄がすべてを設計した唯一の学校ではないでしょうか。
看護大学という専門の大学であり、それほど規模の大きな大学ではないですが
安藤建築からすればかなり大規模に入ると思います。
どうしても敷地の関係や部屋の数を増やすため高層棟を設けなければならなかったのでしょうが
安藤建築ではあまり見られないような気がして新鮮でした。
低層部は長いスロープや吹き抜け、円形のスロープなど彼の得意とする手法がふんだんに使われてました。
ただ、裏側にまわると水が張ってあるのですが、そこの水がすごく汚かったのが残念でした。
'02.5.13
(追記)2004年から「兵庫県立大学看護学部」に変わっているそうです。
衣川さんから情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.3.12
住吉山手の家
House at Sumiyoshi Yamate
竹原義二/無有建築工房 兵庫県
Yoshiji Takehara/MOO Architect Workshop/Hyogo
兵庫県の山手の閑静な住宅街につくられた住宅である。
前面道路が坂道なので、敷地南側では道路と同レベルですが、
北側は道路より2mほど下がっています。
建物は、中央に設けられた中庭をコの字に取り囲んでおり、ほとんどの部屋が
中庭に面するように設計されています。
前面道路に沿って立てられた壁に沿って建物の北側にまわりこむと玄関にたどりつきますが、
階段状になった中庭から地階へとアプローチすることも可能となっています。 '14.7.27
マイカル三田・ポロロッカ
Mycal Cultural and Athletic Center
エミリオ・アンバース&アソシエイツ+I.N.A.新建築研究所
兵庫県三田市
Emilio Ambasz/Hyogo
兵庫県の郊外都市、三田市につくられた企業の研修施設である。
イオンに吸収合併されるまでは全国に店舗展開していたマイカルによって建設されました。
波打つガラスで覆われた大アトリウムには、エミリオ・アンバースらしい植物が多く植えられた
温室のような空間となっています。
建物の裏側は掘削した土砂を戻し、丘を再構築しています。
とても魅力的な施設だったのですが、マイカルから所有者が変わり、
2014年頃に解体されてしまっていたようです。。 '20.9.20
1994 兵庫県立木の殿堂
Museum of Wood
安藤忠雄建築事務所 兵庫県美方郡
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
木の殿堂は、「森と海と太陽」をテーマにし、森や木の良さを表現する
民家や植生を展示した建物である。
安藤=コンクリート打放しといった僕のイメージを打砕いてくれた作品。
真ん中の水をたたえた池の上を渡るのがとても気持ちよかった。
姫路市中央保健センター
黒川紀章建築都市設計事務所 兵庫県姫路市
Kisho Kurokawa architect & associates/Hyogo

分散していた保健所を集中化し、より細やかなサービスを提供するとともに、
リハビリやデイサービス等の機能を加えた健康・福祉の拠点施設である。
自然石を打ち込んだPC版の外壁が特徴的である。この手法は愛媛県総合科学博物館でもみられた。
そして円錐形のガラス空間が建物を貫いていることも大きな特徴です。
このガラス空間の下に行くと気持ちのいいソファが置いてあって気持ちよくくつろげます。 '01.11.19
植村直己冒険館
Uemura Naomi Memorial Museum
栗生明+栗生総合計画事務所、プレイスメディア 兵庫県日高町
1996年日本建築学会賞
Akira Kuryu+A.Kuryu Architect & Associates/Hyogo
日本で最も有名な冒険家(だと僕は思う)植村直己さんの記念館である。
植村さんの地の果てまでも踏破しようという意志を表したという建物は、半地下になっています。
ちょっとした山のようなところに登るとそこが屋上であり、植村氏の生涯をパネル展示しています。
その山を切り裂くように箱が貫いていて、それも雪山のクレバスをイメージしたデザインだそうです。
ランドスケープも視野に入れた設計に脱帽し、これこそ学会賞!という建物でした。 '02.1.25
かんなべ湯の森・ゆとろぎ
Kannabe Resort Spa "Yutorogi"
象設計集団 兵庫県豊岡市
atelier Zo/Hyogo
兵庫県の山間部、スキー場も近くにある神鍋につくられた温泉施設である。
道の駅から長いスカイブリッジを通ってアクセスするようになっています。
周辺の自然を堪能できるよう施設を分散配置し、
移動しながらさまざまな温泉を楽しむよう設計されています。
象設計らしいメルヘンでカラフルな建物群は見るだけでも楽しいです。
基本的には水着着用の混浴で、プールのような温泉となっていますが、
冬は雪も降るので営業できているのか不安になりました。
しばらく神鍋方面を訪れていなかったので知らなかったのですが、
2014年に新たな「神鍋温泉ゆとろぎ」を道の駅の横に新築したようで、
この建物は解体されてしまっています。 '24.2.28
1995 サンライフ光都
磯崎新アトリエ+渡辺真理/設計組織A・D・H+
ピーター・ウォーカー・ウィリアム・ジョンソン・アンド・パートナーズ
磯崎新アトリエ 兵庫県赤穂郡上郡町
播磨科学公園都市の小高い丘にある集合住宅である。
地上13階の高さ、四角い箱状の建物の真ん中をぶち抜いた18×18mの開口部が特徴的である。
片廊下でアクセスする99戸の住戸が入っている。
正面からアクセスしたつもりだったのだが、手前が草むらになっていて道もなく、街灯もない。
どうなってるのかと思ったら反対側はアスファルトになっていて車もそっちから入れた。
しかし、裏側がこれほど寂しいのはどういうことであろうか?
エントランスも真ん中からかと思いきや左右に分かれて入るようになっている。。 '99.11.8
播磨高原東小学校・中学校
Harima Kogen Higashi Primary
School & Junior High School

