北陸の建築

県名 作品 データ
石川県 1932 加能合同銀行 村野藤吾/村野建築事務所 石川県金沢市
現在の北国銀行武蔵ヶ辻支店である。
最近補修等が行われて大変綺麗な建物になりました。
正面にある三つの放射線状のアーチが特徴的な建物である。
村野氏はこのアーチを「トッペアーチ」と呼んでいたそうである。
近くに巨大な百貨店などがある通りに立っているにもかかわらず、目を引くすばらしいデザインでした。
そしてこの建物を保存して残していこうという石川県及び銀行の姿勢にも感動しました。 '02.2.22
中島商店
村野藤吾/村野建築事務所 石川県金沢市
金沢市につくられた洋紙や和紙の卸売業を行っている老舗会社の建物である。
同年に同じ金沢市につくられた「加能合同銀行」もそうですが、これが75年前のデザインとは
到底思えないほどの新鮮さを未だに保っている驚きの建物です。
建物北西部を大胆に削ぎ取っており、様々な形状の開口部をリズミカルに並べています。
そして、上部を見上げると分かりますが、ガラスブロックによる階段室が飛び出す形態が
アクセントとして効いています。
内部空間も非常に良質な状態で村野デザインの家具などが保存されているそうなので
一度入って見てみたいです。 '07.2.18
1959 伝統産業工芸館
谷口吉郎 石川県金沢市
日本三大庭園である兼六園内であり、重要文化財の建造物「成巽閣」に接する場所に
あるミュージアムである。元々石川県美術館としてつくられましたが、
新美術館が1983年につくられてから工芸館に変わっています。
外観は縦格子に障子を思わせる白壁が落ち着いた雰囲気を作り出しています。
石川の伝統工芸を使った電話ボックスがおいてあったのは面白かったです。
L型の平面になっていて小さな庭があり、庭に出るガラス戸が開いていたので
ちょっと外に出ていると、掃除のおばちゃんに「庭に出るな」という目でにらまれた。。
なんで怒られんの? '03.5.22
1977 石川厚生年金会館
黒川紀章建築都市設計事務所 石川県金沢市
扇状のコンサートホールの外周に宿泊施設、会議室などを配置した会館である。
金沢の景観に配慮した設計になっており、外壁は瓦をイメージさせるグレーのタイル張り、
全体の色彩も彼の大好きな利休ねずみとなっている。
いい意味でレトロな感じになっていてうれしい。
配置もホールと宿泊等の施設のあいだに光庭をとってるのもいいです。 '99.10.15
1978 金沢市立図書館
谷口吉生、谷口吉郎/谷口・五井設計共同体 石川県金沢市
赤レンガ造の旧専売公社たばこ工場を一部保存改修して転用された古文書館に
隣接してつくられた図書館。
古文書と対比するため耐侯性鋼板を用いた紫色の外観が特徴的です。
カタカナの「エ」の文字のように中庭の間を渡り廊下状に管理部門と開架部門をわけています。
谷口吉生の初期作品であるだけでなく、父親である谷口吉郎が総合監修であり、
親子の最初で最後の共同作業であることも感慨深いものがありました。 '01.9.25
1989 井上誠昌堂金沢オフィス
栗生明/栗生総合計画事務所 石川県金沢市
富山に本社のある医療用医薬品会社の金沢支店である。
栗生氏はこの会社のいくつかの建物を設計しています。
基本的にはコンクリートとメタリックな部分から構成される直方体の箱であり、
その真中をぶち抜いて奥の駐車場への通路兼開口部にしています。
特徴的なのは三角錘のような出っ張りがあり、そこが休憩スペースのようになっています。
外観は工場のようですが、ちょっと中をのぞくとカラフルな色彩が使用されていました。
'02.12.6
1990 小松市立本陣記念美術館
黒川紀章建築都市設計事務所 石川県小松市
切妻屋根をのせた円形の建物である。
小松市の本陣氏の収集したコレクションを展示している美術館である。
外観を見るといきなりよくわからないハートマークが飛び出している。
中に入って内側からそのハートを見るとピンク色に塗られてある。これはかなりやばい。。
建物内部のすべての手すりが緑色なのですが、これもかなり失敗だと思った。
そして入り口の扉にすきまがあるため風の音がずっと館内に鳴っている。。
1991 石川県
能登島ガラス美術館
毛綱毅曠建築事務所 石川県鹿島郡能登島町
能登半島にある能登島のガラス美術館である。
敷地全体をひとつの枯山水の庭とみなし、建築をオブジェ化して環境と調和させることを意図された。
と本に書いてあったが、どうみても枯山水とは思えない。
地球に不時着した宇宙船のようだった。
そして室内空間もそのイメージを裏付けるような感じだった。
しかしそこここに細かいこだわりが表れていて楽しい。
(例えば展示ケース一つ一つ違った思い入れが見られるなど)
くもりガラス張りの壁があり近づくとくもりがなくなり、海が見える。という仕掛けはとてもよかった。 '99.9.9
1993 大樋ギャラリー
大江匡/PLANTEC 石川県金沢市
330年の伝統を持つ大樋焼のギャラリーである。
元々伝統的な木造住宅であったところに、ギャラリーを増築したもの。
黒いフレームはかなり焼物などをすばらしく見せていた。
住宅であった部分との調和も現在のものを使いつつもうまく合わせている。
1994 浅蔵五十吉美術館
池原義郎・建築設計事務所 石川県能美郡寺井町
九谷焼の陶芸家で、文化功労者でもある浅蔵五十吉の美術館。
斜面と道路のあいだの東西に長い敷地に建っている。
まず壁に沿ってスロープを上り、折り返して玄関に向かう。
折り返して壁の向こう側に来ると右側は、地表からわずかに浮上させた水盤になっていて少しずつ流れている。
壁に沿ってスロープを進むというのは安藤的であった。。
外壁はコンクリート打ちはなしであるが、内部の天井は杉によるものである。
ロビーの部分は少し下がっているので、椅子に座ると、窓から見えるアプローチ水盤が目の高さにちょうどなっている。
美術館の中で写真を撮っていたら、名前を書かされた。。 '99.9.23
中谷宇吉郎 雪の科学館
磯崎新アトリエ 石川県加賀市
片山津が生んだ雪博士、中谷宇吉郎の博物館である。
木の六角形の建物が3つくっついている外観はイマイチである。
丘をのぼってから橋によってアプローチするというのはなかなか面白くてよかった。
外観で見える木の六角形はエントランスと映像室になっていて展示室は地下にある。
中庭は博士の縁の地クリーブランドから運んだ石が敷き詰められ人工霧が舞っている。 '99.9.15
1995 宇ノ気町立金津小学校
安藤忠雄建築研究所 石川県かほく市
宇ノ気町(現在は市町村合併によりかほく市)の丘の上につくられた小学校である。
宇ノ気町出身である西田幾多郎さんの学問に傾倒していたことから設計を引き受けたそうで、
2002年には「西田幾多郎記念哲学館」の設計も安藤さんが行っています。
高低差のある斜面を利用した校舎配置になっていて、RCによる教室棟と木構造による
インパクトのある外観を持つ体育館から構成されています。
平面計画はオープンスクール型で、トップライトなど多くの採光による開放的な内部空間と
なっています。
見学に行った時、すれ違う小学生がみんな挨拶してくれました。
都会の小学生は知らないおっさんにそんなことしてくれないので嬉しかったです。
'05.4.24
1996 石川県金沢港
大野からくり記念館

内井昭蔵建築設計事務所 石川県金沢市
金沢港の突端部につくられた博物館である。
平賀源内と並んで優秀とされる「大野弁吉」というからくりにも精通した
科学者を取り扱っていて、建物は事務室棟と展示棟が回廊で結ばれた
分散配置になっています。
展示棟は斜めになった木の2本の柱が並ぶ複雑な構造で、
その柱の間には障子がはめ込まれています。
昔は北前船の帰港地で栄えた場所ということで建物のイメージは船だそうです。
そういえば内井さんは「海と渚の博物館」でも「船」をモチーフにしてました。
港町=船というのはちょっと安直な気もしますが。。 '04.10.8
1999 海と渚の博物館
内井昭蔵建築設計事務所 石川県七塚町
七塚町の海際につくられた人と海との関わりをテーマにした博物館である。
通称「うみっこらんど七塚」と呼ばれています。
船をイメージしたデザインの二棟の建物がエントランスと廊下によってつなげられており