安藤忠雄建築事務所 兵庫県新宮町
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
播磨科学公園都市につくられた小学校と中学校である。
小学校が1995年、中学校が1997年につくられています。
まるで左右対称につくったかのように似通った学校が並んでいます。
どちらもV字型の列柱と円形の体育館による構成である。
これから発展するのかもしれないですが、そんなに子供がいるとは思えないこの都市に
これだけの施設が必要なのか?と思ってしまった。
どうせ隣同士にあるんならプールとか体育館は共有してもよかったのでは。。 '02.10.25
紙の教会
Paper Church
坂茂建築設計 兵庫県神戸市
Shigeru Ban Architects/Hyogo
阪神淡路大震災による火災で焼失した聖堂の跡地に建てられた紙による教会である。
坂氏が開発した紙管構造で出来ており、58本の紙管が楕円状に並び、
その周りをサッシュが覆っています。
重機を使うことなく、全国のボランティアが簡単・安全に作ることが可能な設計になっていました。
正面入口部のポーチは後につけられたものだそうです。
サッシュの汚れなどがこの建物の歳月を感じさせ、決して忘れてはならない震災からの年月をも
感じさせる建物となっていました。
内部空間はテントを通して降り注ぐ柔らかな光が幻想的な空間を作り出していました。 '03.5.27
(追加)現在、建替中でここにはもうないのですが、台湾に移築されたそうです。 '06.12.28
ミュージアムパーク
アルファビア
武田光史建築デザイン事務所 兵庫県洲本市
淡路島にある洲本市につくられたレストランと美術館である。
明治から大正にかけて建築された煉瓦造の紡績工場群が残されていたエリアを
工場を残しながら再開発するという手法が採られ、その第一弾としてこの施設がつくられました。
美術館についてはほとんど元の煉瓦工場を活用する形としているのに対して
レストランは既存建物の外側に鉄骨造によるガラスの空間やテラスを設けることで
現代的なデザインとしています。
煉瓦工場内部の木造小屋組が美しく、そこに飾られたノーマン・ロックウェルの絵画が
うまく収まっていたのですが、残念ながら2000年に閉鎖されてしまいました。
1995年オープンだからたった5年程度しか開館していなかったんですね。。 '07.7.19
宝塚の家
House in Takarazuka
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 兵庫県
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Hyogo
兵庫県の山手の郊外住宅地につくられた個人住宅である。
住宅地の端部にあるため、道を挟んで向かいが深い谷となっています。
建物は1階部分は壁面などによって庭を囲い込む閉鎖的な空間となっていますが、
2階は大きく開いた開口部とテラス、そして軽やかに載せられた屋根が開放的で、
谷を大きく望むことが可能となっています。
見学に行ったときは、庭やエントランス横に植えられた樹木がかなり成長しており、
自然と白い壁面が美しく調和していました。 '12.1.18
1996 ギャラリー小さい芽
Gallery Chiisaime
安藤忠雄建築事務所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
震災によって全壊した木造住宅の跡地に建てられたギャラリーです。
87uの小さな敷地を有効に使った設計である。
二階はギャラリー、一階はくつろぐ空間になっていて庭ももうけられており
様々な植物が植えられてある。
大きな窓を庭に向かって開くことができ、とても開放的なスペースにもなっている。
全く狭さを感じさせない設計であり、住吉の長屋を思い出した。
Skintecture 揖保
Skintecture I
遠藤秀平建築研究所 兵庫県新宮町
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
姫路に近い新宮町につくられた揖保川の漁業協同組合の研究施設である。
コルゲートによるカーブを描いた不思議な形態が重ねられた建物になっています。
その用途から「水」の流動感を感じさせる波打つコルゲートと横長の窓がユニークです。
他の遠藤さん設計の建物と比べても、コルゲートで覆うという印象をここまで強く感じる建物はないと
思います。非常に小さな窓がそれを感じさせるんだと思います。
一歩間違えるとバラックにしか見えませんが、そのデザインの危うさが僕は好きです(笑)
'05.2.12
1997 マグノリア
Magnolia
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市東灘区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
震災後につくられたマンションです。
「マグノリア」とは木の種類で、建物の周りや3、4階にたくさん植えられています。
最上階に住む人はどうやら庭付きになるようでした。
もちろんマンションなので中には入れませんでしたが、外から廊下をちらっとのぞくと意外に殺風景でした。。
斜めにグランドレベルより下がっていくように入る駐車スペースが天井も低くて入りにくそうでした。
さらにその奥のほうに小さく駐輪場がさみしそうにありました。 '01.8.23
TOTOセミナーハウス
TOTO Seminar House
安藤忠雄建築研究所 兵庫県津名町
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
大阪湾に面した高低差100mという断崖にたつ保養所、研修所である。
建物の入口が最上階にあり、8層の建物を複雑な動線を進むことによって
次第に海に近づいていくという設計がなされています。
プールからの眺めが最高だそうです。(中には入れませんでした。。)
TOTO関係の人しか基本的には泊まれないそうです。残念。。 '02.1.15
「ゼンカイ」ハウス
House Surgery
宮本佳明建築設計事務所 兵庫県
Katsuhiro Miyamoto & Associates/Hyogo
宮本佳明さんを一躍有名にした住宅である。宮本さんの生家です。
阪神大震災によって全壊の判定を受けたものの、修繕することによって
使い続けることを選択したため、ツギハギともいえるような外観の建物が出来上がっています。
既存の木軸を補強するための白い鉄骨が貫入する姿は大胆かつダイナミックです。
'10.12.24
ドムス芦屋川
Domus Ashiyagawa