片方が常設展示室、もう一方が企画展示室となっています。
常設展示の吹き抜けの大空間は、木をうまく使った非常に快適な空間で、
展示も櫓漕ぎ体験などができてなかなかの面白さでした。
入館料200円でカップコーヒーが飲めるのもお得でした(笑) '03.12.30
2002 西田幾多郎記念哲学館
安藤忠雄建築研究所 石川県宇ノ気町
宇ノ気町で生まれた哲学者、西田幾多郎の記念館である。
大階段によるアプローチを上ると展示室がある建物と、展望ラウンジや研修室が
入っている建物の二つが目に入ってきます。
二つの建物は円形の天窓を持つすり鉢状のホワイエでつながっていて
ホワイエの大空間は直島の美術館を思わせるものでした。
展示室は哲学についてCGなどを用いてうまく行っていて、
過去の世界の哲学者がテーマごとに語ってくれるのは面白かったです。
哲学する空間として一番奥まった場所に四方を壁に囲まれた空にだけ開いた
場所(安藤氏得意の空間と僕は思いました)があるのですが、
ここで考えている人(この場所の意味を理解する人)っているのでしょうか。。 '03.5.7
加賀市立錦城中学校
安藤忠雄建築研究所 石川県加賀市
加賀市にある中学校校舎の建て替えである。
UFOや宇宙船をイメージするようなラグビーボール型の楕円形をした2階建ての校舎で、
地元産の杉材をふんだんに使用しています。
内部に入るとびっくりするのが、木の空間が非常に多く、暖かみをすごく感じます。
中央に階段や吹き抜けのフリースペースを設け、それを囲むように教室群が
配置されています。
外観はなんともいえないですが、内部のこの吹き抜け空間はすごく美しいです。
驚きなのは全教室がLANで接続されていて情報化社会に対応したものとなっていることです。
最近の中学校では当たり前のことかもしれませんが、
僕らの世代には考えられないことでした(笑) '04.3.9
九谷焼窯跡展示館
内藤廣建築設計事務所 石川県加賀市
江戸時代初期に始められたが、50年ほどでなくなってしまったいわゆる「古久谷」を
再現しようと、1823年に古久谷窯の横に新たに窯をつくったのが、吉田屋伝右衛門であり、
この展示館はその窯跡を保存展示するためにつくられました。
隣にある旧母屋と窯小屋は当時の形で再現され、内藤氏は窯跡覆屋と便所棟を設計しています。
窯跡覆屋は現代的な黒スチールの落ち着いた外観になっていますが、
便所棟は木造にこの地方の伝統的な赤瓦を載せたものになっていました。
兵庫県西脇市に渡辺豊和さんが設計したものと同じく窯跡を保存するための建物ですが、
設計者が違うとこれだけ外観違うものかと思ってしまいました。 '04.6.15
2004 金沢21世紀美術館
妹島和世+西沢立衛/SANAA 石川県金沢市
金沢の中心部、金沢大学附属小中学校跡地に建設された美術館である。
2004年最大の話題作だと思います。
直径113mの正円の低層の建物の上にボコボコと直方体や円柱が飛び出しています。
正円であり入口もたくさんあって自分がどこにいるかわかりにくい迷路状なところが面白いです。
無料ゾーンがかなり大きなスペースになっていて夜遅くまで開放しているため、
開かれた美術館であることがよく分かります。子供もたくさんいて楽しそうなのが印象的でした。
また、超メジャーな絵画を惜しげもなく無料ゾーンに展示してあったのには驚きました。
体験型の展示室が多数あったのも良かったです。
ジェームズ・タレルの展示室そのものを作品とした空間は「地中美術館」でも見たところ
だったので、ちょっともういいかな、という気がしました。。
光庭にあったプールは地下に行くと下から見上げられるのは面白かったです。
周りの芝生が建物に向かって緩やかに上っているのが建物をうまく魅せていました。
過去に「マルチメディア工房」を竣工からしばらくして見学に行って
ボロボロになっていてショックを受けた事から、今回の建物が積雪のある金沢で耐えられるか
心配だったので、竣工後出来るだけ早く美しい姿(?)を見に行きました。
この建物はいつまでも美しくあってほしいです。 '05.2.22