石井修/美建・設計事務所 兵庫県芦屋市
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
その名のとおり芦屋川に面して建つ集合住宅である。
一階部分が店舗、それ以外はオーナー住居と賃貸住居となっています。
暖かみのある煉瓦の壁面、アールを描く屋根、バルコニーのデザインなどが
建物全体に優しい雰囲気を持たせています。
建物は二つに分かれていて、中央のエントランスと中庭を挟み込んでおり、
高さの異なる二つの棟は、擬人的に言うと親子のようにも感じられました。 '11.4.6
東灘の家
House in Higashinada
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 兵庫県
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Hyogo
代表作である「日本橋の家」のような間口が狭く、奥行きが長い敷地に
建てられた専用住宅である。
ここのようなウナギの寝床状の敷地において岸さんはいくつか設計しており、
それは鉄骨造というイメージでしたが、ここはRC造でつくっています。
三方を建物に囲まれていること、道路を挟んだ向かいが公園だということから
全面ファサードにはガラスがふんだんに使われています。
細長い中庭を設けることと階段室にトップライトを設けることで、
各階の各室に光を取り入れることができるプランとしています。
メインの室を3階とし、天井高を約4mとするとともに、道路側のガラス面を大きく
開口させることができるようにすることで、公園に向かって大きく開けた空間としています。
'22.5.23
1998 淡路サービスエリア(下り)
Awaji Service Area
隈研吾建築都市設計事務所 兵庫県淡路
Kengo Kuma & Associates/Hyogo
明石大橋ができたことによってつくられたサービスエリアである。
とてもきれいに明石大橋がよく見える場所につくられているため絶好の記念撮影ポイントである。
サービスエリアはとても平べったく長くて彼の作品によく見られる硝子の透明感の感じられる
建物である。そしてむき出しの配管の白さがとてもきもちよかった。 '00.7.31
マリナージュ芦屋
Marinaju Ashiya
安藤忠雄建築研究所 兵庫県芦屋市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
芦屋浜につくられた高層の集合住宅である。
「安藤忠雄の建築」というイメージを膨らませてこの建物を見に行くとすごく拍子抜けします。。
僕は見たとき「うそやろ?」と思いましたが、調べるとやはり安藤氏の設計である。
なにか設計上の束縛が働いたのでしょうか?それが原因か分かりませんが売れ残ってるそうです。。
でも今、大階段とコンクリの柱によるピロティの写真を見ると結構かっこいいなあ、と思いました。 '01.12.17
Springtecture 播磨
遠藤秀平建築研究所 兵庫県新宮町
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
播磨科学公園都市内につくられた広大な公園に置かれたトイレと管理人休憩室である。
この作品で遠藤さんは一躍有名になったと思います。
建物は彼の設計に必ず現れるコルゲート鋼板をうねらせたり、巻いたりすることによって
できた空間に各部屋を配置しています。
トイレというプライバシーを守らなければならない空間であるにもかかわらず
開放感たっぷりの設計には驚いてしまいます。
(思わず覗けてしまう場所がないかどうか確認してしまった。。)
彼の作品でしばしば感じるのですが、建物というよりは現代アートと呼んだほうが
良いのではないかと思わせる美しいデザインでした。 '04.4.19
Rooftecture 西宮
Rooftecture N
遠藤秀平建築研究所 兵庫県西宮市
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
浜菱商事という会社の西宮支店で事務所と建材倉庫である。
建物は中央の木を取り囲むように配置されていて、曲面で構成された部分と
直線による箱がつながった面白い外観になっています。
波形鉄板の屋根がわん曲して壁になる設計は遠藤氏の建物に多用されるデザインです。
直線で構成された部分は、黒い箱がガラス上に浮いたようなデザインになっていましたが、
ガラスには白い日差しよけが内部に引かれていたため、浮遊感は半減していました。
と、僕が見学したとき(2001年ぐらい)は美しい状態だったのですが、
猿吉さんが掲示板に書き込んでいただいた情報によると、カフェバーに転用され、
その後現在は使われておらず荒廃した状態にあるそうです。。
遠藤さんの建物の中でもかなりお気に入りだったので荒廃しているのが残念です。
なんとか再度活用してもらいたいです。 '05.6.22
IHDセンタービル
丹下健三+都市・建築設計研究所 兵庫県神戸市
Kenzo Tange Associates/Hyogo
正式名称「国際健康開発センタ−ビル」という東部新都心につくられた施設である。
すぐ横に安藤忠雄氏設計の「兵庫県立美術館」があります。
WHOの活動支援や国際交流、健康・環境組織の集積を図るためにつくられた施設である。
建物は直方体の一部をくりぬいてへこませた部分をエントランスにしたダイナミックな設計です。
立面はかなりの部分がガラス面であり、かなり開放的な建物という印象をうけました。
ただ、デザイン性がいつも丹下さんの設計する建物より薄く、
ゼネコンが設計した建物のように見えてしまったのは僕だけでしょうか。。 '03.8.24
兵庫県立但馬ドーム
Hyogo Prefectural Tajima Dome
仙田満+環境デザイン研究所、大建設計 兵庫県豊岡市
Mitsuru Senda+Environment Design Institute, Daiken Sekkei/Hyogo
兵庫県の北部に位置する日高町(現在は合併により豊岡市)につくられたスポーツ施設である。
屋根が幾重にも重なった正面ファサードは、大型ドームのイメージを覆すデザインとなっています。
裏側にまわると白色のテフロン膜によるドームで、開閉が可能となっています。
設計者が子供施設の専門家の仙田さんだけあって、ドーム前広場には環境開発遊具と名づけられた
面白遊具が置いてあったり、ドーム内部にはスポーツミュージアムがあったりするため、
スポーツ大会などのイベントがない時でも楽しめる場所となっていました。 '08.12.7
苦楽園の家
House in Kurakuen I
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 兵庫県
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Hyogo
兵庫県の高級住宅地に建てられた専用住宅である。
敷地のほとんどが谷に向かう急傾斜地になっており、道路側から見える
建物部分は一層分しかありません。
建物へは最上階からアプローチし、そこから下階へと降りていく動線となっています。
谷に向かうすばらしい景色を内部へと採り入れるため、大きな開口部を設け
各階にテラスや中庭などを配置しています。
車がないと生活は不便だと思いますが、代え難い眺望を得られるということで
とても魅力的な敷地であり、建物だと思います。 '11.5.17
1999 西宮市貝類館
Shell Museum of Nishinomiya City
安藤忠雄建築研究所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
世界中の貝を集めた博物館である。
ヨットの帆をイメージしたシェル型の吹き抜けの展示室になっている。
横に公民館をつくっておりその二つの建物のあいだに水を張って堀江謙一のヨットが
展示されている。どちらの建物もあいだの水面に対して大きな窓をつくってあるためよく見える。
二つの建物のそれぞれのエントランスを60mのコロネードでつないでいる。
彼の建物にしては珍しく展示室に水色が使われていたのが印象的だった。
コロネードにうつる水面の光の反射がとてもきれいである。 '00.3.24
夙川の家
House at Shukugawa
竹原義二/無有建築工房 兵庫県
Yoshiji Takehara/MOO Architect Workshop/Hyogo
建物名称のとおり、河川からほど近い場所に建てられた専用住宅である。
前面道路と敷地の間には水路があり、敷地は道路から約1.5m下がったレベルにあるため、
道路と同レベルでグレーチングのブリッジを渡し、それを建物中央にある中庭まで続けています。
そのブリッジから階段を上がると2階玄関に、下がると中庭にたどりつくという動線になっています。
各部屋は中庭とその周りの半屋外廊下に向かって開かれていて、建具を引き込むことにって
内外を連続した空間とすることを可能としています。
外観は少しローコスト感が出ています(笑)が、内部は魅力的な空間になっていると思われます。
'12.1.22
2000 Rooftecture AWE 遠藤秀平建築研究所 兵庫県西宮市
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
幹線道路沿いに立つオフィスである。
播磨科学公園都市で彼設計のトイレを見てから結構注目しています。
これも鋼板による外観が特徴的で、それとガラスによって出来上がったかのような建築である。
仮設建築のような雰囲気を感じさせながらも存在感をアピールした建築でした。
エントランスに飾られたビュッフェの絵画と信楽焼きのたぬきがセンスを感じさせました(笑) '02.1.31
淡路夢舞台
Awaji-Yumebutai
安藤忠雄建築研究所 兵庫県淡路島
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
関西空港建設のために土を取った跡地の自然を取り戻すことを計画に盛り込んだ環境にやさしい
博覧会、淡路花博の会場及びホテル、会議場等の施設である。
100万枚の貝殻を敷き詰めて話題になった貝の浜、ガラスの直方体が交差する温室、100段の花壇、
ウェスティンホテルと付属する「海の教会」、野外劇場、フォーラム、
国際会議場など安藤建築の集大成である。建築の勉強をするには最高のロケーションである。
心配なのは、博覧会後はどうなっているのかです。淡路島で国際会議がそんなにあるのか?
そして、ホテルの利用者はいるのか?ということです。
たまたま博覧会後に行く機会があったのですが、やはり人は全くいなくて寂しい風景でした。。
'02.2.7
海の集合住宅
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
神戸の工場跡地である東部新都心につくられた復興住宅団地である。
基本的なイメージは「マリナージュ芦屋」と似た感じですが、特徴的なのは
スカイガーデンと名付けられた共用テラスが最上階につくられていることです。
まるで建物に箱型の穴を開けたかのようなデザインで、まんなかに円柱が1本立っています。
面白い空間だなあと思い、そこまで階段を上ってみましたが立ち入り禁止になっていました。
なんで入ったらあかんねん!って俺住民とちゃうからしかたないけど、
子どもが遊ぶと危ないとかそういう理由なんでしょうか。。
あとびっくりしたのは超高層もあるということで、安藤氏もそんなの設計するんやなあ、
とふと思いました。 '03.8.27
2001 苦楽園の家U
House in Kurakuen U
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 兵庫県
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Hyogo
兵庫県の山手の高級住宅地につくられた専用住宅である。
同じ設計者による苦楽園の家Tは道路より下っていく傾斜地に建てられていたのに対し、
この建物は道路より擁壁で高く上げられた敷地に建っています。
そのため建物からは海に向かって最高の眺望が確保されていると思われます。
建物は二つの箱が飛び出した形となっており、それらは個室の箱と
共用(キッチン、リビングなど)の箱で、スロープによってつながれています。 '15.3.31
2002 アレックス
Alex
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市中央区
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
アレックスという世界展開を行っている美容関係の会社の本社ビルです。
2001年12月にオープンと書いてあったので12月に行ったら開いてなかったので
2月に行くとようやく開いてました。(オープンは1月だったようです。)
1階及び地下がヘアサロンになっていて、4階にエステサロンがあります。
建物は直方体に円筒を貫入させたもので、外観はシンプルです。
左側面に円形のくり抜きが見えて、そこが吹き抜けになっているようでした。
(現在は幕がかかっていて見えなかったです。)
ただ、窓のサッシュなどが青色であることと、奥に住居(?)があって、
2階部分によく分からないものが増築(?)されていて、なんか胡散臭いです。
少し駅から離れているのですが、送迎も行っているみたいなので
女性の方は一度髪を切りに行って、内部の様子も見てきて教えてください。 '02.2.17
宝塚温泉
Takarazuka Spa
安藤忠雄建築研究所 兵庫県宝塚市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
宝塚にできた温泉施設で、水着で入るバーデンゾーンと浴室があります。
屋上には温水プールもつくられています。
建物は、基本が直方体に正三角形を貫通させた形であり、
カフェレストランなどがある円形の空間もくっつけた複雑な形になっています。
できたてにもかかわらずコンクリの仕上げが粗かったように見えたのですが、どうなんでしょう?
一般で土日に行くと1300円と割高であり、(宝塚市民は300円安い)
その値段で施設がこの内容では満足できないと思いました。。 '02.2.25
(追記)2002年1月にオープンしたばかりというのに、2003年7月からしばらくの間閉館する
という記事が新聞に載っていました。理由は人件費が予想以上にかかってしまい
赤字になっているからだということらしいです。再開することはあるのでしょうか。。 '03.5.19
(追記)2004年9月29日に「ナチュールスパ宝塚」という名称で再オープンしました。
経営が以前の第三セクターからJTBグループの会社に委託することになったそうです。
'04.9.29
灘浜ガーデンバーデン
Nadahama Garden Baden
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
神戸製鋼によってつくられたプールと銭湯である。
敷地の多くを草木の生える公園のような状態にして、そこに埋まるようにして
低層の二つの建物が並んでいます。
地下に降り地下道を通ることによってお互い行き来できるように設計されています。
自然を多くしたというコンセプトはすごくいいと思うのですが、実際に行ってみると
すごく狭いという感じを受けました。「宝塚温泉」でも結構狭いと思ったのですが、
ここはそれ以上です。プールは特に狭くて大変でした。
値段も結構高めです。会員(無料)になるとその日から割引されるのでぜひ会員に
なりましょう(笑) '02.9.5
兵庫県立美術館「芸術の館」
Hyogo Prefectural Museum of Art