不明 nambu NEXT
安藤忠雄建築研究所 石川県金沢市
金沢市の中心部につくられた商業ビルである。
日本中のあちこちに最近この手の安藤氏設計の商業ビルが出来まくってるような気がします。
ここもやはり美容室が入ってました。
商店街の中で庇を付けることを、おそらく協定のように決めているみたいで、
この建物もでかい庇がワイヤーで吊ってありました。
右手の入口から階段を上ると二階が美容室で、2層吹き抜けの空間になっていて
一列に並んだ照明が3階のブリッジの役割も果たすという面白い設計になってます。
1階の奥にはなにやら怪しげなカフェがありました。。 '01.12.18
福井県 1976 福井相互銀行成和支店
計画・設計工房(谷口吉生+高宮真介) 福井県福井市
福井にある銀行(現在は福邦銀行になっています)の支店である。
谷口吉生さんが計画・設計工房として活動していた最初期の作品です。
モザイクタイル張りの直方体に約40度振ったステンレスとガラスの直方体の前庭が
貫入する設計になっており、内部空間はこの前庭に対応して配置されています。
ただの直方体の箱という建物にひとひねり加えることによってデザイン性を向上させています。
休日に行ったので内部が実際に見られなかったのは残念でした。 '03.3.27
1993 武生ナイフビレッジ
毛綱毅曠建築事務所 福井県武生市
武生市といえばナイフなどの刃物が伝統工芸として有名であり、この建物はそれらの工場と販売施設である。
見た目からドラム缶に三角屋根をつけただけのようなすごい建物である。
販売部分の内観はやたらと明るくカラフルな彩色であるがまるで簡易施設のようである。
裏には元からあったであろう普通の工場がくっついていて販売部分の二階からスロープでつながっている。
工場部分に入ったときの埃っぽさと暑さのギャップにびっくりした。
ファサードに見られる大階段を上るとなにかがまつってあり、中には入れない。
でもこの施設るるぶとかにも載ってるぐらいの施設なんだよなあ。。 '00.11.15
1995 福井県生活学習館
ユー・アイふくい

林雅子/林・山田・中原設計同人 福井県福井市
女性の自立意識と社会参加の進んでいる福井県につくられた施設である。
女性の活動と生涯学習のための複合的総合センターである。
そのため女性建築家のパイオニアである林さんが設計者になったんだろうと思います。
住宅建築家である林さんが手がけた数少ない公共建築の一つです。
東西に伸びる2棟の建物に研修・事務ゾーンを配置し、その間にトラスを架けることによって
中央部に巨大な多目的ホールを設けることを可能にしています。
内部空間のRCによる造形は女性が設計したことを忘れるほどの力強さがみなぎっていました。
'03.8.18
1996 Transtreet 下馬
Transtreet G
遠藤秀平建築研究所 福井県福井市
Shuhei Endo Architect Institute/Fukui
黒川紀章さん設計による「福井市美術館」の北側に広がる公園施設である。
蛇行するスロープとその両サイドに噴水や水面を設けて、
駐車場と美術館とを楽しい空間でつないでいます。
遠藤秀平さんの建築の特徴であるコルゲートが見られないため
福井市美術館を見に初めてここを訪れた時は、遠藤建築だと
全く気づかず、美術館見学後、この公園で遊んでました。
後日知ってびっくりした記憶があります。 '08.6.14
1997 Transtation 大関
遠藤秀平建築研究所 福井県坂井町
Shuhei Endo Architect Institute/Fukui
旧京福電鉄大関駅である。現在は第三セクターである「えちぜん鉄道」になっています。
古い木造の駅舎に追加された駐輪場と待合施設である。
ぐにゃぐにゃと波打つ波板が林立する様子は建築物というよりはオブジェのようです。
この波板のアーチをくぐっているとなんとなく幻想的な雰囲気を感じました。
ただ、無人駅で懸命(?)に波打っているオブジェに少し物悲しさを感じてしまったのは
僕だけでしょうか。。 '04.3.5