安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
阪神大震災の復興のシンボルとして計画された新美術館である。HAT神戸内にあります。
村野藤吾氏設計の兵庫県立近代美術館の収蔵品をこの美術館に移しています。
ガラスの箱を三つ並べ、その間を広場にして展示室以外の空間を広くとってあります。
外壁に重厚感のある石をはりつけてあるため、コンクリの建物というイメージがかなり薄くなっていて
安藤氏の建物じゃないようにも感じてしまいました。
それから安藤建築に特有であった展示空間の複雑な動線も、この美術館ではあまり感じられず
期待はずれな感がありました。 '02.5.27
兵庫県西播磨総合庁舎
Hyogo Prefecture
Nishi-Harima Office

渡辺真理+木下庸子/設計組織ADH 兵庫県上郡町
Makoto Watanabe+Yoko Kinoshita/ADH Architects/Hyogo
兵庫県の丘陵地帯を切り開いた学術公園都市である「播磨科学公園都市」に
つくられた兵庫県庁の総合庁舎である。
都市が建設された最初期の建築物は磯崎新さんと設計組織ADHが多く手がけていますが、
ここはそれが一段落した後の2002年につくられたため、他の建物とはちょっと印象が違いました。
環境をかなり意識する時代になったからと思われるのですが、この建物は太陽光発電の大屋根、
間伐材・集成材利用の木製ルーバーなど、環境に配慮した設計となっています。
内部も中央に吹き抜けの半屋外通路が設けられており、その左右に執務室が配置されています。
イメージとしてはショッピングモールという感じでした。
太陽光や風が入ってくる内部空間は、季節がよかったこともあり非常に快適でした。
冬は寒いのかなあ。 '12.3.28
BLOC 米田明/アーキテクトン 兵庫県 第20回(2004年)吉岡賞
Akira Yoneda/Architecton/Hyogo

兵庫県の山手につくられた専用住宅である。
グリーンの箱が宙に浮かぶ姿が美しく特徴的です。
3階建ての建物ですが、基本的に3階のみで生活が完結するように設計されており、
1、2階は駐車場やゲストルームなどになっています。
3階は海に向かって大きくガラス面の開口部としており、その先には広いバルコニー
が設けられていて、リビング・ダイニングやバルコニーから素晴らしい景色を眺めることが
出来るようになっています。
持ち上げられて張り出した3階部分はダイナミックですが、その後の米田さんの作品に比べると
少しおとなしめな気がします。 '12.8.30
2003 4m×4mの家
4×4 House
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
最近最も話題になっていた安藤さん設計の住宅建築である。
雑誌「ブルータス」の「有名建築家があなたの家を建ててくれます」という特集によって
実現した小住宅である。
立地は海を遮るものなく眺められる海岸沿いの土地であり、
そこに1辺4.75mのワンルームを積み上げたという面白い設計になっています。
ただ積み上げただけでなく4階部分は海側に1mほど飛び出す形になっていて
展望台のような印象を受けます。
当然ワンルームであるため、トイレに行ったりするのに階段をかなり上り下りしなくては
ならない不便さがあるようですが、雑誌やテレビで施主の話を見る限り快適なようです。
確かに遠くに瀬戸大橋も見える海際の住宅はすごくうらやましいです。
あまり個人住宅は紹介していないのですが、この建物はかなりメディアで紹介されていること、
それと紹介してほしいという要望が多数寄せられたので紹介してみました。 '03.11.27
積層の家
House of Laminated Layers
大谷弘明 兵庫県 2005年日本建築学会賞
Hiroaki Ohtani/Hyogo
都会のど真ん中に建てられた設計者の自邸である。
間口約3m、奥行き約9mの小さな敷地いっぱいに建てられた狭小住宅ですが、
建物前に植えられた1本のトネリコの木が建物全体を覆っていて、
主張しない優しい外観となっていました。
板状のPC坂を校倉状に積み上げて出来た建物は、PC坂の隙間から内部に
柔らかい光が差し込み、心地よい空間になっていると思われます。
平面的に階段が大きな面積をとっていますが、1階から3階までが連続する
一つの空間となっており、階段も単なる動線部ではなく、腰掛けたりすることで
生活空間の一部として成立しています。
PC坂の隙間に差し込んだだけのシンプルな棚なども空間を魅力的にしていると
思います。ぜひ一度内部空間を体験したいです。 '12.2.16
2004 住田歯科診療医院
Sumida Dental Clinic
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 兵庫県尼崎市
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Hyogo
尼崎市の雑多な街並みのはずれにつくられた歯科医院である。
商店の多い場所からは少し離れているので、周りも未だに田が残る場所にあります。
敷地に沿ってガルバリウムの建物外壁と壁が覆っていて完全に閉じた建物になっています。
平面プランから見ると、アプローチ部分から見える患者のための中庭と、
奥に設けられたスタッフのための中庭がつくられているようです。
この中庭と直角に交わるハイサイドライトから光が内部に差し込む設計となっています。
個人的に歯科ってすごく嫌いな場所なんで、入ってみないと中の様子が分からないって
初めて行くときは怖いだろうなあ、と思います。 '05.1.17
4m×4mの家U
4×4 House U
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
「4m×4mの家」の竣工約1年後にすぐ隣に建てられた住宅である。
Tと線対称の外観になっていて、二つ並ぶ姿を見ると非常にバランスが良いです。
そしてTはRC造、Uは木造という異なった構造によって対比するようにつくられています。
元々、隣にUを建てる計画があったわけではなく、クライアントから相談を受けた安藤氏が
この場所を薦めてUが実現することになったらしいです。
しかしうらやましいです。最上階に上ると目の前に広がる海を独り占めできるわけですから。
一つ個人的な興味としては、形は同じでも異なる構造や仕上げの二つの建物が
潮風などにさらされて時間を経た後にそれぞれどうなるのかが見てみたいです。
'05.10.22
(追記)解体されてしまっているそうです。あさいさんから情報をいただきました。
ふたつの建物の経年変化の比較を楽しみにしていたのですが、それはかないませんでした。
'14.12.2
ロック・フィールド
神戸ヘッドオフィス
/神戸ファクトリー

Rock Field Kobe Headquarters
/Kobe Factory
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
神戸市の港湾部にある「神戸コロッケ」などで有名な惣菜会社ロックフィールドの
本社屋及び工場である。元々はそごうの物流施設として使われていた建物を
ロックフィールドが買い取り改修して再活用しています。
5階部分を除却して4階建てとし、構造補強を行い、既存外壁の上に
ファインフロアというグレーチングみたいなものを全体に取り付けています。
1〜2階部分を工場、3〜4階部分をオフィスとしているため、メインエントランスは
3階にあり、敷地内に新たにつくられたRCのスロープ及びブリッジを通って
アプローチし、エントランスホールは既存建物から飛び出したガラスボックスとなっています。
非常に長い建物であるため、4階部分には長い光庭を設け、オフィス空間に
自然の光を採り入れるよう設計されているそうです。
4階はいいんですけど、1〜3階部分はほとんど人口採光なのかなあ。。 '06.2.1
鷲林寺の家5
House in Jurinji 5
石井修/美建・設計事務所 兵庫県
Osamu Ishii/Biken Architectural Design Office/Hyogo
兵庫県山間部の裕福な人々が暮らすエリアにつくられた住宅である。
建物名称のとおり、この地域における石井さん設計の住宅としては5作目になります。
目神山もそうですが、石井さんの住宅は地域に愛され、建物を見た他の方が
設計を依頼するという連鎖が生まれているんだと思います。
この建物は、間口が狭く奥行きが長い敷地に建てられており、
急傾斜の切妻屋根が牧歌的な印象を与えています。
隣地との関係性から裏の妻側に大きな開口を設け、室内もその開口に面して
吹抜けのリビングを配置することで、自然を眺めながらくつろげる空間をつくっています。
道路に面した正面は建物をセットバックさせて、多くの植栽を設けているところが
石井さんらしいプランとなっていました。 '22.4.21
神戸質屋会館
Kobe Shichiya Hall
木村博昭/Ks Architects 兵庫県神戸市
Hiroaki Kimura/Ks Architects/Hyogo
神戸駅からほど近い場所に建つ質屋協同組合の建物である。
1階のRC造が2〜3階のS造をピロティ状に持ち上げています。
壁面をガラスブロックで覆っており、構造体である鉄骨などがうっすらと透けて見えていました。
斜柱や円弧状の梁によって内部は無柱の空間をつくり出しています。
3階部分は大会議室になっているのですが、競りに使われるそうで
質屋が競りをすることを初めて知りました。
あと、正面のサインに「Kobe Shichiya Hall」と書いてあって気付いたのですが
質屋って適切な英語表現がないんですね。 '23.6.18
2005 神戸新生バプテスト教会
鉄の教会
Kobe Shinsei Baptist Church
/Steel Sheet Church