Halftecture 福井
遠藤秀平建築研究所 福井県福井市
Shuhei Endo Architect Institute/Fukui
福井鉄道ハーモニーホール駅である。
すぐ近くに「ハーモニーホールふくい」が出来たことにより新たにつくられた駅です。
単線のワンマン電車を待つための待合が幅の狭いホームの両端に
設けてあるだけの無人駅で、ホームの床が立ち上がってきているような待合は
遠藤さん得意のコルゲート鋼板2枚重ねになっています。
元々は待合の側面に壁はなく柱だけの空間で、椅子の位置やデザインも
違っていたのですが、さすがに風が通り抜ける待合は辛かったのか壁が設置され
椅子も普通のものに変わっていました。あと、庇も後付けです。。 '05.12.26
福井市美術館 黒川紀章建築都市設計事務所 福井県福井市
通称「アートラボ福井」という福井の美術館である。
ガラスのコップをひっくり返したような外観が特徴的である。
そのガラスのコップをまわりながらスロープを進み階上へ上がる設計である。
内装はすごく清潔感のある白がよく使われておりとても気持ちが良い。
展示は福井市にゆかりの彫刻家高田博厚の作品が常設してある。
ブロンズのつくりかたが丁寧に説明してあってとても分かりやすかった。 '99.9.12
2000 福井県立恐竜博物館
黒川紀章建築都市設計事務所 福井県勝山市
福井恐竜博のメイン施設であり、勝山市で恐竜の化石が多く見つかったことにより
つくられた博物館である。
エントランス部の建物とそこからつながる球状のドームからなる。
明るい白を基調としたエントランス部は吹き抜けの中をエスカレーターで地下へ下っていき
ドームにアプローチするようになっている。
そしてドームは周りのスロープを巡りながら中の展示を見てまわるようになっている。
ドームの中は写真を撮れる場所が指定されていて、そこ以外で撮影すると注意された。。 '01.1.29
三方町縄文博物館
横内敏人建築設計事務所 福井県三方町
三方町にある縄文公園内につくられた博物館である。
緑化された丘の中に埋められている設計で丘から煙突のようにコンクリの円筒が飛び出ている。
中に入るといきなりボコボコとコンクリ円筒が林立しているので狭く感じるが奥にいくと
展示スペースが結構広く取ってあって意外と広いことに気づく。
土の壁の上に立っているおっさんの人形がリアルで不気味である。
展示を見ていると所々で足元に冷風が吹いてきて気持ちがいいです。
うんこを真剣に解説してあったのは笑えた。 '00.9.4
2002 福井県立図書館・文書館
槇文彦/槇総合計画事務所 福井県福井市
市街地にあった図書館を市の郊外に移転した大規模な図書館である。
開架図書30万冊というすごい数の図書をワンフロアの大空間の中に収めています。
外観は低層の建物で、閉架書庫の赤いテラコッタタイルがインパクトになっています。
内部は天井高7m、3方向がガラスという開放的な空間で、十字型の柱が特徴的でした。
中庭や読書テラスなどもつくられていて、館内だけでなく戸外でも読書できるようになっていました。
人工池に面してつくられた喫茶室も非常に快適な空間で、
「僕の家の近所にもこんな図書館が欲しい!」と思わせる魅力的な場所でした。 '04.4.3
2006 丸岡南中学校
堀場弘+工藤和美/シーラカンスK&H 福井県坂井市
福井市の北側に位置する坂井市につくられた中学校である。
人口減少の時代にもかかわらずこの市は人口が増加しているそうで、
そのため新設校がつくられたそうです。
中庭を所々に設けた2層の直方体の上部に飛び出したアリーナの屋根が特徴的です。
平面は最近の学校には見られるようになってきた「教科教室型」のプランとなっていて
外周部に各教科ごとに教科センターを連続して配置しています。
塀や柵を設けず開放的になっていますが、勝手に入るなといった立看板があったり、
防犯カメラが多く設置されていたりと目に見えない高い壁があるようで辛いです。。
'07.5.4


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