木村博昭/Ks Architects 兵庫県神戸市
Hiroaki Kimura/Ks Architects/Hyogo
神戸市、六甲の高台に位置する場所につくられた教会である。
道路レベルから数段階段を上がると礼拝堂で、その下階が事務室兼集会室となっています。
小さな切妻の建物で、側面の白い壁と屋根は厚さ9mという薄い鉄板でつくられ、
構造体としても機能するモノコック構造となっています。
両妻面はガラスブロックになっていて、明るい光が内部に差しこむよう設計されています。
ちなみに白い鉄の十字架はガラスブロックを補強する役割も果たしているそうです。
安藤忠雄さんは大阪にコンクリート打放しの教会(光の教会)をつくりましたが、
木村さんは鉄むき出しの教会ですね。どちらも教会には合いそうにない仕上げの
内部空間ですが、建築的な評価だけでなく信者の方の感想が知りたいものです。
'06.10.22
Rooftecture 塩屋
Rooftecture S
遠藤秀平建築研究所 兵庫県
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
兵庫県の海に面した崖地に建てられた個人住宅である。
細長い敷地だけれども海に向かう眺望は抜群という敷地に建っているため、
海に向かって大開口を設けるのがセオリーな設計だと思うのですが、
この建物は海への開口は小さく、逆に崖側をガラス張りとしています。
崖側の壁をなくすことで、外部の擁壁までを室内のように感じさせ、
空間に広がりを持たせています。
確かに海に向かって大きく開くと、下の道路から室内が丸見えになる恐れがあるので
適度に閉じているのは住み手にとって良い気がします。 '10.1.21
2006 クローバーハウス
Clover House
宮本佳明建築設計事務所 兵庫県
Katsuhiro Miyamoto & Associates/Hyogo
関西で活躍する建築家で、多くの衝撃作をつくっている宮本佳明さんが
兵庫県に設計した個人住宅である。
ひな壇状に造成された擁壁(とその裏の土)をくり貫いて、その中に建物の多くを埋めています。
平面的にはその名のとおり、厚さ9mmの鉄板がクローバー状に形作られ、
その中がダイニングやリビングといった中心の空間となっており、
裏側に水回りの諸室を配置しています。
上部はロフトになっていて、屋根との間に設けられたハイサイドライトからの
光が内部に降り注ぎます。 '09.6.30
SHIP
宮本佳明建築設計事務所 兵庫県
Katsuhiro Miyamoto & Associates/Hyogo
兵庫県の山手に建てられた個人住宅である。
宮本さん得意(?)の特殊な敷地であり、3mの高低差のあるひな壇状の
敷地(道路と同レベルが上段で奥に低い下段)となっています。
建物は下段に基礎を設け、そこから蛇が首を伸ばすように曲面を持つ建物が
上段のさらに上部までキャンチ状に張り出しています。
建物へは上段から掛けられたブリッジを渡ってアプローチします。
外壁のコールテン鋼の荒々しい赤茶色が、より生物的な雰囲気を持たせていました。 '11.5.28
2007 グランドスラムプロジェクト
兵庫県立三木総合防災公園シェルター

The Swerve Pavilion
アシンプトート+遠藤秀平建築研究所 兵庫県三木市
Asymptote Architecture+Endo Shuhei Architect Institute/Hyogo
遠藤秀平さんが設計した「ビーンズドーム」を中心とした総合防災公園に
つくられた三つのシェルターのうちのひとつです。
シェルターと聞くと核シェルターみたいなものを想像して、ものすごく
強固な建物かと思ったのですが、オブジェ(フォリー)みたいなものです。
真っ白なオブジェはメビウスの輪のようにねじれており、上部では穴の開いた
貝殻のようなものが覆いかぶさっています。
周囲の緑と青空に美しく輝いていたのですが、オブジェの上の方まで上るな!
という張り紙と赤いカラーコーンが風景を台無しにしていました。。 '08.9.18
グランドスラムプロジェクト
兵庫県立三木総合防災公園シェルター

The Pavilion of the Senses
ペーター・エブナー+フランツィスカ・ウルマン+遠藤秀平建築研究所
兵庫県三木市
Peter Ebner+Franziska Ullmann+Endo Shuhei Architect Institute/Hyogo
兵庫県立三木総合防災公園内につくられたシェルターのうちのひとつです。
すぐ隣にあるビーンズドームを設計した遠藤秀平さんが全てのシェルターの
監修をしているみたいですが、このシェルターが一番遠藤建築に近いものを感じます。
コールテン鋼による柱に薄い屋根が載せられており、他のシェルターよりも建築的です。
ただ、柱が全て不規則に傾いていてアンバランスな印象を与えています。
ちなみに柱の内側はベンチになっていて、快適かどうかは微妙ですが、
くつろぐことも可能です。 '08.9.18
グランドスラムプロジェクト
兵庫県立三木総合防災公園シェルター

Framed View
フランシーヌ・ハウベン/メカノー・アーキテクテン+
遠藤秀平建築研究所 兵庫県三木市
Francine Houben/Mecanoo Architecten+Endo Shuhei Architect Institute/Hyogo
遠藤秀平さんの設計したビーンズドーム横に三つ並んだシェルターのうちのひとつです。
他の二つとは異なって木を使った周囲の自然を意識したものとなっています。
さらに他の二つよりも遊具的というか遊べそうな雰囲気を出していました。
門型のフレームが連続して並ぶ中を階段が上っていくという展望台のようなデザインに
なっていますが、上まで行っても見晴らしはよくありません(笑)
階段部分の所々が窪んでいて、危ないやんけ!と思ったのですが、この窪みは座って
くつろいだりするために設けられたものだそうです。 '08.9.18
膜の教会
カトリックたかとり教会

Membrane Church
Takatori Catholic Church

坂茂建築設計 兵庫県神戸市
Shigeru Ban Architects/Hyogo
1995年の阪神大震災で消失した教会の跡地に仮設として建てた同設計者による
「紙の教会」を解体し、本設として規模を拡大し建てられた教会である。
建物をロの字型とし、中央にイベント等を行う中庭を設けています。
北の角に設けられた主聖堂は、紙の教会のイメージを継承する形として、
紙管を内部の壁面仕上げに使い、その上部にねじった膜を張っています。
中庭の庇にもなる逆向きに付けたシャッターは「紙の資料館 特種製紙総合技術研究所 Pam」
でもみられた手法です。 '09.11.4
「ハンカイ」ハウス
"Hankai" House
宮本佳明建築設計事務所 兵庫県
Katsuhiro Miyamoto & Associates/Hyogo
兵庫県の旧集落の中にある住宅の改修プロジェクトである。
阪神大震災の被害を受け、「半壊」認定を受けた住宅の一部を改築し、
残せる部分は使い続ける方法を採っています。
全壊認定を受けた宮本さんの自邸「ゼンカイ」ハウスに対し、
こちらは「ハンカイ」ハウスという名称が付けられています。
残した部分の周りを巻き付くように建てられた新築部分は、外壁を焼き杉と
することで、既存建物や集落内の建物との調和が図られています。 '17.1.14
2008 Bubbletecture ひょうご
ひょうご環境体験館

Bubbletecture H
遠藤秀平建築研究所 兵庫県佐用町
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
兵庫県の西部に位置する佐用町につくられた環境体験・学習施設である。
高低差のある斜面地に建てられており、下の道路から見ると巨大生物が
現れたようで、すごいインパクトがあります。
建物は三角形の耐候性鋼板の組み合わせにより構成された三つのボリュームが
つながって出来上がっており、そのうちの一つが斜面に張り出しています。
内部はヒノキの間伐材丸太によるトラス構造になっていて外観とは違った表情をみせます。
「わんぱく広場」と名付けられた空間には風や音、光などを使った環境を学べるおもちゃが
置いてあるのですが、懐かしさで遊びまくってしまいました(笑) '09.2.11
yzcorp+bld
若林広幸建築研究所 兵庫県神戸市
Studio Arch Hiroyuki Wakabayashi/Hyogo
神戸市三宮の生田神社の道路挟んで西側に建てられた複合施設である。
地下が老舗のライブハウス「チキンジョージ」、1階が店舗、2階以上が共同住宅となっています。
複雑な曲線の組み合わせによる平面を持つタワー状の建物は、
バルコニーの横スリットが入って少しコミカルな表情を見せています。
外壁の仕上げはコンクリートにエキスパンドメタルを埋め込んでいて近くで見ると面白いです。
'09.10.7
2009 神戸海星病院
コンフォートヒルズ六甲

Kobe Kaisei Hospital
Comfort Hills Rokko

安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
病院と介護付き有料老人ホームが一体となった複合施設である。
計画時には「六甲の集合住宅W」と位置付けられていたと思います。
元々は神戸海星病院が建っていた場所で、まず、病院の新築を行い、その後既存病院を
解体し、そこに有料老人ホームを建設しています。
奥に建っている緩やかに曲線を描く高層棟が有料老人ホームで、
その手前の雁行配置された中層の棟とそれらをつなぐ低層棟が病院となっています。
神戸市六甲駅から山手に上った場所にあるため、海側から眺めると巨大な建物が
よく目立っています。おそらく最上階はすごく景色がいいんだろうなあ。 '10.7.27
FTKBLD.
青木茂建築工房 兵庫県神戸市
Shigeru Aoki Architect & Associates/Hyogo
阪神淡路大震災で被害を受けた六甲道商店街にある医院を、店舗と共同住宅の
複合施設へとリファインしたものである。
アーケードに面した低層部と、そこから奥へと引き込んだ中庭に面した低層部が店舗と
なっており、上層部は住戸としています。
白のラインや黒の柱といったモノトーンの色調による外観となっています。
アーケードからピロティ状の通路を通った奥の中庭はそこそこの広さがあるので、
イベントをしたり、オープンカフェなんかやってもいいんじゃないでしょうか。 '12.12.19
Between 宮本佳明建築設計事務所 兵庫県
Katsuhiro Miyamoto & Associates/Hyogo
兵庫県の山手側につくられた個人住宅である。
敷地が狭く地上に庭が確保出来ないため、3階と1階に挟まれた
2階の半屋外空間を庭としています。
外周を防球ネットで囲われた庭空間は、子供の野球練習や素晴らしい眺望を
楽しむテラスに使われているそうです。
地上にある庭よりも使い勝手は良さそうです。草刈りもしなくていいですし(笑)
'20.1.11
2010 六甲枝垂れ
Rokko-Shidare Observatory
三分一博志建築設計事務所 兵庫県神戸市
Hiroshi Sambuichi/Sambuichi Architects/Hyogo
六甲山にあるレジャー施設「六甲ガーデンテラス」内につくられた展望施設である。
40歳以下の建築家を対象とした設計コンペによって三分一さんが選ばれました。
メキシカンのおじさんが被っている帽子のような建物の周りにヒノキとステンレスで
編まれたドームが覆っているという面白い外観をしています。
建物は煙突状になっていて、地下に設けられた氷室の冷気が内部のベンチから
吹き出して上に抜けることで空間を冷やすという構造になっています。
見学に行った日はたまたま日経アーキテクチュアが撮影に来ていたので
写ってるかなと期待したのですが、写ってませんでした(笑) '10.9.9
神戸コロッケ元町店
Kobe Croquette Motomachi Store
安藤忠雄建築研究所 兵庫県神戸市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
神戸の中華街である南京町の中につくられた神戸コロッケの店舗である。
閉まっていた店舗を改築して再オープンしたようです。
何度も南京町に足を踏み入れていたのですが、神戸コロッケがあったなんて知りませんでした。
ちなみに安藤さんが設計された建物で最小だそうで、7坪(約23u)です。
単管や足場の踏板を使ったメタリックでシンプルな外観となっており、
等間隔に並べられた6つの旗がアクセントとなっています。
佐藤卓さんがデザインしたロゴも建物にマッチしていました。
側面の三角のはめ殺し窓がデザイン的にもよく、おねえさんが働く様子も見られていい感じです。
'12.3.17
Looptecture 福良
Looptecture F
遠藤秀平建築研究所 兵庫県南あわじ市
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
淡路島の南端にある福良港につくられた津波防災ステーションである。
水門などの開閉を遠隔操作することや、防災学習、緊急避難所などを機能として持っています。
1階部分は津波を考慮してピロティ状になっており、2階に主要な機能を集約、
2階と屋上を合わせて300人以上が避難できる空間となっています。
ループ状になった耐候性鋼板がつくり出す円筒が組み合わさったような外観は、
避難所の目印としてもインパクトがあるものとなっていました。
見学に行くと、近所の小さな子供二人が建物周りをぐるぐる走って遊んでいて、
地域になじんでいることが分かりました。 '13.1.15
2012 Looptecture A 淡路人形座
Looptecture A

遠藤秀平建築研究所 兵庫県南あわじ市
Shuhei Endo Architect Institute/Hyogo
淡路島南部、南あわじ市の海にほど近い場所につくられた会館である。
淡路島の伝統芸能である人形浄瑠璃を上演するための劇場で、
島内にあった人形座の集約が図られました。
すぐ近くに同設計者による「Looptecture 福良」があります。
コルテン鋼メッシュを型枠とした壁面は、コンクリートの側圧によって形状が変化し
最終形が決まるという、打ってみないと分からない方法でつくられています。
実際に壁面を見てみると、メッシュのラインとボコボコした形状が
何とも言えない味わいを出していました。
見学した時はグレーに少しの錆が見えましたが、時間の経過と共にもっと錆が増えて
違った外観に変わるのだと思われます。 '13.10.1
曹洞宗 佛光山 喜音寺
Kionji Temple
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architects 兵庫県宝塚市
Waro Kishi+K.ASSOCIATES/Architects/Hyogo
宝塚市の住宅街の中にある禅宗の寺院の建て替えである。
本堂、客殿、庫裡の機能を一つの建物にまとめています。
入口の側面に三層箱形の客殿、庫裡を設け、その奥に平屋の本堂を配置しています。
本堂は水盤に囲まれた水平性を強く感じさせる建物で、中央は北に開口部を設けた
木造HPシェルの大屋根が載せられています。
道路側からアプローチすると、まず現代的な形態の部分に目が行きましたが、
奥にある本堂を見ると、現代的でありながら伝統的な寺院の要素を感じさせる建物と
なっていました。 '14.2.20
太子町立斑鳩小学校
屋内運動場「太子の杜」

Ikaruga Elementary School
Gymnasium "Taishi no Mori"

坂本昭/設計工房CASA 兵庫県太子町
CASA Akira Sakamoto Architect & Associates/Hyogo
聖徳太子ゆかりの斑鳩寺のすぐ近くにある小学校の体育館です。
斑鳩寺から参道を歩いていくとぶつかる場所に位置しています。
小学校の体育館という用途以外に地域へ開いた施設として計画されており、
学校の塀をなくし、開放的なベンチのある広場を設けたり、
壁面展示空間などもつくられています。
内部空間は白を基調とし、アクセントとしての赤やブルーの壁が適所に配置されています。
'16.7.3
山崎町の住居
House in Yamasaki
タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所 兵庫県
Tato Architects/Yo Shimada/Hyogo
兵庫県の山間部につくられた専用住宅である。
1階床をGLから約80cm下げ、基壇のようなRC造の1階部をつくり
その上に3つの家型を載せた不思議な建物となっています。
家型は、水回り、個室、明かり取りの部屋、という機能を持ち、
1階からそれぞれつながる独立した2階となっています。
家型の建っていない屋上部は、少しGLより上がったテラス空間と なっているので、
晴れた日は心地よさそうです。 '23.11.19
2013 芦屋の住宅
House in Ashiya
安藤忠雄建築研究所 兵庫県
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の高級住宅地につくられた専用住宅である。
間口約7m、奥行き約25mというウナギの寝床状の敷地に建てられています。
1階部分にエントランスや水回り、寝室等を配置し、2階を高さ約4m、長さ約13mという
巨大なワンルームのリビングダイニングスペースとしています。
この空間はそのままテラスへと連続しており、正面から裏まで続くチューブ状の
空間となっています。 '19.9.19
2015 淡路の工場・社員住宅
Factory and Company Residence
in Awaji
谷尻誠/suppose design office 兵庫県淡路市
Makoto Tanijiri/suppose design office/Hyogo
淡路島の夢舞台ニュータウンに建てられた攪拌機メーカーの本社、工場、社員住宅である。
職住共存の次世代型ワークライフスタイルを実現するため、
大阪や埼玉から移転するというプロジェクトになっています。
敷地は傾斜地で、上部に本社・工場の建物が建っており、そこから下ったところに
斜面に張り付くように細長い社員住宅が併行配置されています。
敷地内にはバスケットやバーベキューなど社員のための機能が多く配置されており、
社員の方々は仕事やプライベートを楽しんでいるんだろうなと思います。
ただ、見学したときは周りに施設がほとんど見当たらなかったので、少し寂しそうでした。。
'21.3.5
2020 三宮プラッツ
Sannomiya Platz
畑友洋建築設計事務所 兵庫県神戸市
Tomohiro Hata Architect & Associates/Hyogo
神戸市の中心部、三宮駅南側にある広場の改修プロジェクトである。
地上と地下街や地下駐車場をつなぐ半地下広場で、
ベンチを兼ねた大階段が挟み込む谷状の空間となっています。
広場の上空には三角形の鏡面を組み合わせたオブジェが設置されていて
広場の景色を映し出したり音を拡散させたりする機能が持たされています。
白いモザイクタイルの壁がとても明るく、元々どんな広場だったのか知らないのですが、
スペースの使用頻度は確実に上がったんだと思います。
利用料金が無料というのも羨ましいです。  '23.5.3
2022 篠原の家
House in Shinohara
畑友洋建築設計事務所 兵庫県
Tomohiro Hata Architect & Associates/Hyogo
兵庫県の山手側、急傾斜な道路に面した土地に建てられた住宅である。
斜面地を平地にするために設置されていた敷地境界の既存擁壁や人工地盤をそのまま残し、
4本の杭を打ち込んでトラス梁を掛け、建物を宙に浮かせています。
既存擁壁が崩れても建物に影響ないので存置させるという考え方だと思いますが面白いです。
鉄骨フレームにガラスがはまった建物も、適度に木が使われていて快適そうでした。
'23.11.22
善教寺 光の納骨堂
Ossuary of the Light
安藤忠雄建築研究所 兵庫県西宮市
Tadao Ando Architect & Associates/Hyogo
400年以上続く浄土真宗の寺院につくられた納骨堂である。
阪神淡路大震災によって倒壊した施設の復興計画の一つとして整備されました。
RC打放し平屋の細長い建物は、上部に広がる湾曲した壁となっていて、
妻側は丸い開口部が設けられた少しコミカルな立面となっています。
「光の」と名付けられているとおり、額縁のように切り取られた壁面の奥に安置された
仏像に光が差し込む設計となっています。
この納骨堂周りは未整備な感じだったので、安藤さんが設計するかは分かりませんが、
これからも復興は続くと思われます。 '24.1.7


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